説明

配線ダクトシステム

【課題】 小型化が可能な配線ダクトシステムを提供する。
【解決手段】 それぞれ導電材料からなり外部装置に電気的に接続される複数個の接触子3を保持したプラグ1と、プラグ1が接続される配線ダクト2とを備える。配線ダクト2は、接触子3に接触導通する複数個の配線4と、各配線4をそれぞれ保持した保持部としての基板5と、基板5との間でプラグ1を挟む挟み部62とを有する。各配線4は、それぞれ、基板5からの突出寸法を変化させるように弾性変形可能な板ばねからなる。各接触子3をそれぞれ回転させて配線4に接触させる構造に比べ、小型化が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線ダクトシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数本の配線を保持した配線ダクトと、この配線ダクトと機器との接続に用いられる配線ダクト用プラグとを備える配線ダクトシステムが提供されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
従来のプラグは、導電材料からなる長方形状の接触子を、配線ダクトが有する溝に挿入して回転させることで、上記の溝内に保持された配線に対して上記の接触子を接触導通させる構造となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−177138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来例においては、少なくとも操作力を受けるハンドル等の寸法はある程度確保する必要があるから、上記のような回転操作を可能としながら小型化することは困難であった。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、小型化が可能な配線ダクトシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の配線ダクトシステムは、それぞれ導電材料からなり外部装置に電気的に接続される複数個の接触子を有するプラグと、前記プラグが接続される配線ダクトとを備え、前記配線ダクトは、前記接触子に接触導通する複数個の配線と、各配線をそれぞれ保持した保持部とを有し、各配線は、それぞれ、前記保持部からの突出寸法を変化させるように弾性変形可能であって、前記配線ダクトは、各配線との間で前記プラグを弾性的に挟持する挟み部を有することを特徴とする。
【0008】
上記の配線ダクトシステムにおいて、前記接触子と前記配線との組の個数は4個以上であることが望ましい。
【0009】
また、上記の配線ダクトシステムにおいて、前記配線ダクトは前記配線を保持した面同士を互いに対向させる2個の保持部を有し、前記プラグは前記2個の保持部間に挿入されるものであって、各配線が、対向する前記配線との間に前記プラグを弾性的に挟持する前記挟み部としても機能してもよい。
【0010】
さらに、上記の配線ダクトシステムにおいて、前記配線ダクトは、絶縁材料からなり各配線をそれぞれ保持するとともに前記挟み部を構成する前記保持部を構成する基板と、前記基板を保持するフレームとを有し、前記フレームは金属からなるものであってもよい。
【0011】
または、上記の配線ダクトシステムにおいて、前記配線ダクトは、絶縁材料からなり各配線をそれぞれ保持して前記保持部を構成する基板と、前記基板を保持するとともに前記挟み部を構成するフレームとを有し、前記フレームは樹脂からなるものであってもよい。
【0012】
また、上記の配線ダクトシステムにおいて、前記配線ダクトは前記保持部間を仕切る仕切り壁を有し、前記プラグは前記仕切り壁が挿入される接続凹部を有していてもよい。
【0013】
さらに、上記の配線ダクトシステムにおいて、各接触子はそれぞれ平板形状であってもよい。
【0014】
また、上記の配線ダクトシステムにおいて、各接触子において少なくとも前記配線に接触導通する部位は凸曲面形状とされていてもよい。
【0015】
さらに、上記の配線ダクトシステムにおいて、各接触子がそれぞれ前記配線に弾接する方向のばね性を有していてもよい。
【0016】
また、上記の配線ダクトシステムにおいて、前記配線ダクトと前記プラグとの一方には、前記配線が並ぶ方向に直交する方向に突出した係合凸部が設けられ、前記配線ダクトと前記プラグとの他方には、各接触子がそれぞれ前記配線に接触導通した状態で前記係合凸部が係入する係合凹部が設けられていてもよい。
【0017】
さらに、上記の配線ダクトシステムにおいて、前記プラグは、前記接触子を保持して前記配線と前記挟み部とに挟まれる本体部と、前記本体部との間に前記保持部を挟む挟持部とを有し、前記挟持部と前記配線ダクトとに前記係合凸部と前記係合凹部との一方ずつが設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、各接触子をそれぞれ回転させて配線に接触させる構造に比べ、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】(a)(b)はそれぞれ同上のプラグを示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図である。
【図3】同上のプラグを分解した状態を示す正面図である。
【図4】同上のプラグからカバーが取り外された状態を示す左側面図である。
【図5】同上のプラグのカバーを示す左側面図である。
【図6】同上のプラグの変更例の要部を示す左側面図である。
【図7】同上のプラグの別の変更例の要部を示す左側面図である。
【図8】同上の更に別の変更例におけるプラグを示す正面図である。
【図9】図8の例における配線ダクトを示す断面図である。
【図10】図9の例におけるプラグの一例を示す左側面図である。
【図11】図9の例におけるプラグの別の例を示す左側面図である。
【図12】同上の別の変更例を示す断面図である。
【図13】同上の更に別の変更例を示す断面図である。
【図14】同上の別の変更例を示す断面図である。
【図15】同上の別の変更例における配線ダクトの要部を示す右側面図である。
【図16】図15の例における配線を示す下面図である。
【図17】図15の例における配線を示す斜視図である。
【図18】(a)〜(e)はそれぞれ配線の形状を変更した例における配線ダクトの要部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
本実施形態は、図1に示すように、それぞれ導電材料からなる4個の接触子3を有するプラグ1と、プラグ1が嵌合によって接続される配線ダクト2とを備える配線ダクトシステムである。以下、上下左右は図1を基準として説明する。配線ダクト2は、図1に示したような断面が、図1の紙面に直交する方向(以下、「前後方向」と呼ぶ。)に延長されたような構造となっており、前後方向での寸法が少なくともプラグ1よりも大きい。
【0022】
配線ダクト2は、導電材料からなり接触子3に一対一に接触導通する4個の配線4と、絶縁材料からなり厚さ方向を左右方向に向けた平板状であって各配線4をそれぞれ右方向に突出させる形で上下に並べて保持した保持部としての基板5とを有する。上記のように接触子3と配線4との組を4組以上有する場合、配線4のうち、少なくとも2個を電力の伝送に用い、少なくとも2個を信号の伝送に用いることができる。基板5は例えば合成樹脂からなり、各配線4を基板5に保持させる手段としては例えばインサート成型や嵌合などの周知の手段を採用することができる。また、配線ダクト2は、基板5を保持したフレーム6を有する。フレーム6は、基板5の左面及び上下両面をそれぞれ覆う形で基板5に結合した結合部61と、右方から見て基板5を覆う挟み部62と、プラグ1が挿入される挿入口20を基板5と挟み部62との間に空けるように結合部61の上端部と挟み部62の上端部とを連結する連結部63とを有する。つまり、配線ダクト2は、全体として、挿入口20が下方に開口した断面U字形状となっている。フレーム6は合成樹脂のような絶縁材料で形成することもできるが、フレーム6を例えば金属のような導電材料で形成すれば、フレーム6によって電磁ノイズを阻止することができる。上記のような配線ダクト2は、例えば、挿入口20の開口を下方に向け、挟み部62の右面を壁面に向けて、少なくともプラグ1を導入可能な程度の隙間が下方に存在するような位置で、壁面に対してねじ止め等の適宜の手段によって固定される。
【0023】
プラグ1は、絶縁材料からなり平板状であって接触子3を上下に並べて保持した基板7を有する。各接触子3は、それぞれ例えば、厚さ方向を左右方向に向けた銅板の左面に金メッキが施されてなる。このような金メッキを設ければ、酸化による接触抵抗の増加が抑えられる。また、各接触子3の左面には、球面形状の接触凸部31が複数個突設されている。すなわち、各接触子3はそれぞれ接触凸部31の凸曲面において配線4に接触するから、各接触子3が鋭角状の部位で配線4に接触する場合に比べ、各接触子3が配線4を傷つけにくい。上記のような接触凸部31は、例えば金メッキが施される前の銅板にプレス加工を施すことによって形成することができる。また、接触子3は、平板形状であってもよい。または、接触子3は、基板7からの突出寸法を変化させるように弾性変形可能な板ばねであってもよく、この場合には接触子3は配線4に弾接する方向のばね性を有することになる。
【0024】
基板7は、図2及び図3に示すように、各接触子3をそれぞれ左方に突出させる形で保持したベース71と、図3に矢印A1で示すようにベース71の左側に固着されたカバー72とを有する。プラグ1において配線ダクト2の下方に突出する下端部には、外部装置に接続される装置接続部(図示せず)が設けられる。装置接続部は、電線が直接接続される周知の端子構造であってもよいし、コネクタ状の構造であってもよい。さらに、図4に示すように、ベース71の左面上には、それぞれ導電材料からなり接触子3と装置接続部とを電気的に接続する引き出し部32が、接触子3に一対一に対応して4個設けられている。ベース71とカバー72とはそれぞれ厚さ方向を左右方向に向けた平板状であって、例えば合成樹脂からなる。カバー72は左方から見て引き出し部32の少なくとも一部を覆うものであって、図5に示すように、1個ずつの接触子3を左方に突出させる貫通穴である4個の窓穴720が設けられている。各引き出し部32は、導電パターンで構成されていてもよいし、接触子3ともに一体の金属板で構成されていてもよい。
【0025】
なお、上記の例では各接触子3はそれぞれ少なくとも左端部において下方に他の接触子3が存在しないように、下側の接触子3ほど位置を前方(図2(b)での右方)にずらして階段状に配置されている。そして、各引き出し部32は、それぞれ上端部を接触子3の左端部に連結されて下方に延長されていることで、厚さ方向(左右方向であり、図2(b)での紙面に直交する方向)において接触子3に重ならない。これにより、いずれかの引き出し部32が対応しない接触子3に対し厚さ方向に重なる場合に比べ、各引き出し部32と接触子3との間での短絡が発生しにくくなっている。なお、図6に示すように、各接触子3が上下方向において全く重ならないようにしてもよく、この場合には引き出し部32の位置をより前側(図6での右側)とすることができる。または、図7に示すように、各接触子3を上下方向において完全に重なるように配置してもよく、この構成を採用すれば、各接触子3の面積の割にプラグ2の寸法形状を小さくすることができる。ただし、この場合、各引き出し部32がそれぞれ下方に引き出されるとすれば、厚さ方向(図7での紙面に直交する方向)において互いに重なる引き出し部32と接触子3との間の絶縁を、適宜の絶縁層によって確保する必要がある。
【0026】
ここで、各配線4は、それぞれ、断面Ω形状の金属製の板ばねからなり、保持部である基板5から右方への突出寸法を変化させるように弾性変形可能である。
【0027】
また、各配線4が弾性変形していない状態での、各配線4と挟み部62との距離は、プラグ1の厚さ寸法(左右方向での寸法)よりも小さくされている。すなわち、挿入口20に対し下方からプラグ1を挿入すれば、プラグ1は各配線4のばね力によって各配線4と挟み部62との間に弾性的に挟持される。また、各配線4と接触子3との接触圧は、各配線4のばね力によって確保される。
【0028】
上記構成によれば、各接触子3をそれぞれ回転させて配線4に接触させる構造に比べ、小型化が可能となる。
【0029】
なお、プラグ1に対する配線ダクト2の保持力を向上するために、図8及び図9に示すように、プラグ1の厚さ方向の両面(左右両面)にそれぞれ係合凸部11を設けるとともに、配線ダクト2には係合凸部11が係入する係合凹部21を設けてもよい。係合凹部21は例えば前後方向に長い溝状とすることができる。プラグ1の挿抜の過程で挿入口20を広げるように配線ダクト2(フレーム6)が弾性変形することで、各係合凸部11はそれぞれ係合凹部21に係脱する。また、各接触子3がそれぞれ対応する配線4に接触導通した状態では、各係合凸部11がそれぞれ係合凹部21に係入することで、配線ダクト2から下方へのプラグ1の脱落が防止される。係合凸部11の位置は、図10のように厚さ方向において引き出し部32に重なっていてもよいし、図11のように引き出し部32に重ならない位置とされていてもよい。なお、凹凸を上記とは逆にし、配線ダクト2に設けられた係合凸部が係入する係合凹部をプラグ1に設けてもよい。
【0030】
また、図12に示すように、プラグ1の両面にそれぞれ接触子3を設けるとともに、配線ダクト2においてプラグ1を挟む左右両側にそれぞれ配線4及び保持部としての基板5を設けてもよい。すなわち、プラグ1は全体として配線4間に挟持される形となり、配線4が挟み部を兼ねる。言い換えると、各配線4はそれぞれ自身と異なる基板5に保持された別の配線4(つまり対向する配線4)にとっては挟み部となる。この場合、接触子3及び配線4がプラグ1の片側にのみ設けられる場合に比べ、接触子3と配線4との組の個数の割に小型化が可能となる。
【0031】
さらに、図13に示すように、配線ダクト2において基板5(保持部)間を仕切る仕切り壁22を設けるとともに、プラグ1には仕切り壁22が挿入される接続凹部12を設けてもよい。図13の例において、プラグ1は接触子3が突出する面の反対面同士を互いに対向させる2枚の基板7と、基板7の下端部間を互いに連結する連結部13とを有する断面U字形状となっており、接続凹部12は、連結部13の上側において基板7間に形成されている。また、基板7の左面には、接続凹部12の幅寸法(左右方向での寸法)を上下方向の中央部に向かって徐々に小さくする断面三角形状の凸部14が設けられている。いずれの基板7も弾性変形していない状態では、接続凹部12の幅寸法は、仕切り壁22の厚さ寸法(左右方向での寸法)よりも小さくされている。すなわち、凸部14間に仕切り壁22が導入されると、各基板7がそれぞれ上端部を左右方向の外向きに反らせるように弾性変形する。上記のような凸部14は基板7に連続一体に形成してもよいし、基板7に対し接着等の適宜の手段で固着される別部品で構成してもよい。上記構成において、仕切り壁22を導電材料で構成すれば、電磁ノイズを仕切り壁22によって阻止することができる。この場合、電力が伝送される配線4から信号が伝送される配線4に到達する輻射ノイズを抑えるため、信号が伝送される配線4と電力が伝送される配線4とは、仕切り壁22に関して互いに異なる側に配置されることが望ましい。図13の例のようにプラグ1が仕切り壁22に弾接する場合には仕切り壁22も配線4とともに挟み部を兼ねていることになる。ここで、図13の例では仕切り壁22はフレーム6の一部として形成されているが、フレーム6に結合する別途の部品で仕切り壁22を構成してもよい。
【0032】
また、図14に示すように、プラグ1に、本体部としての基板7との間に配線ダクト2の基板5(保持部)を挟む挟持部15を設け、挟持部15において左右の内向きの面と配線ダクト2の左右の外向きの面とに係合凸部11と係合凹部21との一方ずつを設けてもよい。図14の例では、連結部13が基板7よりも左右に突出し、連結部13の左右両端部がそれぞれ挟持部15の下端部に連結されている。また、係合凹部21に対する係合凸部11の係脱は、連結部13や挟持部15の弾性変形により達成される。なお、凹凸を上記とは逆にし、配線ダクト2の外面に設けられた係合凸部が係入する係合凹部をプラグ1の挟持部15に設けてもよい。また、図8,図9の例と図14の例とを組み合わせ、配線ダクト2の挿入口20の内外の両側で、それぞれ、係合凸部11と係合凹部21との係合が行われるようにしてもよい。
【0033】
さらに、図15〜図17に示すように、各配線4において、スリット40で分割されることで互いに独立して弾性変形可能な複数個のばね部41を設けてもよい。この構成を採用すれば、配線4と接触子3との間に異物が挟まった場合であっても、異物が挟まっていない範囲のばね部41を接触子3に接触させることができるから、上記のような複数個のばね部41を設けない場合に比べて接続の信頼性が向上する。
【0034】
さらに、各配線4の形状は上記のようなΩ形状に限られず、例えば図18(a)〜(e)に示すような各種の形状が考えられる。図18(a)の例では、各配線4は左右方向の中央部にくびれが設けられた8の字形となっている。また、図17(b)の例では、各配線4は鋭角形状の屈曲部において接触子3に弾接するV字形となっている。さらに、図18(c)〜(e)の例では、それぞれ、各配線4は一端部においてのみ基板5に保持され他端部において接触子3に弾接する片持ち梁状の構造となっている。図18(c)の例では、各配線4は全体としてV字形であって、屈曲部の一方側のみが基板5に保持されることで、屈曲部の他方側(自由端側)が接触子3に弾接する。また、図18(d)の例では、各配線4は図18(c)の例よりも屈曲部の個数が増加したW字形となっている。さらに、図18(e)の例では、各配線4はそれぞれ渦巻き状に屈曲され、凸曲面形状である外周面において接触子3に弾接する。
【0035】
また、配線ダクト2において配線4以外の全体を1部品の合成樹脂で形成してもよい。この場合、部品点数の削減による製造コストの低減が可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1 プラグ
2 配線ダクト
3 接触子
4 配線(図12〜図14の例では挟み部を兼ねる)
5 基板(保持部)
6 フレーム
7 基板(本体部)
11 係合凸部
12 接続凹部
15 挟持部
21 係合凹部
22 仕切り壁(図13、図14の例では挟み部を兼ねる)
31 接触凸部(配線に接触導通する部位)
62 挟み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ導電材料からなり外部装置に電気的に接続される複数個の接触子を有するプラグと、前記プラグが接続される配線ダクトとを備え、
前記配線ダクトは、前記接触子に接触導通する複数個の配線と、各配線をそれぞれ保持した保持部とを有し、
各配線は、それぞれ、前記保持部からの突出寸法を変化させるように弾性変形可能であって、
前記配線ダクトは、各配線との間で前記プラグを弾性的に挟持する挟み部を有することを特徴とする配線ダクトシステム。
【請求項2】
前記接触子と前記配線との組の個数は4個以上であることを特徴とする請求項1記載の配線ダクトシステム。
【請求項3】
前記配線ダクトは前記配線を保持した面同士を互いに対向させる2個の保持部を有し、
前記プラグは前記2個の保持部間に挿入されるものであって、
各配線が、対向する前記配線との間に前記プラグを弾性的に挟持する前記挟み部としても機能することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配線ダクトシステム。
【請求項4】
前記配線ダクトは、絶縁材料からなり各配線をそれぞれ保持して前記保持部を構成する基板と、前記基板を保持するとともに前記挟み部を構成するフレームとを有し、
前記フレームは金属からなることを特徴とする請求項1記載の配線ダクトシステム。
【請求項5】
前記配線ダクトは、絶縁材料からなり各配線をそれぞれ保持して前記保持部を構成する基板と、前記基板を保持するとともに前記挟み部を構成するフレームとを有し、
前記フレームは樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の配線ダクトシステム。
【請求項6】
前記配線ダクトは前記保持部間を仕切る仕切り壁を有し、
前記プラグは前記仕切り壁が挿入される接続凹部を有することを特徴とする請求項3記載の配線ダクトシステム。
【請求項7】
各接触子はそれぞれ平板形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の配線ダクトシステム。
【請求項8】
各接触子において少なくとも前記配線に接触導通する部位は凸曲面形状とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の配線ダクトシステム。
【請求項9】
各接触子がそれぞれ前記配線に弾接する方向のばね性を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の配線ダクトシステム。
【請求項10】
前記配線ダクトと前記プラグとの一方には、前記配線が並ぶ方向に直交する方向に突出した係合凸部が設けられ、前記配線ダクトと前記プラグとの他方には、各接触子がそれぞれ前記配線に接触導通した状態で前記係合凸部が係入する係合凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の配線ダクトシステム。
【請求項11】
前記プラグは、前記接触子を保持して前記配線と前記挟み部とに挟まれる本体部と、前記本体部との間に前記保持部を挟む挟持部とを有し、前記挟持部と前記配線ダクトとに前記係合凸部と前記係合凹部との一方ずつが設けられていることを特徴とする請求項10記載の配線ダクトシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−105614(P2013−105614A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248412(P2011−248412)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】