説明

防黴剤・消臭剤・抗菌剤等を使用した施工法

【課題】建造物等の内装・外装等において、防かび剤の使用する施工を、省力化・経済性の向上等を図る施工法である。
【解決手段】防かび剤等を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
建造物の内装外装・自動車の内装外装等にリン酸チタ二ア化合物を主成分とするする、防黴剤・消臭剤・抗菌剤・防汚剤を使用した施工法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の防黴剤・消臭剤・抗菌剤等の使用法としては、下記のような特許文献に記載のような技術が開発されている。
【特許文献1】特開2005−126348
【特許文献2】特開2005−89453
前記の特許文献は、防黴剤・消臭剤・抗菌剤等自体に関する記載等である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の特許文献には、防黴剤等を使用した施工法の記載はない。
【0004】
本発明は、上記従来の特許文献等に存在しない、防黴剤・消臭剤・抗菌剤等を使用した効率の良い施工法を提供することを目的とする。
【課題を解決する手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成するために、リン酸チタ二ア化合物を主成分とする防黴剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする防黴剤を使用した施工法を提供する。
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、リン酸チタ二ア化合物を主成分とする防臭剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする消臭剤を使用した施工法を提供する。
【0007】
本発明は上記目的を達成するために、リン酸チタ二ア化合物を主成分とする抗菌剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする抗菌剤を使用した施工法を提供する。
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、リン酸チタ二ア化合物を主成分とする防汚剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする防汚剤を使用した施工法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
上記本発明の防黴剤・消臭剤・抗菌剤等を使用した施工法を使用した施工法は、防黴剤等を使用して、建造物等を内装する場合には、壁に隙間がなく設置されている家具等を、移動して約10〜20センチメートルの隙間を形成する。
このように家具等を移動して隙間を形成するだけで作業を行うことが出来るので、従来のように家具等を撤収していた方法に比較して大幅な省力化を図ることが出来る。
このような状態で、m当たり約10〜20ccの上記防黴剤等を塗布する。これは、従来がm当たり約20〜50ccに比較して大幅に経済性が向上している。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0010】
実施例1は、防黴剤の施工法に関する。
防かび剤は、化学式及び含有量が、Ti(OH)×(OR)4−x0.31%以上であるリン酸チタ二ア化合物を主成分とする。
上記の防かび剤を使用して、建造物等を内装する場合には、壁に隙間がなく設置されている家具等を、移動して約10〜20センチメートルの隙間を形成する。
このように家具等を移動して隙間を形成するだけで作業を行うことが出来るので、従来のように家具等を撤収していた方法に比較して大幅な省力化を図ることが出来る。
このような状態で、m当たり約10〜20ccの上記防かび剤を塗布する。その後、約10〜20分が経過してから3回塗布する。これは、従来がm当たり約20〜50ccに比較して大幅に経済性が向上している。
【0011】
実施例2は、抗菌剤の施工法に関する。
抗菌剤は、化学式及び含有量が、Ti(OH)×(OH)4−0.24%以上、であるリン酸チタ二ア化合物を主成分とする。
上記の抗菌剤を使用して、建造物等を内装する場合には、壁に隙間がなく設置されている家具等を、移動して約10〜20センチメートルの隙間を形成する。
このように家具等を移動して隙間を形成するだけで作業を行うことが出来るので、従来のように家具等を撤収していた方法に比較して約半分の大幅な省力化を図ることが出来る。
このような状態で、m当たり約10〜20ccの上記防かび剤を塗布する。その後、約10〜20分が経過してから3回塗布する。これは、従来がm当たり約20〜50ccに比較して約半分の大幅に経済性が向上している。
【0012】
実施例3は、消臭剤の施工法に関する。
消臭剤は、化学式及び含有量が、化学式及び含有量が、Ti(OH)×(Si)2−0.24%以上、であるリン酸チタ二ア化合物を主成分とする。
上記の消臭剤を使用して、建造物等を内装する場合には、壁に隙間がなく設置されている家具等を、移動して約10〜20センチメートルの隙間を形成する。
このように家具等を移動して隙間を形成するだけで作業を行うことが出来るので、従来のように家具等を撤収していた方法に比較して大幅な省力化を図ることが出来る。
このような状態で、m当たり約10〜20ccの上記防かび剤を塗布する。その後、約10〜20分が経過してから3回塗布する。これは、従来がm当たり約20〜50ccに比較して大幅に経済性が向上している。
している。
【0013】
実施例4は、防汚剤の施工法に関する。
防汚剤は、前記防黴剤と同様に化学式及び含有量が、Ti(OH)×(OR)4−x0.31%以上であるリン酸チタ二ア化合物を主成分とする。
上記の防汚剤を使用して、建造物等を内装する場合には、壁に隙間がなく設置されている家具等を、移動して約10〜20センチメートルの隙間を形成する。
このように家具等を移動して隙間を形成するだけで作業を行うことが出来るので、従来のように家具等を撤収していた方法に比較して大幅な省力化を図ることが出来る。
このような状態で、m当たり約10〜20ccの上記防汚剤を塗布する。その後、約10〜20分が経過してから3回塗布する。これは、従来がm当たり約20〜50ccに比較して大幅に経済性が向上している。
【0014】
本発明に係る施工法の適用は、次の通りである。
(1)内装全般(従来の光触媒では効果を期待出来なかった対象物に適用)
柱・床・テーブル・カウンター等の木製部材、クロス、腰板、天井材、カーテン、ブラインド、ジュータン等、経年変化による汚れやタバコのヤニによる黄ばみ等を抑制し、嫌な臭いも分解する。
また、浴室の湯垢やカビの発生を抑えると同時に、シックハウス症候群の原因ともなるホルムアルデヒト等の有機化学物質を分解して無害化します。
勿論、キッチンのシンクやガスレンジ、レンジフード、あるいはサイドボードやソファー、座卓等にも目的に合わせて使用できる。
(2)建造物・構造物の外壁
公共の建造物、ビルや住宅等の外壁、あるいはタイルや塗料、サイディングボード等にコーティングする事ができ、煤煙・排気ガスや粉塵等の汚れの付着を抑制して汚れなくします。勿論、トンネルや地下室等の光(紫外線)の照射が無い、あるいは微弱な対象物に施工が可能です。
また、親水性が極めて高い為、降雨により汚れを洗い流してくれますので、いつまでも美しい外観を維持する事ができる。
(3)病院・老人介護施設など
病院内部の壁・天井面へコーティングする事により、病原菌の感染・媒介を予防します。免疫力の低い老人や乳幼児に感染しやすいMRSAの問題もあり、治療室や手術室等、更なる医療衛生の向上が期待できます。また、老人介護施設や学校等の衛生管理を目的とした用途にも、使用できる。
(4)自動車等の交通機関(鉄道・飛行機・船舶含む)
車のボディーに加工した場合、水垢が付きにくく、雨が降れば綺麗に汚れを落とす事ができます。しかも、ワックスの比ではない防汚効果を発揮します。また、車内にもコーティングできる為、タバコ臭や悪臭も分解する。
鳥の糞・虫の死骸・花粉等も簡単に落とせますので、美観を維持しながら、衛生的な空間の維持が可能となる。
(5)ホテル等の不特定多数の人々が使用する施設
ホテル等の室内に残る体臭や香水臭、生活臭、タバコ臭を分解し、快適な空間を維持します。また、ヤニによるクロスの防汚やガラス窓へのコーティングにより、クリアーな視界を維持する事ができる等、清掃労力とコストを大きく省く事が可能となる。
(6)ビル等のガラス窓
定無光触媒は「無色透明」の為、期的なメンテナンスが必要とされるビルのガラス窓等に、コーティング施工する事で、高い親水性により降雨によるセルフクリーニング効果が期待できる為、メンテナンスコストを大きく削減できる。
(7)エンドユーザー対象マーケット(一般)
▲1▼一般家庭 (戸建、集合住宅、所有、賃貸問わず)
▲2▼一般 (家具、玩具、洋服、寝具、スポーツ用品等)
▲3▼カーオーナー (車の外装、内装)
(8)エンドユーザー対象マーケット(企業)
▲1▼飲食店
▲2▼町工場
▲3▼ペットショップ
▲4▼美容院
▲5▼老人ホーム
▲6▼病院
▲7▼ホテル
(9)タイアップ対象マーケット(取次店)
▲1▼ビル・一般住宅清掃業者、リフォーム業者、ハウスクリーニング業者
▲2▼カーディーラー・中古車販売業者
▲3▼修理工場、ガソリンスタンド、洗車業者、カーショップ
▲4▼家具・建材メーカー及び販売業者
▲5▼ユニットバス・洗面化粧台・トイレメーカー及び販売業者
▲6▼不動産業者、アパートマンションオーナー
▲7▼クリーニング店
▲8▼ペットショップ
▲9▼スポーツ用品店
▲10▼自然食品取扱店
▲11▼健康、環境機器販売業者
▲12▼浄水器販売業者
【0015】
本発明に係る防かび剤等は、次のような特長を有する。
(1)接着成分(バインダー)不要
無色透明で接着成分(バインダー)無しでそのまま素材に定着させる事が出来る。従いまして有機接着成分による素材の変質を起こない。そのため、あらゆる素材へのコーティングが可能です。また本製品は完全無機質の素材である。
(2)繊維にコートも可能
有機バインダーを必要とせず、繊維等の素材に密着し、その繊維特性は洗濯(50回)テスト、擦り(10、000回往復)テストで対洗濯性、対磨耗性が立証されている。無色透明の溶剤で素材の変色、色むらは少なく生地等の風合いを損ねることがない。
ガラス等の場合、透明性(直線透過度92%)は抜群で、白化や白点散着を起こさない。
(3)密着メカニズム
バインダーを必要とせず基材に強固に密着するメカニズムとして例えば苛性処理をすれば基材表面をはく離脱脂するごとく本製品は10nm前後で基材の凸凹に入り込み、さらに基材を10〜15オングストロームの深さで侵食埋没する。本製品はウェットでは固形物同志の密着性が高く積層された固形物は強固な膜を形成する。
(4)施工方法
超微粒子での定着を可能とした、噴き付け工法です。対象物によっては、刷毛・ローラー塗り、浸漬等既存物へ簡単に、しかもスピーディーにコーティング出来る。
本製品が水又はアルコールに溶解された状態で、その粒径は10nm前後に分布しており、施工後の皮膜表面が多くのサブミクロン径以下の微孔を形成した細孔壁で覆われた多孔構造を形成する。
(5)高い安全性
酸やアルカリ、熱にも強く、素材を保護しながら長期間定着します。対磨耗性も完璧(9H)で、フッ素や樹脂の比ではない驚愕の安定性を示しています。また、安全性も高く、完全無機剤で、銀、銅、錫等を一切含まず、人畜無害で急性経口毒性試験・皮膚刺激性試験により安全性が証明されている。
(6)接着成分(バインダー)不要
無色透明で接着成分(バインダー)無しでそのまま素材に定着させる事が出来ます。従いまして有機接着成分による素材の変質を起らない。
そのため、あらゆる素材へのコーティングが可能です。また本製品は完全無機質の素材である。
(7)繊維にコートも可能
有機バインダーを必要とせず、繊維等の素材に密着し、その繊維特性は洗濯(50回)テスト、擦り(10、000回往復)テストで対洗濯性、対磨耗性が立証されています。無色透明の溶剤で素材の変色、色むらは少なく生地等の風合いを損ねることがない。
ガラス等の場合、透明性(直線透過度92%)は抜群で、白化や白点散着を起こさない。
(8)耐久性
従来のワックス、ポリマーは有機物が主体であるため、紫外線や酸性雨などによる劣化が避けられません。有機物を全く含まない常温硬化型セラミックコーティングは、紫外線劣化が全くなく、酸にも強いため、耐久性の違いは圧倒的である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リン酸チタ二ア化合物を主成分とする防黴剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする防黴剤を使用した施工法。
【請求項2】
リン酸チタ二ア化合物を主成分とする防臭剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする消臭剤を使用した施工法。
【請求項3】
リン酸チタ二ア化合物を主成分とする抗菌剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする抗菌剤を使用した施工法。
【請求項4】
リン酸チタ二ア化合物を主成分とする防汚剤を、被噴射材との間に所定距離の隙間を形成した状態で、被噴射材に所定面積当りに所定噴射量を噴射して、施工作業を行うことを特徴とする防汚剤を使用した施工法。

【公開番号】特開2007−7634(P2007−7634A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232596(P2005−232596)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(505258911)株式会社インターフィールド (1)
【Fターム(参考)】