説明

酸化脂質化合物およびその使用

本発明は、そのいくつかの実施形態において、新規な酸化脂質、および、酸化脂質を、内因性の酸化脂質に伴う炎症を処置または防止するために用いる方法に関連する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の式を有する化合物:

またはその医薬的に許容される塩、ただし、上記式において、
(i)A、AおよびAはそれぞれが独立して、OおよびSからなる群から選択される;
(ii)Rは、長さが2個〜28個の炭素であるアルキル鎖である;および
(iii)Rは、(4−メチルカルボキシ)ブチル、(3−カルボキシ)プロピル、(6−カルボキシ)ヘキサニル、(2−カルボキシ)エチル、5,6−ジヒドロキシヘキサニル、5,5−ジエトキシペンチルおよび5,5−ジメトキシペンチルからなる群から選択される;および
(iv)Rは、H、アシル、アルキル、ホスファート、ホスホコリン、ホスホエタノールアミン、ホスホエタノールアミン−N−グルタル酸、ホスホセリンおよびホスホイノシトールからなる群から選択される。
【請求項2】
下記の式を有する化合物:

またはその医薬的に許容される塩、ただし、上記式において、
(i)A、AおよびAはそれぞれが独立して、OおよびSからなる群から選択される;
(ii)Rは長さが2個〜28個の炭素であるアルキル鎖である;および
(iii)R

であり、上記式において、XはC1〜25の鎖であり、Yは、

−OH、−H、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アセトキシおよび芳香族官能基からなる群から選択される;および、
Zは、

からなる群から選択され、ただし、これらの式において、R’はC1〜4アルキルである;および
(iV)Rは、H、ホスファート、ホスホエタノールアミン、ホスホエタノールアミン−N−グルタル酸およびホスホセリンからなる群から選択される。
【請求項3】
下記の式を有する化合物:

またはその医薬的に許容される塩、ただし、上記式において、
(i)A、AおよびAはそれぞれが独立して、OおよびSからなる群から選択される;
(ii)Rは、ドデシル、オクタデシル、オクチル、エイコサニル、cis−9−ヘキサデセニル、(2−オクチル)ドデシルおよび(15−カルボキシ)ペンタデシルからなる群から選択される;
(iii)Rは、長さが2個〜28個の炭素であるアルキル鎖、および、下記の基:

からなる群から選択され、ただし、Rが他の(15−カルボキシ)ペンタデシルであるならば、Rは、前記

であり、上記式において、XはC1〜25の鎖であり、Yは、

−OH、−H、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アセトキシおよび芳香族官能基からなる群から選択される;および、
Zは、

からなる群から選択され、ただし、これらの式において、R’はC1〜4アルキルである;および
(iv)Rは、H、アシル、アルキル、ホスファート、ホスホコリン、ホスホエタノールアミン、ホスホエタノールアミン−N−グルタル酸、ホスホセリンおよびホスホイノシトールからなる群から選択される。
【請求項4】
下記の式を有する化合物:

またはその医薬的に許容される塩、ただし、上記式において、
(i)AはSであり、かつ、AおよびAはそれぞれがOである;
(ii)Rは、長さが2個〜28個の炭素であるアルキル鎖である;
(iii)Rは、

であり、上記式において、XはC1〜25の鎖であり、Yは、

−OH、−H、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アセトキシおよび芳香族官能基からなる群から選択される;および、
Zは、

からなる群から選択され、ただし、これらの式において、R’はC1〜4アルキルである;および
(iii)Rは、H、アシル、アルキル、ホスファート、ホスホコリン、ホスホエタノールアミン、ホスホエタノールアミン−N−グルタル酸、ホスホセリンおよびホスホイノシトールからなる群から選択される。
【請求項5】
下記の化合物からなる群から選択される化合物:
1−ヘキサデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスファート(CI−201−PA);
1−ヘキサデシル−2−(4−メチルカルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン;
1−ヘキサデシル−2−(4−メチルカルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−208);
1−ヘキサデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(CI−202);
1−ヘキサデシル−2−(3−カルボキシ)プロピル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(CI−206);
1−ヘキサデシル−2−(3−カルボキシ)プロピル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−205);
1−ヘキサデシル−2−(6−カルボキシ)ヘキサニル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−203);
1−ドデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−209);
1−ヘキサデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン−N−グルタル酸(CI−210);
1−(15’−カルボキシ)ペンタデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−213);
1−(15’−カルボキシ)ペンタデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(CI−214);
1−オクタデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−215);
1−オクタデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(CI−216);
1−ヘキサデシル−2−(2−カルボキシ)エチル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−217);
1−S−ヘキサデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(1−S−CI−201);
1−S−ヘキサデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(1−S−CI−202);
1−ヘキサデシル−2−(5,6−ジヒドロキシ)ヘキサニル−グリセロ−3−ホスホコリン(di−OH);
1−(cis−9−ヘキサデセニル)−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン;
1−ヘキサデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロール;
1−ヘキサデシル−2−(5’,5’−ジエトキシペンチル)−グリセロ−3−ホスホコリン(diEtAc);
1−ヘキサデシル−2−(5’,5’−ジメトキシペンチル)−グリセロ−3−ホスホコリン(diMeAc);
1−オクチル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−207);
1−オクチル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン;
1−エイコサニル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(CI−219);
1−エイコサニル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン;(CI−220);
1−(2−オクチル)ドデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホコリン(VB−221);
1−(2−オクチル)ドデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(VB−222);および
1−ヘキサデシル−2−(4−カルボキシ)ブチル−グリセロ−3−ホスホセリン(VB−223)。
【請求項6】
内因性の酸化脂質に伴う炎症を処置または防止する方法における使用のために特定される、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを低下させる方法における使用のために特定される、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを低下させることが有益である疾患または障害を処置する方法における使用のために特定される、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を有効成分として含み、かつ、医薬的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
【請求項10】
包装材で包装され、内因性の酸化脂質に伴う炎症の処置または防止における使用のために前記包装材の内部または表面において印刷で特定される、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
包装材で包装され、インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを低下させるために前記包装材の内部または表面において印刷で特定される、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項12】
包装材で包装され、インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを低下させることが有益である疾患または障害の処置における使用のために前記包装材の内部または表面において印刷で特定される、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項13】
内因性の酸化脂質に伴う炎症を処置または防止する方法であって、請求項1〜5のいずれかに記載の治療効果的な量の化合物をその必要性のある対象に投与し、それにより、内因性の酸化脂質に伴う炎症を前記対象において処置または防止することを含む方法。
【請求項14】
インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを対象において低下させる方法であって、請求項1〜5のいずれかに記載の効果的な量の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項15】
インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを低下させることが有益である疾患または障害を処置する方法であって、請求項1〜5のいずれかに記載の効果的な量の化合物をその必要性のある対象に投与することを含む方法。
【請求項16】
内因性の酸化脂質に伴う炎症を処置または防止するための医薬品の製造における、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項17】
インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを対象において低下させるための医薬品の製造における、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項18】
インターロイキン−12およびインターロイキン−23からなる群から選択されるサイトカインのレベルを低下させることが有益である疾患または障害を処置するための医薬品の製造における、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項19】
前記炎症は、特発性の炎症性疾患または炎症性障害、慢性の炎症性疾患または炎症性障害、急性の炎症性疾患または炎症性障害、自己免疫疾患または自己免疫障害、感染性疾患または感染性障害、炎症性の悪性疾患または悪性障害、炎症性の移植関連疾患または移植関連障害、炎症性の変性疾患または変性障害、過敏性に伴う疾患または障害、炎症性の心臓血管疾患または心臓血管障害、炎症性の脳血管疾患または脳血管障害、末梢血管疾患または末梢血管障害、炎症性の腺疾患または腺障害、炎症性の胃腸疾患または胃腸障害、炎症性の皮膚疾患または皮膚障害、炎症性の肝疾患または肝障害、炎症性の神経学的疾患または神経学的障害、炎症性の筋骨格疾患または筋骨格障害、炎症性の腎疾患または腎障害、炎症性の生殖疾患または生殖障害、炎症性の全身疾患または全身障害、炎症性の結合組織疾患または結合組織障害、炎症性腫瘍、壊死、炎症性のインプラント関連疾患またはインプラント関連障害、炎症性老化プロセス、免疫不全疾患または免疫不全障害、および、炎症性の肺疾患または肺障害からなる群から選択される疾患または障害に伴う、請求項6,9,13および16のいずれかに記載の化合物、組成物、方法または使用。

【図1】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図13】
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【図16】
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【図2】
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【図3】
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【図4A−4B】
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【図8】
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【図9A−9B】
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【図11】
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【図12A−12B】
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【図14】
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【図15A−15B】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A−21B】
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【図22A−22B】
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【図23】
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【図24A−24B】
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【図25A−25B】
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【図26A−26B】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30A−30B】
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【図31】
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【図32】
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【図33A−33B】
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【図34】
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【図35】
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【図36A−36B】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公表番号】特表2012−507577(P2012−507577A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535207(P2011−535207)
【出願日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際出願番号】PCT/IL2009/001049
【国際公開番号】WO2010/052718
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(511110474)ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド (1)
【Fターム(参考)】