電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置
【課題】電動式のカーテン昇降装置1に付随して使用されるリミットスイッチ装置10において、上昇用リミットスイッチ16uと、下降用リミットスイッチ16dとをコンパクトに配置し、リミットスイッチ装置全体を小型化(省スペース化)することを目的とする。
【解決手段】 上昇用リミットスイッチ16uの作動片15uと下降用リミットスイッチ16dの作動片15dについて、作動片15dを作動片15uの上方に重ねて配置し、先端部22uと先端部22dを並べて配置し、さらに作動片15uの回転軸21u及び作動片15dの回転軸21dをカーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(Z方向)に設ける。
【解決手段】 上昇用リミットスイッチ16uの作動片15uと下降用リミットスイッチ16dの作動片15dについて、作動片15dを作動片15uの上方に重ねて配置し、先端部22uと先端部22dを並べて配置し、さらに作動片15uの回転軸21u及び作動片15dの回転軸21dをカーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(Z方向)に設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータの回転駆動によって昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明でいう昇降式カーテンとは、例えば、ローマンシェードのように、通常のカーテンと同じような生地がそのまま使用され、生地が上下に開閉するタイプを指す。これらは、装飾性が高く、ヒダや、ギャザーの取り方や、ウェーブの感覚といったスタイルも豊富で、近年人気が高まっている。
【0003】
このような昇降式カーテンでは、昇降コードや、上下に等間隔で配置される複数のリングテープが、カーテン地の裏面に縫合されており、その昇降コードが巻取りドラムに巻き取られると、それら複数のリングテープが下から順に上昇し、カーテン生地が下から順番に畳み上げられる。
【0004】
近年、電動モータによって、巻取りドラムを回転駆動させる電動昇降式カーテンが普及してきており、それに伴って、カーテン昇降装置の破損や故障を未然に防ぐために、カーテン地の上昇限界および下降限界において電動モータの回転を自動で停止させるリミットスイッチ装置が開示されている。例えば、特許文献1では、電動ブラインドにおいて、複数のスラットの上昇限界で最上のスラットとの接触によって上昇停止動作をさせる上昇用リミットスイッチと、下降限界および下降の途中でスラットと障害物との接触による昇降コードの弛みによって下降停止動作をさせる下降用リミットスイッチとを併用したリミットスイッチ装置が開示されている。
【0005】
また、電動モータが小型化するにつれて、カーテン昇降装置の小型化が要求されてきており、そうした中で、リミットスイッチ装置についても小型化、或いは、カーテン昇降装置に内蔵される場合には省スペース化が望まれている。しかしながら、従来のリミットスイッチ装置では、上昇用リミットスイッチと下降用リミットスイッチとが、それぞれの動作安定性や、信頼性を保証する為に、それぞれに最適となる別々の方向に作動し、それによって別々に離れて配置せざるを得ず、そのために集積性が低く、リミットスイッチ装置全体が小型化、或いは、省スペース化ができないという問題があった。
【0006】
【特許文献1】特許第2577143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明に係るリミットスイッチ装置では、上昇用リミットスイッチと下降用リミットスイッチとをコンパクトに配置し、リミットスイッチ装置全体を小型化(省スペース化)することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる上昇用リミットスイッチと、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる下降用リミットスイッチとを有しており、さらに、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸がカーテン昇降装置の延設長さ方向に対して直交しており、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸が平行に設けられていることを第1の特徴とする。
【0009】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、前記第1の特徴に加えて、下降用リミットスイッチの作動片が上昇用リミットスイッチの作動片の上方に重ねて配置されており、上昇用リミットスイッチの作動片及び下降用リミットスイッチの作動片には、垂下する昇降コードを挿通させるコード挿通孔が上下に連続して設けられていることを第2の特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、前記第1および第2の特徴に加えて、上昇用リミットスイッチの作動片の先端部及び下降用リミットスイッチの作動片の先端部が、それら作動片の回転軸方向に並べて配置されることを第3の特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させ、且つ、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる昇降兼用リミットスッチとを有することを第4の特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置によれば、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸と下降用リミットスイッチの作動片の回転軸を平行に設けることと、上昇用リミットスイッチの作動片の上方に下降用リミットスイッチの作動片を重ねて配置させることによって、作動片の集積性を高くし、リミットスイッチ装置全体を小型化(省スペース化)することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置によれば、上昇用リミットスイッチの作動片の先端部と下降用リミットスイッチの作動片の先端部をそれら作動片の回転軸の方向に並べて配置させることによって、リミットスイッチ装置全体を更に小型化(省スペース化)することができる。
【0014】
さらに、上昇用リミットスイッチと下降用リミットスイッチとを共通化した1つの昇降兼用スイッチを設けることによって、作動片の先端部や、マイクロスイッチを1つに集約でき、更なる小型化(省スペース化)とコストダウンが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1には本発明を実施したカーテン昇降装置1の斜視図を示す。カーテン昇降装置1では、ヘッドボックス2の内部において、回転シャフト7の一端が電動モータ6に連結され、回転シャフト7には巻取りドラム8が一体に回転するように連結される。さらに、巻取りドラム8には昇降コード4の上端が固定されており、電動モータ6を正転あるいは逆転させることにより、巻取りドラム8によって昇降コード4が巻取りあるいは巻解きされる。
【0016】
一方、カーテン昇降装置1で使用されるカーテン地3は、その裏面において、上下に等間隔で複数のリングテープ5が縫合されており、昇降コード4が、それらの複数のリングテープ5を上下方向に挿通し、カーテン地3の下端に固定される。これによって、昇降コード4が巻取りドラム8によって巻取られると、リングテープ5が下から順番に一つ上のリングテープを玉突きの如く押し上げながら上昇することによって、カーテン地3は下から順番に畳まれながら上昇する。また、昇降コード4が巻取りドラム8によって巻解かれると、カーテン地3は、畳まれた部分を下方から順番に広げながら下降する。
【0017】
図2には本発明に係るリミットスイッチ装置10を下方から見た斜視図を示す。図3には本発明に係るリミットスイッチ装置10をカーテン昇降装置1から外した状態で上方から見た図を示す。図4および図7には図3におけるX−X断面図を示す。図5および図6には図3におけるY−Y断面図を示す。
【0018】
まず、リミットスイッチ装置10の構造について説明する。リミットスイッチ装置10は、主な構成として、スイッチケース11と、上昇用リミットスイッチ16uと、下降用リミットスイッチ16dと、第1ガイドローラー12と、第2ガイドローラー13から構成されており、カーテン昇降装置1の下部において、スイッチケース11がヘッドボックス2の底面に取付けられる。また、第1ガイドローラー12及び第2ガイドローラー13は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図3のZ方向)に回転可能に軸支されており、昇降コード4は巻取りドラム8から第1ガイドローラー12の下方、第2ガイドローラー13の上方を通って、カーテン地3の方向に垂下する。さらに、昇降コード4を緊張させたままで巻取り又は巻解きする為に、それぞれのガイドローラーの表面にはスリップ防止用の凹凸が刻設されている。
【0019】
上昇用リミットスイッチ16uは、マイクロスイッチ14uと、プラスティック製の作動片15uから構成されており、作動片15uには、マイクロスイッチ14uに対して押動可能に接触する先端部22uと、スイッチケース11の下方に向けて突出した動作部23uと、垂下する昇降コード4が挿通する為のコード挿通孔24uが設けられている。さらに、作動片15uは、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図3のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸21uに外嵌されており、動作部23uに下から上に押し上げる付勢力(図6の大きい方の矢印の方向)が加わると、回転軸21uを中心に図5において時計回りに回転し、先端部22uがマイクロスイッチ14uを押し込む(図6の状態)。この付勢力がなくなると、回転軸21uを中心に図6における反時計回りに回転し、元の位置に戻る(図5の状態)。このとき、作動片15uの戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、先端部22u側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0020】
下降用リミットスイッチ16dは、マイクロスイッチ14dと、プラスティック製の作動片15dから構成されており、作動片15dには、マイクロスイッチ14dに対して押動可能に接触する先端部22dと、第2ガイドローラー13に連結された動作部23dと、垂下する昇降コード4が挿通するためにコード挿通孔24dが設けられている。このとき、部品点数を少なくする為に、第2ガイドローラー13そのものを動作部23dとしてもよい。さらに、作動片15dは、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図3のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸21dに外嵌されており、昇降コード4が緊張されたままで垂下すると、昇降コード4の張力によって、動作部23dに上から下に引き下げる付勢力(図4の矢印の方向)が働き、回転軸21dを中心に図4において時計回りに回転し、先端部22dがマイクロスイッチ14dを押し込む(図4の状態)。昇降コード4に弛みが生じると、回転軸21dを中心に図4において反時計回りに回転し、元の位置に戻る(図7の状態)。このとき、作動片15uの戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、先端部22d側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0021】
また、作動片15dは、作動片15uの上方に重ねて配置されており、コード挿通孔24dとコード挿通孔24uが上下に連続して設けられており、さらに、先端部22uと先端部22dが回転軸21u(回転軸21d)の方向(図3のZ方向)に並べて配置されている。
【0022】
次に、カーテン地3の昇降動作に伴う上昇用リミットスイッチ16uおよび下降用リミットスイッチ16dの動作について説明する。
【0023】
カーテンの上昇動作(電動モータ6がON)において、その上限限界位置まで巻取りが続けられると、最上のリングテープ5aが動作部23uを下から上に押し上げる。これによって、前述の通り、作動片15uが回転軸21uを中心に回転し、先端部22uがマイクロスイッチ14uを押し込む。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0024】
カーテンの下降動作(電動モータ6がON)において、その下降限界位置まで巻解きが続けられると、昇降コード4に弛みが生じる。これによって、前述の通り、作動片15dが回転軸21dを中心に回転し、先端部22dがマイクロスイッチ14dを押し込まない位置に戻る。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。同様に、カーテン地3又はカーテン地の下端に設けたウエイトバー等が障害物に当たって昇降コード4に弛みが生じた時においても、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0025】
このように本発明に係る電動昇降式のリミットスイッチ装置10では、回転軸21uと回転軸21dが平行に設けられ、作動片15dが作動片15uの上方に重ねて配置され、コード挿通孔24uとコード挿通孔24dが上下に連続して設けられ、先端部22uと先端部22dが並べて配置されることで、作動片15uと作動片15dが非常に高集積化されて配置されることと、それぞれの回転動作に必要なスペースの一部を共有することができることから、リミットスイッチ装置全体が小型化(省スペース化)することができる。
【0026】
図8には本発明に係るリミットスイッチ装置10の他の実施形態をカーテン昇降装置から外した状態で上方から見た図を示す。図9〜図11には図8におけるX−X断面図を示す。
【0027】
まず、リミットスイッチ装置10の構造について説明する。リミットスイッチ装置10は、スイッチケース11と、昇降兼用リミットスイッチ16と、第1ガイドローラー12と、第2ガイドローラー13から構成されており、第1ガイドローラー12および第2ガイドローラー13は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図8のZ方向)に回転可能に軸支されており、昇降コード4は巻取りドラム8から第1ガイドローラー12の下方、第2ガイドローラー13の上方を通って、カーテン地3の方向に垂下する。さらに、昇降コード4を緊張させたままで巻取り又は巻解きする為に、それぞれのガイドローラーの表面にはスリップ防止用の凹凸が刻設されている。
【0028】
昇降兼用リミットスイッチ16は、マイクロスイッチ14と、プラスティック製の作動片15から構成されており、作動片15には、マイクロスイッチ14に対して押動可能に接触する先端部32と、スイッチケース11の下方に向けて突出した動作部33uと、第2ガイドローラー13に連結された動作部33dと、垂下する昇降コード4が挿通する為のコード挿通孔34が設けられている。さらに、作動片15は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図8のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸31に外嵌されており、昇降コード4が緊張されたままで垂下すると、昇降コード4の張力によって、動作部33dに上から下に引き下げる付勢力(図9の矢印の方向)が働き、回転軸31を中心に図9において時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込む(図9の状態)。この状態で、動作部33uに下から上に押し上げる付勢力(図10の大きい方の矢印の方向)が加わると、回転軸31を中心に図9において反時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる(図10の状態)。また、昇降コード4に弛みが生じると、動作部33dに上から下に引き下げる付勢力が働かなくなり、回転軸31を中心に図9において反時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる戻り動作が起こる(図11の状態)。このとき、作動片15の戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、回転軸31に対して先端部32とは反対側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0029】
次に、昇降兼用リミットスイッチ16の動作について説明する。
【0030】
カーテンの上昇動作(電動モータ6がON)において、その上限限界位置まで巻取りが続けられると、最上のリングテープ5aが動作部33uを下から上に押し上げる。これによって、前述の通り、作動片15が回転軸31を中心に回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0031】
カーテンの下降動作(電動モータ6がON)において、その下降限界位置まで巻解きが続けられると、昇降コード4に弛みが生じる。これによって、前述の通り、作動片15が回転軸31を中心に回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まない位置に戻る。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。同様に、カーテン地3又はカーテン地3の下端に設けたウエイトバー等の部材が障害物に当たって昇降コード4に弛みが生じた時においても、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0032】
このように本発明に係る電動昇降式のリミットスイッチ装置10では、上昇用のリミットスイッチと下降用のリミットスイッチを共通化した1つの昇降兼用リミットスイッチ16を設けることによって、作動片15の先端部32や、マイクロスイッチ14を1つに集約でき、更なる小型化(省スペース化)とコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施したカーテン昇降装置1の斜視図である。
【図2】本発明に係るリミットスイッチ装置10を下方から見た斜視図である。
【図3】本発明に係るリミットスイッチ装置10を上方から見た図である。
【図4】図3におけるX−X断面図である。(電動モータがONの時の状態)
【図5】図3におけるY−Y断面図である。(電動モータがONの時の状態)
【図6】図3におけるY−Y断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【図7】図3におけるX−X断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【図8】本発明に係るリミットスイッチ装置10の他の実施形態を上方から見た図である。
【図9】図8におけるX−X断面図である。(電動モータがONの時の状態)
【図10】図8におけるX−X断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【図11】図8におけるX−X断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【符号の説明】
【0034】
1:カーテン昇降装置
2:ヘッドボックス
3:カーテン地
4:昇降コード
5:リングテープ
6:電動モータ
7:回転シャフト
8:巻取りドラム
10:リミットスイッチ装置
11:スイッチケース
12:第1ガイドローラー
13:第2ガイドローラー
14u(14d・14):マイクロスイッチ
15u(15d・15):作動片
16u(16d・16):上昇用リミットスイッチ(下降用リミットスイッチ・昇降兼用リミットスイッチ)
21u(21d・31):回転軸
22u(22d・32):先端部
23u(23d・33u・33d):動作部
24u(24d・34):コード挿通孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータの回転駆動によって昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明でいう昇降式カーテンとは、例えば、ローマンシェードのように、通常のカーテンと同じような生地がそのまま使用され、生地が上下に開閉するタイプを指す。これらは、装飾性が高く、ヒダや、ギャザーの取り方や、ウェーブの感覚といったスタイルも豊富で、近年人気が高まっている。
【0003】
このような昇降式カーテンでは、昇降コードや、上下に等間隔で配置される複数のリングテープが、カーテン地の裏面に縫合されており、その昇降コードが巻取りドラムに巻き取られると、それら複数のリングテープが下から順に上昇し、カーテン生地が下から順番に畳み上げられる。
【0004】
近年、電動モータによって、巻取りドラムを回転駆動させる電動昇降式カーテンが普及してきており、それに伴って、カーテン昇降装置の破損や故障を未然に防ぐために、カーテン地の上昇限界および下降限界において電動モータの回転を自動で停止させるリミットスイッチ装置が開示されている。例えば、特許文献1では、電動ブラインドにおいて、複数のスラットの上昇限界で最上のスラットとの接触によって上昇停止動作をさせる上昇用リミットスイッチと、下降限界および下降の途中でスラットと障害物との接触による昇降コードの弛みによって下降停止動作をさせる下降用リミットスイッチとを併用したリミットスイッチ装置が開示されている。
【0005】
また、電動モータが小型化するにつれて、カーテン昇降装置の小型化が要求されてきており、そうした中で、リミットスイッチ装置についても小型化、或いは、カーテン昇降装置に内蔵される場合には省スペース化が望まれている。しかしながら、従来のリミットスイッチ装置では、上昇用リミットスイッチと下降用リミットスイッチとが、それぞれの動作安定性や、信頼性を保証する為に、それぞれに最適となる別々の方向に作動し、それによって別々に離れて配置せざるを得ず、そのために集積性が低く、リミットスイッチ装置全体が小型化、或いは、省スペース化ができないという問題があった。
【0006】
【特許文献1】特許第2577143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明に係るリミットスイッチ装置では、上昇用リミットスイッチと下降用リミットスイッチとをコンパクトに配置し、リミットスイッチ装置全体を小型化(省スペース化)することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる上昇用リミットスイッチと、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる下降用リミットスイッチとを有しており、さらに、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸がカーテン昇降装置の延設長さ方向に対して直交しており、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸が平行に設けられていることを第1の特徴とする。
【0009】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、前記第1の特徴に加えて、下降用リミットスイッチの作動片が上昇用リミットスイッチの作動片の上方に重ねて配置されており、上昇用リミットスイッチの作動片及び下降用リミットスイッチの作動片には、垂下する昇降コードを挿通させるコード挿通孔が上下に連続して設けられていることを第2の特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、前記第1および第2の特徴に加えて、上昇用リミットスイッチの作動片の先端部及び下降用リミットスイッチの作動片の先端部が、それら作動片の回転軸方向に並べて配置されることを第3の特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置は、電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させ、且つ、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる昇降兼用リミットスッチとを有することを第4の特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置によれば、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸と下降用リミットスイッチの作動片の回転軸を平行に設けることと、上昇用リミットスイッチの作動片の上方に下降用リミットスイッチの作動片を重ねて配置させることによって、作動片の集積性を高くし、リミットスイッチ装置全体を小型化(省スペース化)することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置によれば、上昇用リミットスイッチの作動片の先端部と下降用リミットスイッチの作動片の先端部をそれら作動片の回転軸の方向に並べて配置させることによって、リミットスイッチ装置全体を更に小型化(省スペース化)することができる。
【0014】
さらに、上昇用リミットスイッチと下降用リミットスイッチとを共通化した1つの昇降兼用スイッチを設けることによって、作動片の先端部や、マイクロスイッチを1つに集約でき、更なる小型化(省スペース化)とコストダウンが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1には本発明を実施したカーテン昇降装置1の斜視図を示す。カーテン昇降装置1では、ヘッドボックス2の内部において、回転シャフト7の一端が電動モータ6に連結され、回転シャフト7には巻取りドラム8が一体に回転するように連結される。さらに、巻取りドラム8には昇降コード4の上端が固定されており、電動モータ6を正転あるいは逆転させることにより、巻取りドラム8によって昇降コード4が巻取りあるいは巻解きされる。
【0016】
一方、カーテン昇降装置1で使用されるカーテン地3は、その裏面において、上下に等間隔で複数のリングテープ5が縫合されており、昇降コード4が、それらの複数のリングテープ5を上下方向に挿通し、カーテン地3の下端に固定される。これによって、昇降コード4が巻取りドラム8によって巻取られると、リングテープ5が下から順番に一つ上のリングテープを玉突きの如く押し上げながら上昇することによって、カーテン地3は下から順番に畳まれながら上昇する。また、昇降コード4が巻取りドラム8によって巻解かれると、カーテン地3は、畳まれた部分を下方から順番に広げながら下降する。
【0017】
図2には本発明に係るリミットスイッチ装置10を下方から見た斜視図を示す。図3には本発明に係るリミットスイッチ装置10をカーテン昇降装置1から外した状態で上方から見た図を示す。図4および図7には図3におけるX−X断面図を示す。図5および図6には図3におけるY−Y断面図を示す。
【0018】
まず、リミットスイッチ装置10の構造について説明する。リミットスイッチ装置10は、主な構成として、スイッチケース11と、上昇用リミットスイッチ16uと、下降用リミットスイッチ16dと、第1ガイドローラー12と、第2ガイドローラー13から構成されており、カーテン昇降装置1の下部において、スイッチケース11がヘッドボックス2の底面に取付けられる。また、第1ガイドローラー12及び第2ガイドローラー13は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図3のZ方向)に回転可能に軸支されており、昇降コード4は巻取りドラム8から第1ガイドローラー12の下方、第2ガイドローラー13の上方を通って、カーテン地3の方向に垂下する。さらに、昇降コード4を緊張させたままで巻取り又は巻解きする為に、それぞれのガイドローラーの表面にはスリップ防止用の凹凸が刻設されている。
【0019】
上昇用リミットスイッチ16uは、マイクロスイッチ14uと、プラスティック製の作動片15uから構成されており、作動片15uには、マイクロスイッチ14uに対して押動可能に接触する先端部22uと、スイッチケース11の下方に向けて突出した動作部23uと、垂下する昇降コード4が挿通する為のコード挿通孔24uが設けられている。さらに、作動片15uは、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図3のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸21uに外嵌されており、動作部23uに下から上に押し上げる付勢力(図6の大きい方の矢印の方向)が加わると、回転軸21uを中心に図5において時計回りに回転し、先端部22uがマイクロスイッチ14uを押し込む(図6の状態)。この付勢力がなくなると、回転軸21uを中心に図6における反時計回りに回転し、元の位置に戻る(図5の状態)。このとき、作動片15uの戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、先端部22u側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0020】
下降用リミットスイッチ16dは、マイクロスイッチ14dと、プラスティック製の作動片15dから構成されており、作動片15dには、マイクロスイッチ14dに対して押動可能に接触する先端部22dと、第2ガイドローラー13に連結された動作部23dと、垂下する昇降コード4が挿通するためにコード挿通孔24dが設けられている。このとき、部品点数を少なくする為に、第2ガイドローラー13そのものを動作部23dとしてもよい。さらに、作動片15dは、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図3のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸21dに外嵌されており、昇降コード4が緊張されたままで垂下すると、昇降コード4の張力によって、動作部23dに上から下に引き下げる付勢力(図4の矢印の方向)が働き、回転軸21dを中心に図4において時計回りに回転し、先端部22dがマイクロスイッチ14dを押し込む(図4の状態)。昇降コード4に弛みが生じると、回転軸21dを中心に図4において反時計回りに回転し、元の位置に戻る(図7の状態)。このとき、作動片15uの戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、先端部22d側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0021】
また、作動片15dは、作動片15uの上方に重ねて配置されており、コード挿通孔24dとコード挿通孔24uが上下に連続して設けられており、さらに、先端部22uと先端部22dが回転軸21u(回転軸21d)の方向(図3のZ方向)に並べて配置されている。
【0022】
次に、カーテン地3の昇降動作に伴う上昇用リミットスイッチ16uおよび下降用リミットスイッチ16dの動作について説明する。
【0023】
カーテンの上昇動作(電動モータ6がON)において、その上限限界位置まで巻取りが続けられると、最上のリングテープ5aが動作部23uを下から上に押し上げる。これによって、前述の通り、作動片15uが回転軸21uを中心に回転し、先端部22uがマイクロスイッチ14uを押し込む。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0024】
カーテンの下降動作(電動モータ6がON)において、その下降限界位置まで巻解きが続けられると、昇降コード4に弛みが生じる。これによって、前述の通り、作動片15dが回転軸21dを中心に回転し、先端部22dがマイクロスイッチ14dを押し込まない位置に戻る。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。同様に、カーテン地3又はカーテン地の下端に設けたウエイトバー等が障害物に当たって昇降コード4に弛みが生じた時においても、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0025】
このように本発明に係る電動昇降式のリミットスイッチ装置10では、回転軸21uと回転軸21dが平行に設けられ、作動片15dが作動片15uの上方に重ねて配置され、コード挿通孔24uとコード挿通孔24dが上下に連続して設けられ、先端部22uと先端部22dが並べて配置されることで、作動片15uと作動片15dが非常に高集積化されて配置されることと、それぞれの回転動作に必要なスペースの一部を共有することができることから、リミットスイッチ装置全体が小型化(省スペース化)することができる。
【0026】
図8には本発明に係るリミットスイッチ装置10の他の実施形態をカーテン昇降装置から外した状態で上方から見た図を示す。図9〜図11には図8におけるX−X断面図を示す。
【0027】
まず、リミットスイッチ装置10の構造について説明する。リミットスイッチ装置10は、スイッチケース11と、昇降兼用リミットスイッチ16と、第1ガイドローラー12と、第2ガイドローラー13から構成されており、第1ガイドローラー12および第2ガイドローラー13は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図8のZ方向)に回転可能に軸支されており、昇降コード4は巻取りドラム8から第1ガイドローラー12の下方、第2ガイドローラー13の上方を通って、カーテン地3の方向に垂下する。さらに、昇降コード4を緊張させたままで巻取り又は巻解きする為に、それぞれのガイドローラーの表面にはスリップ防止用の凹凸が刻設されている。
【0028】
昇降兼用リミットスイッチ16は、マイクロスイッチ14と、プラスティック製の作動片15から構成されており、作動片15には、マイクロスイッチ14に対して押動可能に接触する先端部32と、スイッチケース11の下方に向けて突出した動作部33uと、第2ガイドローラー13に連結された動作部33dと、垂下する昇降コード4が挿通する為のコード挿通孔34が設けられている。さらに、作動片15は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図8のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸31に外嵌されており、昇降コード4が緊張されたままで垂下すると、昇降コード4の張力によって、動作部33dに上から下に引き下げる付勢力(図9の矢印の方向)が働き、回転軸31を中心に図9において時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込む(図9の状態)。この状態で、動作部33uに下から上に押し上げる付勢力(図10の大きい方の矢印の方向)が加わると、回転軸31を中心に図9において反時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる(図10の状態)。また、昇降コード4に弛みが生じると、動作部33dに上から下に引き下げる付勢力が働かなくなり、回転軸31を中心に図9において反時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる戻り動作が起こる(図11の状態)。このとき、作動片15の戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、回転軸31に対して先端部32とは反対側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0029】
次に、昇降兼用リミットスイッチ16の動作について説明する。
【0030】
カーテンの上昇動作(電動モータ6がON)において、その上限限界位置まで巻取りが続けられると、最上のリングテープ5aが動作部33uを下から上に押し上げる。これによって、前述の通り、作動片15が回転軸31を中心に回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0031】
カーテンの下降動作(電動モータ6がON)において、その下降限界位置まで巻解きが続けられると、昇降コード4に弛みが生じる。これによって、前述の通り、作動片15が回転軸31を中心に回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まない位置に戻る。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。同様に、カーテン地3又はカーテン地3の下端に設けたウエイトバー等の部材が障害物に当たって昇降コード4に弛みが生じた時においても、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0032】
このように本発明に係る電動昇降式のリミットスイッチ装置10では、上昇用のリミットスイッチと下降用のリミットスイッチを共通化した1つの昇降兼用リミットスイッチ16を設けることによって、作動片15の先端部32や、マイクロスイッチ14を1つに集約でき、更なる小型化(省スペース化)とコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施したカーテン昇降装置1の斜視図である。
【図2】本発明に係るリミットスイッチ装置10を下方から見た斜視図である。
【図3】本発明に係るリミットスイッチ装置10を上方から見た図である。
【図4】図3におけるX−X断面図である。(電動モータがONの時の状態)
【図5】図3におけるY−Y断面図である。(電動モータがONの時の状態)
【図6】図3におけるY−Y断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【図7】図3におけるX−X断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【図8】本発明に係るリミットスイッチ装置10の他の実施形態を上方から見た図である。
【図9】図8におけるX−X断面図である。(電動モータがONの時の状態)
【図10】図8におけるX−X断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【図11】図8におけるX−X断面図である。(電動モータをOFFさせる時の状態)
【符号の説明】
【0034】
1:カーテン昇降装置
2:ヘッドボックス
3:カーテン地
4:昇降コード
5:リングテープ
6:電動モータ
7:回転シャフト
8:巻取りドラム
10:リミットスイッチ装置
11:スイッチケース
12:第1ガイドローラー
13:第2ガイドローラー
14u(14d・14):マイクロスイッチ
15u(15d・15):作動片
16u(16d・16):上昇用リミットスイッチ(下降用リミットスイッチ・昇降兼用リミットスイッチ)
21u(21d・31):回転軸
22u(22d・32):先端部
23u(23d・33u・33d):動作部
24u(24d・34):コード挿通孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、
昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる上昇用リミットスイッチと、
昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる下降用リミットスイッチとを有しており、
さらに、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸がカーテン昇降装置の延設長さ方向に対して直交しており、
上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸が平行に設けられていることを特徴とする電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【請求項2】
下降用リミットスイッチの作動片が上昇用リミットスイッチの作動片の上方に重ねて配置されており、
上昇用リミットスイッチの作動片及び下降用リミットスイッチの作動片には、垂下する昇降コードを挿通させるコード挿通孔が上下に連続して設けられていることを特徴とする前掲請求項1に記載の電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【請求項3】
上昇用リミットスイッチの作動片の先端部及び下降用リミットスイッチの作動片の先端部が、それら作動片の回転軸方向に並べて配置されることを特徴とする前掲請求項1または請求項2の何れかに記載の電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【請求項4】
電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、
昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させ、
且つ、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる昇降兼用リミットスイッチとを有することを特徴とする電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【請求項1】
電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、
昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる上昇用リミットスイッチと、
昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる下降用リミットスイッチとを有しており、
さらに、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸がカーテン昇降装置の延設長さ方向に対して直交しており、
上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸が平行に設けられていることを特徴とする電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【請求項2】
下降用リミットスイッチの作動片が上昇用リミットスイッチの作動片の上方に重ねて配置されており、
上昇用リミットスイッチの作動片及び下降用リミットスイッチの作動片には、垂下する昇降コードを挿通させるコード挿通孔が上下に連続して設けられていることを特徴とする前掲請求項1に記載の電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【請求項3】
上昇用リミットスイッチの作動片の先端部及び下降用リミットスイッチの作動片の先端部が、それら作動片の回転軸方向に並べて配置されることを特徴とする前掲請求項1または請求項2の何れかに記載の電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【請求項4】
電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを巻取り又は巻解きして昇降式カーテンを上下に開閉させるカーテン昇降装置で用いられるリミットスイッチ装置において、
昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させ、
且つ、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる昇降兼用リミットスイッチとを有することを特徴とする電動昇降式カーテンのリミットスイッチ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−135944(P2007−135944A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−335111(P2005−335111)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【出願人】(000148151)株式会社川島織物セルコン (104)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【出願人】(000148151)株式会社川島織物セルコン (104)
【Fターム(参考)】
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