説明

除草化合物

本発明は、植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(I):


{式中、R、R、R、R及びRは請求項1で規定された通りである。}で表される化合物又はその塩若しくはN−オキシドを適用する工程を含む、植物を防除するか、又は植物成長を抑制する方法に関する。さらに、本発明は、式(I)の化合物の製造方法、式(I)の化合物の調製に使用される中間体、式(I)の化合物を含む除草組成物、及び特定の新規なピリドピリジンに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な除草剤ピリド[2,3−b]ピラジン、それらの製造方法、これらの化合物を含む組成物、及び植物の防除又は植物成長の阻害におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
特定のピリドピラジンは、例えば、国際公開第08/009908号パンフレット及び国際公開第08/071918号パンフレットに除草化合物として記述されていた。特定のピリドピラジンは、例えば、国際公開第04/056825号パンフレット、国際公開第05/123698号パンフレット及び国際公開第05/123733号パンフレットに、殺菌性化合物の合成における中間体として開示されていた。特定のピリドピラジンは、例えば国際公開第05/010000号パンフレットに殺菌性化合物として開示されていた。特定のピリドピラジンは、例えば、国際公開第96/22990号パンフレット及び国際公開第03/066630号パンフレットに医薬化合物として開示されていた。
【0003】
今では、驚くべきことに、特定のピリド[2,3−b]ピラジンが、良好な除草性及び成長抑制性を示すことが分かった。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本発明は、植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(I)
【化1】

{式中、R及びRは、独立して水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、アリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているアリール、又はヘテロアリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているヘテロアリールであり;
は、水素、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜C10アルキニル、C〜Cハロアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、若しくは複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルであり;
は、ヘテロアリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜4個のRで置換されているヘテロアリールであり;
は、ヒドロキシ基又はヒドロキシ基へと代謝されることができる基であり;
各々のR、R及びRは、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、ヒドロキシ、C〜C10アルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜C1Oアルコキシ−C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルコキシ、C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルカルボニル、ホルミル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、C〜C10アルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜C10アルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜C10アルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、アミノ、C〜C10アルキルアミノ、ジ−C〜C10アルキルアミノ、C〜C10アルキルカルボニルアミノ、アリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリール、ヘテロアリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリール、アリール−C〜Cアルキル、若しくはアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルキル、アリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリールオキシ、アリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリールチオ、又はヘテロアリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリールチオであり;そして
各々のR13は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルコキシである。}
の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを適用する工程を含む、植物を防除する方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0005】
式(I)の化合物は、幾何学若しくは光学異性体又は互変異性体で存在してよい。本発明は、あらゆる割合のそのような異性体及び互変異性体並びにその混合物の全て、並びに重水素で置換された化合物などの同位体を対象とする。
【0006】
例えば、式(Ia)の化合物、すなわち、Rが、水素であり、そしてRが、ヒドロキシである式(I)の化合物は、少なくとも5種の互変異性形態で誘導されることができる。
【化2】

【0007】
これらの化合物の幾つかは、良好な除草活性を示す。さらに、これらの化合物は、式(Ib)、(Ic)及び(Id)の化合物の合成のための中間体として使用されることができる。
【0008】
例えば、式(Ib)の化合物、すなわち、Rが、水素であり、そしてRが、式(I)の化合物について規定された通りであるが、ヒドロキシ以外である式(I)の化合物は、少なくとも2個の互変異性形態で誘導されることができる。
【化3】

【0009】
これらの化合物の幾つかは、良好な除草活性を示す。さらに、これらの化合物は、式(Ia)、(Ic)及び(Id)の化合物の合成のための中間体として使用されることができる。
【0010】
下記式(Ic):
【化4】

の化合物、すなわち、Rが、式(I)の化合物のために規定された通りであるが、水素以外であり、そしてRは、式(I)の化合物のために規定された通りであるがヒドロキシ以外である式(I)の化合物が、唯一の互変異性体で誘導されることができる。
【0011】
これらの化合物の大半は、良好な除草活性を示す。さらに、これらの化合物は、(Ia)、(Ib)及び(Id)の化合物の合成のための中間体として使用されることができる。
【0012】
式(Id)の化合物、すなわち、式(I){式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、そしてRは、ヒドロキシである}の化合物は、3種の互変異性体で誘導されることができる。
【化5】

【0013】
これらの化合物の大半は、良好な除草活性を示す。さらに、これらの化合物は、式(Ia)、(Ib)及び(Ic)の化合物の合成のための中間体として使用されることができる。
【0014】
各アルキル部分(単独か、又はアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルなどのより大きな基の一部としてのいずれか)は、直鎖又は分岐鎖であり、そして例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n‐ブチル、n−ペンチル、H−ヘキシル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert‐ブチル又はネオペンチルである。アルキル基は、好ましくはC〜Cアルキル基、より好ましくはC〜C、そして最も好ましくはC〜Cアルキル基である。
【0015】
アルケニル及びアルキニル部分(単独か、又はアルケニルオキシ若しくはアルキニルオキシなどのより大きな基の一部としてのいずれか)は、直鎖又は分岐鎖の形態でよく、そして前記アルケニル部分は、適切な場合には、(E)−又は(Z)−配置のいずれかでよい。例は、ビニル、アリル、プロプ−2−エニル及びプロパルギルである。アルケニル及びアルキニル基は、好ましくは、C〜Cアルケニル若しくはアルキニル基、より好ましくはC〜C、そして最も好ましくは、C〜Cアルケニル若しくはアルキニル基である。
【0016】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
【0017】
ハロアルキル基(単独か、又はハロアルコキシ若しくはハロアルキルチオなどのより大きな基の一部としてのいずれか)は、1つ以上の同一又は異なるハロゲン原子で置換されており、かつ例えば、−CF、−CFCl、−CHF、−CHCF又は−CHCHFであるアルキル基である。ハロアルケニル及びハロアルキニル基(単独で、又はハロアルケニルオキシ若しくはハロアルキニルオキシなどのより大きな基の一部としてのいずれか)は、それぞれ1つ以上の同一又は異なるハロゲン原子で置換されており、かつ例えば、−CH=CF、−CF=CH又は−C≡CClであるアルケニル及びアルキニル基である。
【0018】
シアノアルキル基は、1つ以上のシアノ基で置換されているアルキル基(例えば、シアノメチル又は1,3−ジシアノプロピル)である。
【0019】
シクロアルキル基は、単環又は二環式でよく、そして所望により、1つ以上のメチル基で置換されることができる。シクロアルキル基は、好ましくは3〜8個の炭素原子、より好ましくは3〜6個の炭素原子を含む。単環式シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。
【0020】
本明細書に関しては、用語「アリール」とは、単環、二環又は三環状でよい環部分をいう。そのような環の例としては、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、インデニル又はフェナントレニルが挙げられる。好ましいアリール基は、フェニルである。
【0021】
用語「ヘテロアリール」とは、少なくとも1つのヘテロ原子を含み、かつ単環又は2個以上の縮合環のいずれかから成る芳香族環部分をいう。好ましくは、単環は、3個以下のヘテロ原子を含み、そして二環式部分は、4個以下のヘテロ原子を含み、ヘテロ原子は、好ましくは、窒素、酸素及び硫黄から選択される。単環基の例としては、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、フラニル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル及びテトラゾリルが挙げられる。より好ましい単環基は、ピリジル、ピリミジニル、チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、ピラゾリル及びトリアゾリルであり、最も好ましくは、ピリジル、ピリミジニル、チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル及びチアゾリルである。二環式基の例は、ベンゾチオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルである。より好ましい二環式基は、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル及びピラゾロ[l,5−a]ピリミジニルであり、最も好ましくは、キノリニル及びイソキノリニルである。
【0022】
用語「複素環の(複素環−)」は、ヘテロアリール、さらに、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチオフェニル、クロメン−4−オニル、9H−フルオレニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ−1,4−ジオキセピニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル、ピペリジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキサニル、4,5−ジヒドロ−イソオキサゾリル、テトラヒドロフラニル及びモルホリニルなどのそれらの不飽和又は部分的不飽和類似体を含むことが定義される。
【0023】
本明細書で使用されるような用語「除草剤」は、植物の成長を制御又は改質する化合物を意味する。用語「除草剤的に有効な量」は、植物の成長に制御又は改質効果を生み出すことができる化合物又はそのような化合物の組み合わせの量を意味する。制御又は改質する効果は、自然な発達からの全ての逸脱、例えば:枯草、遅延、葉枯れ、奇形、矮化などを含む。用語「植物」とは、種、苗木、若木、根、塊茎、葉柄、茎、枝葉、及び果実を含む植物の全物理的部分をいう。用語「場所」は、土壌、種、及び苗木、並びに定着した植物を含むことを意図する。本明細書で使用されるときの用語「代謝」は、生体による、特に植物中(植物体中)での物質のある形態から別の形態への変換又は分解を意味する。
【0024】
本明細書で使用されるような用語「塩」は、例えば、ヒドロキシル又はカルボキシル基の酸素原子上に、負電荷を有する式(I)の化合物、又は例えば、窒素含有ヘテロアリール基の窒素原子上に(例えば、そのような窒素がアルキル化により四級化されるならば)、正電荷を有する式(I)の化合物を意味する。対イオンは、必然的に反対の電荷である。対イオンが、カチオンである必要がある場合には、対イオンは、例えば、ナトリウム若しくはカリウムなどのアルカリ金属、又はマグネシウム及びカルシウムなどのアルカリ土類金属、又はアンモニウム及びテトラメチルアンモニウムなどの四級アンモニウム塩基であろう。対イオンがアニオンである必要がある場合には、対イオンは、例えば、水酸化物、又は塩化物若しくは臭素化物などのハロゲン化物であろう。
【0025】
また、本発明による式(I)の化合物は、例えば塩形成中に形成されることができる水和物を含む。
【0026】
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13及びR14の好ましいものは、任意の組み合わせにおいて、下記の通りである:
【0027】
好ましくは、Rは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC〜Cアルコキシである。
【0028】
より好ましくは、Rは、水素、C〜Cアルキル、ハロ、シアノ又はヒドロキシである。
【0029】
さらに好ましくは、Rは、水素、メチル、クロロ又はブロモである。
【0030】
さらに好ましくは、Rは、水素又はクロロである。
【0031】
最も好ましくは、Rは、水素である。
【0032】
好ましくは、Rは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC〜Cアルコキシである。
【0033】
より好ましくは、Rは、水素、C〜Cアルキル、ハロ、シアノ又はヒドロキシである。
【0034】
さらに好ましくはRは、水素、メチル、クロロ又はブロモである。
【0035】
さらに好ましくは、Rは、水素又はクロロである。
【0036】
最も好ましくは、Rは、水素である。
【0037】
好ましくは、Rは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル又はC〜Cハロアルキニルである。Rについて好ましい基の例は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−メチル−プロピル、2−フルオロ−エチル、2,2−ジフルオロ−エチル、2,2,2−トリフルオロ−エチル、アリル、ブタ−3−エン−l−イル又はプロパルギルである。
【0038】
より好ましくはRは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル又はC〜Cアルキニルである。Rについてより好ましい基の例は、水素、メチル、エチル、2,2−ジフルオロ−エチル、2,2,2−トリフルオロ−エチル、アリル又はプロパルギルである。
【0039】
最も好ましくは、Rは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルキニルである。Rについて最も好ましい基の例は、水素、メチル、エチル、2,2−ジフルオロ−エチル又はプロパルギルである。
【0040】
好ましい一実施形態では、Rは、2,2−ジフルオロ−エチルである。
【0041】
好ましくは、Rは、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているヘテロアリールである。
【0042】
より好ましくは、Rは、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されていて2個以下のヘテロ原子を含む、単環ヘテロアリールであるか、又はRは、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されていて3個以下のヘテロ原子を含む二環式ヘテロアリールである。
【0043】
さらに好ましくは、Rは、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているピリジル、ピリミジニル、チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、ピラゾリル又はトリアゾリルであるか、又はRは、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル又はピラゾロ[l,5−a]ピリミジニルである。Rについて最も好ましい基の例としては、3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル、3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル、2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル、2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル、4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル、2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル、3,6−ジクロロ−ピリド−2−イル、3−クロロ−5−フルオロ−ピリド−2−イル、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリド−2−イル、3,5,6−トリクロロ−ピリド−2−イル、2,5−ジクロロ−ピリド−3−イル、2,3−ジクロロ−ピリド−4−イル、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−ピリド−3−イル、2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリド−3−イル、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリド−4−イル、2,3,5−トリクロロ−ピリド−4−イル、5−クロロ−ピリミジン−4−イル、3,4,5−トリクロロ−チオフェン−2−イル、2,5−ジクロロ−チオフェン−3−イル、3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル、3−トリフルオロメチル−4−クロロ−イソオキサゾール−5−イル、3,4−ジクロロ−イソオキサゾール−5−イル、3−メチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イル、3−トリフルオロメチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イル、2,4−ジクロロ−チアゾール−5−イル、2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル、2,5−ジクロロ−チアゾール−4−イル、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル、5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル、2,4−ジクロロ−キノリン−3−イル、4−クロロ−2−トリフルオロメチル−キノリン−3−イル、1−クロロ−イソキノリン3−イル、及びl,4−ジクロロ−イソキノリン3−イル、2,5−ジメチル−ピラゾロ[l,5−a]−ピリミジン−7−イル−が挙げられる。
【0044】
最も好ましくは、Rは、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているピリジル、ピリミジニル、チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル又はチアゾリルであるか、又はRは、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているキノリニル又はイソキノリニルである。Rについて最も好ましい基の例としては、3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル、3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル、2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル、2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル、4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル、2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル、3,6−ジクロロ−ピリド−2−イル、3−クロロ−5−フルオロ−ピリド−2−イル、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリド−2−イル、3,5,6−トリクロロ−ピリド−2−イル、2,5−ジクロロ−ピリド−3−イル、2,3−ジクロロ−ピリド−4−イル、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−ピリド−3−イル、2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリド−3−イル、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリド−4−イル、2,3,5−トリクロロ−ピリド−4−イル、5−クロロ−ピリミジン−4−イル、3,4,5−トリクロロ−チオフェン−2−イル、2,5−ジクロロ−チオフェン−3−イル、3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル、3−トリフルオロメチル−4−クロロ−イソオキサゾール−5−イル、3,4−ジクロロ−イソオキサゾール−5−イル、3−メチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イル、3−トリフルオロメチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イル、2,4−ジクロロ−チアゾール−5−イル、2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル、2,5−ジクロロ−チアゾール−4−イル、2,4−ジクロロ−キノリン−3−イル、4−クロロ−2−トリフルオロメチル−キノリン−3−イル、1−クロロ−イソキノリン−3−イル、及び1,4−ジクロロ−イソキノリン3−イルが挙げられる。
【0045】
好ましい一実施形態では、Rは、3,5−ジクロロ−ピリド−2−イルである。
【0046】
好ましい一実施形態では、Rは、3,5−ジクロロ−ピリド−4−イルである。
【0047】
好ましい一実施形態では、Rは、2,6−ジクロロ−ピリド−3−イルである。
【0048】
好ましい一実施形態では、Rは、2,4−ジクロロ−ピリド−3−イルである。
【0049】
好ましい一実施形態では、Rは、4,6−ジクロロ−ピリド−3−イルである。
【0050】
好ましい一実施形態では、Rは、2,5−ジクロロ−ピリド−4−イルである。
【0051】
好ましい一実施形態では、Rは、2,5−ジクロロ−チオフェン−3−イルである。
【0052】
好ましい一実施形態では、Rは、3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イルである。
【0053】
好ましい一実施形態では、Rは、3−メチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イルである。
【0054】
好ましい一実施形態では、Rは、2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イルである。
【0055】
好ましい一実施形態では、Rは、2−クロロ−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イルである。
【0056】
好ましい一実施形態では、Rは、5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロ−メチル−1H−ピラゾール−4−イルである。
【0057】
好ましい一実施形態では、Rは、2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−l,2,3−トリアゾール−4−イルである。
【0058】
好ましい一実施形態では、Rは、2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イルである。
【0059】
好ましい一実施形態では、Rは、2,5−ジメチル−ピラゾロ[l,5−a]ピリミジン−7−イルである。
【0060】
好ましくは、Rは、ヒドロキシ、R−オキシ、R10−カルボニルオキシ、トリ−R11−シリルオキシ又はR12−スルホニルオキシであり、この際に
【0061】
は、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、又はアリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分がハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されているアリール−C〜Cアルキルであり;
【0062】
10は、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜C10アルキル、C〜C10ハロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜Cアルコキシ−C〜C10アルキル、C〜Cアルキルチオ−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、C〜C10アルキニルオキシ、C〜C10アルキルチオ、N−C〜Cアルキル−アミノ、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノ、アリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール、ヘテロアリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルキル、アリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールオキシ、アリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールチオ、又はヘテロアリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールチオであり;
【0063】
各々のR11は、独立して、C〜C10アルキル又はフェニル、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基で置換されているフェニルであり;
【0064】
12は、C〜C10アルキル、C〜C10ハロアルキル、又はフェニル、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基で置換されているフェニルであり;そして
【0065】
各々のR14は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cハロアルコキシ、C〜C10アルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜C10アルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜C10アルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、アリール又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基で置換されているアリール、又はヘテロアリール又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択された1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリールである。
【0066】
より好ましくは、Rは、ヒドロキシ、R−オキシ又はR10−カルボニルオキシである。
【0067】
さらに好ましくは、Rは、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、アリール−C〜Cアルコキシ、若しくはアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール−C〜Cアルコキシ、ヘテロアリール−C〜Cアルコキシ、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、C〜Cシクロアルキルカルボニルオキシ、C〜C10シクロアルキル−C〜C10アルキルカルボニルオキシ、C〜Cハロアルキルカルボニルオキシ、C〜Cアルケニルカルボニルオキシ、C〜Cアルキニルカルボニルオキシ、C〜Cアルコキシ−C〜Cアルキル−カルボニルオキシ、C〜Cアルキルチオ−C〜Cアルキルカルボニルオキシ、C〜Cアルコキシカルボニルオキシ、C〜Cアルケニルオキシカルボニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシカルボニルオキシ、C〜Cアルキルチオカルボニルオキシ、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニルオキシ、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールカルボニルオキシ、ヘテロアリールカルボニルオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールカルボニルオキシ、アリール−C〜Cアルキルカルボニルオキシ、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール−C〜Cアルキルカルボニルオキシ、ヘテロアリール−C〜Cアルキルカルボニルオキシ、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールオキシカルボニルオキシ、ヘテロアリールオキシカルボニルオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールオキシカルボニルオキシ、アリールチオカルボニルオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールチオカルボニルオキシ、又はヘテロアリールチオカルボニルオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールチオカルボニルオキシである。
【0068】
について好ましい基の例は、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシ、n‐プロピルカルボニルオキシ、ブタ−2−イルカルボニルオキシ、2−メチル−プロピルカルボニルオキシ、tert‐ブチルカルボニルオキシ、シクロプロピルカルボニルオキシ、シクロペンチル−メチルカルボニルオキシ、クロロメチルカルボニルオキシ、トリフルオロメチルカルボニルオキシ、アリルカルボニルオキシ、(E)−プロプ−l−エン−1−イルカルボニルオキシ、2−メチル−プロプ−1−エン−1−イルカルボニルオキシ、メトキシメチルカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、tert−ブトキシカルボニルオキシ、ブタ−2−イン−l−イルオキシカルボニルオキシ、エチルチオカルボニルオキシ、N,N−ジエチルアミノカルボニルオキシ、フェニルカルボニルオキシ、3−メトキシ−フェニルカルボニルオキシ、4−ニトロ−フェニルカルボニルオキシ、ベンジルカルボニルオキシ、フラン−2−イル−カルボニルオキシ、2,5−ジメチル−フラン−3−イルカルボニルオキシ、チオフェン−2−イルカルボニルオキシ、3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルカルボニルオキシ、及び1−フェニル−プロプ−1−イルカルボニルオキシである。
【0069】
さらに好ましくは、Rは、ヒドロキシ、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、C〜Cシクロアルキルカルボニルオキシ、C〜Cアルケニルカルボニルオキシ、C〜Cアルキニルカルボニルオキシ、C〜Cアルコキシカルボニルオキシ、C〜Cアルケニルオキシカルボニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシカルボニルオキシ又はC〜Cアルキルチオカルボニルオキシである。Rについてより好ましい基の例は、ヒドロキシ、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、ブタ−2−イルカルボニルオキシ、2−メチル−プロピルカルボニルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、シクロプロピルカルボニルオキシ、アリルカルボニルオキシ、(E)−プロプ−1−エン−1−イルカルボニルオキシ、2−メチル−プロプ−1−エン−1−イルカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、tert−ブトキシカルボニルオキシ、ブタ−2−イン−1−−イルオキシカルボニルオキシ、及びエチルチオカルボニルオキシである。
【0070】
最も好ましくは、Rは、ヒドロキシ、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、C〜Cアルコキシカルボニル−オキシ又はC〜Cアルキルチオカルボニルオキシである。Rについて最も好ましい基の例は、ヒドロキシ、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシ、n−プロピル−カルボニルオキシ、ブタ−2−イルカルボニルオキシ、2−メチル−プロピルカルボニルオキシ、tert‐ブチルカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、及びエチルチオカルボニルオキシである。
【0071】
好ましい一実施形態では、Rは、ヒドロキシである。
【0072】
好ましい一実施形態では、Rは、R−オキシであり、Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、又はアリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分がハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されているアリール−C〜Cアルキルである。そのようなR基は、好ましくは植物体中で、Rがヒドロキシである対応化合物を与えるために、置換されることができる。
【0073】
好ましい一実施形態では、Rは、R10−カルボニルオキシであり、そしてR10は、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜C10アルキル、C〜C10ハロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜Cアルコキシ−C〜C10アルキル、C〜Cアルキルチオ−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、C〜C10アルキニルオキシ、C〜C10アルキルチオ、N−C〜Cアルキル−アミノ、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノ、アリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール、ヘテロアリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルキル、アリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールオキシ、アリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールチオ、又はヘテロアリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールチオであり;そして各々のR14は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cハロアルコキシ、C〜C10アルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜C10アルキルフルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜C10アルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、アリール、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されているアリール、又はヘテロアリール、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリールである。そのようなR基は、好ましくは、植物体中で、Rがヒドロキシである対応化合物を与えるために、代謝されることができる。
【0074】
好ましい一実施形態では、Rは、イソプロピルカルボニルオキシ又はtert‐ブチル−カルボニルオキシである。
【0075】
好ましくは、各々のRは、独立して、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cハロアルコキシである。Rについてそのような好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシである。
【0076】
好ましくは、各々のRは、独立して、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cハロアルコキシである。Rについてそのような好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びトリフルオロメトキシである。
【0077】
最も好ましくは、各々のRは、独立してハロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルコキシである。Rについてそのような好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル及びメトキシである。
【0078】
好ましくは、各々のRは、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cハロアルコキシ、C〜C10アルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜C10アルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜C10アルキルスルホニル、又はC〜Cハロアルキルスルホニルである。
【0079】
より好ましくは各々のRは、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜C10アルキルチオ又はC〜Cハロアルキルチオである。Rについてそのようなより好ましい基の例は、ヨード、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ又はトリフルオロメチルチオである。
【0080】
さらに好ましくは、各々のRは、独立して、ハロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルコキシ又はC〜Cハロアルコキシである。Rについてそのようなさらに好ましい基の例は、ブロモ、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシである。
【0081】
最も好ましくは、各々のRは、独立して、ハロ、C〜C10アルキル、又はC〜Cハロアルキルである。
【0082】
についてそのようなさらに好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、メチル、又はトリフルオロメチルである。
【0083】
好ましくは、Rは、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリール−C〜Cアルキルである。
【0084】
より好ましくは、Rは、C〜Cアルケニル、又はC〜Cアルキニル、ベンジル、又はフェニル部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているベンジルである。
【0085】
さらに好ましくは、Rは、アリル、プロパルギル又はベンジルである。
【0086】
最も好ましくは、Rは、アリルである。
【0087】
好ましくは、R10は、CーCアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ−C〜Cアルキル、C〜Cアルキルチオ−C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、C〜Cアルキルチオ、N−C〜Cアルキル−アミノ、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノ、アリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール、ヘテロアリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルキル、アリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールオキシ、アリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールチオ、又はヘテロアリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールチオである。
【0088】
最も好ましくは、R10は、イソプロピル又はtert‐ブチルである。
【0089】
好ましくは、各々のR11は、独立してC〜Cアルキルである。
【0090】
好ましくは、R12は、C〜Cアルキル又はC〜Cハロアルキルである。
【0091】
好ましくは、各々のR13は、独立して、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルコキシである。そのような好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル及びメトキシである。
【0092】
好ましくは、各々のR14は、独立して、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cハロアルコキシである。そのような好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びトリフルオロメトキシである。
【0093】
一実施形態では、本発明は、植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(Ix):
【化6】

{式中、R、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、又は複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルである。}
の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを適用する工程を含む、植物を防除する方法を提供する。R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13及びR14について好ましいものは、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rが水素ではなくてよいこと以外は、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。
【0094】
別の実施形態では、本発明は、植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(Ic):
【化7】

{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキルであるか、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、又は複素環が部分同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルであり;そしてRは、ヒドロキシ基へと代謝されることができる基である。}の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを適用する工程を含む、植物を防除する方法を提供する。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13及びR14の好ましいもの、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rが水素になることができないこと以外は式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rがヒドロキシになることができないことを除いては、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。
【0095】
別の実施形態では、本発明は、植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(Id):
【化8】

{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C1〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、又は複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルである。}
の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを適用する工程を含む、植物を防除する方法を提供する。R、R、R、R、R、R及びR13について好ましいものは、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rが水素になることができない以外は式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。
【0096】
式(I)の特定の化合物は、新規であり、それ自体で本発明のさらなる態様を形成する。新規な化合物の1つの種類は、式(Ib):
【化9】

{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、ヒドロキシ基へと代謝されることができる基である。}
の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである。R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13及びR14について好ましいものは、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rがヒドロキシになることができない以外は式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。
【0097】
新規な化合物の別の種類は、式(Ic):
【化10】

{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、又は複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルであり;そしてRは、ヒドロキシ基へと代謝されることができる基である。}
の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである。R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13及びR14について好ましいものは、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rが水素になることができない以外は、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rがヒドロキシになることができない以外は式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。
【0098】
新規な化合物のさらなる種類は、式(Id):
【化11】

{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、又は複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルである。}
の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである。R、R、R、R、R、R及びR13について好ましいものは、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。Rについて好ましいものは、Rが水素になることができない以外は、式(I)の化合物の対応置換基について説明された好ましいものと同じものである。
【0099】
下記表1〜36の化合物は、本発明の化合物を示す。
【0100】
表1:
表1では、R及びRが水素であり、Rが3,5−ジクロロ−ピリド−2−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物を提供する。
【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【0101】
表2:
表2では、R及びRが水素であり、Rが3,5−ジクロロ−ピリド−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物を提供される。
【0102】
表3:
表3では、R及びRが水素であり、Rが2,6−ジクロロ−ピリド−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物を提供される。
【0103】
表4:
表4では、R及びRが水素であり、Rが2,4−ジクロロ−ピリド−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0104】
表5:
表5では、R及びRが水素であり、Rが4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0105】
表6:
表6では、R及びRが水素であり、Rが2,5−ジクロロ−ピリド−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0106】
表7:
表7では、R及びRが水素であり、Rが3,6−ジクロロ−ピリド−2−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0107】
表8:
表8では、R及びRが水素であり、Rが3−クロロ−5−フルオロ−ピリド−2−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0108】
表9:
表9では、R及びRが水素であり、Rが3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリド−2−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0109】
表10:
表10では、R及びRが水素であり、Rが3,5,6−トリクロロ−ピリド−2−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0110】
表11:
表11では、R及びRが水素であり、Rが2,5−ジクロロ−ピリド−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0111】
表12:
表12では、R及びRが水素であり、Rが2,3−ジクロロ−ピリド−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0112】
表13:
表13では、R及びRが水素であり、Rが2−クロロ−4−トリフルオロメチル−ピリド−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0113】
表14:
表14では、R及びRが水素であり、Rが2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリド−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0114】
表15:
表15では、R及びRが水素であり、Rが3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリド−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0115】
表16:
表16では、R及びRが水素であり、Rが2,3,5−トリクロロ−ピリド−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0116】
表17:
表17では、R及びRが水素であり、Rが5−クロロ−ピリミジン−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0117】
表18:
表18では、R及びRが水素であり、Rが3,4,5−トリクロロ−チオフェン−2−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0118】
表19:
表19では、R及びRが水素であり、Rが2,5−ジクロロ−チオフェン−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0119】
表20:
表20では、R及びRが水素であり、Rが3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0120】
表21:
表21では、R及びRが水素であり、Rが3−トリフルオロメチル−4−クロロ−イソオキサゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0121】
表22:
表22では、R及びRが水素であり、Rが3,4−ジクロロ−イソオキサゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0122】
表23:
表23では、R及びRが水素であり、Rが3−メチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0123】
表24:
表24では、R及びRが水素であり、Rが3−トリフルオロメチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0124】
表25:
表25では、R及びRが水素であり、Rが2,4−ジクロロ−チアゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0125】
表26:
表26では、R及びRが水素であり、Rが2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0126】
表27:
表27では、R及びRが水素であり、Rが2,5−ジクロロ−チアゾール−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0127】
表28:
表28では、R及びRが水素であり、Rが2−クロロ−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イルであり、そしってR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0128】
表29:
表29では、R及びRが水素であり、Rが5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する(I)の70個の化合物が提供される。
【0129】
表30:
表30では、R及びRが水素でり、Rが2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−l,2,3−トリアゾール−4−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0130】
表31:
表31では、R及びRが水素であり、Rが2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0131】
表32:
表32では、R及びRが水素であり、Rが2,4−ジクロロ−キノリン−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0132】
表33:
表33では、R及びR及び水素であり、Rが4−クロロ−2−トリフルオロメチル−キノリン−3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0133】
表34:
表34では、R及びRが水素であり、Rがロロ−イソキノリン3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0134】
表35:
表35では、R及びRが水素であり、Rがl,4−ジクロロ−イソキノリン3−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0135】
表36:
表36では、R及びRが水素であり、Rが2,5−ジメチル−ピラゾロ[l,5−a]ピリミジン−7−イルであり、そしてR及びRが表1に示された基を有する式(I)の70個の化合物が提供される。
【0136】
本発明の化合物は、各種の方法により、例えば、スキーム1〜10に記述されている方法により形成されることができる。
【化17】

【0137】
1)スキーム1に示したように、式(4)の化合物{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、かつR16はC〜Cアルキルである。}が、式(2)のアミノ−ピラジンエステル{R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、かつR16はC〜Cアルキルである。}と式(3)の酸誘導体{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてXはハロゲン又はヒドロキシである。}との反応により形成されることができる。例えば、(3)が酸塩化物(すなわち、Xが塩素である。)であるならば、本反応は、所望によりトリエチルアミン又はピリジンなどの塩基の存在下で、アセトニトリル又はジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、所望によりマイクロ波加熱を用いて、便宜上行われることができる。また、(3)がカルボン酸(すなわち、Xは、ヒドロキシである。)であるならば、アミドカップリング法、例えば、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリドなどのカップリング剤との反応、又は「Tetrahedron (2005)、61(46)、10827−10852」で再検討されていた他のアミドカップリング法を用いて本反応は便宜上行われることができる。
【0138】
2)所望によりマイクロ波加熱を用いて、N,N−ジメチルホルムアミド中の炭酸カリウム又はテトラヒドロフラン中のリチウムヘキサメチルジシラジドなどの適切な溶媒中で、1)で規定されたような式(4)の化合物を塩基によって処理することにより、式(Ia)の化合物{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りである。}が調製されることができる。
【0139】
3)所望によりジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、所望によりトリエチルアミン又はピリジンなどの塩基の存在下で、2)で記述されている通りの式(Ia)の化合物と式R10COClの酸塩化物又は式(R10CO)O{式中、R10は、式(I)の化合物について規定された通りである。}の酸無水物との反応により、式(Ij)の化合物{式中、R、R、R及びR10は、式(I)の化合物について規定された通りである。}が調製されることができる。
【0140】
【化18】

【0141】
4)スキーム2に示されたように、所望によりマイクロ波加熱を用いて、アセトニトリル又はN,N−ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で、炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、所望によりヨウ化カリウムなどの活性化剤/ヨウ化物の存在下で、式RLG{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてLGは、ハロゲン化物(例えば、臭化物又はヨウ化物)、又はトシレート、メシレート若しくはトリフレートなどの脱離基である。}の化合物との反応により、3)で規定されているような式(Ij)の化合物から、式(If)の化合物、すなわち、式(I)の化合物{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、そしてRは−O−CO−R10である。}は調製されることができる。
【0142】
5)メタノール又はN、N−ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で、水酸化ナトリウム又は炭酸カリウムなどの塩基及び水によって、4)で規定された通りの式(If)の化合物を処理することにより、式(Id)の化合物、すなわち、式(I)の化合物{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、そしてRは、ヒドロキシである。}が調製されることができる。
【0143】
6)炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で、式RLG{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてLGは、ハロゲン化物(例えば、臭化物又はヨウ化物)、又はトシレート、メシレート若しくはトリフレートなどの脱離基である。}の化合物との反応により、5)で規定された通りの式(Id)の化合物から、式(Ie)の化合物、すなわち、式(I)の化合物{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、そしてRは、−O−Rである。}が調製されることができる。
【0144】
【化19】

【0145】
7)また、スキーム3に示されるように、R及びRが偶然に同一である場合には、例えば、両者が単純なアルキル基である場合には、炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で、2)で規定された通りの式(Ia)の化合物と少なくとも2当量の4)で規定された通りの式RLGの化合物との反応により、6)で規定された通りの式(Ie)の化合物が形成されることができる。
【0146】
【化20】

【0147】
8)スキーム4に示されたように、所望によりマイクロ波加熱を用いて、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、ナトリウム又はカリウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基の存在下で、4)で規定された通りの式RLGの化合物との反応により、次に、所望によりトリエチルアミンなどの塩基の存在下で、同一反応ポット内で、3)で規定された通りの式R10COClの酸塩化物又は式(R10CO)Oの酸無水物との反応により、1)で規定された通りの式(4)の化合物から直接に短縮されたルートで、4)で規定された通りの式(If)の化合物がさらに調製されることができる。
【0148】
9)また、所望によりジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、所望によりトリエチルアミンなどの塩基の存在下で、3)で規定された通りの式R10COClの酸塩化物又は式(R10CO)Oの酸無水物との反応により、5)で規定された通りの式(Id)の化合物から、4)で規定された通りの式(If)の化合物が形成されることができる。
【0149】
10)所望によりマイクロ波加熱を用いて、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、カリウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基の存在下で、1)で規定された通りの式(4)の化合物と4)で規定された通りの式RLGの化合物との反応により、5)で規定された通りの式(Id)の化合物が形成されることができる(方法1)。
【0150】
11)また、所望によりマイクロ波加熱を用いて、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、カリウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基の存在下で、4)で規定された通りの式RLGの化合物との反応により、2)で規定された通りの式(Ia)の化合物から、5)で規定された通りの式(Id)の化合物が形成されることができる(方法2)。式(Ia)の化合物の合成は2)で説明された。
【0151】
12)また、所望によりマイクロ波加熱を用いて、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、ナトリウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基の存在下で、式(4’)の化合物の4)で規定された通りの式RLGの化合物との反応により、5)で規定された通りの式(Ib)の化合物が形成されることができる(方法3)。所望によりマイクロ波加熱を用いて、テトラヒドロフラン又はN,N−ジメチル−ホルムアミドなどの適切な溶媒中で、リチウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基との反応により、式(4)の化合物から、式(4’)の化合物は、形成されることができる。
【0152】
【化21】

13)スキーム5に示されたように、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、テトラヒドロフラン又はアセトニトリルなどの適切な溶媒中で、式(R11SiClの塩化トリアルキルシリルとの反応により、5)で規定された通りの式(Id)の化合物から、式(Ig)のシリル化合物、すなわち、式(I)の化合物(式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、そしてRは、−O−Si(R11である。}が形成されることができる。
【0153】
【化22】

14)スキーム6に示されたように、テトラヒドロフラン又はジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、式R12SOClの塩化スルホニル{式中、R12は、式(I)の化合物について規定された通りである。}との反応により、2)で規定された通りの式(Ia)の化合物から、式(Ik)のスルホニル化合物{式中、R、R、R及びR12は、式(I)の化合物について規定された通りである。}は形成されることができる。
【0154】
15)所望によりマイクロ波加熱を用いて、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、ナトリウム又はカリウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基の存在下で、13)で規定された通りの式(Ik)の化合物の4)で規定された通りの式RLGの化合物との反応により、式(Ih)のスルホニル化合物、すなわち、式(I)の化合物{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、そしてRは、−O
−SO−R12である。}は形成されることができる。
【0155】
16)また、テトラヒドロフラン又はジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、5)で規定された通りの式(Id)の化合物の13)で規定された通りの式R12SOClの塩化スルホニルとの反応により、14)で規定された通りの式(Ih)の化合物は形成されることができる。
【0156】
【化23】

17)式(8)のピリジル酢酸が入手できない特定の場合には、それらを形成する必要がある。典型的な合成がスキーム7に示される。還流で、所望により500Wのタングステンハロゲンランプなどの光源の存在下で、四塩化炭素などの適切な溶媒中で、式(5)の置換メチル−ピリジン(式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りである。)と、光の存在下での式Xのハロゲン{式中、Xは塩素又は臭素である。}、又は過酸化ベンゾイルなどのラジカル開始剤の存在下での式
【化24】

のN−ハロスクシンイミド{式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素である。}などのハロゲン化剤との反応により、式(6)のハロゲン化ピリジルメチル{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてXはハロゲンである。}は形成されることができる。
【0157】
18)還流で、エタノールなどの適切な溶媒中で、17)で規定された通りの式(6)の化合物のシアン化カリウムなどの金属シアン化物との反応により、式(7)のシアノメチル−ピリジン{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りである。}は形成されることができる。
【0158】
19)還流で、酸又はアルカリ水溶液、ただし好ましくは、硫酸水溶液などの酸水溶液を用いる加水分解により、18)で規定された通りの式(7)の化合物の反応により、式(8)のピリジル酢酸{式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りである。}は形成されることができる。
【0159】
【化25】

20)所望により水の存在下で、メタノール又はエタノールなどの適切な溶媒中で、例えばアルカリ金属水酸化物MOH(式中、Mはナトリウム又はカリウムである。}の存在下で、式(9)のマロン酸ピリジルの加水分解により、式(8)のピリジル酢酸は形成されることができる。
【0160】
【化26】

21)スキーム9に示されたように、好ましくは還流で、75℃〜150℃の温度範囲で、トルエンなどの適切な溶媒中で、1)で規定された通りの式(2)の化合物と式(10)の化合物{式中、R17は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているアリール、又はヘテロアリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜4個のRで置換されているヘテロアリールである。}との反応により、式(11)のジケトアミド{式中、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、R16は、1)で規定された通りであり、そしてR17は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているアリール、又はヘテロアリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜4個のR8で置換されているヘテロアリールである。}は形成されることができる。
【0161】
22)好ましくは還流で、メタノールなどの適切な溶媒中で、アルカリ金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシドなどの適切な塩基とともに加熱することにより、21)で規定された通りの式(11)の化合物から、式(12)の化合物{式中、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてR17は、21)で規定された通りである。}は形成されることができる。
【0162】
23)40℃〜100℃、好ましくは50℃〜75℃の温度範囲で、溶媒としてのR18COOR16中で、又は代わりにトルエンなどの補助溶剤とともに、ナトリウム又は水素化ナトリウムなどの適切な塩基を用いて、式R18COOR16のエステル{式中、R18は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているアリール、又はヘテロアリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜4個のRで置換されているヘテロアリールであり、そしてR16は、1)で規定された通りである。}との反応により、22)で規定された通りの式(12)の化合物から、式(13)の化合物{式中、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、R17は、21)で規定された通りであり、そしてR18は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているアリール、又はヘテロアリール又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜4個のRで置換されているヘテロアリールである。}は形成されることができる。
【0163】
24)好ましくは還流で、エタノールなどの適切な溶媒中で、ヒドロキシルアミン又はその塩とともに加熱することにより、23)で規定された通りの式(13)の化合物から、式(14)の化合物{式中、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、R17は、21)で規定された通りであり、そしてR18は、23)で規定された通りである。}は形成されることができる。
【0164】
(25)好ましくは、還流で、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの適切な酸とともに加熱することにより、24)で規定された通りの式(14)の化合物から、式(15)の化合物{式中、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、R17は、21)で規定された通りであり、そしてR18は、23)で規定された通りである。}は形成されることができる。
【0165】
(26)好ましくは大気温度で、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、ピリジンなどの塩基の存在下で、25)で規定された通りの式(15)の化合物と3)で規定された通りの式R10COClの酸塩化物との反応により、式(16)の化合物{式中、R、R及びR10は、式(I)の化合物について規定された通りであり、R17は、21)で規定された通りであり、そしてR18は、23)で規定された通りである。}は形成されることができる。
【0166】
(27)50℃〜150℃、好ましくは80℃〜120℃の温度範囲で、所望によりマイクロ波中で、加熱することにより、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で、26)で規定された通りの式(16)の化合物を4)で規定された通りの式RLGの化合物、及び炭酸カリウムなどの適切な塩基と反応させることにより、式(17)の化合物{式中、R、R及びR10は、式(I)の化合物について規定された通りであり、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、R17は、21)で規定された通りであり、そしてR18は、23)で規定された通りである。}は形成されることができる。
【0167】
【化27】

28)スキーム10に示されたように、25℃〜80℃、好ましくは40℃〜65℃の温度範囲で、メタノールなどの適切な溶媒中で、ナトリウムメトキシドなどの塩基の存在下で、1)で規定された通りの式(2)のアミノピラジンエステルの式CH(CO19{式中、R19は、C〜Cアルキルである。}のマロン酸ジアルキルとの反応により、式(19)の化合物{式中、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてR19は、C〜Cアルキルである。}は形成されることができる。
【0168】
29)25℃〜100℃、好ましくは60℃〜85℃の温度範囲で、1,2−ジクロロエタンなどの適切な溶媒中で、ピリジンなどの塩基の存在下で、28)で規定された通りの式(19)の化合物の3)で規定された通りの式R10COClの酸塩化物との反応により、式(20)の化合物{式中、R、R及びR10は、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてR19は、C〜Cアルキルである。}は形成されることができる。
【0169】
30)所望によりマイクロ波中で、50℃〜150℃、好ましくは80℃〜120℃の温度範囲で、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で、炭酸カリウムなどの適切な塩基の存在下で、4)で規定された通りの式RLGの化合物との反応により、29)で規定された通りの式(20)の化合物から、式(21)の化合物{式中、R、R及びR10は、式(I)の化合物について規定された通りであり、Rは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外であり、そしてR19は、C〜Cアルキルである。}は形成されることができる。
【0170】
31)好ましくは還流で、トルエンなどの適切な溶媒中で、式(22){式中、Rは、式(I)の化合物について規定された通りである。}のヒドロキシ−アミジンとともに加熱することにより、30)で規定された通りの式(21)の化合物から、式(23)の化合物{式中、R、R及びRは、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外である。}は形成されることができる。
【0171】
32)ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、ピリジンなどの塩基の存在下で、式(23)の化合物を3)で規定された通りの式R10COClの酸塩化物と反応させることにより、式(24)の化合物{式中、R、R、R及びR10は、式(I)の化合物について規定された通りであり、そしてRは、式(I)の化合物について規定された通りであるが水素以外である。}は形成されることができる。
【0172】
本発明による式(I)の化合物は、合成で得られるので、未修飾形態の除草剤として使用されることができるが、一般に、キャリアー、溶媒及び表面活性物質などの剤形補助剤を用いる様々な方法で、それらは除草組成物へと製剤化される。その製剤は、様々な物理的形態、例えば、散布剤、ゲル、湿潤可能粉末、水分散性顆粒、水分散性錠剤、発泡性ペレット、乳剤濃縮物、マイクロエマルション剤濃縮物、水中油型エマルション、油流動剤、水分散液、油分散液、サスポエマルション、カプセル懸濁液、乳化顆粒、可溶性液体、水−可溶性濃縮物(キャリアーとして水又は水混和性有機溶媒を有する)、含浸ポリマーフィルムの形態、又は、例えば「the Manual on Development and Use of FAO Specification for Plant Protection Products、5th Edition、1999」から分かる他の形態でよい。そのような製剤は、そのまま使用されるか、又はそれらは使用前に希釈されることができる。希釈体は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油又は溶媒によって形成されることができる。
【0173】
微粉化固体、顆粒、溶液、分散液又はエマルションの形態の組成物を得るために、例えば、有効成分を剤形補助剤と混合することにより、この製剤は調製されることができる。
また、有効成分は、微粉化固体、鉱油、植物油若しくは動物油、植物油若しくは動物油の変性油、有機溶媒、水、表面活性物質又はそれらの組み合わせなどの他の補助剤によって、製剤化されることができる。また、有効成分は、ポリマーから成る微細マイクロカプセルに含有されることができる。マイクロカプセルは、多孔性キャリアー中に有効成分を含む。これは、有効成分が制御された量(例えば、徐放)で周囲に放出されることを可能にする。通常、マイクロカプセルは、0.1〜500μmの直径を有する。それらは、カプセル質量の約25〜95質量%の量で有効成分を含む。有効成分は、モノリシックな固体の形態、固体又は液体分散体中の微粒子の形態、又は適切な溶液の形態でよい。カプセル化膜は、例えば、天然又は合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン又は化学的に修飾されたポリマー及びデンプンキサントゲン酸塩、又はこれに関して本技術分野の当業者に知られている他のポリマーを含む。また、有効成分が基体の固体マトリクス中に微粉化粒子の形態で含まれる、微細マイクロカプセルが形態されることができるが、それらのマイクロカプセルは、それら自体でカプセル化されない。
【0174】
本発明による組成物の調製に適した剤形補助剤は、それ自体で既知である。液体キャリアーとしては:水、トルエン、キシレン、石油エーテル、植物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2−ブタノン、ブチレンカーボネート、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2−ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p−ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、アビエチン酸ジエチレングリコール、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール、アルキルピロリドン、酢酸エチル、2−エチルヘキサノール、エチレンカーボネート、1,1,1−トリクロロエタン、2−ヘプタノン、α−ピネン、d−リモネン、乳酸エチル、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ−ブチロラクトン、グリセロール、酢酸グリセロール、二酢酸グリセロール、三酢酸グリセロール、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、メシチルオキシド、メトキシ−プロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、乳酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m−キシレン、n−ヘキサン、n−オクチルアミン、オクタデカン酸、酢酸オクチルアミン、オレイン酸、オレイルアミン、o−キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール(PEG400)、プロピオン酸、乳酸プロピル、プロピレンカーボネート、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p−キシレン、トルエン、トリエチルホスフェート、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びより高い分子量のアルコール(アミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールなど)、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用されることができる。一般に、水は、濃縮物を希釈するために選択されるキャリアーである。適切な固体キャリアーは、例えば、滑石、二酸化チタン、パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルジャイト粘土、珪藻土、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実皮、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、粉砕クルミ殻、リグニン及び例えばCFR180.1001.(c)及び(d)で説明されているような類似の物質である。
【0175】
多数の表面活性物質が、固体及び液剤の両方、特に、使用前にキャリアーによって希釈されることができるそれらの製剤で有利に使用されることができる。表面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は重合性でよく、それらは、乳化剤、湿潤剤若しくは懸濁化剤として、又は他の目的のために使用されることができる。典型的な表面活性物質としては、例えば、アルキルスルフェートの塩、ジエタノールアンモニウムラウリルスルフェートなど;スルホン酸アルキルアリールの塩、カルシウムドデシルベンゼンスルホネートなど;アルキルフェノール/アルキレンオキシド付加物、ノニルフェノールエトキシレートなど;アルコール/アルキレンオキシド付加物、トリデシスアルコールエトキシレート;石けん、ステアリン酸ナトリウムなど;スルホン酸アルキルナフタレンの塩、ナトリウムジブチルナフタレンスルホネートなど;スルホコハク酸塩のジアルキルエステル、ナトリウムジ(2−エチルヘキシル)スルホサクシネート;ソルビトールエステル、ソルビトールオレエートなど;四級アミン、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなど、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、ポリエチレングリコールステアレートなど、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;及びモノ−及びジ−アルキルリン酸エステルの塩;並びに、例えば、「McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual、 MC Publishing Corp.,Ridgewood New Jersey、1981に記述されているさらなる物質が挙げられる。
【0176】
通常、殺虫製剤に使用されることができるさらなる補助剤としては、結晶化防止剤、粘度改質剤、懸濁化剤、染料、抗酸化剤、発泡剤、光吸収剤、混合補助剤、抗発泡剤、錯生成剤、錯化剤、中和又はpH改質物質及び緩衝液、腐食防止剤、香料、湿潤剤、巻き取り促進剤、微量栄養素、可塑剤、流動促進剤、潤滑油、分散剤、増粘剤、不凍剤、殺菌剤、さらには液体及び固体肥料が挙げられる。
【0177】
本発明による組成物は、植物油又は動物脂、鉱油、そのような油のアルキルエステル又はそのような油及び油誘導体の混合物を含む添加剤をさらに含むことができる。一般に、本発明による組成物中の油添加剤の量は、スプレー混合物を基準として0.01〜10%である。例えば、スプレー混合物が調製された後に、油添加剤は、好ましい濃度でスプレータンクに加えられることができる。好ましい油添加剤は、鉱油又は植物油、例えば、菜種油、オリーブ油又はヒマワリ油、アミゴ(AMIGO)(登録商標)(ローヌ・プーラン(Rhone−Poulenc)カナダ社)などの乳化植物油、植物油のアルキルエステル、例えば、メチル誘導体、又は魚脂若しくは牛脂などの動物脂を含む。好ましい添加剤は、例えば活性成分として、基本的に80質量%の魚油のアルキルエステル及び15質量%のメチル化菜種油、さらには5質量%の従来の乳化剤及びpH改質剤を含む。特に好ましい油添加剤は、C〜C22脂肪酸のアルキルエステル、特にC12〜C18脂肪酸のメチル誘導体、例えばラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸のメチルエステルを含み、重要となっている。それらのエステルは、乳酸メチル(CAS−111−82−0)、パルミチン酸メチル(CAS−112−39−0)及びオレイン酸メチル(CAS−112−62−9)として知られる。好ましい脂肪酸メチルエステル誘導体は、エメリー(Emery)(登録商標)2230及び2231(コグニス(Cognis)社)である。また、それらの及び他の油誘導体は、「the Compendium of Herbicide Adjuvant、5th Edition、Southern Illinois University、2000」から分かる。
【0178】
油添加剤の用途及び作用は、非イオン性、アニオン性又はカチオン性界面活性剤などの表面活性物質との併用によりさらに向上されることができる。適切なアニオン性、非イオン性及びカチオン性界面活性剤の例は、国際公開第97/34485号パンフレットの7及び8頁に列挙されている。好ましい表面活性物質は、ドデシルベンジルスルホネート類のアニオン性界面活性剤、特にそれらのカルシウム塩、さらには脂肪アルコールエトキシレート類の非イオン性界面活性剤である。特に好ましいものは、5〜40のエトキシル化度を有するエトキシル化C12〜C22脂肪アルコールになる。入手できる界面活性剤の例は、Genapol類(クラリアント(Clariant)社)である。さらに好ましいものは、シリコーン界面活性剤、特に、例えばSilwet L−77(登録商標)として入手できるポリアルキルオキシド改質ヘプタメチルトリルオキサン、さらには、ペルフルオロ化界面活性剤である。一般に、全添加剤に対する表面活性物質の濃度は、1〜30質量%である。油又は鉱油又はその誘導体の界面活性剤との混合物から成る油添加剤の例は、Edenor ME SU(登録商標)、ターボチャージ(Turbocharge)(登録商標)(シンジェンタ(Syngenta)社、スイス)又はActipronC(BP Oil UK 社、イギリス)である。
【0179】
必要に応じて、前述の表面活性物質が、それ自体で、すなわち油添加剤なしで、製剤中で使用されることも可能である。さらに、有機溶媒の油添加剤/界面活性剤混合物への追加は、作用のさらなる向上に寄与するであろう。適切な溶媒は、例えば、Solvesso(登録商標)(エッソ(ESSO)社)又はアロマティックソルベント(登録商標)(エクソン(Exxon)社)である。そのような溶媒の濃度は、全質量の10〜80質量%でよい。溶媒を有する混合物に存在する油添加剤は、例えば、米国特許出願公開第4,834,908号明細書に記述されている。それに開示されている入手可能な油添加剤は、名称MERGE(登録商標)(BASF社)として知られている。本発明によれば好ましいさらなる油添加剤は、スコア(SCORE)(登録商標)(シンジェンタ・クロップ・プロテクション(Syngenta Crop Protection)社、カナダ)である。
【0180】
上記で列挙された油添加剤に加えて、本発明による組成物の作用を向上させるために、アルキルピロリドンの製剤(例えば、アグリマックス(Agrimax)(登録商標))がスプレー混合物に追加されることも可能である。また、合成格子、例えば、ポリアクリルアミド、ポリビニル化合物又はポリ−1−p−メンテン(例えば、ボンド(Bond)(登録商標)、クーリエ(Courier)(登録商標)又はエメラルド(Emerald)(登録商標))の製剤が使用されることができる。また、プロピオン酸を含む溶液、例えば、Eurogkem Pen−e−trate(登録商標)が、スプレー混合物作用向上剤に加えられることも可能である。
【0181】
一般に、除草組成物は、0.1〜99質量%、特に0.1〜95質量%の式(I)の化合物、及び1〜99.9質量%の製剤補助剤(それは、好ましくは、0〜25質量%の界面活性物質を含む。)を含む。好ましくは、市販品が、濃縮物として製剤化される一方で、普通は最終消費者は、希釈製剤を利用するであろう。
【0182】
式(I)の化合物の適用の割合は、広範囲で変わり、土壌の性質、適用の方法(発芽の前後;種子粉衣;作条への適用;無耕農業用途など)、防除される作物植物、ガラス又は雑草、現行の気候条件、及び適用の方法に関する他の要因、適用の時間及び対象作物に応じるであろう。一般に、本発明による式(I)の化合物は、10〜2000g/ha、特に50〜1000g/haの割合で適用される。
【0183】
好ましい製剤は、特に次の組成(%=質量)を有する:
乳化可能な濃縮物:
有効成分:1〜95%、好ましくは、60〜90%
界面活性剤:1〜30%、好ましくは、5〜20%
液体キャリアー:1〜80%、好ましくは、1〜35%
【0184】
粉体:
有効成分:0.1〜10%、好ましくは、0.1〜5%
固体キャリアー:99.9〜90%、好ましくは、99.9〜99%
【0185】
懸濁濃縮物:
有効成分:5〜75%、好ましくは、10〜50%
水:94〜24%、好ましくは、88〜30%
界面活性剤:1〜40%、好ましくは、2〜30%
【0186】
湿潤可能粉末:
有効成分:0.5〜90%、好ましくは、1〜80%
界面活性剤:0.5〜20%、好ましくは、1〜15%
固体キャリアー:5〜95%、好ましくは、15〜90%
【0187】
顆粒:
有効成分:0.1〜30%、好ましくは、0.1〜15%
固体キャリアー:99.5〜70%、好ましくは、97〜85%
【実施例】
【0188】
次の実施例では、限定されるものではないが、本発明をさらに説明する。
【0189】
式(I)の除草剤のための処方例(%=質量%)
【0190】
【表1】

【0191】
水による希釈によって濃縮物(乳剤)から、任意の好ましい濃度のエマルションを得ることができる。
【0192】
【表2】

【0193】
溶液は、微液滴の形態で用いるのに適する。
【0194】
【表3】

【0195】
有効成分を補助剤と十分に混合し、そして混合物を適切なミル内で十分に粉砕して、任意の好ましい濃度の懸濁液を与えるために水で希釈することができる湿潤可能粉末を提供する。
【0196】
【表4】

【0197】
有効成分を塩化メチレンに溶解して、噴霧によりキャリアーに適用し、次に溶媒を真空で蒸発させる。
【0198】
【表5】

【0199】
混合器内で、ポリエチレングリコールに浸されたキャリアーに微粉砕された有効成分を均一に塗布して、防塵コーティングされた顆粒をこの態様で得る。
【0200】
【表6】

【0201】
有効成分を補助剤と混合粉砕し、そして混合物を水に浸す。混合物を押し出し成形して、次に空気流中で乾燥する。
【0202】
【表7】

【0203】
有効成分をキャリアーと混合して、適切なミル中で混合物を粉砕することにより、すぐに使える粉末を得る。
【0204】
【表8】

【0205】
微粉砕された有効成分を補助剤と密接に混合して、水による希釈によって任意の好ましい濃度の懸濁液を得ることができる懸濁濃縮物を与える。
【0206】
本発明は、植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(I)の化合物を適用する工程を含む、植物を防除する方法に関する。
【0207】
また、本発明は、植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(I)の化合物を適用する工程を含む、植物成長を阻害する方法に関する。
【0208】
また、本発明は、有用な植物若しくはその場所に、又は栽培地域に、除草剤的に有効な量の式(I)の化合物を適用する工程を含む、有用な植物の耕地における植物及び雑草を選択的に防除する方法に関する。
【0209】
本発明による組成物が使用されることができる有用な植物の作物としては、かんきつ果実、ブドウ、ナッツ、油ヤシ、オリーブ、ナシ果実、核果及び天然ゴムなどの多年生作物、並びに穀草類、例えば、オオムギ及びコムギ、綿花、アブラナ、トウモロコシ、コメ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビ、ヒマワリ、観賞植物及び野菜類、特に穀草類、トウモロコシ及びダイズなどの一年生耕地作物が挙げられる。
【0210】
被防除植物及び被防除雑草は、例えば、コヌカグサ(Agrostis)属、スズメノテッポウ(Alopecurus)属、カラスムギ(Avena、Bromus)属、カヤツリグサ(Cyperus)属、メヒシバ(Digitaria)属、イヌビエ(Echinochloa)属、ドクムギ(Lolium)属、ミズアオイ(Monochoria)属、ツノアイアシ(Rottboellia)属、オモダカ(Sagittaria)属、ホタルイ(Scirpus)属、エノコログサ(Setaria)属、シダ(Sida)属及びモロコシ(Sorghum)属などの単子葉、並びに例えば、アブチロン(Abutilon)属、アマランサス(Amaranthus)属、アカザ(Chenopodium)属、キク(Chrysanthemum)属、ヤエムグラ(Galium)属、サツマイモ(Ipomoea)属、ナスツルチウム(Nasturtium)属、シロガラシ(Sinapis)属、ナス(Solanum)属、ハコベ(Stellaria)属、クワガタソウ(Veronica)属、スミレ(Viola)属及びオナモミ(Xanthium)属などの双子葉種の両方でよい。
【0211】
作物は、育種の従来法又は遺伝子工学により、除草剤又は各種の除草剤(例えば、オーキシン又はALS、GS、EPSPS、PPO及びHPPD阻害剤)に耐性を持つように変性された作物も含むものとして理解されたい。育種の従来法により、イミダゾリノン(例えば、イマザモックス)に耐性を持つように変性されている作物の例は、クリアフィールド(Clearfield)(登録商標)セイヨウアブラナ(canola)である。遺伝子工学法により、除草剤に耐性を持つように改良されている作物の例としては、例えば、商品名ラウンドアップレディ(RoundupReady)(登録商標)及びリバティーリンク(LibertyLink)(登録商標)として入手できるグリホセート−及びグルホシネート−耐性トウモロコシ類が挙げられる。また、作物は、遺伝子工学法により害虫に耐性を持つように変性されているもの、例えば、Btトウモロコシ(アワノメイガ(European corn borer)耐性)、Bt綿花(ワタミハナゾウムシ耐性)さらにはBtジャガイモ(コロラドハムシ(Colorado beetle)耐性)であると理解されたい。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)のBt176トウモロコシ雑種(シンジェンタ・シーズ(Syngenta Seeds)社)である。Bt毒素は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)土壌細菌により自然に形成されるタンパク質である。毒素、又はそのような毒素を合成できる遺伝子組み換え植物の例は、欧州特許出願公開第451878号明細書、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/07278号パンフレット、国際公開第95/34656号パンフレット、国際公開第03/052073号パンフレット及び欧州特許出願公開第427529号明細書に記述されている。殺虫剤耐性をコードして1つ以上の毒素を発現する1つ以上の遺伝子を含む遺伝子組み換え植物の例は、ノックアウト(KnockOut)(登録商標)(トウモロコシ)、イールドガード(Yield Gard)(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿花)、ボールガード(Bollgard)(登録商標)(綿花)、ニューリーフ(NewLeaf)(登録商標)(ジャガイモ)、ネイチャーガード(NatureGard)(登録商標)及びProtexcta(登録商標)である。植物作物又はその種材料は、除草剤に対する耐性と同時に、昆虫摂餌に対する耐性の両方を持つことができる(「複数回の(stacked)」遺伝子組み換え現象)。例えば、種は、同時にグリホセート耐性を持ちながら、殺虫Cry3タンパク質を発現する能力を有することができる。また、作物は、育種の従来法又は遺伝子工学により得られ、かついわゆる出力形質(例えば、向上した貯蔵安定性、より高い栄養価及び向上した香り)を含むものとして理解されたい。
【0212】
栽培下の領域としては、作物植物が既に生長している土地及びそれらの作物植物による栽培を予定している土地が挙げられる。本発明の化合物は、雑草が出現する前(発芽前適用)又は雑草が出現した後(発芽後適用)に適用されることができて、そして発芽後に適用されるときに特に有効である。
【0213】
また、本発明による式(I)の化合物は、1つ以上のさらなる除草剤と併用されることができる。特に、式(I)の化合物の下記混合物が重要である:
式(I)の化合物と合成オーキシンの混合物(例えば、式(I)の化合物+クロピラリド(162)、式(I)の化合物+2,4−D(211)、式(I)の化合物+ジカンバ(228)、式(I)の化合物+ジフェナミド(274)、式(I)の化合物+MCPA(499)、式(I)の化合物+キンクロラック(712)、又は式(I)の化合物+アミノピラリド(CAS RN 150114−71−9))。
【0214】
式(I)の化合物とジフルフェンゾピル(252)の混合物。
【0215】
式(I)の化合物とアセトアニリドの混合物(例えば、式(I)の化合物+アセトクロール(5)、式(I)の化合物+ジメテナミド(260)、式(I)の化合物+メトラクロール(548)、式(I)の化合物+S−メトラクロール(549)、又は式(I)の化合物+プレチラクロール(656))。
【0216】
式(I)の化合物とフラムプロップ−M(355)の混合物。
【0217】
式(I)の化合物とフルフェナセット(BAY FOE5043)(369)の混合物。
【0218】
式(I)の化合物とピロキサスルホン(CAS RN 447399−55−5)の混合物。
【0219】
式(I)の化合物とHPPD阻害剤の混合物(例えば、式(I)の化合物+イソキサフルトール(479)、式(I)の化合物+メソトリオン(515)、式(I)の化合物+ピラスルホトール(CAS RN 365400−11−9)、式(I)の化合物+スルコトリオン(747)、式(I)の化合物+テンボトリオン(CAS RN 335104−84−2)、式(I)の化合物+トプラメゾン(CAS RN210631−68−8)、式(I)の化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]−カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン(CAS RN352010−68−5)、又は式(I)の化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロメチル)−3−ピリジニル]−カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン(CAS RN894355−80−7))。
【0220】
式(I)の化合物とトリアジンの混合物(例えば、式(I)の化合物+アトラジン(37)、又は式(I)の化合物+テルブチラジン(775))。
【0221】
式(I)の化合物とトリアジン及びHPPD阻害剤との混合物(例えば、式(I)の化合物+トリアジン+イソキサフルトール、式(I)の化合物+トリアジン+メソトリオン、式(I)の化合物+トリアジン+ピラスルホトール、式(I)の化合物+トリアジン+スルコトリオン、式(I)の化合物+トリアジン+テンボトリオン、式(I)の化合物+トリアジン+トプラメゾン、式(I)の化合物+トリアジン+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)−メチル]−6−(トリフルオロ−メチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン、又は式(I)の化合物+トリアジン+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロ−メチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン)。
【0222】
式(I)の化合物とグリホセート(419)の混合物。
【0223】
式(I)の化合物とグリホセート及びHPPD阻害剤との混合物(例えば、式(I)の化合物+グリホセート+イソキサフルトール、式(I)の化合物+グリホセート+メソトリオン、式(I)の化合物+グリホセート+ピラスルホトール、式(I)の化合物+グリホセート+スルコトリオン、式(I)の化合物+グリホセート+テンボトリオン、式(I)の化合物+グリホセート+トプラメゾン、式(I)の化合物+グリホセート+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン、又は式(I)の化合物+グリホセート+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン)。
【0224】
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム(418)の混合物。
【0225】
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム及びHPPD阻害剤の混合物(例えば、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+イソキサフルトール、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+メソトリオン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+ピラスルホトール、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+スルコトリオン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+テンボトリオン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+トプラメゾン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシ−エトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン、又は式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−2−オン)。
【0226】
式(I)の化合物とALS又はAHAS阻害剤の混合物(例えば、式(I)の化合物+ベンスルフロン−メチル(64)、式(I)の化合物+クロリムロン−エチル(135)、式(I)の化合物+クロランスラム−メチル(164)、式(I)の化合物+フロラスラム(359)、式(I)の化合物+フルカルバゾン−ナトリウム(364)、式(I)の化合物+イマザモックス(451)、式(I)の化合物+イマザピル(453)、式(I)の化合物+イマゼタピル(455)、式(I)の化合物+ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム(466)、式(I)の化合物+メソスルフロン−メチル(514)、式(I)の化合物+ニコスルフロン(577)、式(I)の化合物+ペノキススラム(622)、式(I)の化合物+ピロキススラム(トリフロスラム)(CAS RN422556−08−9)、式(I)の化合物+チフェンスルフロン−メチル(チアメトウロン−メチル)(795)、式(I)の化合物+トリアスルフロン(817)、式(I)の化合物+トリベヌロン−メチル(822)、式(I)の化合物+トリフルオキシスルフロン−ナトリウム(833)、式(I)の化合物+チエンカルバゾン(4−[(4,5−ジヒドロ−3−メトキシ−4−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)カルボニルスルファモイル]−5−メチルチオフェン−3−カルボン酸、BAY636))、又は式(I)の化合物+チエンカルバゾン−メチル(メチル4−[(4,5−ジヒドロ−3−メトキシ−4−メチル−5−オキソ−1H−l,2,4−トリアゾール−1−イル)カルボニルスルファモイル]−5−メチルチオフェン−3−カルボキシラート、CAS RN317815−83−1、BAY636−メチル))。
【0227】
式(I)の化合物とPPO阻害剤の混合物(例えば、式(I)の化合物+アシフルオルフェン−ナトリウム(7)、式(I)の化合物+ブタフェナシル(101)、式(I)の化合物+カルフェントラゾンエチル−エチル(121)、式(I)の化合物+シニドン−エチル(152)、式(I)の化合物+フルミオキサジン(376)、式(I)の化合物+フォメサフェン(401)、式(I)の化合物+ラクトフェン(486)、又は式(I)の化合物+[3−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−l,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)フェノキシ]−2−ピリジルオキシ]酢酸エチルエステル)(CAS RN353292−31−6))。
【0228】
式(I)の化合物とアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤の混合物(例えば、式(I)の化合物+ブトロキシジム(106)、式(I)の化合物+クレトジム(155)、式(I)の化合物+クロジナホップ−プロパルギル(156)、式(I)の化合物+シクロキシジム(190)、式(I)の化合物+シハロホップ−ブチル(195)、式(I)の化合物+ジクロホップ−メチル(238)、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P−エチル(339)、式(I)の化合物+フルアジホップ−ブチル(361)、式(I)の化合物+フルアジホップ−P−ブチル(362)、式(I)の化合物+ハロキシホップ(427)、式(I)の化合物+ハロキシホップ−P(428)、式(I)の化合物+プロパキザホップ(670)、式(I)の化合物+キザロホップ(717)、式(I)の化合物+キザロホップ−P(718)、式(I)の化合物+セトキシジム(726)、式(I)の化合物+テプラロキシジム(771)、式(I)の化合物+トラルコキシジム(811))、又は式(I)の化合物+ピノキサデン(CAS RN243973−20−8))。
【0229】
式(I)の化合物とプロスルホカルブ(683)、又は式(I)の化合物とトリアレート(816)の混合物。
【0230】
式(I)の化合物とブロモキシニル(95)、式(I)の化合物とクロリダゾン(134)、式(I)の化合物とクロロトルロン(143)、式(I)の化合物とジウロン(281)、又は式(I)の化合物とメトリブジン(554)の混合物。
【0231】
式(I)の化合物とクロマゾン(159)、式(I)の化合物とジフルフェニカン(251)、式(I)の化合物とフルロクロリドン(389)、又は式(I)の化合物とフルルタモン(392)の混合物。
【0232】
式(I)の化合物とペンジメタリン(621)又は式(I)の化合物とトリフルラリン(836)の混合物。
【0233】
式(I)の化合物とジフェンゾコートメチルスルフェート(248)の混合物。
【0234】
式(I)の化合物とジクワット二臭化物(276)の混合物。
【0235】
式(I)の化合物とパラコート二塩化物(614)の混合物。
【0236】
また、式(I)の化合物の混合相手は、例えば「The Pesticide Manual、13th Edition (BCPC)、2003」で記述されているような、エステル又は塩の形態でよい。また、グルホシネート−アンモニウムもグルホシネートとして言及され、クロランスラム−メチルもクロランスラムとして言及され、ジメテナミドもジメテナミド−Pとして言及され、フラムプロップ−Mもフラムプロップとして言及され、そしてピリチオバック−ナトリウムもピリチオバックとして言及される等である。
【0237】
好ましくは、式(I)の化合物:混合相手の混合比は、1:100〜1000:1である。
【0238】
混合物は、上述の製剤に有利に使用されることができる(その場合、「有効成分」は、式(I)の化合物と混合相手の各混合物をいう。)。
【0239】
さらに、下記除草剤又は植物成長調整剤の1つ以上は、本発明による式(I)の化合物又は上述の混合物と併用されることができる:アクロニフェン(8)、アクロレイン(10)、アラクロール(14)、アロキシジム(18)、アメトリン(20)、アミカルバゾン(21)、アミドスルフロン(22)、アミノシクロピラクロ(CAS RN858956−08−8)、アミトロール(アミノトリアゾール)(25)、スルファミン酸アンモニウム(26)、アニロホス(31)、アシュラム(36)、アビグリシン(39)、アザフェニジン(CAS RN68049−83−2)、アジムスルフロン(43)、BAS800H(CAS RN372137−35−4)、ベフルブタミド(55)、ベナゾリン(57)、ベンカルバゾン(CAS RN173980−17−1)、ベンフルラリン(59)、ベンフレセート(61)、ベンスリド(65)、ベンタゾン(67)、ベンズフェンジゾン(CAS RN158755−95−4)、ベンゾビシクロン(69)、ベンゾフェナップ(70)、ビラナホス(ビアラホス)(77)、ビスピリバック−ナトリウム(82)、ホウ砂(86)、
【0240】
ブロマシル(90)、ブロモブチド(93)、ブロモフェノキシム(CAS RN13181−17−4)、ブタクロール(100)、ブタミホス(102)、ブトラリン(105)、ブチレート(108)、カフェンストロール(110)、カルベタミド(117)、クロルブロムロン(CAS RN13360−45−7)、クロルフルレノール−メチル(133)、クロロ酢酸(138)、クロルプロファム(144)、クロルスルフロン(147)、クロルタール−ジメチル(148)、シンメチリン(153)、シノスルフロン(154)、クロメプロップ(160)、クミルロン(180)、シアナミド(182)、シアナジン(183)、シクラニド(186)、シクロエート(187)、シクロスルファムロン(189)、ダイムロン(213)、ダラポン(214)、ダゾメット(216)、デスメディファム(225)、デスメトリン(CAS RN1014−69−3)、ジクロベニル(229)、ジクロルプロップ(234)、ジクロルプロップ−P(235)、ジクロスラム(241)、
【0241】
ジメフロン(256)、ジメピペレート(257)、ジメタクロール(258)、ジメタメトリン(259)、ジメチピン(261)、ジメチルアルシン酸(264)、ジニトラミン(268)、ジノターブ(272)、ジプロペトリン(CAS RN4147−51−7)、ジチオピル(280)、DNOC(282)、DSMA(CAS RN144−21−8)、エンドタール(295)、EPTC(299)、エスプロカルブ(303)、エタルフルラリン(305)、エタメツルフロン−メチル(306)、エセフォン(307)、エトフメセート(311)、エトキシフェン(CAS RN188634−90−4)、エトキシフェン−エチル(CAS RN131086−42−5)、エトキシスルフロン(314)、エトベンザニド(318)、フェントラザミド(348)、硫酸鉄(353)、
【0242】
フラザスルフロン(356)、フルアゾレート(イソプロパゾール)(CAS RN174514−07−9)、フルセトスルフロン(CAS RN412928−75−7)、フルクロラリン(365)、フルフェンピル−エチル(371)、フルメトラリン(373)、フルメツラム(374)、フルミクロラック−ペンチル(375)、フルミプロピン(フルミプロピン又はフルミプロピン)(CAS RN84478−52−4)、フルオメツロン(378)、フルオログリコフェン−エチル(380)、フルポキサム(CAS RN119126−15−7)、
【0243】
フルプロパシル(CAS RN120890−70−2)、フルプロパネート(383)、フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム(384)、フルレノール(387)、フルリドン(388)、フルロキシピル(390)、フルチアセト−メチル(395)、ホラムスルフロン(402)、ホサミン(406)、ハロスルフロン−メチル(426)、HC−252(429)、ヘキサジノン(440)、イマザメタベンズ−メチル(450)、イマザピック(452)、イマザクイン(454)、イマゾスルフロン(456)、インダノファン(462)、アイオキシニル(467)、ソプロツロン(475)、イソウロン(476)、イソキサベン(477)、
【0244】
イソキサクロトール(CAS RN141112−06−3)、イソキサピリホップ(CAS RN87757−18−4)、カルブチレート(482)、レナシル(487)、リニュロン(489)、MCPA−チオエチル(500)、MCPB(501)、メコプロップ(503)、メコプロップ−P(504)、メフェナセット(505)、メフルイジド(507)、メタム(519)、メタミホップ(メフルオキサホップ)(520)、メタミトロン(521)、メタザクロール(524)、メタベンズチアズロン(526)、メタゾール(CAS RN20354−26−1)、
【0245】
メチルアルソン酸(536)、1−メチルシクロプロペン(538)、メチルジムロン(539)、メチルイソチオシアネート(543)、メトベンズロン(547)、メトブロムロン(CAS RN3060−89−7)、メトスラム(552)、メトクスロン(553)、メトスルフロン−メチル(555)、MK−616(559)、モリネート(560)、モノリヌロン(562)、MSMA(CAS RN2163−80−6)、ナプロアニリド(571)、ナプロパミド(572)、ナプタラム(573)、ネブロン(574)、ニピラクロフェン(CAS RN99662−11−0)、n−メチル−グリホセート、ノナン酸(583)、
【0246】
ノルフラゾン(584)、オレイン酸(脂肪酸)(593)、オルベンカルブ(595)、オルトスルファムロン(CAS RN213464−77−8)、オリザリン(597)、オキサジアルギル(599)、オキサジゾン(600)、オキサスルフロン(603)、オキサジクロメホン(604)、オキシフルオルフェン(610)、ペブレート(617)、ペンタクロロフェノール(623)、ペンタノクロル(624)、ペントキサゾン(625)、ペトキサミド(627)、石油(628)、フェンメディファム(629)、
【0247】
ピクロラム(645)、ピコリナフェン(646)、ピペロホス(650)、プリミスルフロン−メチル(657)、プロジアミン(661)、プロフルアゾール(CAS RN190314−43−3)、
【0248】
プロホキシジム(663)、プロヘキサジオンカルシウム(664)、プロメトン(665)、プロメトリン(666)、プロパクロール(667)、プロパニル(669)、プロパジン(672)、プロファム(674)、プロピソクロル(667)、プロポキシカルバゾン−ナトリウム(プロカルバゾン−ナトリウム)(679)、プロピザミド(681)、プロスルフロン(684)、ピラクロニル(ピラゾギル)(CAS RN158353−15−2)、ピラフルフェン−エチル(691)、ピラゾリネート(692)、ピラゾスルフロン−エチル(694)、ピラゾキシフェン(695)、ピリベンゾキシム(697)、ピリブチカルブ(698)、ピリダホル(CAS RN40020−01−7)、ピリデート(702)、
【0249】
ピリフタリド(704)、ピリミノバック−メチル(707)、ピリミスルファン(CAS RN221205−90−9)、ピリチオバック−ナトリウム(709)、キンメラック(713)、キノクラミン(714)、リムスルフロン(721)、セケストレン、シデュロン(727)、シマジン(730)、シメトリン(732)、塩素酸ナトリウム(734)、スルフェントラゾン(749)、スルホメツロン−メチル(751)、スルホサート(CAS RN81591−81−3)、スルホスルフロン(752)、硫酸(755)、タール油(758)、TCA−ナトリウム(760)、テブタム(CAS RN35256−85−0)、
【0250】
テブチウロン(765)、テフリルトリオン(CAS RN473278−76−1)、ターバシル(772)、ターブメトン(774)、ターブトリン(776)、テニルクロール(789)、チジアジミン(CAS RN123249−43−4)、チアザフルロン(CAS RN25366−23−8)、チアゾピル(793)、チオベンカルブ(797)、チオカルバジル(807)、トリアジフラム(819)、トリクロピル(827)、トリエタジン(831)、トリフルスルフロン−メチル(837)、トリヒドロキシトリアジン(CAS RN108−80−5)、トリネキサパック−エチル(CAS RN95266−40−3)、
【0251】
トリトスルフロン(843)、N−[(lR,2S)−2,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル]−6−(1−フルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン(CAS RN950782−86−2)、1−(2−クロロ−6−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素(CAS RN570415−88−2)、及び5−(2,6−ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)−5−メチル−3−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−イソオキサゾール(CAS RN403640−27−7)。
【0252】
また、式(I)の化合物の混合相手は、例えば、「The Pesticide Manual、13th Edition (BCPC)、2003」に記述されているようなエステル又は塩でよい。アシフルオルフェン−ナトリウムもアシフルオルフェンとして言及され、そしてベンスルフロン−メチルもベンスルフロンとして言及される等である。
【0253】
好ましくは、式(I)の化合物:混合相手の混合比は、1:100〜1000:1である。混合物は、上述の製剤中に有利に使用されることができる(その場合には、「有効成分」は、式(I)の化合物と混合相手の各混合物をいう。)。
【0254】
また、本発明による式(I)の化合物は、1つ以上の安定化剤と併用されることができる。同様に、また本発明による式(I)の化合物と1つ以上のさらなる除草剤の混合物は、1つ以上の安定化剤と併用されることができる。本明細書で使用されるときの用語「安定化剤」は、除草剤と併用されるときに非対象組織における除草剤の好ましくない影響を減らす化学物質を意味し、例えば、安定化剤は、除草剤による被害から作物を保護するが、除草剤が雑草を防除することを妨げない。安定化剤は、AD−67(11)、ベノキサコール(63)、クロキントセットメキシル(163)、シオメトリニル(CAS RN78370−21−5)、シプロスルファミド(CAS RN221667−31−8)、ジクロルミド(231)、ジシクロノン(CAS RN79260−71−2)、フェンクロラゾール−エチル(331)、フェンクロリム(332)、フルラゾール(386)、フルキソフェニム(399)、フリラゾール(413)及び対応するR異性体、イソキサジフェン−エチル(478)、メフェンピル−ジエチル(506)、2−メトキシ−N−[[4−[[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ]−フェニル]スルホニル]−ベンズアミド(CAS RN129531−12−0)、ナフタル酸無水物(CAS RN81−84−5)、及びオキサベトリニル(598)でよい。式(I)の化合物とベノキサコール及び式(I)の化合物とクロキントセットメキシルの混合物が、特に好ましい。
【0255】
また、式(I)の化合物の安定化剤は、例えば「The Pesticide Manual、13th Edition (BCPC)、2003」に記述されているようなエステル又は塩の形態でよい。クロキントセットメキシルもクロキントセットとして言及され、そしてフェンクロラゾール−エチルもフェンクロラゾールとして言及される等である。
【0256】
好ましくは、式(I)の化合物:安定化剤の混合比は、100:1〜1:10、特に20:1〜1:1である。
【0257】
混合物は、上述の製剤(その場合には、「有効成分」は、式(I)の化合物と安定化剤の各混合物をいう。)に有利に使用されることができる。安定化剤及び式(I)の化合物及び、もしあれば1つ以上の追加の除草剤(単数又は複数)が同時に適用されることが可能である。例えば、安定化剤、式(I)の化合物及び、もしあれば1つ以上の追加の除草剤(単数又は複数)は、発芽前にその場所に適用されるか、又は発芽後に作物に適用されることがある。また、安定化剤及び式(I)の化合物及び、もしあれば1つ以上の追加の除草剤(単数又は複数)は連続して適用されることが可能である。例えば、安定化剤は、種処理として種をまく前に適用されることがあり、そして式(I)の化合物及びもしあれば1つ以上の追加の除草剤は、発芽前にその場所に適用されるか、又は発芽後に作物に適用されることがある。
【0258】
式(I)の化合物とさらなる除草剤及び安定化剤の好ましい混合物としては下記が挙げられる:
【0259】
式(I)の化合物とS−メトラクロール及び安定化剤(特にベノキサコール)の混合物。
【0260】
式(I)の化合物とイソキサフルトール及び安定化剤の混合物。
【0261】
式(I)の化合物とメソトリオン及び安定化剤の混合物。
【0262】
式(I)の化合物とスルコトリオン及び安定化剤の混合物。
【0263】
式(I)の化合物とトリアジン及び安定化剤の混合物。
【0264】
式(I)の化合物とトリアジン及びイソキサフルトール及び安定化剤の混合物。
【0265】
式(I)の化合物とトリアジン及びメソトリオン及び安定化剤の混合物。
【0266】
式(I)の化合物とトリアジン及びスルコトリオン及び安定化剤の混合物。
【0267】
式(I)の化合物とグリホセート及び安定化剤の混合物。
【0268】
式(I)の化合物とグリホセート及びイソキサフルトール及び安定化剤の混合物。
【0269】
式(I)の化合物とグリホセート及びメソトリオン及び安定化剤の混合物。
【0270】
式(I)の化合物とグリホセート及びスルコトリオン及び安定化剤の混合物。
【0271】
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム及び安定化剤の混合物。
【0272】
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム及びイソキサフルトール及び安定化剤の混合物。
【0273】
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム及びメソトリオン及び安定化剤の混合物。
【0274】
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム及びスルコトリオン及び安定化剤の混合物。
【0275】
式(I)の化合物とフロラスラム及び安定化剤(特にクロキントセットメキシル)の混合物。
【0276】
式(I)の化合物とクロジナホップ−プロパルギル及び安定化剤(特にクロキントセットメキシル)の混合物。
【0277】
式(I)の化合物とピノキサデン及び安定化剤(特にクロキントセットメキシル)の混合物。
【0278】
式(I)の化合物とブロモキシニル及び安定化剤(特にクロキントセットメキシル)の混合物。
【0279】
次の実施例では、本発明をさらに説明するが、限定するものではない。
【0280】
調製例
次の略語をこの項目を通して使用した:s=singlet;bs=broad singlet;d=doublet;dd=double doublet;dt=double triplet;t=triplet、tt=triple triplet、q=quartet、sept=septet;m=multiplet;Me=メチル;Et=エチル;Pr=プロピル;Bu=ブチル。
【0281】
1.スキーム1及び2(式中、Rは、6員環である。)で示される反応
実施例1.1:3−[2−(3.5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化28】

ジクロロメタン(120ml)中の(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−酢酸(実施例5.1)(5.7g)及び3−アミノ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(4.65g)の溶液に、トリエチルアミン(8.5ml)及びビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(「BOP−Cl」)(7.5g)を連続的に加えた。反応混合物を大気温度で24時間攪拌した。有機相を水、炭酸水素ナトリウム水溶液(1M)、及び生理食塩水で連続的に洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムによって乾燥し、濃縮して3−[2−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(6.37g)を得た。H−NMR(400MHz、CDCl):4.04(s、3H)、4.35(s、2H)、7.77(s、1H)、8.39(s、1H)、8.49(s、1H)、8.56(s、1H)、11.02(s、1H)ppm。
【0282】
実施例1.2:7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6,8−ジオール(表Aの化合物No.A1)の調製
【化29】

乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(100ml)中の3−[2−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例1.1)(5.78g)及び炭酸カリウム(2.4g)の混合物を100℃に2時間加熱した。反応混合物を大気温度に冷却して濃縮した。残留物をジエチルエーテルによって粉末にして、有機相をデカンテーションした。固体を水に溶解して、塩酸水溶液(2M)の追加によりpH値をpH5に調製した。水相を濃縮した。残留物をメタノールに溶解して、ろ過により不溶塩を除去し、そしてろ液を濃縮して表Aの化合物No.A1(4.9g)を得た。
【0283】
実施例1.3:イソ酪酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A5)の調製
【化30】

ピリジン(0.445g)を含むジクロロメタン(50ml)中に7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6,8−ジオール(実施例1.2)(1.6g)を溶解して、反応混合物を10分間攪拌した。塩化イソブチリル(0.556g)を5分間に亘って液滴で加えて、反応混合物を2時間攪拌した。水を加えて、混合物を酢酸エチルで抽出した。相分離を行なって、有機画分を炭酸ナトリウム水溶液(1M)で洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウムによって乾燥し、濃縮して、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化された淡黄色固体を得て、表Aの化合物No.A5(1.02g)を得た。
【0284】
次の化合物を類似法により形成した:
反応試薬としてクロロギ酸エチルを用いる、7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6,8−ジオール(実施例1.2)由来の炭酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステルエチルエステル(表Aの化合物No.A3)。
【0285】
実施例1.4:イソ酪酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル]−5−エチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A6)の調製
【化31】

イソ酪酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.3)(0.250g)をアセトニトリル(2ml)中に溶解して、そして炭酸カリウム(0.138g)及びヨウ化エチル(0.1ml)を連続的に加えた。反応混合物をマイクロ波中において100℃で11分間加熱し、大気温度に冷却して濃縮した。シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル 1:1)により残留物を精製して、静置状態で固化している黄色ゴム(0.101g)として表Aの化合物No.A6を得た。
【0286】
下記化合物を類似法により形成した:
反応試薬としてヨウ化メチルを用いる、イソ酪酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.3)由来のイソ酪酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A7)。
【0287】
反応試薬としてヨウ化メチルを用いる、炭酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステルエチルエステル(実施例1.3)由来の炭酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド−[2,3−b]ピラジン−8−イルエステルエチルエステル(表Aの化合物No.A2)。
【0288】
反応試薬としてヨウ化メチル用いる、2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A9)。
【0289】
反応試薬としてヨウ化エチルを用いる、2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−5−エチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A10)。
【0290】
反応試薬としてヨウ化メチル用いる、2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A15)。
【0291】
実施例1.5:3−[2−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化32】

2滴のN,N−ジメチルホルムアミドを有するジクロロメタン(10ml)中の(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−酢酸(実施例4.3)(1.174g)の溶液に塩化オキサリルを液滴で追加することにより、塩化(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルを形成した。反応混合物を大気温度で2時間攪拌した。次に、反応混合物を濃縮して、次の段階では精製なしで使用される油として酸塩化物を得た。ジクロロメタン(20ml)及びピリジン(0.463ml)中のメチル3−アミノ−ピラジン2−カルボキシレート(0.870g)の懸濁液に、ジクロロメタン(10ml)中の酸塩化物の溶液を液滴で加えた。反応混合物を大気温度で20時間攪拌した。次に反応混合物をさらなるジクロロメタン(100ml)で希釈して、水、塩酸水溶液(2M)、及び炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)で連続的に洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムによって乾燥し、濃縮して3−[2−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(1.16g)を得た。H−NMR(400MHz、CDCl):4.04(s、3H)、4.12(s、2H)、7.30(d、1H)、7.71(d、1H)、8.42(d、1H)、8.59(d、1H)、10.91(s、1H)ppm。
【0292】
下記化合物を類似法により形成した:
(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−酢酸(国際公開第99/32449号パンフレットにより調製された)由来の3−[2−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル。H−NMR(400MHz、CDCl):4.04(s、3H)、4.43(s、2H)、8.43(d、1H)、8.55(s、2H)、8.60(d、1H)ppm。
【0293】
(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−酢酸(国際公開第99/32449号パンフレットにより調製された)由来の3−[2−(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル。H−NMR(400MHz、CDCl):4.07(s、3H)、4.17(s、2H)、8.37(s、1H)、8.41(s、1H)、8.44(d、1H)、8.59(d、1H)ppm。
【0294】
(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−酢酸(国際公開第99/32449号パンフレットにより調製された)由来の3−[2−(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルは、さらなる精製なしに使用された。
【0295】
(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−酢酸(市販されている)由来の3−[2−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル。H−NMR(400MHz、CDCl):4.05(s、3H)、4.17(s、2H)、7.46(s、1H)、8.37(s、1H)、8.43(d、1H)、8.60(d、1H)ppm。
【0296】
実施例1.6:7−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A13)の調製
【化33】

乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)中の3−[2−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例1.5)(1.16g)及び炭酸カリウム(0.943g)の混合物を100℃に3時間加熱した。反応混合物を大気温度に冷却して、酢酸エチルで希釈した。混合物をろ過して、固体をさらなる酢酸エチルで洗浄した。次に、固体を水中に懸濁させて、塩酸水溶液(2M)の追加により懸濁液のpHをpH2に調製した。水相をろ過して、少量の水で、次にジエチルエーテルで洗浄されたベージュ色固体として、表Aの化合物No.A13を得て、乾燥させた(0.380g)。
【0297】
下記化合物を類似法により形成した:
3−[2−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチル(実施例1.5)由来の7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A25)。
【0298】
3−[2−(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチル(実施例1.5)由来の7−(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A22)。
【0299】
3−[2−(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例1.5)由来の7−(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A24)。
【0300】
3−[2−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例1.5)由来の7−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A26)。
【0301】
実施例1.2及び1.6に説明されている方法に類似する方法により、表Aの化合物No.A28、A29及びA31を形成した。
【0302】
実施例1.7:2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A14)の調製
【化34】

大気温度でジクロロメタン(5ml)中の7−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例1.6)(0.20g)及びピリジン(0.068ml)の溶液に塩化ピバロイル(0.096ml)を液滴で加えた。反応混合物を大気温度で1時間で攪拌して、次にさらなるジクロロメタンで希釈した。有機相を炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び生理食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムによって乾燥して濃縮した。シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン 2:1)によって残留物を精製して、白色固体(0.088g)として表Aの化合物No.A14を得た。
【0303】
下記化合物を類似法により形成した:
7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例1.6)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A8)。
【0304】
7−(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例1.6)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A23)。
【0305】
7−(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例1.6)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A17)。
【0306】
7−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例1.6)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A27)。
【0307】
実施例1.8:2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A16)の調製
【化35】

乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)(0.064g)の懸濁液に、炭酸カリウム(0.068g)及びジフルオロ−エチル臭化物(0.063g)を連続的に加えた。反応混合物をマイクロ波中において120℃で20分間加熱した。反応混合物を大気温度に冷却して、次に酢酸エチル及び水で希釈した。相分離を行なって、有機相を水及び生理食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムによって乾燥し、そして濃縮して、淡黄色固体(0.006g)として表Aの化合物No.A16を得た。
【0308】
下記化合物を類似法により形成した:
2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A11)。
【0309】
7−(3,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A12)を副生成物として得た。
【0310】
単生成物として、2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)から7−(2,5−ジクロロ−ピリド−4−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A21)を得た。
【0311】
2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2,4−ジクロロ−ピリド−3−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A18)。
【0312】
2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例1.7)由来の2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A20)。副生成物として、7−(4,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物No.A19)を得た。
【0313】
実施例1.4及び1.8で説明された方法と類似する方法により、表Aの化合物No.A30を形成した。
【0314】
2.スキーム1及び2(式中、Rは、5員環である。)で示される反応
実施例2.1:2−クロロ−4−メチル−チアゾール酢酸の調製
【化36】

メタノール水溶液中の水酸化ナトリウム水溶液(1M)(1:1)を用いてエチル2−クロロ−4−メチル−チアゾール酢酸塩(それは、欧州特許第号27019明細書に記述されているように形成されていた)の加水分解により、2−クロロ−4−メチル−チアゾール酢酸を調製し、さらなる精製なしに使用した。
【0315】
実施例2.2:3−[2−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−アセチルアミノ1−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化37】

乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(「DMF」)(3滴)を含むジクロロメタン(70ml)に2−クロロ−4−メチル−チアゾール酢酸(実施例2.1)(2.50g)を溶解させた。反応混合物を均質になるまで攪拌して、次に0℃に冷却した。塩化オキサリル(2.66ml)を0℃で液滴として加え、反応混合物を大気温度で4時間攪拌し、次に蒸発させた。反応混合物をアセトニトリル(30ml)に再溶解し、3−アミノ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(1.82g)に加えた。反応物をマイクロ波中において85℃で40分間加熱し、次に大気温度に冷却した。反応混合物を酢酸エチルで希釈して、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)、水及び塩酸水溶液(1M)で、その次に再び水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムによって乾燥して濃縮した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル 1:1)によって精製し、3−[2−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.98g)を得た。H−NMR(400MHz、CDCl):2.40(s、3H)、4.05(s、3H)、4.10(s、2H)、8.45(d、1H)、8.60(d、1H)、10.9(s、1H)ppm。
【0316】
実施例2.3:7−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Bの化合物No.B1)の調製
【化38】

3−[2−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例2.2)(1.020g)を、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(30ml)中の炭酸カリウム(1.08g)とともに、110℃に3時間加熱した。反応混合物を大気温度に冷却させて、水で希釈し、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。濃塩酸(水中で36質量%)の追加により水溶性画分をpH3に酸性化し、次に酢酸エチルで再抽出した。有機画分を水で洗浄し、硫酸マグネシウムによって乾燥し、そして濃縮して表Bの化合物No.B1(0.61g)を得た。
【0317】
実施例2.4:イソ酪酸7−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物No.B9)の調製
【化39】

7−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例2.3)(0.30g)、塩化イソブチリル(0.13ml)、及びピリジン(0.10ml)をジクロロメタン(15ml)中において大気温度で2時間攪拌した。反応混合物を塩酸水溶液(1M)、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び水で連続的に洗浄した。有機画分を硫酸マグネシウムによって乾燥し、そして濃縮して表Bの化合物No.B9(0.220g)を得た。
【0318】
実施例2.5:イソ酪酸7−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物No.B2)の調製
【化40】

イソ酪酸7−(2−クロロ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例2.4)(0.10g)、ヨウ化メチル(0.18ml)及び炭酸カリウム(0.075g)をアセトニトリル(4ml)中において、マイクロ波中で100℃に10分間加熱した。反応混合物を大気温度に冷却させて、次に酢酸エチル及び水で希釈した。相分離を行なって、有機相を水、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び生理食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムによって乾燥し、そして濃縮して表Bの化合物No.B2(0.078g)を得た。
【0319】
実施例2.5で説明された方法と類似する方法により、表Bの化合物No.B3及びB4を形成した。
【0320】
実施例2.6:7−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Bの化合物No.B26)の調製
【化41】

3−[2−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセチルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.980g)を、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中の炭酸カリウム(0.662g)とともに、100℃に3時間加熱した。反応混合物を大気温度に冷却させて、水で希釈し、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。塩酸水溶液(2M)の追加により水溶性画分をpH1〜2に酸性化し、次に酢酸エチルで再抽出した。有機画分を水で洗浄し、硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして濃縮して表Bの化合物No.B26(0.805g)を得た。
【0321】
実施例2.7:イソ酪酸7−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物No.B23)の調製
【化42】

ピリジン7−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例2.6)(0.34g)、塩化イソブチリル(0.11ml)、及びピリジン(0.10ml)をジクロロメタン(10ml)中において大気温度で2時間攪拌した。反応混合物を塩酸水溶液(1M)、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び水で連続的に洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウムによって乾燥させ、濃縮して表Bの化合物No.B23(0.335g)得た。
【0322】
実施例2.7で説明された方法と類似する方法により、表Bの化合物No.B28及び表Cの化合物No.C5を形成した。
【0323】
実施例2.8:イソ酪酸7−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物No.B24)の調製
【化43】

イソ酪酸7−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例2.7)(0.335g)、2,2−ジフルオロエチルトリフレート(0.32g)及びヒューニッヒ塩基(0.2ml)をアセトニトリル(12ml)中において大気温度で30分間攪拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。相分離を行なって、有機相を水、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物によって乾燥し、そして濃縮して表Bの化合物No.B24(0.28Og)を得た。
【0324】
実施例2.8で説明された方法と類似する方法により、表Bの化合物No.B29及び表Cの化合物No.C6を形成した。
【0325】
実施例2.9:7−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(2,2−ジフルオロ−エチル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Bの化合物No.B25)の調製
【化44】

イソ酪酸7−(5−ジフルオロメトキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(2,2−ジフルオロエチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例2.8)(0.138g)、メタノール(4ml)中の水酸化ナトリウム(0.022g)及び水(1ml)の溶液を大気温度で3時間攪拌した。反応混合物を水中に注ぎ、塩酸水溶液(2M)の追加により中和した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム無水物によって乾燥し、そして濃縮して表Bの化合物No.B25(0.095g)を得た。
【0326】
実施例2.9で説明された方法と類似する方法により、表Bの化合物No.B30を形成した。
【0327】
3.スキーム6で示された反応の実施例
実施例3.1:メタンスルホン酸7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物No.A4)の調製
【化45】

乾燥ジクロロメタン(15ml)中の7−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6,8−ジオール(実施例1.2)(0.20g)及びN−エチル−ジイソプロピルアミン(0.126g)の懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.074g)を加えた。反応混合物を大気温度で1時間攪拌し、次に大気温度で16時間貯蔵した。反応混合物を塩酸水溶液(1M)で希釈した。相分離を行なって、有機層を濃縮した。残留物を逆相ΗPLCにより精製して、薄茶色固体(0.055g)として表Aの化合物No.A4を得た。
【0328】
4.スキーム7で示される実施例の反応
実施例4.1:3−ブロモメチル−2,6−ジクロロ−ピリジンの調製
【化46】

2,6−ジクロロ−3−メチル−ピリジン(3.6g)、N−ブロモスクシンイミド(「ΝBS」)(3.98g)、過酸化ベンゾイル(触媒量)及び四塩化炭素(25ml)を加熱還流し、そして500ワットタングステンハロゲンランプを使用して反応を促進させた。還流を8時間続けた。反応混合物をろ過して固体を除去し、そしてろ液を濃縮して、3−ブロモメチル−2,6−ジクロロ−ピリジン、3,3−ジブロモメチル−2,6−ジクロロ−ピリジン、及び2,6−ジクロロ−3−メチル−ピリジン(58:26:16)の混合物を得た。次の工程では、混合物を精製なしで使用した。
【0329】
実施例4.2:(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセトニトリルの調製
【化47】

40℃に加熱することにより、シアン化カリウム(1.0g)を水に溶解した。エタノール(20ml)中に懸濁している3−ブロモメチル−2,6−ジクロロ−ピリジン、3,3−ジブロモメチル−2,6−ジクロロ−ピリジン、及び2,6−ジクロロ−3−メチル−ピリジン(実施例4.1)(3.2g)の混合物を40℃で30分間に亘って液滴で加えた。反応混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を40℃に冷却して、別の等量のシアン化カリウムを加えた。反応混合物をさらに3時間加熱還流し、次に大気温度で16時間貯蔵した。反応混合物をろ過して固体を除去し、そして固体を酢酸エチルで洗浄した。合わせたろ液を濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈した。有機溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び生理食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムによって乾燥し、そして濃縮した。この残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン 3:100〜1:1)により精製して、静置状態で固化している僅かに不純な(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセトニトリル(1.5g)を得た。この材料をさらに精製することなく使用した。H−NMR(400MHz、CDCl):3.83(s、2H)、7.37(d、1H)、7.85(d、1H)ppm。
【0330】
実施例4.3:(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−酢酸の調製
【化48】

(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−アセトニトリル(実施例4.2)(1.5g)を水と濃硫酸の1:1の混合物中に溶解させた。反応混合物を3時間加熱還流し、次に大気温度に冷却させて、大気温度で16時間保管した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、相分離を行なった。有機相を硫酸マグネシウムによって乾燥し、濃縮して、乳白色固体(1.174g)として(2,6−ジクロロ−ピリド−3−イル)−酢酸を得た。H−NMR(400MHz、CDCl):3.78(s、2H)、7.40(d、1H)、7.80(d、1H)ppm。
【0331】
5.スキーム8で示される反応の実施例
実施例5.1:(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−酢酸の調製
【化49】

メタノール(1ml)中の2−(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−マロン酸ジエチルエステル(118.5g)(国際公開第07/101859号パンフレットに記述されているように調製された)の溶液に、水酸化ナトリウム水溶液を加えた(47gを300mlの水中に溶解させた)。反応混合物を80℃に1時間加熱した。メタノールを蒸発させ、氷酢酸の追加により水相のpHをpH4に調整し、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムによって乾燥し、そして濃縮して、オフホワイト色固体(50g)として(3,5−ジクロロ−ピリド−2−イル)−酢酸を得た。H−NMR(400MHz、CDCl):4.04(s、2H)、7.81(d、1H)、8.45(d、1H)ppm。
【0332】
6.スキーム9により示される反応の実施例
実施例6.1:3−(3−オキソ−ブリリルアミノ)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製
【化50】

3−アミノピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(12g)及び2,2,6−トリメチル−[l,3]ジオキシン−4−オン(15.6ml)を6時間加熱還流した。反応混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン 4:1、その次に酢酸エチル)により精製して、ベージュ色固体(15g)として3−(3−オキソ−ブチリルアミノ)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。H−NMR(400MHz、CDCl):2.33(s、3H)、3.91(s、2H)、4.05(s、3H)、8.40(d、1H)、8.51(d、1H)、10.06(s、1H)ppm。
【0333】
実施例6.2:1−(6,8−ジヒドロキシ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)−エタノンの調製
【化51】

メタノール(80ml)中の3−(3−オキソ−ブチリルアミノ)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例6.1)(15g)をメタノール(80ml)中のナトリウムメトキシド(7.2g)の懸濁液に加えた。懸濁液を2時間加熱還流し、次に大気温度で16時間貯蔵した。混合物をろ過し、濃塩酸(36質量%水溶液)の追加により、ろ液をpH1に酸性化して、そして次に再ろ過した。固体を水で、次にジエチルエーテルで洗浄して、1−(6,8−ジヒドロキシ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)−エタノン(10.1g)を得た。H−NMR(400MHz、d−DMSO):2.70(s、3H)、8.60(d、1H)、8.71(d、1H)、12.2(s、1H)、16.25(s、1H)ppm。
【0334】
実施例6.3:8−ヒドロキシ−7−((Z)−4,4,4−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−3−オキソ−ブタ−l−エニル)−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オンの調製
【化52】

トリフルオロ酢酸エチル(14ml)中の1−(6,8−ジヒドロキシ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)−エタノン(実施例6.2)(1.0g)の懸濁液に、まとめてナトリウム(0.56g)を加えた。反応混合物を4時間加熱還流した。反応混合物を大気温度で16時間保管して、次に酢酸水溶液中に注いだ(1:1)。固体をろ過により単離して、水、エタノール、酢酸エチル及びジエチルエーテルで洗浄し、次に乾燥して黄色固体(0.760g)を得た。固体をトリフルオロ酢酸エチル(14ml)及びナトリウム(0.56g)中でさらに2日間加熱還流し、同様に処理してより暗い黄色の固体(0.515g)を得て、それを同様にトリフルオロ酢酸エチル(7ml)及びナトリウム(0.290g)中で再び加熱還流し、同様に処理して暗黄色固体(0.190g)として8−ヒドロキシ−7−(Z)−4,4,4−トリフルオロ−l−ヒドロキシ−3−オキソ−ブタ−l−エニル)−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オンを得た。H−NMR(400MHz、d−DMSO):7.30(s、1H)、8.45(d、1H)、8.51(d、1H)、11.36(s、1H)、11.97(s、1H)ppm。
【0335】
実施例6.4:4,4,4−トリフルオロ−1−(8−ヒドロキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)−ブタン−l,3−ジオン−3−オキシムの調製
【化53】

エタノール(2ml)中の4,4,4−トリフルオロ−1−(8−ヒドロキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)−ブタン−l,3−ジオン(実施例6.3)(0.170g)の懸濁液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.050g)を加えた。反応混合物を4時間加熱還流して、次に大気温度で16時間保管した。固体をろ過により単離して、エタノール、酢酸エチル、及びジエチルエーテルで洗浄して、乾燥させて褐色固体(0.078g)として4,4,4−トリフルオロ−1−(8−ヒドロキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)−ブタン−l,3−ジオン3−オキシムを得た。H−NMR(400MHz、d−DMSO):3.61(d、1H)、3.86(d、1H)、8.57(d、1H)、8.67(d、1H)、12.35(s、1H)ppm。
【0336】
実施例6.5:8−ヒドロキシ−7−(3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル)−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Bの化合物No.B10)の調製
【化54】

トリフルオロ酢酸(「TFA」)(0.5ml)中の4,4,4−トリフルオロ−1−(8−ヒドロキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)−ブタン−1,3−ジオン3−オキシム(実施例6.4)(0.068g)の懸濁液を7時間加熱還流した。固体をろ過により単離し、ジエチルエーテルで洗浄して、次に乾燥させた。固体を再びトリフルオロ酢酸(「TFA」)(2.0ml)中で2日間加熱還流し、同様に処理して、表Bの化合物No.B10(0.050g)を得た。
【0337】
実施例6.3、実施例6.4及び実施例6.5で説明された方法と類似する方法により、表Bの化合物No.B13、B14及びB15及び表Cの化合物No.C1を形成した。
【0338】
実施例6.6:イソ酪酸6−ヒドロキシ−7−(3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物No.B7)の調製
【化55】

ジクロロメタン(2ml)中の8−ヒドロキシ−7−(3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル)−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例6.5)(0.037g)及びピリジン(0.1ml)の溶液に、塩化イソブチリル(0.05ml)を液滴で加えた。反応混合物を大気温度で6時間攪拌して、大気温度で16時間保管した。反応混合物を酢酸エチルで希釈して、そして有機相を水、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)及び生理食塩水で連続的に洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムによって乾燥し、濃縮して、淡黄色固体(0.038g)として表Bの化合物No.B7を得た。
【0339】
実施例6.6で説明された方法と類似する方法により、表Bの化合物No.B16、B17、B18及びB19並びに化合物No.C2及びC4を形成した。
【0340】
実施例6.7:イソ酪酸5−メチル−6−オキソ−7−(3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物No.B8)の調製
【化56】

炭酸カリウム(0.023g)及びヨウ化メチル(0.01ml)をアセトニトリル(1.5ml)中のイソ酪酸6−ヒドロキシ−7−(3−トリフルオロメチル−イソオキサゾール−5−イル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(実施例6.6)(0.030g)に加えた。反応混合物をマイクロ波中で100℃に10分間加熱した。反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈した。相分離を行なって、有機相を水及び生理食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムによって乾燥して濃縮した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン 1:2〜1:1)により精製して、静置状態で固化している無色油として表Bの化合物No.B8(0.025g)を得た。
【0341】
実施例6.7で説明された方法と類似する方法により、表Bの化合物No.B20、B21及びB22並びに表Cの化合物No.C3を形成した。
【0342】
7.スキーム10で示される反応の実施例
実施例7.1:8−ヒドロキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2.3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステルの調製
【化57】

ナトリウムメトキシド(6.5ml)(30質量%メタノール溶液)を室温でメタノール(75ml)中に溶解した。マロン酸ジメチル(3.7ml)を大気温度で20分間に亘って液滴で加え、そして反応物を大気温度で1時間乾燥した。大気温度で40分間に亘ってメチル3−アミノピラジン−2−カルボキシレート(5.0g)を加えた。反応混合物を3日間加熱還流し、次に冷却させた。溶媒を濃縮した。残留物を水に溶解し、濃塩酸(36質量%水溶液)で酸性化した。沈殿を単離し、水、メタノール及び酢酸エチルで洗浄し、そして高真空下で乾燥させて、ベージュ色固体(4.16g)として8−ヒドロキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステルを得た。H−NMR(d−DMSO):3.80(s、3H)、8.59(s、1H)、8.70(s、1H)ppm。
【0343】
実施例7.2:8−イソブチリルオキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステルの調製
【化58】

1,2−ジクロロ−エタン(9ml)中の8−ヒドロキシ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステル(実施例7.1)の懸濁液に、粉末モレキュラーシーブ(4A)を加え、次に塩化イソブチリル(0.048ml)を液滴で追加した。反応混合物を5時間加熱還流し、大気温度に冷却してろ過した。ろ液を濃縮して、淡褐色固体(0.166g)として8−イソブチリルオキシ6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステルを得て、それをさらに精製することなく使用した。
【0344】
実施例7.3:8−イソブチリルオキシ−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステルの調製
【化59】

アセトニトリル(12ml)中の8−イソブチリルオキシ6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステル(0.422g)(実施例7.2)の懸濁液に、炭酸カリウム(0.401g)、次にヨウ化メチル(0.30ml)を加えた。反応混合物をマイクロ波中において100℃に10分間加熱し、次に大気温度に冷却した。反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈した。相分離を行なって、有機相を水及び生理食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムによって乾燥して濃縮した。シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン 1:2〜1:1)により残留物を精製して、オレンジ油(0.418g)として8−イソブチリルオキシ5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステルを得た。H−NMR(400MHz、CDCl):1.36(d、6H)、2.95(sept、1H)、3.79(s、3H)、3.94(s、3H)、8.49(d、1H)、8.59(d、1H)ppm。
【0345】
実施例7.4:8−ヒドロキシ−5−メチル−7−(3−メチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表5の化合物No.B5)の調製
【化60】

トルエン(4ml)中の8−イソブチリルオキシ−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステル(実施例7.3)(0.10g)の溶液に、N−ヒドロキシ−アセトアミジン(0.025g)を加えた。反応混合物を16時間加熱還流した。反応混合物を大気温度に冷却し、固体をろ過により単離して、乾燥して表5の化合物No.B5(0.050g)を得た。
【0346】
実施例7.5:イソ酪酸5−メチル−7−(3−メチル−l,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物No.B6)の調製
【化61】

ジクロロメタン(1ml)中の8−ヒドロキシ−5−メチル−7−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(実施例7.4)(0.044g)及びピリジン(0.018ml)の溶液に、塩化イソブチリル(0.022ml)を液滴で加えた。反応混合物を大気温度で4時間攪拌し、次に大気温度で16時間保管した。反応混合物をさらなるジクロロメタンで希釈して、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和)、塩化アンモニウム水溶液(飽和)及び生理食塩水で連続的に洗浄した。有機画分を硫酸マグネシウムによって乾燥して濃縮した。シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン 1:1)により残留物を精製して、淡黄色固体(0.020g)として表6の化合物No.B6を得た。
【0347】
表A:
式(A):
【化62】

{式中、R、R及びRは、下記表に記述されている通りであり、そしてRは6員環である。}の化合物。
【0348】
【化63】

【0349】
【化64】

【0350】
【化65】

【0351】
表B:
式(B):
【化66】

{式中、R、R及びRは、下記表に記述されている通りであり、そしてRは5員環である。}の化合物。
【0352】
【化67】

【0353】
【化68】

【0354】
【化69】

【0355】
【化70】

【0356】
表C:
式(C):
【化71】

{式中、R、R及びRは,下記表に記述されている通りであり、そしてRは二環式環である。}
の化合物。
【0357】
【化72】

【0358】
【化73】

【0359】
生物学的実施例
実施例Bl:除草作用
それぞれ96セルを有する種トレー内の滅菌標準土壌に様々な試験種の種をまいた。気候室内の制御条件(23/17℃、昼/夜;13時間光;50〜60%湿度で栽培)下での8〜9日間の栽培後(発芽後)、溶媒としての10%DMSO(ジメチルスルホキシド、CAS RN67−68−5)に溶解させた1000mg/lの有効成分から成る1000mg/lの有効成分のスプレー水溶液で1000g/haに相当する植物を処理した。散布後に気候室(24/19℃、昼/夜;13時間光;50〜60%湿度)内で植物を育て、1日に2回水をまいた。9日後、試験を評価した(10=全植物に対する被害、0=植物に対する被害なし)。
【0360】
【表9】

【0361】
同一プロトコルを用いて、表Aの化合物No.A1、A3、A4、A5、A17、A28及びA29、表Bの化合物No.B1、B6、B7、B13、B14、B15、B16、B17、B18、B19、B20、B21及びB22並びに表3の化合物No.C1、C2及びC3を試験したところ、試験条件下では、試験植物に対する被害はほとんど又は全く見られなかった。これらのプロトコル下では表Bの化合物No.B9及びB10を試験しなかったので、これらの化合物に適しているデータはない。
【0362】
実施例B2:除草作用
ポット内の標準土壌に様々な試験種の除草作用種をまいた。温室内の制御条件(24/16℃、昼/夜;14時間光;65%湿度)下での1日間の栽培後(発芽前)又は8日間の栽培後(発芽後)、0.5%Tween20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、CAS RN9005−64−5)を含むアセトン/水(50:50)溶液内の技術的有効成分の製剤由来のスプレー水溶液を植物を散布した。次に、温室内の制御条件(24/16℃、昼/夜;14時間光;65%湿度)下で試験植物を育て、1日に2回水をまいた。13日後、試験を評価した(10=全植物に対する被害;0=植物に対する被害なし)。
【0363】
【表10】

【0364】
同一プロトコルを用いて、表Aの化合物No.A8、A13及びA15、表Bの化合物No.B23及びB27、表Cの化合物No.C5及びC6を試験したところ、試験条件下では、試験植物に対する被害はほとんど又は全く見られなかった。これらのプロトコル下では、表Aの化合物No.A22、A23、A24、A25、A26及びA27を試験しなかったので、これらの化合物に適しているデータはない。
【0365】
【表11】

【0366】
同一プロトコルを用いて、表Cの化合物No.C5を試験したところ、試験条件下では、試験植物に対する被害はほとんど又は全く見られなかった。これらのプロトコル下では、表Aの化合物No.A22、A23、A24、A25、A26及びA27を試験しなかったので、これらの化合物に適しているデータはない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物又はその場所に除草剤的に有効な量の式(I):
【化1】

{式中、R及びRは、独立して水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、アリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているアリール、又はヘテロアリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜5個のRで置換されているヘテロアリールであり;
は、水素、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜C10アルキニル、C〜Cハロアルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、又は複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルであり;
は、ヘテロアリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜4個のRで置換されているヘテロアリールであり;
は、ヒドロキシ、又はヒドロキシ基へと代謝されることができる基であり;
各々のR、R及びRは、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、ヒドロキシ、C〜C10アルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルコキシ、C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルカルボニル、ホルミル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、C〜C10アルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜C10アルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜C10アルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、アミノ、C〜C10アルキルアミノ、ジ−C〜C10アルキルアミノ、C〜C10アルキルカルボニルアミノ、アリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリール、ヘテロアリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリール、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルキル、アリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリールオキシ、アリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているアリールチオ、又はヘテロアリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR13で置換されているヘテロアリールチオであり;そして
各々のR13は、独立してハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルコキシである。}
の化合物、又はその塩若しくはN−オキシドを適用する工程を含む、植物を防除する方法。
【請求項2】
が、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC〜Cアルコキシである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
が、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC〜Cアルコキシである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
が、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cアルキニル又はC〜Cハロアルキニルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
が、同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているヘテロアリールである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
が、ヒドロキシ、R−オキシ、R10−カルボニルオキシ、トリ−R11−シリルオキシ又はR12−スルホニルオキシであり、
は、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、又はアリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分がハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されているアリール−C〜Cアルキルであり;
10は、C〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜C10アルキル、C〜C10ハロアルキル、C〜C1oアルケニル、C〜C10アルキニル、C〜Cアルコキシ−C〜C10アルキル、C〜Cアルキルチオ−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜C10アルケニルオキシ、C〜C10アルキニルオキシ、C〜C10アルキルチオ、N−C〜Cアルキル−アミノ、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノ、アリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール、ヘテロアリール、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、又はヘテロアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリール−C〜Cアルキル、アリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールオキシ、アリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているアリールチオ、又はヘテロアリールチオ、又は同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のR14で置換されているヘテロアリールチオであり;
各々のR11は、独立して、C〜C10アルキル、又はフェニル、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されているフェニルであり;
12は、C〜C10アルキル、C〜C10ハロアルキル、又はフェニル、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されているフェニルであり;そして
各々のR14は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C〜C10アルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10アルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cハロアルコキシ、C〜C10アルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜C10アルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜C10アルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、アリール、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル若しくはC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されているアリール、又はヘテロアリール、又はハロ、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリールである、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
式(Ib):
【化2】

{式中、R、R及びRは、請求項1で規定された通りであり、そしてRは、ヒドロキシ基へと代謝されることができる基である。}
で表される化合物、又はその塩若しくはN−オキシド。
【請求項8】
式(Ic):
【化3】

{式中、R、R及びRは、請求項1で規定された通りであり、Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、複素環−C〜Cアルキル、又は複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルであり;そしてRは、ヒドロキシ基へと代謝されることができる基である。}
で表される化合物、又はその塩若しくはN−オキシド。
【請求項9】
式(Id):
【化4】

{式中、R、R及びRは、請求項1で規定された通りであり、Rは、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルキル−C〜Cアルキル、C〜C10アルコキシ−C〜Cアルキル、C〜C10シアノアルキル、C〜C10アルコキシカルボニル−C〜Cアルキル、N−C〜Cアルキル−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、N,N−ジ−(C〜Cアルキル)−アミノカルボニル−C〜Cアルキル、アリール−C〜Cアルキル、又はアリール部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されているアリール−C〜Cアルキル、又は複素環−C〜Cアルキル、又は複素環部分が同一であるか若しくは異なっていてよい1〜3個のRで置換されている複素環−C〜Cアルキルである。}
で表される化合物、又はその塩若しくはN−オキシド。
【請求項10】
剤形補助剤に加えて、除草剤的に有効な量の請求項1〜6のいずれか1項で規定された式(I)の化合物を含む、除草組成物。
【請求項11】
除草剤的に有効な量の請求項1〜6のいずれか1項で規定された式(I)の化合物、所望により1つ以上のさらなる除草剤、及び所望により1つ以上の安定化剤を含む、除草組成物。

【公表番号】特表2011−511765(P2011−511765A)
【公表日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542684(P2010−542684)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【国際出願番号】PCT/GB2009/000127
【国際公開番号】WO2009/090402
【国際公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(500371307)シンジェンタ リミテッド (141)
【Fターム(参考)】