説明

防波堤“瓢箪島”

【課題】東北大震災級の巨大津波を阻止することのできる防波堤を提供する。
【解決手段】3重(列)に配置する事により津波の威力を弱める。第一波の2m〜3mの波に対しては、テトラポット状(円柱・角錐)の島状の防波堤にて弱める。次の第二波の6m〜7mの大波(射流)に対しては、第二列目の防波堤により、第一波の波を反射させ当てる事により弱める。さらに、第三波が第2防波堤を乗り越えても第三の防波堤により阻止する。全ての防波堤には、支持地盤までコンクリート杭、鋼管杭、サンドコンパクションパイルを打ち込み、堤防を横断する樋管水門は設けない。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
今回の東北大震災による津波の被害から我らが同胞の東北地方の人々を守る為、従来の専門技術者、学者とは一味違う考えに立って立案した。今回の津波を異国より侵略、得体の知れない巨大な敵と考えて、その為にはいかなる対応と対策が必要かと言う点について考えた。基本的には戦闘、戦術をどの様に考えるか、又古来より武道の教えに何かヒントがないか思案しつつ考案した。
先ず地震発生時より20〜30分後に来るであろう津波の第一波は2〜3mの高さであろうと考えられる。これに対しては、第1列目の堤防には相手の力、威力を減衰させる為、円柱、角錐、カゴ状の四角形の鉄骨、鉄筋コンクリート製(例 既存のテトラポットを埋め込んだ物でも良い)により、力を弱めさして、途中所々切って松島の島が何個かある姿となる次の第二波は6m〜7m以上になるだろう一番巨大な高い波に対しては、第1列目を通り過ぎた波を裏小段と裏のり尻を半円状とし、その底部も曲線を付け、さながら遊園地のジェットコースターのごとく、第二波の6m〜7mの高波に激突させその威力をここでも減衰させる。
それでも乗り越えてくる波については、いよいよ後陣に控える第3の防波堤により対応する今の所、守備は第1列(前衛)第2列(中衛)第3列(後衛:ゴールキーパーと考える)で津波の威力は落ちると思うが、それ以上は第4列は幅100m以上の高台高さは、40m以上の避難タワーを作る。尚、防波堤▲1▼▲2▼▲3▼の堤防の裏側(裏小段、裏のり面)は波に抉り取られない様半円状にして補強する。
【技術分野】
現在ある一列のみ防波堤と違い第二列、第三列にまで防御を固めた従来に無い防波堤と考える。
【背景技術】
鉄筋コンクリート製でただ断面が台形をしたのっぺりとした防波堤ただ高いだけの15〜20mの防波堤が海中にあったようだ。
【発明が解決しようとする課題】
【001】
松島の島のような郡体が前列にあり、各防波堤前面には突起物が出ており、この多くのいろいろな形(円柱・角錐・カゴ状)の郡体により、津浪の威力を抑え通過した波により、次に襲来する波にこれを当て波力を減衰させる尚、残り第2防波堤をすり抜けた波はいよいよ第3の防波堤により守る。
【課題を解決する為の手段】
津浪の第一波を突起物が突き出た第1防波堤により一列になって進んでくる第一波を各10m〜20mの幅で、寸断する。その第1防波堤を乗り越えた波を利用して、次に襲って来る高波を第2防波堤にて跳ね返した第一波を第二波に当たる事により、お互いの津波が正面からぶつかり合い、その威力を相互に帳消しとする考え。ゆえにこれも乗り越えた波は第3防波堤(後陣のゴールキーパー)が打ち取ると言う陣形である。
尚、▲1▼▲2▼▲3▼全ての防波堤には、支持地盤までコンクリート杭、金岡管杭、サンドコンパクションパイルを打ち込み、堤防を横断する樋管水門は設けない。今の所海水のパイピング現象は除外する。
【発明を実施するための形態】
防波堤“瓢箪島”▲1▼▲2▼第2列目防波堤と▲3▼第3列目防波堤による
【実施例】
第1防波堤は、20m〜30m(長さ)×10m〜20m(幅)×5m〜7m(高さ)築堤前列の高水、敷幅と本体に消波用の突起物(テトラポット状)を備え、先ず津波の第一波に対する。越流した波をうまく導びく為、築堤裏のり面を円形にむくりを付け第2列の前方へ(反り返った)面を持つ長堤×10m以上の幅×7m〜20m(高さ)の主防波堤により防御それでも越流する波については第3列長堤×既存の防波堤同等の幅×高さは各地区リアス式海岸の形態により決める。
各第1列、第2列、第3列防波堤の裏のり面は円形のむくりは全てにおいて付けるとす第1列防波堤には潮が引いた時の警報機と第2列防波堤にはビデオカメラ取付。
【発明の効果】
机上での考案で有る為、効果可否は今後の模型での実験結果による。今の所当社取の有る大手ゼネコンとのタイアップにより、改良、改善に務めその効用の程を確かめるつもりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】地球上にての日本国の位置図
【図2】地震、津波を起こす地層図
【図3】東北地方、名取市の津波範囲図
【図4】津波の高低を表す図
【図5】防波堤“瓢箪島”平面図
【図6】同 断面図
【符号の説明】
1. 島防波堤の本体
2. 第2列目防波堤
3. 第3列目防波堤
A. 津波の威力を減衰させる波消しブロック
B. 防波堤の裏のり面補強円形
C. 津波を第2列目へ導く曲面
イ. 引き潮を感知する装置20m間隔、延長500m以上
ロ. 装置の導線
ハ. 防災スピーカートビデオカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来の堤防とは全く景観も形状も違う物を考えている。
結論を先に述べる津浪(相手方つまり敵である)の力をいかに弱め、その威力を色々な面にて分散させる為、ありとあらゆる手立てを用いる。
▲1▼第一波の2m〜3mの波をテトラポット状(円柱・角錐)にて弱める。20m間隔で海中延1Kmの波いた時、自動電源で危険をアナウンスする装置をつける。
第二波の6m〜7mの大波(射流)を第一波の波を当てる事により弱める。引潮でビデオカメラの作する装置をつける。
▲3▼第三波が▲2▼を乗り越えても▲3▼の防波堤により最後に堤防▲3▼により阻止する。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−237183(P2012−237183A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121000(P2011−121000)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(505197872)株式会社都市調査設計 (5)
【Fターム(参考)】