説明

錠剤分割装置

【課題】回転刃を組み込んだ裁断機構の錠剤移送機構を簡素かつ調整不要にする。
【解決手段】回転刃36に錠剤5を送り込む裁断機構30が、錠剤通過経路に配設された軸回転体31とその回転駆動を行う電動モータ34とを具えたものであり、軸回転体31の外周面に環状の溝32が形成されていてその溝32に回転刃36が入り込んでおり、落下錠剤5を受け入れ可能な孔33が軸回転体31の周縁部に形成されて溝32と連通しており、軸回転体31の軸回転に随伴して孔33が錠剤受入位置と回転刃36の所と錠剤排出位置とを巡回するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、錠剤を裁断して幾つかの錠剤裁断片に分割する錠剤分割装置に関し、詳しくは裁断に回転刃を用いる錠剤分割装置に関する。
【背景技術】
【0002】
錠剤を2片に分割する錠剤分割装置として、一錠ずつ受けた錠剤にカッターを押し下げて錠剤を裁断する従前の錠剤分割機の他、一錠単位で保持・収容されていた錠剤を一錠未満の単位で後続の包装装置等に自動供給できるよう、錠剤通過経路を断つ態様で切り込むことにより錠剤通過経路の中の錠剤を通過方向の先後に分割して錠剤裁断片を個々に排出する錠剤供給装置や(例えば特許文献1参照)、受けた錠剤をカッターの刃で上下に裁断して下側の錠剤裁断片は先に排出するが上側の錠剤裁断片はカッター上に一旦留め置き次のカッター動作にて遅れて排出する錠剤供給装置が実用化されている(例えば特許文献2参照)。それらは、錠剤分包機の錠剤収納庫の中や下などに組み込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−226088号公報
【特許文献2】特開平11−226089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した従来の錠剤分割装置では、左右に分割するにしろ、上下に分割するにしろ、ほぼ真っ直ぐな刃を錠剤に向けて例えば斧の如く刃先から垂直に押し込むようにして裁断していた。この裁断手法は簡便である一方、目的の錠剤裁断片だけでなく目的外の無駄な破片が出ることがあり、不所望な破片が出ると比較的細かいとは言ってもその大きさも形も一定しないので、無駄になる分量を予測して予め対処しておくことができなかった。これに対し、円板状の丸刃を回転させながら錠剤に切り込む裁断手法を用いれば、破片が出難いうえ、その代わりに出る粉塵すら安定な僅少量になると、期待される。
【0005】
しかしながら、回転刃で切り込む場合、一般的な手法では、回転刃を軸回転・自転運動させながら切込移動もさせることになるため、裁断機構が複雑で原価高になりやすいうえ、スループット(単位時間当り処理量,能率)が低下しがちである。回転刃の軸位置を固定し、回転刃には軸回転だけ行わせておき、そこへ錠剤を送り込むようにすれば、スループットは改善されるが、錠剤移送機構をベルト搬送などの一般的な手法で具体化したのでは、複数のベルトコンベアを並走させたうえで錠剤を挟持したり押えたりする付加部材も組み合わせるため、裁断機構が更に複雑で高価なものになってしまう。錠剤の挟持や押えに関して力加減や擦れ具合を適度に調整する作業も厄介で手間がかかる。
【0006】
そこで、裁断性に優れた回転刃を裁断機構に組み込んだ錠剤分割装置を安価に提供することができるよう、裁断機構の錠剤移送機構を簡素かつ調整不要なものに改良することが、技術的な課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の錠剤分割装置は、このような課題を解決するために創案されたものであり、回転刃とそこに錠剤を送り込む錠剤移送機構とを具備した裁断機構にて錠剤を裁断して複数の錠剤裁断片に分割する錠剤分割装置において、前記錠剤移送機構が、錠剤通過経路に配設された軸回転体とその回転駆動を行う駆動部材とを具えたものであり、前記軸回転体の外周面に環状の溝が形成されていて前記溝に前記回転刃が入り込んでおり、落下錠剤を受け入れ可能な孔が前記軸回転体の周縁部に形成されて前記溝と連通しており、前記軸回転体の軸回転に随伴して前記孔が錠剤受入位置と前記回転刃の所と錠剤排出位置とを巡回するようになっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
このような本発明の錠剤分割装置にあっては、錠剤移送機構が軸回転体と駆動部材とで構成され、軸回転体の周縁部の孔によって錠剤の保持と送り込みが可能にされ、軸回転体の外周の溝によって回転刃の切り込みが可能にされているので、錠剤移送機構が簡素なものとなっている。しかも、そのような孔や溝は、基本的に変形しないので、設計通りに形成されてさえいれば調整が要らないし、錠剤を挟みつけて擦るということもない。
したがって、この発明によれば、回転刃を組み込んだ裁断機構の錠剤移送機構が簡素かつ調整不要なものになるので、裁断性に優れた錠剤分割装置を安価に提供することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1について、錠剤分割装置の要部構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例2について、錠剤分割装置の構造を示し、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が裁断機構の斜視図である。
【図3】本発明の実施例3について、錠剤分割装置の要部構造を示し、(a)が展開図、(b)が斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
このような本発明の錠剤分割装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図2に示した実施例2や、図3に示した実施例3は、その変形例である。
実施例1〜3のうち実施例1,2の裁断機構は縦切りタイプであるのに対し、実施例3の裁断機構は横切りタイプである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,ギヤ等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
【実施例1】
【0011】
本発明の錠剤分割装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、錠剤分割装置10の要部の斜視図である。
【0012】
この錠剤分割装置10は、錠剤案内部材11と錠剤逐次供給部20と裁断機構30と図示しない制御装置や支持部材とを具えている。錠剤逐次供給部20は、分割対象の錠剤5を一つずつ落下排出できれば公知のもので足り(特許文献1,2参照)、例えば着脱式で取り替え可能な錠剤カセット21と、錠剤カセット21を着脱自在な錠剤フィーダベース部22とからなる。錠剤フィーダベース部22には、装着された錠剤カセット21の排出駆動を担うギアやモータが装備されている。また、錠剤フィーダベース部22の錠剤導入部24には、錠剤カセット21から排出された錠剤5の投入される貫通穴が形成されており、そこを通って落下する錠剤5を検出する錠剤検出部材23が付設されている。
【0013】
錠剤案内部材11は、裁断前の錠剤5の錠剤通過経路のうち、錠剤逐次供給部20から一つずつ供給された落下錠剤5を裁断機構30へ送り込む部分を構成しており、錠剤逐次供給部20と裁断機構30との高低差を解消するだけであれば図示したような縦置きの筒体で足りるが、横方向の位置ずれ等にも対処すべくダクトやシュート等を斜めに設置したものを採用しても良く、適当に曲がっていても良く、通過タイミング調整用の開閉シャッタ等が付設されていても良い。
【0014】
裁断機構30は、例えば市販の軸付き丸形ダイヤモンドカッターからなる薄い円板状の回転刃36と、この回転刃36を回転軸にて支持して軸回転させる回転駆動用の電動モータ35と、回転刃36のところに錠剤5を送り込む錠剤移送機構31〜34とを具えている。この例では回転軸が水平になる姿勢で電動モータ35や回転刃36が設置されているので、回転刃36は錠剤5を縦に切るようになっている。
錠剤移送機構31〜34は、錠剤案内部材11の直下から回転刃36に至る錠剤通過経路に配設されたドラム状の軸回転体31と、この軸回転体31を回転軸にて支持して軸回転させる回転駆動用の電動モータ34とを具えており、この電動モータ34と軸回転体31も、回転刃36の向きに合わせて、回転軸が水平になる姿勢で設置されている。
【0015】
軸回転体31は、例えば短い一本の円柱体から彫り込み加工にて作られ、回転刃36を遊挿可能な環状の溝32が外周面に形成されている。また、外周面は周縁部に含まれるが、その外周面のうち溝32と重なる部位に有底孔33が形成されて、両者32,33が連通している。有底孔33は、一個だけでも複数個でも良いが、いずれも、開口がほぼ長方形になっていて、長辺が溝32の両脇へ等分に延びており、その長方形のまま彫り込まれて、深さが錠剤5の直径に近く、短辺が錠剤5の厚みより少し大きく、長辺が錠剤5の直径より少し大きくて、錠剤案内部材11の真下に来たときには、錠剤案内部材11から落下した錠剤5を受け入れることができる。さらに、回転刃36の所に来た有底孔33の底まで回転刃36が届くよう、溝32の方が有底孔33より少し深くなっている。
【0016】
また、軸回転体31の軸心部には回転軸嵌入用の嵌合穴が形成されており、そこに回転軸を回転伝動可能に嵌入させた電動モータ34にて駆動されて、軸回転体31が軸回転すると、それに随伴して、有底孔33が、錠剤案内部材11の直ぐ下で開口を上向きにする錠剤受入位置と、回転刃36のうち溝32に収まっている部分が存在している所である錠剤裁断位置と、開口を下向き又は斜め下向きにする錠剤排出位置とを、巡回するようになっている。
【0017】
制御装置は、錠剤逐次供給部20を作動させて錠剤5を排出させるとともにその落下を錠剤検出部材23での検出にて確認することで、錠剤5を一つずつ間を空けて錠剤案内部材11に投入させ、落下錠剤5が有底孔33に入ったタイミングを見計ってから、電動モータ35を作動させて回転刃36を軸回転させるとともに電動モータ34を作動させて軸回転体31を軸回転させるようになっている。
【0018】
この実施例1の錠剤分割装置10について、その使用態様及び動作を説明する。図示は割愛したが、錠剤分割装置10の典型的な使用態様は、従来と同様に錠剤分包機の錠剤収納庫や錠剤収集機構などに組み込んで稼動させるものであり、その場合、制御装置は、錠剤分包機の制御装置から分割指令を受ける下位装置で具体化しても良く、錠剤分包機の制御装置にインストールされた一部のプログラム等で具体化しても良い。そして、錠剤分割装置10が錠剤5を回転刃36で裁断して二個の半錠6,6(複数の錠剤裁断片)に分割するときには、制御装置の制御に従って、錠剤分割装置10が以下のように動作する。
【0019】
一個の錠剤5が錠剤カセット21から排出されて、その錠剤5が錠剤導入部24に投入され、そこで錠剤検出部材23の検出にて錠剤5の落下が確認され、さらに落下した錠剤5が錠剤案内部材11によって軸回転体31のところへ案内される。このタイミングでは軸回転体31の何れかの有底孔33が錠剤案内部材11の直ぐ下に来て上向きになっているので、落下錠剤5は上向きの有底孔33に入り込む。その際、錠剤5は錠剤案内部材11によって縦向きにされ、その縦向き姿勢のまま有底孔33に収まるが、有底孔33における錠剤5の遊び代が僅かなので、錠剤5は有底孔33の中で安定保持される。
【0020】
それから、軸回転体31が軸回転して有底孔33と共に錠剤5が回転刃36の所へ送り込まれるが、有底孔33が溝32の両脇に等分配置されているので、溝32に入り込んで軸回転している回転刃36によって錠剤5が二等分されて二個の半錠6,6になる。さらに軸回転体31が軸回転し、それに随伴して有底孔33が下向きになると半錠6,6が有底孔33から出て落下する。一錠だけ分割して終える場合は、次の分割に備えて空の有底孔33が錠剤案内部材11の直下に来たところで軸回転体31の軸回転が止まるが、複数・多数の錠剤5を分割する場合は、空の有底孔33が錠剤案内部材11の直下に来る度に一つずつ錠剤5を落下投入することで、能率良く処理することができる。
【実施例2】
【0021】
本発明の錠剤分割装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2は、(a)が錠剤分割装置40の正面図、(b)がその右側面図、(c)が裁断機構50の斜視図である。
この錠剤分割装置40が上述した実施例1の錠剤分割装置10と相違するのは、錠剤分包機から独立して専用機になっている点と、裁断機構30が改造されて裁断機構50になっている点である。
【0022】
この錠剤分割装置40は(図2(a),(b)参照)、独立した卓上型の専用機として使いやすいよう、前面上部の傾斜面に表示部42や操作部43を装備した小さな筐体41にコンパクト実装されている。錠剤カセット21を着脱しうる錠剤フィーダベース部22は筐体41の上面に装備され、その下方か斜め下方には錠剤案内部材11と裁断機構50が内蔵され、その下には引出可能な半錠受箱45が差し込まれている。制御装置44や電源なども筐体41に内蔵されている。
【0023】
裁断機構50が上述した裁断機構30と相違するのは、軸回転体31の外周面の有底孔33それぞれに二個の可動蓋51,51が付設されている点である。可動蓋51は、揺動して有底孔33の開口を開閉するものであるが、回転刃36と干渉しないよう、溝32のところは空けて溝32の両脇に配置されている。可動蓋51は、軸回転体31の軸回転に随伴して揺動するものであり、例えば、有底孔33に錠剤5を受け入れる錠剤受入位置では適宜な図示しない一時係合部材との干渉にて開側へ揺動し、回転刃36の所すなわち錠剤裁断位置では自重にて閉側へ揺動し、有底孔33から半錠6,6を放出する錠剤排出位置では自重にて開側へ揺動するようになっている。
【0024】
この場合、回転刃36にて錠剤5を裁断するときに、裁断対象の錠剤5を収容している有底孔33の開口の大部分が可動蓋51によって塞がれるため、錠剤5が暴れたり粉塵が飛び散るといった不所望な事態の発現頻度や程度が抑制される。
【実施例3】
【0025】
本発明の錠剤分割装置の実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が裁断機構60の展開図、(b)がその斜視図である。
この錠剤分割装置が上述した実施例1,2のものと相違するのは、縦切りの裁断機構30,50が横切りの裁断機構60になった点である。
【0026】
裁断機構60では、上述した一体物の軸回転体31に代えて二個の軸回転体61,65の組み合わせ物が導入されており、縦切りから横切りへの変更に対応して軸回転体61,65も回転刃36も回転軸が鉛直になる姿勢で設置されている。
軸回転体61は、例えば車輪状の周縁部を主体にしたものであり、それに貫通孔62が形成されている。貫通孔62は、一個だけでも複数個でも良いが、いずれも、上下に貫通しており、開口や横断面がほぼ長方形になっていて、深さが錠剤5の直径の半分に近く、短辺が錠剤5の厚みより少し大きく、長辺が錠剤5の直径より少し大きい。適宜なロッド63やハブ64を介して電動モータ34の回転軸に取り付けられるようになっている。
【0027】
軸回転体65は、軸回転体61と同様、例えば車輪状の周縁部を主体にしたものであり、それに貫通孔66が形成されている。貫通孔66は、貫通孔62と同じ配置で同数だけ設けられるが、いずれも、上下に貫通しており、開口や横断面がほぼ長方形になっていて、深さが錠剤5の直径の半分に近く、短辺が錠剤5の厚みより少し大きく、長辺が錠剤5の直径より少し大きい。軸回転体65もロッド67やハブ68を介して電動モータ34の回転軸に取り付けられるようになっている。
【0028】
軸回転体65が軸回転体61の直ぐ下方に設置されて、両者の間隙によって、回転刃36の入り込める環状の溝32が形成されている。
また、貫通孔62と貫通孔66とが一対一で上下に連なっていて、それぞれの対62,66によって、錠剤案内部材11から落下した錠剤5を受け入れ可能な孔62+66が構成されている。このような孔62+66は、いずれも、軸回転体61,65の周縁部に形成されて溝32と連通したものとなっている。
【0029】
さらに、錠剤移送機構として上述の軸回転体61,65に加えて半円状の固定板69も導入され、この固定板69が軸回転体65の直下に設けられたことにより、錠剤案内部材11の下方の錠剤受入位置から回転刃36のある錠剤裁断位置に至るまでの錠剤移送経路部分では貫通孔66の底面が塞がれ、錠剤移送経路において回転刃36を過ぎたところで貫通孔66の底面が解放されるようになっている。
【0030】
この場合、錠剤カセット21から排出された錠剤5が錠剤案内部材11によって軸回転体61のところへ案内されると、軸回転体61,65の何れかの孔62+66が錠剤案内部材11の直ぐ下に来ていて、その孔62+66に錠剤5が縦向き姿勢で収容される。この位置では孔62+66の底が固定板69で塞がれており、孔62+66における錠剤5の遊び代も僅かなので、この場合も、錠剤5は孔62+66の中で安定保持される。
【0031】
それから、軸回転体61,65が軸回転して孔62+66と共に錠剤5が回転刃36の所へ送り込まれて、溝32に入り込んで軸回転している回転刃36によって錠剤5が上下に二等分されて二個の半錠6,6になる。さらに軸回転体61,65が軸回転して孔62+66が固定板69から外れると、孔62+66の底面が解放されて、半錠6,6が落下する。こうして、この場合も、錠剤5が簡素で調整不要な錠剤移送機構によって回転刃36のところに送り込まれ、回転刃36によって半錠6,6に分割される。
【符号の説明】
【0032】
5…錠剤、6…半錠(錠剤裁断片)、
10…錠剤分割装置、11…錠剤案内部材(錠剤通過経路)、
20…錠剤逐次供給部、21…錠剤カセット、
22…錠剤フィーダベース部、23…錠剤検出部材、24…錠剤導入部、
30…裁断機構、31…軸回転体(錠剤移送機構)、
32…溝、33…有底孔、34,35…電動モータ、36…回転刃、
40…錠剤分割装置、41…筐体、42…表示部、
43…操作部、44…制御装置、45…半錠受箱、
50…裁断機構、51…可動蓋、
60…裁断機構、61…軸回転体(錠剤移送機構)、62…貫通孔、
63…ロッド、64…ハブ、65…軸回転体(錠剤移送機構)、
66…貫通孔、67…ロッド、68…ハブ、69…固定板(錠剤移送機構)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転刃とそこに錠剤を送り込む錠剤移送機構とを具備した裁断機構にて錠剤を裁断して複数の錠剤裁断片に分割する錠剤分割装置において、前記錠剤移送機構が、錠剤通過経路に配設された軸回転体とその回転駆動を行う駆動部材とを具えたものであり、前記軸回転体の外周面に環状の溝が形成されていて前記溝に前記回転刃が入り込んでおり、落下錠剤を受け入れ可能な孔が前記軸回転体の周縁部に形成されて前記溝と連通しており、前記軸回転体の軸回転に随伴して前記孔が錠剤受入位置と前記回転刃の所と錠剤排出位置とを巡回するようになっていることを特徴とする錠剤分割装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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