説明

開き面を形成する装置、袋の底部、頭部形成装置、袋の製造装置、開き面を形成する方法及びガゼット袋の製造方法

【課題】袋の底部、頭部のマチ部に介在部材等を挿入する際に、挿入セットし易くし、位置決めを正確に、しかも容易に行う。
【解決手段】第1ウェブ及び第2ウェブの側部に開き面を形成する装置であって、折り曲げユニットと、ローラユニットとから構成され、前記折り曲げユニットは、第1ウェブ及び第2ウェブの側縁より中心側に配置されたガイド部材を有し、前記ガイド部材の長手方向は、第1ウェブ及び第2ウェブの搬送方向に一致し、かつ、第1ウェブ及び第2ウェブの側部をガイド部材の外端面から外方へ張り出させて通過させる隙間を空けて上下に配置されており、前記ローラユニットは、第1ウェブ及び第2ウェブの張り出して通過するそれぞれの側部をガイド部材に沿わせて上下に折り曲げて開き面を形成するように、上側に配置されたガイド部材に押圧するローラと、下側に配置されたガイド部材に押圧するローラとを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続的な作業プロセスで溶接可能なプラスチックフィルム等の材料により、ガゼット袋を製造するもので、特に袋の底部、あるいは頭部をマチを有するように平坦にして、補強用フィルム、カットテープ、チャック等の介在部材をセットし易いようにする開き面を形成する装置、袋の底部、頭部形成装置、袋の製造装置、開き面を形成する方法及びガゼット袋の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プラスチックフィルムからなる胴材を2層に重ね合わせ、一定長さずつ間欠送りする胴材送り機構と、プラスチックフィルムからなるガゼット材を繰り出し、前記ガゼット材をその両側縁から折り返し、長さ方向中心線の両側で2つ折りし、前記胴材の送り経路の所定位置において、前記胴材の間欠送り毎に、2つ折りしたガゼット材を前記胴材の幅方向に導き、前記2層の胴材間に挿入するガゼット材繰り出し機構と、前記ガゼット材の挿入後、または挿入前、前記ガゼット材を前記胴材の幅に対応する長さをもって切断するガゼット材切断機構と、前記ガゼット材の挿入後、前記胴材と前記ガゼット材を前記ガゼット材の長さ方向中心線に沿ってヒートシールするヒータと、前記胴材と前記ガゼット材のヒートシール後、前記胴材および前記ガゼット材を前記ガゼット材の長さ方向中心線に沿って切断するカッタとを備えた製袋機が存在している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−277406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のガゼット袋の底部を作成する際、介在部材であるガゼット材をセットする上で、正確にセットすることができず、安定性がない。また、胴材の重ね合わせている間に介在部材をセットする場合は、介在部材がどのような状態になっているのか見えないという問題点があった。さらに、袋の底部を平坦にする装置が望まれているが、前記従来技術のものでは底部を平坦に展開した状態を維持することができず、さらに底部を平坦にすることができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構造でガゼット袋を形成する製袋機において袋の底部、あるいは頭部にガイド部材を介して平坦に折り曲げ、折り曲げられた底部、あるいは頭部をさらに確実に平坦になるように押さえる開き面を形成する装置、袋の底部、頭部形成装置、袋の製造装置、開き面を形成する方法及びガゼット袋の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
さらに、高品質な底部を有し、高い自立性を確保できるガゼット袋の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では上記課題を解決するため、第1に、上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部を有する袋を製袋する製袋機における袋の底部、頭部形成装置に具備される、第1ウェブ及び第2ウェブの側部に開き面を形成する装置であって、第1ウェブ及び第2ウェブの側部を折り曲げるための折り曲げユニットと、折り曲げられた側部を折り曲げユニットに押圧するローラユニットとから構成され、前記折り曲げユニットは、第1ウェブ及び第2ウェブの側縁より中心側に配置されたガイド部材を有し、前記ガイド部材の長手方向は、第1ウェブ及び第2ウェブの搬送方向に一致し、かつ、第1ウェブ及び第2ウェブの側部をガイド部材の外端面から外方へ張り出させて通過させる隙間を空けて上下に配置されており、前記ローラユニットは、第1ウェブ及び第2ウェブの張り出して通過するそれぞれの側部をガイド部材に沿わせて上下に折り曲げて開き面を形成するように、上側に配置されたガイド部材に押圧するローラと、下側に配置されたガイド部材に押圧するローラとを具備していることを特徴とする開き面を形成する装置を採用した。
【0008】
上記開き面を形成する装置において、前記ローラユニットを前記第1ウェブ及び第2ウェブの搬送方向に沿って2箇所に具備していることを特徴とする。
【0009】
第2に、平面部及び側面部から構成される袋の製造装置における底部、頭部形成装置であって、前記袋は、上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部と、第1ウェブ及び第2ウェブの間に配された介在部材に由来する側面部とから構成され、上記の開き面を形成する装置を具備することを特徴とする袋の底部、頭部形成装置を採用している。
【0010】
第3に、平面部、側面部及び底面部から構成される袋の製造装置であって、前記袋は、上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部と、第1ウェブ及び第2ウェブの間に配された介在部材に由来する側面部と、第4ウェブに由来する底面部とから構成され、上記袋の底部、頭部形成装置と、第1ウェブ及び第2ウェブの搬送方向において、前記底部、頭部形成装置の下流に、第4ウェブを前記搬送方向と同方向に搬送するように案内する変向ローラと、を具備することを特徴とする袋の製造装置を採用した。
【0011】
第4に、上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部を有する袋を製袋する製袋方法における袋の底部、頭部形成工程に用いられる、第1ウェブ及び第2ウェブの側部に開き面を形成する方法であって、上記開き面を形成する装置を用いて、第1ウェブ及び第2ウェブの側部をガイド部材の外端面から外方へ張り出させてガイド部材の隙間を通過するように、第1ウェブ及び第2ウェブを搬送し、第1ウェブ及び第2ウェブの張り出した側部をそれぞれガイド部材に沿わせて上下に折り曲げるようにローラで押圧して第1ウェブ及び第2ウェブの側部に開き面を形成する方法を採用した。
【0012】
上記開き面を形成する方法において、第1ウェブ及び第2ウェブの両側部に開き面を形成することを特徴とする。
【0013】
第5に、一対の平面部と、これら平面部の側縁同士を連結する側面部と、これら平面部と側面部の一端側を閉鎖する底面部とから構成され、上部が開放されたガゼット袋の製造方法であって、側面部を構成する第3ウェブからなる介在部材を、第1の平面部を構成する第1ウェブの長手方向に直交する向きで所定の間隔毎に第1ウェブ上に載置する工程と、介在部材を載置した第1ウェブの上に、第2の平面部を構成する第2ウェブを重ね合わせ、前記介在部材の軸方向における少なくとも端部について、前記介在部材の幅方向の中心部をこの中心部と対向している第1ウェブ及び第2ウェブとそれぞれシールするシール工程と、上記開き面を形成する方法により、開き面と一体に介在部材の側縁からなる菱形の折り込み面を形成する開き面形成工程と、菱形の折り込み面が一体に形成された開き面に底面部を構成する第4ウェブを重ね合わせる工程と、菱形の折り込み面が一体に形成された開き面に第4ウェブを重ね合わせた状態で前記開き面を閉じる工程と、菱形の折り込み面が一体に形成された開き面と前記第4ウェブとをシールする工程と、前記介在部材の中心位置で第1ウェブ及び第2ウェブの幅方向に切断する工程と、を有することを特徴とするガゼット袋の製造方法を採用した。
【0014】
上記ガゼット袋の製造方法において、前記介在部材を第1ウェブ上に載置する工程の上流には、第3ウェブである帯状のフィルム材をその長手方向に搬送させつつ、このフィルム材の両側部を中心に向けて漸次折り曲げてフィルム材の側縁同士を突き合わせ、突き合わされた側縁同士をこの突き合わせ部に沿ってテープで貼り合わせて連続筒体を形成し、
次いで、前記側縁同士の突き合わせ部を幅方向の中心に位置させて前記連続筒体の両側部を押圧して、両側部に折り線が形成されるように平坦に形成し、その後、平坦な前記連続筒体を所定の長さに切断することで、前記介在部材を形成する介在部材形成工程を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上、本発明によれば次の効果を得る。
(1)袋における底部、あるいは頭部のマチ部に介在部材等を挿入する上で挿入セットし易いように平坦にし、正確な位置決めや挿入する上でも正確に簡単に挿入できる。
(2)2層に重ね合わせた胴材(ウェブ)の各層が平坦折り曲げられる状態の位置に介在部材を挿入して製袋が可能なので、介在部材の状態が目視できて正確に位置しているか否かを常時監視できる。
(3)溶着可能な材料に、これを袋に加工する前に連続的な印刷や袋の大きさに対する長さ要求に対して簡単に応じられ、個々の作業ステップを適宜組み合わせてこれらを連続的な作業プロセスで行える。
(4)開き面を形成するに当たり、重ね合わされたウェブを相互に逆向きとなるように、それぞれ折り曲げるので、閉じた状態から開かれるまでの搬送距離を短くすることができる。このため、装置をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態にかかる底部、頭部形成装置の概略正面図。
【図2】図1に示す底部、頭部形成装置の概略平面図。
【図3】図1に示す底部、頭部形成装置の概略側面図。
【図4】本発明の底部、頭部及び側部のガゼット部を形成する底部、頭部形成装置の全体を示す概略正面図。
【図5】本発明の連続的な作業プロセスで製袋できる袋の製造装置の概略的な斜視図。
【図6】図5に示す製造装置とは別の実施形態に係る製造装置の概略的な斜視図。
【図7】連続筒体を形成する工程の斜視図。
【図8】介在部材を第1ウェブに載置し、第2ウェブを重ね合わせた後に、仮シール部が形成されるまでの工程を示す図。
【図9】底部形成装置の概略側面図。
【図10】底部形成装置の概略平面図。
【図11】開き面を形成する工程を示す斜視図。
【図12】開き面が再び閉じられる工程を示す平面図。
【図13】開き面に第4ウェブが送り込まれる工程の斜視図。
【図14】第1ウェブ〜第4ウェブがプレスされる工程の斜視図。
【図15】開き面と第4ウェブとのシール位置を示す説明図。
【図16】個々のガゼット袋を形成するために、切断される位置を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
本発明は、袋のガゼット部等の底部、あるいは頭部を、ガイド部材を介して平坦に折り曲げ、展開した状態を維持する、折り曲げられた底部、あるいは頭部を確実に平坦になるように押さえる、底部、頭部形成装置の上流側、下流側に各一対の角度変換自在にしたローラを有する押さえ具が設けられ、この押さえ具によってより確実に平坦にするようにした袋の底部、頭部形成装置、並びにかかる装置を使用してガゼット袋を形成する袋の製造装置及び製造方法である。
【0019】
図1〜図5は、本発明の一実施形態にかかる袋の製造装置を示している。先ず、図4及び図5に基づいて全体像を概略説明する。
【0020】
本発明は、溶着可能な材料として、特にポリエチレン、またはポリプロピレンのような適切なポリオレフィンから成るフィルムか、または、例えば保香性の包装袋を製造するために金属フィルム、特にアルミニウムフィルムを統合された複合フィルム等を使用する。このような溶着可能な材料、またはヒートシール性の材料を袋の材料として使用し製造するものである。
【0021】
まず、図5に示すように、フラットな帯状の第1ウェブ材である下側ウェブ1はプラスチックフィルム等の溶着可能な材料から袋を形成するための装置(図示せず)を通過して、水平に配された状態で矢印2の方向に搬送される。この袋は、本発明によるプロセスにおいて、ガゼット部等の折畳み介在部材を形成するものである。一方、第2ウェブ材であるフラットな上側ウェブ3は、下側ウェブ1の上方にてこの下側ウェブと平行をなして搬送されている。そして、当該上側ウェブ3は、所定の位置に配された変向ローラ4により下側ウェブ1の上面に向けて搬送方向が変向されている。次いで、上側ウェブ3の直近に配された変向ローラ5により再び下側ウェブ1と同方向に搬送されるように変向されて、下側ウェブ1にオーバーラップされる。その後、両ウェブ1,3は共にフラットに重ね合わされて搬送方向2に搬送される。
【0022】
また、ガゼット袋の側面部として構成される介在部材6は、搬送方向2に対して横方向、有利には直角方向で下側ウェブ1に向けて矢印7の方向に搬送される。この場合、介在部材6は、下方の搬送平面から変向ローラ(図示せず)を介して、下側ウェブ1と同一平面を成す上方の搬送平面に搬送される。この上方の搬送平面内では、介在部材6が折畳まれてガゼットが形成される。このガゼット部は図示の実施例では互いに反対側に位置する側方の折畳み縁部11を備えたフラットチューブ6'の形状の両サイド折畳みウェブ10として形成されている。このフラットチューブ6'を形成するために両折畳み縁部11に沿って互いに折畳まれた介在部材6の側方部分12は、フラットチューブ6'の垂直な長手方向中心平面の領域で、有利には重ね合わせるか、隣接した端面に別途のフィルムを供給し接合されている。
【0023】
両サイド折畳みウェブ9からは、上側工具と下側工具とからなる横方向切断装置(図示せず)によって、フラットチューブ区分としての両サイド折畳み区分12が切断される。この両サイド折畳み区分12は、1つのローラ対を備えた適当な搬送手段(図示せず)によって搬送される。
【0024】
この両サイド折畳み区分12は、図示のように先端部が下側ウェブ1の端部8を残した位置でシールされる。ウェブのパス方法によっては上側ウェブ3内部にシールされる。
【0025】
なお、介在部材6は下側ウェブ1と上側ウェブ3の端部8に対して、図示のように若干内側で挿入位置させることで底部、頭部を形成する上に、下側ウェブ1と上側ウェブ3を折り曲げながら展開して平坦にすると同時に、コーナ折込み六角形部13を形成する上でも極めて形成しやすく成るものである。
【0026】
袋の底部を形成するために用いられるフラットな第4ウェブ16は、これを下側ウェブ1と上側ウェブ3の間に半接しながら沿わせて矢印2と同一方向に供給される。先端が開放したコーナ折込み六角形部13によって第4ウェブ16が重ね合わされる。
【0027】
次に、図1〜図3に基づいて本願発明の袋の底部、頭部形成装置を詳細に説明する。
【0028】
上記の通り、左側から右側に下側ウェブ1と上側ウェブ3は流れ、左側の上流から下側ウェブ1と上側ウェブ3とが胴材として2層に重ね合わせて移送される。袋の製造装置において、両サイド折畳みウェブ9、及び底部、頭部を形成する第4ウェブ16は、この下側ウェブ1と上側ウェブ3間に図示されていないガイド等により押し広げられながら、折り曲げ具により折り曲げ案内され、上下に設けられた平坦なガイド部材と、角度を変換自在にしたゴムローラを上下に設けた上流側押さえ具33と、同じく角度を変換自在にしたゴムローラを上下に設けた下側押さえ具34で、袋の底部、あるいは頭部を折畳みながら上下に引っ張るようにゴムローラを有する上流側、下流側押さえ具33,34で平坦にして介在部材を挿入しやすくしたものである。
【0029】
下側ウェブ1と上側ウェブ3が折り曲げ具等により折り曲げられながら、フレーム32に取り付けられた平坦なガイド部材31の位置まで移送され、この平坦なガイド部材31をガイドにして折り曲げられながらゴムローラからなる上流側押さえ具33によって、下側ウェブ1と上側ウェブ3とを平坦なガイド部材31にぴったりと沿うように加圧接触させながら案内されて折畳まれる。この際、ゴムローラからなる上流側押さえ具33は角度を自由に変えることができ、下側ウェブ1と上側ウェブ3の流れ方向に沿って拡開(90度以下)させることができるように形成されている。これは、下側ウェブ1と上側ウェブ3の材質等により角度を換えて確実に折畳みを行えるようにしたものである。
【0030】
この後、ガイド部材31の位置で平坦にされた下側ウェブ1と上側ウェブ3の底部、あるいは頭部マチ部に介在部材を挿入する上で簡易に行えるように平坦状態を維持するように下流側にも、上流側と同様な角度を自在に換えることができるゴムローラを有する下流側押さえ具34が設けられている。なお、ガイド部材31の端部に、ゴムローラを有する上流側、下流側押さえ具33,34と対向するように押さえ具案内部材37を設けてもよい。
【0031】
さらに、上流側、下流側押さえ具33,34のゴムローラとガイド部材31の押さえ具案内部材とが加圧接触するように調整自在にする上流側、下流側押さえ具の位置調整部材35,36が設けられている。
【0032】
図6〜図16は、搬送される第1ウェブ51及び第2ウェブ53の幅方向にガゼット袋を2個並列に形成する製造装置及び製造方法の実施形態を示している。
【0033】
まず、図6を参照して、ガゼット袋の製造方法の概略を説明する。この製造方法では、ガゼット袋の一方の平面として構成される帯状の第1ウェブ51を水平に配し、その長手方向に搬送させている。搬送されている第1ウェブ51の上面に、この第1ウェブ51の側方から、介在部材59が第1ウェブ51の長手方向における所定の間隔毎に順次送り込まれる。図6から明らかなように、介在部材59は、第1ウェブ51の長手方向と直交する向きに送り込まれて第1ウェブ51の上面に載置される。この介在部材59は、完成されるガゼット袋の側面部として構成される。
【0034】
一方、第1ウェブ51の上方には、ガゼット袋の他方の平面部として構成される帯状の第2ウェブ53が、第1ウェブ51と平行をなして第1ウェブ51の搬送方向と同方向に搬送されている。この第2ウェブ53は、介在部材59が第1ウェブ51に載置される工程の下流側にて、変向ローラ54によってその向きが第1ウェブ51の上面に向けて変向される。その後、当該第2ウェブ53は、第1ウェブ51の上側直近に配置された変向ローラ55により変向され、再び第1ウェブ51と同方向に搬送され、第1ウェブ51と重ね合わされる。
【0035】
その後、介在部材59を間に挟んで重ね合わされた第1ウェブ51と第2ウェブ53とは、袋の底部形成装置80に送り込まれる。底部形成装置80に送り込まれた第1ウェブ51及び第2ウェブ53は、その両側部51a,53aが互いに逆側に向けられるように折り曲げられて、側部に開き面61が形成される。即ち、下側に配されている第1ウェブ51はその両側部51aが下方に向けて、直角に折り曲げられる一方、上側に配されている第2ウェブ53は、その両側部53aが下側に向けて直角に折り曲げられる。この第1ウェブ51と第2ウェブ53とが折り曲げられた部分51a,53aが開き面61である。開き面61が両側部に形成された後、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の両側方から帯状の第4ウェブ63が当該開き面61に送り込まれる。この第4ウェブ63はガゼット袋の底面部として構成される部材であり、開き面61に送り込まれると開き面61と重ね合わされる。その後、第1ウェブ51と第2ウェブ53とで、第4ウェブ63を二つ折りにして挟み込むようにして、再び開き面61は閉じられる。
【0036】
以上の工程を経た後、介在部材59と第2ウェブ53とが介在部材59の幅方向における中心線の部分L2でヒートシールされると共に、第4ウェブ63と開き面61の周縁とがヒートシールされる。その後、介在部材59の中心線L1の位置で第1ウェブ51、第2ウェブ53、介在部材59及び第4ウェブ63が切断されると共に、第1ウェブ51、第2ウェブ53及び介在部材59が第1ウェブ51の幅方向における中心L2で分離される。かかる工程を経ることで、上部の開放されたガゼット袋が複数形成される。
【0037】
このガゼット袋の製造方法の各工程の詳細を以下に説明する。
【0038】
図7は、ガゼット袋の側面部として構成される介在部材59を形成する工程である。介在部材59は、帯状のシート材56aから形成される。帯状のシート材56aがその長手方向に搬送され、その所定の位置で、シート材56aの両側縁57,57が互いに突き合わされるよう折り込まれる。折り込まれる位置には、シート材56aの幅方向の中央部に配置されたローラ70と、このローラ70のやや下流側で当該シート材56aの両側方から中心に向けて延びる折り曲げ棒71,71と、折り曲げ棒71,71の先端同士の間に配され、シート材56aの中心位置にてシート材56aの搬送方向に延びるガイド72とが設けられている。
【0039】
ローラ70は、搬送されるシート材56aの中央部を沈み込ませながらシート材56aをその長手方向に案内し、両側縁57,57が折り込まれることを補助している。折り曲げ棒71,71はその先端71a,71aが釣り針状に湾曲しており、湾曲した端部71a,71aでシート材56aの裏面を支持して両側縁57,57を中心に向けて折り込ませている。この折り曲げ棒71,71によって折り込まれたシート材56aの両側縁57,57は、中心部に配されているガイド72に当接されつつ、漸次折り込まれて連続筒体56が形成される。
【0040】
この部分の下流側には、連続筒体56を上下に押圧して、平坦に形成するローラユニットが設けられている。このローラユニットは、連続筒体56の両サイドから中心に向けて延びる支持軸74,74と、各支持軸74,74の先端に回転自在にそれぞれ取り付けられたゴムローラ75,75とから構成されている。各ゴムローラ75,75は連続筒体56の両サイドをそれぞれ連続筒体56の支持面に向けて上から押圧しており、連続筒体56の両側縁に折り線58,58を形成している。
【0041】
両側縁に折り線58,58が形成された後、連続筒体56の突き合わせ部56aは粘着テープ76により貼り合わされる。粘着テープ76は、連続筒体56の上方から連続筒体56の中心に位置する突き合わせ部56aに向けて、搬送方向と所定の角度をなして繰り出される。そして、連続筒体56の幅方向における中心位置には、当該連続筒体56の上面と当接するローラ77が配置されており、繰り出された粘着テープ76はこのローラ77によって突き合わせ部56aに押圧されて貼り付けられる。
【0042】
その後、連続筒体56は、長手方向における所定の長さ毎に順次切断され、ガゼット袋の側面の部材に利用される介在部材59が複数形成される。この介在部材59の長さは、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の幅よりやや短めに形成される。
【0043】
介在部材59は、図8に示すように、その軸方向が第1ウェブ51の幅方向に向けられて第1ウェブ51の上面に順次載置される。この際、介在部材59の両端が第1ウェブ51の両側縁よりやや内側に位置するようにして載置される。介在部材59が第1ウェブ51に載置された後、次いで、第2ウェブ53が介在部材59を挟んで第1ウェブ51に重ね合わされる。その後、介在部材59の両端部はその幅方向における中心部が、第1ウェブ並びに第2ウェブ53とそれぞれヒートシールされて仮シール部P,Pが形成される。
【0044】
その後、これらの部材は底部形成装置80へ送られる。底部形成装置80は図9及び図10に示すように、送り込まれる部材の両側部にそれぞれ配置された左右対称な2つのユニット81,81から構成されている。各ユニット81には送り込まれる第1ウェブ51及び第2ウェブ53の側縁を折り曲げる折り曲げユニット82と、折り曲げられた両ウェブ51,53の縁部を折り曲げユニット82に押圧するローラユニット90とからそれぞれ構成されている。
【0045】
折り曲げユニット82は所定の隙間を空けて上下に配置された矩形ブロック状のガイド部材84,84と、上側のガイド部材84の上面と下側のガイド部材84の下面にそれぞれ取り付けられたL字状の押さえ具案内部材85,85とを備えている。ガイド部材84,84は、送り込まれる第1ウェブ51及び第2ウェブ53の両側縁よりやや中心側にて、その長手方向を第1ウェブ51及び第2ウェブ53の搬送方向52に一致させて設置されている。そして、送り込まれる部材51,53,59を、上下に配された両ガイド部材84,84の間で搬送させている。また、L字状に形成された押さえ具案内部材85,85は、一方の部位85a,85aがガイド部材84,84の外端面とほぼ面一となる状態で、他方の部位85b,85bがガイド部材84,84の上面又は下面にそれぞれ固定されている。
【0046】
一方、ローラユニット90は、上下に延びるようにしてベース83に支持されたスタンド部91と、このスタンド部91から水平に延びるようにして取付器具92,92を介してスタンド部91に取り付けられた2つの支持アーム93,93と、各支持アーム93,93の先端に回転自在に取り付けられたローラ94,94とから構成されている。スタンド部91は、ガイド部材84,84の配置位置から外側方へ所定の距離だけ離れた位置にそれぞれ配置されている。このスタンド部91には、取付器具92,92が上下に移動可能に取り付けられる取付溝91aが上下に延びるように形成されている。そして、各支持アーム93,93は、このスタンド部91の上側と下側とに取り付けられた取付器具92,92から上下の押さえ具案内部材85,85に向けて延びるようにそれぞれ取り付けられている。
【0047】
各取付器具92,92には、ハンドル付きの締付けねじ92aが、設けられていて、この締付けねじ92aが取付溝91aに挿入されてスタンド部91に取り付けられている。また、取付器具92,92には貫通孔が締付けねじ92aと直交する向きに延びるように形成されており、支持アーム93,93の基部がこの貫通孔に挿入され取り付けられている。なお、当該取付器具92,92は、締付けねじ92aを緩めることで、スタンド部91に形成された取付溝91aに沿って上下に位置移動できるように構成されている。また、締付けねじ92aは貫通孔に挿入された支持アーム93,93の固着手段としても機能しており、この締付けねじ92aを緩めることで支持アーム93,93の長さを自在に調整できるよう構成されている。
【0048】
かかる取付器具92,92に取り付けられた各支持アーム93,93は、その先端が押さえ具案内部材85,85に向けられている。スタンド部91の上側に取り付けられた支持アーム93は、その先端に取り付けられたローラ94の外周面を上側の押さえ具案内部材85に当接させている一方で、下側に取り付けられた支持アーム93は、その先端に取り付けられたローラ94の外周面を下側の押さえ具を案内部材85に当接させている。
【0049】
なお、支持アーム93,93は取付器具92,92の貫通孔に対して自在に移動させることができるため、適切な圧力でローラ94,94の外周面が押さえ具を案内部材85,85に当接されるように長さ調整が行われている。また、ローラ94,94が水平面となす角度は、第1ウェブ51及び第2ウェブ53が円滑に折り曲げられて通過するように、適切に調整されている。
【0050】
以上の構成を備えた底部形成装置80に送り込まれる部材51,53,59は、以下のように作用する。
【0051】
介在部材59を介して一体にされた第1ウェブ51及び第2ウェブ53は、上側のガイド部材84と下側のガイド部材84との間に形成された隙間を通されるようにして送り込まれる。図11に示すように、第1ウェブ51及び第2ウェブ53のガイド部材84,84の外端面から外方へ張り出した部分51a,53aが、ガイド部材84,84の上流側で、漸次上下に折り曲げられる。第1ウェブ51は上側に向けて略直角に折り曲げられ、その上端がローラ94と押さえ具案内部材85とに挟みこまれて搬送される一方で、第2ウェブ53は下側に向けて略直角に折り曲げられ、その下端がローラ94と押さえ具案内部材85とに挟みこまれて搬送される。これにより、底部形成装置80に送り込まれる部材の両サイドには開き面61が形成される。
【0052】
この開き面61を形成する工程では、第1ウェブ51および第2ウェブ53を逆方向に向けてそれぞれ折り曲げることに伴い、介在部材59の両側縁に菱形の折り込み面62が形成される。この折り込み面62は、介在部材59の両側縁に形成された折り線58,58上の所定の基点と、介在部材59と第1ウェブ51とのシール部の端縁、及び介在部材59と第2ウェブ53とのシール部の端縁と、をそれぞれ斜めに結ぶ線を基線として、その外側をそれぞれ内側に折り込まれる。そして、この部分が平坦に開かれた第1ウェブの側部及び第2ウェブの側部と一体的に形成されて前記開き面61が形成される。
【0053】
なお、従来行われていた方法では、第1ウェブのみについて、その側部を中心側へ折り返すことで、第1ウェブと第2ウェブとで平坦な開き面を形成していた。従来の方法では、第1ウェブの側部が完全に折り返されるまでに、側部が通過する軌跡の距離と、中央部が通過する軌跡の距離との間に大きな差ができる。このため、搬送方向における短い区間で第1ウェブを折り返すと、距離の差による影響を受け、折り返される側部と中央部との間に、長手方向にずれが生じてしまう。この不都合を防止するために、第1ウェブのみを折り返す方法では、搬送方向において長い距離をかけて折り返していた。このため、従来の方法では、開き面を形成する為の広いスペースが必要であった。
【0054】
これに対し、本実施形態における底部形成装置80及び、これを用いた方法では、第1ウェブ51と第2ウェブ53とをそれぞれ略直角に折り曲げて開き面62を形成している。このため、第1ウェブ51の側縁と第2ウェブ53の側縁とが平坦に重なり合った状態から開き面61が形成されるまでに、側部の通過する軌跡の距離と、中央部の通過する軌跡の距離との差を縮小することができ、短い区間で開き面61を形成できる。
【0055】
このようにして、介在部材59を介して一体に形成された第1ウェブ51及び第2ウェブ53は、開き面61が形成され、折り込み面62が当該開き面61と一体に形成された状態を維持したまま、底部形成装置80を通過する。第1ウェブ51及び第2ウェブ53が底面形成装置80を通過する間に、図12〜図14に示すように、その両側方からガゼット袋の底面部として構成される第4ウェブ63が開き面61に送り込まれ、その後、開き面61が再び閉じられる。この第4ウェブ63は、その幅が開き面61の幅とほぼ同寸の帯状のシート材である。
【0056】
第4ウェブ63は搬送されている第1ウェブ51及び第2ウェブ53の搬送方向52に対してほぼ直角をなす向きから搬送されて、開き面61の直近に送り込まれる。開き面61の直近には、当該第4ウェブ63の搬送方向を変向せしめる変向ローラ64が設けられており、第4ウェブ63はこの変向ローラ64に案内されて第1ウェブ51及び第2ウェブ53の搬送方向52と同方向に搬送される。これによって、当該第4ウェブ63は開き面61と重ね合わされる。
【0057】
第4ウェブ63と開き面61が重ね合わされた後、第4ウェブ63の外側方に配置された案内板102により開き面61が再び閉じられる。案内板102は、検査工程の下流側で第1ウェブ51及び第2ウェブ53の両側部にてこれら両ウェブ51,53と平行をなすように配されている。この案内板102は、第4ウェブ63の重ね合わされた開き面61と対向する内側部分に関し上流側の所定部分102aが、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の中心側に向けて傾けられた斜辺に形成されている。この斜辺部102aは搬送される第1ウェブ51及び第2ウェブ53の開き面61の中心に当接し、開き面61の中心を漸次第1ウェブ51の幅方向の中心側へ押し込んでいる。開き面61は、その中心が案内板102によってウェブの中心側へ押し込められることにより、再び閉じられる。
【0058】
開き面61が閉じられた後、部材51,53,59,63はその全体がローラにより上下にプレスされる(図14参照)。このプレス工程には、搬送方向52と直交する方向に配置された主ローラ103と、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の両側方から閉じられた開き面61に延び、主ローラ103を間に挟んで、搬送方向52の前後に配置された補助ローラ105とを備えている。主ローラ103は、搬送される部材51,53,59,63の上下に配置された細長い筒状のローラ104,104で、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の幅方向全域を上下にプレスしている。
【0059】
一方、補助ローラ105は、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の側方からこれらの側縁部に延びる支持軸106と、この支持軸106の先端に回転自在に取り付けられたローラ107とから構成されている。補助ローラ105は、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の両側にて、主ローラ103の前後の4箇所に配置されており、各配置位置には搬送される部材を間に挟んで上下に対をなして設けられている。これら補助ローラ105は、閉じられた開き面61に対応するウェブの両側部を集中してプレスしている。この開き面61に対応する位置には、第1ウェブ51と第2ウェブ53の他、介在部材59と第4ウェブ63とが重なり合っており、中央部分に比べ平坦にプレスすることが困難である。主ローラ103に加え、これら補助ローラ105を使用して閉じられた開き面61に対応する部分をプレスすることで極めて効果的に部材を平坦に形成する。
【0060】
なお、補助ローラ105は、搬送方向52に対して角度を変更することができるように構成されている。この実施形態では、主ローラ103の上流側に配置された補助ローラ105は、その下流側部分が外側に向けて傾けられて設置されている一方、主ローラ103の下流側に配置された補助ローラ105は、搬送方向52と平行をなす向きに設置されている。主ローラ103の上流側に配置された補助ローラ105が外側方に傾くように設置されることで、閉じられた開き面61に対応するウェブの両側部を外側に押し広げる作用を奏している。
【0061】
このプレス工程を経た後に、未だシールされていない介在部材59の軸方向の中間部分が第1ウェブ並びに第2ウェブ53に中心線に沿ってヒートシール記されると共に、開き面61と第4ウェブ63とがシールされる。なお、開き面61と第4ウェブ63とは、図15に示すように、第1ウェブ51、第2ウェブ53に関しては、介在部材59が菱形に形成された折り込み面62の頂部同士を結ぶ線の位置61a,61aで第4ウェブ63とそれぞれシールされる。また、介在部材59と第4ウェブ63に関しては、菱形に形成された折り込み面62の中心で介在部材59の端縁同士が対向する部分62a…62aにてシールされる。この矩形状にシールされた部分がガゼット袋の底面として構成される。
【0062】
その後、図16に示すように、第1ウェブ51及び第2ウェブ53の幅方向中心CLを第1ウェブ51及び第2ウェブ53の長手方向に沿って切断する共に、各介在部材59…59の中心位置L2…L2で第1ウェブ51及び第2ウェブ53の幅方向に切断する。そして、余分な部分を切除してガゼット袋を形成する。このようにして形成されたガセット袋は、対向する一対の平面部と、これら平面部の側縁同士を連結する側面部と、これら平面部と側面部の一端側を閉鎖する底面部とから構成され、上部が開放されたガゼット袋である。
【0063】
このように、底部、頭部及び側部のガゼット部を有する袋は、プラスチックフィルム、紙、アルミ箔、あるいはこれらを組み合わせたラミネート材からなる胴材である下側ウェブと上側ウェブとを2層に重ね合わせ、前記2層の下側ウェブと上側ウェブ間に介在部材を挿入し、前記下側ウェブと上側ウェブと前記介在部材とを長さ方向中心線に沿ってヒートシールして介在部材を有する袋を形成する。本発明はこの袋の底部、あるいは頭部を平坦状に折畳む形成装置で、底部、あるいは頭部を平坦状態に折畳むことで介在部材の挿入を簡易にできるようにした連続的な作業プロセスで簡単に底部、頭部及び側部ガゼット部などを有する袋を製造する袋製造装置及びこの袋製造装置を使用した製造方法である。
【符号の説明】
【0064】
1 下側ウェブ(胴材)
3 上側ウェブ(胴材)
4,5 変向ローラ
6 介在部材(フラットチューブ)
8 端部
9 両サイド折畳みウェブ
10 両サイド折畳みウェブ
11 両折畳み縁部
12 両サイド折畳み区分
13 六角形部
16 第4ウェブ
31 ガイド部材
32 フレーム
33,34 押さえ具
35,36 位置調整部材
37 押さえ具案内部材
51 下側ウェブ
53 上側ウェブ
56 連続筒体
59 介在部材
61 開き面
62 折り込み面
63 第4ウェブ
70 ローラ
71 ガイド棒
72 支持部材
75 ゴムローラ
76 粘着テープ
77 ローラ
80 底部形成装置
84 ガイド部材
85 押さえ具案内部材
91 スタンド部
92 取付器具
94 ローラ
102 案内板
103 主ローラ
105 補助ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部を有する袋を製袋する製袋機における袋の底部、頭部形成装置に具備される、第1ウェブ及び第2ウェブの側部に開き面を形成する装置であって、
第1ウェブ及び第2ウェブの側部を折り曲げるための折り曲げユニットと、折り曲げられた側部を折り曲げユニットに押圧するローラユニットとから構成され、
前記折り曲げユニットは、第1ウェブ及び第2ウェブの側縁より中心側に配置されたガイド部材を有し、前記ガイド部材の長手方向は、第1ウェブ及び第2ウェブの搬送方向に一致し、かつ、第1ウェブ及び第2ウェブの側部をガイド部材の外端面から外方へ張り出させて通過させる隙間を空けて上下に配置されており、
前記ローラユニットは、第1ウェブ及び第2ウェブの張り出して通過するそれぞれの側部をガイド部材に沿わせて上下に折り曲げて開き面を形成するように、上側に配置されたガイド部材に押圧するローラと、下側に配置されたガイド部材に押圧するローラとを具備していることを特徴とする開き面を形成する装置。
【請求項2】
前記ローラユニットを前記第1ウェブ及び第2ウェブの搬送方向に沿って2箇所に具備していることを特徴とする請求項1に記載の開き面を形成する装置。
【請求項3】
平面部及び側面部から構成される袋の製造装置における底部、頭部形成装置であって、
前記袋は、上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部と、第1ウェブ及び第2ウェブの間に配された介在部材に由来する側面部とから構成され、
請求項1又は請求項2に記載の開き面を形成する装置を具備することを特徴とする袋の底部、頭部形成装置。
【請求項4】
平面部、側面部及び底面部から構成される袋の製造装置であって、
前記袋は、上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部と、第1ウェブ及び第2ウェブの間に配された介在部材に由来する側面部と、
第4ウェブに由来する底面部とから構成され、
請求項3に記載の袋の底部、頭部形成装置と、
第1ウェブ及び第2ウェブの搬送方向において、前記底部、頭部形成装置の下流に、第4ウェブを前記搬送方向と同方向に搬送するように案内する変向ローラと、を具備することを特徴とする袋の製造装置。
【請求項5】
上下に重ね合わせた第1ウェブ及び第2ウェブに由来する平面部を有する袋を製袋する製袋方法における袋の底部、頭部形成工程に用いられる、第1ウェブ及び第2ウェブの側部に開き面を形成する方法であって、
請求項1に記載された装置を用いて、
第1ウェブ及び第2ウェブの側部をガイド部材の外端面から外方へ張り出させてガイド部材の隙間を通過するように、第1ウェブ及び第2ウェブを搬送し、
第1ウェブ及び第2ウェブの張り出した側部をそれぞれガイド部材に沿わせて上下に折り曲げるようにローラで押圧して第1ウェブ及び第2ウェブの側部に開き面を形成する方法。
【請求項6】
第1ウェブ及び第2ウェブの両側部に開き面を形成する請求項5に記載の開き面を形成する方法。
【請求項7】
一対の平面部と、これら平面部の側縁同士を連結する側面部と、これら平面部と側面部の一端側を閉鎖する底面部とから構成され、上部が開放されたガゼット袋の製造方法であって、
側面部を構成する第3ウェブからなる介在部材を、第1の平面部を構成する第1ウェブの長手方向に直交する向きで所定の間隔毎に第1ウェブ上に載置する工程と、
介在部材を載置した第1ウェブの上に、第2の平面部を構成する第2ウェブを重ね合わせ、前記介在部材の軸方向における少なくとも端部について、前記介在部材の幅方向の中心部をこの中心部と対向している第1ウェブ及び第2ウェブとそれぞれシールするシール工程と、
請求項5または請求項6に記載の開き面を形成する方法により、開き面と一体に介在部材の側縁からなる菱形の折り込み面を形成する開き面形成工程と、
菱形の折り込み面が一体に形成された開き面に底面部を構成する第4ウェブを重ね合わせる工程と、
菱形の折り込み面が一体に形成された開き面に第4ウェブを重ね合わせた状態で前記開き面を閉じる工程と、
菱形の折り込み面が一体に形成された開き面と前記第4ウェブとをシールする工程と、
前記介在部材の中心位置で第1ウェブ及び第2ウェブの幅方向に切断する工程と、
を有することを特徴とするガゼット袋の製造方法。
【請求項8】
前記介在部材を第1ウェブ上に載置する工程の上流には、
第3ウェブである帯状のフィルム材をその長手方向に搬送させつつ、このフィルム材の両側部を中心に向けて漸次折り曲げてフィルム材の側縁同士を突き合わせ、突き合わされた側縁同士をこの突き合わせ部に沿ってテープで貼り合わせて連続筒体を形成し、
次いで、前記側縁同士の突き合わせ部を幅方向の中心に位置させて前記連続筒体の両側部を押圧して、両側部に折り線が形成されるように平坦に形成し、
その後、平坦な前記連続筒体を所定の長さに切断することで、
前記介在部材を形成する介在部材形成工程を備えたことを特徴とする請求項7に記載のガゼット袋の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−208335(P2010−208335A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106105(P2010−106105)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【分割の表示】特願2003−49387(P2003−49387)の分割
【原出願日】平成15年2月26日(2003.2.26)
【出願人】(591196784)西部機械株式会社 (9)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】