説明

開閉弁ロック装置

【課題】既設のボール弁などの開閉弁においても、その部品等の交換をすることなく回転操作部材の回動の誤動作を防止することのできる開閉弁ロック装置を提供する。
【解決手段】開閉弁ロック装置1は、開閉弁100に着脱可能とされた基台2と、開閉弁100の回転操作部材102の回動経路内へと弾性的に突出し、回転操作部材102に係合して回転操作部材102の移動を不可とした係合位置と、回転操作部材102の回動経路から後退し回転操作部材102の回動を可とする後退位置と、の間を移動可能とされた係合部材10と、基台2に取り付けられ、係合部材10を係合位置と後退位置との間で移動自在に保持する保持手段20と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、回動操作部材であるレバー状ハンドルを備えたボール弁などとされる開閉弁のロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種の機器や装置の配管系統には、通常、弁スリーブの上側に配置したレバー状のハンドル、即ち、レバーハンドルにより弁軸を介し弁スリーブ内の弁体を回転操作して、配管系統中の流体(液体、蒸気、圧縮空気等)の遮断や流通、或いは、流量を調節するボール弁のような開閉弁が装着されている。
【0003】
開閉弁を振動の多い場所に設置すると、レバーハンドルが振動によって自然に回動してしまうことがあり、開閉弁の開閉状態が変化してしまうという問題がある。特に、開閉弁が水平方向若しくは垂直方向に取付けられた場合や、長年の使用によりスプリングワッシャの押圧力が低下した場合には、レバーハンドルが簡単に回動するようになり、早急な対策が必要となる。
【0004】
また、開閉弁の設置場所によっては、振動以外にも、人体等との不用意な接触により、レバーハンドルが回動してしまう場合がある。即ち、開閉弁の動作(開或いは閉)状態が誤って切り換わる恐れがある。
【0005】
そのため、例えば、弁スリーブ内に配置した弁体、即ち、回転弁に回転操作用鍵を着脱可能に嵌合して、回転弁を回転操作し、弁閉位置或いは弁開位置で鍵を抜き取り、回転弁の回転を防止することが行われている。又は、回転弁の回転操作用レバーをボルトやキー等で弁スリーブ等にロツクすることも行われている。
【0006】
しかし、現在存在する開閉弁に、新たにロック機構を組み込むことは極めて困難な場合もあり、また、経済的にも問題がある。
【0007】
従って、特許文献1には、回転操作用レバーにロツク部材を装着して、ロツク部材のロツク部を弁スリーブ等に当接しロツクするなどして、回転弁の回転を防止するロック装置が開示されている。
【特許文献1】特開平4−211781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、ボール弁などの開閉弁にて、回転操作用レバーをボルトやキー等で弁スリーブ等にロツクしたり、或いは、特許文献1に記載するように回転操作用レバーにロツク部材を装着して、ロツク部材のロツク部を弁スリーブ等に当接しロツクするなどの方法に変更する場合、弁や弁の部品等の交換等を伴うため、その間、その配管系統が連結されている装置等を停止させてから、交換する必要がある。斯かる交換作業は、煩雑である上に、又、操業停止に伴う経済的損失が生じる。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、既設のボール弁などの開閉弁においても、その部品等の交換をすることなく回転操作部材の回動の誤動作を防止することのできる開閉弁ロック装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は本発明に係る開閉弁ロック装置にて達成される。要約すれば、本発明は、開位置と閉位置との間で回動する回転操作部材を備えた開閉弁のロック装置であって、
前記開閉弁に、又は、前記開閉弁が設置された配管系統に着脱可能とされた基台と、
前記開閉弁の前記回転操作部材の回動経路内へと弾性的に突出し、前記回転操作部材に係合して前記回転操作部材の移動を不可とした係合位置と、前記回転操作部材の回動経路から後退し前記回転操作部材の回動を可とする後退位置と、の間を移動可能とされた係合部材と、
前記基台に取り付けられ、前記係合部材を前記係合位置と後退位置との間で移動自在に保持する保持手段と、
を有することを特徴とする開閉弁ロック装置である。
【0011】
本発明の一実施態様によると、前記保持手段は、外管と内管とを固定的に嵌合した二重管構造体とされ、
前記外管の壁に開口部を形成し、
前記係合部材は、前記内管の壁の一部にて構成され、前記外管に形成した前記開口部から外側へと弾性的に突出するようにする。
【0012】
本発明の他の実施態様によると、前記係合部材は、前記内管の壁の一部を内管より外方へと切り起こして形成し、前記内管の壁と連結している一端を中心として弾性的に揺動自在とされ、前記内管の壁から切離された他端が前記外管の前記開口部から外側へと突出するようにする。
【0013】
本発明の他の実施態様によると、前記保持手段は、外管と内管とを固定的に嵌合した二重管構造体とされ、
前記外管の壁に開口部を形成し、そして、前記内管の前記外管の前記開口部に対応する位置に開口部を形成し、
前記係合部材は、前記内管の前記開口部に適合して配置され、前記係合部材の一端が蝶番にて揺動自在に前記内管の壁面に取り付けられ、他端にはばね部材が連結され、
前記ばね部材の付勢力により、前記他端が前記外管及び前記内管に形成した前記開口部から外側へと弾性的に突出するようにする。
【0014】
本発明の一実施態様によると、前記保持手段は、外管と内管とを固定的に嵌合した二重管構造体とされ、
前記外管の壁に開口部を形成し、そして、前記内管の前記外管の前記開口部に対応する位置に開口部を形成し、
前記係合部材は、前記内管の前記開口部に適合して配置され、前記係合部材の一端がくの字状の板ばね部材にて揺動自在に前記内管の壁面に取り付けられ、
前記板ばね部材の付勢力により、前記他端が前記外管及び前記内管に形成した前記開口部から外側へと弾性的に突出するようにする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、
(1)弾性支持されたストッパ部材のような係合部材をレバー状ハンドルのような回転操作部材に隣接配置することにより、振動等による回転操作部材の回動を防止できる。更に、
(2)回転操作部材を回動操作する場合には、弾性支持された係合部材を回動操作部材の回動力により回動を可とする後退位置へと退避させることができるから、振動や接触による回動操作部材の誤操作回動を確実に防止できる。また、
(3)回動操作部材の操作容易性を確保することができる。
といった効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る開閉弁ロック装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0017】
実施例1
図1〜図3に、本発明に係る開閉弁ロック装置1の一実施例を示す。
【0018】
開閉弁100は、各種機器や装置に接続された配管系統101に設置され、回転操作部材としてのレバー状ハンドル(以下、単に「レバーハンドル」という。)102を備えている。レバーハンドル102は、配管系統101に対して直交した、図1にて水平位置に配置された閉位置(図1の実線位置)と、配管系統101に沿って、図2にて下方向へと垂直に延在して配置された開位置(図2の実線位置)とに回動することができ、レバーハンドル102を操作することにより弁軸103を介し弁スリーブ内の回転弁(図示せず)を回転操作して開閉制御する。
【0019】
本実施例にて、開閉弁100のロック装置1は、レバーハンドル102を、図1に示す水平位置に、即ち、開閉弁100を閉位置にロックする。勿論、水平位置が開閉弁100の開位置であっても良い。
【0020】
本実施例の開閉弁ロック装置1は、開閉弁100に、或いは、開閉弁100が設置された配管系統101に着脱可能とされる基台2を有している。本実施例にて、基台2は、鋼板のような矩形状の金属板とされるが、これに限定されるものではない。
【0021】
図1及び図3を参照すると理解されるように、本実施例では、両端がねじ軸3aとされるU字状の止め部材、即ち、U字ボルト3を、開閉弁100の上流側及び下流側にて配管系統101に装着し、両端ねじ軸3aを基台2に形成した取付穴2aを貫通させる。そして、U字ボルト3のねじ軸3aに座金4を介してナット5を螺合させて、基台2を、開閉弁100が設置された配管系統101にボルト締めにより固着する。
【0022】
本実施例の開閉弁ロック装置1は、レバーハンドル102に係合する係合部材、即ち、ストッパ部材10を備えている。ストッパ部材10は、細長形状とされ、図1及び図4に示すように、一端(下方端)11を揺動中心として、他端(上方端)12が開閉弁100のレバーハンドル102の回動経路内へと弾性的に突出し、レバーハンドル102に係合してレバーハンドル102の移動を不可とした係合位置と、図4に一点鎖線にて示すように、レバーハンドル102の回動経路から後退し、レバーハンドル102の回動を可とする後退位置と、の間を移動可能とされる。
【0023】
本実施例によると、ストッパ部材10は、保持手段20により揺動自在に保持される。保持手段20は、配管系統101に対して平行に延在して配置された、外管21と内管22との二重管構造体とされる。外管21と内管22とは接着剤で接着して、或いは、圧入することにより、固定的に嵌合される。外管21及び内管22は、金属、樹脂、その他種々の材料にて作製することができる。
【0024】
二重管構造体とされる保持手段20は、上記U字ボルト3と同様に両端がねじ軸23aとされるU字状の止め部材、即ち、U字ボルト23を使用して基台2に取り付けられる。つまり、保持手段20である二重管構造体の一端(下方端)20a及び他端(上方端)20bにU字ボルト23を装着し、両端ねじ軸23aを基台2に形成した取付穴2bを貫通させ、そして、U字ボルト23のねじ軸23aに座金24を介してナット25を螺合させて、保持手段20を基台2に固着する。このとき、基台2と保持手段20との間には、保持手段20の基台2からの高さを調整するための調整部材30が配置される。調整部材30は、本実施例ではコの字状の台板とされるが、この形状に限定されるものではなく、種々の形状とし得る。調整部材30は、基台2に溶接、或いは、ボルト締めにより固着される。この調整部材30により、保持部材20の外管21の外周面が、レバーハンドル102の回動経路に近接して位置するように配置される。
【0025】
図3を参照するとより良く分かるように、保持手段20を構成する外管21には、長手軸線方向に沿って延在する細長形状の開口部26が形成される。
【0026】
本実施例によると、外管21の前記開口部26に対応した位置における内管22の壁部をストッパ部材10として利用する。
【0027】
つまり、本実施例では、少なくとも内管22は、樹脂管とされ、例えば塩化ビニール樹脂管を好適に使用することができる。内管22は、その壁部を、図3に示すように、長手軸線方向に沿って、上方より、所定の幅にて下方へと所定の長さだけ、切り目10a、10bを入れる。そして、この矩形状とされる内管壁部材の未だ内管22の壁と連結している下端部11を中心として、加熱しながらゆっくりと切り起こし、上端部12を、外管21の前記開口部26より外方へと突出させて変形させ、ストッパ部材10とする。内管22には、ストッパ部材10を切り起こした後に開口部16が形成される。
【0028】
ストッパ部材10の上端12の突出量は、外方へと突出した状態にて、水平位置に回動されたレバーハンドル102に係合してレバーハンドル102の下方への移動を不可とする程度とされる。また、ストッパ部材10の外方への突出は、外管21の開口部26にストッパ部材10の下端11の近傍領域が当接することにより制限され、ストッパ部材10の疲労折損が防止される。
【0029】
また、樹脂製内管22の壁部にて形成されたストッパ部材10は、レバーハンドル102が、図2にて、下方に延在した状態から時計方向に回転して上方の水平位置へと回動する際に、レバーハンドル102に押されて外管21の開口部26(更には、内管22の開口部16)内へと、即ち、後退位置へと弾性的に移動することができる。
【0030】
つまり、ストッパ部材10は、保持手段20に一端11が揺動自在に保持され、レバーハンドル102の回動を阻止する係合位置と、レバーハンドル102の回動を可能とする後退位置との間で移動(揺動)自在とされる。
【0031】
ストッパ部材10は、レバーハンドル102の下面に係合し、レバーハンドル102の下方への移動を確実に阻止することができる。また、レバーハンドル102が振動などにより例え上方へとわずかに移動したとしても、ストッパ部材10は、弾性的に突出位置へと付勢されているので、ストッパ部材10が後退位置へと戻ることはない。即ち、振動や接触による回動操作部材、即ち、レバーハンドル102の誤操作回動を確実に防止できる。
【0032】
つまり、レバーハンドル102の回動初期におけるストッパ部材10の大きな対向力により、振動等によるレバーハンドル102の自然回動や、レバーハンドル102の操作以外の人体等との接触による回動をも確実に防止することができる。
【0033】
本実施例によると上述のようにストッパ部材10の保持手段20として二重管構造体を使用したことにより、ストッパ部材10がレバーハンドル102に押下されてレバーハンドル102の回動を可能とする後退位置へと移動された後、レバーハンドル102が停止位置に達することによりストッパ部材10に対する押下作用が終了した時点において、ストッパ部材10がレバーハンドル回動阻止係合位置へと弾性的に復帰する。このとき、ストッパ部材10が外管21の壁、即ち、開口部26の下端部に衝突し、音を発する。このストッパ部材10の外管21に対する衝突音は、二重管構造体の内部で共鳴し、ハンドル操作者にも明確に聞き取れる音となり、レバーハンドル102がロック装置1にてロックされたことを音にて確認することができ、作業上極めて好ましい。
【0034】
一方、ストッパ部材10により閉位置に保持されたレバーハンドル102を開位置へと反時計方向に回動させる場合は、作業者が手でストッパ部材10を外管21の開口部26内へと押入してレバーハンドル102の下方への移動阻止を解除しながら、レバーハンドル102を下方へと押し下げればよい。
【0035】
本実施例のロック装置1は、開閉弁100を開閉する際には、ストッパ部材10を弾性支持された方向に退避させることにより、ハンドルレバー102の回動操作を容易に行うことができ、レバーハンドル102の操作容易性を確保することができる。
【0036】
以上説明したように、上記構成の本実施例の開閉弁ロック装置1によれば、
(1)弾性支持されたストッパ部材(係合部材)10をレバーハンドル102のような回転操作部材に隣接配置することにより、振動等による回転操作部材の回動を防止できる。更に、
(2)回転操作部材を回動操作する場合には、弾性支持されたストッパ部材を回動操作部材の回動力により回動を可とする後退位置へと退避させることができるから、振動や接触による回動操作部材の誤操作回動を確実に防止できる。また、
(3)回動操作部材の操作容易性を確保することができる。
といった効果を奏し得る。
【0037】
実施例2
上記実施例1では、ストッパ部材10は、内管21の壁を、長手軸線方向に沿って、上方より、所定の幅にて下方へと所定の長さだけ、切り目を入れ、下端部11は内管22と一体に連結されているものとして説明した。
【0038】
本発明は斯かる構成に限定されるものではない。本実施例では、図5に示すように、ストッパ部材10は、内管22の壁部を切り取り、別部材とし、その下端部11を蝶番13にて内管22に揺動自在に取り付ける。また、その上端12には、ばね部材14が設けられる。ストッパ部材10は、切り取った内管22の一部でも良く、別に作製した部材であっても良い。
【0039】
一方、内管22には、ストッパ部材10を切り取ることにより、開口部16が形成される。この開口部16は、上記外管21に形成した開口部26と対応した位置とされる。
【0040】
従って、ストッパ部材10の上端12は、通常は、実施例1の場合と同様に、ばね部材14の付勢力により、内管22の開口部15から、更には、外管21の開口部26から外方へと突出している。
【0041】
変更実施例として、図6に示すように、上記蝶番13の代わりに「く」の字形状に成形された、リン青銅板のような板ばね部材15を使用してもよい。この場合には、上記ばね部材14を省略することができ、構造がより簡易となる。
【0042】
本実施例、変更実施例においても、実施例1と同様の作用効果を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る開閉弁ロック装置の一実施例の構成を説明する斜視図であり、レバーハンドルが閉位置にある状態を示す。
【図2】本発明に係る開閉弁ロック装置の一実施例の構成を説明する斜視図であり、レバーハンドルが開位置から閉位置へと移動する状態を示す。
【図3】本発明に係る開閉弁ロック装置の分解斜視図である。
【図4】二重管構造体及びストッパ部材の構造を説明するための断面図である。
【図5】本発明に係る開閉弁ロック装置のストッパ部材の他の実施例を説明する断面図である。
【図6】本発明に係る開閉弁ロック装置のストッパ部材の他の実施例を説明する断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 開閉弁ロック装置
2 基台
3、23 U字ボルト
10 ストッパ部材
13 蝶番
14 ばね部材
15 くの字状の板ばね部材
16 内管開口部
20 二重管構造体(保持手段)
21 外管
22 内管
26 外管開口部
100 開閉弁
101 配管系統
102 レバー状ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開位置と閉位置との間で回動する回転操作部材を備えた開閉弁のロック装置であって、
前記開閉弁に、又は、前記開閉弁が設置された配管系統に着脱可能とされた基台と、
前記開閉弁の前記回転操作部材の回動経路内へと弾性的に突出し、前記回転操作部材に係合して前記回転操作部材の移動を不可とした係合位置と、前記回転操作部材の回動経路から後退し前記回転操作部材の回動を可とする後退位置と、の間を移動可能とされた係合部材と、
前記基台に取り付けられ、前記係合部材を前記係合位置と後退位置との間で移動自在に保持する保持手段と、
を有することを特徴とする開閉弁ロック装置。
【請求項2】
前記保持手段は、外管と内管とを固定的に嵌合した二重管構造体とされ、
前記外管の壁に開口部を形成し、
前記係合部材は、前記内管の壁の一部にて構成され、前記外管に形成した前記開口部から外側へと弾性的に突出するようにした、
ことを特徴とする請求項1の開閉弁ロック装置。
【請求項3】
前記係合部材は、前記内管の壁の一部を内管より外方へと切り起こして形成し、前記内管の壁と連結している一端を中心として弾性的に揺動自在とされ、前記内管の壁から切離された他端が前記外管の前記開口部から外側へと突出するようにしたことを特徴とする請求項2の開閉弁ロック装置。
【請求項4】
前記保持手段は、外管と内管とを固定的に嵌合した二重管構造体とされ、
前記外管の壁に開口部を形成し、そして、前記内管の前記外管の前記開口部に対応する位置に開口部を形成し、
前記係合部材は、前記内管の前記開口部に適合して配置され、前記係合部材の一端が蝶番にて揺動自在に前記内管の壁面に取り付けられ、他端にはばね部材が連結され、
前記ばね部材の付勢力により、前記他端が前記外管及び前記内管に形成した前記開口部から外側へと弾性的に突出するようにした、
ことを特徴とする請求項1の開閉弁ロック装置。
【請求項5】
前記保持手段は、外管と内管とを固定的に嵌合した二重管構造体とされ、
前記外管の壁に開口部を形成し、そして、前記内管の前記外管の前記開口部に対応する位置に開口部を形成し、
前記係合部材は、前記内管の前記開口部に適合して配置され、前記係合部材の一端がくの字状の板ばね部材にて揺動自在に前記内管の壁面に取り付けられ、
前記板ばね部材の付勢力により、前記他端が前記外管及び前記内管に形成した前記開口部から外側へと弾性的に突出するようにした、
ことを特徴とする請求項1の開閉弁ロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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