説明

鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法

【課題】溶解材料中にBの混入によって引き起こされるパーライト球状黒鉛鋳鉄のフェライト化による強度低下という問題を、強力なパーライト化促進元素であるSnを添加することなく、鋳鉄溶湯中からBを取り除くことによって、生産効率を落とさず解決する鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法を提供すること。
【解決手段】本発明の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法は、鋳鉄溶湯中に50ppm以下のBが含まれているとき、酸化鉄を鋳鉄溶湯中に添加することで、鋳鉄溶湯中のBを除去することとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋳鉄鋳物の製造において、鋳鉄溶湯中から有害な不純物元素とされるほう素を除去する鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、鋳鉄材は安価で、鋳造性に優れ、かつ振動吸収性が良いことから、自動車用のプレス金型、工作機械などの構造用部品、シリンダーヘッドなどの自動車用部品などによく用いられている。中でも球状黒鉛鋳鉄は、靱性や強度といった機械的性質が片状黒鉛鋳鉄より優れていることから、強度部材によく用いられている。
【0003】
通常用いられる球状黒鉛鋳鉄の基地組織は、フェライトまたはパーライトもしくは両者の混合組織である。球状黒鉛鋳鉄鋳物は、基地組織のパーライト面積率に応じて、所望する強度あるいは伸びに調整し、部材に必要な機能を満たすようにしている。一般に球状黒鉛鋳鉄の強度や硬度は、基地組織のパーライト面積率を高めることで上昇する。したがって、最も強度や硬度を必要とする部材を製造する場合には、パーライト面積率を90%以上とする。このような部材の例として、プレス金型のトリム刃や自動車部品のクランクシャフトなどが挙げられる。
【0004】
基地組織のパーライト面積率を高めるには、パーライト化促進元素と呼ばれるCu、 Sn、Cr、Mo(以下、同様に元素は元素記号で記述する)などを適量添加するのが、一般的な手法である。しかし、90%以上パーライトの基地組織を得る製造条件で鋳物を製造しても、球状黒鉛の周囲の基地組織がフェライト化する現象が引き起こされる場合がある。球状黒鉛鋳鉄において、黒鉛周囲にフェライト環が現れた組織を一般的にブルズアイ組織と呼ぶ。このようなブルズアイ組織が現れるのは球状黒鉛周辺のCが拡散して、球状黒鉛側へ吸収されるためである。極端なブルズアイ組織もしくはフェライト組織となった場合は、フェライトがある分、強度や硬度が低下し、所望する機能を満たせなくなるという問題が発生する。
【0005】
90%以上パーライトの基地組織を得る製造条件で鋳物を製造したにも関わらず、黒鉛周囲に10%以上のフェライトが現れる原因は、溶解材料中のBの混入によるものであることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。この文献では、球状黒鉛鋳鉄組織に及ぼすBの影響を研究し、わずか5ppmのBが基地中に存在するだけで、ブルズアイ組織が促進されるとしている。また、ブルズアイ組織が現れた組織は、フェライトと黒鉛の界面にBが偏析していることを認めている。
【0006】
Bの混入源としては、溶解原料となるスチールスクラップの特にハイテン材やダライ粉、また副材として用いられる接種剤や球状化剤などがある。最近では、鋼材のハイテン化に伴い、溶解原料に含まれるB量も年々増加する傾向にあるのが現状である。もちろん、一つ一つの原料について、Bの有無を吟味し、Bの無いことが確認された材料のみを使用すれば良いのであるが、生産現場で数ppmオーダーの分析を即時にすることは、非常に困難であり、生産性を著しく低下させることから得策ではない。また、Bの入らないスクラップのみを用いることも、現実には不可能である。
【0007】
上記のBによる弊害の対策としては、生産現場おいては、パーライト化促進元素であるSnを添加することが、一つの方法として採用されている。すなわち、Bによるフェライト化の促進をSnの持つパーライト促進作用で補うわけである。しかしながら、Snは強力なパーライト化促進元素であるが故に、以下に示すような問題点を含んでいる。
(1)Snの添加は、0.01%オーダーであるため、添加量の調整が難しい。
(2)Snを過剰に添加した場合、基地組織が脆化するため、かえって鋳物の強度が低下する。
(3)逆にフェライト鋳鉄を製造する場合、Snの入ったリターン材を原料に使用すると、パーライトが現れてしまう。
(4)Sn入りのリターン材からSnを分離除去することは難しい。
【0008】
こうした問題に対処するため、生産現場では、Bの含有量に応じて、Snの添加量を細かく規定し、Snの添加を極力少なくする製造基準や、Sn入りのリターン材とSn無しのリターン材を区別して管理する管理基準を設けている。しかし、これらの対処法は、前述のように生産性を落とすことになるため、生産現場では、やむを得ず行っているというのが現状である。
【0009】
【非特許文献1】伊豆井省三ほか4名、「球状黒鉛鋳鉄の組織に及ぼす微量ほう素の影響」、鋳物、社団法人日本鋳物協会、1994年、第66巻、第10号、p.745
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、溶解材料中にBの混入によって引き起こされるパーライト球状黒鉛鋳鉄のフェライト化による強度低下という問題を、強力なパーライト化促進元素であるSnを添加することなく、鋳鉄溶湯中からBを取り除くことによって、生産効率を落とさず解決する鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法は、鋳鉄溶湯中に50ppm以下のBが含まれているとき、酸化鉄を前記鋳鉄溶湯中に添加することで、前記鋳鉄溶湯中の前記Bを除去することとした。
【0012】
また、前記酸化鉄と添加する造滓剤との重量比率において、前記酸化鉄を5%以上の前記重量比率とし、前記酸化鉄と前記造滓剤とを前記鋳鉄溶湯中に個別に添加するか、または予め混合した前記酸化鉄と前記造滓剤とを前記鋳鉄溶湯中に添加することとした。
【0013】
また、前記酸化鉄は、Fe、α−Fe、γ−Fe、FeO、またはこれらの混合物であることとした。
【0014】
また、前記鋳鉄溶湯は、球状黒鉛鋳鉄鋳物用の溶湯であり、球状化処理前または球状化処理後に前記酸化鉄および前記造滓剤を添加することとした。
【0015】
さらに、前記鋳鉄溶湯は、溶解炉、保持炉、とりべ、またはひしゃくの中にあるときに前記酸化鉄および前記造滓剤を添加し、前記鋳鉄溶湯と前記酸化鉄および前記造滓剤とを撹拌することとした。
【発明の効果】
【0016】
本発明の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法は、鋳鉄溶湯中に50ppm以下のBが含まれているとき、酸化鉄を前記鋳鉄溶湯中に添加することで、前記鋳鉄溶湯中の前記Bを除去することとしたため、生産効率を落とすことなく鋳鉄溶湯中からBを取り除くことができる。
【0017】
また、前記酸化鉄と添加する造滓剤との重量比率において、前記酸化鉄を5%以上の前記重量比率とし、前記酸化鉄と前記造滓剤とを前記鋳鉄溶湯中に個別に添加するか、または予め混合した前記酸化鉄と前記造滓剤とを前記鋳鉄溶湯中に添加することとしたため、生産効率を落とすことなく鋳鉄溶湯中からBをより確実に取り除くことができる。
【0018】
また、前記酸化鉄は、Fe、α−Fe、γ−Fe、FeO、またはこれらの混合物であることとしたため、生産効率を落とすことなく鋳鉄溶湯中からBをより的確に取り除くことができる。
【0019】
また、前記鋳鉄溶湯は、球状黒鉛鋳鉄鋳物用の溶湯であり、球状化処理前または球状化処理後に前記酸化鉄および前記造滓剤を添加することとしたため、生産効率を落とすことなく鋳鉄溶湯中からBをより効果的に取り除くことができる。
【0020】
さらに、前記鋳鉄溶湯は、溶解炉、保持炉、とりべ、またはひしゃくの中にあるときに前記酸化鉄および前記造滓剤を添加し、前記鋳鉄溶湯と前記酸化鉄および前記造滓剤とを撹拌することとしたため、生産効率を落とすことなく鋳鉄溶湯中からBをより効果的に取り除くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
鋳鉄溶湯中のB混入の問題に対し、発明者らは、B除去の可能性がある様々な添加物について試験を重ね、酸化鉄においてB除去に優れた効果がある方法を見出した。以下、本発明の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法につき詳細に説明する。
【0022】
本発明の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法は、鋳鉄溶湯中に酸化鉄を添加することによって、鋳鉄溶湯中からBを除去するものである。酸化鉄によるBの除去に関する熱力学的推察は以下のように考えることもできる。溶湯中に添加した酸化鉄は、鉄に還元され酸素を放出する。溶湯中にBが存在する場合、Bは、放出された酸素と結合したほうがエネルギー的に安定であるために、酸化ほう素Bを生成する。生成した酸化ほう素Bはノロ(溶滓)として、溶湯表面に浮上するため、これを取り除くことによって、溶湯中からのBの除去が可能となる。しかしながら、Bの量がppmのオーダーであるため、このような単純な熱力学的考察では、酸化鉄によるB除去のメカニズムを正確に解明したとは言い切れない。そこで、発明者らは、種々の添加物につき試験し検討した結果、酸化鉄が効果があることを確信するに至った。
【0023】
酸化鉄を添加した場合、一方では溶湯中にB、Fe、Si、Mnなどを含む金属酸化物であるノロが多く発生する。溶湯中に発生したノロを完全に溶湯表面に浮上させ、Bを効率よく除去すると同時にノロかき(除滓)作業を容易にするために、造滓剤をあわせて添加することが望ましい。酸化鉄と造滓剤との重量比率は、酸化鉄のB除去効果を考慮して酸化鉄を5%以上にする必要がある。添加方法については、上記比率をもって個別に添加しても良く、予め上記比率で混合したものを添加しても良い。
【0024】
酸化鉄は、鉄と酸素の結合の仕方によって、マグネタイト(Fe)、ヘマタイト(α−Fe)、マグヘマイト(γ−Fe)、ウスタイト(FeO)の4種類が存在する。溶湯中に添加したときの反応は、以下の式に示すように順次反応する。
6Fe(s)→4Fe(s)+O(g)
2Fe(s)→6FeO+O(g)
2FeO(s)→Fe(s)+O(g)
したがって、いずれの酸化鉄を用いても、最終的にFeOとなるため、上記4種類のいずれの酸化鉄もBの除去を目的として使用でき、これらの混合物を使用してもよい。
【0025】
背景技術で記述した如く、Bによる弊害は、球状黒鉛鋳鉄において重要視されている。球状黒鉛鋳鉄は、溶湯処理において、球状化処理という工程が必要である。球状黒鉛鋳鉄用の溶湯で、酸化鉄によるB除去を行なう場合には、球状化処理前に行うのが効果的であるが、球状化剤にB混入の疑いがある場合には、球状化処理後に行っても良い。
【0026】
また、より効果的にB除去を行なう場合には、鋳鉄溶湯と前記酸化鉄および前記造滓剤を撹拌することが望ましい。撹拌は、ノロかき棒などでの人手による方法でもよいが、作業の困難性および均一な撹拌を考慮すれば、溶解炉から保持炉などに出湯するときの湯の流れによって撹拌する、プロペラなどで機械的に撹拌する、炉を回転させて撹拌する、炉底より空気やNなどの気体を吹き込こんで撹拌する(いわゆるバブリング)、電磁力などで炉中の溶湯に対流を起こさせて撹拌するなどの方法が考えられる。
【0027】
なお、鋳鉄溶湯中のB量が50ppmを超える場合には、酸化鉄の添加量が多く必要であり、鋳鉄溶湯に対するノロの発生量が異常に多くなるため、本発明の方法を鋳鉄溶湯に用いることは対象外とする。
【実施例1】
【0028】
以下、本発明を実施例に則してさらに詳しく説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0029】
表1に実施例1の実施条件を示す。実施例1は以下のようにして実施した。まず、3000Hzの高周波溶解炉にて、JIS規格FCD700相当の溶湯を50kg溶製した。溶製後、Fe−19%B合金を添加し、溶湯中のB含有率を意図的に高めた。Fe−19%B合金を添加後に、化学分析用の試料を採取し、元湯溶湯中の正確なB含有率を求めた。
【0030】
次に、予め正確な重量を量っておいた酸化鉄(純度95%)をひしゃくの底に敷き置き、溶解炉から8kgを目標に、酸化鉄入りのひしゃくの中へ出湯した。出湯温度は1500℃で一定にした。出湯するとき、ひしゃくを台秤の上に載せておき、出湯前後の重量差を比較することで、正確な出湯量を計測した。酸化鉄量と出湯量の値から、出湯量に対して何%の酸化鉄を添加したのかを求めた。ひしゃくへの出湯後、黒鉛棒にて、溶湯と酸化鉄を良く撹拌し、生成したノロを十分に取り除いたあと、再び化学分析用試料を採取し、酸化鉄添加後のB含有率を求めた。
【0031】
上記に示した一連の調査手法を、溶湯のB含有率及び添加する酸化鉄量を変えて繰り返し、溶湯のB含有率が、2.5ppm〜17ppmである溶湯に対し、酸化鉄添加量を0.1%〜3.5%の範囲として、酸化鉄のB除去効果を調査した。なお、B含有量に対しては、実際の生産現場で測定され得る範囲に限定した。
【0032】
【表1】

図1は実施例1の実施結果を示す。図1で酸化鉄0%上にある印は、元湯溶湯中のBの含有率を示す。例えば、元湯溶湯のB含有率が17ppmの場合を見ると、酸化鉄2.0%添加でBの含有率が8ppmとなり、酸化鉄2.5%、3.3%添加で、それぞれ6ppm、3ppmになっていることがわかる。さらに図上のこれらの印を結ぶと、一つの直線上に位置していることがわかる。同様に、元湯溶湯のB含有率が14、11、8、2.5ppmの場合においても、酸化鉄添加量が増えるにしたがって、直線的にB含有率が減少していることが分かる。
【0033】
すなわち、発明者らにより、B含有率が約20ppm以下の範囲では、酸化鉄の添加量にしたがって直線的にB含有率が確実に低下することが分かった。
【0034】
そこで、B除去率を以下のように定義した。
(B除去率)=(元湯溶湯のB含有量)−(酸化鉄添加後のB含有量)
以上より、求められたB除去率と酸化鉄添加量の関係をグラフ化すると図2のようになる。図2より、B除去率は酸化鉄添加量と比例関係にあり、B除去率をY(ppm)、酸化鉄添加量をX(%)とすると、Y=4.1Xなる関係式を得る。すなわち、1%酸化鉄を添加すると、4.1ppmのBが除去できるということになる。
【0035】
一方、酸化鉄添加後の成分を詳細に検討すると、Bのみならず、Si及びMnも減少していることがわかった。これは、Bと同様に溶湯中のSi及びMnも酸素と結合してSiO、MnOとなり、ノロとして浮上して、除去されてしまうためと考えられる。そこで、図2に示した場合と同様に、各元素の除去率を以下のように定義した。
(除去率)=(元湯溶湯のSiまたはMnの含有量)−(酸化鉄添加後のSiまたはMnの含有量)
これらの関係をグラフ化すると図3のようになる。Si、Mnの除去率をそれぞれ YSi(%)、YMn(%)とし、酸化鉄添加量をX(%)とすると、以下の関係式を得る。
Si=0.15X
Mn=0.04X
すなわち、1%酸化鉄を添加すると、Si、Mnはそれぞれ0.15%、0.04%減少することになる。したがって、酸化鉄によるB除去を行なうときは、Si及びMnの減少を考慮して、溶湯成分のSi、Mnを調整する必要がある。
【0036】
以上述べたごとく、本発明の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法は、強力なパーライト化促進元素であるSnを添加することなく、生産効率を落とさずに鋳鉄溶湯中からからBを確実に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】元湯溶湯のB含有量が異なる場合における酸化鉄含有量とB含有量の関係を示す図である。
【図2】酸化鉄添加量に対するB除去率の関係を示す図である。
【図3】酸化鉄添加量に対するSiとMnの除去率の関係を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋳鉄溶湯中に50ppm以下のBが含まれているとき、酸化鉄を前記鋳鉄溶湯中に添加することで、前記鋳鉄溶湯中の前記Bを除去することを特徴とする鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法。
【請求項2】
前記酸化鉄と添加する造滓剤との重量比率において、前記酸化鉄を5%以上の前記重量比率とし、前記酸化鉄と前記造滓剤とを前記鋳鉄溶湯中に個別に添加するか、または予め混合した前記酸化鉄と前記造滓剤とを前記鋳鉄溶湯中に添加することを特徴とする請求項1に記載の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法。
【請求項3】
前記酸化鉄は、Fe、α−Fe、γ−Fe、FeO、またはこれらの混合物であること特徴とする請求項1または2に記載の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法。
【請求項4】
前記鋳鉄溶湯は、球状黒鉛鋳鉄鋳物用の溶湯であり、球状化処理前または球状化処理後に前記酸化鉄および前記造滓剤を添加することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法。
【請求項5】
前記鋳鉄溶湯は、溶解炉、保持炉、とりべ、またはひしゃくの中にあるときに前記酸化鉄および前記造滓剤を添加し、前記鋳鉄溶湯と前記酸化鉄および前記造滓剤とを撹拌することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の鋳鉄溶湯中のほう素の除去方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−131911(P2007−131911A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−325858(P2005−325858)
【出願日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(000155366)株式会社木村鋳造所 (23)
【出願人】(000222875)東洋電化工業株式会社 (11)
【Fターム(参考)】