説明

配線系のための監視システム及び方法

【課題】航空機の配線系を監視する。
【解決手段】航空機配線系構成要素の構成要素(20)を監視するためのシステム(10)は、航空機配線系の構成要素(20)の各構成要素が発生させる1つまたは複数の部分放電を検出し、少なくとも1つの監視信号(100)を発生させるように構成された少なくとも1つのセンサ(11)と、該監視信号(100)を光信号に変換するように構成された少なくとも1つの電気対光変換器(14)と、該光信号を伝送するように構成された少なくとも1つの光コネクタ(12)と、該光信号を電気信号に変換するように構成された少なくとも1つの光対電気変換器(15)と、を備える。本システム(10)はさらに、電気信号を処理するように構成されたデータ収集システム(13)を備える。さらに、航空機配線系構成要素の1つまたは複数の構成要素(20)を監視するための方法も提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全般的には絶縁式配線系を監視するためのシステム及び方法に関する。さらに詳細には本発明は、部分放電解析を用いて航空機配線系を監視するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機、船舶、産業界及び家庭での用途において、配線は重要なシステムである。航空機配線の完全性及び安全性に関する問題は重大であることが知られている。さらに産業界では電気火災が資産損失の大きな部分を占めており、また家庭では電気火災が家庭内で生じる命を脅かしまた財産を損なうような火災のかなりの部分を占めている。
【0003】
軽量化のために航空機配線の絶縁は建築用配線で見られるものと比べかなり薄くなっている。このように絶縁が薄いと化学組成の変化、飛行中の振動、大きな温度変化、塵埃、塩分、湿気、油圧オイル、ジェット燃料などの物質に対する曝露のために古くなるにつれて劣化する可能性がある。これ以外にもこうした配線はさらに、機械的応力や、時にはメンテナンスの間の過失による損傷も受ける。上述の影響により絶縁が劣化し、これがクラックや擦過(chafing)を生じさせる可能性がある。こうした絶縁の不具合があるとワイヤや周囲の金属の間でアークを生じる可能性がある。湿度と塩分や塵埃の沈着とが相まってアーク生成をより起こしやすくさせる可能性がある。
【0004】
航空機配線系内の絶縁の状態を監視するためには部分放電センサを使用することができる。目下の用途では、部分放電センサからの検出信号を伝送するために遮蔽同軸ケーブルが利用されている。しかし、遮蔽同軸ケーブルを使用すると航空機の配線系の重量が増大するため、航空機用途における軽量化の要件と相容れない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第7145345号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、航空機の配線系を監視するための新規で改良型のシステム及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態では、航空機配線系の1つまたは複数の構成要素を監視するためのシステムを提供する。本システムは、航空機配線系の構成要素の各構成要素が発生させる1つまたは複数の部分放電を検出し少なくとも1つの監視信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサと、該監視信号を光信号に変換するように構成された少なくとも1つの電気対光変換器と、該光信号を伝送するように構成された少なくとも1つの光コネクタと、光信号を電気信号に変換するように構成された少なくとも1つの光対電気変換器と、を備える。本システムはさらに、電気信号を処理するように構成されたデータ収集システムを備える。
【0008】
本発明の別の実施形態では、航空機配線系の1つまたは複数の構成要素を監視するための方法を提供する。本方法は、航空機配線系構成要素の各構成要素が発生させる1つまたは複数の部分放電を検出し1つまたは複数の監視信号を生成する工程と、該1つまたは複数の電気監視信号を1つまたは複数の光監視信号に変換する工程と、該1つまたは複数の光信号をデータ収集システムに向けて伝送する工程と、データ収集システム内に伝送するために該1つまたは複数の光信号を1つまたは複数の電気信号に変換する工程と、該1つまたは複数の電気信号を処理して各航空機配線系構成要素の状態を決定する工程と、を含む。
【0009】
これらの利点及び特徴、並びにその他の利点及び特徴は、添付の図面に関連して提供した本発明の好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことによってより理解が深まろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による監視システムの概要図である。
【図2】本発明の一実施形態による監視システムの例示的配置の概要図である。
【図3】監視システムの外部変調器の概要図である。
【図4】監視システムの例示的な電源の概要図である。
【図5(a)】監視システムの幾つかの構成要素の例示的なパッケージの斜視図である。
【図5(b)】監視システムの幾つかの構成要素の例示的なパッケージの上面図である。
【図6】本発明の別の実施形態による監視システムの例示的配置の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書の以下において、添付の図面を参照しながら本開示の好ましい実施形態について記載することにする。以下の説明では、不必要に詳細にして本開示が不明瞭になることを避けるために、よく知られている機能や構造については詳細に記述していない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による監視システム10の概要図である。本発明の実施形態において監視システム10は、部分放電解析を用いて航空機配線系(図示せず)の1つまたは複数の構成要素20(図1参照)の絶縁状態を監視するように構成されている。幾つかの実施形態では構成要素20は、高電圧かつ大電流のパワーフィーダ回路と、サブシステムパワー分配回路と、システム及びサブシステムの信号線と、を含むことがある。非限定の例ではその構成要素20は、28本の直流電圧(DC)電源ラインと、低電圧信号を伝送するための通信ラインと、を含むことがある。具体的には構成要素20はワイヤを含むことがあり、幾つかの用途ではこれらを一体に束ねて1つのハーネスを形成させることがある。
【0013】
図1に示した例示的配置において監視システム10は、2つのセンサ11と、1つの光コネクタ12と、1つのデータ収集システム13と、を備える。本発明は具体的に何らかの数のセンサに限定されるものではなく、図示した配置は単に例証を目的としたものである。さらに、所与の構成要素20を監視するために1つまたは複数のセンサ11が使用されることがある。幾つかの実施形態では、センサ11の各々が環形状を成していると共に、構成要素20内で発生する部分放電(複数のこともある)を監視して少なくとも1つの監視信号を発生させるために構成要素20のそれぞれの構成要素の周りにこれを配置させている。本明細書で使用する場合に「部分放電」という言い回しによって隣接する導体を完全に跨らないような放電を示すことがある。こうした放電の大きさは通常は小さく、移転される電荷量は10〜数100ピコクーロンの範囲にある。幾つかの用途ではそのセンサ11を電圧パルス検出タイプとすることや電流パルス検出タイプとすることができる。非限定の一例ではそのセンサ11は、Rogowskiコイル(ただし、これに限らない)を含む高周波電流変成器を備えることがある。
【0014】
光コネクタ12は、交流監視信号などの監視信号をセンサ11からデータ収集システム13まで光学的に伝送している。上で指摘したように、図1に示した配置は単なる例示である。監視システム10は構成要素20をそれぞれ取り囲んだ1つまたは複数のセンサと、各センサに連絡するための1つまたは複数の光コネクタと、を備えることがある。さらにシステム10は、複数の構成要素20を監視するように構成されることがあり、この場合にはこれら構成要素の各構成要素を1つまたは複数のセンサにより取り囲んでいる。幾つかの実施形態では、光コネクタの各々は監視信号を伝送するための1つまたは複数の光ファイバを備えることがある。代替的な実施形態ではその光伝送は自由空間光伝送を含むことがある。
【0015】
データ収集システム13は、例えば監視信号の受信及び/または保存などの処理を行うように構成されている。ある種の用途ではその監視信号は、エキスパートアルゴリズムシステム(図示せず)を通して波形のサインを特定し中央システム(図示せず)に対して航空機配線系を監視させる警報を出すために使用されることがある。幾つかの実施形態ではそのデータ収集システム13は、監視信号を処理するための1つまたは複数のプロセッサを備えることがある。本発明の処理タスクの実行に関して本発明がある特定のプロセッサに限定されるものでないことに留意すべきである。本明細書で使用している「プロセッサ」という用語は、本発明のタスクの実行に必要な算出すなわち計算を実行することが可能な任意の機械を意味するように意図している。「プロセッサ」という用語は構造化された入力を受け付けること及び/またはこの入力を所定の法則に従って処理して出力を生成することが可能な任意の機械を意味するように意図していることは、当業者であれば理解されよう。
【0016】
非限定の例ではそのデータ収集システム13は、監視信号に関する受信及び保存のそれぞれを行うための受信器及びメモリ(図示せず)を含むことがある。非限定の一例ではその受信器は無線周波数受信器を含み、かつそのメモリは中央処理ユニット(CPU)を含む。さらにデータ収集システム13は、構成要素20のステータスを表示するための液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイ(図示せず)をさらに備えることがある。こうした例示的なデータ収集システムに関する別の説明は、参照によりその全体を本明細書に組み込むこととする「monitoring system and method for wiring systems」と題する米国特許第6,930,610号に見ることができる。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態による監視システム10の例示的配置の概要図である。例証を容易にするため、一例として1つのセンサ11を図示しており、また図1〜4では同じ参照番号により同様の要素を示している。
【0018】
図2に示した例示的配置ではその監視システム10は、1つのセンサ11、1つの光コネクタ12及び1つのデータ収集システム13を備える。センサ11と光コネクタ12の間の界面の位置に電気対光変換器14が配置されており、また光コネクタ12とデータ収集システム13の間には光対電気変換器15が配置されている。光コネクタ12は光ファイバ18を備える。電気対光変換器14は、その一方の端部が電源16にまたもう一方の端部が接地に接続された信号変調器17を備える。
【0019】
本発明の実施形態において電源16は信号変調器17にパワー供給するように構成されている。非限定の一例ではその電源16は直流(DC)パワーを発生させることができる。信号変調器17は、交流(AC)監視信号をセンサ11から光信号に変換するように構成されている。図示した実施形態では信号変調器17は、垂直共振器形面発光レーザ(vertical−cavity surface−emitting laser:VCSEL)などの直接変調器を含む。別法としてその信号変調器17は、Mach−Zehnder変調器や電界吸収型(electroabsorption)変調器(ただし、これらに限らない)を含め外部変調器を含むことがある。
【0020】
図3は、対応するセンサからの監視信号の変調を表している外部変調器17の概要図である。図3に図示した配置は単なる例示であることに留意すべきである。図3に示したように、電源16が外部変調器17にパワー供給している。外部変調器17内にはそれぞれ変調のためにセンサ11(図2参照)からの監視信号100と光源(図示せず)からの未変調光ビーム101とが入力されており、これにより外部変調器17は光ファイバ18(図2参照)内への光信号を、例えば監視信号100のデータを搬送する変調光ビーム102の形態で出力することができる。ある種の用途では未変調光ビーム101を発生させるその光源は、監視システム10のデータ収集システムなどの別の要素と別に設けられることや、これらと一体にさせることがある。
【0021】
図2の配置では、伝送用の光ファイバ18は光対電気変換器15に対して光信号を受信及び送信するように構成されている。光対電気変換器15は光信号を電気信号に変換し、この電気信号を処理のためにデータ収集システム13に伝送するように構成されている。ある種の用途ではその光対電気変換器15はデータ収集システム13と一体とさせることや、これと別に設けられることがある。非限定の一例ではその光対電気変換器15はフォトダイオードを含むことがある。
【0022】
図2に示した配置は単なる例示であることに留意すべきである。幾つかの用途では、複数のセンサ11を利用することがあり、したがって監視システム10は、複数の電気対光変換器と、複数の光対電気変換器と、各センサと協働する複数の伝送用光ファイバと、を備えることがある。
【0023】
ある種の用途では、各電気対光変換器からの複数の信号を伝送するために1本の光ファイバを利用することがあり、またこれらの信号が有する波長は同じことも異なることもある。例えば、第1のセンサに取り付けた第1の電気対光変換器は波長λ1の光信号を発生させている。第2のセンサに取り付けた第2の電気対光変換器は、λ1から十分な間隔をとった波長λ2の光信号を発生させている。次いで、波長分割多重技法を用いて波長λ1及びλ2を有する光信号が合成され同じ1本の光ファイバを介して伝送されることがある。データ収集システム内への信号伝送の前に、波長λ1及びλ2をそれぞれ有する光信号がフィルタ処理され、これによりフィルタ処理済みの光信号が1つまたは複数の光対電気変換器を通じて各電気信号に個別に変換できるように波長選択フィルタ(図示せず)が設けられることがある。さらに波長分割多重技法及び波長選択フィルタは、当業者によれば容易に実現することが可能である。
【0024】
図2に表した配置では監視システム10はさらに、センサ11からの監視信号を増幅するように構成された増幅器19と、増幅器19及び電気対光変換器14と連絡した結合用コンデンサ21と、を備える。幾つかの例ではその電源16はさらに、増幅器19にパワー供給するように構成されることがある。別法としてその増幅器19は独立の電源を有することがある。
【0025】
したがって動作時においてセンサ11は、構成要素20の部分放電を監視すると共に、増幅器19に交流(AC)監視信号を出力する。次いで増幅器19はこのAC監視信号を増幅しており、また増幅されたAC監視信号は結合用コンデンサ21を通って信号変調器17に入るように送られる。引き続いて信号変調器17はAC監視信号を光信号に変換し、これが伝送用光ファイバ18を通して光対電気変換器15に入るように送られる。最後に光対電気変換器15は、光信号を電気信号に変換し、その電気信号を処理のためにデータ収集システム13内に出力している。
【0026】
ある種の実施形態ではその電源16は、信号変調器17及び/または増幅器19にパワー供給するための電池を含むことがある。別法としてその電源16は別の構成を有することがある。図4は、本発明の一実施形態による監視システム10の電源16の例示的配置を表した概要図である。図4に表した配置は単なる例示である。例証を容易にするため、監視システム10内の幾つかの要素は図示していない。
【0027】
図4に示した配置ではその電源16は、光子を電気的パワーに変換するように構成された光子パワー変換器(photonic power converter)22を含む。監視システム10は、放射を発生させるように構成された光源25と、この放射を光子パワー変換器22に伝送するために光源と光学的に連絡させたパワー光ファイバ23と、を備える。したがって動作時において光源が放射を発生させ、またこの放射はパワー光ファイバ23を通って光子パワー変換器22内に入るように送られる。光子パワー変換器24はこの放射を、信号変調器17を付勢させるための電気的パワーに変換している。幾つかの非限定の例ではその光子パワー変換器22はさらに光対電気変換器15にパワー供給するために使用されることがある。
【0028】
幾つかの配置ではその光源25はデータ収集システム13とは別に設けられることがある。別法としてその光源25はデータ収集システム13と一体とさせることがある。さらに光源25は未変調光ビーム101を発生させるための光源と同じとすることやこれと異ならせることがある。幾つかの例ではその監視システム10は、複数の光子パワー変換器と連絡するために複数のパワー光ファイバを備えることがある。
【0029】
幾つかの配置では、センサ11、信号変調器17及び光子パワー変換器22が一体に統合されることがある。図5(a)〜5(b)に示したように、センサ11、信号変調器17及び光子パワー変換器22の例示的なパッケージの斜視図と上面図を表している。図示した配置は単なる例示である。例証を容易にするため、増幅器19及び結合用コンデンサ21は図示していない。しかしこれらの要素(増幅器19及び結合用コンデンサ21)も図示したパッケージの内部に組み込まれることがある。ある種の配置では、信号変調器17、伝送用光ファイバ18、光対電気変換器15及び光子パワー変換器22は別々に設けられることがあり、あるいは一体に組み込まれることがある。
【0030】
図6は、本発明の別の実施形態による監視システム10の例示的配置の概要図である。図6に示した配置は単なる例示であり、また図2に示した配置と同様である。図2及び6に示した2つの配置は、図6の監視システム10が信号変調器17と連絡した光分割器24を備える点、並びに光コネクタ12が光分割器24と連絡するための複数の光ファイバ18を備える点で異なっている。
【0031】
本発明の実施形態では光分割器24は、光ファイバ18を通して伝送するために信号変調器17から光信号を受け取りかつ分割するように構成されており、こうした光分割器24は当業者により容易に実現可能である。したがって図6に示したように、1本の光ファイバ18が損傷しても、依然として残りの光ファイバを介して光信号がデータ収集システム13に伝えることによって光信号の安定した伝送を達成することができる。
【0032】
本開示について典型的な実施形態について図示し説明してきたが、本開示の精神を逸脱することなく任意の方法で様々な修正形態や置換形態を実施できるため提示した詳細に限定する意図ではない。このため、当業者にとってはルーチンを超えない実験を用いて本明細書に開示した開示内容に対する追加の修正形態や等価形態を行うことができると共に、こうした修正形態や等価形態のすべては添付の特許請求の範囲に規定したような本開示の精神及び趣旨域内にあるものと考えられる。
【符号の説明】
【0033】
10 監視システム
11 センサ
12 光コネクタ
13 データ収集システム
14 電気対光変換器
15 光対電気変換器
16 電源
17 信号変調器
18 光ファイバ
19 増幅器
20 構成要素
21 結合用コンデンサ
22 光子パワー変換器
23 パワー光ファイバ
24 光分割器
25 光源
100 監視信号
101 未変調光ビーム
102 変調光ビーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機配線系の1つまたは複数の構成要素(20)を監視するためのシステム(10)であって、
航空機配線系の構成要素(20)の各構成要素が発生させる1つまたは複数の部分放電を検出し、少なくとも1つの監視信号(100)を発生させるように構成された少なくとも1つのセンサ(11)と、
前記監視信号(100)を光信号に変換するように構成された少なくとも1つの電気対光変換器(14)と、
前記光信号を伝送するように構成された少なくとも1つの光コネクタ(12)と、
前記光信号を電気信号に変換するように構成された少なくとも1つの光対電気変換器(15)と、
前記電気信号を処理するように構成されたデータ収集システム(13)と、
を備えるシステム(10)。
【請求項2】
前記少なくとも1つのセンサ(11)の各々は少なくとも1つの航空機配線系構成要素(20)の各構成要素の周りに配置されており、かつ前記少なくとも1つの光コネクタ(12)の各々は1本の光ファイバ(18)を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの電気対光変換器(14)の各々は、監視信号(100)を光信号に変換すると共に少なくとも1つのセンサ(11)の各センサと少なくとも1つの光コネクタ(12)との間の界面に配置されるように構成された1つの信号変調器(17)を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの電気対光変換器(14)の各々はさらに前記各信号変調器(17)にパワー供給するための光子パワー変換器(22)を備えており、該システム(10)はさらに光子パワー変換器(22)に放射を供給し該放射をパワーに変換するように構成された少なくとも1つのパワー光ファイバ(23)を備える請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのセンサ(11)の各々は光子パワー変換器(22)のそれぞれの変換器と一緒にパッケージされている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの光コネクタ(12)は複数本の光ファイバ(18)を備えており、該システム(10)はさらに光ファイバ(18)を通して伝送するために光信号を受け取りかつ分割するように構成された少なくとも1つの光分割器(24)を備える請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
該システム(10)は複数のセンサ(11)と異なる波長をもつ複数の光信号を協働して発生させるように構成させた複数の電気対光変換器(14)とを備えており、該システムは光信号を伝送するための1つの光コネクタ(12)を備えており、かつ該1つの光コネクタ(12)は1本の光ファイバ(18)を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
航空機配線系の1つまたは複数の構成要素(20)を監視するための方法であって、
航空機配線系構成要素(20)の各構成要素が発生させる1つまたは複数の部分放電を検出し1つまたは複数の監視信号(100)を生成する工程と、
前記1つまたは複数の電気監視信号(100)を1つまたは複数の光監視信号に変換する工程と、
前記1つまたは複数の光信号をデータ収集システム(13)に向けて伝送する工程と、
データ収集システム(13)内に伝送するために前記1つまたは複数の光信号を1つまたは複数の電気信号に変換する工程と、
前記1つまたは複数の電気信号を処理して各航空機配線系構成要素(20)の状態を決定する工程と、
を含む方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の部分放電の検出を実行するために前記航空機配線系構成要素(20)の各構成要素の周りに1つまたは複数の高周波電流変成器(11)が配置されており、前記1つまたは複数の光信号は1つまたは複数の光ファイバ(18)を介して伝送されており、かつ前記第2の変換工程を実行するために1つまたは複数の光対電気変換器(15)が利用されている、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の変換工程を実行するために1つまたは複数の電気対光変換器(14)に対して光学的にパワー供給する工程と、前記1つまたは複数の電気対光変換器(14)の各変換器にパワー供給するために1つまたは複数のパワー光ファイバ(23)を介して前記1つまたは複数の光子パワー変換器(22)の各変換器に放射を伝送する工程と、をさらに含む請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−7776(P2011−7776A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98361(P2010−98361)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】