説明

配送シミュレーション装置、配送シミュレーション処理方法、及び配送シミュレーション処理プログラム

【課題】配送用車両を用いて配送者が配送を行う際の配送効率を事前に簡単に予測する。
【解決手段】配送シミュレーション装置が、配送用車両の台数を受け付け、配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索し、配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出して所定の分割ルールに従って受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し、各分割配送ルートの車両別配送ルートと車両別配送予測時間を算出し、車両別配送予測時間と配送業務予定時間とを比較して、車両別配送予測時間の少なくとも1つが配送業務予定時間より長時間であることを確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算して確認し直し、車両別配送予測時間の全てが配送業務予定時間以下であることを確認したことに応じて、減算された配送用車両による配送が可能である旨を提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認する配送シミュレーション装置、配送シミュレーション処理方法、及び配送シミュレーション処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、小売店舗等において注文を受け付けた商品を顧客の自宅等に配送するサービスが提供されている。商品を配送する際には、一般に、配送場所が認識可能に示された地図などを作成し、配送者がその地図を参照し配送用車両を利用して各配送場所をまわっていくようにしている。
【0003】
従来から、配送用車両を用いて配送者が配送を行う際に利用される配送用マップを生成する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開2008−027100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来は、過不足なく配達が可能か否かを事前に簡単に確認することができず、配送効率を事前に簡単に予測することができないという問題があった。適切な配送用マップを作成する上でも、配送効率を事前に予測できるような仕組みが望まれている。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消し、配送用車両を用いて配送者が配送を行う際の配送効率を事前に簡単に予測することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の配送シミュレーション装置は、集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認する配送シミュレーション装置であって、配送エリアの指定を受け付ける配送エリア受付手段と、配送用車両の台数を受け付ける台数受付手段と、前記配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索する配送ルート探索手段と、前記配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出する配送予測時間算出手段と、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付手段が受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出する分割配送ルート導出手段と、各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索し、当該車両別配送ルートを通過してそれぞれ配送を行った場合の車両別配送予測時間を算出する車両別配送予測時間算出手段と、車両別配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認する確認手段と、前記車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認手段が確認したことに応じて、受け付けた台数の配送用車両による配送が可能である旨を報知する配送可能報知手段と、前記車両別配送予測時間の少なくとも1つが前記配送業務予定時間より長時間であることを前記確認手段が確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算する台数減算手段とを含み、前記分割配送ルート導出手段は、前記台数減算手段により配送用車両の台数が減算された場合には、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数減算手段により減算された台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し直し、前記車両別配送予測時間算出手段は、導出し直された各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索して、車両別配送予測時間を算出し直し、前記確認手段は、算出し直された車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し直し、算出し直された車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認手段が確認したことに応じて、前記台数減算手段により減算された台数の配送用車両による配送であれば可能である旨を報知する配送可能台数報知手段を含むことを特徴とする。
【0008】
上記のように構成したことで、配送用車両を用いて配送者が配送を行う際の配送効率を事前に簡単に予測することができるようになる。
【0009】
前記配送可能台数報知手段は、受け付けた台数の配送用車両による配送は不可能である旨を合わせて報知する構成とされていてもよい。
【0010】
前記分割配送ルート導出手段は、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付手段が受け付けた台数分に均等に分割する構成とされていてもよい。
【0011】
前記分割配送ルート導出手段は、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って、前記台数受付手段が受け付けた台数分に所定時間割合となるように分割する構成とされていてもよい。
【0012】
前記所定時間割合は、例えば、集中配送センタと各配送用車両がそれぞれ配達する配達エリアとの往復時間を加味して予め設定されている。
【0013】
集中配送センタと各配送用車両がそれぞれ配達する配達エリアとの往復時間を加味して前記所定時間割合を算出する時間割合算出手段を含み、前記分割配送ルート導出手段は、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って、前記台数受付手段が受け付けた台数分に前記時間割合算出手段が算出した所定時間割合となるように分割する構成とされていてもよい。
【0014】
また、本発明の配送シミュレーション処理方法は、集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認する配送シミュレーション処理方法であって、配送エリアの指定を受け付ける配送エリア受付処理と、配送用車両の台数を受け付ける台数受付処理と、前記配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、前記配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出する配送予測時間算出処理と、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付処理にて受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出する分割配送ルート導出処理と、各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索し、当該車両別配送ルートを通過してそれぞれ配送を行った場合の車両別配送予測時間を算出する車両別配送予測時間算出処理と、車両別配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認する確認処理と、前記車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、受け付けた台数の配送用車両による配送が可能である旨を報知する配送可能報知処理と、前記車両別配送予測時間の少なくとも1つが前記配送業務予定時間より長時間であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算する台数減算処理とを含み、前記分割配送ルート導出処理では、前記台数減算処理にて配送用車両の台数を減算した場合には、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数減算処理にて減算した台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し直し、前記車両別配送予測時間算出処理では、導出し直した各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索して、車両別配送予測時間を算出し直し、前記確認処理では、算出し直した車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し直し、算出し直された車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、前記台数減算処理にて減算した台数の配送用車両による配送であれば可能である旨を報知する配送可能台数報知処理を含むことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の配送シミュレーション処理プログラムは、集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認させる配送シミュレーション処理プログラムであって、コンピュータに、配送エリアの指定を受け付ける配送エリア受付処理と、配送用車両の台数を受け付ける台数受付処理と、前記配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、前記配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出する配送予測時間算出処理と、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付処理にて受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出する分割配送ルート導出処理と、各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索し、当該車両別配送ルートを通過してそれぞれ配送を行った場合の車両別配送予測時間を算出する車両別配送予測時間算出処理と、車両別配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認する確認処理と、前記車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、受け付けた台数の配送用車両による配送が可能である旨を報知する配送可能報知処理と、前記車両別配送予測時間の少なくとも1つが前記配送業務予定時間より長時間であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算する台数減算処理とを実行させ、前記分割配送ルート導出処理では、前記台数減算処理にて配送用車両の台数を減算した場合には、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数減算処理にて減算した台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し直す処理を実行させ、前記車両別配送予測時間算出処理では、導出し直した各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索して、車両別配送予測時間を算出し直す処理を実行させ、前記確認処理では、算出し直した車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し直す処理を実行させ、さらに、算出し直された車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、前記台数減算処理にて減算した台数の配送用車両による配送であれば可能である旨を報知する配送可能台数報知処理を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、配送用車両を用いて配送者が配送を行う際の配送効率を事前に簡単に予測することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る配送シミュレーション装置10の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、配送シミュレーション装置10は、配送ルート探索部11と、配送可否確認処理部12と、配送用マップ作成部13と、データ表示部14と、データ入力部15と、データ印刷部16と、顧客DB21と、配送DB22と、地図DB23とを含む。
【0018】
配送シミュレーション装置10は、例えば配送対象商品の集中配送センタや配送業務を行う小売チェーン店舗などに設置され、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成される。配送シミュレーション装置10は、配送者に携帯される携帯通信端末によって構成されていてもよい。この場合、顧客DB21、配送DB22、及び地図DB23は、センタサーバなどに備えることとし、配送シミュレーション装置10がセンタサーバから各種情報をダウンロードして用いるようにすればよい。
【0019】
配送ルート探索部11は、出発地点(例えば、配送対象となる商品(配送商品)がまとめて保管される集中配送センタ)から配送場所の近傍道路を全て経由して最終の到着地点(例えば集中配送センタ)に到達する配送ルートを探索する機能などの各種の処理を実行する機能を有する。なお、ルート探索処理は、公知の技術を利用して実行される。
【0020】
配送可否確認処理部12は、指定された配送エリアを指定された台数の配送用車両で所定時間内に配送することが可能か否かを確認するための各種の処理を実行する機能を有する。
【0021】
配送用マップ作成部13は、配送可否確認処理部12にて配送可能と判断された配送ルート探索部12が決定した配送ルートなどが示された配送用マップを作成する処理などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0022】
データ表示部14は、例えば液晶表示装置などの情報表示装置によって構成される。データ入力部15は、例えばキーボードやマウスなどの入力装置によって構成される。データ印刷部16は、プリンタなどの情報出力装置によって構成される。
【0023】
顧客DB21は、RAMなどの記憶媒体によって構成され、商品の配送対象となる顧客の顧客データが格納される。配送DB22は、RAMなどの記憶媒体によって構成され、配送対象の商品や配送場所などを含む配送情報が格納される。地図DB23は、ROMなどの記憶媒体によって構成され、配送ルートと成り得るエリアの地図データが格納される。
【0024】
図2は、顧客DB21に格納されている顧客情報の例を示す説明図である。顧客情報は、各顧客を一意に特定するために予め付与されている顧客コードと、該当する顧客の氏名(顧客名)と、配送場所となる該当する顧客の住所とが対応付けされた情報である。
【0025】
図3は、配送DB22に格納されている配送情報の例を示す説明図である。配送情報は、未配送の配送商品やその配送場所が対応付けされた情報であって、顧客から商品の配送の注文を受ける毎に、オペレータによって、あるいは自動的に登録される。例えば、オペレータが配送商品、該当する顧客の顧客コード、及び顧客が希望する配送希望日を入力すると、配送シミュレーション装置10は、受注コードを付与し、受注日時を登録し、顧客コードによって顧客情報を参照して配送場所(顧客住所)と配送対象顧客(顧客氏名)を特定して登録し、さらに配送希望日を配送日(配送予定日)として登録する。注文の受付は、インターネットを介して受け付けるようにしてもよいし、電話や対面によって受け付けるようにしてもよい。配送情報は、注文毎に付与される受注コード、配送場所、配送商品、受注日時、配送日などの配送に係わる各種の情報が対応付けされた情報である。「配送日」は、毎週所定の曜日に配達を行う顧客については、曜日を登録しておくようにしてもよい。
【0026】
次に、本例の配送シミュレーション装置10の動作について説明する。
図4は、本例の配送シミュレーション装置10における配送可否確認処理の例を示すフローチャートである。ここでは、集中配送センタSを出発地点及び到着地点として配送を行う場合に所定時間内に配送を完了することが可能か否かを確認する処理を例に説明する。
【0027】
配送可否確認処理において、先ず、配送シミュレーション装置10は、オペレータの入力部15の操作による配送エリアの指定を受け付ける(ステップS101)。配送エリアは、例えば複数種類のエリアがあらかじめ定められているものとし、本例では、配送エリアとして、例えば図5に示すような集中配送センタSの周辺エリアが指定されたものとする。本例では、図5に示すように、配送エリアが複数個所(ここでは6箇所)の矩形のエリアA1〜A6に分割されているものとする。
【0028】
次に、配送シミュレーション装置10は、オペレータの入力部15の操作による配送用車両の台数の指定を受け付ける(ステップS102)。ここでは、5台が指定されたものとする。
【0029】
なお、配送シミュレーション装置10は、オペレータの入力部15の操作による配送日あるいは配送曜日の指定を受け付けるようにしてもよい。配送日を受け付けた場合には、配送シミュレーション装置10は、配送DB22を参照して、配送エリア内でその日が配達予定となっている配送場所を確認し、配送エリア上に配置する(図6参照)。配送曜日を受け付けた場合には、配送シミュレーション装置10は、配送DB22を参照して、配送エリア内で今日を含む直近の該当曜日が配達予定となっている配送場所を確認し、配送エリア上に配置する(図6参照)。配送日あるいは配送曜日の指定がない場合には、配送シミュレーション装置10は、配送DB22を参照して、配送エリア内で今日が配達予定となっている配送場所を確認し、配送エリア上に配置する(図6参照)。
【0030】
次に、配送ルート探索部11は、例えば図6に示すように、配送エリア内の全分割エリアA1〜A6を順番に通過していき、配送エリア内の各配送先の所在地(図6中に黒点で示されている配送場所)の近傍の道路を全て経由する配送ルートHRを探索する(ステップS103)。配送ルートHRは、集中配送センタSから最初に到達する配送先の所在地の近傍までの経路と、最後に到達する配送先の所在地から集中配送センタSまでの経路とは含まないものとする。
【0031】
ステップS103では、分割エリアA1、分割エリアA2、分割エリアA3、分割エリアA4、分割エリアA5、分割エリアA6の順番で配送されるような配送ルートHRが探索される。この順番は、あらかじめ定められているものとする。
【0032】
次に、配送可否確認処理部12は、配送用車両1台で配送ルートHRに従って配送した場合の配送予測時間を算出する(ステップS104)。この配送予測時間は、各配送先の特性を加味した配達所要時間(例えばマンションの1階であれば2分、マンションの10階であれば5分など)を加算して算出することが望ましい。
【0033】
次に、配送可否確認処理部12は、算出した配送予測時間を配送用車両台数の数に分割し、それぞれ分割した時間分の配送ルートである分割配送ルートを導出する(ステップS105)。本例では、例えば図7に示すように、地点aから地点bまでの分割配送ルートHR1と、地点bから地点cまでの分割配送ルートHR2と、地点cから地点dまでの分割配送ルートHR3と、地点dから地点eまでの分割配送ルートHR4と、地点eから地点fまでの分割配送ルートHR5とが導出されたものとする。
【0034】
ステップS105では、例えば配送予測時間を配送用車両台数の数に均等(同一時間分)に分割するようにしてもよいし、配送予測時間を配送用車両台数の数に所定割合で分割するようにしてもよい。この所定割合は、集中配送センタSからの往復時間を加味して予め定めておくようにしてもよい。例えば、スタートしてから最初の分割配送ルートと最後の分割配送ルートは、集中配送センタSからの往復時間が比較的短いものとして割合を多く設定するようにすればよい。なお、配送可否確認処理部12が、所定割合を算出するようにしてもよい。この場合、各分割配送ルートが位置するであろうエリアを特定(例えば、5分割の場合、エリアA1、エリアA2、エリアA4、エリアA5)し、集中配送センタSからの往復時間(例えばエリア毎に予め設定された平均時間を用いればよい)が比較的短い分割配送ルートの割合が多くなるように算出するようにすればよい。
【0035】
次に、配送可否確認処理部12は、出発地点である集中配送センタSから各分割配送ルートHR1〜HR5をそれぞれ経由して、到着地点である集中配送センタSに戻るまでの各車両の配送予測時間(車両別配送予測時間)をそれぞれ算出する(ステップS106)。
【0036】
車両別配送予測時間を算出すると、配送可否確認処理部12は、それぞれの車両別配送予測時間とあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、配送業務予定時間より長時間となる車両別配送予測時間があるか否か確認する(ステップS107)。
【0037】
「配送業務予定時間」は、配送者(あるいは配送用車両)が配送する際に、出発から到着までの作業に割り当ててよい時間を意味し、例えば3時間(午前中のみ)、6時間(休憩を除く終日)などのようにあらかじめ定められているものとする。
【0038】
配送業務予定時間より長時間となる車両別配送予測時間がないことを確認した場合、すなわち、全ての車両別配送予測時間が配送業務予定時間以下であることを確認した場合には、配送可否確認処理部12は、データ表示部14に配送ルートの探索結果(例えば各配送用車両毎の配送ルートがそれぞれ色分けされて配送エリアに表示されたマップ)を表示することでオペレータに各配送用車両の配送ルートを提示するとともに、指定された台数(本例では5台)での配送が可能である旨をデータ表示部14に表示することで配送可能報知を実行する(ステップS108)。
【0039】
一方、配送業務予定時間より長時間となる車両別配送予測時間が一つでも存在していた場合には、配送可否確認処理部12は、指定された台数(本例では5台)での配送が不可能であると判定し、配送用車両の台数を1減算する(ステップS109)。次いで、配送可否確認処理部12は、ステップS105と同様の処理によって配送予測時間を減算した配送用車両台数の数に分割し、それぞれ分割した時間分の配送ルートである分割配送ルートを導出し直し、ステップS106と同様の処理によって出発地点である集中配送センタSから各分割配送ルートをそれぞれ経由して、到着地点である集中配送センタSに戻るまでの各車両の配送予測時間(車両別配送予測時間)をそれぞれ算出し直す(ステップS110)。そして、配送可否確認処理部12は、ステップS107と同様の処理によって、算出し直したそれぞれの車両別配送予測時間とあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、配送業務予定時間より長時間となる車両別配送予測時間があるか否か確認し直す(ステップS111)。
【0040】
確認し直した結果、配送業務予定時間より長時間となる車両別配送予測時間がないことを確認した場合、すなわち、全ての車両別配送予測時間が配送業務予定時間以下であることを確認した場合には、指定された台数(本例では5台)での配送が不可能である旨をデータ表示部14に表示することで配送不能報知を実行し、合わせてステップS109にて減算されたあとの台数(例えば4台)での配送が可能である旨をデータ表示部14に表示することで配送可能台数を提示する(ステップS112)。なお、ステップS112にて、配送可否確認処理部12は、データ表示部14にステップS110にて探索した配送ルートの探索結果(例えば各配送用車両毎の配送ルートがそれぞれ色分けされて配送エリアに表示されたマップ)を表示することでオペレータに各配送用車両の配送ルートを提示するようにしてもよい。
【0041】
確認し直した結果、配送業務予定時間より長時間となる車両別配送予測時間が一つでも存在していた場合には、配送可否確認処理部12は、減算された台数(例えば4台)であっても配送が不可能であると判定し、さらにステップS109に移行する。そして、全ての車両別配送予測時間が配送業務予定時間以下であることが確認されるまで、ステップS109〜S111の処理が繰り返される。
【0042】
上記のようにして、指定された配送用車両台数で配送エリア内を適切に(配送業務予定時間内に)に配送することが可能であるか否かを確認し、その結果をオペレータに報知する処理が実行される。また、確認結果が配送不能である場合は、配送用車両台数を減算して配送エリア内を適切に(配送業務予定時間内に)に配送することが可能であるか否かを確認し直し、その結果をオペレータに提示する処理が実行される。よって、オペレータは、配送用車両の指定台数が適切であるか否かを確認することができ、不適切である場合には適切な台数の提示を受けることが可能となる。
【0043】
上記の例では言及していないが、オペレータの指示に応じて、配送用マップ作成部13が、各配送用車両の配送ルートが個別に表示された例えば図8に示すような配送用マップを作成し(図8には、分割配送ルートHR2が表示された配送用マップの例が示されている。)、データ印刷部16が、配送用マップを印刷する。その後、各配送者は、自己用に印刷された配送用マップを参照しながら、各配送用車両を用いて配送先(配送場所)をまわって配送商品を配送していく。
【0044】
なお、上記の例では、印刷出力した配送用マップを配送者に携帯させるようにしているが、配送用車両に搭載された表示装置に配送用マップを表示させるようにしてもよい。
【0045】
また、上記の例では所定日の確認処理を行う構成としていたが、曜日毎に固定顧客が存在している場合に簡単に対応できるように、1週間分の確認処理を行うようにし、最低何台の配送用車両を用意しなければならないか確認できるようにしてもよい。
【0046】
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認する配送シミュレーション装置10が、配送エリアの指定を受け付け、配送用車両の台数を受け付け、配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索し、配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出し、配送予測時間を所定の分割ルールに従って受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し、各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索し、その車両別配送ルートを通過してそれぞれ配送を行った場合の車両別配送予測時間を算出し、車両別配送予測時間と、配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、車両別配送予測時間が配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し、車両別配送予測時間の全てが配送業務予定時間以下であることを確認したことに応じて、受け付けた台数の配送用車両による配送が可能である旨を報知し、車両別配送予測時間の少なくとも1つが配送業務予定時間より長時間であることを確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算し、配送用車両の台数を減算した場合には、配送予測時間を所定の分割ルールに従って減算した台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し直し、導出し直した各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索して、車両別配送予測時間を算出し直し、算出し直した車両別配送予測時間が配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し直し、算出し直された車両別配送予測時間の全てが配送業務予定時間以下であることを確認したことに応じて、減算した台数の配送用車両による配送であれば可能である旨を報知する構成としたので、配送用車両を用いて配送者が配送を行う際の配送効率を事前に簡単に予測することができるようになる。
【0047】
すなわち、配送用車両の台数を変数として配送エリア内での配送を配送業務予定時間に行なうことが可能であるか否かを確認し、配送可能である場合にはその旨を報知して、配送不能である場合には配送用車両の台数を減算して再度確認し直し、配送可能となった場合にその台数を提示する構成としているので、配送用車両の指定台数が適切であるか否かを確認することができるとともに、適切でない場合には適切な台数の提示を受けることが可能となる。よって、配送用車両を用いて配送者が配送を行う際の配送効率を事前に簡単に予測することができ、最適な配送用車両の台数を簡単に導き出すことができるようになる。
【0048】
また、上述した実施の形態では、配送シミュレーション装置10が、配送エリア内の矩形状の全分割エリアA1〜A6を順番に通過していき、配送エリア内の各配送先の所在地の近傍の道路を全て経由する配送ルートHRを探索する構成としているので、簡単な処理によって配送ルートHRを探索することが可能となり、また車両別配送ルートのエリアが広範囲に亘らないようにすることが可能となる。よって、車両別の配送用マップを作成する際に、地図が細かくなってしまうことを回避することができるようになる。
【0049】
上述した実施の形態では、配送シミュレーション装置10が、受け付けた台数の配送用車両による配送は不可能である旨を合わせて報知する構成としているので、指定された台数での配送業務予定時間内での配送が不可能であることを認識させることが可能となる。
【0050】
上述した実施の形態において、配送シミュレーション装置10が、配送予測時間を所定の分割ルールに従って受け付けた台数分に均等に分割する構成とした場合には、簡単な構成で配送予測時間を分割することが可能となる。
【0051】
上述した実施の形態において、配送シミュレーション装置10が、配送予測時間を所定の分割ルールに従って、受け付けた台数分に所定時間割合となるように分割する構成とした場合には、配送予測時間を適切に分割することが可能となる。
【0052】
上述した実施の形態において、所定時間割合は、集中配送センタSと各配送用車両がそれぞれ配達する配達エリアとの往復時間を加味して予め設定されているとした場合には、簡単な構成で適切に配送予測時間を分割することが可能となる。
【0053】
上述した実施の形態において、配送シミュレーション装置10が、集中配送センタと各配送用車両がそれぞれ配達する配達エリアとの往復時間を加味して所定時間割合を算出し、配送予測時間を所定の分割ルールに従って、受け付けた台数分に算出した所定時間割合となるように分割する構成とした場合には、配送予測時間をより適切に分割することが可能となる。
【0054】
なお、上述した実施の形態においては、配送シミュレーション装置10は、自己が備える記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム(配送シミュレーション処理プログラム)に従って、上述した各種の処理(図4に示す処理など)を実行する。
【0055】
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、配送シミュレーション装置10がルート案内を行うルート案内機能を有する構成とし、配送シミュレーション装置10を配送用車両に搭載してルート案内を行う構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明によれば、配送用車両を用いて配送者が配送を行う際の配送効率を事前に簡単に予測するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施の形態に係る配送シミュレーション装置の構成の例を示すブロック図である。
【図2】顧客情報の例を示す説明図である。
【図3】配送情報の例を示す説明図である。
【図4】配送可否確認処理の例を示すフローチャートである。
【図5】配送エリアの例を説明するための説明図である。
【図6】配送ルートの例を説明するための説明図である。
【図7】分割配送ルートの例を説明するための説明図である。
【図8】分割配送ルート別の配送用マップの例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0058】
10 配送シミュレーション装置
11 配送ルート探索部
12 配送可否確認処理部
13 配送用マップ作成部
14 データ表示部
15 データ入力部
16 データ印刷部
21 顧客DB
22 配送DB
23 地図DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認する配送シミュレーション装置であって、
配送エリアの指定を受け付ける配送エリア受付手段と、
配送用車両の台数を受け付ける台数受付手段と、
前記配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索する配送ルート探索手段と、
前記配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出する配送予測時間算出手段と、
前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付手段が受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出する分割配送ルート導出手段と、
各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索し、当該車両別配送ルートを通過してそれぞれ配送を行った場合の車両別配送予測時間を算出する車両別配送予測時間算出手段と、
車両別配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認する確認手段と、
前記車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認手段が確認したことに応じて、受け付けた台数の配送用車両による配送が可能である旨を報知する配送可能報知手段と、
前記車両別配送予測時間の少なくとも1つが前記配送業務予定時間より長時間であることを前記確認手段が確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算する台数減算手段とを含み、
前記分割配送ルート導出手段は、前記台数減算手段により配送用車両の台数が減算された場合には、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数減算手段により減算された台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し直し、
前記車両別配送予測時間算出手段は、導出し直された各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索して、車両別配送予測時間を算出し直し、
前記確認手段は、算出し直された車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し直し、
算出し直された車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認手段が確認したことに応じて、前記台数減算手段により減算された台数の配送用車両による配送であれば可能である旨を報知する配送可能台数報知手段を含む
ことを特徴とする配送シミュレーション装置。
【請求項2】
前記配送可能台数報知手段は、受け付けた台数の配送用車両による配送は不可能である旨を合わせて報知する
請求項1記載の配送シミュレーション装置。
【請求項3】
前記分割配送ルート導出手段は、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付手段が受け付けた台数分に均等に分割する
請求項1または請求項2記載の配送シミュレーション装置。
【請求項4】
前記分割配送ルート導出手段は、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って、前記台数受付手段が受け付けた台数分に所定時間割合となるように分割する
請求項1または請求項2記載の配送シミュレーション装置。
【請求項5】
前記所定時間割合は、集中配送センタと各配送用車両がそれぞれ配達する配達エリアとの往復時間を加味して予め設定されている
請求項4記載の配送シミュレーション装置。
【請求項6】
集中配送センタと各配送用車両がそれぞれ配達する配達エリアとの往復時間を加味して前記所定時間割合を算出する時間割合算出手段を含み、
前記分割配送ルート導出手段は、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って、前記台数受付手段が受け付けた台数分に前記時間割合算出手段が算出した所定時間割合となるように分割する
請求項4記載の配送シミュレーション装置。
【請求項7】
集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認する配送シミュレーション処理方法であって、
配送エリアの指定を受け付ける配送エリア受付処理と、
配送用車両の台数を受け付ける台数受付処理と、
前記配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、
前記配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出する配送予測時間算出処理と、
前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付処理にて受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出する分割配送ルート導出処理と、
各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索し、当該車両別配送ルートを通過してそれぞれ配送を行った場合の車両別配送予測時間を算出する車両別配送予測時間算出処理と、
車両別配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認する確認処理と、
前記車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、受け付けた台数の配送用車両による配送が可能である旨を報知する配送可能報知処理と、
前記車両別配送予測時間の少なくとも1つが前記配送業務予定時間より長時間であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算する台数減算処理とを含み、
前記分割配送ルート導出処理では、前記台数減算処理にて配送用車両の台数を減算した場合には、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数減算処理にて減算した台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し直し、
前記車両別配送予測時間算出処理では、導出し直した各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索して、車両別配送予測時間を算出し直し、
前記確認処理では、算出し直した車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し直し、
算出し直された車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、前記台数減算処理にて減算した台数の配送用車両による配送であれば可能である旨を報知する配送可能台数報知処理を含む
ことを特徴とする配送シミュレーション処理方法。
【請求項8】
前記配送可能台数報知処理では、受け付けた台数の配送用車両による配送は不可能である旨を合わせて報知する
請求項7記載の配送シミュレーション処理方法。
【請求項9】
前記分割配送ルート導出処理では、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付処理にて受け付けた台数分に均等に分割する
請求項7または請求項8記載の配送シミュレーション処理方法。
【請求項10】
前記分割配送ルート導出処理では、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って、前記台数受付処理にて受け付けた台数分に所定時間割合となるように分割する
請求項7または請求項8記載の配送シミュレーション処理方法。
【請求項11】
集中配送センタから各顧客に指定された各配送場所への商品の配送が所定時間内に完了するか否かを確認させる配送シミュレーション処理プログラムであって、
コンピュータに、
配送エリアの指定を受け付ける配送エリア受付処理と、
配送用車両の台数を受け付ける台数受付処理と、
前記配送エリア内における各分割エリアを順番に通る配送ルートを探索する配送ルート探索処理と、
前記配送ルートにおける最初の配送場所から最後の配送場所までの配送予測時間を算出する配送予測時間算出処理と、
前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付処理にて受け付けた台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出する分割配送ルート導出処理と、
各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索し、当該車両別配送ルートを通過してそれぞれ配送を行った場合の車両別配送予測時間を算出する車両別配送予測時間算出処理と、
車両別配送予測時間と、前記配送用車両を用いて配送業務を実行する上限時間としてあらかじめ定められている配送業務予定時間とを比較して、前記車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認する確認処理と、
前記車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、受け付けた台数の配送用車両による配送が可能である旨を報知する配送可能報知処理と、
前記車両別配送予測時間の少なくとも1つが前記配送業務予定時間より長時間であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、配送用車両の台数を1減算する台数減算処理とを実行させ、
前記分割配送ルート導出処理では、前記台数減算処理にて配送用車両の台数を減算した場合には、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数減算処理にて減算した台数分に分割し、分割した時間に相当する分割配送ルートを導出し直す処理を実行させ、
前記車両別配送予測時間算出処理では、導出し直した各分割配送ルートをそれぞれ通る各配送用車両の車両別配送ルートを探索して、車両別配送予測時間を算出し直す処理を実行させ、
前記確認処理では、算出し直した車両別配送予測時間が前記配送業務予定時間よりも長時間であるか否か確認し直す処理を実行させ、
さらに、算出し直された車両別配送予測時間の全てが前記配送業務予定時間以下であることを前記確認処理にて確認したことに応じて、前記台数減算処理にて減算した台数の配送用車両による配送であれば可能である旨を報知する配送可能台数報知処理を
実行させるための配送シミュレーション処理プログラム。
【請求項12】
前記配送可能台数報知処理では、受け付けた台数の配送用車両による配送は不可能である旨を合わせて報知する処理を
実行させるための請求項11記載の配送シミュレーション処理プログラム。
【請求項13】
前記分割配送ルート導出処理では、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って前記台数受付処理にて受け付けた台数分に均等に分割する処理を
実行させるための請求項11または請求項12記載の配送シミュレーション処理プログラム。
【請求項14】
前記分割配送ルート導出処理では、前記配送予測時間を所定の分割ルールに従って、前記台数受付処理にて受け付けた台数分に所定時間割合となるように分割する処理を
実行させるための請求項11または請求項12記載の配送シミュレーション処理プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−155717(P2010−155717A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−335820(P2008−335820)
【出願日】平成20年12月29日(2008.12.29)
【出願人】(503396309)生活協同組合コープさっぽろ (144)
【Fターム(参考)】