説明

雪屁防止部材

【課題】容易に取り付けることができる雪屁防止部材を提供する。
【解決手段】雪屁防止部材1は、パラペット2の上部に設けられた笠木5に固定される。垂直板40と、前記垂直板40の一端において一端が連結された傾斜板41とを備え、前記垂直板41及び前記垂直板40の他端において前記笠木5に係合により固定されることを特徴とする。前記垂直板40は、前記笠木5の外側端を狭持する狭持手段44を有し、前記笠木5は、第1部材5Aと第2部材5Bとからなり、前記第1部材5Aは、前記第2部材5Bと連結する係合部27Aを有し、前記傾斜板41は、下端に設けられた下端係合部50が前記係合部27Aに係合して固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雪屁防止部材に関し、特にパラペットに固定する笠木に適用して好適なものに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、寒冷地において、ビルの屋上などに降り積もった雪が風の影響によって風下方向のビルの上端縁に塊となって雪屁が形成される場合がある。この雪屁は、放置すると大きくなり、自重によって落下することとなる。このような雪屁の発生を防止するため、従来、雪屁切笠木が開示されている(例えば、特許文献1,2及び3)。
【0003】
上記いずれの文献でも、雪屁防止部材は、垂直板と、該垂直板の一端に連結した傾斜板とからなり、前記傾斜板をビルの内側に向けてビルの上端縁に設けられている。この場合、ビルの上端縁であるパラペットには、ひび割れによる漏水を防止するために笠木が取付けられており、該笠木に前記雪屁防止部材は固定される。これにより、ビルの内側から外側へ向けて流れる風が傾斜板によってビルの上端縁に風が巻き込むのを防ぐことにより、雪屁を防止することができる。
【特許文献1】特許第3693170号公報
【特許文献1】特開2004−131924号公報
【特許文献2】特開2004−27754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1〜3では、装置本体は笠木にボルトによって固定されているため、装置本体の取付け作業が煩雑である、という問題があった。
【0005】
そこで本発明は上記した問題点に鑑み、容易に取り付けることができる雪屁防止部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、パラペットの上部に設けられた笠木に固定される雪屁防止部材において、垂直板と、前記垂直板の一端において一端が連結された傾斜板とを備え、前記垂直板及び前記連結板の他端において前記笠木に係合により固定されることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、前記垂直板は、前記笠木の外側端を狭持する狭持手段を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、前記笠木は、第1部材と第2部材とからなり、前記第1部材は、前記第2部材と連結する係合部を有し、前記傾斜板は、下端に設けられた下端係合部が前記係合部に係合して固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の請求項1に記載の雪屁防止部材によれば、従来のようにボルトを使わずに係合により笠木に容易に取り付けることができるので、作業性を向上することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の雪屁防止部材によれば、取付け強度を確保することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の雪屁防止部材によれば、傾斜板の抜けを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(1)第1実施形態
図1に示す雪屁防止部材1は、建物の屋上及びベランダの周縁に突設されたパラペット2の天端部3にブラケット4を介して取り付けられた笠木5に固定されている。なお、以下の説明において、パラペット2の建物側を内側、その逆を外側とする。
【0013】
まず、笠木5を取付けるためのブラケット4について説明する。ブラケット4は、アルミニウムの押出成形品であり、前記パラペット2の天端部3に固定される平板部6と、この平板部6の両端縁から垂設された一対の垂壁部7とを有している。また、前記ブラケット4の短手方向両側には、先端に緩衝ゴム8が装着され受けリブ9が突設されており、直接に、笠木5の裏面を支えるようになっている。
【0014】
本実施形態では、ブラケット4は、第1ブラケット4A及び第2ブラケット4Bとに分割されている。第1ブラケット4Aの内端縁,第2ブラケット4Bの外端縁にはそれぞれ立上がり壁21A,21Bが設けられ、第1ブラケット4Aの立上がり壁21Aの上端からは更に平面受面22が内側に向かって延び、この平面受面22の内端縁には前記第2ブラケット4Bの立上がり壁21Bと対向する降下片23が垂設されている。そして、当該降下片23には蟻溝状の嵌合溝24が形成され、一方、第2ブラケット4Bの立上がり壁21Bには前記嵌合溝24と嵌合する嵌合突部25が形成され、これら嵌合溝24と嵌合突部25を嵌合させることで第1、第2ブラケット4A,4Bが一体的に連結されている。また、第1ブラケット4Aの側の前記立上がり壁21Aの上端側には、断面三角形状の受部26が一体形成されている。
【0015】
11は前記ブラケット4の平板部6に添設するための、鋼板からなる平板状の補強プレートであり、両側縁を上側に折曲して断面コ字型に形成されている。また、補強プレート11には図2に示すように、前記各ブラケット4に形成された左右一対の長孔12と対応する位置に長孔13が形成され、長孔12,13にはボルト14が挿入され(図1)、このボルト14によってパラペット2の天端部3に補強プレート11とブラケット4とが共締め固定されている。また、受リブ9には、下部に挿通孔19が形成されている。
【0016】
次に、笠木5について説明する。笠木5は、ブラケット4と同様に、アルミニウムを一体的に押出成形して形成されたもので、パラペット2の天端部3に沿って長手方向に延びる天板部14と、天板部14の両端縁に垂設された一対の側板部15とを有している。
【0017】
天板部14の外端縁には雨垂れ防止用の隆起部16が設けられている。また、前記側板部15の先端側には、ブラケット4に引っ掛けて笠木5を固定するためのL型のフランジ部18がパラペット2側に向かって形成されている。
【0018】
この天板14は、外側を延びる第1天板部14Aと内側を延びる第2天板部14Bとに分割されている。第1天板部14Aは、その第2天板部14Bと係合する内端部に、断面略L字形の係合部としての第1係合部27Aを備える。第1係合部27Aは、第1天板部14Aの内端縁から垂下する垂下部28と、垂下部28の下端から外方に僅かに突出している突出部29と、垂下部28の下端から突出部29と反対の内方に向かって延びている平面部30と、平面部30の外端縁から上方に延びる立上り部31とを備える。また、平面部30の中央部には上方に支持部32が突設されている。
【0019】
第2天板部14Bの外端部には、第1係合部27Aと係合する第2係合部27Bが形成されており、当該第2係合部27Bは、第2天板部14Bの外端縁から垂設された第1掛合部34と、当該第1掛合部34と平行離隔関係で設けられた第2掛合部35とを備える。
【0020】
次に本発明の特徴的構成である雪屁防止部材1について説明する。
【0021】
雪屁防止部材1は、垂直板40と傾斜板41とを備え、前記垂直板40及び傾斜板41はそれぞれ一端において連結されており、垂直板40を外側に配置して笠木5に固定されている。
【0022】
垂直板40は、屈曲部42、第1腕部43及び狭持手段44を備える。屈曲部42は、垂直板40の一端に設けられ、内側に鋭角に屈曲してなり、傾斜板41の一端と連結し得るように構成されている。第1腕部43は、垂直板40の略中央の内側から略水平方向に突設されており、先端には係合受45が形成されている。狭持手段44は、垂直板40の下部に設けられており、笠木5の外側端部を上下方向に狭持し得るように構成されている。具体的には、狭持手段44は、笠木5の隆起部16に係合する上狭持部46と、笠木5のフランジ部に係合する下狭持部47とからなる。上狭持部46及び下狭持部47は、垂直板40から内側へ垂直に突設されている。また上狭持部46の先端は、下方へ隆起したストッパー46aが形成されている。また下狭持部47の先端は、上方へ隆起したストッパー47aが形成されている。
【0023】
傾斜板41は、一端係合部48、第2腕部49、及び他端係合部50とを備える。一端係合部48は、傾斜板41の一端に形成され、先鋭に形成された突端48aと、垂直板40の屈曲部42先端が当接する段部48bとを有する。第2腕部49は、傾斜板41の略中央の外側から略水平方向に突設されており、先端には係合突起51が形成されている。他端係合部50は、傾斜板41の他端に設けられ、外側に開口した係合溝52と、内側へ突出形成された座面53とからなる。
【0024】
このように構成された垂直板40と傾斜板41とは、屈曲部42に一端係合部48を差込み、係合受45に係合突起51を係合させることにより第1腕部43及び第2腕部49同士を連結して、一体化される。
【0025】
次に、以上のように構成される本実施形態の作用効果について説明する。まず、第1天板部14Aと外側の側板部15とからなる第1部材5aと、第2天板部14Bと内側の側板部15とからなる第2部材5bをそれぞれ一体形成する。
【0026】
次に、各ブラケット4A,4Bの立上がり壁21A,21Bに形成する嵌合溝24と嵌合突部25を嵌合させて各ブラケット4A,4Bを一体的に連結する。そして、各ブラケット4A,4Bの立上がり壁21A,21Bと2つの受けリブ9に形成された挿通孔19に補強プレート11を通し、この補強プレート11で各ブラケット4A,4Bを直線的に位置決めする。この後、補強プレート11と各ブラケット4A,4Bに形成する長孔12,12にボルト14を挿入し、このボルト14をパラペット2の天端部3にねじ込んで補強プレート11と各ブラケット4A,4Bを共締め固定する。これにより、分割されたブラケット4A,4Bが水平度を保った状態で一直線となって一体的に連結固定され、ブラケット4A,4Bが一体化し変形が防止される。
【0027】
次いで、第1部材5aをブラケット4Aに被せるようにして外装する。このとき、第1部材5aの側板部15を内側に開くようにして弾性変形させ第1部材5aを降ろし、第1天板部14に形成された突出部29を第1ブラケット4Aに形成された受部26に係合させた後、側板部15を弾性復帰させて側板部15の先端に形成するフランジ部18を各ブラケット4Aの垂壁部7の先端側に係止してブラケット4Aに第1部材5aを固定する。
【0028】
次に、雪屁防止部材1を第1部材5aに取付ける。このとき、傾斜板41の他端係合部50を第1天板部14Aの内端縁に係合させた後、垂直板40を内側に開いて弾性変形させて上狭持部46を側板部の隆起部16に係合すると共に、下狭持部47をフランジ部18に係止して、第1部材5aに雪屁防止部材1を固定する。
【0029】
次いで、ブラケット4Bに第2部材5bを固定する。このとき、第2天板部14Bの外端部を傾斜板41の内端に当接させて、平面部30の中央部に形成された支持部32に第1掛合部34を係止した後、側板部15を内側に開くようにして弾性変形させて第2部材5bの内端を降ろし水平にすると、天板部14Bの裏面の第1掛合部34と第2掛合部35との間が支持部32に支持され、垂下する第2掛合部35の内側壁が立上り部31の外側壁と接し、第1部材5aと第2部材5bとが一体的に係合される。このとき、他端係合部に形成された座面は、第2天板部14Bの外端部の上面に当接する。これにより、雪屁防止部材1では、風が外側から内側へ吹いた場合など、傾斜板41に対し下方へ負荷が生じた場合、係合溝52から第1天板部14Aへ外力が伝わるだけでなく、座面53から第2天板部14Bへも外力を伝えることができるので、より安定的に笠木5に固定することができる。
【0030】
このように、外側に開口した他端係合部50を第1天板部14Aの内端縁に係合させた後、第2天板部14Bの外端部を傾斜板41の他端係合部50の内端に当接させて、第2天板部14Bをブラケット4Bに固定することとした。これにより、第1天板部14Aの内端縁に係合させた傾斜板41の他端係合部50の内端を、第2天板部14Bの外端部が外側へ押し付ける。従って、本実施形態に係る雪屁防止部材1では、従来のようにボルトを使用しなくても、第2天板部14Bの外端部が傾斜板41の他端係合部50を外側、すなわち第1天板部14Aの内端縁へ押し付けることにより、傾斜板の抜けを確実に防止することができる。
【0031】
また、第2部材5bは、側板部15の先端に形成するフランジ部18をブラケット4Bの垂壁部7の先端側に係止してブラケット4Bに第2部材5bを固定する。そうすると、第1天板部14Aの裏面が外側の受けリブ9と接し、内側の受けリブ9が第2天板部14Bの裏面と接し、更に平面部30と平面受部22が接し、天板部14の3箇所が裏面から支持されることになる。
【0032】
このようにして、雪屁防止部材1は、笠木5に固定される。この場合、雪屁防止部材1は、他端係合部50及び狭持手段44により笠木5に固定することとしたから、従来のようにボルトによって固定する場合に比べ、作業工数を低減することができるので、容易に固定することができる。
【0033】
また、笠木5は、第1部材5aと第2部材5bとからなり、第2天板部14Bの外端部を傾斜板41の内端に当接させることとしたから、傾斜板41の他端係合部50の抜けを防いで、取付け強度を確保することができる。
【0034】
したがって、笠木5が取り付けられた後、落下物や風圧、降雨などによって天板部14に外力が加わった場合であっても、撓みや凹みの度合いが更に小さく、長期に渡って美観が損なわれることなく、また、撓んだ箇所や窪んだ箇所に雨水が溜まって、布団などを欄干に干す際に水が布団についてしまうことを防止できる。また、撓みや凹み箇所から亀裂が生じて、笠木5とパラペット2との間に雨水などが溜まって、笠木5内部が腐食してしまう可能性が低い。また、金型の製造コストは大きさに比例する以上に増加するが、本実施形態によると、金型が2つ必要であるものの、笠木5を一体形成する場合と比べて約半分の大きさの金型で良いため、金型を製造するためのコストを低下することができる。
【0035】
尚、第1部材5a及び第2部材5bの取付けは上記した方法に限られず、予め第1部材5a及び第2部材5bに雪屁防止部材1を固定しておき、その後、各ブラケット4A,4Bに取付けることとしてもよい。
(2)第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。尚、上記した第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付し、説明は適宜省略する。この第2実施形態は、雪屁防止部材1の垂直板40及び傾斜板41がそれぞれ二分割されている点において異なる。
【0036】
本実施形態に係る雪屁防止部材60は、垂直板40が、上垂直板61と下垂直板62とからなる。上垂直板61と下垂直板62とは、第1連結手段63により連結されている。第1連結手段63は、上垂直板61の下端に形成された第1鍵状溝64と、下垂直板62の上端をクランク状に曲げ形成した第1鍵状突起65とを有する。
【0037】
同様に、傾斜板41は、上傾斜板66と下傾斜板67とからなる。上傾斜板66と下傾斜板67とは、第2連結手段68により連結されている。第2連結手段68は、上傾斜板66の下端に形成された第2鍵状溝69と、下傾斜板67の上端をクランク状に曲げ形成した第2鍵状突起70とを有する。
【0038】
このように本実施形態では、上垂直板61と下垂直板62とを二分割して構成したことにより、金型が2つ必要であるものの、垂直板40及び傾斜板41をそれぞれ一体形成する場合と比べて約半分の大きさの金型で良いため、金型を製造するためのコストを低下することができる。
【0039】
また、図5を参照して第2実施形態の変形例について説明する。図5に示す雪屁防止部材80は、第1連結手段63及び第2連結手段68の構成が上記第2実施形態と異なる。第1連結手段63は、上垂直板61の腕部43の下面から垂直板40の下端壁61aに平行に垂直下方に立設された第1壁体81と、下垂直板62の上端に形成された一対の第1可撓片82とを有する。下端壁61a、第1壁体81及び第1可撓片82には係止爪がそれぞれ設けられており、第1可撓片82を内側に弾性変形させた状態で垂直板40の下端壁61aと第1壁体81との間に第1可撓片82を挿入し、第1可撓片82を弾性復帰させることで、互いの係止爪同士を係止させるように構成されている。このようにして、上垂直板61と下垂直板62とは連結されている。
【0040】
同様に、傾斜板41は、上傾斜板66の腕部49の下面から傾斜板41の下端壁66aに平行に立設された第2壁体83と、下傾斜板67の上端に形成された一対の第2可撓片84とを有する。傾斜板41の下端壁66a、第2壁体83及び第2可撓片84には係止爪がそれぞれ設けられており、第2可撓片84を内側に弾性変形させた状態で上傾斜板66の下端壁66bと第2壁体83との間に第2可撓片84を挿入し、第2可撓片84を弾性復帰させることで、互いの係止爪同士を係止させるように構成されている。このようにして、上傾斜板66と下傾斜板67とは連結されている。
【0041】
本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1実施形態に係る雪屁防止部材の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】第1実施形態に係る雪屁防止部材の全体構成を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態に係る雪屁防止部材の傾斜板における他端係合部の構成を示す部分断面図である。
【図4】第2実施形態に係る雪屁防止部材の全体構成を示す縦断面図である。
【図5】第2実施形態に係る雪屁防止部材の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 雪屁防止部材
2 パラペット
5 笠木
5A 第1部材
5B 第2部材
27A 第1係合部(係合部)
40 垂直板
41 傾斜板
44 狭持手段
50 下端係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラペットの上部に設けられた笠木に固定される雪屁防止部材において、
垂直板と、前記垂直板の一端において一端が連結された傾斜板とを備え、
前記垂直板及び前記連結板の他端において前記笠木に係合により固定されることを特徴とする雪屁防止部材。
【請求項2】
前記垂直板は、前記笠木の外側端を狭持する狭持手段を有することを特徴とする請求項1記載の雪屁防止部材。
【請求項3】
前記笠木は、第1部材と第2部材とからなり、
前記第1部材は、前記第2部材と連結する係合部を有し、
前記傾斜板は、下端に設けられた下端係合部が前記係合部に係合して固定されることを特徴とする
請求項1又は2記載の雪屁防止部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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