説明

電動車いす自動操縦システム

【課題】身体に障害のある乗員が車両に備えるシート移動装置に容易に結合可能な電動車いすを提供することを目的とする。
【解決手段】電動車いす10は、シート移動装置20から照射されるレーザー光を検知するエリア検知センサ13及び正面検知センサ14と、後方へレーザー光を照射するレーザーセンサ15と、レーザーセンサ15のレーザー光に沿って後進する電動車いす10を停止させる接触子センサ16と、エリア検知センサ13と正面検知センサ14とレーザーセンサ15が検知した情報を処理するECU17を備え、シート移動装置20は、電動車いす10を支持するシート21台を有し、シート台21は、電動車いす10に備えるエリア検知センサ13及び正面検知センサ14を検出する光電センサ22及び正面指定センサ23と、レーザーセンサ15のレーザー光を反射する反射板24を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両室外では車いすとして使用可能であり、車両室内では乗員が着座する座席として使用可能な電動車いすの自動操縦に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、福祉車両などの一部の車両に備えられ、車両室外では車いすとして使用可能であり、車両室内では乗員が着座する座席としても使用可能な電動車いすにおいて、例えば、特許文献1に示すような「車両用シート」が提案されている。
この車両用シート(電動車いす)は、車両側に備えるシート移動装置と結合可能に構成されており、電動車いすがシート移動装置に結合された状態でシート移動装置が動作することにより、電動車いすをシート移動装置にて車両室内から車両室外へ又は車両室外から車両室内へ移動可能となっている。また、シート移動装置で車両室外まで移動された電動車いすは、シート移動装置から切り離されることにより、通常の車いすと同様に使用できる構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−034325号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記に示す電動車いすの構造では、シート移動装置から切り離された電動車いすは、乗員の意思で自由に移動することができるが、乗員が目的を達した後に車両まで戻りシート移動装置と結合する際には、電動車いすをシート移動装置に対し後ろ向きにして結合作業を行わなければならない。ここで、乗員が電動車いすを使用しているということは、身体に障害があり(体が不自由で)健常者が操作するように体を動かすことは難しい。そのため、乗員が後方を確認しながら電動車いすを操作し車両に備えるシート移動装置に位置合わせや結合作業を行うことは、容易な作業でないため時間がかかり労力を費やしてしまう恐れがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、身体に障害のある乗員でも車両側に備えるシート移動装置に容易に結合することのできる電動車いすを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に示す課題を解決するために、電動車いすは、シート移動装置から照射されるレーザー光を検知するエリア検知センサ及び正面検知センサと、後方へレーザー光を照射するレーザーセンサと、レーザーセンサのレーザー光に沿って後進する電動車いすを停止させる接触子センサと、エリア検知センサと正面検知センサとレーザーセンサが検知した情報を処理するECUを備え、シート移動装置は、電動車いすを支持するシート台を有し、シート台は、電動車いすに備えるエリア検知センサ及び正面検知センサを検出する光電センサ及び正面指定センサと、レーザーセンサのレーザー光を反射する反射板を備え、電動車いすがシート台の光電センサ及び正面指定センサから照射されるレーザー光を検知しシート台と結合することを技術低特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の電動車いす及びシート移動装置によれば、電動車いすがシート移動装置のシート台に側方から接近した際に、シート台に備える光電センサが電動車いすを検出することで電動車いすが自動操縦可能となり、自動操縦を開始した電動車いすは、シート移動装置のシート台と自動で結合するため、身体に障害がある乗員でも容易に結合動作を行うことができる。
【0007】
請求項2記載の電動車いすによれば、電動車いすがシート移動装置の正面位置から接近した際に、第二レーザーセンサによりシート台の位置を検出することで電動車いすが自動操縦可能となり、自動操縦を開始した電動車いすは、シート移動装置のシート台と自動で結合するため、身体に障害がある乗員でも容易に結合動作を行うことができる。
【0008】
請求項3記載の電動車いすによれば、電動車いすがシート移動装置のシート台と結合する際に、電動車いすから超音波を発することでシート台の位置を検出し、結合位置にて電動車いすを停止させることが可能となるため接触子センサを使用することなく電動車いすとシート台を結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の電動車いす及びシート移動装置を示す図である。
【図2】本発明の電動車いす後方を示す図である。
【図3】請求項1及び請求項3に関する電動車いすの動作手順を示す図である。
【図4】請求項2の電動車いすの動作手順を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に本発明の実施形態について図を用いて説明する。
本発明は、車両室外では車いすとして使用可能であり車両室内では乗員が着座する座席として使用可能な電動車いす10と、この電動車いす10と結合可能に構成され、かつ、車両室内外に電動車いすを移動させるシート移動装置20であって、電動車いす10は、図1及び図2に示すように、走行するための車輪11と、車輪11を操作する操縦装置12と、シート移動装置20から照射されるレーザー光を検知するエリア検知センサ13及び正面検知センサ14と、進行方向に対し後方へレーザー光を照射するレーザーセンサ15と、このレーザーセンサ15が照射するレーザー光に沿って後進する電動車いすを停止させる接触子センサ16と、エリア検知センサ13と正面検知センサ14とレーザーセンサ15により検知した情報を処理するECU17を備え、シート移動装置20は、図1に示すように、結合時に電動車いす10を支持するシート21台を有し、このシート台21に、電動車いす10に備えるエリア検知センサ13及び正面検知センサ14を検出する光電センサ22及び正面指定センサ23と、電動車いす10から照射されるレーザー光を反射する反射板24を備える。
【0011】
先ず、本実施例における電動車いす10について説明する。
電動車いす10に備える操縦装置12(図示しない)は、走行するための車輪11を操作する操作部と電動車いす10の自動操縦を指示するスイッチを有しており、乗員が電動車いす10を操作しやすい位置にもうけてあり、電動車いす10が自動操縦可能かどうかを乗員に知らせるランプを備える。
【0012】
エリア検知センサ13は、シート移動装置20のシート台21に備える光電センサ22が照射するレーザー光を検知するセンサであって、電動車いす1進行方向前方の左右両端に光電センサ22から照射されるレーザー光を受光可能な位置に設け、エリア検知センサ13がレーザー光を検知すると後述するECU17に光電センサ22から照射されるレーザー光の入射角及びシート台21と電動車いす10の距離などの情報を伝達し、操縦装置12に有するランプが点灯させる。また、ランプが点灯した状態で電動車いすに備える操縦装置12のスイッチを押すと、電動車いす10は自動操縦を開始する。
【0013】
正面検知センサ14は、シート移動装置20のシート台21に備える正面指定センサ23が照射するレーザー光を検知するセンサであって、電動車いす10の車輪11を有する左右両側面中央に、正面指定センサ23から照射されるレーザー光を受光可能な位置に設け、正面検知センサ14がレーザー光を検知すると、エリア指定センサ23から照射されるレーザー光の入射角の情報を後述するECU17に伝達する。この時、ECU17に情報が伝わると、後述するレーザーセンサ15からレーザー光を照射して、電動車いす10がその場で旋廻動作を行う。
【0014】
レーザーセンサ15は、シート移動装置20のシート台21に備える反射板24を検出するセンサであって、進行方向に対し後方下方に後方にレーザー光を照射する方向で設けられ、発光部からレーザー光を照射してシート移動装置20の反射板24を検出する。また、レーザーセンサ15は反射板を24検出した後、反射板24を捕捉し続けるように制御することでレーザー光に沿って電動車いす10を後進させることが可能となる。
【0015】
接触子センサ16は、電動車いす10とシート移動装置20のシート台21が結合する際、後進する電動車いす10を停止させるセンサであって、電動車いす10の進行方向に対し前方下方に設けられ、結合時に接触子センサ16がシート台21と接触することで電動車いす10を停止させる。
【0016】
ECU17(図示しない)は、エリア検知センサ13と正面検知センサ14とレーザーセンサ15により検知した角度及び距離情報を処理し、電動車いす10の制御を行うもので、電動車いす10内部に備える。
【0017】
次に、シート移動装置20について説明する。
シート移動装置20は、車両側に備えており、車両室内で座席となっている電動車いす10を車両室外へ又は車両室外にある電動車いす10を車両室内へ移動させる装置であって、車両室内で座席となっている電動車いす10を前後方向へ移動するスライド機構と、車両の進行方向を向く電動車いす1をドア開口部方向に回動させる又はドア開口部を向く電動車いす10を車両の進行方向を向くように回動する回転機構と、電動車いす10を車両室内から車両室外の電動車いす10下降位置の間で昇降動作を行う昇降機構から構成されている。ここで、昇降機構は電動車いす10を車両室内外へ運搬するリンク機構と、リンク機構の先端に電動車いす10を支持するシート台21を備える。またシート台21は、電動車いすをレーザー光により検出する光電センサ22及び正面指定センサ23と、電動車いす10のレーザーセンサ15が照射するレーザー光を反射する反射板24を備える。
【0018】
シート台21に備える光電センサ22は、電動車いす10に備えるエリア検知センサ13を検出するセンサであって、シート台21側方へレーザー光を照射するように設ける。また、光電センサ22は、扇状にレーザー光を照射するセンサを利用することで、電動車いす10のエリア検知センサ13を検出する範囲(自動操縦可能エリア)を指定することができる。このため、自動操縦可能エリアに電動車いす10が侵入すると電動車いす10の操縦装置12に備えるランプが点灯し電動車いす10を自動操縦することが可能となる。
【0019】
正面指定センサ23は、電動車いす10に備える正面検知センサ14を検出するセンサであって、シート台21の前方中央に設け、シート台21側方から接近する電動車いす10がシート台21正面の位置で正面検知センサ14を検出し、シート台21の正面位置にて電動車いす10を旋廻動作させることができる。
【0020】
反射板24は、電動車いす10に備えるレーザーセンサ15が照射するレーザー光を反射する反射板であって、レーザーセンサ15から照射されるレーザー光を反射可能な位置に設ける。
【0021】
次に、請求項1に係る本発明は、電動車いす10がシート移動装置20に備えるシート台21に側方から接近した際に、電動車いす10をシート台21に結合する手順を、図3を参照にしながら説明する。ここで電動車いす10は、シート移動装置20のシート台21と結合する際、後ろ向きで結合するものとする。
【0022】
電動車いす10は、乗員が操縦装置12の操作部を操作することでシート移動装置20を備える車両に接近する。ここで、電動車いす10に着座する乗員は、車両に接近した後、電動車いす10の操作を一時中断して車両のロックを解除すると同時に、シート移動装置20に備えるシート台21を昇降機構に有するリンク機構により下降位置まで下降させる。下降位置に達したシート台21は、電動車いす10の自動操縦を可能にするためエリアを検出する光電センサ22からレーザー光を照射し、電動車いす10に備えるエリア検知センサ13の検出を開始する。
【0023】
シート台21が下降位置に下降すると乗員は、再び電動車いす10の操縦装置12を操作して、電動車いす10をシート台21側方から接近させる。ここで、電動車いす10は、シート台21に備える光電センサ22から照射されるレーザー光をエリア検知センサで検知(自動操縦可能エリアに侵入)すると、操縦装置12のランプを点灯させ乗員に自動操縦可能であることを知らせる。
【0024】
操縦装置12のランプが点灯し自動操縦可能となった電動車いす10は、乗員によって操縦装置12のスイッチがONにされることで自動操縦を開始する。
自動操縦を開始した電動車いす10は、シート台21に備える光電センサ22から照射されるレーザー光をエリア検知センサ13で検知すると、レーザー光の入射角やシート台21と電動車いす10の距離情報をECU17に伝達すると共に、レーザー光の情報を基にECU17が車両側面に対し平行に電動車いす10を前進するように制御を行う。ここで、自動に前進する電動車いす10は、シート台21に備える正面指定センサ23が照射するレーザー光を検知すると、前進を中断してその場で旋廻動作を開始する。
【0025】
旋廻動作を開始した電動車いす10は、車両側に備えるシート台21と結合を可能にするために、レーザーセンサ15からレーザー光を照射しシート台21に備える反射板24の検出を開始する。ここで、電動車いす1のレーザーセンサ15がシート台21に備える反射板24を検出すると、電動車いす10の後方がシート台21を向くようになり、結合することが可能となる。また、反射板24を検出したレーザーセンサ15は、反射板24にレーザー光を照射し続けるように制御することでシート台21の位置を捕捉し続けることが可能となり、電動車いすを10レーザーセンサ15のレーザー光に沿って後進させシート台21まで誘導することができる。さらに、レーザー光に沿って後進する電動車いす10は、シート台21の結合位置に到達すると接触子センサ16がシート台21に接触することで電動車いす10を停止させ結合動作を完了する。
結合動作が完了した電動車いす10は、シート移動装置20のリンク機構によって車両室内に運ばれる。
【0026】
次に、請求項2に係る本発明は、前記実施例に示す電動車いす10に、進行方向に対し前方にレーザー光を照射する第二レーザーセンサ30を設けることを特徴とする。
【0027】
第二レーザーセンサ30は、電動車いす1の進行方向に対し前方下方に前方を向くように設けられ、シート台21に正面から接近する電動車いす10が、シート台21に備える反射板24を検出するセンサである。この第二レーザーセンサ30を設けることで電動車いす10がシート台21前方から接近してきた際にも電動車いす10を自動操縦させることが可能となる。ここで、第二レーザーセンサ30を備える電動車いす10を使用する場合、シート台21に備える光電センサ22は、シート台21前方に対してもレーザー光を照射するように設ける。
【0028】
次に、第二レーザーセンサ30を備える電動車いす10がシート台21まで自動で移動し結合するまでの動作手順を、図4を参照にしながら説明する。
乗員は電動車いすの10操縦装置12を操作して、電動車いす10をシート台21略正面方向から接近させる。シート台21に略正面方向から接近する電動車いす1は、エリア検知センサ13によりシート台21に備える光電センサ22から照射されるレーザー光を検知すると自動操縦が可能となる。この時、自動操縦が可能となった電動車いす10は第二レーザーセンサ30よりレーザー光の照射を開始する。
【0029】
自動操縦を開始した電動車いす1は、エリア検知センサ13により光電センサ22から照射されたレーザー光を検知し情報をECU17へ伝達する。ここで、電動車いす10は第二レーザーセンサ30からレーザー光を照射し反射板24の検出を開始する。この時、ECU17は、光電センサ22から照射されるレーザー光の情報を基に、第二レーザーセンサ30が照射するレーザー光が反射板24に照射できるように電動車いすを制御する。ここで、第二レーザーセンサ30が反射板24を検出すると、電動車いす10がシート台21の真正面にあることを確認し、旋廻動作を開始する。
【0030】
旋廻動作を開始した電動車いす10は、車両側に備えるシート台21と結合を可能にするために、レーザーセンサ15からレーザー光を照射しシート台21に備える反射板24の検出を開始する。ここで、電動車いす1のレーザーセンサ15がシート台21に備える反射板24を検出すると、電動車いす10の後方がシート台21を向くようになり、結合することが可能となる。また、反射板24を検出したレーザーセンサ15は、反射板24にレーザー光を照射し続けるように制御することでシート台21の位置を捕捉し続けることが可能となり、電動車いすを10レーザーセンサ15のレーザー光に沿って後進させシート台21まで誘導することができる。さらに、レーザー光に沿って後進する電動車いす10は、シート台21の結合位置に到達すると接触子センサ16がシート台21に接触することで電動車いす10を停止させ結合動作を完了する。
【0031】
請求項3に係る本発明は、請求項1又は請求項2の実施例に示す電動車いす1に、進行方向に対し後方に超音波を発する超音波センサ31を設けることを特徴とする。
【0032】
超音波センサ31は、電動車いすに備えるレーザーセンサ15に隣接して設けてあり、進行方向に対し後方に超音波を発することで、電動車いす10とシート台21が結合する際に互いの距離を測定し結合位置で電動車いす10を停止させるセンサである。
【0033】
次に、超音波センサ31を備える電動車いす10がシート台21まで電動車いす10を誘導し停止する手順を説明する。
自動操縦を開始した電動車いす10は、シート台21に備える光電センサ22から照射されるレーザー光をエリア検知センサ13で検知すると、レーザー光の入射角やシート台21と電動車いす10の距離情報をECU17に伝達すると共に、レーザー光の情報を基にECU17が車両側面に対し平行に電動車いす10を前進するように制御を行う。ここで、自動に前進する電動車いす10は、シート台21に備える正面指定センサ23が照射するレーザー光を検知すると、前進を中断してその場で旋廻動作を開始する。
【0034】
旋廻動作を開始した電動車いす10は、車両側に備えるシート台21と結合を可能にするために、レーザーセンサ15からレーザー光を照射しシート台21に備える反射板24の検出を開始する。ここで、電動車いす1のレーザーセンサ15がシート台21に備える反射板24を検出すると、電動車いす10の後方がシート台21を向くようになり、結合することが可能となる。また、反射板24を検出したレーザーセンサ15は、反射板24にレーザー光を照射し続けるように制御することでシート台21の位置を捕捉し続けることが可能となり、電動車いすを10レーザーセンサ15のレーザー光に沿って後進させシート台21まで誘導することができる。ここで、レーザーセンサ15が反射板24を検出すると超音波センサ31から超音波を発し、シート台21との距離を測定しながら電動車いす10を後進させ、電動車いす10がシート台21と結合する位置に到達すると電動車いすを停止させるようにECUに信号を伝達する。
【0035】
よって、本発明の電動車いす10を利用することにより、電動車いす10に着座する乗員が目的を達して車両に戻ってきた際に、車両側に備えるシート移動装置20に有するシート台21と電動車いす10の結合動作を自動で行うことが可能となるため、身体に障害のある乗員でも容易に結合動作を行うことができる。
【符号の説明】
【0036】
10 電動車いす
11 車輪
12 操縦装置
13 エリア検知センサ
14 正面検知センサ
15 レーザーセンサ
16 接触子センサ
17 ECU
20 シート移動装置
21 シート台
22 光電センサ
23 正面指定センサ
24 反射板
30 第二レーザーセンサ
31 超音波センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両室外では車いすとして車両室内では座席として使用可能な電動車いすと、該電動車いすと結合可能なシート移動装置であって、
前記電動車いすは、前記シート移動装置から照射されるレーザー光を検知するエリア検知センサ及び正面検知センサと、進行方向に対し後方へレーザー光を照射するレーザーセンサと、該レーザーセンサが照射するレーザー光に沿って後進する電動車いすを停止させる接触子センサと、前記エリア検知センサと前記正面検知センサと前記レーザーセンサにより検知した情報を処理するECUを備え、
前記シート移動装置は、結合時に前記電動車いすを支持するシート台を有し、該シート台は、前記電動車いすに備えるエリア検知センサ及び正面検知センサを検出する光電センサ及び正面指定センサと、前記レーザーセンサから照射されるレーザー光を反射する反射板を備えることを特徴とする電動車いす及びシート移動装置。
【請求項2】
前記電動車いすの進行方向に対し前方へレーザー光を照射する第二レーザーセンサを電動車いすに設けることを特徴とする請求項1に記載の電動車いす。
【請求項3】
前記電動車いすの進行方向に対し後方へ超音波を発する超音波センサを電動車いすに設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動車いす。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate