説明

陳列具

【課題】製造コストを抑制しつつ、商品を縦置き状態で輸送でき、形態の転換を容易に行なうことができるようにする。
【解決手段】複数のトレー1,2を連結し、ハンガー陳列状態、カウンター陳列状態及び輸送状態に転換可能とした陳列具において、上段側及び下段側トレー1,2を背枠3の後枠板31及び側枠板32で後方外側から抱き込むようにし、側枠板32に側部ガイド穴33,34を形成し、各トレー1,2にそれぞれ側部ピン5,6を突設し、各トレー1,2の側部ピン5,6をそれぞれ対応する側部ガイド穴33,34にスライド自在に挿通し、上段側トレー1を、側部ピン5の側部ガイド穴33に沿ったスライドに伴い、側部ピン5を中心に回転可能とし、下段側トレー2を、側部ピン6の側部ガイド穴34に沿ったスライドに伴い、前後にスライド自在とすると共に、側部ピン6を中心に回転可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、店頭に吊下又は設置して商品を陳列する陳列具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1には、図7乃至図9に示すような陳列具が記載されている。この陳列具は、上段側トレー51、下段側トレー52及び背枠53から構成されている。
【0003】
図9に示すように、背枠53には、広告板54、背板55、連結板56、背板57及び貼着片58が上方から順次設けられ、連結板56より上方の両側部に側支板59が設けられている。また、トレー52の後上部には係止片60が突設され、連結板56の下部及びトレー51の前下部には、それぞれ係止穴61,62が設けられている。
【0004】
この陳列具の製造に際しては、上段側トレー51を背板55に貼り付け、下段側トレー52を貼着片58に貼り付ける。
【0005】
このような陳列具では、図7(a)に示すように、連結板56と背板57とを境界の罫線に沿って折り曲げることなく、これらが垂直に伸びた状態で、係止片60を係止穴61に差し込むことにより、トレー51,52が上下に並んで吊り下げられるハンガー陳列状態で商品を陳列することができる。
【0006】
また、図7(b)に示すように、連結板56と背板57とを境界の罫線に沿って折り曲げ、側支板59を後方へ折り曲げて、係止片60を係止穴62に差し込むことにより、トレー51,52が階段状に並んで棚等に設置されるカウンター陳列状態で商品を陳列することもできる。
【0007】
さらに、図8に示すように、トレー52を後方に倒し、背板55と連結板56とを境界の罫線に沿って折り曲げ、広告板54をトレー51に被せるように折り曲げて、背枠53でトレー51,52を包み込むようにし、トレー51,52が前後に並んで接近したコンパクトな輸送状態で小売店へ配送することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開平3−94156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記のような陳列具では、輸送状態において、トレー52が倒されたままとなるため、液入瓶等の商品をトレー51,52に収納したまま配送する場合、商品を長時間倒しておくこととなり、液漏れ等の不都合が生じるおそれがある。
【0010】
また、輸送状態からハンガー陳列状態又はカウンター陳列状態への転換や、ハンガー陳列状態とカウンター陳列状態との転換に手間がかかり、店頭での商品陳列作業を迅速に行なうことができないという問題もある。
【0011】
さらに、製造に際し、トレー51,52を、正確に位置決めして、接着剤や面ファスナにより、背枠53に貼り付ける必要があり、この貼り付け作業に手間やコストがかかるという問題もある。
【0012】
そこで、この発明は、製造コストを抑制しつつ、商品を縦置き状態で輸送でき、形態の転換を容易に行なうことができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、この発明は、複数のトレーを連結し、これらのトレーを相対移動させることにより、トレーが上下に並んで吊り下げられるハンガー陳列状態と、トレーが階段状に並んで設置されるカウンター陳列状態と、トレーが前後に並んで接近した輸送状態とに転換可能とした陳列具において、前記上段側及び下段側トレーを、背枠の後枠板及び一対の側枠板で後方外側から抱き込むようにし、一対の側枠板に、前後方向に延びる側部ガイド穴を形成し、各トレーにそれぞれ側部ピンを突設し、各トレーの側部ピンをそれぞれ対応する側部ガイド穴にスライド自在に挿通し、上段側トレーを、側部ピンの側部ガイド穴に沿ったスライドに伴い、側部ピンを中心に回転可能とし、下段側トレーを、側部ピンの側部ガイド穴に沿ったスライドに伴い、前後にスライド自在とすると共に、側部ピンを中心に回転可能としたのである。
【0014】
また、前記後枠板に、上下方向に延びる後部ガイド穴を形成し、上段側トレーの底後部の幅方向中間部に連結片を屈伸自在に延設し、この連結片に突設した後部ピンを、後部ガイド穴にスライド自在に挿通し、上段側トレーの回転に伴い、連結片が屈伸しつつ、後部ピンが後部ガイド穴に沿ってスライドするようにしたのである。
【0015】
また、前記下段側トレーの側部ピンが挿通される側部ガイド穴には、その前端部及び後端部に、上下方向に延びるロック部を設けたのである。
【発明の効果】
【0016】
この発明に係る陳列具では、上段側トレー及び下段側トレーを、背枠に対して側部ピンを中心に回転可能としたので、輸送状態において、横倒しにした背枠に対し、上段側トレー及び下段側トレーを起立させておくことにより、商品を縦置き状態で輸送できる。
【0017】
また、側部ピンを側部ガイド穴に沿ってスライドさせ、各トレーを背枠に対して側部ピンを中心に回転させると共に、上段側トレーの後部ピンを後部ガイド穴に沿ってスライドさせることにより、形態の転換を容易に行なうことができる。
【0018】
さらに、後部ピンを後部ガイド穴の下端に当接させて、陳列状態で十分な強度を確保することができ、側部ガイド穴に設けたロック部に側部ピンを嵌め入れることにより、下段側トレーを安定させることができる。
【0019】
また、製造に際し、各トレーを背枠に貼り付ける必要がないので、製造コストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明に係る陳列具のハンガー陳列状態を示す斜視図
【図2】同上のカウンター陳列状態を示す斜視図
【図3】同上の輸送状態を示す斜視図
【図4】同上の形状転換過程を示す側面図
【図5】同上の上段側及び下段側トレーのブランクを示す図
【図6】同上の背枠及び広告パネルのブランクを示す図
【図7】従来の陳列具の(a)ハンガー陳列状態を示す斜視図、(b)カウンター陳列状態を示す斜視図
【図8】同上の輸送状態を示す斜視図
【図9】同上の製造過程を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0022】
この陳列具は、図1に示すように、トレー1,2が上下に並んで吊り下げられるハンガー陳列状態と、図2に示すように、トレー1,2が階段状に並んで設置されるカウンター陳列状態と、図3に示すように、トレー1,2が前後に並んで接近した輸送状態とに転換可能なものである。
【0023】
トレー1,2は、背枠3を介して連結され、ハンガー陳列状態又はカウンター陳列状態において、トレー1の上方には、広告パネル4が設けられる。トレー1,2の板紙製ブランクは、図5に示すような構成とされ、背枠3及び広告パネル4の板紙製ブランクは、図6に示すような構成とされている。
【0024】
図5に示すように、トレー1のブランクは、背の低い2枚の前壁11、後方へ向けて背が高くなる一対の側壁12、背の高い2枚の後壁13、一側の継代片14並びに下端4枚及び前壁11の上端に繋がる1枚の底壁15を連設したものとされ、各側壁12の前下部には、ピン穴16が設けられている。
【0025】
また、後壁13の下端の幅方向中間部には、底壁15への切込により、連結片17が罫線を介し屈伸自在に連設され、連結片17には、ピン穴18が設けられている。
【0026】
このブランクの組み立てに際しては、前壁11、一対の側壁12及び後壁13を角筒状に折り曲げ、その両端部を継代片14で接合して周壁を形成し、周壁の下端の底壁15を噛み合わせ、後壁13、前壁11及び底壁15同士を重ね合わせる。そして、ピン穴16に、プラスチック製の側部ピン5の軸部を挿通し、連結片17のピン穴18に、プラスチック製の後部ピン7の軸部を挿通する。
【0027】
また、トレー2のブランクは、背の低い2枚の前壁21、後方へ向けて背が高くなる一対の側壁22、背の高い2枚の後壁23、一側の継代片24並びに下端4枚及び前壁21の上端に繋がる1枚の底壁25を連設したものとされ、各側壁22の後上部には、ピン穴26が設けられている。
【0028】
このブランクの組み立てに際しては、前壁21、一対の側壁22及び後壁23を角筒状に折り曲げ、その両端部を継代片24で接合して周壁を形成し、周壁の下端の底壁25を噛み合わせ、後壁23、前壁21及び底壁25同士を重ね合わせる。そして、ピン穴26に、プラスチック製の側部ピン6の軸部を挿通する。
【0029】
一方、図6に示すように、背枠3のブランクは、上下に長い長方形の後枠板31の両側に、2枚ずつ前側が上下から切り込まれて対称形状となった側枠板32を連設したものとされ、各側枠板32には、各トレー1,2に対応して、スロット状の側部ガイド穴33,34が形成されている。
【0030】
上方の側部ガイド穴33は、水平に前後方向に延び、下方の側部ガイド穴34は、前上がりに傾斜して前後方向に延びている。側部ガイド穴34の前端部及び後端部には、上下方向に延びるロック部34a,34bが設けられている。
【0031】
後枠板31には、トレー1に対応して、上下方向に延びるスロット状の後部ガイド穴35が設けられている。また、各側枠板の後上部には、紐穴36が設けられている。
【0032】
このブランクの組み立てに際しては、側枠板32を二重に重ね合わせて貼着し、後枠板31から両側の側枠板32を前方へ折り曲げる。
【0033】
また、広告パネル4のブランクは、2枚の立面板41が上下に連設されたものとされ、各立面板41の四隅には、紐穴42が設けられている。また、立面板41同士の連設側と反対側の端縁には、2箇所ずつ係止切込43が形成されている。
【0034】
このブランクの組み立てに際しては、立面板41同士を二重に貼り合わせる。なお、立面板41の前方へ向く面には、消費者への訴求性を高めるための印刷を施しておく。
【0035】
上記のような各部材から陳列具を組み立てるには、トレー1,2に亘って背枠3を沿わせ、背枠3の後枠板31及び一対の側枠板32で各トレー1,2の後壁13,23及び一対の側壁12,22を外側から抱き込むようにする。
【0036】
次に、トレー1,2の側壁12,22から突出する側部ピン5,6の軸部を側部ガイド穴33,34にスライド自在に挿通し、この軸部に頭部を嵌めて、側部ピン5,6を側部ガイド穴33,34から抜け止めする。これにより、トレー1,2は、背枠3に対して側部ピン5,6を中心に回転可能となる。
【0037】
また、下方へ折り曲げた連結片17から突出する後部ピン7の軸部を後部ガイド穴35にスライド自在に挿通し、この軸部に頭部を嵌めて、後部ピン7を後部ガイド穴35から抜け止めする。
【0038】
また、背枠3の紐穴36及び広告パネル4の紐穴42に吊紐8を挿通し、この吊紐8をフック等に引っ掛けて、陳列具を吊り下げられるようにする。
【0039】
このように、上記陳列具は、トレー1,2を背枠3に貼り付けることなく、安価な側部ピン5,6及び後部ピン7を用いて組み立てることができるので、接着剤や面ファスナが不要となり、トレー1,2と背枠3とをそれほど正確に位置合わせする必要もなく、容易に組み立てることができ、製造の手間やコストを抑制できる。
【0040】
このように組み立てた陳列具は、図3及び図4(a)に示す輸送状態において、トレー1,2に液入瓶等の商品Gを収納し、外箱に詰められて、小売店に配送される。この輸送状態では、横倒しにした背枠3に対し、トレー1,2を起立させておくことにより、商品Gを縦置き状態で輸送できる。
【0041】
このとき、側部ピン5は、側部ガイド穴33の下端に位置し、側部ピン6は、側部ガイド穴34の上端に位置することとなり、側部ピン6をロック部34aに嵌め入れることにより、トレー2の揺動を抑制して、トレー2を安定させることができる。
【0042】
一方、店頭において、上記のような輸送状態からハンガー陳列状態に転換するには、図4(b)及び(c)に示すように、トレー1を側部ピン5を中心として回転させつつ、側部ピン5を側部ガイド穴33に沿って上方へスライドさせ、これと同時に、連結片17を屈曲した状態から伸ばしつつ、後部ピン7を後部ガイド穴35に沿ってトレー2側へスライドさせることにより、トレー1を一旦後方へ倒す。
【0043】
このとき、トレー1の底後部は、後部ピン7の後部ガイド穴35に沿ったスライドにより、幅方向中間部で背枠3に対し引っ掛かったり離れたりすることなく滑動し、トレー1をスムーズに回転させることができる。
【0044】
続いて、図4(d)に示すように、側部ピン6をロック部34aから抜き、トレー2を側部ピン6を中心として回転させつつ、側部ピン6を側部ガイド穴34に沿ってスライドさせることにより、トレー2も一旦後方へ倒す。
【0045】
その後、図4(e)に示すように、側部ピン6をロック部34bに嵌め入れて、陳列具を正立させると、図1に示すハンガー陳列状態として、店頭で陳列什器の吊棒等から陳列具を吊紐8を介し吊り下げて、商品Gを陳列することができる。
【0046】
このハンガー陳列状態では、後部ピン7が後部ガイド穴35の下端に当接して、トレー1の荷重を側部ピン5と分担して支持するので、陳列状態で十分な強度を確保することができ、トレー2は、ロック部34bに嵌め入れた側部ピン6により揺動が抑制されて、前下がりになることなく、安定した状態となる。
【0047】
また、ハンガー陳列状態からカウンター陳列状態への転換に際しては、図4(f)に示すように、トレー2を背枠3に対して回転させることなく、側部ピン6を側部ガイド穴34に沿って前方へスライドさせ、ロック部34aに嵌め入れると、図2に示すカウンター陳列状態として、商品Gを陳列することができる。
【0048】
このとき、広告パネル4は、係止切込43を利用し、背枠3を前後から挟み込むようにして、背枠3の上端部に起立状態で固定する。
【0049】
このカウンター陳列状態では、ロック部34aに嵌め入れた側部ピン6によりトレー2の背枠3に対する前後位置が固定されて、陳列具全体が安定した状態となる。
【0050】
ところで、上記説明では、輸送状態からハンガー陳列状態への転換、及びハンガー陳列状態からカウンター陳列状態への転換について記載したが、これら三形態の転換は、相互に行なうことができる。
【0051】
特に、カウンター陳列状態からハンガー陳列状態へ転換する際には、棚等から陳列具を持ち上げるだけで、トレー2の自重により、ロック部34aから側部ピン6が外れ、傾斜した側部ガイド穴34に誘導されて、トレー2が下降しつつ後方へ移動するので、軽く手で補助するだけで、半自動的に転換を行なうことができる。
【0052】
また、上下2段のトレー1,2を有するものを例示したが、3段以上のトレーを有する陳列具においても、同様の構成を採用することができる。この場合、最上段のトレー以外の下段側のトレーに対応する側部ガイド穴を、下方のものほど前方へ延長し、下方のトレーほどスライド量が大きくなるように設定すればよい。
【符号の説明】
【0053】
1,2 トレー
3 背枠
4 広告パネル
5,6 側部ピン
7 後部ピン
8 吊紐
11,21 前壁
12,22 側壁
13,23 後壁
14,24 継代片
15,25 底壁
16,26 ピン穴
17 連結片
18 ピン穴
31 後枠板
32 側枠板
33,34 側部ガイド穴
34a,34b ロック部
35 後部ガイド穴
36 紐穴
41 立面板
42 紐穴
43 係止切込

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のトレー(1,2)を連結し、これらのトレー(1,2)を相対移動させることにより、トレー(1,2)が上下に並んで吊り下げられるハンガー陳列状態と、トレー(1,2)が階段状に並んで設置されるカウンター陳列状態と、トレー(1,2)が前後に並んで接近した輸送状態とに転換可能とした陳列具において、前記上段側及び下段側トレー(1,2)を、背枠(3)の後枠板(31)及び一対の側枠板(32)で後方外側から抱き込むようにし、一対の側枠板(32)に、前後方向に延びる側部ガイド穴(33,34)を形成し、各トレー(1,2)にそれぞれ側部ピン(5,6)を突設し、各トレー(1,2)の側部ピン(5,6)をそれぞれ対応する側部ガイド穴(33,34)にスライド自在に挿通し、上段側トレー(1)を、側部ピン(5)の側部ガイド穴(33)に沿ったスライドに伴い、側部ピン(5)を中心に回転可能とし、下段側トレー(2)を、側部ピン(6)の側部ガイド穴(34)に沿ったスライドに伴い、前後にスライド自在とすると共に、側部ピン(6)を中心に回転可能としたことを特徴とする陳列具。
【請求項2】
請求項1に記載の陳列具において、前記後枠板(31)に、上下方向に延びる後部ガイド穴(35)を形成し、上段側トレー(1)の底後部の幅方向中間部に連結片(17)を屈伸自在に延設し、この連結片(17)に突設した後部ピン(7)を、後部ガイド穴(35)にスライド自在に挿通し、上段側トレー(1)の回転に伴い、連結片(17)が屈伸しつつ、後部ピン(7)が後部ガイド穴(35)に沿ってスライドすることを特徴とする陳列具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の陳列具において、前記下段側トレー(2)の側部ピン(6)が挿通される側部ガイド穴(34)には、その前端部及び後端部に、上下方向に延びるロック部(34a,34b)を設けたことを特徴とする陳列具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−284355(P2010−284355A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140859(P2009−140859)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(000115980)レンゴー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】