説明

酸化触媒としての金属錯体化合物の使用

【課題】酸化触媒としての金属錯体化合物の使用の提供。
【解決手段】酸化反応のための触媒としての、式(1)及び/又は(1’)
[LnMemp2q (1)、[L’nMemp2q (1’)
(式中、全ての置換基は請求の範囲で定義した通りである。)で表わされる金属錯体化合物の使用、及びまた、新規金属錯体化合物及び新規配位子。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)
[LnMempzq (1)
{式中、
Meは、マンガン、チタン、鉄、コバルト、ニッケル又は銅を表わし、
Xは、配位基又は架橋基を表わし、
n及びmは、互いに独立して、1ないし8の値を有する整数を表わし、
pは、0ないし32の値を有する整数を表わし、
zは、金属錯体の電荷を表わし、
Yは、対イオンを表わし、
q=z/(Yの電荷)、及び、
Lは、式(2)
【化1】

[式中、
Qは、N又はCR10を表わし、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、互いに独立して、水素原子;未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、式中、R12は、各々の場合において、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415、−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N−R1314又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。)を表わす。]で表わされる配位子を表わす。}で表わされる少なくとも1種の金属錯体化合物の、酸化反応のための触媒としての使用。
【請求項2】
Meが、酸化状態II、III、IV又はVのマンガンを表わす、請求項1記載の使用。
【請求項3】
Meが、酸化状態II、III又はIVの鉄を表わす、請求項1記載の使用。
【請求項4】
Xが、CH3CN、H2O、F-、Cl-、Br-、HOO-、O22-、O2-、R16COO-
16-、LMeO-又はLMeOO-(式中、R16は、水素原子、−SO3炭素原子数1ないし4のアルキル基、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基を表わし、L及びMeは、請求項1で定義した通りである。)を表わす、請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
Yが、R17COO-、ClO4-、BF4-、PF6-、R17SO3-、R17SO4-、SO42-、NO3-、F-、Cl-、Br-、I-、シトレート、タルトレート又はオキサレートを表わし、上記式中、R17は、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基を表わす、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
nが1ないし4、特に1又は2の値を有する整数を表わす、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
mが1又は2、特に1の値を有する整数を表わす、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
pが0ないし4、特に2の値を有する整数を表わす、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
zが8-ないし8+の値を有する整数を表わす、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の使用。
【請求項10】
アリール基が、未置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、スルホ基、ヒドロキシ基、アミノ基、未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基、フェニル基、フェノキシ基によって、又はナフチルオキシ基によって置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の使用。
【請求項11】
13及びR14がそれらを結合する窒素原子と一緒になることによって形成された5−、6−又は7−員環が、未置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環を表わし、ここで窒素原子は、四級化され得る、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の使用。
【請求項12】
5が、炭素原子数1ないし12のアルキル基;未置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、スルホ基、ヒドロキシ基、アミノ基、未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基、フェニル基、フェノキシ基又はナフチルオキシ基によって置換されたフェニル基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基又は上記したように置換されたフェニル基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、R12は、各々の場合において、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基又は上記したように置換されたフェニル基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1
31415;−N(R12)−N−R1314又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記意味の1つを有し得り、かつ、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、未置換の又はヒドロキシ基で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基、又は、未置換のフェニル基又は上記したように置換されたフェニル基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、未置換の又は、少なくとも1つの未置換の炭素原子数1ないし4のアルキル基及び/又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環を形成し、ここで前記窒素原子は四級化され得る。)を表わし、かつ、R1、R2、R3、R4、R5、R7、R8、R9及びR10が、請求項1で定義した通りであり得るか又は水素原子である、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の使用。
【請求項13】
5が、未置換の又は、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基によってもしくはヒドロキシ基によって置換されたフェニル基;シアノ基;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、R12は、各々の場合において、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基を表わす。);−N(CH3)−NH2又は−NH−NH2;アミノ基;未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;又は、未置換の又は、炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環を表わす、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の使用。
【請求項14】
LにおけるR5が、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;ヒドラジン基;アミノ基;未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;又は、未置換の又は、炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環を表わす、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
LにおけるR1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9及びR10が、請求項12ないし14のいずれか1項においてR5のために示された定義を有すが、それらの基は、更に水素原子を表わし得る、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の使用。
【請求項16】
Lが、式(3a)及び/又は(3b)
【化2】

(式中、R’3、R’5及びR’7は、請求項1ないし15で示した定義を有する。)
で表わされる化合物を表わす、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の使用。
【請求項17】
式(1’)
[L’nMempzq (1’)
{式中、Meは、マンガン、チタン、鉄、コバルト、ニッケル又は銅を表わし、
Xは、配位基又は架橋基を表わし、
n及びmは、互いに独立して、1ないし8の値を有する整数を表わし、
pは、0ないし32の値を有する整数を表わし、
zは、金属錯体の電荷を表わし、
Yは、対イオンを表わし、
q=z/(Yの電荷)、及び、
L’は、式(2’)
【化3】

[式中、
Qは、N又はCR10を表わし、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、互いに独立して、水素原子;未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、式中、R12は、各々の場合において、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415、−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N−R1314又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又は未置換の又は置換されたアリール基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。)を表わすが、但し、置換基R1ないしR10の少なくとも1つは、3つの環、A、B及び/又はCの1つに直接結合していない四級化窒素原子を含む。]で表わされる配位子を表わす。}で表わされる少なくとも1種の金属錯体化合物の、酸化反応のための触媒としての使用を含む、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の使用。
【請求項18】
5が水素原子を表わさない、請求項17記載の使用。
【請求項19】
L’におけるR5が、未置換の又は、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基によってもしくはヒドロキシ基によって置換されたフェニル基;シアノ基;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、R12は、各々の場合において、水素原子、炭素原子数1ないし14のアルキル基又はフェニル基を表わす。);−N(CH3)−NH2又は−NH−NH2;アミノ基;未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基(式中、窒素原子、特に、3つの環、A、B又はCの1つに結合していない窒素原子は、四級化され得る。);未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置
換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキル−N+131415(式中、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又はヒドロキシ基で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基又は上記したように置換されたフェニル基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、未置換の又は、少なくとも1つの炭素原子数1ないし4のアルキル基によって又は少なくとも1つの未置換の炭素原子数1ないし4のアルキル基及び/又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換されたピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環を形成し、ここで窒素原子は四級化され得る。);未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキル−NR1314(式中、R13及びR14は、上記で定義した通りであり得る。)を表わす、請求項17又は請求項18記載の使用。
【請求項20】
L’が、式(3’a)及び/又は(3’b)
【化4】

(式中、R’3、R’5及びR’7は、R5のために上記した定義、及び好ましい意味を有すが、R’3及びR’7は、更に水素原子であり得る。)で表わされる化合物を表わす、請求項17ないし19のいずれか1項に記載の使用。
【請求項21】
(i)置換基R’3、R’5及びR’7の少なくとも1つが、基
【化5】

(式中、枝分かれしていない又は枝分かれしたアルキレン基は、未置換であるか又は置換され得り、かつ枝分かれしていない又は枝分かれしたアルキル基は、互いに独立して、未置換であるか又は置換され得り、かつピペラジン環は、未置換であるか又は置換され得る。)の1つを表わす、請求項17ないし20のいずれか1項に記載の使用。
【請求項22】
L’が、正確に1つの四級化窒素原子を含む、請求項17ないし21のいずれか1項に記載の使用。
【請求項23】
L’が、正確に2つの又は正確に3つの四級化窒素原子を含む、請求項17ないし22のいずれか1項に記載の使用。
【請求項24】
酸化が、分子酸素及び/又は空気を使用して行われる、請求項1ないし23のいずれか1項に記載の使用。
【請求項25】
式(1a)
[LnMempzq (1a)
(式中、全ての置換基は、請求項1ないし16のいずれか1項に定義した通りである。)で表わされる金属錯体化合物。
【請求項26】
Lが、式(3a)及び/又は(3b)
【化6】

[式中、
R’5は、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;アルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;又は−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;又は−N(R12)−N−R1314(式中、R12は、水素原子;炭素原子数1ないし12のアルキル基、又は未置換のフェニル基、又は(アルキル部分をヒドロキシ基で置換された)N−モノ−もしくはN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基で、N−フェニルアミノ基で、N−ナフチルアミノ基で、フェニル基で、フェノキシ基で又はナフチルオキシ基で置換されたフェニル基を表わし、R13及びR14は、互いに独立して、水素原子、未置換の又はヒドロキシ基で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基又は上記したように置換されたフェニル基を表わすか、又は、
13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、未置換の又は少なくとも1つの未置換の炭素原子数1ないし4のアルキル基及び/又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環、特にピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環を形成する。)を表わし、
R’3及びR’7は、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ヒドロキシ基;アルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;又は−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;又は−N(R12)−N−R1314(式中、R12は、水素原子;炭素原子数1ないし12のアルキル基、又は未置換の、又は(アルキル部分をヒドロキシ基で置換された)N−モノ−もしくはN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基で、N−フェニルアミノ基で、N−ナフチルアミノ基で、フェニル基で、フェノキシ基で又はナフチルオキシ基で置換されたフェニル基を表わし、
13及びR14は、互いに独立して、水素原子、未置換の又はヒドロキシ基で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基又は上記したように置換されたフェニル基を表わすか、又は、
13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、未置換の又は少なくとも1つの未置換の炭素原子数1ないし4のアルキル基及び/又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環、特にピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン又はアゼパン環を形成する。)を表わす。]で表わされる化合物を表わす、請求項25記載の式(1a)で表わされる金属錯体化合物。
【請求項27】
式(1’a)
[L’nMempzq (1’a)
(式中、全ての置換基は請求項17ないし23で定義した通りである。)で表わされる金属錯体化合物。
【請求項28】
L’が、式(3’a)及び/又は(3’b)
【化7】

[式中、R’3、R’5及びR’7は、請求項17ないし23において、R5のために上記した定義、及び好ましい意味を有すが、R’3及びR’7は、更に水素原子であり得るが、但し、
(i)置換基R’3、R’5及びR’7の少なくとも1つは、基−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N+−R131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、R13及びR14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は未置換のもしくは置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は置換されたもしくは未置換のアリール基を表わすか、又は、
13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。);
又は、−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−NR1314(式中、R12及びR15は、上記で定義した通りであり、R13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、未置換であり得る又は少なくとも1つの未置換の炭素原子数1ないし4のアルキル基及び/又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され得り、かつ更なるヘテロ原子を含み得る5−、6−又は7員環を形成し、ここで、環A、B及び/又はCの1つに結合していない少なくとも1つの窒素原子は四級化される。)を表わす。]で表わされる化合物を表わす、請求項27記載の式(1’a)で表わされる金属錯体化合物。
【請求項29】
式(4’)又は(5’)
【化8】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、互いに独立して、水素原子;未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のア
リール基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、式中、R12は、各々の場合において、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N−R1314又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。)を表わすが、但し、置換基R1ないしR10の少なくとも1つは、3つの環、A、B及び/又はCの1つに直接結合していない四級化窒素原子を含む。]で表わされる請求項17ないし23、27及び28のいずれか1項に記載の配位子L’。
【請求項30】
式(6)
【化9】

[式中、R1、R2、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、互いに独立して、水素原子;未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、式中、R12は、各々の場合において、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N−R1314又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。)を表わし、
3は、炭素原子数1ないし4のアルキル基で、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基で、ヒドロキシ基で、スルホ基で、スルファト基で、ハロゲン原子で、シアノ基で、ニトロ基で、カルボキシ基で、アミノ基で、未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基で、N−フェニルアミノ基で、N−ナフチルアミノ基で、フェニル基で、フェノキシ基で又はナフチルオキシ基で、置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基で、又は、置換された又は
未置換のアリール基で置換されたフェニル基;−CH3;炭素原子数3ないし18のアルキル基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、R12は、各々の場合において、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N−R1314;又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、かつ、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。)を表わす。]で表わされる請求項1ないし16、25及び26のいずれか1項に記載の配位子L。
【請求項31】
式(7)
【化10】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、R9及びR10は、互いに独立して、水素原子;未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、式中、R12は、各々の場合において、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、未置換の又は置換されたアリール基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N−R1314又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。)を表わし、
7は、炭素原子数1ないし4のアルキル基で、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基で、ヒドロキシ基で、スルホ基で、スルファト基で、ハロゲン原子で、シアノ基で、ニトロ基で、カルボキシ基で、アミノ基で、未置換の又はアルキル部分をヒドロキシ基で置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基で、N−フェ
ニルアミノ基で、N−ナフチルアミノ基で、フェニル基で、フェノキシ基で又はナフチルオキシ基で、置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基で、又は、置換された又は未置換のアリール基で置換されたフェニル基;−CH3;炭素原子数3ないし18のアルキル基;シアノ基;F;Br;I;ニトロ基;−COOR11又は−SO311(式中、R11は、各々の場合において、水素原子、カチオン、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−SR12、−SO212又は−OR12(式中、R12は、各々の場合において、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わす。);−NR1314;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N+131415;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR1314;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR13142;−N(R12)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+131415;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+1314152;−N(R12)−N−R1314;又は−N(R12)−N+131415(式中、R12は、上記で定義した通りであり、かつ、R13、R14及びR15は、互いに独立して、水素原子、又は、未置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は、置換された又は未置換のアリール基を表わすか、又はR13及びR14は、それらを結合する窒素原子と一緒になって、更なるヘテロ原子を含み得る、未置換の又は置換された5−、6−又は7員環を形成する。)を表わす。]で表わされる請求項1ないし16、25及び26のいずれか1項に記載の配位子L。
【請求項32】
I)0ないし50%のA)アニオン性界面活性剤及び/又はB)非イオン性界面活性剤、
II)0ないし70%のC)ビルダー物質、
III)1ないし99%のD)ペルオキシド、
IV)E)洗浄剤、清浄剤、消毒剤又は漂白剤を液に0.5ないし20g/L添加した場合、0.5ないし50mg/液1L、好ましくは1ないし30mg/液1Lの濃度となる量の請求項25ないし28のいずれか1項に記載の式(1)及び/又は(1’)で表わされる少なくとも1種の金属錯体化合物、及び
V)100%までの水
からなり、各々の場合における%は、組成物の総量に基づく質量%である洗浄剤、清浄剤、消毒剤又は漂白剤組成物。
【請求項33】
a)1ないし99質量%の請求項25ないし28のいずれか1項に記載の式(1)及び/又は(1’)で表わされるの金属錯体化合物、
b)1ないし99質量%の結合剤、
c)0ないし20質量%のカプセル化材料、
d)0ないし20質量%の更なる添加剤、及び
e)0ないし20質量%の水
からなる固体配合物。
【請求項34】
タブレット又はグラニュールの形態で存在する請求項33記載の固体配合物。



【公表番号】特表2006−504517(P2006−504517A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−547539(P2004−547539)
【出願日】平成15年10月21日(2003.10.21)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011636
【国際公開番号】WO2004/039934
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】