説明

防水室及び防水室と浴室とを備える部屋構成

【課題】浴室及び洗面脱衣室とは別に、様々な用途に用いることができる機能的空間を提供する。
【解決手段】防水加工された防水室11は、浴室10と洗面脱衣室12とに隣接して設けられる。防水室は、浴室及び洗面脱衣室に連通する連通口を具備すると共に、これら浴室及び洗面脱衣室以外の空間に連通する連通口を具備し、これら連通口には防水状態で連通口を閉鎖可能な開閉扉26〜29が設けられる。防水室には防水室内を乾燥させる乾燥機32が設けられる。このように構成された防水室は、機能的空間として様々な用途に用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水加工された防水室、及び防水室と浴室とを備える部屋構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅における浴室周りの構成としては、浴槽及び洗い場で構成された浴室と、この浴室に隣接して洗面脱衣室を設けるのが標準的である。浴室と洗面脱衣室との間には連通口が設けられると共に、この連通口には浴室内から洗面脱衣室内へ水分が漏れ出すことのないように防水状態で連通口を開閉可能な開閉扉が設けられる。
【0003】
また、近年、新たな入浴スタイルとしてミストサウナ浴が注目されている。しかしながら、従来の浴室及び洗面脱衣室では、浴室内から洗面脱衣室内へ水分が漏れ出すことのないように開閉扉の扉枠等は密閉されているが、この開閉扉を閉鎖した場合であっても浴室内の換気扇を稼動させた際に洗面脱衣室内から浴室内へと空気が流入するように、空気取入れ口が設けられている。このため、浴室でミストサウナを行うと、この空気取入れ口を介して浴室内のミストが洗面脱衣室内に流れ込んでしまうという不都合が生じてしまう。そこで、これを回避する技術として、浴室空間を、開閉扉を有する隔壁により、浴槽等を備える主浴室と、脱衣室と隣接する小空間のサブ浴室とに仕切る技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
さらに、浴室空間(ユニットバス)を主浴室とサブ浴室とに区画する代わりに、ユニットバスを、浴室と脱衣室とに区画すると共に、浴室には浴室暖房乾燥機及びミスト親機を設け、脱衣室にはミスト子機を設けたミストサウナシステムが提案されている(例えば、特許文献2)。このミストサウナシステムによれば、サブ浴室を設けずに浴室に隣接する形で脱衣室が設けられていることから、限られた居住空間を効率的に利用することができると共に、浴室及び脱衣室の双方にミスト装置が設けられていることから、様々な形態でミストサウナを用いることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−105984号公報
【特許文献2】特開2008−128537号公報
【特許文献3】特開平9−228527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1に記載のサブ浴室は、基本的に主浴室内でミストを用いた場合に洗面脱衣室内に直接ミストが流入するのを防止する目的で、ミストの緩衝室として設けられており、サブ浴室内を乾燥させる乾燥機等は設けられていない。したがって、サブ浴室は、例えば、サブ浴室内に積極的にミストを供給する機能やサブ浴室内を乾燥させる乾燥機能は備わっておらず、よってサブ浴室を機能的空間として用いることはできない。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の脱衣室ではミスト装置が設けられていることから、脱衣室を機能的空間として用いることはできる。しかしながら、脱衣室そのものにミスト装置が設けられていることから、衣類や洗面器具にまでミストがかかってしまう可能性がある。
【0008】
さらに、上記特許文献1のサブ浴室及び特許文献2の脱衣室共に、浴槽を備える浴室に通じる連通口以外に外部との連通口は一つしか設けられておらず、この連通口は一般に住宅内の廊下等に連通している。したがって、これらサブ浴室又は脱衣室内にある物をバルコニー、キッチンや住宅外の空間に運び出したり、逆にバルコニー、キッチンや住宅外の空間内にある物をこれらサブ浴室又は脱衣室内に運び込んだりする場合には、住宅内の廊下等を介さなければならないばかりか、サブ浴室又は脱衣室とバルコニー、キッチン又は住宅外の空間とを一体的な空間として用いることもできない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、浴室及び洗面脱衣室とは別に、様々な用途に用いることができる機能的空間を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、第1の発明では、浴室と洗面脱衣室とに隣接して設けられると共に、防水加工された防水室において、浴室及び洗面脱衣室に連通する連通口を具備すると共に、これら浴室及び洗面脱衣室以外の空間に連通する連通口を具備し、これら連通口には防水状態で連通口を閉鎖可能な開閉扉が設けられ、当該防水室には防水室内を乾燥させる乾燥機が設けられる。
第1の発明によれば、防水室内を乾燥させる乾燥機能が備わっており、よって防水室を機能的空間として用いることができる。また、浴室及び洗面脱衣室以外の空間、例えば、バルコニーやキッチン、住宅外の空間等に通じる連通口が設けられているため、防水室とバルコニーやキッチン、住宅外の空間等との間で容易に持ち運びが可能になると共に、防水室とバルコニーやキッチン、住宅外の空間等とを一体的な一つの空間として用いることができる。
【0011】
第2の発明では、第1の発明において、上記乾燥機は、防水室内を強制的に換気させる換気機能を有する。
【0012】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記乾燥機は、防水室内を昇温させる暖房機能を有する。
【0013】
第4の発明では、第1〜第3のいずれか一つの発明において、当該防水室には、防水室内にミストを供給するミスト発生装置が設けられる。
【0014】
第5の発明では、第1〜第4のいずれか一つの発明において、上記浴室及び洗面脱衣室以外の空間が、バルコニー及びキッチンの少なくともいずれか一方である。
【0015】
第6の発明では、第1〜第5のいずれか一つの発明において、当該防水室内に給水用のシャワーまたは蛇口が設けられる。
【0016】
第7の発明では、第1〜第6のいずれか一つの防水室と浴室とを備える部屋構成において、上記浴室には、該浴室内を乾燥させる浴室乾燥機及び該浴室内にミストを供給する浴室ミスト発生装置が設けられる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、浴室及び洗面脱衣室とは別に、様々な用途に用いることができる機能的空間として、防水室が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
【0019】
図1は、本発明の防水室、及び部屋構成を備える集合住宅の一住戸の部分的な間取図である。図1に示したように、住宅1は、浴槽10a及び洗い場10bを備える浴室10と、浴室に隣接された防水室11と、これら浴室10及び防水室11に隣接した洗面脱衣室12とを備える。住宅1は、さらに、料理用のコンロやシンク等を備えるキッチン13、一定以上の広さを有するリビングダイニングルーム14、便器を備えるトイレ15、洋室16、及び外壁に囲われた居住空間の外部に位置するバルコニー17を備える。図中の18は、浴室10に隣接して設けられた洋室(図示せず)に面するウォークインクローゼットである。
【0020】
図1に示したように、住宅1では、キッチン13とリビングダイニングルーム14とは互いに隣接して配置される。キッチン13は、リビングダイニングルーム14に対して防水室11に隣接する側に配置される。リビングダイニングルーム14に隣接して、玄関(図示せず)等に連通する廊下19が配置されると共に、この廊下19に面してトイレ15、洋室16及び洗面脱衣室12が配置される。洗面脱衣室12の廊下側とは反対側に防水室11及び浴室10が配置される。
【0021】
リビングダイニングルーム14は、開閉扉20を介してバルコニー17にも連通している。また、リビングダイニングルーム14は開閉扉21を介して廊下19と連通しており、廊下19はそれぞれ開閉扉22、23、24を介してトイレ15、洋室16及び洗面脱衣室12に連通している。また、洗面脱衣室12は、それぞれ開閉扉25、26を介して浴室10及び防水室11に連通している。さらに、防水室11は、それぞれ開閉扉27、28、29を介して浴室10、キッチン13、バルコニー17に連通している。なお、開閉扉20〜29は、引き戸、開き戸、折戸等、一般的に住宅に用いられる扉であれば、如何なる扉を用いてもよい。
【0022】
なお、図示した実施形態では、防水室11は、洗面脱衣室12、キッチン13、バルコニー17と連通しているが、キッチン、洗面脱衣室以外の室内空間(例えば、廊下、部屋、玄関等)と連通していてもよいし、或いはバルコニー以外の室外空間(例えば、集合住宅であれば共用廊下、戸建て住宅であれば、庭、駐車場等)と連通していてもよい。この場合、防水室と室内空間又は室外空間との間には開閉扉が設けられる。
【0023】
ところで、図1に示したような集合住宅の場合、必ずしも全ての住人が同様な間取りを望んでいるとは限らず、したがって同一の広さを有する住宅であっても住人の家族構成や趣味等に応じて最適な間取りは異なってくる。このため、集合住宅の設計、建設にあたっては、住人の要望に応じることのできるように設計自由度が高いことが必要となる。
【0024】
そこで、本実施形態では、図1に示した住宅1の浴室、防水室、洗面脱衣室及びウォークインクローゼットが配置されている空間を、図2に示したように四つの空間A〜Dに分け、浴室、防水室、洗面脱衣室、ウォークインクローゼット、収納、納戸等を各空間の大きさと同一、或いは0.5倍、1.5倍、2倍の床面積のユニットとすることとしている。図1に示した例では、浴室10及び防水室11として各空間A〜Dと同じ大きさのユニットが用いられ、洗面脱衣室12として各空間A〜Dの1.5倍の大きさのユニット、ウォークインクローゼット18として各空間A〜Dの0.5倍の大きさのユニットが用いられている。
【0025】
図3は、図1と同様な間取図であり、図1に示した住宅1の間取りとは、浴室、防水室、洗面脱衣室の配置が異なっている。図3に示した例では、浴室10’及び洗面脱衣室12’として各空間A〜Dと同じ大きさのユニットが用いられ、防水室11’として各空間A〜Dの2倍の大きさのユニットが用いられている。なお、各空間A〜Dの床面積は、例えば、1.6m×1.6m、1.6m×2.0m又は2.0m×2.0mとされる。
【0026】
このように、図2中の空間Mを四つに分けて、浴室、防水室、洗面脱衣室等を各空間A〜Dの大きさに合わせたユニットとすることで、この空間M内において高い自由度で部屋の配置を行うことができる。これにより、住人の要望に応じた部屋の配置が可能となる。また、浴室、防水室、洗面脱衣室等については特定のサイズのもののみを設計、建設すれば良いため、集合住宅において住戸毎に部屋の配置が異なる場合であっても、設計及び建設における負担は小さい。すなわち、本実施形態によれば、設計及び建設における負担を小さく維持しつつ、住人の要望に応じて高い設計自由度で部屋の配置を選択することができる。
【0027】
図4は、図1のラインX−Xから見た断面側面図である。図4では、図面を簡単にするために、浴室10及び防水室11のみが示されている。図4に示した例では、浴室10と防水室11とは一体的構成として、すなわち一つのユニットとして示されているが、これら浴室10と防水室11とは必ずしも一体的構成である必要はなく、互いに独立した構成を有していてもよい。
【0028】
図4に示したように、浴室10の天井部には、ミスト発生機能付き浴室暖房乾燥機(以下、「浴室暖房乾燥機」という)30が設けられている。浴室暖房乾燥機30には、浴室暖房乾燥機30内に給水を行うための給水配管(図示せず)が接続されていると共に、浴室暖房乾燥機30を外気と連通させる換気通路31が接続されている。
【0029】
浴室暖房乾燥機30は、電気又はガスによる加熱を行うヒータユニットを有しており、浴室10内の暖房、すなわち浴室10内の昇温を行うことができる。また、浴室暖房乾燥機30は、換気装置を有しており、これにより外気を浴室10内に取り込んだり、浴室10内の空気を住宅外部へと放出したりすること、すなわち浴室10内を強制的に換気することができる。さらに、浴室暖房乾燥機30は、これら浴室10内の暖房を行う機能と浴室10内の換気を行う機能とを組み合わせることにより、或いは別の方式により、浴室10内の乾燥を行うこともできる。
【0030】
加えて、ミスト発生機能付き浴室暖房乾燥機30は、ミスト発生装置を備えており、浴室10内にミストを供給することができる。特に、本実施形態では、給水配管を介して浴室暖房乾燥機30に送られた冷水を浴室10内に噴霧するだけでなく、浴室暖房乾燥機30に送られた冷水を加熱・昇温して温水にし、この温水を浴室10内に噴霧することができる。すなわち、本実施形態では、浴室暖房乾燥機30は、温水ミスト及び冷水ミストの両方を発生させることができる。
【0031】
また、防水室11の天井部には、ミスト発生機能付き防水室暖房乾燥機(以下、「防水室暖房乾燥機」という)32が設けられており、この防水室暖房乾燥機32には、防水室暖房乾燥機32内に給水を行うための給水配管(図示せず)及び防水室暖房乾燥機32を外気と連通させる換気通路33が接続されている。
【0032】
防水室暖房乾燥機32は、浴室暖房乾燥機30と同様な機能を有しており、防水室11の暖房、換気、乾燥を行うことができる。また、防水室暖房乾燥機32は、防水室11内に温水ミスト及び冷水ミストの両方を供給することができる。
【0033】
なお、ミスト発生装置付き暖房乾燥機30、32は、浴室10及び防水室11に別個に設けられているが、一つのミスト発生装置付き暖房乾燥機により浴室10及び防水室11の暖房、乾燥、換気及びミスト供給が行われるようにしてもよい。また、ミスト発生装置付き暖房乾燥機30、32は、必ずしも暖房、乾燥、換気及びミスト供給の全ての機能を有している必要はなく、これらのうちの少なくとも一つの機能が備わっていればよい。さらに、上記実施形態では、ミスト発生装置付き暖房乾燥機30、32は、共に浴室10及び防水室11の天井部に設けられているが、必ずしも天井部に設けられている必要はなく、浴室10及び防水室11の側壁に設けられていてもよい。
【0034】
また、浴室10には防水加工がなされている。したがって、浴室10を画成する床10c、側壁10d及び天井10eは、水分の浸透することのない耐水性材料、例えば樹脂、ガラス等で形成される。また、浴室10への連通口に設けられた開閉扉25、27も耐水性材料で形成される。さらに、浴室10の側壁10dと開閉扉25、27とは、これら開閉扉25、27が閉じられたときに密封されるようにシール部材が設けられている。このため、開閉扉25、27が閉じられたときには、側壁10dと開閉扉25、27との間の隙間から浴室内の水分が漏れ出すことはない。
【0035】
ただし、浴室10は、完全に密封されているわけではなく、例えば、浴室暖房乾燥機30により換気が行われているときに、浴室10内へ空気が流入するように通気孔等が設けられている。この通気孔は、浴室10の側壁や天井等に設けられていてもよいし、開閉扉25、27に設けられていてもよい。
【0036】
同様に、防水室11にも防水加工がなされている。したがって、防水室11を画成する床11c、側壁11d及び天井11e並びに防水室11への連通口に設けられた開閉扉26、27、28、29は、耐水性材料で形成される。さらに、防水室11の側壁11dと開閉扉26、27、28、29とは、側壁11dと開閉扉26、27、28、29との間の隙間から防水室11内の水分が漏れ出すことのないように、これら開閉扉26、27、28、29が閉じられたときに密封されるようにシール部材が設けられている。
【0037】
ただし、防水室11も、完全に密封されているわけではなく、例えば、防水室暖房乾燥機32により換気等が行われているときに、浴室10内へ空気が流入するように通気孔等が設けられている。この通気孔は、防水室11の側壁や天井等に設けられてもよいし、開閉扉26、27、28、29に設けられてもよい。
【0038】
防水室11には冷水及び温水を供給可能なシャワー35及び蛇口36が設けられており、防水室11内に冷水及び温水を供給することができる。シャワー35及び蛇口36を介して供給された冷水又は温水は、防水室11の床に配置された排水孔(図示せず)から排出される。同様に、浴室10にも冷水及び温水を供給可能なシャワー37及び蛇口38が設けられ、シャワー37及び蛇口38を介して供給された冷水又は温水は、浴室10の床に配置された排水孔(図示せず)から排出される。
【0039】
上述したように、防水加工が施された防水室11は、浴室10及び洗面脱衣室12に隣接して設けられ、また、キッチン13やバルコニー17等に連通せしめられる。さらに、防水室11には、防水室11内の暖房、換気、乾燥及びミスト供給を行うことができるミスト発生装置付き防水室暖房乾燥機32が設けられる。このように構成された防水室11を設けることで、防水室11は様々な用途に用いることが可能になる。
【0040】
例えば、防水室暖房乾燥機32が設けられていることから、防水室32内で洗濯物を干すことができる。浴室暖房乾燥機30が設けられている場合であっても、入浴中や、浴室10の浴槽内に温水が満たされている状態では、浴室10内で洗濯物を干すことができないが、防水室11であればそのような状態であっても洗濯物を干すことができる。また、バルコニーと連通していることから、バルコニーに洗濯物を干している間に降雨があった場合にも、容易に防水室11内に洗濯物を移すことができる。
【0041】
また、防水室11がキッチン13に連通していることから、防水室11とキッチン13との間の開閉扉28を開放することによって、防水室11とキッチン13とを一体的な広い調理空間として用いることができる。特に、防水室11は、部屋自体の洗浄が容易であるため、そば打ち等、粉が飛び散るような作業を行っても、その後の清掃を容易に行うことができる。
【0042】
また、防水室11にはミスト発生機能付き防水室暖房乾燥機32が設けられていることから、防水室11内に温水ミストを供給しつつ防水室11内で運動やヨガ等を行うことができる。また、防水室11内には高温多湿空間を作り出すことも可能であるため、熱帯植物の栽培を行うことも可能である。特に、防水室11がバルコニー17と連通していることから、外気温や天候に応じて植物を防水室11とバルコニー17との間で容易に移動させることができる。さらに、浴室10と防水室11との間の隔壁をガラス張りにしておけば、防水室11内の乳児を確認しつつ親が入浴することも可能である。
【0043】
このように、防水室11は様々な用途に用いることが可能であり、防水室11を備えた住宅に居住する住人の生活のバリエーションを格段に広げることができる。
【0044】
なお、上記実施形態では、集合住宅の一住戸において防水室11を設けた例を示したが、必ずしも集合住宅に限定されるものではなく、戸建て住宅に防水室11を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の防水室、及び部屋構成を備える集合住宅の一住戸の一部の間取図である。
【図2】住宅内の所定の空間を複数に分割して、浴室、防水室、洗面脱衣室等を各空間の大きさに合わせたユニットとすることを説明するための図である。
【図3】図1と同様な間取り図である。
【図4】図1のラインX−Xから見た概略的な断面側面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 住宅
10 浴室
11 防水室
12 洗面脱衣室
13 キッチン
14 リビングダイニングルーム
17 バルコニー
30 浴室暖房乾燥機
32 防水室暖房乾燥機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室と洗面脱衣室とに隣接して設けられると共に、防水加工された防水室において、
浴室及び洗面脱衣室に連通する連通口を具備すると共に、これら浴室及び洗面脱衣室以外の空間に連通する連通口を具備し、これら連通口には防水状態で連通口を閉鎖可能な開閉扉が設けられ、
当該防水室には防水室内を乾燥させる乾燥機が設けられる、防水室。
【請求項2】
上記乾燥機は、防水室内を強制的に換気させる換気機能を有する、請求項1に記載の防水室。
【請求項3】
上記乾燥機は、防水室内を昇温させる暖房機能を有する、請求項1又は2に記載の防水室。
【請求項4】
当該防水室には、防水室内にミストを供給するミスト発生装置が設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の防水室。
【請求項5】
上記浴室及び洗面脱衣室以外の空間が、バルコニー及びキッチンの少なくともいずれか一方である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の防水室。
【請求項6】
当該防水室内に給水用のシャワーまたは蛇口が設けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の防水室。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の防水室と浴室とを備える部屋構成において、
上記浴室には、該浴室内を乾燥させる浴室乾燥機及び該浴室内にミストを供給する浴室ミスト発生装置が設けられる、部屋構成。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−84434(P2010−84434A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255189(P2008−255189)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(500516849)伊藤忠都市開発株式会社 (1)
【出願人】(000220262)東京瓦斯株式会社 (1,166)
【Fターム(参考)】