説明

雨戸

【課題】 本発明は、通風効果と光透過効果の優れた雨戸を提供する。
【解決手段】 当該雨戸は、所定の形状である枠が含有され、内部に軸支される複数のフィンを収納する開口領域が形成され、そして、少なくとも一つのフィンは、二つの板体の間に、布や不織布、カラーグラス、ストリップ状なものからなる編物や織物、或いは他の透光性がある材料からなる中間層が挟まれる構成であり、また、二つの板体には、夫々、対応する中空領域が設けられることにより、対応する中空領域の中間層は、適当に露出され、通風効果と光透過効果が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨戸のフィンに関し、特に、二つの板体の中空領域に適当な光透過効果の中間層が挟まれることにより、通風効果と光透過効果が得られる雨戸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の雨戸は、特に木質での雨戸が、一体成形のが多く、それは、枠の内部に複数のフィンを収納するための開口領域が形成され、これらのフィンの両端が枠に軸支され、各フィンが独自に回転できるように開閉される構造である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の雨戸のフィンは、木質である材料で一体形成であるため、設計自由度が欠如され、また、各フィンが閉められる状態では、普通の扉と変わらず、室内に光の入射ができないため、フィンを開くと、昆虫等の異物が、室内に侵入することや、冷たい風が大量に吹き入れることが、解消しなければならない課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、内部に、複数のフィンが軸支されるように収納される開口領域が形成される所定の形状の枠を有する雨戸であって、少なくとも一つのフィンが、二つの板体の間に、布や不織布、カラーグラス、ストリップ状なものからなる編物や織物、或いは他の透光性がある材料からなる中間層が挟まれる構成で、また、二つの板体には、夫々、対応する中空領域が設けられることにより、対応する中空領域の中間層が適当に露出される雨戸を提供する。
【0005】
本発明に係わる雨戸によれば、フィンは、従来のフィンに制限された設計自由度を向上でき、そして、中間層の材料特性や構造により、予期の光透過効果や通風効果が得られるため、昆虫等の異物の侵入や大量の冷たい風の吹き入れを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1、2は、本発明の雨戸であり、アーチ形の雨戸を例とする。当該雨戸は、やや半円形の木質枠10が含有され、木質枠10の内部には、複数の呈扇形の木質フィン20が収納されるドーナツ状の開口領域11が形成され、これらのフィン20の両端は、夫々、独自に回転するように開閉できるように、対応する枠10に軸支され、
図3、4を参照しながら、少なくとも一つのフィン20は、扇形の中空領域211が形成される二つの木質板体21が含有され、また、二つの木質板体21の内側面において、中空領域211の周囲に、中間層22を二つの木質板体21同士間に位置付けするための位置付け溝212が凹設され、二つの木質板体21は、互に粘着により固定され、これにより、中空領域211に位置する中間層22は、適当なに露出し、また、当該中間層22は、布や不織布、カラーグラス、ストリップ状なものからなる編物や織物、或いは他の適当な透光性がある材料からなり、また、本実施例においては、所定の間隔に置きに中間層22を露出させるフィン20を用いる。
【0007】
以下は、本発明の構造や特徴、技術手段及び予期の効果について、詳しく説明する。
【0008】
図1は、本発明のアーチ形である雨戸であり、各フィン20は、回転機能があるため、必要に応じて、適当に開かれることにより、通風効果が得られ、また、適当に閉められることにより、適当な隔離作用が得られ、また、各フィン20の二つの板体21の中空領域211に中間層22が設けられ、中間層22が布や不織布、カラーグラス、或いはストリップ状なものからなる編物やおりもの、或いは他の適当な透光性がある材料からなるため、フィン20が閉まり状態で、戸外の光が、中間層22を介して適当に室内に入射することが確保され、予期の光透過効果が達成され、また、必要とする光透過効果に応じて、適当に中間層22を選択することができ、また、中間層22は、適当な隔離作用があるため、昆虫等の異物の侵入を防止することができ、そして、有効に、冷たい風の吹き入れることを防止できる。
【0009】
本発明は、図5のように、正方形の雨戸にも適用でき、当該雨戸の構造は、ややアーチ形の雨戸と同じで、異なるのは、両者の輪郭形状であり、当該雨戸の枠10は矩形で、矩形の開口領域11があり、これらのフィン2Oは、軸支されるように当該開口領域11に位置し、そして、各フィン20には、共通で同期に各フィン20の回転を控制するための操作レバー23が設けられ、これにより、雨戸の各フィン20が閉められる状態では、上記のアーチ形の雨戸と同じように、適当な光透過効果が得られる。
【0010】
最後に、本発明の特徴や効果が次のようである。
【0011】
1、本発明に係わる雨戸によれば、各フィン20は、二つの板体21の中空領域211に、板体21と異なる材料である中間層22が挟まれ、従来の一体式のフィンより、設計自由度が良くなる。
【0012】
2、本発明に係わる雨戸によれば、フィン20は、中間層22に適当な光透過特性があるため、閉められる状態でも、予期の光透過効果が得られることに加え、昆虫等の異物の侵入や冷たい風の吹き入れを防止できる。
【0013】
3、本発明に係わる雨戸によれば、好みや必要に応じて適当な中間層22が選択でき、異なる程度の採光や異なる色の光透過効果が得られるため、ユーザーの多様化ニーズを満足できる。
【0014】
4、本発明に係わる雨戸によれば、雨戸のフィン20構造は、枠10の構造を変更しないため、既存する枠10に適用でき、また、既存の枠10について、全部や一部を改装することもできるため、簡単に、幅広い、低いコストの改裝ができる。
【0015】
以上のように、本発明は、良い進歩性や実用性があり、そして、公開的に刊行や利用される技術でないため、法に従って出願する。
【0016】
以上の説明は、ただ、本発明のより良い実施例であり、本発明の明細書や請求の範囲に従って、様々の等価変更や修正は、全てが、本発明の請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を利用するアーチ形の雨戸の外観図
【図2】本発明の雨戸の一部の立体分解図
【図3】本発明のフィンの立体分解図
【図4】本発明のフィンの側断面の概念図
【図5】本発明を利用する正方形の雨戸の外観図
【符号の説明】
【0018】
10…木質枠
11…開口領域
20…フィン
21…板体
211…中空領域
212…位置付け溝
22…中間層
23…操作レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に、複数のフィンが軸支されるように収納される開口領域が形成される所定の形状の枠を有する雨戸であって、
少なくとも一つのフィンは、中間層が設けられる所定の形状である中空領域が形成されることを特徴とする雨戸。
【請求項2】
当該フィンは、当該中空領域が設けられる二つの板体があり、当該中間層は、二つの板体の間に挟まれて、対応する二つの板体の中空領域から露出することを特徴とする請求項1に記載の雨戸。
【請求項3】
当該板体は、中空領域の周囲に、中間層を位置付けするための対応する位置付け溝が更に凹設されることを特徴とする請求項2に記載の雨戸。
【請求項4】
当該板体は、粘着により固定されることを特徴とする請求項2に記載の雨戸。
【請求項5】
当該中間層は、布であることを特徴とする請求項1に記載の雨戸。
【請求項6】
当該中間層は、不織布であることを特徴とする請求項1に記載の雨戸。
【請求項7】
当該中間層は、玻璃であることを特徴とする請求項1に記載の雨戸。
【請求項8】
当該中間層は、ストリップ状のものからなる編物や織物であることを特徴とする請求項1に記載の雨戸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−283508(P2006−283508A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−108346(P2005−108346)
【出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【出願人】(505028071)億豐綜合工業股▲ふん▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】