説明

電化製品の識別サーバ、識別方法、識別プログラム及び、識別システム

【課題】ネットワークパケットの送受信により電化製品の種類を情報処理装置単体では識別できなかった場合に、電化製品を識別する。
【解決手段】情報処理装置50に接続された電化製品10−bの機種名「Unknown」を、辞書データが更新されていないため、識別できない場合に、調査用情報処理装置60に接続され、予め機器識別が行われている調査用電化製品12−b「MAC―01」に対して、未識別である電化製品10−aと同一のリクエストパケットを送信(パケットA、パケットB)する。そして、そのリクエストパケットに対するレスポンスパケット(Z、Y)と未識別の電化製品10−aのレスポンスパケット(Z、Y)を比較して、未識別の電化製品10−bを「MAC―01」と識別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続された電化製品の識別サーバ、識別方法、識別プログラム、識別システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭用または業務用のネットワークに接続されている家電製品、電化製品の種類を、ルータやゲートウェイ等の機器が自動的に特定する方法、装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、情報処理装置が電化製品に対してネットワークプロトコルを送受信することにより、その電化製品特有のレスポンスパケットからスコアリングを行い、電化製品の種類を特定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−097587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この情報処理装置では、結果的に、電化製品の種類を識別できなかった場合には、管理者が自ら種類を電化製品ごとに入力する必要が生じてしまう。一般的に、電化製品はすぐに新製品が発表されるため、種類を識別する必要がある電化製品は増大する傾向にある。これに対して、上記の情報処理装置が種類を識別できなかった場合に、いつも管理者が自発的に種類を入力することは、対象となる電化製品の種類と数が多い場合に、大変な労力となる場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、ネットワークパケットの送受信により電化製品の種類を情報処理装置単体では識別できなかった場合に、管理者の手間を煩わせることなく、電化製品を識別することができるサーバ、方法及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0008】
第1の特徴に係る発明は、電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワーク、及びサーバから構成されるシステムであって、
前記情報処理装置が、
前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なう機器識別手段と、
前記機器識別手段により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断する未識別判断手段と、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、前記サーバに要調査データを送信する要調査決定手段と、を備え、
前記サーバが、
前記要調査データを受信し、予め記憶された辞書データを参照することで、機器識別ができたか否かを判断するサーバ機器識別手段と、
前記サーバ機器識別手段が、前記機器識別が完了できなかった場合に、前記調査用情報処理装置に、要調査データを送信する調査指令手段と、
前記調査用情報処理装置が、
前記要調査データを受信する要調査データ受信手段と、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記受信した検出データを、前記要調査データと比較する比較手段と、
前記比較手段が比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する未識別機器識別手段と、を備えるシステム、である。
【0009】
第1の特徴に係る発明によれば、電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク及び、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワーク及びサーバから構成されるシステムにおいて、情報処理装置が、被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信し、検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なう。そして、電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断し、電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、サーバに要調査データを送信する。そして、サーバが、要調査データを受信し、予め記憶された辞書データを参照することで、機器識別ができたか否かを判断し、機器識別が完了できなかった場合に、調査用情報処理装置に、要調査データを送信する。そして、調査用情報処理装置が、要調査データを受信し、パケットを、調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信する。そして、受信した検出データを、要調査データと比較し、比較した結果、機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する。
【0010】
したがって、被調査用ネットワーク内の電化製品の機器識別が完了できなくても、略同一のパケットレスポンスがある調査用ネットワーク内の電化製品(予め電化製品の種類が判明している)により、その電化製品の機器識別を行うことが可能である。特に、調査対象となる電化製品10が新製品であって、辞書データが未だ更新されていないとき等に有用である。
【0011】
第1の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいてシステムのみならず、方法、プログラムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【0012】
第2の特徴に係る発明は、電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク及び、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワークと通信可能に接続されたサーバであって、
前記情報処理装置から、前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なう機器識別手段と、
前記機器識別手段により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断する未識別判断手段と、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定する要調査決定手段と、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを当該サーバに送信するように、前記調査用情報処理装置に指令する調査指令手段と、
前記検出データを前記調査用情報処理装置から受信する応答データ受信手段と、
前記受信した検出データを、前記要調査データと比較する比較手段と、
前記比較手段が比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する未識別機器識別手段と、を備えるサーバ、である。
【0013】
第2の特徴に係る発明によれば、サーバは、情報処理装置から、被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信し、検出データが電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、検出データとに基づいて、電化製品の機器識別を行なう。そして、電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断し、電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定する。そして、略同一のパケットを、調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを当該サーバに送信するように、調査用情報処理装置に指令する。そして、検出データを調査用情報処理装置から受信し、受信した検出データを、要調査データと比較する。そして、比較した結果、機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する。
【0014】
したがって、被調査用ネットワーク内の電化製品の機器識別が完了できなくても、略同一のパケットレスポンスがある調査用ネットワーク内の電化製品(予め電化製品の種類が判明している)により、その電化製品の機器識別を行うことが可能である。
【0015】
第2の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいてサーバのみならず、システム、方法、プログラムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【0016】
第3の特徴に係る発明は、
電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク及び、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワークから構成されるシステムであって、
前記情報処理装置が、
前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なう機器識別手段と、
前記機器識別手段により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断する未識別判断手段と、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、前記調査用情報処理装置に要調査データを送信する要調査決定手段と、を備え、
前記調査用情報処理装置が、
前記要調査データを受信する要調査データ受信手段と、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記受信した検出データを、前記要調査データと比較する比較手段と、
前記比較手段が比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する未識別機器識別手段と、を備えるシステム、である。
【0017】
第3の特徴に係る発明によれば、システム内の情報処理装置が、被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信し、検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、検出データとに基づいて、電化製品の機器識別を行なう。そして、電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断し、電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、調査用情報処理装置に要調査データを送信する。そして、調査用情報処理装置が、要調査データを受信し、パケットを、調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信する。そして、受信した検出データを、要調査データと比較し、比較した結果、機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する。
【0018】
したがって、被調査用ネットワーク内の電化製品の機器識別が完了できなくても、略同一のパケットレスポンスがある調査用ネットワーク内の電化製品(予め電化製品の種類が判明している)により、その電化製品の機器識別を行うことが可能である。
【0019】
第3の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいてシステムのみならず、方法、プログラムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【発明の効果】
【0020】
本願発明によれば、ネットワークプロトコルの送受信などにより電化製品の種類を情報処理装置単体では識別できなかった場合に、管理者の手間を煩わせることなく、電化製品を識別することができる識別サーバ、識別方法、識別システム及びプログラムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、電化製品識別システムの全体構成を示す図である。
【図2】図2は、情報処理装置50、調査用情報処理装置60、識別サーバ300等の機能ブロック図である。
【図3】図3は、第1の識別処理のフローチャート図である。
【図4】図4は、検出データと辞書データと未識別機器の関係を示す模式図である。
【図5】図5は、他の実施形態に係る情報処理装置50、調査用情報処理装置60、識別サーバ300等の機能ブロック図である。
【図6】図6は、第2の識別処理のフローチャートである。
【図7】図7は、被調査用ネットワーク100の全体構成を示す図である。
【図8】図8は、情報処理装置50と電化製品10の機能ブロック図である。
【図9】図9は、種類決定処理のフローチャート図である。
【図10】図10は、MACアドレスの一例を示す図である。
【図11】図11は、MACアドレスメーカテーブルの一例を示す図である。
【図12】図12は、MACアドレス機種テーブルの一例を示す図である。
【図13】図13は、ポート番号の一例を示す図である。
【図14】図14は、ポート番号テーブルの一例を示す図である。
【図15】図15は、得点化処理と電化製品を特定する処理の一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、下記は一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0023】
[システム構成]
図1は、識別システム1の全体構成を示す図である。
【0024】
識別システム1は、被調査用ネットワーク100と、調査用ネットワーク120と、識別サーバ300と、これらを通信可能に接続する公衆回線網3とから構成される。
【0025】
被調査用ネットワーク100は、識別される対象となる電化製品10(パソコン10−a、スマートフォン10−b、オーディオ10−c)と、公衆回線網3とのゲートウェイとなる情報処理装置50とから構成される。被調査用ネットワーク100は、LAN(Local Area Network)であって、家庭用、業務用のネットワークである。すなわち、公衆回線網3には、複数の被調査用ネットワーク100が接続されていてよい。
【0026】
調査用ネットワーク120は、調査用電化製品12(パソコン12−a、スマートフォン12−b、テレビ12−c、オーディオ12−d、電子書籍端末12−e)と、公衆回線網3とのゲートウェイとなる調査用情報処理装置60とから構成される。
【0027】
電化製品10−a〜c(以下、適宜、電化製品10とする)、調査用電化製品12−a〜e(以下、適宜、電化製品12とする)は、他の電化製品とデータ通信を行う電化製品であって、例えば、パソコン、テレビ、電話機、コンピュータに加えて、携帯電話、携帯情報端末、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ、オーディオ、コンテンツ再生・録画プレーヤ、プリンタ、FAX機、コピー機、スキャナ機、MFP(多機能周辺装置、多機能プリンタ)等の情報家電のみならず、冷蔵庫、洗濯機、食器洗浄乾燥機、扇風機、エアコン、電気ストーブ、炊飯器、電子レンジ等の白物家電や、電気照明、サーバ、ルータ、ゲートウェイ、NAS(Network Attached Storage)等も含む。
【0028】
電化製品10は、ネットワークを介して情報処理装置50と、調査用電化製品12は、ネットワークを介して調査用情報処理装置60と、TCP/IP等のプロトコルで通信する機能を備える。
【0029】
調査用電化製品12と電化製品10は、ハードウェア上は同一の電化製品であってよいが、概念的に、調査用電化製品12は、予め電化製品の種類が管理者等により特定されている点が異なる。
【0030】
[情報処理装置、調査用情報処理装置、識別サーバの機能]
図2は、情報処理装置50、調査用情報処理装置60と識別サーバ300の機能ブロック図である。
【0031】
情報処理装置50と調査用情報処理装置60は、同一のハードウェアであってよく、基本的には、少なくとも、図8で説明する、リクエストパケット送信手段54、レスポンスパケット受信手段55、定義ファイル記憶手段56、得点化手段57、電化製品種類決定手段58を備えることが望ましい。概念的に、調査用情報処理装置60は、調査用電化製品12とLANで接続されている装置として、通常の情報処理装置50と区別している。
【0032】
情報処理装置50及び調査用情報処理装置60は、制御部として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。
【0033】
情報処理装置50は、上述の各ハードウェアの単独又は協働により、未識別判断手段51、機器データ受信手段52を実現する。図8のリクエストパケット送信手段54、レスポンスパケット受信手段55が、検出データ受信手段を構成してよいし、定義ファイル記憶手段56、得点化手段57、電化製品種類決定手段58が、機器判断手段を構成してよい。
【0034】
調査用情報処理装置60は、上述の各ハードウェアの単独又は協働により、要調査データ受信手段65、検出データ受信手段66、比較手段67、未識別機器識別手段68を実現する。
【0035】
上記の各手段は、これを実現するプログラムがメインメモリに読み込まれて、制御部により実行され実現される。なお、情報処理装置50、調査用情報処理装置60は、上記手段を備える専用の情報機器でもよいし、パソコン、テレビ、ルータ、ゲートウェイ等の他の機能を有する情報機器であってもよい。
【0036】
識別サーバ300は、制御部として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。すなわち、ハードウェアの基本的な機能構成は、Webサーバであってよい。
【0037】
識別サーバ300は、上述の各ハードウェアの単独又は協働により、サーバ機器識別手段303、調査指令手段306を実現する。
【0038】
上記の各手段は、これを実現するプログラムがメインメモリに読み込まれて、制御部により実行され実現される。なお、識別サーバ300は、上記手段を備える専用のサーバでもよいし、他の機能を有するサーバであってもよい。
【0039】
電化製品10、調査用電化製品12は、制御部として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。画像を表示するモニタ等の表示部を備えていてもよい。電化製品10は、コンピュータを備えることを前提とするが、上記の構成を備えれば、家庭用電化製品又は業務用電化製品に属する電化製品であってもよい。
【0040】
[第1の識別処理]
図3は、情報処理装置50と識別サーバ300と調査用情報処理装置60とが実行する第1の識別処理のフローチャート図である。前提として、情報処理装置50のリクエストパケット送信手段54、レスポンスパケット受信手段55、定義ファイル記憶手段56、得点化手段57、電化製品種類決定手段58が、図9の種類決定処理を実行して、電化製品10の種類を決定する。すなわち、電化製品10の種類が決定した際に、所定の電化製品10の機器識別が完了したとする。ここで、電化製品10の種類が決定するとは、電化製品10の種類(メーカ名や機種名(又はこれらの一方))が決定することである。
【0041】
この機器識別処理において、電化製品10のうち、種類が決定しない電化製品10が存在する場合がある。例えば、電化製品10が新製品であるため、この電化製品10の種類を決定する辞書データ(定義ファイル)が存在しない場合に、情報処理装置50は機器識別をすることができない。この場合、情報処理装置50の未識別判断手段51は、この電化製品10が未識別であると判断する(ステップS10)。電化製品10が未識別であるか否かの判断は、例えば、後述する得点化処理において、所定のポイント以下であれば、未識別であると判断してもよいし、メーカ名のみで、機種名までを決定できなかった場合に、未識別であると判断してもよい。
【0042】
検出データは、図4に示すように、一連のリクエストパケット及びそのリクエストパケットに対するレスポンスパケット(応答データ)から構成される。
【0043】
辞書データとは、一連のリクエストパケット及びレスポンスパケットから構成される検出データが電化製品10の種類と予め対応付けられたデータである。
【0044】
未識別判断手段51が、電化製品10を未識別と判断した場合(ステップS10:「YES」)は、ステップS11に処理を移し、電化製品10を未識別と判断しなかった場合(ステップS10:「NO」)は、処理をループする。次に、機器識別ができない電化製品10が情報処理装置50と送受信したリクエストパケット、レスポンスパケットの一連のデータを要調査データと決定し、要調査データを、識別サーバ300に送信する(ステップS11)。
【0045】
次に、識別サーバ300が、この要調査データを受信し、識別サーバ内に記憶された辞書データ(定義ファイル)を参照することにより機器識別ができたか否かを判断する(ステップS12)。
【0046】
この識別サーバ300の処理を、図4を用いて説明する。一例として、検出データ1に示すように、リクエストパケットとして、パケットAを情報処理装置50が送信すると、レスポンスパケットとして、01というパケットが当該電化製品10−aから返ってきて、パケットBを送信すると、レスポンスパケットとして、02というパケットが返ってきた場合に、この一連のデータが検出データ1となる。
【0047】
仮に、検出データ1は、情報処理装置50にて機器識別ができなかったとすると、検出データ1を要調査データとして、情報処理装置50は、識別サーバ300に送信する。識別サーバ300は、検出データ1を、情報処理装置50に記憶された辞書データ(定義ファイル)と比較して、スコアリングを行い、電化製品10−aの機器名は「AB―01」と決定する。この場合は、識別サーバ300のサーバ機器識別手段303は、機器識別ができたと判断する(ステップS12:「YES」)。この場合、識別サーバ300は、情報処理装置50に、この機器識別した結果を機器データとして送信して、機器識別が行われることで処理を完了する。
【0048】
一方、一例として、検出データ2に示すように、リクエストパケットとして、パケットAを情報処理装置50が送信すると、レスポンスパケットとして、Zというパケットが当該電化製品10−bから返ってきて、パケットBを送信すると、レスポンスパケットとして、Yというパケットが返ってきた場合に、この一連のデータが検出データ2となる。
【0049】
検出データ2は、情報処理装置50にて機器識別ができなかったとすると、検出データ2を要調査データとして、情報処理装置50の要調査決定手段(図示せず)は、識別サーバ300に送信する。識別サーバ300は、検出データ2を、識別サーバ300に記憶された辞書データ(定義ファイル)と比較するが、識別サーバ300に該当する辞書データ(定義ファイル)が存在しないため、電化製品10−bの機器名は決定せず、機器名が「Unknown」となる。
【0050】
この場合は、識別サーバ300のサーバ機器識別手段303は、機器識別ができなかったと判断(ステップS12:「NO」)し、識別サーバ300の調査指令手段306が、検出データ2を、要調査データとして、調査用情報処理装置60に送信する。
【0051】
次に、調査用情報処理装置60の要調査データ受信手段65は、識別サーバ300から送信された要調査データを受信する(ステップS13)。
【0052】
調査用情報処理装置60の検出データ受信手段66は、この要調査データに構成される一連のリクエストパケットを、接続されている調査用電化製品12に送信して、レスポンスパケットを取得する(ステップS14)。この一連のリクエストパケットに対するレスポンスパケットで検出データが形成される。そして、調査用情報処理装置60の比較手段67は、要調査データと受信した検出データを比較する(ステップS15)。そして、調査用情報処理装置60の未識別機器識別手段68は、検出データが要調査データと、同一又は、略同一又は類似(類似の判断基準は後述する)であれば、その一連のレスポンスパケットを受信した調査用電化製品12の電化製品の種類により、メーカ名や機種名を決定し、機器を識別する(ステップS16)。
【0053】
ここで、調査用電化製品12の電化製品の種類は、予めメーカ名や機種名を調査会社の管理者などが特定していることにより、電化製品の種類と検出データとを対応付けて、調査用情報処理装置60に記憶している。
【0054】
なお、調査用情報処理装置60の検出データ受信手段66は、識別サーバ300から要調査データを受信したタイミングで初めて、各調査用電化製品12に所定のリクエストパケットを送信する必要はない。すなわち、調査用電化製品12が、調査用情報処理装置60に接続されたタイミングで、検出データを取得しておき、調査用情報処理装置60に予め記憶しておく。そして、識別サーバ300から要調査データを受信したタイミングで、この検出データと、要調査データとを比較して、同一または類似であると判断した調査用電化製品12が存在するか否かを判断する。そして、存在した場合は、その調査用電化製品12により電化製品の種類を決定し、存在しなかった場合には、各調査用電化製品12に所定のリクエストパケットを送信して、ステップS14以降の処理を実行してもよい。
【0055】
次に、調査用情報処理装置60の未識別機器識別手段68は、識別した電化製品の種類を機器データとして、機器データを、識別サーバ300に送信する(ステップS17)。識別サーバ300は、機器識別データを受信し、辞書データとして、検出データと機種名を対応付けて、記憶する。そして、識別サーバ300は、機器データを情報処理装置50に送信する(ステップS18)。そして、情報処理装置50の機器データ受信手段52が機器データを受信して、記憶する(ステップS19)。これにより、情報処理装置50内の未識別だった電化製品10の種類が識別できる。
【0056】
なお、第1の識別処理の変形例として、識別サーバ300を識別システム1が備えず、要調査データが、情報処理装置50から調査用情報処理装置60に直接送信され、ステップS13以降の処理を、調査用情報処理装置60が実行してもよい。
【0057】
[第2の識別処理(SaaS型)]
次に、第2の識別処理(図6参照)を説明するために、図5について説明する。図5は、情報処理装置50、調査用情報処理装置60と識別サーバ300の機能ブロック図である。第2の識別処理は、第1の識別処理と異なり、識別サーバ300が未識別の電化製品10の機器を識別する点が異なる。
【0058】
情報処理装置50と調査用情報処理装置60、識別サーバ300、電化製品10、電化製品12は、第1の識別処理と同様のハードウェア構成であってよい。
【0059】
情報処理装置50は、上述の各ハードウェアの単独又は協働により、検出データ送信手段53、機器データ受信手段59を実現する。
【0060】
調査用情報処理装置60は、上述の各ハードウェアの単独又は協働により、検出データ受信手段61、機器識別データ入力手段62を実現する。
【0061】
情報処理装置50と調査用情報処理装置60は、上述の各ハードウェアの単独又は協働により、図8のリクエストパケット送信手段54、レスポンスパケット受信手段55とを実現してよい。
【0062】
上記の各手段は、これを実現するプログラムがメインメモリに読み込まれて、制御部により実行され実現される。なお、情報処理装置50、調査用情報処理装置60は、上記手段を備える専用の情報機器でもよいし、パソコン、テレビ、ルータ、ゲートウェイ等の他の機能を有する情報機器であってもよい。
【0063】
識別サーバ300は、制御部として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。すなわち、ハードウェアの基本的な機能構成は、Webサーバであってよい。
【0064】
識別サーバ300は、上述の各ハードウェアの単独又は協働により、検出データ受信手段301、機器識別手段302、未識別判断手段304、要調査決定手段305、調査指令手段306、比較手段308、未識別機器識別手段309を実現する。識別サーバ300は、図8に示す定義ファイル記憶手段56、得点化手段57、電化製品種類決定手段58を、備えている。
【0065】
上記の各手段は、これを実現するプログラムがメインメモリに読み込まれて、制御部により実行され実現される。なお、識別サーバ300は、上記手段を備える専用のサーバでもよいし、他の機能を有するサーバであってもよい。
【0066】
電化製品10、調査用電化製品12は、制御部として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、有線・無線対応通信デバイスを備え、記憶部として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備える。画像を表示するモニタ等の表示部を備えていてもよい。電化製品10は、コンピュータを備えることを前提とするが、上記の構成を備えれば、家庭用電化製品又は業務用電化製品に属する電化製品であってもよい。
【0067】
図6は、情報処理装置50と識別サーバ300と調査用情報処理装置60が実行する第2の識別処理のフローチャート図である。
【0068】
情報処理装置50は、新規の電化製品10が被調査用ネットワーク100に接続したか否かを判断する(ステップS20)。新規の電化製品10が被調査用ネットワーク100に接続したか否かを検出する方法としては、例えば、当該電化製品10が送信するブロードキャストパケットを、情報処理装置50が初めて受信したか否かで判断してよい。情報処理装置50が、新規の電化製品10が被調査用ネットワーク100に接続したと判断した(ステップS20:「YES」)場合には、ステップS21に処理を移す。情報処理装置50が、新規の電化製品10がネットワーク接続したと判断しない(ステップS20:「NO」)場合には、処理を戻す。
【0069】
情報処理装置50の検出データ受信手段301(例えば、リクエストパケット送信手段54とレスポンスパケット受信手段55で構成される)が、新規に接続された電化製品10に対して、パケットを送受信することで、一連の検出データ(リクエストパケットとレスポンスパケットとから構成される)を電化製品10から受信する。情報処理装置50の検出データ送信手段53は、この一連の検出データを、識別サーバ300に送信する(ステップS21)。
【0070】
識別サーバ300の検出データ受信手段301が、情報処理装置50から送信された検出データを受信し(ステップS22)、機器識別手段302が、辞書データを参照して、機器識別を行う。機器識別の方法は、上述と同様に、予め記憶されている辞書データと検出データとを比較し、該当する電化製品10の種類を決定する。
【0071】
ここで、機器識別手段302が当該電化製品10の機器を識別できた場合(ステップS23:「YES」)には、識別サーバ300は、識別した電化製品10の種類を機器データとして、情報処理装置50に送信する。情報処理装置50は、これを受信して、機器の識別を完了する。
【0072】
一方、機器識別手段302が当該電化製品10の機器を識別できなかった場合(ステップS23:「NO」)には、識別サーバ300の未識別判断手段304が、機器識別を完了できなかったと判断し、要調査決定手段305が、未識別の電化製品10の検出データを、要調査データと決定する。そして、調査指令手段306は、調査用情報処理装置60に対して、要調査データの一部として構成されるリクエストパケットを、調査用電化製品12に送信し、かつ、そのレスポンスパケットを受信し、その一連の検出データを、識別サーバ300に送信するように指令する(ステップS24)。
【0073】
調査用情報処理装置60の検出データ受信手段61は、この指令を受けて、識別サーバ300から検出データを受信し、接続されている複数の調査用電化製品12にリクエストパケットを送信する。これに対して、各調査用電化製品12からレスポンスパケットを受信し、一連の検出データとして、それぞれ記憶する。この複数の検出データを、識別サーバ300に送信する。なお、これらの検出データは、調査用電化製品12の検出データであるため、電化製品の種類は、機器識別データ入力手段62からの管理者の入力により決定されており、検出データと電化製品の種類(機種名、メーカ名)は予め対応付けられている。
【0074】
識別サーバ300の比較手段308は、複数の検出データを受信し、受信した検出データと、要調査データとを個々に比較する(ステップS25)。すなわち、検出データのレスポンスパケットと、要調査データのレスポンスパケットを比較する。
【0075】
ここで、識別サーバ300の未識別機器識別手段309は、検出データと要調査データが同一、ほぼ同一、類似である検出データが存在した場合には、その検出データに対応付けられた調査用電化製品12のメーカ名、機種名を、電化製品10の種類として決定する。すなわち、機器識別を完了する(ステップS26)。機器識別を完了した際には、対応する電化製品12のメーカ名、機種名を機器データとして、情報処理装置50に送信する(ステップS27)。情報処理装置50の機器データ受信手段59は、この機器データを受信し(ステップS28)て、機器識別を完了する。
【0076】
なお、識別サーバ300の未識別機器識別手段309は、検出データと要調査データが同一、ほぼ同一、類似である検出データが存在しなかった場合は、識別サーバ300が、調査用情報処理装置60に、要調査データを送信し、要調査データを、要調査電化製品リストに加えるように処理してもよい。また、この電化製品10について再度の調査を行うよう、管理者に注意を促すメッセージを、調査用情報処理装置60に出力させてもよい。
【0077】
[電化製品の機種識別]
次に、図7から図15に基づいて、情報処理装置50及び調査用情報処理装置60(以下では、情報処理装置50を代表的に説明する)が、電化製品10の種類(機種等)を自動的に識別する方法について説明する。図7は、情報処理装置50を含む被調査用ネットワーク100の全体構成を示す図である。図8は、情報処理装置50と電化製品10の機能ブロック図である。
【0078】
情報処理装置50は、リクエストパケット送信手段54と、レスポンスパケット受信手段55と、定義ファイル記憶手段56と、得点化手段57と、電化製品種類決定手段58とを備える。上記の各手段は、これを実現するプログラムがメインメモリに読み込まれて、制御部により実行され実現される。なお、定義ファイル記憶手段56と、得点化手段57と、電化製品種類決定手段58は、電化製品10とは独立した機能であるので、SaaS型の識別手法として、識別サーバ300等の公衆回線網3を介したサーバ側に備えられていてもよい。
【0079】
リクエストパケット送信手段54は、後述するリクエストパケットを送信する機能を有し、通信I/Fと、制御部により実現される。
【0080】
レスポンスパケット受信手段55は、後述するレスポンスパケットを受信する機能を有し、通信I/Fと、制御部により実現される。
【0081】
定義ファイル記憶手段56は、後述する定義ファイルを記憶する機能を有し、ハードディスク、メインメモリ等により実現される。
【0082】
得点化手段57は、定義ファイルに基づいて、各定義ファイルを得点化する機能を有し、制御部、ハードディスク、メインメモリ等により実現される。
【0083】
電化製品種類決定手段58は、最終的に電化製品の種類を決定する機能を有し、制御部、ハードディスク、メインメモリ等により実現される。
【0084】
電化製品10は、CPUにより実現される制御部と、通信I/Fにより実現される通信部24と、ハードディスク、メインメモリにより実現される記憶部22と、を少なくとも備え、マウス等の入力デバイスである操作部23を備えてもよい。
【0085】
[種類決定処理のフローチャート]
図9は、種類決定処理のフローチャートである。まず、情報処理装置50のリクエストパケット送信手段54は、電化製品10に対して、リクエストパケットを送信する(ステップS30)。
【0086】
リクエストパケットとは、電化製品10の種類を判別するためのレスポンスパケットを受信するために、情報処理装置50が、電化製品10に送信するパケットデータである。
【0087】
リクエストパケットは、例えば、ARP(Address Resolution Protocol)、ICMP(Internet Control Message Protocol)、SNMP(Simple Network Management Protocol)等のコマンドであってよく、uPnP(Universal Plug and Play)、DLNA(Digital Living Network Alliance)準拠のプロトコルであってよい。
【0088】
なお、リクエストパケット送信手段54は、定期的に電化製品10に対して、リクエストパケットを送信する態様であってよい。すなわち、リクエストパケット送信手段54が、数十秒毎、数分毎、数時間毎に、リクエストパケットを送信することで、通信可能に接続された電化製品10を、所定のタイミングで検知する。
【0089】
すなわち、被調査用ネットワーク100に新たな電化製品10が接続された場合に、この電化製品10を検知するために、情報処理装置50は、定期的に、所定のタイミングで、リクエストパケットを送信する。これによれば、情報処理装置50は、顧客が新たな電化製品10を接続した場合に、電化製品10に関する情報を得ることが可能となるため、被調査用ネットワーク100内の電化製品10の管理が容易となる。
【0090】
電化製品情報とは、電化製品の種類に関する情報であって、電化製品の種類(電化製品の種類を特定するためのメーカ名、機器名等)が少なくとも含まれる情報である。
【0091】
次に、情報処理装置50のレスポンスパケット受信手段55は、所定の電化製品10からレスポンスパケットを受信する(ステップS31)。
【0092】
レスポンスパケットとは、電化製品10から送信されるパケットであって、電化製品10の種類を判別する、あるいは、電化製品10の種類を判別する手がかりとなる、パケットデータである。レスポンスパケットとは、原則的には、情報処理装置50から送信されたリクエストパケットを受信した電化製品10から送信される応答パケットであるが、例外的に、レスポンスパケットが、リクエストパケットの応答パケットでなく、電化製品10からのブロードキャストパケットであってもよい。
【0093】
次に、情報処理装置50は、定義ファイル参照処理を行う(ステップS32)。情報処理装置50の制御部は、定義ファイル記憶手段56に記憶された定義ファイルを参照し、比較して、次の得点化処理(ステップS33)を行う。
【0094】
定義ファイル(辞書データ)とは、電化製品10ごとに、検出データと電化製品10の種類が予め定められたデータであって、電化製品10の種類を特定するために必要なデータである。後述する図15を参照すると、定義ファイル(電化製品A定義ファイル)は、1以上の定義項目(X5,Y2,Z3)からなり、定義項目の一つ一つを得点化して比較し、電化製品10(この場合、電化製品A)を特定する。定義項目とは、一つのリクエストパケット及びレスポンスパケットで電化製品10の種類を特定するための定義データである。
【0095】
次に、情報処理装置50の得点化手段57は、定義ファイルとレスポンスパケットを比較して、得点化(スコアリング)を行う(ステップS33)。
【0096】
得点化について、図15を参照して説明する。情報処理装置50は、1以上のリクエストパケット(A1,B1,C1)を送信し、これに対するレスポンスパケット(X5,Y8,Z9)を受信する。そして、情報処理装置50は、定義ファイル記憶手段56に記憶された、電化製品毎の定義ファイル(電化製品A定義ファイル、電化製品B定義ファイル、電化製品C定義ファイル)の定義項目を参照し、レスポンスパケットと比較する。
【0097】
例えば、リクエストパケットとして、ARPコマンドを送信し、このレスポンスをある電化製品10から受信した場合で説明する。ARPコマンドをターゲットの電化製品10に送信することで、ターゲットの電化製品10のMACアドレスの情報を含むパケットをレスポンスパケットとして受信する。
【0098】
図10に示すように、MACアドレスは、48Bitの符号からなり、上位24BitがベンダーIDとして、ベンダー固有のIDが付与され、次の8Bitが機種IDである。
【0099】
そして、定義ファイル記憶手段56には、電化製品毎の定義ファイルを構成するための、テーブルが記憶されていてよい。例えば、図11に示すように、MACアドレスメーカテーブルとして、上位24Bitの符号と、電化製品10のメーカ名(必ずしも、製造元のベンダー名でなくてよく、通信I/Fを備える電化製品10全体のベンダー(メーカ)名であってよい)と、得点化のためのポイントと、IDとが関係付けられている。さらに、図12に示すように、MACアドレス機種テーブルとして、上位8Bitの符号と、電化製品10の機種名と、得点化のためのポイントと、IDとが関係付けられている。
【0100】
このMACアドレスメーカテーブルと、MACアドレス機種テーブルの、各要素を抽出することで、定義項目となり、電化製品毎の定義ファイルを構成する。例えば、MACアドレスメーカテーブルのID001が、電化製品A定義ファイルのX5(図15参照)(定義項目X5)に該当し、MACアドレス機器テーブルのID010が、電化製品A定義ファイルのY2(定義項目Y2)に該当する。
【0101】
リクエストパケットとして送信されたA1のパケットを受けて、電化製品10は、レスポンスパケットを送信する。このレスポンスパケット(X5)と、電化製品Aの定義ファイルの定義項目を比較して、同一であれば、各テーブルを参照して、ポイントを付与する。
【0102】
例えば、上記の例で、レスポンスパケットX5が、ターゲットのMACアドレスの情報を含むパケットであって、48Bitの符号が「04−A3−43−5F−43−23」である場合で説明する。上位24Bitが定義項目X5(ID001)と同一であるため、0.3のポイントを付与する。さらに、次の8Bitにおいても、定義項目(ID010)と同一であるため、0.3のポイントを付与する。したがって、電化製品A定義ファイルは、合計0.6ポイントを取得することができる。
【0103】
なお、上記の例では、一のリクエストパケット(A1)に対して、レスポンスパケット(X5)により、2つの定義項目(ID001、ID010)に対して得点化しているが、このように、一のレスポンスパケットから複数の定義項目を得点化する態様であってよい。
【0104】
次に、情報処理装置50は、レスポンスパケットY8を、電化製品A定義ファイルのY2と比較して、レスポンスパケットZ9を、電化製品A定義ファイルのZ3と比較して、各ポイントを取得する(図15参照)。電化製品A定義ファイルの総合点は、このようにして求めた全てのポイントを足し合わせたものである。これを、電化製品A定義ファイル、電化製品B定義ファイル、電化製品C定義ファイル・・と、全ての電化製品ごとの定義ファイルに対して、総合点を求める。
【0105】
上記の説明では、レスポンスパケットX5と定義項目X5が同一である場合で説明したが、同一に限らず、類似度で判断してもよい。
【0106】
類似度で判断する例として、レスポンスパケットX5の上位24Bitの上位16Bitまでが同一であれば0.2ポイントを付与し、上位8Bitまでが同一であれば、0.1ポイントを付与する態様(パケットの文字列の類似度で判断する)であってよい。このようにすることで、レスポンスパケットと定義項目の類似度が高いとポイントを高くするといったように、ポイントの値を調整することができる。
【0107】
情報処理装置50は、複数種類のリクエストパケットを送信することで、複数のレスポンスパケットを電化製品10から受信する。
【0108】
次に、情報処理装置50の電化製品種類決定手段58が、電化製品10(機器)の種類を決定する(ステップS34)。すなわち、上記のような得点化を、全ての電化製品の定義ファイルで行い、取得した得点を比較して、得点が高い定義ファイルを抽出することで、電化製品10の種類を決定する。
【0109】
例えば、前述の説明のように、電化製品A定義ファイル、電化製品B定義ファイル、電化製品C定義ファイル・・と、全ての電化製品ごとの定義ファイルに対して、総合点を求め、最も得点の高い電化製品の定義ファイルを抽出して、電化製品10を特定する。
【0110】
図15を用いて説明すると、例えば、レスポンスパケット(X5,Y8,Z9)と電化製品A定義ファイル(X5,Y2,Z3)のX5が同一であるため、電化製品A定義ファイルでは、0.6ポイントを取得するとする。これに対して、電化製品B定義ファイルの各定義項目(X1,Y7,Z1)は、レスポンスパケット(X5,Y8,Z9)と、どれも同一ではないが、類似度を考慮して、0.3ポイントを取得できたとする。
【0111】
そして、電化製品C定義ファイル(X5,Y8,Z8)は、レスポンスパケット(X5,Y8,Z9)と、定義項目X5とY8が同一であるため、電化製品C定義ファイルでは、0.9ポイントを取得したとする。この場合には、電化製品AからCの定義ファイルのうち、電化製品Cの定義ファイルが最も高い総合点(0.9ポイント)であると決定し、定義ファイルCを抽出するため、電化製品10の種類は、電化製品Cと決定される。
【0112】
一例として、電化製品A定義ファイルを、A社というメーカ名までの定義ファイルとして、電化製品B定義ファイルを、A社というメーカ名に加えて、機器の種類の一つである(AB−01)まで特定できる定義ファイルとする。この場合は、ある電化製品10が、A社製で、AB−01という種類である場合には、電化製品A定義ファイルよりも、電化製品B定義ファイルの方が、ポイントが高くなる。したがって、電化製品10は、総合点が高くなる、電化製品B(A社のAB−01)であると決定される。
【0113】
逆に、ある電化製品10が、A社製で、BC−03という種類である場合には、A社製というところまで、電化製品Aもしくは電化製品Bの定義ファイルにより特定できる。したがって、機器名は特定できないが、少なくとも、メーカ名までは特定が可能であり、段階的に、電化製品情報を特定することができる。
【0114】
MACアドレス以外の得点化のための判断要素として、図13、図14を用いてTCP/IPのポートにより判断する例について説明する。電化製品10で特別に使用(バインド)されるポート番号の使用状況により、電化製品10の種類を特定する。
【0115】
図13に示すように、電化製品Xは、ポート番号5000、5002番は、使用中であり、5001番は使用していないとする。例えば、NETSTATコマンドにより、このステイタスを検知する。そして、図14に示すように、定義ファイル記憶手段56に記憶されたポート番号テーブルを参照して、使用中(バインド中)のポート番号を比較して、ID100の定義項目との同一を判断して、ポイントを付与する。ポート番号5000、5002番は、使用中であり、5001番は使用していない場合は、ポイントが0.2付与される。
【0116】
NETSTATコマンドを使用する場合は、リクエストパケットとして、NETSTATコマンドが、相手となる電化製品10にパケットを送信してもよいが、情報処理装置50は、電化製品10から、ブロードキャスト又はマルチキャストのパケットを予め受信しており、これらの受信したパケットを利用して、NETSTATのコマンド結果を得てもよい。
【0117】
すなわち、情報処理装置50が、リクエストパケットとなるNETSTATコマンドを、電化製品10に対して送信しなくても、これまでに受信していた電化製品10から送信されるブロードキャスト又はマルチキャストのパケット(ポート番号のバインド状態を通知するパケット等)に基づいて、上記の得点化処理が行われてもよい。
【0118】
なお、ポイントの付与は、ポート番号テーブルのポート番号とバインドの状態が完全に同一の場合のみではなく、存在するポートの何割が使用中であり、何割が不使用であるかということを判別して、使用程度(使用程度が完全に同一ではないが類似の程度)に応じてポイントが付与されてもよい。例えば、テーブルとして、ポートの使用程度とポイントが対応付けられて予め記憶されているとする。この場合、ポート番号5000、5002番は、使用中であり、5001番は使用していないときに、66%のポートが使用中である。したがって、66%のポートが使用中のときに、テーブルを参照して、所定のポイントを付与するといった処理である。
【0119】
さらに、OS(Operating System)のバージョンを確定して、ポイントの付与を実行してもよい。例えば、ブロードキャストに送信されるレスポンスパケットとして、nbns(Net BIOS Name Server)パケットを受信して、OSのバージョン情報を取得し、これに基づいて、OSを特定し、特定されたOSのバージョンに基づいて、ポイントが付与されてもよい。
【0120】
例えば、電化製品AB−01の定義ファイルに、定義項目として、「OSのバージョンが「X型」を使用している場合には、ポイントを0.5加算する」と登録されているとする。このとき、nbnsパケットにより、OSのバージョンが「X型」と特定されれば、電化製品AB−01のポイントを0.5加算するという態様である。
【0121】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のアプリケーションプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。アプリケーションプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からアプリケーションプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0122】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0123】
3 公衆回線網、10 電化製品、12 調査用電化製品、50 情報処理装置、60調査用情報処理装置、300 識別サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワーク、及びサーバから構成されるシステムであって、
前記情報処理装置が、
前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なう機器識別手段と、
前記機器識別手段により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断する未識別判断手段と、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、前記サーバに要調査データを送信する要調査決定手段と、を備え、
前記サーバが、
前記要調査データを受信し、予め記憶された辞書データを参照することで、機器識別ができたか否かを判断するサーバ機器識別手段と、
前記サーバ機器識別手段が、前記機器識別が完了できなかった場合に、前記調査用情報処理装置に、要調査データを送信する調査指令手段と、
前記調査用情報処理装置が、
前記要調査データを受信する要調査データ受信手段と、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記受信した検出データを、前記要調査データと比較する比較手段と、
前記比較手段が比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する未識別機器識別手段と、を備えるシステム。
【請求項2】
電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワーク、及びサーバから構成されるシステムが実行する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信するステップと、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なうステップと、
前記機器識別により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断するステップと、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、前記サーバに要調査データを送信するステップと、を実行し、
前記サーバが、
前記要調査データを受信し、予め記憶された辞書データを参照することで、機器識別ができたか否かを判断するステップと、
前記判断するステップにて、前記機器識別が完了できなかった場合に、前記調査用情報処理装置に、要調査データを送信するステップと、を実行し、
前記調査用情報処理装置が、
前記要調査データを受信するステップと、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信するステップと、
前記受信した検出データを、前記要調査データと比較するステップと、
比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別するステップと、を実行する方法。
【請求項3】
電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワーク、及びサーバから構成されるシステムに、動作させるためのシステム用プログラムであって、
前記情報処理装置に、
前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信するステップ、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なうステップ、
前記機器識別により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断するステップ、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、前記サーバに要調査データを送信するステップ、を実行させるための情報処理装置用プログラムと、
前記サーバに、
前記要調査データを受信し、予め記憶された辞書データを参照することで、機器識別ができたか否かを判断するステップ、
前記判断するステップにて、前記機器識別が完了できなかった場合に、前記調査用情報処理装置に、要調査データを送信するステップ、を実行させるためのサーバ用プログラムと、
前記調査用情報処理装置に、
前記要調査データを受信するステップ、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信するステップ、
前記受信した検出データを、前記要調査データと比較するステップ、
比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別するステップ、を実行させるための調査用情報処理装置用プログラムと、
から構成されるシステム用プログラム。
【請求項4】
電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク及び、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワークと通信可能に接続されたサーバであって、
前記情報処理装置から、前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なう機器識別手段と、
前記機器識別手段により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断する未識別判断手段と、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定する要調査決定手段と、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを当該サーバに送信するように、前記調査用情報処理装置に指令する調査指令手段と、
前記検出データを前記調査用情報処理装置から受信し、受信した検出データを、前記要調査データと比較する比較手段と、
前記比較手段が比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する未識別機器識別手段と、
を備えるサーバ。
【請求項5】
電化製品と情報処理装置から構成される被調査用ネットワーク及び、予め機器識別が行われている調査用電化製品と調査用情報処理装置から構成される調査用ネットワークから構成されるシステムであって、
前記情報処理装置が、
前記被調査用ネットワーク内の電化製品にパケットを送信し、当該パケットと、当該パケットに対するレスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記検出データが前記電化製品の種類と予め対応付けられた辞書データと、前記検出データとに基づいて、前記電化製品の機器識別を行なう機器識別手段と、
前記機器識別手段により前記電化製品の機器識別が完了できたか否かを判断する未識別判断手段と、
前記電化製品の機器識別が完了できなかった場合に、機器識別が完了できなかった電化製品に送信したパケットと、当該パケットに対する応答データとからなる検出データを、要調査データと決定し、前記調査用情報処理装置に要調査データを送信する要調査決定手段と、を備え、
前記調査用情報処理装置が、
前記要調査データを受信する要調査データ受信手段と、
前記パケットを、前記調査用電化製品に送信し、当該パケットに対するレスポンスを受信し、当該パケットと当該レスポンスとから構成される検出データを受信する検出データ受信手段と、
前記受信した検出データを、前記要調査データと比較する比較手段と、
前記比較手段が比較した結果、前記機器識別が完了できなかった電化製品の機器を識別する未識別機器識別手段と、を備えるシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−169853(P2012−169853A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29035(P2011−29035)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【特許番号】特許第4892634号(P4892634)
【特許公報発行日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)
【Fターム(参考)】