説明

長さが可変するドライバー・脚立・梯子・椅子・ベッド机・各種三脚・杖・松葉杖・ジャッキ

【課題】ドライバー・脚立・梯子・椅子・ベッド・机・各種三脚・杖・松葉杖・ジャッキなどで、先の部分(足の部分)を一旦抜き取って、位置をずらして(回転させて)差し直すと、長さが可変する機構があれば便利である。
【解決手段】6角ボルトを締めたり、緩めたりするのに使うソケットは6角のものと、12角のものがある。ビット挿入用穴ホルダーをこのソケットと同じものでつくる。挿入用穴ホルダーの手前半分位を12角にし、奥半分位を6角にする。奥の6角部分は、手前の12角のうちの6角部分とピッタリ合うようにつなぐ。6角形ビットの場合は、ビット挿入用穴の、どれかの位置に差し込んで、奥の方まで差し込めたとすると、ビットを一旦抜き取って、1コマ回転した位置で差し込むと、手前約1/2のところで止まる。ビットの差し込み穴を選択することで、長めのドライバーと短めのドライバーに使い分けできる。他の脚立・三脚なども同様である。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は長さが可変するドライバー・脚立・梯子・椅子・ベッド・机・各種三脚・杖・松葉杖・ジャッキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のドライバーで、ドライバーの柄にビットを差し替えるタイプのものでは、ビットを長いものや、短いものに取り替えれば、1本の柄で長いドライバーと短いドライバーにする事ができたが、1本の柄と1本のビットだけでは、長さの違うドライバーとしては使えなかった。ドライバー以外の請求項についても、一旦、抜き取ってから差しなおす方法で、長さを可変できるものは無かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ドライバーの1本の柄と1本のビットだけの組み合わせで、長さの違うドライバーとして使えるようにする。また、ビットに近い長さの、外形が6角で内側にビットが挿入できるようにしたパイプ形状の金属ホルダーとの組み合わせで、4段階の長さで使い分けできるドライバーにする。ドライバー以外の請求項についても、一旦、抜き取ってから差しなおす方法で、長さを可変できるようにする。
以下、原理は同じなので、ドライバー以外については一部省略する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
6角ボルトを締めたり、緩めたりするのに使うソケットは6角のものと、12角のものがある。ビット挿入用穴ホルダーをこのソケットと同じものでつくる。ドライバーの柄にビット挿入用穴ホルダーを柄の端部(ドライバー軸から遠い方)近くまで埋め込む。
【0005】
手前半分位を12角(ソケットと同じ形状)にし、奥半分位を6角にする。奥の6角部分は、手前の12角のうちの6角部分とピッタリ合うようにつなぐ。
【0006】
四角形ビット用のビット挿入用穴ホルダーは四角形を中心から30°ずつ回転させた図形を描くと12角のソケットと同じようになる(角の角度は違うが)ので同じようにソケットをつくる。ドライバーの柄にビット挿入用穴ホルダーを柄の端部(ドライバー軸から遠い方)近くまで埋め込む。
【0007】
四角形ビットを差し込むと30°ずつずれるので、3通りの位置での差し込み方ができる。手前1/3位は12角(ソケットと同じ形状)にし、1通り目の差し込みだけは、手前、1/3位で止まるような形にする。2通り目の差し込みは手前2/3位で止まるような形にする。3通り目の差し込みは奥まで差し込めるようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
6角形ビット挿入用穴ホルダーに6角形ビットを最初に差し込んだあと、抜き取って1コマずらした位置で差し込む場合、どちらかが、手前1/2位の所で止まり、もう一方が奥まで差し込める。
【0009】
4角形ビット挿入用穴ホルダーに4角形ビットを最初に差し込んだとき手前1/3で止まったとすると、抜き取って1コマずらした位置で差し込むと手前2/3位で止まる。抜き取って、もう1コマずらした位置にすると奥まで差し込める。つまり、差し込む位置によって、3種類の長さの差し込み方法が可能になる。
【0010】
抜け止めには、ビットの角が当たるビット挿入用穴ホルダーのところに、穴を明け、ボールベアリングをはめ込む。ビット挿入用穴ホルダーの内側はボールベアリングが抜け落ちず、少しはみ出る程度の穴加工にする。ボールベアリングの外側はボールベアリングの直径より少し小さい穴の開いた帯鋼のリングで押さえる。帯鋼のバネ効果でビットが抜けないように保持できる。
【0011】
【発明の効果】
6角形ビットの場合は、ビット挿入用穴の、どれかの位置に差し込んで、奥の方まで差し込めたとすると、ビットを一旦抜き取って、1コマずらした位置で差し込むと、手前約1/2のところで止まる。ビットの差し込み穴を選択することで、長めのドライバーと短めのドライバーに使い分けできる。
【0012】
4角形ビットの場合は、ビット挿入用穴の、どれかの位置に差し込んで、手前1/3まで差し込めたとすると、ビットを一旦抜き取って、1コマずらした位置で差しこむと、手前2/3位で止まる。もう1回抜き取って、また1コマずらすと奥まで差し込める。ビットの差し込み穴を選択することで、長めのドライバーと中位の長さのドライバー、短めのドライバーに使い分けできる。
【0013】
6角ホルダーを取り付けるタイプのものは、ドライバーの柄の6角のホルダー用挿入穴の12角穴に6角ホルダーを6角穴まで届くように差し込み、6角ホルダーの12角穴に、6角ビットを6角穴まで届くように差し込むと、全長の短いドライバーになる。逆に6角のホルダー用挿入穴の6角穴の所で、止まる位置に6角ホルダーを差し込み、6角ホルダーの6角穴の所で、止まる位置にビットを差し込むと全長の長いドライバーになる。また、6角穴の片方は長くなる差し込み方、もう一方は短くなる差し込みにすると、全長が中位のドライバーになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】6角ビット用の12角のビット挿入口の平面図である。
(図3)のA断面を下方に向かって見た平面図である。
【図2】6角ビット用の6角のビット挿入口の平面図である。
(図3)のB断面を下方に向かって見た平面図である。
【図3】6角ビット用のホルダーの断面図である。
【図4】4角ビット用の12角のビット挿入口の平面図である。
(図7)のA断面を下方に向かって見た平面図である。
【図5】4角ビット用の12角のビット挿入口の平面図である。
(図7)のB断面を下方に向かって見た平面図である。
【図6】4角ビット用の12角のビット挿入口の平面図である。
(図7)のC断面を下方に向かって見た平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
6角ビット差し込み式ドライバーで、ビット挿入口から奥まで差し込むとき、挿入口から途中までと、途中から奥までの差し込み穴の形状を変えること。又、ビットの差し込み位置(回転させた位置)ごとに、2種類の差し込み位置を選択できる長さ可変ドライバー。
【請求項2】
四角ビット差し込み式ドライバーで、ビット挿入口から奥まで差し込むとき、挿入口から1/3位まで、挿入口の1/3から2/3位まで、2/3位から奥までの差し込み穴の形状を変えることで、ビットの差し込み位置(回転させた位置)ごとに、3種類の差し込み位置を選択できる長さ可変ドライバー。
【請求項3】
外形が6角で内側にビットが差し込めるようにしたホルダー(内側の手前約1/2が12角で奥が6角のソケット形状)をドライバーの柄の6角のホルダー用挿入穴にも差し込める機構で、4通りの長さを選択できる長さ可変ドライバー。
【請求項4】
脚立・梯子の足に請求項1または、請求項2、または、請求項3と同一の機構を取り付けた、長さ可変式、脚立・梯子。
【請求項5】
椅子・ベッド・机・机に類する架台などの足に請求項1または、請求項2、または、請求項3と同一の機構を取り付けた、長さ可変式、椅子・ベッド・机・机に類する架台など。
【請求項6】
カメラの三脚の足に請求項1または、請求項2、または、請求項3と同一の機構を取り付けた、長さ可変式、三脚。
【請求項7】
測量機の三脚の足に請求項1または、請求項2、または、請求項3と同一の機構を取り付けた、長さ可変式、測量機。
【請求項8】
杖・または、松葉杖の足に請求項1または、請求項2、または、請求項3と同一の機構を取り付けた、長さ可変式、杖または、松葉杖。
【請求項9】
油圧ジャッキが上下スライドする際の円柱部分の内側を請求項1または、請求項2、または、請求項3と同一の機構を取り付け、ビットに相当する部分に雌ネジ加工(角ネジ)してねじ込んだボルト側も上下(このネジ部分は通常のジャッキと同一)するネジ機構以外の部分も長さが可変できる油圧ジャッキ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2004−338074(P2004−338074A)
【公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−170075(P2003−170075)
【出願日】平成15年5月12日(2003.5.12)
【出願人】(596053541)
【Fターム(参考)】