重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIの提供方法及びこれを適用した電子装置
【課題】ユーザがさらに便利に、かつ楽しみながらも実感できるようポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させるための方案であって、ディスプレイ上で重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIを提供する方法及びこれを適用した電子装置を提供する。
【解決手段】本発明におけるGUIの提供方法は、ポインタがGUIコンポーネント内に進入すると、ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動させ、ポインタが特定の位置に移動される間には、ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する。
【解決手段】本発明におけるGUIの提供方法は、ポインタがGUIコンポーネント内に進入すると、ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動させ、ポインタが特定の位置に移動される間には、ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GUI(Graphical User Interface)の提供方法及びこれを適用した電子装置に関し、さらに詳細には、ユーザがポインタを利用して願望のGUIコンポーネントを選択することのできるGUIの提供方法及びこれを適用した電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイに表示されたアイコンまたはメニューなどのようなGUIコンポーネントを、ポインタを利用して選択する方式によるGUIは既に普遍化されている。かかるGUI環境においてユーザの命令を入力するために、ユーザは、マウス、タッチパッドのような入力装置を利用してポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させ、入力装置に備えられた特定のボタンを押したり、タッチパッドを叩くような操作によりポインタが位置したGUIコンポーネントに割り当てられた機能を実行するよう命令することができる。
【0003】
しかし、入力装置を利用してポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させる操作は、ユーザにとって煩わしいことになり得る。また、かかる煩わしさは、ディスプレイのサイズが大きく、かつGUIコンポーネントのサイズが小さいほど更に増大する。
【0004】
GUIの利用において、ユーザはさらに便利な操作方式を求める。これにより、ユーザがさらに便利にポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させるための方案の摸索が求められる。
【0005】
それと共に、GUIは、ユーザが願望する命令を入力する手段としての機能以外にも、エンターテイメントを感じさせる手段としても働き、より多いエンターテイメントを感じさせるGUIを採択した製品が市場で優位を占めている実情である。これによって、GUIを介してユーザのエンターテイメントを増大させることができる方案の摸索も求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述の問題を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、ユーザがさらに便利に、かつ楽しみながらも実感できるようポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させるための方案であって、ディスプレイ上で重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIを提供する方法及びこれを適用した電子装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、選択が不可能なGUIコンポーネントにはポインタを移動させず、これをユーザに感覚的に知らせるGUIを提供する方法及びこれを適用した電子装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の更なる目的は、特定の領域にポインタの移動を難しくし、これをユーザに感覚的に知らせるGUIを提供する方法及びこれを適用した電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動させる第1移動ステップと、前記第1移動ステップを介して前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第1出力ステップと、を含む。
【0010】
また、前記第1出力ステップは、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間に、前記少なくとも1つの効果の大きさを次第に小さく出力することが好ましい。
【0011】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記特定の位置に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することができる。
【0012】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することができる。
【0013】
また、前記第1移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に移動させるものの、移動速度を可変させ、前記第1出力ステップは、前記移動速度に応じて少なくとも1つの効果の大きさを調整することができる。
【0014】
また、本発明におけるGUIの提供方法は、前記ポインタを前記特定の位置から離せようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記ポインタの位置を前記ユーザ操作のとおりに移動させ、前記ポインタを前記GUIコンポーネントの外に移動させる第2移動ステップと、前記第2移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第2出力ステップと、をさらに含むことができる。
【0015】
また、前記第1出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンは、前記第2出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンと異なっていることが好ましい。
【0016】
また、本発明におけるGUIの提供方法は、前記ポインタが前記GUIコンポーネントから離れると、前記ポインタをターゲットGUIコンポーネントに向かって移動させる第3移動ステップと、前記第3移動ステップを介して、前記ポインタが前記ターゲットGUIコンポーネントに移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第3出力ステップと、をさらに含むことが好ましい。
【0017】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させる第1移動ステップと、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第1出力ステップと、を含む。
【0018】
また、前記第1出力ステップは、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間に、前記少なくとも1つの効果の大きさを次第に大きく出力することが好ましい。
【0019】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することができる。
【0020】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することができる。
【0021】
また、前記第1移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させるものの、移動速度を可変させ、前記第1出力ステップは、前記移動速度に応じて、少なくとも1つの効果の大きさを調整することができる。
【0022】
また、本発明におけるGUIの提供方法は、前記ポインタを前記GUIコンポーネントに貫通させようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記GUIコンポーネントを貫通するよう前記ポインタを移動させる第2移動ステップと、前記第2移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントを貫通して移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第2出力ステップと、をさらに含むことが好ましい。
【0023】
また、前記第1出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンは、前記第2出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンと異なっていることが好ましい。
【0024】
一方、本発明に係る、本発明におけるGUIの提供方法は、ポインタの位置を判断するステップと、前記ポインタの位置が第1領域であると判断されれば、前記ポインタをユーザ操作により移動させる第1移動ステップと、前記ポインタの位置が第2領域であると判断されれば、前記ポインタを他の位置へ自動に移動させる第2移動ステップと、前記第2移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、を含む。
【0025】
また、前記第2移動ステップは、前記ポインタが特定の力によって移動される視覚的な効果(Visual Effect)により前記ポインタを前記他の位置に移動させ、前記特定の力は、重力、磁気力、及び電気力のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0026】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの周辺に進入すると、前記ポインタの位置を特定の位置に向かって移動させるステップと、前記移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、を含む。
【0027】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタを前記ユーザの意図とは関係がなく移動させるステップと、前記移動ステップを介して、前記ポインタが移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、を含む。
【0028】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタが表示されたGUIを生成するGUI生成部と、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置が前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動するよう前記GUI生成部を制御し、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果が出力されるよう制御する制御部と、を備える。
【0029】
また、少なくとも1つの効果は、前記電子装置及び前記電子装置に対する遠隔制御装置のうちの少なくとも1つから出力され得る。
【0030】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタが表示されたGUIを生成するGUI生成部と、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置が前記GUIコンポーネントの外に向かって移動するよう前記GUI生成部を制御し、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果が出力されるよう制御する制御部と、を備える。
【0031】
また、少なくとも1つの効果は、前記電子装置及び前記電子装置に対する遠隔制御装置のうちの少なくとも1つから出力され得る。
【発明の効果】
【0032】
本発明によると、ディスプレイ上で重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用することで、ユーザはさらに便利にポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させると共に、優れたエンターテインメントが提供される。
【0033】
また、選択が不可能なGUIコンポーネントにはポインタの移動を難しくし、これをユーザに感覚的に知らせることで、ユーザに操作上の便宜性はもちろん、優れた感覚的な効果によるエンターテイメントも提供する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に適用可能なGUIの概念を説明するための図である。
【図2】本発明に適用可能なGUIの概念を説明するための図である。
【図3】本発明に適用可能なGUIの概念を説明するための図である。
【図4】図1に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図5】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図6】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図7】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図8】直線の帯タイプのGUIコンポーネントが表示されたGUIを説明するための図である。
【図9】図8に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図10】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図11】曲線の帯タイプのGUIコンポーネントが表示されたGUIを説明するための図である。
【図12】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図13】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図14】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図15】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図16】GUIコンポーネントから離れたポインタが他のGUIコンポーネントへ自動に移動して進入する概念を説明するための図である。
【図17】GUIコンポーネントから離れたポインタが他のGUIコンポーネントへ自動に移動して進入する概念を説明するための図である。
【図18】図1とは異なった条件でポインタが移動する過程を示す図である。
【図19】ポインタが窮極的にGUIコンポーネントの内部領域内に位置する場合を示した図である。
【図20】ポインタが窮極的にGUIコンポーネントの内部領域内に位置する場合を示した図である。
【図21】本発明に適用可能な更なるGUIの概念を説明するため図である。
【図22】本発明に適用可能な更なるGUIの概念を説明するため図である。
【図23】図21に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図24】直線の帯タイプのGUIコンポーネントが表示されたGUIを説明するための図である。
【図25】図24に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図26】図21とは異なった条件でポインタが移動する過程を示した図である。
【図27】前記のGUIを適用することができる放送受信システムを説明するための図である。
【図28】前記のGUIを適用することができる放送受信システムを説明するための図である。
【図29】前記のGUIを適用することができる放送受信システムを説明するための図である。
【図30】放送受信システムに備えられるDTV及びリモコンの詳細なブロック図である。
【図31】本発明の一実施形態に係る重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIの提供方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面に基づいて本発明をさらに詳説する。
図1は、本発明に適用可能なGUI(Graphical User Interface)の概念を説明するための図である。同図において、GUIが表示されたディスプレイDが示されている。
【0036】
同図に示すように、GUIには、ポインタP及びGUIコンポーネントCが示されている。同図には、GUIコンポーネントCが1つのみ示されているが、通常、GUIには複数のGUIコンポーネントが表示される。同図においてGUIコンポーネントCを1つのみ示した理由は図示及び説明の便宜のためである。
【0037】
GUIコンポーネントCは、1)願望の命令を入力、2)願望の機能を実行、及び3)願望の情報が提供されるために選択すべき対象であって、メニュー、アイコン、フォルダ、コンテンツなどがこれに該当する。一方、ユーザの選択対象でなくても、ユーザが前記のような選択において役に立つ要素らもGUIコンポーネントCに編入させることができる。
【0038】
ポインタPは、ユーザが願望のGUIコンポーネントCを指示して選択するために利用される手段である。GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPはユーザの意図とは関係なく移動できる。
【0039】
同図には、ポインタPが複数示されているが、これはGUIに複数のポインタPが同時に示されることを意味していないことに注意すべきである。同図において複数のポインタPを示した理由は、ポインタPの移動を示すためである。また、ポインタPの下部に表記されたナンバはポインタPの移動順序を意味し、これは他の図面においても同様である。
【0040】
同図には、ユーザの操作に応じてポインタPがGUIコンポーネントCに進入したとき表示されるポインタPの移動を示している。具体的に、同図はユーザの操作に応じてポインタPが「(0)→(1)」(図面中で○内に0が書かれたものを本明細書中では(0)で表し、図面中で○内に1が書かれたものを本明細書中では(1)で表す。以下、同様に、図面中で○内に数字が書かれたものを本明細書中では()内にその同じ数字が書かれたもので示す。)に移動してGUIコンポーネントC内に進入すると、その後はポインタPが自動に「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動されることを示したものである。
【0041】
同図において、(1)、(2)、(3)、及び(4)の下部には矢印が表示されている。矢印が表示された区間は、ポインタPが自動に移動した区間を意味する。したがって、同図において示された矢印は、ポインタPの「(1)→(2)→(3)→(4)」への移動はユーザの操作による移動ではなく、自動に移動したものであり、これは以下の図面においても同様である。(0)
【0042】
一方、同図に示すように、ポインタPは、窮極的にGUIコンポーネントCの中央に位置づけられる。また、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)→(3)→(4)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。したがって、GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPは、GUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動されたと言える。
【0043】
一方、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」に移動する間は音響が出力される。このとき、音響は「ディスプレイDが備えられた装置」または「ポインタPを移動させるためのユーザ操作を入力するために利用されるポイントデバイス」で出力可能であるが、これは以下の場合に対しても同様である。
【0044】
矢印の下部に表示された
【数1】
は、「ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間には音響が出力されること」の表示に該当するが、これは以下の場合に対しても同様である。
【0045】
このとき、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、音響の大きさは次第に小さくなるよう具現することができる。また、これとは異なって、ポインタPが「(1)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入した時点)と「(4)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に達した時点)にのみ音響が出力されるよう具現できる。
【0046】
また、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、ポイントデバイスは振動する。矢印の下部に表示された
【数2】
は「ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間にはポイントデバイスが振動されること」の表示に該当するが、これは以下の場合に対しても同様である。
【0047】
また、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、振動の大きさは次第に小さくなるよう具現できる。また、これとは異なって、ポインタPが「(1)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入した時点)及び「(4)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に達した時点)にのみポイントデバイスが振動するよう具現できる。
【0048】
他方では、ポインタPが右側に移動するとの感じをユーザに伝達するために、右側の音響が左側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても右側の部分の振動が左側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することもできる。
【0049】
すなわち、ポインタPが移動する方向にしたがって音響及び振動が出力される方向を各々異なるようにすることができる。
【0050】
このように、GUIコンポーネントCの中心に向かってポインタPが移動しつつ音響が出力され、ポイントデバイスが振動すると、ユーザは「ポインタPがあたかも重力によりGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0051】
図2及び図3には、GUIコンポーネントC内に進入したポインタPをGUIコンポーネントCの外に押し出すユーザの操作があった場合、ポインタPが移動する過程を示した。
【0052】
詳細には、図2には、ユーザの操作に応じてポインタPが「(0)→(1)→(2)」に移動されたが、ポインタPが自動に「(2)→(3)→(4)」へ移動され、究極的にはGUIコンポーネントCから離れることなく再度GUIコンポーネントCの中心に位置した場合を示している。
【0053】
ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間には音響が出力される。このとき、音響の大きさは、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」に移動するにつれて次第に小さくなる。
【0054】
また、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間には、ポイントデバイスが振動する。このとき、振動の大きさは、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」に移動するにつれて次第に小さくなる。
【0055】
また、ポインタPが右側に移動したとの感じをユーザに伝達するために、右側の音響が左側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスでも右側の部分の振動が左側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することも可能である。
【0056】
図3には、ユーザの操作に応じてポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動され、究極的にはGUIコンポーネントCから離れた場合を示している。また、同図は、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた位置に続いて留まっていることを示している。
【0057】
ポインタPが「(2)→(3)」へ移動する間には音響が出力される。このとき、出力される音響は、図2においてポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間に出力される音響とは異なったパターンである。
【0058】
また、ポインタPが「(2)→(3)」へ移動する間にポイントデバイスは振動する。このとき、振動のパターンは、図2においてポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間の振動とは異なったパターンである。
【0059】
また、ポインタPが左側に移動したとの感じをユーザに伝達するために、左側の音響が右側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても左側の部分の振動が右側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することも可能である。
【0060】
図2に示す場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが小さいことから(ユーザ操作の大きさが閾値未満である場合)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動できない場合(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れることができない場合)である。
【0061】
また、図3に示す場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが大きいことから(ユーザ操作の大きさが閾値以上である場合)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動した場合(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた場合)である。
【0062】
ポインタPの操作時、図2及び図3に示された状況が発生した場合でも、ユーザは、GUIコンポーネントCの中心に向かって重力が作用すると感じられる。
【0063】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心に向かって重力が作用すると仮定すれば、この重力によるGUIコンポーネントC内における位置エネルギーは図4に示すように分布し、ポインタPは、位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動すると言える。
【0064】
図4に示したように、GUIコンポーネントC内における位置エネルギーが最も低い位置は、GUIコンポーネントCの中心にx軸及びy軸すべてに対する位置エネルギーは「0」である。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの中心に移動されるのである。
【0065】
一方、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布により決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0066】
このとき、音響及び振動の大きさは、移動速度に比例するよう具現することが可能である。
【0067】
図5ないし図7は、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した。
【0068】
図5において、「ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入するにつれ移動速度が徐々に増加し、ある瞬間からは移動速度が減少し、GUIコンポーネントCの中心では移動速度が0になって止まった場合」に対するGUIコンポーネントC内におけるポインタPの移動速度の分布である。
【0069】
一方、GUIコンポーネントC内に進入した時点でポインタPの移動速度Vx0、Vy0は、GUIコンポーネントCに進入する直前のポインタPの移動速度で具現可能である。これは、GUIコンポーネントCの境界においてポインタPの移動速度を連続的にするためである。一方、ポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントCで不連続的にすることもできることは言うまでもない。
【0070】
また、図6及び図7において、「ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入するにつれ移動速度が徐々に減少し、GUIコンポーネントCの中心では移動速度が「0」になって止まった場合」に対するGUIコンポーネントC内におけるポインタPの移動速度の分布である。
【0071】
この場合も、GUIコンポーネントC内に進入した時点でポインタPの移動速度Vx0、Vy0は、GUIコンポーネントCに進入する直前のポインタPの移動速度で具現可能である。
【0072】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは閉じられた図形の一種である四角形状であり、ポインタPはGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動された。このようなGUIコンポーネントCは、活性化されたGUIコンポーネント、すなわち、ユーザがポインタPで指示して選択することのできるGUIコンポーネントに適用できる。
【0073】
さらに、このようなGUIコンポーネントCは広告アイテム、バナー、ユーザが好んで使用するメニュー項目などに適用できる。
【0074】
図8には、図1に示されたGUIコンポーネントとは異なったタイプのGUIコンポーネントCが現れたGUIが表示されたディスプレイDを示した。
【0075】
同図には、ユーザの操作に応じて、ポインタPがGUIコンポーネントCに進入したときに表示されるポインタPの移動を示している。具体的に、同図は、ポインタPの位置がGUIコンポーネントCの中心線に留まるようにしたGUIを示している。
【0076】
同図に示すように、ユーザがポインタPをGUIコンポーネントCの中心線に沿って移動させる場合、ポインタPはユーザの操作に応じて移動される。例えば、ポインタPがユーザの操作に応じて、「(5)→(6)→(7)→(8)」に移動した場合がこれに該当する。
【0077】
しかし、ユーザの操作に応じてポインタPがGUIコンポーネントCの中心線から離れると、ポインタPの位置は、GUIコンポーネントCの中心線に向かって自動に帰還する。例えば、ポインタPがユーザの操作に応じて「(1)→(2)」に移動すると自動に「(2)→(3)」へ移動して中心線に帰還する場合、ポインタPがユーザの操作に応じて「(3)→(4)」に移動されると自動に「(4)→(5)」へ移動して中心線に帰還される場合がこれに該当する。
【0078】
ポインタPが「(2)→(3)」または「(4)→(5)」へ移動する間には、音響が出力されてポイントデバイスが振動する。
【0079】
一方、ポインタPが「(2)→(3)」へ移動する間には、ユーザにポインタPが下側に移動したとの感じを伝達するために、下側の音響が上側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても下側の部分の振動が上側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することが可能である。
【0080】
同様に、ポインタPが「(4)→(5)」へ移動する間には、ユーザにポインタPが上側に移動したとの感じを伝達するために、上側の音響が下側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても上側の部分の振動が下側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することが可能である。
【0081】
このように、GUIコンポーネントCの中心線から離れたポインタPは、自動にGUIコンポーネントCの中心線に帰還しつつ音響が出力され、ポイントデバイスが振動することから、ユーザは「ポインタPがあたかも重力によりGUIコンポーネントCの中心線に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0082】
もちろん、同図に示された場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが小さいことから(ユーザ操作の大きさが閾値未満であるため)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動できない場合(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れない場合)である。
【0083】
ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが大きい場合は(ユーザ操作の大きさが閾値以上である場合)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動できる(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れることができる)。
【0084】
ポインタPがGUIコンポーネントCから離れる時点では、音響が出力されてポイントデバイスが振動するよう具現することができる。このとき、音響のパターンは、図8で示した、ポインタPが「(2)→(3)」または「(4)→(5)」に移動するとき出力される音響のパターンと異なって具現することが好ましい。それと共に、振動のパターンも図8で示した、ポインタPが「(2)→(3)」または「(4)→(5)」に移動するとき出力される振動のパターンと異なって具現することが好ましい。
【0085】
ポインタPを操作するとき、同図に示した状況が発生すれば、ユーザは、GUIコンポーネントCの中心線に向かって重力が作用し、この重力によりポインタPがGUIコンポーネントCの中心線に向かって移動すると感じられる。
【0086】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心線に向かって重力が作用すると仮定すれば、この重力によるGUIコンポーネントC内における位置エネルギーは図9に示すように分布し、ポインタPは、位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動したと言える。
【0087】
図9に示したように、GUIコンポーネントC内におけるx軸に対する位置エネルギーは「0」であって、すべての地点で同じであることが分かる。また、GUIコンポーネントC内におけるy軸に対する位置エネルギーが最も低い地点はGUIコンポーネントCの中心線であって、この中心線における位置エネルギーは「0」であることが分かる。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの中心線に移動されるのである。
【0088】
一方、GUIコンポーネントCの中心線から離れた場合、中心線に帰還するポインタPの移動速度はGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布により決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。すなわち、GUIコンポーネントCの中心線から離れた場合、中心線に帰還するポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0089】
このとき、音響及び振動の大きさは移動速度に比例するよう具現できる。
【0090】
図10は、GUIコンポーネントCの中心線から離れた場合、中心線に帰還するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例について示している。
【0091】
同図において、「ポインタPがGUIコンポーネントCの中心線から離れると、中心線に向かって移動し、移動速度が徐々に増加し、ある瞬間からは移動速度が減少し、GUIコンポーネントCの中心線では移動速度が0になって止まった場合」に対するGUIコンポーネントC内におけるポインタPの移動速度の分布を示した。
【0092】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは、帯の一種である直線型の帯状であって、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心線に沿って移動するよう誘導するGUIコンポーネントである。
【0093】
一方、図11は、帯の一種である曲線型の帯状であるGUIコンポーネントCを示している。示されたGUIコンポーネントCは、ポインタPが曲線型の帯の中心線に沿って「(1)→(2)→(3)→(4)→(5)」に移動するよう誘導するGUIコンポーネントである。
【0094】
図12には、複数のGUIコンポーネントC1ないしC7が配列されたGUIを表示したディスプレイDを示している。同図に示されたGUIに配列されたGUIコンポーネントC1ないしC7は、ディスプレイDに表示されてユーザが目視できる。また、ユーザは、GUIコンポーネントC1ないしC7のうち、願望の1つをポインタPで指示して選択できる。
【0095】
一方、図13は、図12に示された複数のGUIコンポーネントC1ないしC7に対する位置エネルギーの分布P1ないしP7を示している。同図において、輝度が低いほど(すなわち、黒色に近いほど)位置エネルギーが低い地点であり、輝度が高いほど(すなわち、白色に近いほど)位置エネルギーが高い地点である。
【0096】
これによると、図12に示されたGUIコンポーネントC1ないしC7内に進入したポインタPは、GUIコンポーネントC1ないしC7の中心に向かって自動に移動することが予測できる。したがって、GUIコンポーネントC1ないしC7は、図1に示したタイプのGUIコンポーネントであると言える。
【0097】
また、図13には、図12に示さなかった複数の接続通路に対する位置エネルギーの分布P8ないしP10も示されている。これらの接続通路は、図12に示していないことでユーザには見えないものの、GUIを構成している一部である点からGUIコンポーネントとして取り扱うことができる。
【0098】
同図に示された複数の接続通路内における位置エネルギーの分布P8ないしP10は、接続通路の中心線から離れたポインタPは自動に接続通路の中心線に向かって帰還することが予測できる。したがって、これらの接続通路は、図8に示されたタイプのGUIコンポーネントである。
【0099】
より具体的には、接続通路は、1)GUIコンポーネント「C7」からGUIコンポーネント「C4」に、または逆方向にポインタPを移動、2)GUIコンポーネント「C7」からGUIコンポーネント「C5」に、または逆方向にポインタPを移動、3)GUIコンポーネント「C7」からGUIコンポーネント「C6」に、または逆方向にポインタPを移動するユーザの操作をさらに容易にする。これらの接続通路の中心線は他の地点よりも位置エネルギーが低いため、ポインタPが接続通路の中心線に沿って移動するよう誘導する。
【0100】
図14は、図13に示したGUIに対する位置エネルギーの分布に基づいて作成したポインタPの移動速度のベクトル分布を示した図である。また、図15は、図14に示された内容のうち、GUIコンポーネント「C3」内におけるポインタPの移動速度のベクトル分布を拡大して示した図である。
【0101】
図14及び図15に示されたポインタPの移動速度のベクトル分布は、図12に示したようなGUIをデザインした場合、ポインタPの位置に基づいてポインタPをどのように処理するかに対する指針に該当する。すなわち、図14及び図15に示したポインタPの移動速度のベクトル分布は、ポインタPの位置に基づいてポインタPを自動に他の位置へ移動させる否か、及び仮に移動させるとするといかなる移動速度で移動させるかに対する指針である。
【0102】
言い換えれば、図14及び図15に示したポインタPの移動速度のベクトル分布は、ポインタPが自動に移動される位置に対する情報がポインタPの現在の位置別に定義されたマップと言える。
【0103】
前述したようなGUIの作成時には、図12ないし図14に示された順に従えばよい。また、ポインタPの位置制御は、図14及び図15に示されたポインタPの移動速度のベクトル分布に基づいて行われる。
【0104】
一方、図3に示すような状況が発生してポインタPがGUIコンポーネントCから離れられた場合、ポインタPはユーザの意図とは関係なく、他のGUIコンポーネントに移動して進入し得る。
【0105】
図16には、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた場合、ポインタPは他のGUIコンポーネントC’へ自動に移動して進入した場合を示している。
【0106】
具体的には、同図において、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動されてGUIコンポーネントCから離れると、その後にはポインタPが自動に「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動されることが示されている。
【0107】
同図に示すように、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動する間には、音響が出力されることが分かる。このとき、音響の大きさは、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」に移動するにつれて次第に小さくなるよう具現することができる。
【0108】
これとは異なって、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入する前の区間である「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)」から出力される音響のパターンと、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入した時点と進入する後の区間である「(8)→(9)→(10)」から出力される音響のパターンとを異なって具現することができる。
【0109】
また、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動する間に、ポイントデバイスは振動する。このとき、振動の大きさは、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」に移動するにつれて次第に小さくなるよう具現することができる。
【0110】
これとは異なって、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入する前の区間である「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)」から出力される振動のパターンと、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入した時点と進入した後の区間である「(8)→(9)→(10)」から出力される振動のパターンとを異なって具現することができる。
【0111】
一方、同図に示すように、GUIコンポーネントCから離れたポインタPは、他のGUIコンポーネントC’に進入し、窮極的には他のGUIコンポーネントC’の中央に位置づけられる。
【0112】
ここで、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動させただけである。「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0113】
したがって、GUIコンポーネントCから離れると、ポインタPは他のGUIコンポーネントC’に進入し、その中心に向かって自動に移動される。
【0114】
このように他のGUIコンポーネントC’の中心に向かってポインタPが移動しつつ音響が出力され、ポイントデバイスが振動されれば、ユーザは「ポインタPがあたかも重力により他のGUIコンポーネントC’の中心に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0115】
図17は、GUIコンポーネントCから離れたポインタPが他のGUIコンポーネントC1、C2及びC3のいずれか1つに移動する方法を示した図である。具体的に、同図において、ポインタPの移動方向の延長線にあるGUIコンポーネントであるGUIコンポーネントの「C1」にポインタPが自動に移動して進入する場合を示している。
【0116】
すなわち、同図において、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動し、GUIコンポーネントCから離れると、その後にはポインタPが自動に「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0117】
このように、GUIコンポーネントCから離れたポインタPが進入されるGUIコンポーネントは、ユーザの操作によるポインタPの移動方向に基づいて決定され得る。必要に応じて、ポインタPが離れたGUIコンポーネントCにマッチングされた他のGUIコンポーネントにポインタPが進入するよう具現することも可能である。
【0118】
図18には、ポインタPが図1と異なった条件で移動する過程を示す。具体的に、同図は、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)」から「(1)」に移動されてGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入すると、その後にポインタPは「(1)→(2)→(3)→(4)→(5)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0119】
図1と同様に、図18の場合も、窮極的にポインタPはGUIコンポーネントCの中央に位置づけられる。このときも、ユーザの操作はポインタPを「(0)」から「(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)→(3)→(4)→(5)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0120】
しかし、同図は、ポインタPがGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動される場合である。
【0121】
以下、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に向かって移動したが、窮極的にはGUIコンポーネントCの中心でない、中心の近辺に位置づけられることについて説明する。
【0122】
図19は、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にポインタPが自動に「(1)→(2)→(3)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0123】
図1及び図18に示した場合とは異なって、図19の場合は、ポインタPが窮極的にGUIコンポーネントCの内部領域IA内に位置づけられる。すなわち、ポインタPが窮極的に位置づけられる箇所は、GUIコンポーネントCの中心ではない中心近辺である。
【0124】
言い換えれば、ポインタPは、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動してから内部領域IA内に進入すると、移動を止めて停止するのである。
【0125】
具現に応じては、ポインタPが内部領域IAの枠で移動を止めて停止すべく具現することも可能である。
【0126】
図20にもユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にポインタPが自動に「(1)→(2)→(3)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0127】
図19と図20とを比較してみると、両側は、ポインタPが窮極的に位置する地点が異なっていることが確認される。また、この差異は、ポインタPがGUIコンポーネントCに進入した部分の差に起因する。すなわち、図19に示すように、ポインタPがGUIコンポーネントCの左側に進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心から左側に窮極的に位置されるが、図20に示すように、ポインタPがGUIコンポーネントCの右側に進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心から右側に窮極的に位置されることとなる。
【0128】
これについて他の角度から観察してみると、GUIコンポーネントCに進入した時点でポインタPの移動方向に応じて、ポインタPの究極的な位置が決定され得るとも言える。
【0129】
以上で説明した図19及び図20に示す場合も、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)→(3)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0130】
図21は、本発明に適用可能な更なるGUIの概念を説明するための図である。同図には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にはポインタPが自動に「(2)→(3)→(4)」へ移動されることを示している。
【0131】
これにより、ポインタPは、窮極的にGUIコンポーネントCの外に位置づけられる。また、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)→(2)」に移動させただけである。「(2)→(3)→(4)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0132】
したがって、GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPはGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動されると言える。
【0133】
一方、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間には音響が出力される。このときの音響の大きさは、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」に移動するにつれて次第に大きくなるよう具現できる。これとは異なって、ポインタPが「(0)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた時点)にのみ音響が出力されるよう具現できる。
【0134】
また、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、ポイントデバイスは振動する。ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、振動の大きさは次第に大きくなるよう具現できる。これとは異なって、ポインタPが「(4)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた時点)にのみポイントデバイスが振動するよう具現できる。
【0135】
他方では、ポインタPが右側に移動するとの感じをユーザに伝達するために、左側の音響が右側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても左側の部分の振動が右側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することもできる。
【0136】
このように、GUIコンポーネントCの外に向かってポインタPが自動に移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されると、ユーザは「ポインタPがあたかも反重力(または反発力、斥力)によりGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0137】
同様に、図22には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にはポインタPが自動に「(3)→(4)→(5)→(6)」へ移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されることを示している。
【0138】
これにより、ポインタPは、窮極的にGUIコンポーネントCの外に位置づけられる。また、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動させただけである。「(3)→(4)→(5)→(6)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0139】
したがって、GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPは、GUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動されると言える。
【0140】
このように、GUIコンポーネントCの外に向かってポインタPが自動に移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されると、ユーザは、「ポインタPがあたかも反重力によりGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0141】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心から反重力が作用すると仮定すれば、この反重力によるGUIコンポーネントCの内/外の位置エネルギーは図23に示すように分布し、ポインタPは位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動したと言える。
【0142】
図23に示すように、GUIコンポーネントCの内/外において位置エネルギーが最も低い位置は、GUIコンポーネントCの外でx軸及びy軸すべてに対する位置エネルギーは「0」である。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの外へ移動されるのである。
【0143】
一方、GUIコンポーネントCの外に向かって移動するポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントCの内/外の位置エネルギーの分布によって決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。すなわち、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0144】
このとき、音響及び振動の大きさは、移動速度に比例するよう具現することが可能である。
【0145】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは閉じられた図形の一種の四角形状であり、進入しようとするポインタPを外に押し出した。
【0146】
このようなGUIコンポーネントCは、非活性化されたGUIコンポーネント、すなわち、ユーザがポインタPで指示して選択することのできないGUIコンポーネントに適用できる。さらに、このようなGUIコンポーネントCは、未成年者が観覧できないコンテンツなどのように、特定ユーザの接近を防止する必要があるGUIコンポーネントCにも適用できる。
【0147】
図24には、図21に示されたGUIコンポーネントとは異なったGUIコンポーネントCで構成されたGUIの表示されたディスプレイDを示した。また、同図には、ユーザの操作に応じて、ポインタPがGUIコンポーネントCに進入したときポインタPの移動を示している。具体的には、同図は、GUIコンポーネントCにより区分される領域A1とA2との間のポインタPの移動を困難にしたGUIを示したものである。
【0148】
同図の上部には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にはポインタPが自動に「(1)→(2)」へ移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されることを示している。この場合は、「A1」の領域に留まっているポインタPが「A2」の領域に移動できず、「A1」の領域に引き続き留まっている場合に該当する。
【0149】
また、同図の下部には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)」に移動され、究極的にはGUIコンポーネントCを貫通した場合を示している。
【0150】
ポインタPが「(5)→(6)」へ移動する間には音響が出力される。このとき、出力される音響は、ポインタPが「(1)→(2)」へ移動する間に出力される音響と異なったパターンである。
【0151】
また、ポインタPが「(5)→(6)」へ移動する間にポイントデバイスは振動する。このとき、振動のパターンは、ポインタPが「(1)→(2)」へ移動するときに発生する振動のパターンと異なる。
【0152】
この場合、「A1」の領域に留まっていたポインタPが「A2」の領域に移動した場合に該当する。
【0153】
すなわち、同図の上部に示された場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させようとするユーザ操作の大きさが小さいことから(ユーザ操作の大きさが閾値未満であるため)、ポインタPがGUIコンポーネントCを貫通できない場合である。また、同図の下部に示された場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させようとするユーザ操作の大きさが大きいことから(ユーザ操作の大きさが閾値以上であるため)、ポインタPがGUIコンポーネントCを貫通できた場合である。
【0154】
ポインタPを操作するときに同図に示した状況が発生すれば、ユーザは、GUIコンポーネントCの中心線に向かって反重力が作用し、この反重力によりポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させることが困難であると感じられる。
【0155】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心線から反重力が作用すると仮定すれば、この反重力によるGUIコンポーネントC内における位置エネルギーは図25に示すように分布し、ポインタPは、位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動すると言える。
【0156】
同図に示したように、GUIコンポーネントC内におけるy軸に対する位置エネルギーは「0」であって、すべての地点で同じであることが分かる。また、GUIコンポーネントC内におけるx軸に対する位置エネルギーが最も低い地点はGUIコンポーネントCの外であって、ここでの位置エネルギーは「0」であることが分かる。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの外に移動されるのである。
【0157】
一方、GUIコンポーネントCに進入すると、外に押し出されるポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布により決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。すなわち、GUIコンポーネントCに進入すると、外に押し出されるポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0158】
このとき、音響及び振動の大きさは、移動速度に比例するよう具現することが可能である。
【0159】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは帯の一種である直線型の帯状であって、進入しようとするポインタPを外に押し出し、ディスプレイDで領域を区分づけることができるGUIコンポーネントである。
【0160】
図26には、図21と異なった条件でポインタPが移動する過程を示す。具体的に、同図は、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入すると、その後にポインタPが「(1)→(2)」に移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されることを示している。
【0161】
図21と同様に図26にも示すように、窮極的にポインタPはGUIコンポーネントCの外に位置づけられる。このときも、ユーザの操作はポインタPを「(0)→(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0162】
しかし、図21とは異なって図26に示す場合は、ポインタPがGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動されるという点である。
【0163】
以上で説明したGUIは放送受信システムに適用可能であり、図27は、前述したGUIが適用される放送受信システムを示した。同図に示すように、放送受信システムは、放送受信装置の一種であるDTV100及びユーザ入力装置の一種であるリモコン(遠隔制御装置)200からなる。
【0164】
DTV100は、有線または無線で受信される放送をディスプレイDを介してユーザに提供する。また、DTV100は、有線または無線に接続された外部機器から受信される外部入力をディスプレイDを介してユーザに提供するだけでなく、内蔵された保存媒体または接続された保存媒体に保存されているファイルを再生し、ユーザに提供することができる。
【0165】
リモコン200はユーザの操作内容をDTV100に伝達し、DTV100は伝達されたユーザの操作内容に適した機能を行う。また、リモコン200は、ポイントデバイスとしての役割を行い、以下で詳説する。
【0166】
同図に示された点線の矢印から分かるように、リモコン200の前面はユーザにより空間上で移動可能である。リモコン200の前面は、空間上でユーザにより上方向、下方向、左方向、右方向、またはこれらの組み合わせ方向(例えば、左上方向)のように移動できる。すなわち、リモコン200の前面はいずれの方向にも移動可できる。
【0167】
その一例として、ユーザによるリモコン200の前面の移動は、ディスプレイDの画面と平行した仮想の平面上で軌跡を描きつつ行われ得る。図28には、ユーザによりリモコン200の前面がディスプレイDの画面と平行した仮想の平面上で軌跡を描きつつ左方向に移動した場合を示している。
【0168】
仮想の平面及びDTV100のディスプレイDの画面は完全な平行をなす必要はなく、仮想の平面も完全な平面でなくてもよい。これは、ユーザによるリモコン200の前面の移動がディスプレイDの画面と完全な平行をなすという、完全な平面で行われることは実際不可能であることを考慮したものである。
【0169】
したがって、ユーザによるリモコン200の前面の移動は、ディスプレイDの画面と不完全な平行をなす不完全な平面で行われる場合でも本発明に適用され得る。
【0170】
一方、ユーザは、リモコン200を持っている腕を固定させて手首のみを回転させ、リモコン200の前面を移動させることができる。
【0171】
すなわち、ユーザが手首を上方向、下方向、左方向、右方向、またはこれらの組み合わせ方向(例えば、左上方向)に回転させる場合、リモコン200の前面は仮想の半球面上で曲線軌跡を描きつつ、上方向、下方向、左方向、右方向、またはこれらの組み合わせ方向(例えば、左上方向)に移動される。図29には、ユーザによりリモコン200の前面が仮想の半球面上で曲線軌跡を描きつつ、左方向に移動される場合を示した。
【0172】
ユーザの手首の回転によって、リモコン200の前面が移動する仮想の半球面は、数学的に完全な半球面でないこともあり得るという点に注意すべきである。これは、ユーザの手首の回転によるリモコン200の前面の移動が、数学的に完全な半球面で軌跡を描きつつ行われることは実際不可能であることを考慮したものである。
【0173】
したがって、ユーザによるリモコン200の前面の移動は、数学的に完全な半球面でない、やや不完全な半球面上で曲線軌跡を描きつつ行われる場合であっても本発明に適用され得る。
【0174】
要約してみると、ディスプレイDに表示されたポインタPは、ユーザによるリモコン200の空間上の動きによって移動されると言える。ここで、リモコン200の前面の移動は、空間上で行われる移動である点で、底面で行われるパソコン用のマウスの移動とは区別される。
【0175】
リモコン200の前面が空間上で移動されれば、ディスプレイDに表示されたポインタPは、リモコン200の前面が移動した方向と同じ方向に移動される。例えば、i)ユーザがリモコン200の前面を空間上で上方向に移動させれば、ポインタPも上方向に移動され、ii)ユーザがリモコン200の前面を空間上で左上方向に移動させれば、ポインタPも左上方向に移動される。
【0176】
したがって、リモコン200は、ポインタPをディスプレイD上で移動させるために利用されるポイントデバイスとして機能していると言える。
【0177】
以下は、図30に基づいてDTV100及びリモコン200に対して詳説する。同図は、DTV100及びリモコン200の詳細なブロック図である。
【0178】
同図に示すように、リモコン200は、移動検知部210、通信部220、リモコン制御部230、ボタン入力部240、振動部250、スピーカ260を備える。
【0179】
移動検知部210は、ユーザによるリモコン200の前面の移動を検知し、検知の結果を後述するリモコン制御部230に伝達する。移動検知部210は、例えば、2軸ジャイロセンサ(gyro sensor)を利用して具現可能である。
【0180】
ボタン入力部240には、電源ボタン、チャネルボタン、ボリュームボタン、選択ボタンなどが備えられる。
【0181】
振動部250は、リモコン200を振動させるための複数の振動用モータで具現される。振動用モータは、リモコン200の左側部、下側部、上側部、及び下側部に各々備えられ、振動の大きさを部分ごとに各々相違にする。
【0182】
スピーカ260は、音響を出力するための素子であって、リモコン200の左側部、下側部、上側部、及び下側部に各々備えられ、音響の大きさを部分ごとに各々相違にする。
【0183】
リモコン制御部230は、移動検知部210から伝達された検知の結果を通して獲得された移動に対する情報(移動方向、移動距離)を通信部220を介してDTV100に伝達する。また、リモコン制御部230は、ボタン入力部240を通してユーザにより押されたボタンに対する情報を通信部220を介してDTV100に伝達する。
【0184】
また、リモコン制御部230は、通信部220を介してDTV100から伝達される振動/音響制御命令に応じて振動部250及びスピーカ260の出力を制御する。
【0185】
一方、図30に示すように、DTV100は、放送受信部110、A/V処理部120、GUI生成部130、映像出力部140、オーディオ出力部150、制御部160、及び通信部170を備える。
【0186】
放送受信部110は、放送局または衛星から有線または無線で放送を受信し復調する。
【0187】
A/V処理部120は、放送受信部110から出力される放送に対してビデオデコーディング、ビデオスケーリング、オーディオデコーディングなどの信号処理を行う。また、A/V処理部120は、映像信号をGUI生成部130に、オーディオ信号をオーディオ出力部150に各々伝達する。
【0188】
GUI生成部130は、前述したGUIを生成し、生成したGUIをA/V処理部120で出力される映像に付加する。
【0189】
映像出力部140は、GUI生成部130から出力されるGUIが付加された映像をディスプレイDに表示したり、外部出力端子(図示せず)を介して接続された外部機器(例えば、外部TV)に出力する。
【0190】
オーディオ出力部150は、A/V処理部120から出力されるオーディオをスピーカを介して出力したり、外部出力端子を介して接続された外部機器に出力する。
【0191】
制御部160は、通信部170を介してリモコン200から伝達されるユーザの操作内容(リモコン200の前面の移動情報、押されたボタンに対する情報)に基づいてユーザの命令を把握し、把握したユーザの命令にしたがってDTV100の全般的な動作を制御する。
【0192】
特に、制御部160は、通信部170を介して受信されたリモコン200の前面の移動情報を把握し、把握された移動情報に基づいてGUIに表示されたポインタPが移動するようGUI生成部130を制御し、リモコン200における振動/音響を制御するための制御命令を通信部170を介してリモコン200に伝達し、以下では図31に基づいて詳説する。
【0193】
図31は、本発明の一実施形態に係る重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIの提供方法を説明するためのフローチャートである。
【0194】
同図に示すように、リモコン200を利用してポインタPの移動のためのユーザ操作が入力されれば(S310−Y)、制御部160は、ユーザの操作に応じてポインタPが移動されるようGUI生成部130を制御する(S320)。
【0195】
S310ステップにおいて、ポインタPの移動のためのユーザの操作は、リモコン200の前面を移動させることを指す。また、S320ステップにおいて、制御部160は、通信部170を介して受信されたリモコン200の前面の移動情報に基づいてポインタPが移動されるべき位置を決定し、決定された位置にポインタPが移動するようGUI生成部130を制御する。
【0196】
S320ステップにおける移動結果として、ポインタPが活性化されたGUIコンポーネントC内に位置づけられれば(S330−Y)、制御部160は、ポインタPが活性化されたGUIコンポーネントCの中心(線)に移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるよう制御する(S340)。
【0197】
ここで、活性化されたGUIコンポーネントCとは、図1、図8、及び図11に示されたGUIコンポーネントCを指す。活性化されたGUIコンポーネントCが図1に示されたGUIコンポーネントCである場合、S340ステップにおいて、ポインタPはGUIコンポーネントCの中心に移動され、リモコン200は振動しながら音響を出力する。また、活性化されたGUIコンポーネントCが図8または図11に示されたGUIコンポーネントである場合、S340ステップにおいて、ポインタPはGUIコンポーネントCの中心線に移動され、リモコン200は振動しながら音響を出力する。
【0198】
その後、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCから離脱可能なユーザの操作が入力されれば(S350−Y)、制御部160は、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動されるべくGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S360)。
【0199】
GUIコンポーネントCから離脱可能なユーザの操作は、図3に示したように、ポインタPを「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動させる操作を言う。すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとするユーザ操作の大きさが閾値以上である場合である。
【0200】
その後、制御部160は、ポインタPが他のGUIコンポーネントに移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S370)。S370ステップは、図16または図17に示された過程を行う手続きであると言える。また、必要に応じてS370ステップは省略可能である。
【0201】
一方、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCから離脱可能なユーザの操作が入力されなければ(S350−N)、制御部160は、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心(線)に移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S340)。これは、図2または図8に示された過程を行う手続きであると言える。
【0202】
一方、S320ステップにおける移動結果として、ポインタPが非活性化されたGUIコンポーネントC内に位置づけられれば(S330−N及びS380−Y)、制御部160は、ポインタPが非活性化されたGUIコンポーネントCの外に移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S390)。
【0203】
ここで、非活性化されたGUIコンポーネントCとは、図21に示されたGUIコンポーネントCと図24に示されたGUIコンポーネントCとを指す。
【0204】
その後、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCを貫通可能なユーザの操作が入力されれば(S400−Y)、制御部160は、ポインタPがGUIコンポーネントCを貫通して移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S410)。
【0205】
GUIコンポーネントCを貫通可能なユーザの操作は、図24の下部に示したように、ポインタPを「(3)→(4)→(5)→(6)」に移動させるユーザの操作を指す。すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させようとするユーザ操作の大きさが閾値以上である場合である。
【0206】
一方、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCを貫通可能なユーザの操作が入力されなければ(S400−N)、制御部160は、ポインタPが非活性化されたGUIコンポーネントCの外に移動するようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S390)。これは、図21、図22、及び図24の上部に示された過程を行う手続きであると言える。
【0207】
一方、S320ステップにおける移動結果として、ポインタPが活性化されたGUIコンポーネントC内に位置しないで非活性化されたGUIコンポーネントC内にも位置しなければ(S330−N、S380−N)、ポインタPは自動に移動されず、S310ステップから再度行われる。例えば、ポインタPがGUIの背景部分に位置する場合であって、このときポインタPは、ユーザの操作に応じてのみ移動する。
【0208】
以上では、発明の好ましい実施形態に対して詳説した。
【0209】
本発明の実施形態において、ポインタPが自動に移動するとき、音響はリモコン200から出力されると想定したが、これは説明の便宜のための一例に過ぎない。前述したように、ポインタPが自動に移動するとき、音響はリモコン200でないDTV100から出力されるよう具現することも可能であることはもちろんである。
【0210】
また、本発明の実施形態において、ポインタPが自動に移動するとき、ユーザが認知できる聴覚的な効果の一種である音響と、ユーザが認知できる触覚的な効果の一種である振動とがすべて出力されるものとして想定したが、これも例示的なものに過ぎない。音響及び振動のうちの1つのみが出力されるものとしても具現することができる。
【0211】
一方、本実施形態においてGUIコンポーネントは、四角状または帯状であると想定したが、これは例示的なものに過ぎない。GUIコンポーネントは、これとは異なる形状で具現できることは言うまでもない。
【0212】
また、図8及び図11において、ポインタPは帯の中心線に向かって自動に移動するものとして想定したが、中心線でない中心領域の内部に向かって自動に移動するよう具現することも可能である。これに対する概念及び具体的な説明は、図19及び図20に対する説明から類推できるため、その説明は省略する。
【0213】
さらに、図24においてもポインタPは、帯の中心線でない中心領域にその領域が区分されるよう具現可能である。
【0214】
一方、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入してGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動するとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの中心に移動させるユーザの操作が加えられれば、GUIコンポーネントCの中心に移動するポインタPの速度が増加するよう具現することが可能である。
【0215】
また、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入してGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動するとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの中心から離せようとするユーザの操作が加えられたが、このユーザ操作の大きさが小さい場合(すなわち、ユーザ操作の大きさが閾値未満である場合)、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの速度が減少するよう具現することが可能である。
【0216】
さらに、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入してGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動するとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの中心から離せようとするユーザの操作が加えられ、このユーザ操作の大きさが大きい場合(すなわち、ユーザ操作の大きさが閾値以上である場合)、ポインタPは、ユーザの操作のとおりに移動してGUIコンポーネントCの外に移動するよう具現することも可能である。
【0217】
同様に、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に押し出されるとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとするユーザの操作が加えられれば、GUIコンポーネントCの外に押し出されるポインタPの速度が増加するよう具現することが可能である。
【0218】
また、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に押し出されるとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に押し出されないようユーザの操作が加えられたが、このユーザ操作の大きさが小さい場合(すなわち、ユーザ操作の大きさが閾値未満である場合)、GUIコンポーネントCの外に押し出されるポインタPの速度が減少するよう具現することが可能である。
【0219】
以上で説明したGUIは、ポインタPがGUIコンポーネントCの表示されない領域に位置すると、ユーザの操作に応じてポインタPを移動させるが、ポインタPがGUIコンポーネントC以外の領域に位置すると、現在の位置と異なった位置へポインタPを自動に移動させるGUIであると言える。
【0220】
また、後者の場合、ポインタPは重力により移動される視覚的な効果を示すものとして想定した。しかし、重力はポインタPに作用するような視覚的な効果を示す力の例示的なものに過ぎないため、重力以外の他の力で本実施形態を具現することができる。重力以外の他の力としては、磁気力及び電気力などが挙げられる。
【0221】
一方、本実施形態では、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入したか否かに基づいて後のプロセスが行われたが、これも説明の便宜のための一例に過ぎない。ポインタPの位置に基づいてポインタPをユーザの操作に応じてのみ移動させるか、ポインタPを自動に移動させる場合であれば、前述した内容と異なった場合であっても本発明の技術的な思想が適用できる。
【0222】
本実施形態においては、放送受信装置としてDTVを例に挙げて説明したが、DTV以外の放送受信装置の場合でも本発明が適用されることはもちろんである。適用可能な他の放送受信装置として、STB(Set Top Box)、DMB(Digital Multimedia Broadcast)受信装置、放送受信機能を行うことができる放送受信用モジュールが内蔵されたポータブル機器(例えば、DMB受信用モジュールが内蔵されたモバイルフォン)などが挙げられる。ポータブル機器の場合、リモコンでないタッチパッドを介してポインタが移動されよう具現可能である。
【0223】
また、本発明は、放送受信装置でなくてもディスプレイを介してGUIを提供できる電子装置であれば、いずれのものでも適用可能である。電子装置の種類によってポインタを移動させるためのリモコンは、タッチパッド、マウス、ボタン入力装置などに交替可能である。
【0224】
また、以上では本発明の好ましい実施形態に対して図示かつ説明したが、本発明は前述した特定の実施形態に限定されることなく、請求範囲で請求する本発明の要旨に脱避することなく当該の発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることはもちろん、かかる変形実施は本発明の技術的な思想及び展望から個別的に理解されるべきではない。
【符号の説明】
【0225】
D ディスプレイ
P ポインタ
C GUIコンポーネント
100 DTV
110 放送受信部
120 A/V処理部
130 GUI生成部
140 映像出力部
150 オーディオ出力部
160 制御部
170 通信部
200 リモコン
210 移動検知部
220 通信部
230 リモコン制御部
240 ボタン入力部
250 振動部
260 スピーカ
【技術分野】
【0001】
本発明は、GUI(Graphical User Interface)の提供方法及びこれを適用した電子装置に関し、さらに詳細には、ユーザがポインタを利用して願望のGUIコンポーネントを選択することのできるGUIの提供方法及びこれを適用した電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイに表示されたアイコンまたはメニューなどのようなGUIコンポーネントを、ポインタを利用して選択する方式によるGUIは既に普遍化されている。かかるGUI環境においてユーザの命令を入力するために、ユーザは、マウス、タッチパッドのような入力装置を利用してポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させ、入力装置に備えられた特定のボタンを押したり、タッチパッドを叩くような操作によりポインタが位置したGUIコンポーネントに割り当てられた機能を実行するよう命令することができる。
【0003】
しかし、入力装置を利用してポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させる操作は、ユーザにとって煩わしいことになり得る。また、かかる煩わしさは、ディスプレイのサイズが大きく、かつGUIコンポーネントのサイズが小さいほど更に増大する。
【0004】
GUIの利用において、ユーザはさらに便利な操作方式を求める。これにより、ユーザがさらに便利にポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させるための方案の摸索が求められる。
【0005】
それと共に、GUIは、ユーザが願望する命令を入力する手段としての機能以外にも、エンターテイメントを感じさせる手段としても働き、より多いエンターテイメントを感じさせるGUIを採択した製品が市場で優位を占めている実情である。これによって、GUIを介してユーザのエンターテイメントを増大させることができる方案の摸索も求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述の問題を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、ユーザがさらに便利に、かつ楽しみながらも実感できるようポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させるための方案であって、ディスプレイ上で重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIを提供する方法及びこれを適用した電子装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、選択が不可能なGUIコンポーネントにはポインタを移動させず、これをユーザに感覚的に知らせるGUIを提供する方法及びこれを適用した電子装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の更なる目的は、特定の領域にポインタの移動を難しくし、これをユーザに感覚的に知らせるGUIを提供する方法及びこれを適用した電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動させる第1移動ステップと、前記第1移動ステップを介して前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第1出力ステップと、を含む。
【0010】
また、前記第1出力ステップは、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間に、前記少なくとも1つの効果の大きさを次第に小さく出力することが好ましい。
【0011】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記特定の位置に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することができる。
【0012】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することができる。
【0013】
また、前記第1移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に移動させるものの、移動速度を可変させ、前記第1出力ステップは、前記移動速度に応じて少なくとも1つの効果の大きさを調整することができる。
【0014】
また、本発明におけるGUIの提供方法は、前記ポインタを前記特定の位置から離せようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記ポインタの位置を前記ユーザ操作のとおりに移動させ、前記ポインタを前記GUIコンポーネントの外に移動させる第2移動ステップと、前記第2移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第2出力ステップと、をさらに含むことができる。
【0015】
また、前記第1出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンは、前記第2出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンと異なっていることが好ましい。
【0016】
また、本発明におけるGUIの提供方法は、前記ポインタが前記GUIコンポーネントから離れると、前記ポインタをターゲットGUIコンポーネントに向かって移動させる第3移動ステップと、前記第3移動ステップを介して、前記ポインタが前記ターゲットGUIコンポーネントに移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第3出力ステップと、をさらに含むことが好ましい。
【0017】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させる第1移動ステップと、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第1出力ステップと、を含む。
【0018】
また、前記第1出力ステップは、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間に、前記少なくとも1つの効果の大きさを次第に大きく出力することが好ましい。
【0019】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することができる。
【0020】
また、前記第1出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することができる。
【0021】
また、前記第1移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させるものの、移動速度を可変させ、前記第1出力ステップは、前記移動速度に応じて、少なくとも1つの効果の大きさを調整することができる。
【0022】
また、本発明におけるGUIの提供方法は、前記ポインタを前記GUIコンポーネントに貫通させようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記GUIコンポーネントを貫通するよう前記ポインタを移動させる第2移動ステップと、前記第2移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントを貫通して移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第2出力ステップと、をさらに含むことが好ましい。
【0023】
また、前記第1出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンは、前記第2出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンと異なっていることが好ましい。
【0024】
一方、本発明に係る、本発明におけるGUIの提供方法は、ポインタの位置を判断するステップと、前記ポインタの位置が第1領域であると判断されれば、前記ポインタをユーザ操作により移動させる第1移動ステップと、前記ポインタの位置が第2領域であると判断されれば、前記ポインタを他の位置へ自動に移動させる第2移動ステップと、前記第2移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、を含む。
【0025】
また、前記第2移動ステップは、前記ポインタが特定の力によって移動される視覚的な効果(Visual Effect)により前記ポインタを前記他の位置に移動させ、前記特定の力は、重力、磁気力、及び電気力のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0026】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの周辺に進入すると、前記ポインタの位置を特定の位置に向かって移動させるステップと、前記移動ステップを介して、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、を含む。
【0027】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタを前記ユーザの意図とは関係がなく移動させるステップと、前記移動ステップを介して、前記ポインタが移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、を含む。
【0028】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタが表示されたGUIを生成するGUI生成部と、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置が前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動するよう前記GUI生成部を制御し、前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果が出力されるよう制御する制御部と、を備える。
【0029】
また、少なくとも1つの効果は、前記電子装置及び前記電子装置に対する遠隔制御装置のうちの少なくとも1つから出力され得る。
【0030】
一方、本発明に係るGUIの提供方法は、GUIコンポーネント及び前記GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタが表示されたGUIを生成するGUI生成部と、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置が前記GUIコンポーネントの外に向かって移動するよう前記GUI生成部を制御し、前記第1移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果が出力されるよう制御する制御部と、を備える。
【0031】
また、少なくとも1つの効果は、前記電子装置及び前記電子装置に対する遠隔制御装置のうちの少なくとも1つから出力され得る。
【発明の効果】
【0032】
本発明によると、ディスプレイ上で重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用することで、ユーザはさらに便利にポインタを願望のGUIコンポーネントに移動させると共に、優れたエンターテインメントが提供される。
【0033】
また、選択が不可能なGUIコンポーネントにはポインタの移動を難しくし、これをユーザに感覚的に知らせることで、ユーザに操作上の便宜性はもちろん、優れた感覚的な効果によるエンターテイメントも提供する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に適用可能なGUIの概念を説明するための図である。
【図2】本発明に適用可能なGUIの概念を説明するための図である。
【図3】本発明に適用可能なGUIの概念を説明するための図である。
【図4】図1に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図5】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図6】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図7】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図8】直線の帯タイプのGUIコンポーネントが表示されたGUIを説明するための図である。
【図9】図8に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図10】GUIコンポーネントの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した図である。
【図11】曲線の帯タイプのGUIコンポーネントが表示されたGUIを説明するための図である。
【図12】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図13】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図14】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図15】複数のGUIコンポーネントが配列されたGUIを設計する過程を説明するための図である。
【図16】GUIコンポーネントから離れたポインタが他のGUIコンポーネントへ自動に移動して進入する概念を説明するための図である。
【図17】GUIコンポーネントから離れたポインタが他のGUIコンポーネントへ自動に移動して進入する概念を説明するための図である。
【図18】図1とは異なった条件でポインタが移動する過程を示す図である。
【図19】ポインタが窮極的にGUIコンポーネントの内部領域内に位置する場合を示した図である。
【図20】ポインタが窮極的にGUIコンポーネントの内部領域内に位置する場合を示した図である。
【図21】本発明に適用可能な更なるGUIの概念を説明するため図である。
【図22】本発明に適用可能な更なるGUIの概念を説明するため図である。
【図23】図21に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図24】直線の帯タイプのGUIコンポーネントが表示されたGUIを説明するための図である。
【図25】図24に示されたGUIコンポーネント内における位置エネルギーの分布を示した図である。
【図26】図21とは異なった条件でポインタが移動する過程を示した図である。
【図27】前記のGUIを適用することができる放送受信システムを説明するための図である。
【図28】前記のGUIを適用することができる放送受信システムを説明するための図である。
【図29】前記のGUIを適用することができる放送受信システムを説明するための図である。
【図30】放送受信システムに備えられるDTV及びリモコンの詳細なブロック図である。
【図31】本発明の一実施形態に係る重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIの提供方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面に基づいて本発明をさらに詳説する。
図1は、本発明に適用可能なGUI(Graphical User Interface)の概念を説明するための図である。同図において、GUIが表示されたディスプレイDが示されている。
【0036】
同図に示すように、GUIには、ポインタP及びGUIコンポーネントCが示されている。同図には、GUIコンポーネントCが1つのみ示されているが、通常、GUIには複数のGUIコンポーネントが表示される。同図においてGUIコンポーネントCを1つのみ示した理由は図示及び説明の便宜のためである。
【0037】
GUIコンポーネントCは、1)願望の命令を入力、2)願望の機能を実行、及び3)願望の情報が提供されるために選択すべき対象であって、メニュー、アイコン、フォルダ、コンテンツなどがこれに該当する。一方、ユーザの選択対象でなくても、ユーザが前記のような選択において役に立つ要素らもGUIコンポーネントCに編入させることができる。
【0038】
ポインタPは、ユーザが願望のGUIコンポーネントCを指示して選択するために利用される手段である。GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPはユーザの意図とは関係なく移動できる。
【0039】
同図には、ポインタPが複数示されているが、これはGUIに複数のポインタPが同時に示されることを意味していないことに注意すべきである。同図において複数のポインタPを示した理由は、ポインタPの移動を示すためである。また、ポインタPの下部に表記されたナンバはポインタPの移動順序を意味し、これは他の図面においても同様である。
【0040】
同図には、ユーザの操作に応じてポインタPがGUIコンポーネントCに進入したとき表示されるポインタPの移動を示している。具体的に、同図はユーザの操作に応じてポインタPが「(0)→(1)」(図面中で○内に0が書かれたものを本明細書中では(0)で表し、図面中で○内に1が書かれたものを本明細書中では(1)で表す。以下、同様に、図面中で○内に数字が書かれたものを本明細書中では()内にその同じ数字が書かれたもので示す。)に移動してGUIコンポーネントC内に進入すると、その後はポインタPが自動に「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動されることを示したものである。
【0041】
同図において、(1)、(2)、(3)、及び(4)の下部には矢印が表示されている。矢印が表示された区間は、ポインタPが自動に移動した区間を意味する。したがって、同図において示された矢印は、ポインタPの「(1)→(2)→(3)→(4)」への移動はユーザの操作による移動ではなく、自動に移動したものであり、これは以下の図面においても同様である。(0)
【0042】
一方、同図に示すように、ポインタPは、窮極的にGUIコンポーネントCの中央に位置づけられる。また、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)→(3)→(4)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。したがって、GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPは、GUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動されたと言える。
【0043】
一方、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」に移動する間は音響が出力される。このとき、音響は「ディスプレイDが備えられた装置」または「ポインタPを移動させるためのユーザ操作を入力するために利用されるポイントデバイス」で出力可能であるが、これは以下の場合に対しても同様である。
【0044】
矢印の下部に表示された
【数1】
は、「ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間には音響が出力されること」の表示に該当するが、これは以下の場合に対しても同様である。
【0045】
このとき、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、音響の大きさは次第に小さくなるよう具現することができる。また、これとは異なって、ポインタPが「(1)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入した時点)と「(4)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に達した時点)にのみ音響が出力されるよう具現できる。
【0046】
また、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、ポイントデバイスは振動する。矢印の下部に表示された
【数2】
は「ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間にはポイントデバイスが振動されること」の表示に該当するが、これは以下の場合に対しても同様である。
【0047】
また、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、振動の大きさは次第に小さくなるよう具現できる。また、これとは異なって、ポインタPが「(1)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入した時点)及び「(4)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に達した時点)にのみポイントデバイスが振動するよう具現できる。
【0048】
他方では、ポインタPが右側に移動するとの感じをユーザに伝達するために、右側の音響が左側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても右側の部分の振動が左側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することもできる。
【0049】
すなわち、ポインタPが移動する方向にしたがって音響及び振動が出力される方向を各々異なるようにすることができる。
【0050】
このように、GUIコンポーネントCの中心に向かってポインタPが移動しつつ音響が出力され、ポイントデバイスが振動すると、ユーザは「ポインタPがあたかも重力によりGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0051】
図2及び図3には、GUIコンポーネントC内に進入したポインタPをGUIコンポーネントCの外に押し出すユーザの操作があった場合、ポインタPが移動する過程を示した。
【0052】
詳細には、図2には、ユーザの操作に応じてポインタPが「(0)→(1)→(2)」に移動されたが、ポインタPが自動に「(2)→(3)→(4)」へ移動され、究極的にはGUIコンポーネントCから離れることなく再度GUIコンポーネントCの中心に位置した場合を示している。
【0053】
ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間には音響が出力される。このとき、音響の大きさは、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」に移動するにつれて次第に小さくなる。
【0054】
また、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間には、ポイントデバイスが振動する。このとき、振動の大きさは、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」に移動するにつれて次第に小さくなる。
【0055】
また、ポインタPが右側に移動したとの感じをユーザに伝達するために、右側の音響が左側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスでも右側の部分の振動が左側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することも可能である。
【0056】
図3には、ユーザの操作に応じてポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動され、究極的にはGUIコンポーネントCから離れた場合を示している。また、同図は、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた位置に続いて留まっていることを示している。
【0057】
ポインタPが「(2)→(3)」へ移動する間には音響が出力される。このとき、出力される音響は、図2においてポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間に出力される音響とは異なったパターンである。
【0058】
また、ポインタPが「(2)→(3)」へ移動する間にポイントデバイスは振動する。このとき、振動のパターンは、図2においてポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間の振動とは異なったパターンである。
【0059】
また、ポインタPが左側に移動したとの感じをユーザに伝達するために、左側の音響が右側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても左側の部分の振動が右側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することも可能である。
【0060】
図2に示す場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが小さいことから(ユーザ操作の大きさが閾値未満である場合)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動できない場合(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れることができない場合)である。
【0061】
また、図3に示す場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが大きいことから(ユーザ操作の大きさが閾値以上である場合)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動した場合(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた場合)である。
【0062】
ポインタPの操作時、図2及び図3に示された状況が発生した場合でも、ユーザは、GUIコンポーネントCの中心に向かって重力が作用すると感じられる。
【0063】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心に向かって重力が作用すると仮定すれば、この重力によるGUIコンポーネントC内における位置エネルギーは図4に示すように分布し、ポインタPは、位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動すると言える。
【0064】
図4に示したように、GUIコンポーネントC内における位置エネルギーが最も低い位置は、GUIコンポーネントCの中心にx軸及びy軸すべてに対する位置エネルギーは「0」である。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの中心に移動されるのである。
【0065】
一方、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布により決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0066】
このとき、音響及び振動の大きさは、移動速度に比例するよう具現することが可能である。
【0067】
図5ないし図7は、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例を示した。
【0068】
図5において、「ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入するにつれ移動速度が徐々に増加し、ある瞬間からは移動速度が減少し、GUIコンポーネントCの中心では移動速度が0になって止まった場合」に対するGUIコンポーネントC内におけるポインタPの移動速度の分布である。
【0069】
一方、GUIコンポーネントC内に進入した時点でポインタPの移動速度Vx0、Vy0は、GUIコンポーネントCに進入する直前のポインタPの移動速度で具現可能である。これは、GUIコンポーネントCの境界においてポインタPの移動速度を連続的にするためである。一方、ポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントCで不連続的にすることもできることは言うまでもない。
【0070】
また、図6及び図7において、「ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入するにつれ移動速度が徐々に減少し、GUIコンポーネントCの中心では移動速度が「0」になって止まった場合」に対するGUIコンポーネントC内におけるポインタPの移動速度の分布である。
【0071】
この場合も、GUIコンポーネントC内に進入した時点でポインタPの移動速度Vx0、Vy0は、GUIコンポーネントCに進入する直前のポインタPの移動速度で具現可能である。
【0072】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは閉じられた図形の一種である四角形状であり、ポインタPはGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動された。このようなGUIコンポーネントCは、活性化されたGUIコンポーネント、すなわち、ユーザがポインタPで指示して選択することのできるGUIコンポーネントに適用できる。
【0073】
さらに、このようなGUIコンポーネントCは広告アイテム、バナー、ユーザが好んで使用するメニュー項目などに適用できる。
【0074】
図8には、図1に示されたGUIコンポーネントとは異なったタイプのGUIコンポーネントCが現れたGUIが表示されたディスプレイDを示した。
【0075】
同図には、ユーザの操作に応じて、ポインタPがGUIコンポーネントCに進入したときに表示されるポインタPの移動を示している。具体的に、同図は、ポインタPの位置がGUIコンポーネントCの中心線に留まるようにしたGUIを示している。
【0076】
同図に示すように、ユーザがポインタPをGUIコンポーネントCの中心線に沿って移動させる場合、ポインタPはユーザの操作に応じて移動される。例えば、ポインタPがユーザの操作に応じて、「(5)→(6)→(7)→(8)」に移動した場合がこれに該当する。
【0077】
しかし、ユーザの操作に応じてポインタPがGUIコンポーネントCの中心線から離れると、ポインタPの位置は、GUIコンポーネントCの中心線に向かって自動に帰還する。例えば、ポインタPがユーザの操作に応じて「(1)→(2)」に移動すると自動に「(2)→(3)」へ移動して中心線に帰還する場合、ポインタPがユーザの操作に応じて「(3)→(4)」に移動されると自動に「(4)→(5)」へ移動して中心線に帰還される場合がこれに該当する。
【0078】
ポインタPが「(2)→(3)」または「(4)→(5)」へ移動する間には、音響が出力されてポイントデバイスが振動する。
【0079】
一方、ポインタPが「(2)→(3)」へ移動する間には、ユーザにポインタPが下側に移動したとの感じを伝達するために、下側の音響が上側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても下側の部分の振動が上側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することが可能である。
【0080】
同様に、ポインタPが「(4)→(5)」へ移動する間には、ユーザにポインタPが上側に移動したとの感じを伝達するために、上側の音響が下側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても上側の部分の振動が下側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することが可能である。
【0081】
このように、GUIコンポーネントCの中心線から離れたポインタPは、自動にGUIコンポーネントCの中心線に帰還しつつ音響が出力され、ポイントデバイスが振動することから、ユーザは「ポインタPがあたかも重力によりGUIコンポーネントCの中心線に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0082】
もちろん、同図に示された場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが小さいことから(ユーザ操作の大きさが閾値未満であるため)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動できない場合(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れない場合)である。
【0083】
ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとする(すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCから離れようとする)ユーザ操作の大きさが大きい場合は(ユーザ操作の大きさが閾値以上である場合)、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動できる(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れることができる)。
【0084】
ポインタPがGUIコンポーネントCから離れる時点では、音響が出力されてポイントデバイスが振動するよう具現することができる。このとき、音響のパターンは、図8で示した、ポインタPが「(2)→(3)」または「(4)→(5)」に移動するとき出力される音響のパターンと異なって具現することが好ましい。それと共に、振動のパターンも図8で示した、ポインタPが「(2)→(3)」または「(4)→(5)」に移動するとき出力される振動のパターンと異なって具現することが好ましい。
【0085】
ポインタPを操作するとき、同図に示した状況が発生すれば、ユーザは、GUIコンポーネントCの中心線に向かって重力が作用し、この重力によりポインタPがGUIコンポーネントCの中心線に向かって移動すると感じられる。
【0086】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心線に向かって重力が作用すると仮定すれば、この重力によるGUIコンポーネントC内における位置エネルギーは図9に示すように分布し、ポインタPは、位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動したと言える。
【0087】
図9に示したように、GUIコンポーネントC内におけるx軸に対する位置エネルギーは「0」であって、すべての地点で同じであることが分かる。また、GUIコンポーネントC内におけるy軸に対する位置エネルギーが最も低い地点はGUIコンポーネントCの中心線であって、この中心線における位置エネルギーは「0」であることが分かる。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの中心線に移動されるのである。
【0088】
一方、GUIコンポーネントCの中心線から離れた場合、中心線に帰還するポインタPの移動速度はGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布により決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。すなわち、GUIコンポーネントCの中心線から離れた場合、中心線に帰還するポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0089】
このとき、音響及び振動の大きさは移動速度に比例するよう具現できる。
【0090】
図10は、GUIコンポーネントCの中心線から離れた場合、中心線に帰還するポインタPの移動速度を非線形的に具現した例について示している。
【0091】
同図において、「ポインタPがGUIコンポーネントCの中心線から離れると、中心線に向かって移動し、移動速度が徐々に増加し、ある瞬間からは移動速度が減少し、GUIコンポーネントCの中心線では移動速度が0になって止まった場合」に対するGUIコンポーネントC内におけるポインタPの移動速度の分布を示した。
【0092】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは、帯の一種である直線型の帯状であって、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心線に沿って移動するよう誘導するGUIコンポーネントである。
【0093】
一方、図11は、帯の一種である曲線型の帯状であるGUIコンポーネントCを示している。示されたGUIコンポーネントCは、ポインタPが曲線型の帯の中心線に沿って「(1)→(2)→(3)→(4)→(5)」に移動するよう誘導するGUIコンポーネントである。
【0094】
図12には、複数のGUIコンポーネントC1ないしC7が配列されたGUIを表示したディスプレイDを示している。同図に示されたGUIに配列されたGUIコンポーネントC1ないしC7は、ディスプレイDに表示されてユーザが目視できる。また、ユーザは、GUIコンポーネントC1ないしC7のうち、願望の1つをポインタPで指示して選択できる。
【0095】
一方、図13は、図12に示された複数のGUIコンポーネントC1ないしC7に対する位置エネルギーの分布P1ないしP7を示している。同図において、輝度が低いほど(すなわち、黒色に近いほど)位置エネルギーが低い地点であり、輝度が高いほど(すなわち、白色に近いほど)位置エネルギーが高い地点である。
【0096】
これによると、図12に示されたGUIコンポーネントC1ないしC7内に進入したポインタPは、GUIコンポーネントC1ないしC7の中心に向かって自動に移動することが予測できる。したがって、GUIコンポーネントC1ないしC7は、図1に示したタイプのGUIコンポーネントであると言える。
【0097】
また、図13には、図12に示さなかった複数の接続通路に対する位置エネルギーの分布P8ないしP10も示されている。これらの接続通路は、図12に示していないことでユーザには見えないものの、GUIを構成している一部である点からGUIコンポーネントとして取り扱うことができる。
【0098】
同図に示された複数の接続通路内における位置エネルギーの分布P8ないしP10は、接続通路の中心線から離れたポインタPは自動に接続通路の中心線に向かって帰還することが予測できる。したがって、これらの接続通路は、図8に示されたタイプのGUIコンポーネントである。
【0099】
より具体的には、接続通路は、1)GUIコンポーネント「C7」からGUIコンポーネント「C4」に、または逆方向にポインタPを移動、2)GUIコンポーネント「C7」からGUIコンポーネント「C5」に、または逆方向にポインタPを移動、3)GUIコンポーネント「C7」からGUIコンポーネント「C6」に、または逆方向にポインタPを移動するユーザの操作をさらに容易にする。これらの接続通路の中心線は他の地点よりも位置エネルギーが低いため、ポインタPが接続通路の中心線に沿って移動するよう誘導する。
【0100】
図14は、図13に示したGUIに対する位置エネルギーの分布に基づいて作成したポインタPの移動速度のベクトル分布を示した図である。また、図15は、図14に示された内容のうち、GUIコンポーネント「C3」内におけるポインタPの移動速度のベクトル分布を拡大して示した図である。
【0101】
図14及び図15に示されたポインタPの移動速度のベクトル分布は、図12に示したようなGUIをデザインした場合、ポインタPの位置に基づいてポインタPをどのように処理するかに対する指針に該当する。すなわち、図14及び図15に示したポインタPの移動速度のベクトル分布は、ポインタPの位置に基づいてポインタPを自動に他の位置へ移動させる否か、及び仮に移動させるとするといかなる移動速度で移動させるかに対する指針である。
【0102】
言い換えれば、図14及び図15に示したポインタPの移動速度のベクトル分布は、ポインタPが自動に移動される位置に対する情報がポインタPの現在の位置別に定義されたマップと言える。
【0103】
前述したようなGUIの作成時には、図12ないし図14に示された順に従えばよい。また、ポインタPの位置制御は、図14及び図15に示されたポインタPの移動速度のベクトル分布に基づいて行われる。
【0104】
一方、図3に示すような状況が発生してポインタPがGUIコンポーネントCから離れられた場合、ポインタPはユーザの意図とは関係なく、他のGUIコンポーネントに移動して進入し得る。
【0105】
図16には、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた場合、ポインタPは他のGUIコンポーネントC’へ自動に移動して進入した場合を示している。
【0106】
具体的には、同図において、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動されてGUIコンポーネントCから離れると、その後にはポインタPが自動に「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動されることが示されている。
【0107】
同図に示すように、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動する間には、音響が出力されることが分かる。このとき、音響の大きさは、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」に移動するにつれて次第に小さくなるよう具現することができる。
【0108】
これとは異なって、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入する前の区間である「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)」から出力される音響のパターンと、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入した時点と進入する後の区間である「(8)→(9)→(10)」から出力される音響のパターンとを異なって具現することができる。
【0109】
また、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動する間に、ポイントデバイスは振動する。このとき、振動の大きさは、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」に移動するにつれて次第に小さくなるよう具現することができる。
【0110】
これとは異なって、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入する前の区間である「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)」から出力される振動のパターンと、ポインタPが他のGUIコンポーネントC’に進入した時点と進入した後の区間である「(8)→(9)→(10)」から出力される振動のパターンとを異なって具現することができる。
【0111】
一方、同図に示すように、GUIコンポーネントCから離れたポインタPは、他のGUIコンポーネントC’に進入し、窮極的には他のGUIコンポーネントC’の中央に位置づけられる。
【0112】
ここで、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動させただけである。「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0113】
したがって、GUIコンポーネントCから離れると、ポインタPは他のGUIコンポーネントC’に進入し、その中心に向かって自動に移動される。
【0114】
このように他のGUIコンポーネントC’の中心に向かってポインタPが移動しつつ音響が出力され、ポイントデバイスが振動されれば、ユーザは「ポインタPがあたかも重力により他のGUIコンポーネントC’の中心に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0115】
図17は、GUIコンポーネントCから離れたポインタPが他のGUIコンポーネントC1、C2及びC3のいずれか1つに移動する方法を示した図である。具体的に、同図において、ポインタPの移動方向の延長線にあるGUIコンポーネントであるGUIコンポーネントの「C1」にポインタPが自動に移動して進入する場合を示している。
【0116】
すなわち、同図において、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動し、GUIコンポーネントCから離れると、その後にはポインタPが自動に「(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(9)→(10)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0117】
このように、GUIコンポーネントCから離れたポインタPが進入されるGUIコンポーネントは、ユーザの操作によるポインタPの移動方向に基づいて決定され得る。必要に応じて、ポインタPが離れたGUIコンポーネントCにマッチングされた他のGUIコンポーネントにポインタPが進入するよう具現することも可能である。
【0118】
図18には、ポインタPが図1と異なった条件で移動する過程を示す。具体的に、同図は、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)」から「(1)」に移動されてGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入すると、その後にポインタPは「(1)→(2)→(3)→(4)→(5)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0119】
図1と同様に、図18の場合も、窮極的にポインタPはGUIコンポーネントCの中央に位置づけられる。このときも、ユーザの操作はポインタPを「(0)」から「(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)→(3)→(4)→(5)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0120】
しかし、同図は、ポインタPがGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動される場合である。
【0121】
以下、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心に向かって移動したが、窮極的にはGUIコンポーネントCの中心でない、中心の近辺に位置づけられることについて説明する。
【0122】
図19は、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にポインタPが自動に「(1)→(2)→(3)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0123】
図1及び図18に示した場合とは異なって、図19の場合は、ポインタPが窮極的にGUIコンポーネントCの内部領域IA内に位置づけられる。すなわち、ポインタPが窮極的に位置づけられる箇所は、GUIコンポーネントCの中心ではない中心近辺である。
【0124】
言い換えれば、ポインタPは、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動してから内部領域IA内に進入すると、移動を止めて停止するのである。
【0125】
具現に応じては、ポインタPが内部領域IAの枠で移動を止めて停止すべく具現することも可能である。
【0126】
図20にもユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にポインタPが自動に「(1)→(2)→(3)」へ移動しつつ、音響及び振動が出力されることを示している。
【0127】
図19と図20とを比較してみると、両側は、ポインタPが窮極的に位置する地点が異なっていることが確認される。また、この差異は、ポインタPがGUIコンポーネントCに進入した部分の差に起因する。すなわち、図19に示すように、ポインタPがGUIコンポーネントCの左側に進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心から左側に窮極的に位置されるが、図20に示すように、ポインタPがGUIコンポーネントCの右側に進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心から右側に窮極的に位置されることとなる。
【0128】
これについて他の角度から観察してみると、GUIコンポーネントCに進入した時点でポインタPの移動方向に応じて、ポインタPの究極的な位置が決定され得るとも言える。
【0129】
以上で説明した図19及び図20に示す場合も、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)→(3)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0130】
図21は、本発明に適用可能な更なるGUIの概念を説明するための図である。同図には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にはポインタPが自動に「(2)→(3)→(4)」へ移動されることを示している。
【0131】
これにより、ポインタPは、窮極的にGUIコンポーネントCの外に位置づけられる。また、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)→(2)」に移動させただけである。「(2)→(3)→(4)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0132】
したがって、GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPはGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動されると言える。
【0133】
一方、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間には音響が出力される。このときの音響の大きさは、ポインタPが「(1)→(2)→(3)→(4)」に移動するにつれて次第に大きくなるよう具現できる。これとは異なって、ポインタPが「(0)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた時点)にのみ音響が出力されるよう具現できる。
【0134】
また、ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、ポイントデバイスは振動する。ポインタPが「(2)→(3)→(4)」へ移動する間に、振動の大きさは次第に大きくなるよう具現できる。これとは異なって、ポインタPが「(4)」に移動した時点(すなわち、ポインタPがGUIコンポーネントCから離れた時点)にのみポイントデバイスが振動するよう具現できる。
【0135】
他方では、ポインタPが右側に移動するとの感じをユーザに伝達するために、左側の音響が右側の音響よりも大きく出力され、ポイントデバイスにおいても左側の部分の振動が右側の部分の振動よりも大きく出力されるよう具現することもできる。
【0136】
このように、GUIコンポーネントCの外に向かってポインタPが自動に移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されると、ユーザは「ポインタPがあたかも反重力(または反発力、斥力)によりGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0137】
同様に、図22には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にはポインタPが自動に「(3)→(4)→(5)→(6)」へ移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されることを示している。
【0138】
これにより、ポインタPは、窮極的にGUIコンポーネントCの外に位置づけられる。また、ユーザの操作は、ポインタPを「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動させただけである。「(3)→(4)→(5)→(6)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0139】
したがって、GUIコンポーネントC内に進入すると、ポインタPは、GUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動されると言える。
【0140】
このように、GUIコンポーネントCの外に向かってポインタPが自動に移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されると、ユーザは、「ポインタPがあたかも反重力によりGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動」したと感じられる。
【0141】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心から反重力が作用すると仮定すれば、この反重力によるGUIコンポーネントCの内/外の位置エネルギーは図23に示すように分布し、ポインタPは位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動したと言える。
【0142】
図23に示すように、GUIコンポーネントCの内/外において位置エネルギーが最も低い位置は、GUIコンポーネントCの外でx軸及びy軸すべてに対する位置エネルギーは「0」である。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの外へ移動されるのである。
【0143】
一方、GUIコンポーネントCの外に向かって移動するポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントCの内/外の位置エネルギーの分布によって決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。すなわち、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0144】
このとき、音響及び振動の大きさは、移動速度に比例するよう具現することが可能である。
【0145】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは閉じられた図形の一種の四角形状であり、進入しようとするポインタPを外に押し出した。
【0146】
このようなGUIコンポーネントCは、非活性化されたGUIコンポーネント、すなわち、ユーザがポインタPで指示して選択することのできないGUIコンポーネントに適用できる。さらに、このようなGUIコンポーネントCは、未成年者が観覧できないコンテンツなどのように、特定ユーザの接近を防止する必要があるGUIコンポーネントCにも適用できる。
【0147】
図24には、図21に示されたGUIコンポーネントとは異なったGUIコンポーネントCで構成されたGUIの表示されたディスプレイDを示した。また、同図には、ユーザの操作に応じて、ポインタPがGUIコンポーネントCに進入したときポインタPの移動を示している。具体的には、同図は、GUIコンポーネントCにより区分される領域A1とA2との間のポインタPの移動を困難にしたGUIを示したものである。
【0148】
同図の上部には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントC内に進入すると、その後にはポインタPが自動に「(1)→(2)」へ移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されることを示している。この場合は、「A1」の領域に留まっているポインタPが「A2」の領域に移動できず、「A1」の領域に引き続き留まっている場合に該当する。
【0149】
また、同図の下部には、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(3)→(4)→(5)→(6)」に移動され、究極的にはGUIコンポーネントCを貫通した場合を示している。
【0150】
ポインタPが「(5)→(6)」へ移動する間には音響が出力される。このとき、出力される音響は、ポインタPが「(1)→(2)」へ移動する間に出力される音響と異なったパターンである。
【0151】
また、ポインタPが「(5)→(6)」へ移動する間にポイントデバイスは振動する。このとき、振動のパターンは、ポインタPが「(1)→(2)」へ移動するときに発生する振動のパターンと異なる。
【0152】
この場合、「A1」の領域に留まっていたポインタPが「A2」の領域に移動した場合に該当する。
【0153】
すなわち、同図の上部に示された場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させようとするユーザ操作の大きさが小さいことから(ユーザ操作の大きさが閾値未満であるため)、ポインタPがGUIコンポーネントCを貫通できない場合である。また、同図の下部に示された場合は、ポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させようとするユーザ操作の大きさが大きいことから(ユーザ操作の大きさが閾値以上であるため)、ポインタPがGUIコンポーネントCを貫通できた場合である。
【0154】
ポインタPを操作するときに同図に示した状況が発生すれば、ユーザは、GUIコンポーネントCの中心線に向かって反重力が作用し、この反重力によりポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させることが困難であると感じられる。
【0155】
かかる観点から、GUIコンポーネントCの中心線から反重力が作用すると仮定すれば、この反重力によるGUIコンポーネントC内における位置エネルギーは図25に示すように分布し、ポインタPは、位置エネルギーが高い地点から低い地点に移動すると言える。
【0156】
同図に示したように、GUIコンポーネントC内におけるy軸に対する位置エネルギーは「0」であって、すべての地点で同じであることが分かる。また、GUIコンポーネントC内におけるx軸に対する位置エネルギーが最も低い地点はGUIコンポーネントCの外であって、ここでの位置エネルギーは「0」であることが分かる。これにより、ポインタPは、窮極的に位置エネルギーが最も低いGUIコンポーネントCの外に移動されるのである。
【0157】
一方、GUIコンポーネントCに進入すると、外に押し出されるポインタPの移動速度は、GUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布により決定され得る。しかし、ポインタPの移動速度を必ずしもGUIコンポーネントC内の位置エネルギーの分布に対応すべく具現しなければならないものではない。すなわち、GUIコンポーネントCに進入すると、外に押し出されるポインタPの移動速度は線形的に具現でき、かつ非線形的に具現することもできる。
【0158】
このとき、音響及び振動の大きさは、移動速度に比例するよう具現することが可能である。
【0159】
以上で説明したGUIに表示されたGUIコンポーネントCは帯の一種である直線型の帯状であって、進入しようとするポインタPを外に押し出し、ディスプレイDで領域を区分づけることができるGUIコンポーネントである。
【0160】
図26には、図21と異なった条件でポインタPが移動する過程を示す。具体的に、同図は、ユーザの操作に応じて、ポインタPが「(0)→(1)」に移動されてGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入すると、その後にポインタPが「(1)→(2)」に移動しつつ音響が出力されてポイントデバイスが振動されることを示している。
【0161】
図21と同様に図26にも示すように、窮極的にポインタPはGUIコンポーネントCの外に位置づけられる。このときも、ユーザの操作はポインタPを「(0)→(1)」に移動させただけである。「(1)→(2)」への移動は、ユーザの操作なしでも自動に行われたものである。
【0162】
しかし、図21とは異なって図26に示す場合は、ポインタPがGUIコンポーネントCの周辺領域OAに進入した場合、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に向かって自動に移動されるという点である。
【0163】
以上で説明したGUIは放送受信システムに適用可能であり、図27は、前述したGUIが適用される放送受信システムを示した。同図に示すように、放送受信システムは、放送受信装置の一種であるDTV100及びユーザ入力装置の一種であるリモコン(遠隔制御装置)200からなる。
【0164】
DTV100は、有線または無線で受信される放送をディスプレイDを介してユーザに提供する。また、DTV100は、有線または無線に接続された外部機器から受信される外部入力をディスプレイDを介してユーザに提供するだけでなく、内蔵された保存媒体または接続された保存媒体に保存されているファイルを再生し、ユーザに提供することができる。
【0165】
リモコン200はユーザの操作内容をDTV100に伝達し、DTV100は伝達されたユーザの操作内容に適した機能を行う。また、リモコン200は、ポイントデバイスとしての役割を行い、以下で詳説する。
【0166】
同図に示された点線の矢印から分かるように、リモコン200の前面はユーザにより空間上で移動可能である。リモコン200の前面は、空間上でユーザにより上方向、下方向、左方向、右方向、またはこれらの組み合わせ方向(例えば、左上方向)のように移動できる。すなわち、リモコン200の前面はいずれの方向にも移動可できる。
【0167】
その一例として、ユーザによるリモコン200の前面の移動は、ディスプレイDの画面と平行した仮想の平面上で軌跡を描きつつ行われ得る。図28には、ユーザによりリモコン200の前面がディスプレイDの画面と平行した仮想の平面上で軌跡を描きつつ左方向に移動した場合を示している。
【0168】
仮想の平面及びDTV100のディスプレイDの画面は完全な平行をなす必要はなく、仮想の平面も完全な平面でなくてもよい。これは、ユーザによるリモコン200の前面の移動がディスプレイDの画面と完全な平行をなすという、完全な平面で行われることは実際不可能であることを考慮したものである。
【0169】
したがって、ユーザによるリモコン200の前面の移動は、ディスプレイDの画面と不完全な平行をなす不完全な平面で行われる場合でも本発明に適用され得る。
【0170】
一方、ユーザは、リモコン200を持っている腕を固定させて手首のみを回転させ、リモコン200の前面を移動させることができる。
【0171】
すなわち、ユーザが手首を上方向、下方向、左方向、右方向、またはこれらの組み合わせ方向(例えば、左上方向)に回転させる場合、リモコン200の前面は仮想の半球面上で曲線軌跡を描きつつ、上方向、下方向、左方向、右方向、またはこれらの組み合わせ方向(例えば、左上方向)に移動される。図29には、ユーザによりリモコン200の前面が仮想の半球面上で曲線軌跡を描きつつ、左方向に移動される場合を示した。
【0172】
ユーザの手首の回転によって、リモコン200の前面が移動する仮想の半球面は、数学的に完全な半球面でないこともあり得るという点に注意すべきである。これは、ユーザの手首の回転によるリモコン200の前面の移動が、数学的に完全な半球面で軌跡を描きつつ行われることは実際不可能であることを考慮したものである。
【0173】
したがって、ユーザによるリモコン200の前面の移動は、数学的に完全な半球面でない、やや不完全な半球面上で曲線軌跡を描きつつ行われる場合であっても本発明に適用され得る。
【0174】
要約してみると、ディスプレイDに表示されたポインタPは、ユーザによるリモコン200の空間上の動きによって移動されると言える。ここで、リモコン200の前面の移動は、空間上で行われる移動である点で、底面で行われるパソコン用のマウスの移動とは区別される。
【0175】
リモコン200の前面が空間上で移動されれば、ディスプレイDに表示されたポインタPは、リモコン200の前面が移動した方向と同じ方向に移動される。例えば、i)ユーザがリモコン200の前面を空間上で上方向に移動させれば、ポインタPも上方向に移動され、ii)ユーザがリモコン200の前面を空間上で左上方向に移動させれば、ポインタPも左上方向に移動される。
【0176】
したがって、リモコン200は、ポインタPをディスプレイD上で移動させるために利用されるポイントデバイスとして機能していると言える。
【0177】
以下は、図30に基づいてDTV100及びリモコン200に対して詳説する。同図は、DTV100及びリモコン200の詳細なブロック図である。
【0178】
同図に示すように、リモコン200は、移動検知部210、通信部220、リモコン制御部230、ボタン入力部240、振動部250、スピーカ260を備える。
【0179】
移動検知部210は、ユーザによるリモコン200の前面の移動を検知し、検知の結果を後述するリモコン制御部230に伝達する。移動検知部210は、例えば、2軸ジャイロセンサ(gyro sensor)を利用して具現可能である。
【0180】
ボタン入力部240には、電源ボタン、チャネルボタン、ボリュームボタン、選択ボタンなどが備えられる。
【0181】
振動部250は、リモコン200を振動させるための複数の振動用モータで具現される。振動用モータは、リモコン200の左側部、下側部、上側部、及び下側部に各々備えられ、振動の大きさを部分ごとに各々相違にする。
【0182】
スピーカ260は、音響を出力するための素子であって、リモコン200の左側部、下側部、上側部、及び下側部に各々備えられ、音響の大きさを部分ごとに各々相違にする。
【0183】
リモコン制御部230は、移動検知部210から伝達された検知の結果を通して獲得された移動に対する情報(移動方向、移動距離)を通信部220を介してDTV100に伝達する。また、リモコン制御部230は、ボタン入力部240を通してユーザにより押されたボタンに対する情報を通信部220を介してDTV100に伝達する。
【0184】
また、リモコン制御部230は、通信部220を介してDTV100から伝達される振動/音響制御命令に応じて振動部250及びスピーカ260の出力を制御する。
【0185】
一方、図30に示すように、DTV100は、放送受信部110、A/V処理部120、GUI生成部130、映像出力部140、オーディオ出力部150、制御部160、及び通信部170を備える。
【0186】
放送受信部110は、放送局または衛星から有線または無線で放送を受信し復調する。
【0187】
A/V処理部120は、放送受信部110から出力される放送に対してビデオデコーディング、ビデオスケーリング、オーディオデコーディングなどの信号処理を行う。また、A/V処理部120は、映像信号をGUI生成部130に、オーディオ信号をオーディオ出力部150に各々伝達する。
【0188】
GUI生成部130は、前述したGUIを生成し、生成したGUIをA/V処理部120で出力される映像に付加する。
【0189】
映像出力部140は、GUI生成部130から出力されるGUIが付加された映像をディスプレイDに表示したり、外部出力端子(図示せず)を介して接続された外部機器(例えば、外部TV)に出力する。
【0190】
オーディオ出力部150は、A/V処理部120から出力されるオーディオをスピーカを介して出力したり、外部出力端子を介して接続された外部機器に出力する。
【0191】
制御部160は、通信部170を介してリモコン200から伝達されるユーザの操作内容(リモコン200の前面の移動情報、押されたボタンに対する情報)に基づいてユーザの命令を把握し、把握したユーザの命令にしたがってDTV100の全般的な動作を制御する。
【0192】
特に、制御部160は、通信部170を介して受信されたリモコン200の前面の移動情報を把握し、把握された移動情報に基づいてGUIに表示されたポインタPが移動するようGUI生成部130を制御し、リモコン200における振動/音響を制御するための制御命令を通信部170を介してリモコン200に伝達し、以下では図31に基づいて詳説する。
【0193】
図31は、本発明の一実施形態に係る重力により移動される感覚的な効果を示すポインタを利用したGUIの提供方法を説明するためのフローチャートである。
【0194】
同図に示すように、リモコン200を利用してポインタPの移動のためのユーザ操作が入力されれば(S310−Y)、制御部160は、ユーザの操作に応じてポインタPが移動されるようGUI生成部130を制御する(S320)。
【0195】
S310ステップにおいて、ポインタPの移動のためのユーザの操作は、リモコン200の前面を移動させることを指す。また、S320ステップにおいて、制御部160は、通信部170を介して受信されたリモコン200の前面の移動情報に基づいてポインタPが移動されるべき位置を決定し、決定された位置にポインタPが移動するようGUI生成部130を制御する。
【0196】
S320ステップにおける移動結果として、ポインタPが活性化されたGUIコンポーネントC内に位置づけられれば(S330−Y)、制御部160は、ポインタPが活性化されたGUIコンポーネントCの中心(線)に移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるよう制御する(S340)。
【0197】
ここで、活性化されたGUIコンポーネントCとは、図1、図8、及び図11に示されたGUIコンポーネントCを指す。活性化されたGUIコンポーネントCが図1に示されたGUIコンポーネントCである場合、S340ステップにおいて、ポインタPはGUIコンポーネントCの中心に移動され、リモコン200は振動しながら音響を出力する。また、活性化されたGUIコンポーネントCが図8または図11に示されたGUIコンポーネントである場合、S340ステップにおいて、ポインタPはGUIコンポーネントCの中心線に移動され、リモコン200は振動しながら音響を出力する。
【0198】
その後、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCから離脱可能なユーザの操作が入力されれば(S350−Y)、制御部160は、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に移動されるべくGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S360)。
【0199】
GUIコンポーネントCから離脱可能なユーザの操作は、図3に示したように、ポインタPを「(0)→(1)→(2)→(3)」に移動させる操作を言う。すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとするユーザ操作の大きさが閾値以上である場合である。
【0200】
その後、制御部160は、ポインタPが他のGUIコンポーネントに移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S370)。S370ステップは、図16または図17に示された過程を行う手続きであると言える。また、必要に応じてS370ステップは省略可能である。
【0201】
一方、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCから離脱可能なユーザの操作が入力されなければ(S350−N)、制御部160は、ポインタPがGUIコンポーネントCの中心(線)に移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S340)。これは、図2または図8に示された過程を行う手続きであると言える。
【0202】
一方、S320ステップにおける移動結果として、ポインタPが非活性化されたGUIコンポーネントC内に位置づけられれば(S330−N及びS380−Y)、制御部160は、ポインタPが非活性化されたGUIコンポーネントCの外に移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S390)。
【0203】
ここで、非活性化されたGUIコンポーネントCとは、図21に示されたGUIコンポーネントCと図24に示されたGUIコンポーネントCとを指す。
【0204】
その後、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCを貫通可能なユーザの操作が入力されれば(S400−Y)、制御部160は、ポインタPがGUIコンポーネントCを貫通して移動されるようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S410)。
【0205】
GUIコンポーネントCを貫通可能なユーザの操作は、図24の下部に示したように、ポインタPを「(3)→(4)→(5)→(6)」に移動させるユーザの操作を指す。すなわち、ポインタPをGUIコンポーネントCに貫通させようとするユーザ操作の大きさが閾値以上である場合である。
【0206】
一方、リモコン200を利用してGUIコンポーネントCを貫通可能なユーザの操作が入力されなければ(S400−N)、制御部160は、ポインタPが非活性化されたGUIコンポーネントCの外に移動するようGUI生成部130を制御し、リモコン200で該当の振動及び音響が出力されるように制御する(S390)。これは、図21、図22、及び図24の上部に示された過程を行う手続きであると言える。
【0207】
一方、S320ステップにおける移動結果として、ポインタPが活性化されたGUIコンポーネントC内に位置しないで非活性化されたGUIコンポーネントC内にも位置しなければ(S330−N、S380−N)、ポインタPは自動に移動されず、S310ステップから再度行われる。例えば、ポインタPがGUIの背景部分に位置する場合であって、このときポインタPは、ユーザの操作に応じてのみ移動する。
【0208】
以上では、発明の好ましい実施形態に対して詳説した。
【0209】
本発明の実施形態において、ポインタPが自動に移動するとき、音響はリモコン200から出力されると想定したが、これは説明の便宜のための一例に過ぎない。前述したように、ポインタPが自動に移動するとき、音響はリモコン200でないDTV100から出力されるよう具現することも可能であることはもちろんである。
【0210】
また、本発明の実施形態において、ポインタPが自動に移動するとき、ユーザが認知できる聴覚的な効果の一種である音響と、ユーザが認知できる触覚的な効果の一種である振動とがすべて出力されるものとして想定したが、これも例示的なものに過ぎない。音響及び振動のうちの1つのみが出力されるものとしても具現することができる。
【0211】
一方、本実施形態においてGUIコンポーネントは、四角状または帯状であると想定したが、これは例示的なものに過ぎない。GUIコンポーネントは、これとは異なる形状で具現できることは言うまでもない。
【0212】
また、図8及び図11において、ポインタPは帯の中心線に向かって自動に移動するものとして想定したが、中心線でない中心領域の内部に向かって自動に移動するよう具現することも可能である。これに対する概念及び具体的な説明は、図19及び図20に対する説明から類推できるため、その説明は省略する。
【0213】
さらに、図24においてもポインタPは、帯の中心線でない中心領域にその領域が区分されるよう具現可能である。
【0214】
一方、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入してGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動するとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの中心に移動させるユーザの操作が加えられれば、GUIコンポーネントCの中心に移動するポインタPの速度が増加するよう具現することが可能である。
【0215】
また、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入してGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動するとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの中心から離せようとするユーザの操作が加えられたが、このユーザ操作の大きさが小さい場合(すなわち、ユーザ操作の大きさが閾値未満である場合)、GUIコンポーネントCの中心に向かって移動するポインタPの速度が減少するよう具現することが可能である。
【0216】
さらに、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入してGUIコンポーネントCの中心に向かって自動に移動するとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの中心から離せようとするユーザの操作が加えられ、このユーザ操作の大きさが大きい場合(すなわち、ユーザ操作の大きさが閾値以上である場合)、ポインタPは、ユーザの操作のとおりに移動してGUIコンポーネントCの外に移動するよう具現することも可能である。
【0217】
同様に、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に押し出されるとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に移動させようとするユーザの操作が加えられれば、GUIコンポーネントCの外に押し出されるポインタPの速度が増加するよう具現することが可能である。
【0218】
また、ポインタPがGUIコンポーネントCの外に押し出されるとき、ポインタPをGUIコンポーネントCの外に押し出されないようユーザの操作が加えられたが、このユーザ操作の大きさが小さい場合(すなわち、ユーザ操作の大きさが閾値未満である場合)、GUIコンポーネントCの外に押し出されるポインタPの速度が減少するよう具現することが可能である。
【0219】
以上で説明したGUIは、ポインタPがGUIコンポーネントCの表示されない領域に位置すると、ユーザの操作に応じてポインタPを移動させるが、ポインタPがGUIコンポーネントC以外の領域に位置すると、現在の位置と異なった位置へポインタPを自動に移動させるGUIであると言える。
【0220】
また、後者の場合、ポインタPは重力により移動される視覚的な効果を示すものとして想定した。しかし、重力はポインタPに作用するような視覚的な効果を示す力の例示的なものに過ぎないため、重力以外の他の力で本実施形態を具現することができる。重力以外の他の力としては、磁気力及び電気力などが挙げられる。
【0221】
一方、本実施形態では、ポインタPがGUIコンポーネントC内に進入したか否かに基づいて後のプロセスが行われたが、これも説明の便宜のための一例に過ぎない。ポインタPの位置に基づいてポインタPをユーザの操作に応じてのみ移動させるか、ポインタPを自動に移動させる場合であれば、前述した内容と異なった場合であっても本発明の技術的な思想が適用できる。
【0222】
本実施形態においては、放送受信装置としてDTVを例に挙げて説明したが、DTV以外の放送受信装置の場合でも本発明が適用されることはもちろんである。適用可能な他の放送受信装置として、STB(Set Top Box)、DMB(Digital Multimedia Broadcast)受信装置、放送受信機能を行うことができる放送受信用モジュールが内蔵されたポータブル機器(例えば、DMB受信用モジュールが内蔵されたモバイルフォン)などが挙げられる。ポータブル機器の場合、リモコンでないタッチパッドを介してポインタが移動されよう具現可能である。
【0223】
また、本発明は、放送受信装置でなくてもディスプレイを介してGUIを提供できる電子装置であれば、いずれのものでも適用可能である。電子装置の種類によってポインタを移動させるためのリモコンは、タッチパッド、マウス、ボタン入力装置などに交替可能である。
【0224】
また、以上では本発明の好ましい実施形態に対して図示かつ説明したが、本発明は前述した特定の実施形態に限定されることなく、請求範囲で請求する本発明の要旨に脱避することなく当該の発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることはもちろん、かかる変形実施は本発明の技術的な思想及び展望から個別的に理解されるべきではない。
【符号の説明】
【0225】
D ディスプレイ
P ポインタ
C GUIコンポーネント
100 DTV
110 放送受信部
120 A/V処理部
130 GUI生成部
140 映像出力部
150 オーディオ出力部
160 制御部
170 通信部
200 リモコン
210 移動検知部
220 通信部
230 リモコン制御部
240 ボタン入力部
250 振動部
260 スピーカ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
GUI(Graphical User Interface)コンポーネント及び該GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、
前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタを前記ユーザの意図とは関係なく移動させるステップと、
前記移動ステップを介して前記ポインタが移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、
を含むことを特徴とするGUIの提供方法。
【請求項2】
前記移動ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動させる第1移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第1移動ステップを介して前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第1出力ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のGUIの提供方法。
【請求項3】
前記第1出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記特定の位置に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項4】
前記第1出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項5】
前記第1移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に移動させるものの移動速度は可変させ、
前記第1出力ステップは、前記移動速度に応じて、少なくとも1つの効果の大きさを調整することを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項6】
前記ポインタを前記特定の位置から離せようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、
前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、
をさらに含み、
前記移動ステップは、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記ポインタの位置を前記ユーザ操作のとおりに移動させ、前記ポインタを前記GUIコンポーネントの外に移動させる第2移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第2移動ステップを介して前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第2出力ステップを含むことを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項7】
前記移動ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネントから離れると、前記ポインタをターゲットGUIコンポーネントに向かって移動させる第3移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第3移動ステップを介して前記ポインタが前記ターゲットGUIコンポーネントへ移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第3出力ステップを含むことを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項8】
前記移動ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させる第4移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第4移動ステップを介して前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第4出力ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のGUIの提供方法。
【請求項9】
前記第4出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項10】
前記第4出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項11】
前記第4移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させるものの移動速度は可変させ、
前記第4出力ステップは、前記移動速度に応じて、少なくとも1つの効果の大きさを調整することを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項12】
前記ポインタを前記GUIコンポーネントに貫通させようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、
前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、をさらに含み、
前記移動ステップは、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記GUIコンポーネントを貫通するよう前記ポインタを移動させる第5移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第5移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントを貫通して移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第5出力ステップを含むことを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項13】
前記第4出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンは、前記第5出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンと異なっていることを特徴とする請求項12に記載のGUIの提供方法。
【請求項14】
少なくとも1つの効果は、電子装置及び該電子装置に対する遠隔制御装置のうちの少なくとも1つから出力されることを特徴とする請求項1に記載のGUIの提供方法。
【請求項15】
GUIコンポーネント及び該GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタが表示されたGUIを生成するGUI生成部と、
前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタが前記ユーザの意図とは関係がなく移動されるよう前記GUI生成部を制御し、前記ポインタが移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果が出力されるよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項1】
GUI(Graphical User Interface)コンポーネント及び該GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタを表示するステップと、
前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタを前記ユーザの意図とは関係なく移動させるステップと、
前記移動ステップを介して前記ポインタが移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力するステップと、
を含むことを特徴とするGUIの提供方法。
【請求項2】
前記移動ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に向かって移動させる第1移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第1移動ステップを介して前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第1出力ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のGUIの提供方法。
【請求項3】
前記第1出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記特定の位置に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項4】
前記第1出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項5】
前記第1移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネント内の特定の位置に移動させるものの移動速度は可変させ、
前記第1出力ステップは、前記移動速度に応じて、少なくとも1つの効果の大きさを調整することを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項6】
前記ポインタを前記特定の位置から離せようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、
前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、
をさらに含み、
前記移動ステップは、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記ポインタの位置を前記ユーザ操作のとおりに移動させ、前記ポインタを前記GUIコンポーネントの外に移動させる第2移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第2移動ステップを介して前記ポインタが前記特定の位置に移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第2出力ステップを含むことを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項7】
前記移動ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネントから離れると、前記ポインタをターゲットGUIコンポーネントに向かって移動させる第3移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第3移動ステップを介して前記ポインタが前記ターゲットGUIコンポーネントへ移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第3出力ステップを含むことを特徴とする請求項2に記載のGUIの提供方法。
【請求項8】
前記移動ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させる第4移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第4移動ステップを介して前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に向かって移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第4出力ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のGUIの提供方法。
【請求項9】
前記第4出力ステップは、前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入した時点及び前記ポインタが前記GUIコンポーネントの外に移動完了された時点のうちの少なくとも1つの時点に、前記少なくとも1つの効果を出力することを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項10】
前記第4出力ステップは、前記ポインタが移動する方向に応じて、前記少なくとも1つの効果を出力する方向を決定して出力することを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項11】
前記第4移動ステップは、前記ポインタの位置を前記GUIコンポーネントの外に向かって移動させるものの移動速度は可変させ、
前記第4出力ステップは、前記移動速度に応じて、少なくとも1つの効果の大きさを調整することを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項12】
前記ポインタを前記GUIコンポーネントに貫通させようとするユーザ操作の存在有無を判断するステップと、
前記判断ステップにおいて、前記ユーザ操作があったと判断されれば、前記ユーザ操作の大きさを判断するステップと、をさらに含み、
前記移動ステップは、前記ユーザ操作の大きさが閾値以上であると判断されれば、前記GUIコンポーネントを貫通するよう前記ポインタを移動させる第5移動ステップを含み、
前記出力ステップは、前記第5移動ステップを介して、前記ポインタが前記GUIコンポーネントを貫通して移動する間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果を出力する第5出力ステップを含むことを特徴とする請求項8に記載のGUIの提供方法。
【請求項13】
前記第4出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンは、前記第5出力ステップにおいて出力される前記少なくとも1つの効果に対するパターンと異なっていることを特徴とする請求項12に記載のGUIの提供方法。
【請求項14】
少なくとも1つの効果は、電子装置及び該電子装置に対する遠隔制御装置のうちの少なくとも1つから出力されることを特徴とする請求項1に記載のGUIの提供方法。
【請求項15】
GUIコンポーネント及び該GUIコンポーネントを指示するために利用されるポインタが表示されたGUIを生成するGUI生成部と、
前記ポインタが前記GUIコンポーネント内に進入すると、前記ポインタが前記ユーザの意図とは関係がなく移動されるよう前記GUI生成部を制御し、前記ポインタが移動される間には、前記ユーザが認知できる聴覚的な効果及び触覚的な効果のうちの少なくとも1つの効果が出力されるよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とする電子装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−157245(P2010−157245A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−228(P2010−228)
【出願日】平成22年1月4日(2010.1.4)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月4日(2010.1.4)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】
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