説明

電力分配装置、情報処理装置、および、無停電電源管理システム

【課題】無停電電源装置から出力される電力を電力分配装置により分配して負荷装置に供給する場合に、より簡単に無停電電源装置と電力分配装置の管理を行う。
【解決手段】PDU111Aの通信インタフェース33Aは、PDU111Aを管理する情報処理装置112と通信する。通信インタフェース132Aは、PDU111Aに電力を入力するUPS11Aと通信する。制御部131Aは、通信インタフェース33Aにより情報処理装置112から受信したデータのうち、UPS11Aにおいて処理されるデータを、通信インタフェース132Aを介してUPS11Aに送信する。また、制御部131Aは、通信インタフェース132AによりUPS11Aから受信したデータのうち、情報処理装置112において処理される第2のデータを、通信インタフェース33Aを介して情報処理装置112に送信する。本発明は、例えば、電力分配装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力分配装置、情報処理装置、および、無停電電源管理システムに関し、特に、無停電電源装置から出力される電力の分配を行う場合に用いて好適な電力分配装置、情報処理装置、および、無停電電源管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ポート毎に電源をオン/オフするスイッチを内蔵し、外部からコマンドを入力することにより、所望のポートの電源をオン/オフすることが可能な電力分配装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2007−179252号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、特許文献1に記載されたような電力分配装置を、UPS(Uninterruptible Power Supply,無停電電源装置)の出力側に接続し、UPSから出力される電力を複数の負荷装置に分配して供給するとともに、UPSおよび電力分配装置の管理、並びに、負荷装置のシャットダウンの制御を行う管理用のコンピュータを設けたシステムの構築が行われる場合がある。このようなシステムにおいては、管理用のコンピュータから、より簡単にUPSと電力分配装置の管理を行えるようにすることが望まれている。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、UPSから出力される電力を電力分配装置により分配して負荷装置に供給する場合に、より簡単にUPSと電力分配装置の管理を行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面の電力分配装置は、入力された電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置において、電力分配装置を管理する情報処理装置と通信する第1の通信手段と、電力分配装置に電力を入力する無停電電源装置と通信する第2の通信手段と、第1の通信手段により情報処理装置から受信したデータのうち、無停電電源装置において処理される第1のデータを、第2の通信手段を介して無停電電源装置に送信し、第2の通信手段により無停電電源装置から受信したデータのうち、情報処理装置において処理される第2のデータを、第1の通信手段を介して情報処理装置に送信する分配手段とを備える。
【0007】
本発明の第1の側面においては、電力分配装置を管理する情報処理装置から受信したデータのうち、電力分配装置に電力を入力する無停電電源装置において処理される第1のデータが無停電電源装置に送信され、無停電電源装置から受信したデータのうち、情報処理装置において処理される第2のデータが、第1の通信手段を介して情報処理装置に送信される。
【0008】
従って、無停電電源装置から出力される電力を電力分配装置により分配して負荷装置に供給する場合に、より簡単に無停電電源装置と電力分配装置の管理を行うことができる。
【0009】
この第1の通信手段および第2の通信手段は、例えば、RS-232C(Recommended Standard 232 version C)、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、IEEE802.11(Institute of Electrical and Electronic Engineers 802.11)、IEEE802.15(Institute of Electrical and Electronic Engineers 802.15)などの所定の通信方式に従って通信を行う通信装置により構成される。この分配手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの演算装置により構成される。
【0010】
この電力分配装置には、複数の出力系統からの電力の出力を制御する出力制御手段をさらに設け、第2の通信手段には、無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータを無停電電源装置から受信させ、出力制御手段には、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、複数の出力系統からの電力の出力を予め設定された順序に従って停止するように制御させることができる。
【0011】
これにより、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合に、各負荷装置への給電を停止する順序を、簡単に制御することができる。
【0012】
この出力制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの演算装置により構成される。
【0013】
この電力分配装置には、複数の出力系統からの電力の出力が全て停止された後、第2の通信手段を介して、無停電電源装置に停止の指令を送信する無停電電源装置制御手段をさらに設けることができる。
【0014】
これにより、無停電電源装置を情報処理装置に接続しなくても、全ての負荷装置への給電を停止した後、無停電電源装置を停止させることができる。
【0015】
この無停電電源装置制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの演算装置により構成される。
【0016】
第1の通信手段には、複数の出力系統からの電力の出力を停止する順序を示す設定データを情報処理装置から受信させ、出力制御手段には、設定データに基づいて、複数の出力系統からの電力の出力を停止する順序を設定させることができる。
【0017】
これにより、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合に、各負荷装置への給電を停止する順序を、簡単に設定し、制御することができる。
【0018】
複数の出力系統から出力される電力の測定を行う測定手段をさらに設け、出力制御手段には、出力系統から出力される電力に異常が発生した場合、異常が発生した出力系統からの電力の出力を停止させることができる。
【0019】
これにより、正常に稼動している負荷装置への給電を継続したまま、異常が発生した負荷装置への給電を停止することができる。
【0020】
この測定手段は、例えば、電力測定回路や電力測定器により構成される。
【0021】
第1のデータは、無停電電源装置の設定用のパラメータおよび無停電電源装置が実行するプログラムの更新データのうち少なくとも1つを含むようにすることができる。
【0022】
これにより、無停電電源装置を情報処理装置に接続しなくても、情報処理装置を用いて、無停電電源装置の設定や、無停電電源装置のプログラムの更新を行うことができる。
【0023】
第2のデータは、無停電電源装置の状態を示すデータを含むようにすることができる。
【0024】
これにより、無停電電源装置を情報処理装置に接続しなくても、情報処理装置において無停電電源装置の状態を把握することが可能になる。
【0025】
本発明の第2の側面の無停電電源管理システムは、無停電電源装置と、無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置と、無停電電源装置および電力分配装置を管理する情報処理装置とを備え、電力分配装置と無停電電源装置および情報処理装置とは通信を行い、無停電電源装置と情報処理装置とは通信を行わず、電力分配装置は、情報処理装置から受信したデータのうち、無停電電源装置において処理される第1のデータを、無停電電源装置に送信し、無停電電源装置から受信したデータのうち、情報処理装置において処理される第2のデータを、情報処理装置に送信する。
【0026】
本発明の第2の側面においては、電力分配装置により、無停電電源装置および電力分配装置を管理する情報処理装置から受信したデータのうち、電力分配装置に電力を入力する無停電電源装置において処理される第1のデータが、無停電電源装置に送信され、無停電電源装置から受信したデータのうち、情報処理装置において処理される第2のデータが、情報処理装置に送信される。
【0027】
従って、無停電電源装置から出力される電力を電力分配装置により分配して負荷装置に供給する場合に、より簡単に無停電電源装置と電力分配装置の管理を行うことができる。
【0028】
本発明の第3の側面の情報処理装置は、無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータを受信する通信手段と、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置の複数の出力系統からの電力の出力を予め設定された順序に従って停止するように制御する電力分配装置制御手段とを備える。
【0029】
本発明の第3の側面においては、無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータが受信され、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置の複数の出力系統からの電力の出力が予め設定された順序に従って停止するように制御される。
【0030】
従って、無停電電源装置から出力される電力を電力分配装置により分配して負荷装置に供給する場合に、より簡単に無停電電源装置と電力分配装置の管理を行うことができる。より詳細には、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合に、各負荷装置への給電を停止する順序を、簡単に制御することができる。
【0031】
この通信手段は、例えば、RS-232C(Recommended Standard 232 version C)、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、IEEE802.11(Institute of Electrical and Electronic Engineers 802.11)、IEEE802.15(Institute of Electrical and Electronic Engineers 802.15)などの所定の通信方式に従って通信を行う通信装置により構成される。この電力分配装置制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの演算装置により構成される。
【0032】
この情報処理装置には、電力分配装置の複数の出力系統からの電力の出力が全て停止された後、無停電電源装置を停止するように制御する無停電電源装置制御手段をさらに設けることができる。
【0033】
これにより、簡単に、全ての負荷装置への給電を停止した後、無停電電源装置を停止させることができる
【0034】
この無停電電源装置制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの演算装置により構成される。
【0035】
本発明の第4の側面の無停電電源管理システムは、無停電電源装置と、無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置と、無停電電源装置および電力分配装置と通信を行う情報処理装置とを備え、情報処理装置は、無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータを受信し、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、電力分配装置の複数の出力系統からの電力の出力を予め設定された順序に従って停止するように制御する。
【0036】
本発明の第4の側面においては、情報処理装置により、無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータが受信され、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置の複数の出力系統からの電力の出力が予め設定された順序に従って停止するように制御される。
【0037】
従って、無停電電源装置から出力される電力を電力分配装置により分配して負荷装置に供給する場合に、より簡単に無停電電源装置と電力分配装置の管理を行うことができる。より詳細には、無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合に、各負荷装置への給電を停止する順序を、簡単に制御することができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明の第1乃至第4の側面によれば、無停電電源装置から出力される電力を電力分配装置により分配して負荷装置に供給する場合に、より簡単に無停電電源装置と電力分配装置の管理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0040】
まず、図1乃至図3を参照して、本発明を適用した情報処理システムの第1の実施の形態について説明する。
【0041】
図1は、本発明を適用した情報処理システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。図1の情報処理システム1は、UPS(Uninterruptible Power Supply,無停電電源装置)11A乃至11C、PDU(Power Distribution Unit,電力分配装置)12A乃至12C、各種の電気機器により構成される負荷装置13A1乃至13A3、および、情報処理装置14を含むように構成される。UPS11A乃至11Cは、図示せぬ交流電源に接続されている。また、UPS11AとPDU12A、UPS11BとPDU12B、および、UPS11CとPDU12Cが接続されている。さらに、PDU12Aと負荷装置13A1乃至13A3、PDU12Bと負荷装置13B1乃至13B3、および、PDU12Cと負荷装置13C1乃至13C3が接続されている。また、UPS11A乃至11CおよびPDU12A乃至12Cが、それぞれ情報処理装置14に接続されている。
【0042】
なお、以下、UPS11A乃至11Cを個々に区別する必要がない場合、単に、UPS11と称する。また、以下、PDU12A乃至12Cを個々に区別する必要がない場合、単に、PDU12と称する。さらに、以下、負荷装置13A1乃至13C3を個々に区別する必要がない場合、単に、負荷装置13と称する。
【0043】
UPS11Aは、電力供給回路21A、出力端子22A、制御部23A、および、通信インタフェース(I/F)24Aを含むように構成される。
【0044】
電力供給回路21Aは、UPS11Aの本体部であり、制御部23Aの制御の基に、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、負荷装置13A1乃至13A3への給電を行う。なお、電力供給回路21Aの給電方式は、特定の方式に限定されるものではなく、例えば、常時商用給電方式、ラインインタラクティブ給電方式、常時インバータ給電方式などを採用することが可能である。
【0045】
例えば、常時商用給電方式を採用した場合、交流電源から正常に電力が供給されているとき、電力供給回路21Aは、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、交流電源からの電力(以下、入力電力と称する)をそのまま負荷装置13A1乃至13A3に供給する。また、電力供給回路21Aは、入力電力を用いて充電器(不図示)により内蔵するバッテリ(不図示)の充電を行う。一方、停電や入力電圧の異常(電圧低下または上昇)などの入力電力の異常が発生したとき、電力供給回路21Aは、バッテリに蓄積されている電力を、インバータ(不図示)により交流に変換し、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、負荷装置13A1乃至13A3に供給する。
【0046】
また、ラインインタラクティブ方式を採用した場合、入力電力が正常であるとき、電力供給回路21Aは、常時商用給電方式を採用した場合と同様に、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、入力電力をそのまま負荷装置13A1乃至13A3に供給するとともに、入力電力を用いて充電器により内蔵するバッテリの充電を行う。一方、停電が発生したとき、電力供給回路21Aは、バッテリに蓄積されている電力を、インバータにより交流に変換し、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、負荷装置13A1乃至13A3に供給する。また、入力電圧の異常が発生したとき、電力供給回路21Aは、昇圧または降圧を行い、入力電圧を正常な値に補正した後、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、負荷装置13A1乃至13A3に電圧を補正した後の入力電力を供給する。
【0047】
さらに、常時インバータ給電方式を採用した場合、入力電力が正常であるとき、電力供給回路21Aは、入力電力をコンバータ(不図示)によりいったん直流に変換した後、インバータにより交流に変換し、インバータから出力される電力を、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、負荷装置13A1乃至13A3に供給する。また、電力供給回路21Aは、コンバータから出力される直流の電力を用いて内蔵するバッテリの充電を行う。一方、入力電力に異常が発生したとき、電力供給回路21Aは、常時商用給電方式を採用した場合と同様に、バッテリに蓄積されている電力を、インバータにより交流に変換し、出力端子22AおよびPDU12Aを介して、負荷装置13A1乃至13A3に供給する。
【0048】
なお、以下、給電方式の違いに関わらず、電力供給回路21Aが、バッテリに蓄積されている電力を用いて負荷装置13A1乃至13A3に給電することを、バックアップ給電と称し、入力電力を用いて負荷装置13A1乃至13A3に給電することを、通常給電と称する。
【0049】
また、電力供給回路21Aは、入力電力の状態を示すデータ、および、電力供給回路21Aの状態を示すデータを制御部23Aに供給する。なお、この入力電力を示すデータは、例えば、入力電力の電力量、電圧、電流、周波数などを含む。また、この電力供給回路21Aの状態を示すデータは、例えば、稼動時間、バッテリの電圧、出力電力の状態(例えば、電力量、電圧、電流、周波数など)、通常給電またはバックアップ給電のどちらの給電を行っているか、バックアップ給電の継続時間などを含む。
【0050】
出力端子22Aは、例えば、コンセント(英語でoutlet)により構成され、PDU12Aの電源コネクタが接続されている。
【0051】
制御部23Aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置により構成され、UPS11A全体の制御を行う。例えば、制御部23Aは、入力電力の異常を検出した場合、電力供給回路21Aを通常給電からバックアップ給電に切り替え、入力電力の異常が解消された場合、電力供給回路21Aをバックアップ給電から通常給電に切り替える。また、制御部23Aは、電力供給回路21Aのバッテリの放電が終了した場合、電力供給回路21Aを停止する。さらに、制御部23Aは、図示せぬ入力装置を介してユーザにより入力される指令に従って、電力供給回路21Aの起動および停止を制御したり、UPS11Aの各種のパラメータ(例えば、出力電圧、停電の検出感度など)の設定を行う。
【0052】
また、制御部23Aは、情報処理装置14から送信されてくる各種のデータを、通信インタフェース24Aを介して受信し、受信したデータを用いて各種の処理を行う。さらに、制御部23Aは、入力電力および電力供給回路21Aの状態を含むUPS11Aの状態を示すデータを、通信インタフェース24Aを介して情報処理装置14に送信する。
【0053】
通信インタフェース24Aは、無線または有線の所定の通信方式により、情報処理装置14と通信を行う。なお、通信インタフェース24Aに適用される通信方式は、特定の方式に限定されるものではない。
【0054】
なお、UPS11BおよびUPS11Cも、UPS11Aと同様の構成を有しており、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0055】
PDU12Aは、3つの出力系統31A1乃至31A3、制御部32A、および、通信インタフェース(I/F)33Aを含むように構成される。また、出力系統31A1は、電力測定回路41A1、スイッチ42A1および出力端子43A1を備え、出力系統31A2は、電力測定回路41A2、スイッチ42A2および出力端子43A2を備え、出力系統31A3は、電力測定回路41A3、スイッチ42A3および出力端子43A3を備えている。さらに、出力系統31A1の出力端子43A1には、負荷装置13A1が接続され、出力系統31A2の出力端子43A2には、負荷装置13A2が接続され、出力系統31A3の出力端子43A3には、負荷装置13A3が接続されている。
【0056】
電力測定回路41A1は、スイッチ42A1および出力端子43A1を介して負荷装置13A1に供給される電力(以下、UPS11からの出力電力と区別するために負荷電力と称する)の状態(例えば、電力量、電圧、電流、周波数など)の測定を行い、測定結果を示すデータを制御部32Aに供給する。同様に、電力測定回路41A2は、出力系統31A2の負荷電力の状態の測定を行い、測定結果を示すデータを制御部32Aに供給し、電力測定回路41A3は、出力系統31A3の負荷電力の状態の測定を行い、測定結果を示すデータを制御部32Aに供給する。
【0057】
スイッチ42A1は、制御部32Aの制御の基に、または、ユーザによる操作により、オンまたはオフされ、その結果、出力系統31A1からの給電がオンまたはオフされる。同様に、スイッチ42A2は、制御部32Aの制御の基に、または、ユーザによる操作により、オンまたはオフされ、その結果、出力系統31A2からの給電がオンまたはオフされ、スイッチ42A3は、制御部32Aの制御の基に、または、ユーザによる操作により、オンまたはオフされ、その結果、出力系統31A3からの給電がオンまたはオフされる。
【0058】
出力端子43A1乃至43A3は、例えば、コンセント(英語でoutlet)により構成される。そして、出力端子43A1には、負荷装置13A1の電源コネクタが接続され、出力端子43A2には、負荷装置13A2の電源コネクタが接続され、出力端子43A3には、負荷装置13A3の電源コネクタが接続されている。
【0059】
制御部32Aは、例えば、CPUなどの演算装置により構成され、PDU12A全体の制御を行う。
【0060】
図2は、制御部32Aが所定の制御プログラムを実行することにより実現される機能の構成の例を示している。制御部32Aが所定の制御プログラムを実行することにより、監視部71および出力制御部72を含む機能が実現される。
【0061】
監視部71は、電力測定回路41A1乃至41Cから出力系統31A1乃至31A3の負荷電力の状態の測定結果を示すデータを取得し、負荷電力の監視を行う。また、監視部71は、負荷電力の監視結果を示すデータを出力制御部72に供給する。さらに、監視部71は、通信インタフェース33Aを介して情報処理装置14から送信されてくる指令、または、図示せぬ入力装置を介して入力される指令に基づいて、各種のパラメータ(例えば、負荷電力の異常検出に用いる閾値など)の設定を行う。
【0062】
出力制御部72は、監視部71による負荷電力の監視結果、通信インタフェース33Aを介して情報処理装置14から送信されてくる各種のデータ、および、図示せぬ入力装置を介して入力される各種のデータに基づいて、スイッチ42A1乃至42A3のオンおよびオフの制御を行い、負荷装置13A1乃至13A3への給電を制御する。また、出力制御部72は、PDU12Aの状態を示すデータを、通信インタフェース33Aを介して情報処理装置14に送信する。なお、このPDU12Aの状態を示すデータは、例えば、負荷電力の状態、スイッチ42A1乃至42A3の状態などを含む。
【0063】
図1に戻り、通信インタフェース33Aは、無線または有線の所定の通信方式により、情報処理装置14と通信を行う。なお、通信インタフェース24Aに適用される通信方式は、特定の方式に限定されるものではない。
【0064】
なお、PDU12BおよびPDU12Cも、PDU12Aと同様の構成を有しており、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0065】
情報処理装置14は、例えば、コンピュータにより構成され、UPS11A乃至11CおよびPDU12A乃至12Cの管理を行う。また、情報処理装置14は、負荷装置13A1乃至13C3のうち、シャットダウンの制御などが必要な負荷装置13の管理を行う。なお、図1において、図を分かりやすくするために、情報処理装置14と負荷装置13A1乃至13C3との間の配線の図示を省略している。
【0066】
また、情報処理装置14は、CPUなどの演算装置、および、通信装置などにより構成される制御部51を備えている。
【0067】
図3は、制御部51が所定の制御プログラムを実行することにより実現される機能の構成の例を示している。制御部51が所定の制御プログラムを実行することにより、設定部81、UPS管理部82、PDU管理部83、負荷管理部84、モニタ部85、および、通信部86を含む機能が実現される。
【0068】
設定部81は、図示せぬ入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、情報処理システム1の処理に必要な設定を行うための設定画面を、図示せぬ表示装置に表示させる。設定部81は、ユーザが設定画面に従って入力装置を介して入力した各種のパラメータをUPS管理部82、PDU管理部83、および、負荷管理部84に供給する。また、設定部81は、入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、UPS11A乃至11Cが実行するプログラム(例えば、ファームウエアなど)の更新データをUPS管理部82に供給する。
【0069】
UPS管理部82は、通信部86を介して、UPS11A乃至11Cと各種のデータの送受信を行い、UPS11A乃至11Cの管理を行う。また、UPS管理部82は、UPS11A乃至11Cから送信されてくるUPS11A乃至11Cの状態を示すデータを取得し、PDU管理部83、負荷管理部84、および、モニタ部85に供給する。
【0070】
PDU管理部83は、通信部86を介して、PDU12A乃至12Cと各種のデータの送受信を行い、PDU12A乃至12Cの管理を行う。また、PDU管理部83は、PDU12A乃至12Cから送信されてくるPDU12A乃至12Cの状態を示すデータを取得し、UPS管理部82、負荷管理部84、および、モニタ部85に供給する。
【0071】
負荷管理部84は、通信部86を介して、負荷装置13A1乃至13C3のうち管理が必要とされる負荷装置13と、各種のデータの送受信を行い、それらの負荷装置13の管理を行う。また、負荷管理部84は、管理を行っている負荷装置13から送信されてくる負荷装置13の状態を示すデータを、UPS管理部82およびPDU管理部83に供給する。
【0072】
モニタ部85は、図示せぬ入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、UPS11A乃至11CおよびPDU12A乃至12Cの状態を監視するための監視画面を、図示せぬ表示装置に表示させる。
【0073】
通信部86は、UPS11A乃至11Cの通信インタフェース24A乃至24C、および、PDU12A乃至12Cの通信インタフェース33A乃至33Cと個別に通信を行う。また、図示していないが、通信部86は、負荷装置13A1乃至13C3のうち管理が必要な負荷装置13と通信を行う。
【0074】
ここで、情報処理システム1の処理の例についていくつか説明する。なお、以下、説明を簡単にするために、UPS11A乃至11CのうちUPS11Aの処理、および、PDU12A乃至12CのうちPDU12Aの処理についてのみ説明するが、UPS11BおよびUPS11C、並びに、PDU12BおよびPDU12Cについても同様の処理を実行することが可能である。
【0075】
まず、情報処理装置14によりUPS11Aに関する設定を行う場合の処理の例について説明する。
【0076】
情報処理装置14の設定部81は、図示せぬ入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、UPS11Aに関する設定を行うための設定画面を、図示せぬ表示装置に表示させる。設定部81は、ユーザが設定画面に従って入力装置を介して入力した各種の設定用のパラメータを、UPS管理部82に供給する。UPS管理部82は、必要なパラメータを記憶するとともに、UPS11Aにおいて必要なパラメータを、通信部86、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに送信する。制御部23Aは、取得したパラメータを記憶し、以降、記憶したパラメータに従って、UPS11Aの制御を行う。
【0077】
なお、この処理で、情報処理装置14から取得したパラメータにより設定される項目としては、例えば、停電の検出感度、UPS11Aの出力電圧などがある。
【0078】
次に、情報処理装置14によりPDU12Aに関する設定を行う場合の処理の例について説明する。
【0079】
情報処理装置14の設定部81は、図示せぬ入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、PDU12Aに関する設定を行うための設定画面を、図示せぬ表示装置に表示させる。設定部81は、ユーザが設定画面に従って入力装置を介して入力した各種の設定用のパラメータをPDU管理部83に供給する。PDU管理部83は、必要なパラメータを記憶するとともに、PDU12Aにおいて必要なパラメータを、通信部86、および、PDU12Aの通信インタフェース33Aを介して、PDU12Aの監視部71および出力制御部72に送信する。監視部71および出力制御部72は、取得したパラメータを記憶し、以降、記憶したパラメータに従って、PDU12Aの制御を行う。
【0080】
なお、この処理で、情報処理装置14から取得したパラメータにより設定される項目としては、例えば、負荷電力の異常検出に用いる閾値、スイッチ42A1乃至42A3をオンおよびオフする順序およびタイミング(換言すれば、出力系統31A1乃至31A3からの電力の出力を停止する順序およびタイミング)などがある。
【0081】
次に、ユーザにより設定されたスケジュールに従い、UPS11Aの起動および停止を行い、負荷装置13A1乃至13A3への給電の開始および停止を行う場合の処理の例について説明する。
【0082】
UPS11Aを起動する時刻になったとき、情報処理装置14のUPS管理部82は、通信部86、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに起動を指令するデータを送信する。制御部23Aは、受信した指令に従って、電力供給回路21Aを起動する。これにより、UPS11AからPDU12Aへの電力の供給が開始される。そして、制御部23Aは、通信インタフェース24A、および、情報処理装置14の通信部86を介して、UPS11Aの起動が完了したことを通知するデータを、情報処理装置14のUPS管理部82に送信する。
【0083】
UPS管理部82は、UPS11Aの起動が完了したことをPDU管理部83に通知する。PDU管理部83は、通信部86、および、PDU12Aの通信インタフェース33Aを介して、スイッチ42A1乃至42A3のオンを指令するデータを、PDU12Aの出力制御部72に送信する。出力制御部72は、受信した指令に従って、スイッチ42A1乃至42A3をオンする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3への給電が開始される。
【0084】
このとき、出力制御部72は、スイッチ42A1乃至42A3をオンする順序およびタイミングが設定されている場合、設定されている順序およびタイミングで、スイッチ42A1乃至42A3をオンする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3への給電を開始し、負荷装置13A1乃至13A3を起動する順序およびタイミングを制御することができる。
【0085】
なお、出力制御部72によりスイッチ42A1乃至42A3をオンする順序およびタイミングを制御する代わりに、情報処理装置14のPDU管理部83が、スイッチ42A1乃至42A3のオンを指令するデータを、それぞれ設定されている順序およびタイミングで、PDU12Aの出力制御部72に送信し、スイッチ42A1乃至42A3をオンする順序およびタイミングを制御するようにしてもよい。
【0086】
出力制御部72は、スイッチ42A1乃至42A3をそれぞれオンする毎に、通信インタフェース33A、および、情報処理装置14の通信部86を介して、スイッチがオンしたことを示すデータを、情報処理装置14のPDU管理部83に送信する。
【0087】
その後、UPS11Aを停止する時刻になったとき、情報処理装置14の負荷管理部84は、通信部86を介して、負荷装置13A1乃至13A3のうちシャットダウン処理が必要な負荷装置13に、シャットダウンを指令するデータを送信する。シャットダウンが指令された負荷装置13は、シャットダウンの処理を実行する。負荷管理部84は、負荷装置13にシャットダウンの指令を送信したことを、UPS管理部82およびPDU管理部83に通知する。
【0088】
PDU管理部83は、通信部86、および、PDU12Aの通信インタフェース33Aを介して、スイッチ42A1乃至42A3のオフを指令するデータを、PDU12Aの出力制御部72に送信する。出力制御部72は、受信した指令に従って、スイッチ42A1乃至42A3をオフする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3への給電が停止される。
【0089】
このとき、出力制御部72は、スイッチ42A1乃至42A3をオフする順序およびタイミングが設定されている場合、設定されている順序およびタイミングで、スイッチ42A1乃至42A3をオフする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3のシャットダウンに要する時間などに合わせて、負荷装置13A1乃至13A3への給電を停止する順序およびタイミングを制御することができる。
【0090】
なお、出力制御部72によりスイッチ42A1乃至42A3をオフする順序およびタイミングを制御する代わりに、情報処理装置14のPDU管理部83が、スイッチ42A1乃至42A3のオフを指令するデータを、それぞれ設定されている順序およびタイミングでPDU12Aの出力制御部72に送信し、スイッチ42A1乃至42A3をオフする順序およびタイミングを制御するようにしてもよい。
【0091】
出力制御部72は、スイッチ42A1乃至42A3をそれぞれオフする毎に、通信インタフェース33A、および、情報処理装置14の通信部86を介して、スイッチがオフしたことを示すデータを、情報処理装置14のPDU管理部83に送信する。
【0092】
PDU管理部83は、スイッチ42A1乃至42A3が全てオフされ、出力系統43A1乃至43A3からの電力の出力が全て停止された後、スイッチ42A1乃至42A3が全てオフされたことをUPS管理部82に通知する。UPS管理部82は、通信部86、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに停止を指令するデータを送信する。制御部23Aは、受信した指令に従って、電力供給回路21Aを停止する。そして、制御部23Aは、通信インタフェース24A、および、情報処理装置14の通信部86を介して、UPS11Aの停止が完了したことを通知するデータを、情報処理装置14のUPS管理部82に送信する。
【0093】
次に、停電などの入力電力の異常が発生した時に、UPS11Aを停止し、負荷装置13A1乃至13A3への給電を停止する場合の処理の例について説明する。
【0094】
UPS11Aの制御部23Aは、電力供給回路21Aを通常給電からバックアップ給電に切り替えるとともに、通信インタフェース24A、および、情報処理装置14の通信部86を介して、入力電力の異常が発生したことを示すデータを、情報処理装置14のUPS管理部82に送信する。UPS管理部82は、入力電力の異常が予め設定されている期間以上継続した場合、通信部86を介して、負荷装置13A1乃至13A3のうちシャットダウン処理が必要な負荷装置13に、シャットダウンを指令するデータを送信する。以降の処理は、ユーザにより設定されたスケジュールに従って、UPS11Aを停止し、負荷装置13A1乃至13A3への給電を停止する場合の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0095】
次に、負荷装置13A1に短絡などの異常が発生し、PDU12Aの出力系統31A1の負荷電力が異常になった場合の処理の例について説明する。
【0096】
PDU12Aの監視部71は、出力系統31A1の負荷電力が異常になったことを出力制御部72に通知する。出力制御部72は、スイッチ42A2およびスイッチ42A3の状態を変更せずに、スイッチ42A1のみをオフし、負荷装置13A1への給電のみを停止する。出力制御部72は、通信インタフェース33A、および、情報処理装置14の通信部86を介して、スイッチ42A1をオフしたことを示すデータを、情報処理装置14のPDU管理部83に送信する。
【0097】
最後に、UPS11Aの制御部23Aが実行するプログラムを更新する場合の処理の例について説明する。
【0098】
情報処理装置14の設定部81は、図示せぬ入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、UPS11Aのプログラムの更新を実行するための画面を、図示せぬ表示装置に表示させる。設定部81は、ユーザが設定画面に従って入力装置を介して指定したプログラムの更新データを、UPS管理部82に供給する。UPS管理部82は、取得した更新データを、通信部86、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに送信する。制御部23Aは、更新データに従って、UPS11Aの図示せぬ記憶装置に格納されているプログラムを更新する。
【0099】
以上のようにして、情報処理システム1において、簡単にUPS11A乃至11CおよびPDU12A乃至12Cの管理を行うことができる。具体的には、情報処理装置14は、所定の制御プログラムを実行するだけで、上述したように、UPS11A乃至11CおよびPDU12A乃至12Cの管理を行い、UPS11A乃至11CとPDU12A乃至12Cとを連携させて動作させることができる。
【0100】
また、PDU12A乃至12Cを設けることにより、たとえUPS11A乃至11Cが、電力監視機能や出力制御機能を有していなくても、負荷装置113への給電を開始または停止する順序やタイミングを制御することが可能になる。
【0101】
なお、UPS11Aの起動、停止、および、負荷装置13A1乃至13A3への給電、並びに、負荷装置13A1乃至13A3のシャットダウン指令を情報処理装置14の代わりにPDU12A乃至12Cが制御するようにしてもよい。
【0102】
次に、図4乃至図6を参照して、本発明を適用した情報処理システムの第2の実施の形態について説明する。
【0103】
図4は、本発明を適用した情報処理システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。図4の情報処理システム101は、UPS11A乃至11C、PDU111A乃至111C、負荷装置13A1乃至13A3、および、情報処理装置112を含むように構成される。UPS11A乃至11Cは、図示せぬ交流電源に接続されている。また、UPS11AとPDU111A、UPS11BとPDU111B、および、UPS11CとPDU111Cが、それぞれ電力系統と通信系統の2系統において接続されている。さらに、PDU111Aと負荷装置13A1乃至13A3、PDU111Bと負荷装置13B1乃至13B3、および、PDU111Cと負荷装置13C1乃至13C3が接続されている。また、PDU111A乃至111Cが、それぞれ情報処理装置112に接続されている。
【0104】
なお、図4において、図1と対応する部分については、同じ符号を付してあり、処理が同じ部分については、その説明は繰り返しになるので省略する。また、以下、PDU111A乃至111Cを個々に区別する必要がない場合、単に、PDU111と称する。
【0105】
PDU111Aは、3つの出力系統31A1乃至31A3、制御部131A、通信インタフェース(I/F)33A、および、通信インタフェース(I/F)132Aを含むように構成される。
【0106】
制御部131Aは、例えば、CPUなどの演算装置により構成され、PDU111A全体の制御を行う。
【0107】
図5は、制御部131Aが所定の制御プログラムを実行することにより実現される機能の構成の例を示している。制御部131Aが所定の制御プログラムを実行することにより、監視部171、出力制御部172、UPS制御部173、および、分配部174を含む機能が実現される。
【0108】
監視部171は、電力測定回路41A1乃至41Cから出力系統31A1乃至31A3の負荷電力の状態の測定結果を示すデータを取得し、負荷電力の監視を行う。また、監視部171は、負荷電力の監視結果を示すデータを出力制御部172に供給する。さらに、監視部171は、通信インタフェース33Aおよび分配部174を介して情報処理装置112から送信されてくる指令、または、図示せぬ入力装置を介して入力される指令に基づいて、各種のパラメータ(例えば、負荷電力の異常検出に用いる閾値など)の設定を行う。
【0109】
出力制御部172は、監視部171による負荷電力の監視結果、通信インタフェース33Aおよび分配部174を介して情報処理装置112から送信されてくる各種のデータ、および、図示せぬ入力装置を介して入力される各種のデータに基づいて、スイッチ42A1乃至42A3のオンおよびオフの制御を行い、負荷装置13A1乃至13A3への給電を制御する。また、出力制御部172は、PDU111Aの状態を示すデータを、UPS制御部173および分配部174に供給する。なお、このPDU111Aの状態を示すデータは、例えば、負荷電力の状態、スイッチ42A1乃至42A3の状態などを含む。
【0110】
UPS制御部173は、通信インタフェース33Aおよび分配部174を介して情報処理装置112から送信されてくる各種のデータ、および、通信インタフェース132Aおよび分配部174を介してUPS11Aから送信されてくる各種のデータに基づいて、UPS11Aの起動または停止を指令するデータを、分配部174および通信インタフェース132Aを介してUPS11Aに送信し、UPS11Aの起動および停止を制御する。
【0111】
分配部174は、UPS11A、情報処理装置112、出力制御部172、および、UPS制御部173から各種のデータを取得し、取得したデータの分配を行う。具体的には、分配部174は、通信インタフェース33Aを介して、情報処理装置112から各種のデータを受信し、受信したデータのうち、UPS11Aにおいて処理されるデータを、通信インタフェース132Aを介してUPS11Aに送信し、監視部171、出力制御部172、および、UPS制御部173において処理されるデータを、監視部171、出力制御部172、および、UPS制御部173に供給する。
【0112】
また、分配部174は、通信インタフェース132Aを介して、UPS11Aから各種のデータを受信し、受信したデータのうち、情報処理装置112において処理されるデータを、通信インタフェース33Aを介して情報処理装置112に送信し、監視部171、出力制御部172およびUPS制御部173において処理されるデータを、監視部171、出力制御部172およびUPS制御部173に供給する。
【0113】
さらに、分配部174は、出力制御部172から供給されるPDU111Aの状態を示すデータを、通信インタフェース33Aを介して情報処理装置112に送信する。また、分配部174は、UPS制御部173から供給されるUPS11Aの起動または停止を指令するデータを、通信インタフェース132Aを介してUPS11Aに送信する。
【0114】
図4に戻り、通信インタフェース132Aは、無線または有線の所定の通信方式により、UPS11Aの通信インタフェース24Aと通信を行う。なお、通信インタフェース132Aに適用される通信方式は、特定の方式に限定されるものではない。
【0115】
なお、PDU111BおよびPDU111Cも、PDU111Aと同様の構成を有しており、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0116】
情報処理装置112は、例えば、コンピュータにより構成され、UPS11A乃至11CおよびPDU111A乃至111Cの管理を行う。また、情報処理装置112は、負荷装置13A1乃至13C3のうち、シャットダウンの制御などが必要な負荷装置13の管理を行う。なお、図4において、図を分かりやすくするために、情報処理装置112と負荷装置13A1乃至13C3との間の配線の図示を省略している。
【0117】
また、情報処理装置112は、CPUなどの演算装置、および、通信装置などにより構成される制御部151を備えている。
【0118】
図6は、制御部151が所定の制御プログラムを実行することにより実現される機能の構成の例を示している。制御部151が所定の制御プログラムを実行することにより、設定部181、UPS管理部182、PDU管理部183、負荷管理部184、モニタ部185、および、通信部186を含むように構成される。
【0119】
なお、図6において、図3と対応する部分については、下2桁が同じ符号を付してあり、処理が同じ部分については、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0120】
通信部186はPDU111A乃至111Cの通信インタフェース33A乃至33Cと個別に通信を行い、図3の通信部86と異なり、UPS11A乃至11Cの通信インタフェース24A乃至24Cとは通信を行わない。また、図示していないが、通信部186は、負荷装置13A1乃至13C3のうち管理が必要な負荷装置13と通信を行う。
【0121】
ここで、情報処理システム101の処理の例をいくつか説明する。なお、以下、説明を簡単にするために、UPS11A乃至11CのうちUPS11Aの処理、および、PDU111A乃至111CのうちPDU111Aの処理についてのみ説明するが、UPS11BおよびUPS11C、並びに、PDU111BおよびPDU111Cについても同様の処理を実行することが可能である。
【0122】
なお、情報処理装置112によりPDU111Aに関する設定を行う場合の処理、負荷装置13A1に短絡などの異常が発生し、PDU111Aの出力系統31A1の負荷電力が異常になった場合の処理は、情報処理システム1における処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0123】
まず、情報処理装置112によりUPS11Aに関する設定を行う場合の処理の例について説明する。
【0124】
設定部181は、図示せぬ入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、UPS11Aに関する設定を行うための設定画面を、図示せぬ表示装置に表示させる。設定部181は、ユーザが設定画面に従って入力装置を介して入力した各種の設定用のパラメータを、UPS管理部182に供給する。UPS管理部182は、必要なパラメータを記憶するとともに、UPS11AおよびPDU111Aにおいて必要なパラメータを、通信部186、および、PDU111Aの通信インタフェース33Aを介して、PDU111Aの分配部174に送信する。
【0125】
分配部174は、取得したパラメータのうち、UPS制御部173において必要なパラメータを、UPS制御部173に供給する。UPS制御部173は、取得したパラメータを記憶し、以降、記憶したパラメータに従って処理を行う。一方、分配部174は、取得したパラメータのうち、UPS11Aにおいて必要なパラメータを、通信部186、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに送信する。制御部23Aは、取得したパラメータを記憶し、以降、記憶したパラメータに従って、UPS11Aの制御を行う。
【0126】
なお、この処理で、情報処理装置112から取得したパラメータにより設定される項目としては、例えば、停電の検出感度、UPS11Aの出力電圧などがある。
【0127】
次に、ユーザにより設定されたスケジュールに従い、UPS11Aの起動および停止を行い、負荷装置13A1乃至13A3への給電の開始および停止を行う場合の処理の例について説明する。
【0128】
UPS11Aを起動する時刻になったとき、情報処理装置112のUPS管理部182は、通信部186、および、PDU111Aの通信インタフェース33Aを介して、PDU111Aの分配部174に、UPS11Aの起動を指令するデータを送信する。分配部174は、通信インタフェース132A、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに、UPS11Aの起動を指令するデータを送信する。制御部23Aは、受信した指令に従って、電力供給回路21Aを起動する。これにより、UPS11AからPDU111Aへの電力の供給が開始される。そして、制御部23Aは、通信インタフェース24A、および、PDU111Aの通信インタフェース132Aを介して、UPS11Aの起動が完了したことを通知するデータを、PDU111Aの分配部174に送信する。
【0129】
分配部174は、UPS11Aの起動が完了したことを通知するデータを、出力制御部172およびUPS制御部173に供給するとともに、通信インタフェース33A、および、情報処理装置112の通信部186を介して、情報処理装置112のUPS管理部182に送信する。
【0130】
UPS11Aの起動の完了の通知を受けたPDU111Aの出力制御部172は、スイッチ42A1乃至42A3をオンする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3への給電が開始される。
【0131】
このとき、出力制御部172は、スイッチ42A1乃至42A3をオンする順序およびタイミングが設定されている場合、設定されている順序およびタイミングで、スイッチ42A1乃至42A3をオンする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3への給電を開始し、負荷装置13A1乃至13A3を起動する順序およびタイミングを制御することができる。
【0132】
出力制御部172は、スイッチ42A1乃至42A3をそれぞれオンする毎に、分配部174、通信インタフェース33A、および、情報処理装置112の通信部186を介して、スイッチがオンしたことを示すデータを、情報処理装置112のPDU管理部183に送信する。
【0133】
その後、UPS11Aを停止する時刻になったとき、情報処理装置112の負荷管理部184は、通信部186を介して、負荷装置13A1乃至13A3のうちシャットダウン処理が必要な負荷装置13に、シャットダウンを指令するデータを送信する。シャットダウンが指令された負荷装置13は、シャットダウンの処理を実行する。負荷管理部184は、負荷装置13にシャットダウンの指令を送信したことを、UPS管理部182およびPDU管理部183に通知する。
【0134】
PDU管理部183は、通信部186、および、PDU111Aの通信インタフェース33Aを介して、スイッチ42A1乃至42A3のオフを指令するデータを、PDU111Aの出力制御部172に送信する。出力制御部172は、受信した指令に従って、スイッチ42A1乃至42A3をオフする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3への給電が停止される。
【0135】
このとき、出力制御部172は、スイッチ42A1乃至42A3をオフする順序およびタイミングが設定されている場合、設定されている順序およびタイミングで、スイッチ42A1乃至42A3をオフする。これにより、負荷装置13A1乃至13A3のシャットダウンに要する時間などに合わせて、負荷装置13A1乃至13A3への給電を停止する順序およびタイミングを制御することができる。
【0136】
なお、出力制御部172によりスイッチ42A1乃至42A3をオフする順序およびタイミングを制御する代わりに、情報処理装置112のPDU管理部183が、スイッチ42A1乃至42A3のオフを指令するデータを、それぞれ設定されている順序およびタイミングでPDU111Aの出力制御部172に送信し、スイッチ42A1乃至42A3をオフする順序およびタイミングを制御するようにしてもよい。
【0137】
出力制御部172は、スイッチ42A1乃至42A3をそれぞれオフする毎に、分配部174、通信インタフェース33A、および、情報処理装置112の通信部186を介して、スイッチがオフしたことを示すデータを、情報処理装置112のPDU管理部183に送信する。
【0138】
PDU111Aの出力制御部172は、スイッチ42A1乃至42A3が全てオフされ、出力系統43A1乃至43A3からの電力の出力が全て停止された後、スイッチ42A1乃至42A3が全てオフされたことをUPS制御部173に通知する。UPS制御部173は、分配部174、通信インタフェース132A、および、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに停止を指令するデータを送信する。制御部23Aは、受信した指令に従って、電力供給回路21Aを停止する。そして、制御部23Aは、通信インタフェース24A、および、PDU111Aの通信インタフェース132Aを介して、UPS11Aの停止が完了したことを通知するデータを、PDU111Aの分配部174に送信する。分配部174は、UPS11Aの停止が完了したことを通知するデータを、出力制御部172およびUPS制御部173に供給するとともに、通信インタフェース33A、および、情報処理装置112の通信部186を介して、情報処理装置112のUPS管理部182に送信する。
【0139】
次に、停電などの入力電力の異常が発生した時に、UPS11Aを停止し、負荷装置13A1乃至13A3への給電を停止する場合の処理の例について説明する。
【0140】
UPS11Aの制御部23Aは、電力供給回路21Aを通常給電からバックアップ給電に切り替えるとともに、通信インタフェース24A、および、PDU111Aの通信インタフェース132Aを介して、入力電力の異常が発生したことを示すデータを、PDU111Aの分配部174に送信する。分配部174は、通信インタフェース33A、および、情報処理装置112の通信部186を介して、入力電力の異常が発生したことを示すデータを、情報処理装置112のUPS管理部182に送信する。UPS管理部182は、入力電力の異常が予め設定されている期間継続した場合、通信部186を介して、負荷装置13A1乃至13A3のうちシャットダウン処理が必要な負荷装置13に、シャットダウンを指令するデータを送信する。以降の処理は、ユーザにより設定されたスケジュールに従って、UPS11Aを停止し、負荷装置13A1乃至13A3への給電を停止する場合の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0141】
最後に、UPS11Aの制御部23Aが実行するプログラムを更新する場合の処理の例について説明する。
【0142】
情報処理装置112の設定部181は、図示せぬ入力装置を介して入力されるユーザからの指令に従って、UPS11Aのプログラムの更新を実行するための画面を、図示せぬ表示装置に表示させる。設定部181は、ユーザが設定画面に従って入力装置を介して指定したプログラムの更新データを、UPS管理部182に供給する。UPS管理部182は、取得した更新データを、通信部186、および、PDU111Aの通信インタフェース33Aを介して、PDU111Aの分配部174に送信する。分配部174は、通信インタフェース132A、および、UPS11Aの通信インタフェース24Aを介して、UPS11Aの制御部23Aに、取得した更新データを送信する。制御部23Aは、更新データに従って、UPS11Aの図示せぬ記憶装置に格納されているプログラムを更新する。
【0143】
以上のように、情報処理システム101においては、情報処理システム1と比較して、UPS11A乃至11Cと情報処理装置112の間のネットワークを構築せずに、UPS11A乃至11CおよびPDU111A乃至111Cを管理することが可能になる。従って、ネットワークの配線をシンプルにすることができ、工事費を削減したり、通信障害の発生率を低下させることができる。
【0144】
また、情報処理装置112は、PDU111A乃至111Cとのみ通信を行うだけで、UPS11A乃至11Cの管理をすることができ、制御部151が実行する制御プログラムの構成を簡略化することが可能になる。
【0145】
なお、UPS11Aの起動、停止、および、負荷装置13A1乃至13A3への給電、並びに、負荷装置13A1乃至13A3のシャットダウン指令を情報処理装置112の代わりにPDU12A乃至12Cが制御するようにしてもよい。
【0146】
また、情報処理システム1および情報処理システム101における各装置の数は、その一例であり、それぞれ装置の数を増やしたり、減らしたりすることが可能である。また、情報処理システム1における各PDU12の出力系統の数、および、各PDU12に接続される負荷装置13の数、並びに、情報処理システム101における各PDU111の出力系統の数、および、各PDU111に接続される負荷装置13の数も、その一例であり、それぞれ増やしたり、減らしたりすることが可能である。さらに、PDU12またはPDU111ごとに、出力系統の数や接続する負荷装置13の数が異なる構成とすることも可能である。
【0147】
なお、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0148】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明を適用した情報処理システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】PDUの制御部により実現される機能の構成の例を示すブロック図である。
【図3】情報処理装置の制御部により実現される機能の構成の例を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した情報処理システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】PDUの制御部により実現される機能の構成の例を示すブロック図である。
【図6】情報処理装置の制御部により実現される機能の構成の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0150】
1 情報処理システム
11A乃至11C UPS
12A乃至12C PDU
13A1乃至13C3 負荷装置
14 情報処理装置
21 電力供給回路
23A乃至23C 制御部
24A乃至24C 通信インタフェース
31A乃至31C 出力系統
32A乃至32C 制御部
33A乃至33C 通信インタフェース
41A1乃至41C3 電力測定回路
42A1乃至42C3 スイッチ
43A1乃至43C3 出力端子
51 制御部
71 監視部
72 出力制御部
81 設定部
82 UPS管理部
83 PDU管理部
84 負荷管理部
85 モニタ部
86 通信部
101 情報処理システム
111A乃至111C PDU
112 情報処理装置
131A乃至131C 制御部
132A乃至133C 通信インタフェース
151 制御部
171 監視部
172 出力制御部
173 UPS制御部
174 分配部
181 設定部
182 UPS管理部
183 PDU管理部
184 負荷管理部
185 モニタ部
186 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置において、
前記電力分配装置を管理する情報処理装置と通信する第1の通信手段と、
前記電力分配装置に電力を入力する無停電電源装置と通信する第2の通信手段と、
前記第1の通信手段により前記情報処理装置から受信したデータのうち、前記無停電電源装置において処理される第1のデータを、前記第2の通信手段を介して前記無停電電源装置に送信し、前記第2の通信手段により前記無停電電源装置から受信したデータのうち、前記情報処理装置において処理される第2のデータを、前記第1の通信手段を介して前記情報処理装置に送信する分配手段と
を備えることを特徴とする電力分配装置。
【請求項2】
複数の前記出力系統からの電力の出力を制御する出力制御手段をさらに備え、
前記第2の通信手段は、前記無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータを前記無停電電源装置から受信し、
前記出力制御手段は、前記無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、複数の前記出力系統からの電力の出力を予め設定された順序に従って停止するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電力分配装置。
【請求項3】
複数の前記出力系統からの電力の出力が全て停止された後、前記第2の通信手段を介して、前記無停電電源装置に停止の指令を送信する無停電電源装置制御手段を
さらに備えることを特徴とする請求項2に記載の電力分配装置。
【請求項4】
前記第1の通信手段は、複数の前記出力系統からの電力の出力を停止する順序を示す設定データを前記情報処理装置から受信し、
前記出力制御手段は、前記設定データに基づいて、複数の前記出力系統からの電力の出力を停止する順序を設定する
ことを特徴とする請求項2に記載の電力分配装置。
【請求項5】
複数の前記出力系統から出力される電力の測定を行う測定手段をさらに備え、
前記出力制御手段は、前記出力系統から出力される電力に異常が発生した場合、異常が発生した前記出力系統からの電力の出力を停止させる
ことを特徴とする請求項2に記載の電力分配装置。
【請求項6】
前記第1のデータは、前記無停電電源装置の設定用のパラメータおよび前記無停電電源装置が実行するプログラムの更新データのうち少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電力分配装置。
【請求項7】
前記第2のデータは、前記無停電電源装置の状態を示すデータを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電力分配装置。
【請求項8】
無停電電源装置と、
前記無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置と、
前記無停電電源装置および前記電力分配装置を管理する情報処理装置と
を備え、
前記電力分配装置と前記無停電電源装置および前記情報処理装置とは通信を行い、前記無停電電源装置と前記情報処理装置とは通信を行わず、
前記電力分配装置は、前記情報処理装置から受信したデータのうち、前記無停電電源装置において処理される第1のデータを、前記無停電電源装置に送信し、前記無停電電源装置から受信したデータのうち、前記情報処理装置において処理される第2のデータを、前記情報処理装置に送信する
ことを特徴とする無停電電源管理システム。
【請求項9】
無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータを受信する通信手段と、
前記無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、前記無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置の複数の前記出力系統からの電力の出力を予め設定された順序に従って停止するように制御する電力分配装置制御手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
前記電力分配装置の複数の前記出力系統からの電力の出力が全て停止された後、前記無停電電源装置を停止するように制御する無停電電源装置制御手段を
さらに備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
無停電電源装置と、
前記無停電電源装置から入力される電力を複数の出力系統から分配して出力する電力分配装置と、
前記無停電電源装置および前記電力分配装置と通信を行う情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、前記無停電電源装置に入力される電力の状態を示すデータを受信し、前記無停電電源装置に入力される電力に異常が発生した場合、前記電力分配装置の複数の前記出力系統からの電力の出力を予め設定された順序に従って停止するように制御する
ことを特徴とする無停電電源管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−98864(P2010−98864A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−268180(P2008−268180)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】