説明

雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これを用いた雨水貯留浸透施設

【課題】優れた構造的一体性を有する組立体、及び、雨水貯留浸透施設を提供する。
【解決手段】地下貯水空間に埋設される組立体1であって、複数の構造体10と、中間板20とを含む。構造体10の側壁部11は、内部空間100を画定している。第1の開口部16は、側壁部11の端縁によって画定されている。仕切り部12は、側壁部11に結合されている。第2の開口部17は、第1の開口部16内において、仕切り部12の端縁によって画定されている。中間板20の凸部25は、第2の開口部17に差込可能な外周形状を有し、第2の開口部17に対応する位置に突設されている。凹溝部26は、凸部25によって画定されている。複数の構造体10は、第1の開口部16が中間板20を介して向かい合う関係で積層され、凸部25が第2の開口部17に差し込まれ、且、凹溝部26に仕切り部12が嵌合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これを用いた雨水貯留浸透施設に関する。
【背景技術】
【0002】
雨水貯留浸透施設について、従来より種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。例えば、特許文献1に開示されている雨水貯留浸透施設は、構造体を有している。特許文献1記載の構造体は、複数の枠状部材を、地下貯水空間の容量を画定する内壁に沿って六面体状に組み合わせたものでなり、内壁の崩壊を防止するために、地下貯水空間に埋設される。
【0003】
ところで、この種の雨水貯留浸透施設には、一般住宅向けの小容量なものから、商業施設向けの大容量なものまで幅広い需要が存在し、需要に応じて地下貯水空間の具体的な容量が決定される。特に、大容量の雨水貯留浸透施設を設置する場合、予め決定された地下貯水空間の高さ寸法に追従して、複数の構造体を高さ方向に積み重ねる必要が生じる。従って、この種の構造体、及び、構造体を積み重ねて形成される組立体には、土圧等の押圧力や、上載荷重に十分耐えうる構造的一体性を有していることが求められる。
【0004】
また、構造体を積み重ねて組立体を構成する場合、積層数に比例して構成部材数が増えるから、組立作業を効率的に行いうることが求められる。さらに、構造体を積み重ねて組立体を構成する場合、基礎となる下層側の構造体上で、上層側の構造体の組立作業を行うこととなるから、組立作業を安全に行いうることが求められる。
【0005】
しかし、特許文献1記載の発明では、上述した何れの要請に対しても充分に応えることができない。例えば、特許文献1の図15では、複数の枠状部材により構成される構造体を、高さ方向に直接積み重ねて組立体を構成しているから、構造的一体性の面で改善の余地が認められる。
【0006】
また、特許文献1では、枠状部材、又は、複数の枠状部材により構成される構造体を、高さ方向に直接積み重ねて組立体を構成しているから、作業員は、足場の悪い下層側の構造体上で、上層側の構造体の組立作業を行うこととなる。従って、組立作業の効率性、及び、安全性確保の観点から改善の余地が認められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−057282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、優れた構造的一体性を有する雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これらを用いた雨水貯留浸透施設を提供することである。
【0009】
本発明のもう1つの課題は、組立作業の効率を向上させ、且、組立作業の安全性を確保しうる雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これらを用いた雨水貯留浸透施設を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る組立体は、地下に埋設され、雨水貯留浸透施設の貯水空間を構成するために用いられるものであって、上述した課題を解決するため、複数の構造体と、中間板とを含む。
【0011】
構造体は、側壁部と、内部空間と、仕切り部と、第1の開口部と、複数の第2の開口部とを有している。側壁部は、筒状であって軸方向に向かい合う端縁を有し、内部空間を画定している。第1の開口部は、側壁部の端縁によって画定され、内部空間に通じている。仕切り部は、内部空間において、側壁部に結合されている。第2の開口部は、第1の開口部の開口端縁内において、仕切り部の端縁によって画定され、内部空間に通じている。
【0012】
中間板は、基板部と、複数の凸部と、凹溝部とを有し、第1の開口部を覆っている。凸部は、第2の開口部に差込可能な外周形状を有し、基板部の一面及び他面において、複数の第2の開口部に対応する位置に突設されている。凹溝部は、複数の凸部によって画定され、仕切り部の端縁の幅寸法に追従する幅寸法を有している。
【0013】
複数の構造体は、互いの第1の開口部が中間板を介して向かい合う関係で積層され、積層された状態で凸部が第2の開口部に差し込まれ、且、凹溝部に仕切り部の端縁が嵌合されている。
【0014】
本発明に係る雨水貯留浸透施設用組立体は、地下に埋設され、雨水貯留浸透施設の貯水空間を構成する。
【0015】
上述したように、本発明に係る組立体を構成する構造体の内部空間は、側壁部により画定されているから、地下に埋設された場合に、構造体の内部空間を、空間効率の高い地下貯水空間として用いることができる。
【0016】
仕切り部は、内部空間において、側壁部に結合されている。この構造によると、構造体を構成する側壁部は、仕切り部によって内部から支持されているから、地下に埋設された場合に周囲から加えられる土圧等の押圧力や、上載荷重に十分耐えうる構造的一体性を有することができる。
【0017】
第1の開口部は、側壁部の端縁によって画定され、内部空間に通じている。中間板は、第1の開口部を覆っている。この構造によると、組立体の組立作業時に、基礎となる下層側の構造体の第1の開口部が中間板で覆われることにより、作業員は、中間板の上を歩きながら、上層側の構造体の組立作業を行うことができる。従って、組立作業の効率を向上し、且、安全性を確保することができる。
【0018】
中間板において、凸部は、第2の開口部に差込可能な外周形状を有し、基板部の一面及び他面において、複数の第2の開口部に対応する位置に突設されている。複数の構造体は、中間板を介して第1の開口部が向かい合う関係で積層され、積層された状態で凸部が第2の開口部に嵌合され、且、仕切り部の端縁が間隔に案内されている。この構造によると、構造体に対する中間板の位置決めが容易になり、組立作業を効率的に行うことができる。
【0019】
また、複数の構造体は、積層された状態で凸部が第2の開口部に嵌合され、且、凹溝部に仕切り部の端縁が嵌合されている。この構造によると、第2の開口部に凸部が嵌合されることにより、構造体の揺動が防止されるから、中間板と構造体との構造的一体性が向上する。しかも、1つの中間板に突設された複数の嵌合部が、それぞれ第2の開口部に嵌合されるとともに、仕切り部の端縁が間隔に案内されているから、中間板と構造体との構造
的一体性が向上する。
【0020】
上述した効果は、中間板の一面及び他面で奏することができる。すなわち、複数の構造体は、中間板を介して第1の開口部が向かい合う関係で積層されるから、組立体全体の構造的一体性が向上する。
【発明の効果】
【0021】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)優れた構造的一体性を有する雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これらを用いた雨水貯留浸透施設を提供することができる。
(2)組立作業の効率を向上させ、且、組立作業の安全性を確保しうる雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これらを用いた雨水貯留浸透施設を提供することができる。
【0022】
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る雨水貯留浸透施設用組立体の斜視図である。
【図2】図1に示した組立体の分解構造を示す斜視図である。
【図3】図2の構造体について内部構造を分解して示す斜視図である。
【図4】図3に示した第1の構成部材の斜視図である。
【図5】図3に示した第2の構成部材の斜視図である。
【図6】図3に示した第3の構成部材の斜視図である。
【図7】図3に示した第4の構成部材の斜視図である。
【図8】図2の構造体の平面図である。
【図9】図2の中間板の平面図である。
【図10】図9の10−10線に沿った断面図である。
【図11】図2の蓋板について裏側から見た斜視図である。
【図12】図1の組立体の内部構造について一部を破断して示す正面断面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る雨水貯留浸透施設について一部を破断して示す正面断面図である。
【図14】本発明のもう一つの実施形態に係る雨水貯留浸透施設の平面図である。
【図15】図14の雨水貯留浸透施設について一部を破断して示す側面図である。
【図16】図14の雨水貯留浸透施設を構成する組立体の分解構造を示す斜視図である。
【図17】図15の組立体の平面図である。
【図18】本発明のもう一つの実施形態に係る組立体に用いられる中間板の平面図である。
【図19】図18の19−19線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1乃至図19において同一符号は、同一又は対応部分を示すものとする。また、図1乃至図19の説明において、組立体の高さ方向、構造体の軸方向、構成部材の縦方向、及び、中間板の厚み方向は、それぞれ一致するから、全て符号Hに統一して示す。同様に、組立体の周方向、構成部材の横方向、中間板の横方向は、符号Wで示す。また、構成部材の厚み方向、中間板の縦方向は、符号Lで示す。
【0025】
本発明の一実施形態に係る組立体は、雨水貯留浸透施設において、地下貯水空間を画定
する設置穴の内壁の崩壊を防止するため、地下に埋設される。本明細書において「雨水貯留浸透施設」は、雨水貯留施設と、雨水浸透施設との両者を含む。雨水貯留施設は、雨水の有効利用の目的、及び、雨水が側溝や、下水道管路、河川などへ短時間で流入することにより生じる都市型浸水災害を防止する目的を有し、地下に、集水した雨水の貯水空間を有している。他方、雨水浸透施設は、上述した雨水貯留施設の目的に加え、地下水を涵養し、もって地盤沈下を抑止する目的を有し、地下貯水空間に貯留した雨水を、地中に緩やかに排出し浸透させる。
【0026】
図1及び図2の組立体は、第1の構造体10aと、中間板20と、第2の構造体10bと、蓋板30とを含み、それらが上述した順序で高さ方向Hに沿って積み重ねられ、積み重ねられた状態で相互に着脱可能に結合されている。
【0027】
第1の構造体10a、中間板20、第2の構造体10b、及び、蓋板30のそれぞれは、合成樹脂材料を用いた一体成型物である。用いられる合成樹脂材料としては、成形容易性、耐腐食性、軽量性、剛性、材料コストなどの観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が一般的である。さらに、これらの合成樹脂材料を母材とする繊維強化プラスチック(FRP)を用いることもできる。
【0028】
図2の第1の構造体10aは、筒状の側壁部11と、内部空間100と、仕切り部12と、第1の開口部16と、複数の第2の開口部17とを有している。第1の構造体10aと、第2の構造体10bとは、同一の構造を有している。
【0029】
側壁部11は、筒状の周壁部分であって、筒状の中心軸に沿った高さ方向Hに向かい合う第1の開口部16を有し、内部空間100を画定している。図1及び図2の組立体の各構成要素について、以下、図3乃至図12を参照しながら説明する。図3の側壁部11は、複数の第1の構成部材111(図4参照)と、複数の第2の構成部材112(図5参照)とを含み、第1、第2の構成部材111、112が筒状に配置され、互いに隣接する幅方向Wの2辺が着脱可能に結合され、結合された状態で周方向Wに連続している。
【0030】
図4の第1の構成部材111は、雨水浸透施設に用いられるものであって、面板部1110と、通水孔13と、1つの凹状嵌合部14と、2つの凸状嵌合部15とを含む。
【0031】
面板部1110は、平板状であって、板面の大部分が閉じており、一面の側の空間と、他面の側の空間とを仕切ることができる。面板部1110は、板面が正方形形状であって、板面の幅方向Wで相対向する2辺1112、1113と、幅方向Wに交差する高さ方向Hで相対向する2辺1114、1115とを有している。
【0032】
面板部1110は、一面及び他面に対して、リブ1111が垂直に突設された断面H形構造を有している。リブ1111は、一面及び他面の面内を、幅方向W及び高さ方向Hに沿って伸び、格子状に交差している。
【0033】
通水孔13は、リブ1111によって格子状に区画された領域内において、面板部1110を厚み方向Lに貫通している。通水孔13は、第1の構造体10aが雨水貯留施設に用いられる場合には、設けないこともできる。
【0034】
凹状嵌合部14は、面板部1110の幅方向Wの中央部に形成され、中央部おいて、面板部1110の一面及び他面を、高さ方向Hに沿って条状に連続して伸びている。凸状嵌合部15は、面板部1110の幅方向Wで相対向する2辺1112、1113のそれぞれにおいて、2辺1112、1113の端面から幅方向Wに後退した位置に形成され、高さ
方向Hに沿って連続して伸びている。凸状嵌合部15は、凹状嵌合部14に嵌合可能な構造を有する。
【0035】
図5の第2の構成部材112は、雨水浸透施設に用いられるものであって、面板部1120と、通水孔13と、凹状嵌合部14と、凸状嵌合部15とを含む。図5の第2の構成部材112は、図4に示した第1の構成部材111と共通する基本的構成を有するから、詳細は省略する。
【0036】
図5の第2の構成部材112の特徴の一つは、幅寸法W112が、図4の第1の構成部材111の幅寸法W111の半分程度となっている点である。この構造によると、幅方向Wに沿って、2つの第2の構成部材112を連結することにより、図4の第1の構成部材111と同じ幅寸法W111となる側壁部分を構成することができる。
【0037】
面板部1120は、平板状であって、板面の大部分が閉じており、一面の側の空間と、他面の側の空間とを仕切ることができる。面板部1120は、板面が長方形形状であって、板面の幅方向Wで相対向する2辺1122、1123と、幅方向Wに交差する高さ方向Hで相対向する2辺1124、1125とを有している。
【0038】
面板部1120は、一面及び他面に対してリブ1121が垂直に突設された断面H形構造を有している。リブ1121は、一面及び他面の面内を、幅方向W及び高さ方向Hに沿って伸び、格子状に交差している。
【0039】
通水孔13は、リブ1121によって格子状に区画された領域内において、面板部1120を厚み方向Lに貫通している。通水孔13は、第1の構造体10aが雨水貯留施設に用いられる場合には、設けないこともできる。
【0040】
図5の第2の構成部材112のもう一つの特徴は、幅方向Wに向かい合う2辺1122、1123に、それぞれ凹状嵌合部14、凸状嵌合部15を有している点にある。凹状嵌合部14は、辺1123において、辺1123の端面から幅方向Wに後退した位置に形成され、面板部1120の一面及び他面を、高さ方向Hに沿って条状に連続して伸びている。凸状嵌合部15は、辺1122において、辺1122の端面から幅方向Wに後退した位置に形成され、高さ方向Hに沿って連続して伸びている。この構成によると、図4の第1の構成部材111のみを用いて組み合わせたときに生じる隙間に対して第2の構成部材112を取り付けることにより、前記隙間を第2の構成部材112で塞ぐことができる。
【0041】
次に、図2、図3の仕切り部12は、内部空間100において、向かい合う側壁部11の内面に結合され、側壁部11を内側から支える。より詳細に説明すると、仕切り部12は、第3の構成部材121(図6参照)と、第4の構成部材122(図7参照)とを含む。
【0042】
図6の第3の構成部材121は、枠状体である点を除き、図4の第1の構成部材111と、基本的に同一の構成を有している。以下、簡単に説明すると、第3の構成部材121は、平板状であって、外枠部1210と、凹状嵌合部14と、凸状嵌合部15と、内枠部1216と、貫通部1217とを有している。
【0043】
外枠部1210は、内板と、リブ1211とによって構成されており、内板に対してリブ1211が垂直に突設された断面H形構造を有している。また、外枠部1210は、高さ方向Hにおいて相対向する二辺1214、1215のうちの下辺1215の側において、内板の面内に通水孔13を有している。
【0044】
外枠部1210は、幅方向Wで相対向する2辺1212、1213と、高さ方向Hで相対向する2辺1214、1215とによって略正方形形形状に構成されており、枠状の中央部に貫通部1217を有している。貫通部貫通部1217は、一面から他面に向かって板面を厚み方向Lに貫通している。
【0045】
内枠部1216は、外枠部1210の枠内に形成され、外枠部1210の高さ方向Hの中央部において、幅方向Wに沿って条状に連続して伸びている。内枠部1216は、外枠部1210と同じ基本的構成を有し、内板の両端にリブ1211が突設された断面H形構造を有している。
【0046】
凹状嵌合部14は、外枠部1210の幅方向Wの中央部において、高さ方向Hに沿って条状に連続して伸びている。即ち、第3の構成部材121は、凹状嵌合部14と、内枠部1216によって、外枠部1210の中央部分が格子状に4分割されている。
【0047】
凸状嵌合部15は、幅方向Wで相対向する2辺1212、1213のそれぞれにおいて、2辺1212、1213の端面から幅方向Wに後退した位置に形成され、高さ方向Hに沿って連続して伸びている。
【0048】
貫通部1217は、外枠部1210の内部領域を構成する貫通部分が、凹状嵌合部14と、内枠部1216によって、格子状に4分割されて形成されている。貫通部1217は、部材の軽量化、及び、製造コストの低減を図るとともに、第3の構成部材121が雨水貯留浸透施設に用いられた場合に、貯留された雨水の流動性を向上させる。
【0049】
図7の第4の構成部材122は、枠状である点を除き、図5の第2の構成部材112と、基本的に同一の構成を有している。以下、簡単に説明すると、第4の構成部材122は、平板状であって、外枠部1220と、凹状嵌合部14と、凸状嵌合部15と、内枠部1226と、貫通部1227とを有している。
【0050】
外枠部1220は、内板と、リブ1221とによって構成されており、内板に対してリブリブ1221が垂直に突設された断面H形構造を有している。また、外枠部1220は、高さ方向Hにおいて相対向する二辺1224、1225のうちの下辺1225の側において、内板の面内に通水孔13を有している。
【0051】
外枠部1210は、幅方向Wで相対向する2辺1222、1223と、高さ方向Hで相対向する2辺1224、1225とによって略長方形形状に構成されており、枠状の中央部に貫通部1227を有している。貫通部1227は、一面から他面に向かって板面を厚み方向Lに貫通している。
【0052】
内枠部1226は、高さ方向Hの中央部において、幅方向Wに沿って条状に連続して伸びている。図7では、内枠部1226によって、外枠部1220の貫通部分が高さ方向Hに2分割され、2つの貫通部1227が構成されている。
【0053】
凹状嵌合部14は、辺1223において、辺1223の端面から幅方向Wに後退した位置に形成され、高さ方向Hに沿って条状に連続して伸びている。凸状嵌合部15は、辺1222において、辺1222の端面から幅方向Wに後退した位置に形成され、高さ方向Hに沿って伸びている。
【0054】
第1〜第4の構成部材111〜122において、凸状嵌合部15と、凹状嵌合部14とは、相互に嵌合可能な構造を有している。図4乃至図7の第1〜第4の構成部材111〜122の結合構造について、図8を参照して説明する。
【0055】
図8に示すように、第1、第2の構成部材111、112は、一点鎖線で示す所定の施工面形状sに沿って筒状に配置され、配置された状態で隣接する辺(1112、1113、1122、1123)が、凹状状嵌合部14と、凸状嵌合部15との凹凸嵌合によって着脱可能に結合される。その結果、第1、第2の構成部材111、112は、平面視、正方形形状となる側壁部11(斜線面付け表記)を構成し、この側壁部11によって画定される内部空間100が立方体状となっている。施工面形状sは、具体的な施工条件にあわせて予め形成され、第1、第2の構成部材111、112の使用枚数、及び、結合態様は、施工面形状sの形状、面積によって決定される。
【0056】
他方、第3、第4の構成部材121、122は、この内部空間100の容量に追従して組み合わされる。第3、第4の構成部材121、122は、側壁部11の内面に対して、垂直に突き当たる関係で配置され、凹状嵌合部14が、第1、第2の構成部材111、112の凸状嵌合部15に結合され、第1、第2の構成部材111、112を筒状に結合するとともに、側壁部11を内側から支えている。
【0057】
さらに、第3、第4の構成部材121、122は、内部空間100において、幅方向Wの2辺(1212及び1213、1222及び1223)のうち、辺1222が十字形状の交点で凹状、凸状嵌合部14、15によって着脱可能に結合され、十字の交点に向かい合う側の端部(辺1212、1223)が側壁部11を構成する第1、第2の構成部材111、112に着脱可能に結合され、結合された状態で内部空間100を仕切っている。
【0058】
図1乃至図8の第1の開口部16の開口端縁は、側壁部11を構成する第1、第2の構成部材111、112の高さ方向Hの辺(1114、1124)によって、正方形形状に画定されている。第1の開口部16は、内部空間100の軸方向Hに向かい合い、内部空間100に通じている。
【0059】
図1乃至図8の第2の開口部17は、第1の開口部16の内側において、仕切り部12を構成する第3、第4の構成部材121、122の高さ方向Hの辺1214、1224によって十字形状に画定され、内部空間100に通じている。図8の第1の構造体10aの軸方向Hの端面は、第1の開口部16によって画定される開口端縁と、その内部に形成された、第2の開口部17の開口端縁により、全体として田の字状となっている。
【0060】
図1及び図2の組立体は、図示しない雨水貯留浸透施設の地下貯水空間の容積に応じて、図3の構造体を2つ用意し、用意した第1、第2の構造体10a、10bを、互いの第1の開口部16が向かい合う関係で高さ方向Hに積層している。ここで、第2の構造体10bを第1の構造体10aに単に載置しただけでは、土圧等の押圧力や、上載荷重に十分耐えうる構造的一体性を確保することができない。そこで、本願発明は、この種の組立体の構造的一体性を確保する観点から、中間板20(図9及び図10を参照)を介して第1、第2の構造体10a、10bを連結している点に特徴の一つがある。
【0061】
図9及び図10の中間板20は、第1の開口部16に取り付けられるものであって、基板部21と、複数の凸部25と、凹溝部26と、通水孔27とを有している。基板部21は、少なくとも二組の対向辺組を有する平板状(偏平状)であって、一面と、他面とを有し、第1の開口部16の開口端縁の形状に追従する四角形形状に成型されている。
【0062】
図9の基板部21は、板面の幅方向Wで相対向する二辺と、板面の縦方向Lで相対向する二辺に、互いに対応する凹部、及び、凸部を有しており、いわゆる「鳩尾継」を構成し得る構造となっている。従って、複数中間板20を用いた場合に、隣接する中間板20を鳩尾継し、一方の凹部に、他方の凸部を嵌め込む凹凸嵌合により、全体として平面化され
た配置を実現できる。
【0063】
基板部21は、内板22と、リブ23とによって構成されており、内板22の一面及び他面に対して、リブ23が垂直に突設された断面H形構造を有している。
【0064】
凸部25は、第2の開口部17に差込可能な平面形状、及び、外周形状を有し、基板部21の一面及び他面において、第2の開口部17に対応する位置に突設されている。図9及び図10の凸部25は、内板22の一面及び他面において、複数のリブ23が格子状に組み合わされるとともに、組み合わされた複数のリブ23が、平面視、略正方形形状のブロック体を構成している。凸部25の外周は、上述したブロック体の周面であって、内板22から高さ方向Hに立ち上がるリブ23の立ち上がり壁24によって画定されている。
【0065】
4つの凸部25は、互いに間隔W12を隔てて配置されており、隣接する凸部25の間に、格子状の凹溝部26が形成されている。より詳細に説明すると、凹溝部26は、隣接する凸部25によって画定され、第2の開口部17を画定する仕切り部12の端縁の幅寸法W12に相当する間隔寸法を有している。凹溝部26は、板面上に等配された4つの凸部25によって、板面の中央部分に交点を有する十文字状となっている。
【0066】
さらに、凹溝部26は、第1の凹溝261と、第2の凹溝262とを含む。第1の凹溝261は、幅方向Wに向かい合う凸部25の立ち上がり壁24によって画定され、幅方向Wに直交する縦方向Lに沿って条状に延びている。第2の凹溝262は、縦方向Lに向かい合う凸部25の立ち上がり壁24によって画定され、幅方向Wに沿って条状に延びており、板面の中央部で第1の凹溝261と交差している。
【0067】
通水孔27は、リブ23によって格子状に区画された領域内において、内板22を厚み方向Lに貫通している。
【0068】
図1及び図2の組立体は、地下に埋設されるものであるから、積層方向Hの最上層を構成する第1の構造体10aの上側の第1の開口部16には、通常、蓋板30(図11参照)が配置される。図11の蓋板30は、図9及び図10の中間板20と共通する基本的構成を有し、基板部31と、4つの凸部35と、凹溝部36とを含み、最上部に積層された第2の構造体10bにおいて、中間板20に向かい合う関係で第1の開口部16を覆っている。
【0069】
基板部31は、少なくとも二組の対向辺組を有する平板状(偏平状)であって、一面と、他面とを有し、第1の開口部16の開口端縁の形状に追従する四角形形状に成型されている。図11の基板部31は、板面の幅方向Wで相対向する二辺と、板面の縦方向Lで相対向する二辺に、互いに対応する凹部、及び、凸部を有しており、いわゆる「鳩尾継」を構成し得る構造となっている。
【0070】
基板部31は、内板32と、リブ33とによって構成されており、内板32の板面に対してリブ33が垂直に突設された構造を有している。
【0071】
凸部35は、第2の開口部17に差込可能な平面形状、及び、外周形状を有し、第1の開口部16に向かい合う基板部31の他面において、複数の第2の開口部17に対応する位置に突設されている。
【0072】
図1及び図2の組立体における、図9及び図10の中間板20と、図11の蓋板30の結合構造について、図12を参照して説明する。第1、第2の構造体10a、10bは、互いの第1の開口部16が中間板20を介して向かい合う関係で積層され、積層された状
態で凸部25が第2の開口部17に差し込まれ、且、凹溝部26に仕切り部12の端縁が嵌合されている。第2の開口部17に凸部25が差し込まれ、凹溝部26に、仕切り部12の端縁が嵌合されことにより、組立体の構造的一体性が向上する。違う言葉で表現すれば、複数の第2の開口部17に対して、中間板20に一体的に形成された複数の凸部25を差し込むことにより、中間板20によって、例えば構造体10aの開口端面が固定されるから、組立体の構造的一体性が向上する。中間板20は、構造体の積層数、すなわち高さ方向Hに向かい合う構造体相互の連結部分が増えれば、その分だけ設置が増加する。
【0073】
蓋板30は、第2の構造体10bにおいて、上側の第1の開口部16に取り付けられ、取り付けられた状態で、凸部35が第2の開口部17に差し込まれ、且、凹溝部36に仕切り部12の端縁が嵌合されている。従って、第2の開口部17に凸部35が差し込まれ、凹溝部36に、仕切り部12の端縁が嵌合されことにより、組立体の構造的一体性が向上する。
【0074】
図12の組立体の構造によると、第1、第2の構造体10a、10bの第1の開口部16に、それぞれ中間板20、蓋板30を凹凸嵌合させるだけでよいから、組立作業が極めて容易になる。しかも、上述した組立構造は、第1〜第4の構成部材111〜122の第2の開口部17と、中間板20の内部構造たる凸部25、及び、蓋板30の内部構造たる凸部35との組み合わせによって行われ、特殊な連結器具を用いる必要がないから組立効率を向上することができる。
【0075】
図1乃至図12を参照して説明したように、第1、第2の構造体10a、10bは、第1〜第4の構成部材111〜122によって組み立てられている。この結合は、第1〜第4の構成部材111〜122の内部構造たる凹状、凸状嵌合部14、15の組み合わせによって行われ、特殊な連結器具を用いる必要がないから組立効率を向上することができる。
【0076】
また、第1、第2の構造体10a、10bは、第1〜第4の構成部材111〜122の端部を結合することにより構成されているから、様々な施工条件に追従した側壁部11を形成することができる。
【0077】
第1、第2の構成部材111、112は、それぞれ軽量であって、取り扱いが容易な平板状であるから、組立作業に大型の建設機械等を用いる必要が無い。従って、組立効率を向上することができる。
【0078】
第1、第2の構成部材111、112は、板面の大部分が閉じているから、第1、第2の構成部材111、112を筒状に組み合わせることにより、内部空間100を画定する側壁部11を形成することができる。
【0079】
側壁部11は、第1、第2の構成部材111、112の組み合わせによって構成されている。しかも、側壁部11を内側から支持する第3、第4の構成部材121、122は枠状であるから、内部空間100の容量を最大限確保することができる。
【0080】
図13は本発明の一実施形態に係る雨水貯留浸透施設について一部を破断して示す正面断面図である。図13の雨水貯留浸透施設は、雨水浸透施設であって、組立体1と、点検口部材7と、設置穴5と、保護層6とを含む。GLは地表面を示す。
【0081】
組立体1は、図1乃至図12を参照して説明したものでなり、設置穴5の内部であって、地下に埋設されている。蓋板30は、予め所定の箇所に点検のための設置孔が開設されている。点検口部材7は、高さ方向Hの一端が蓋板30に載置され、他端が地表面GLに
配置されている。
【0082】
保護層6は、設置穴5の内壁面51と、組立体1の外周面との間に設けられる。保護層6は、不織布等の透水構造を有し、組立体1の内部に土砂や塵埃など異物混入を防止すると共に、組立体1の内部に貯留した雨水を地中に分散浸透させるための排出路として用いられる。もっとも、保護層6は、雨水貯留浸透施設の役割に応じて構造、及び、機能を設定することができる。例えば、雨水貯留浸透施設が貯留施設である場合、保護層6は、合成樹脂材料を主成分とするシート材であって、好ましくはゴムシートを用いた遮水層にかえられる。これは、雨水の貯留を主目的としていることに起因する。
【0083】
図13の雨水貯留浸透施設は、図1乃至図12の組立体1を含むから、図1乃至図12を参照して説明した組立体1の利点を全て有することができる。例えば、図13の雨水貯留浸透施設を構成する組立体1において、第1、第2の構造体10a、10bの内部空間100は、側壁部11により画定されているから、地下に埋設された場合に、内部空間100を、空間効率率の高い地下貯水空間50として用いることができる。
【0084】
仕切り部12は、内部空間100において、向かい合う側壁部11に結合されている。この構造によると、側壁部11は、仕切り部12によって内部から支持されているから、地下に埋設された場合に、内壁51から加えられる土圧等の押圧力や、地表面GLや、第1、第2の構造体10a、10b相互の上載荷重に十分耐えうる構造的一体性を有することができる。
【0085】
第1の開口部16は、中間板20によって覆われている。この構造によると、例えば、組立体1の組立作業時に、基礎となる下層側の第1の構造体10aの第1の開口部16が、中間板20で覆われているから、作業員は、中間板20上を歩きながら上層側の第2の構造体10bの組立作業を行うことができる。従って、組立作業の効率を向上し、且、安全性を確保することができる。
【0086】
第1、第2の構造体10a、10bは、中間板20を介して第1の開口部16が向かい合う関係で積層され、積層された状態で凸部25が第2の開口部17に嵌合され、且、仕切り部12の端縁が凹溝部26に案内されている。この構造によると、構造体に対する中間板20の位置決めが容易になり、組立作業を効率的に行うことができる。
【0087】
また、第2の開口部17に凸部25が嵌合されることにより、組立体1の揺動が防止され、構造的一体性が向上する。しかも、1つの中間板20に突設された複数の凸部25が、複数の第2の開口部17に嵌合されるとともに、仕切り部12の端縁が凹溝部26に案内されているから、中間板20と第1、第2の構造体10a、10bとの構造的一体性が向上する。
【0088】
図14乃至図17の雨水貯留浸透施設は、本発明に係る組立体1がとりうる変形例を示すものであって、例えば商業施設向けなどの大容量な地下貯水空間50を有する構成例を示している。図14乃至図17の雨水貯留浸透施設は、雨水浸透施設であって、組立体1と、設置穴5と、保護層6と、点検口部材7と、流入施設8と、流出施設9とを含む。
【0089】
組立体1は、図1乃至図12を参照して説明したものでなり、設置穴5の内部に埋設されている。組立体1は、図17に示すように、一点鎖線で示す所定の施工面形状sに沿って、第1、第2の構成部材111、112の使用枚数を増加させることにより、施工面形状sに沿った側壁部11を構成し、構成された側壁部11の内部に第3、第4の構造体121、122を縦横に連結して仕切り部12を構成することにより、具体的な施工条件にあわせて構造体を構成することができる。
【0090】
図1乃至図12を参照して説明したように、本発明に係る組立体1の特徴の一つは、第1、第2の構成部材111、112を、互いに隣接する幅方向Wの辺で結合することにより施工面形状sに沿って側壁部11を構成することができる。さらにこの側壁部11の内部領域において地下貯水空間50の容積に追従して仕切り部12を形成することにより、側壁部11を内側から支えることができる。従って、組立体1は、施工に係る地下貯水空間50の容積に追従して、第1〜第4の構成部材111〜122の配置を調節することができる。
【0091】
さらに、図14乃至図17の組立体1は、複数の中間板20と、複数の蓋板30とを含む。複数の蓋板30は、第1の開口部16の開口領域に沿って縦横に配置され、第2の構造体10bの第1の開口部16を覆っている。
【0092】
複数の中間板20は、第1の開口部16の開口領域に沿って縦横に配置され、第1の構造体10aの第1の開口部16を覆っている。複数の中間板20において、点検口部材7が載置される場所には、図18の中間板20bが配置される。図18の中間板20bは、点検孔28を有すること以外は、図9及び図10の中間板20と同一の構成を有する。点検孔28は、基板部21の面内において、第2の開口部17の開口端縁に重なる位置に配置され、基板部21を一面から他面に貫通している。
【0093】
図14乃至図17の雨水貯留浸透施設において、流入施設8は、所謂排水桝であって、下水管路網を構成する流入管81を通じて送られてくる雨水を一時的に貯留し、ゴミ除去フィルター82で雨水に混じっている塵埃等を除去して後、地下貯水空間50に注水するための施設である。
【0094】
流出施設9は、所謂排水桝であって、地下貯水空間50内に一定容量以上の雨水が流れ込んだ場合に、オーバーフローした雨水を、図示しない下流側の雨水貯留浸透施設に排水させるための施設であって、地下貯水空間50から送られてくる雨水を一時的に貯留し、ゴミ除去フィルターで雨水に混じっている塵埃等を除去して後、排水管91を通じて下流側の雨水貯留浸透施設に排水する。流出施設9は、雨水を円滑に流下させるためエア抜き管93を有している。また、流出管91とは別にオーバーフロー管94を有していることにより、大雨の際など、効率的に雨水の排水を行うことができる。
【0095】
図15乃至図18の雨水貯留浸透施設は、図1乃至図12の組立体1を含むから、図1乃至図12を参照して説明した組立体1の利点を全て有することができる。さらに図18の中間板20bを用いた場合、点検孔28を通じて、下層側の第1の構造体10aの内部を観察することができるから、堆積物の除去などの維持管理を適切に行うことができる。
【0096】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
【符号の説明】
【0097】
1 組立体
10 構造体
100 内部空間
11 側壁部
12 仕切り部
16 第1の開口部
17 第2の開口部
20 中間板
21 基板部
25 凸部
26 凹溝部
27 点検孔
50 地下貯水空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地下に埋設され、雨水貯留浸透施設の貯水空間を構成するために用いられる組立体であって、複数の構造体と、中間板とを含み、
前記構造体は、側壁部と、内部空間と、仕切り部と、第1の開口部と、複数の第2の開口部とを有しており、
前記側壁部は、筒状であって軸方向に向かい合う端縁を有し、前記内部空間を画定しており、
前記第1の開口部は、前記側壁部の前記端縁によって画定され、前記内部空間に通じており、
前記仕切り部は、前記内部空間において、前記側壁部に結合されており、
前記第2の開口部は、前記第1の開口部の開口端縁内において、前記仕切り部の端縁によって画定され、内部空間に通じており、
前記中間板は、基板部と、複数の凸部と、凹溝部とを有し、前記第1の開口部を覆っており、
前記凸部は、前記第2の開口部に差込可能な外周形状を有し、前記基板部の一面及び他面において、前記複数の第2の開口部に対応する位置に突設されており、
前記凹溝部は、前記複数の凸部によって画定され、前記仕切り部の端縁の幅寸法に追従する幅寸法を有しており、
前記複数の構造体は、互いの前記第1の開口部が前記中間板を介して向かい合う関係で積層され、前記積層された状態で前記凸部が前記第2の開口部に差し込まれ、且、前記凹溝部に前記仕切り部の前記端縁が嵌合されている、
組立体
【請求項2】
請求項1に記載された雨水貯留浸透施設用組立体であって、複数の中間板を含み、
前記複数の中間板は、前記第1の開口部の開口領域に沿って縦横に配置されている、
組立体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された雨水貯留浸透施設用組立体であって、前記中間板は、点検孔を有し、
前記点検孔は、基板部の面内において、第2の開口部の開口端縁に重なる位置に配置され、基板部を一面から他面に貫通している、
組立体。
【請求項4】
雨水貯留浸透施設用組立体を含む雨水貯留浸透施設であって、
前記組立体は、請求項1乃至3の何れかに記載されたものでなり、地下に埋設されている、
雨水貯留浸透施設。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−57388(P2012−57388A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203169(P2010−203169)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(591084654)エバタ株式会社 (35)
【Fターム(参考)】