説明

電子カメラ

【課題】 電子カメラを薄型化する。
【解決手段】 撮影時は、ズームレンズユニット11が伸長し、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118と押え板204と間隔が開いている。よって、フィルターベース202が圧縮していないので、CCDユニット26とOLPF28との間が、所定の距離となる所定位置にOLPF28が位置している。したがって、OLPF28にゴミなど異物が付着しても、いわゆるピンボケ状態になるので、このゴミが影となって撮影画像に写りにくい。これに対し非撮影時には、ズームレンズユニット11が沈動し、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118が矢印XB方向に移動する。そして、後群レンズ枠118が押え板204に当接して押し、フィルターベース202を圧縮し、OLPF28をCCDユニット26に近接した近接位置に移動させる。このフィルターベース202の圧縮分、デジタルカメラ110を薄くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラでは、未使用時(非撮影時)の薄型化のため、沈胴式のレンズユニットが採用されているものがある。このようなデジタルカメラは、電源オフ状態では、カメラ筐体にレンズユニットを格納しておき、電源をオンすると、レンズユニットを伸長して突出させ、撮影可能なスタンバイ状態となる。
【0003】
そして、デジタルカメラの未使用時における、更なる薄型化のため、レンズユニットの沈動時に、レンズの一部を光軸外に退避させる構成や光軸を屈折させた構成が提案されている。
【0004】
さて一方、モアレの発生を防止するために撮影光の高周波成分を除去する光学ローパスフィルターをCCDの前方に配置している。そして、この光学ローパスフィルターにゴミなどの異物が付着することがある。光学ローパスフィルターとCCDとが近接していると、この異物が影となって撮影画像に写る。しかし、光学ローパスフィルターとCCDとを離すと、いわゆるピンボケ状態になるので、影となって写りにくくなる。したがって、光学ローパスフィルターとCCDとの間は所定の距離以上、離しておく必要がある。
【0005】
しかしながら、デジタルカメラを薄型化するためには、光学ローパスフィルターとCCDとを近接させたいが、前述したように光学ローパスフィルターに付着した異物が影となって写りやすくなるので、近接させることができない。
【0006】
なお、光学ローパスフィルターを光軸方向と直交する方向に移動させる構成が提案されているが、このような構成は、光学ローパスフィルターを移動するスペースが必要であるので、デジタルカメラの小型化には寄与しない。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平07−203288号公報
【特許文献2】特開2000−595656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、電子カメラを薄型化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の電子カメラは、撮像装置筐体と、前記撮像装置筐体から光軸方向に伸長及び沈動し、突出長が変化するレンズユニットと、前記レンズユニットによって結像した被写体像を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置され、前記光軸方向に移動可能な光学ローパスフィルターと、を備え、前記レンズユニットの伸長及び沈動に連動し、前記光学ローパスフィルターが、前記撮像素子との間の距離が所定距離となる所定位置と該撮像素子に近接した近接位置とに移動することを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の電子カメラは、撮像素子の前方に配置された光学ローパスフィルターが光軸方向に移動可能となっている。そして、レンズユニットの伸長及び沈動に連動し、光学ローパスフィルターが、撮像素子との間の距離が所定距離となる所定位置と撮像素子に近接した近接位置とに移動する。
【0010】
さて、光学ローパスフィルターにゴミなどの異物が付着すると、影となって撮影画像に写り込む。この写り込みは、光学ローパスフィルターと撮像素子との距離が近いほど目立ち、間隔をあけると目立たなくなる。なお、この目立たなくなる距離が所定距離であり、このときの光学ローパスフィルターの位置が所定位置である。
【0011】
よって、レンズユニットが伸長した状態では、光学ローパスフィルターに付着したゴミなどの異物の写り込みを緩和するため、光学フィルターを撮像素子との距離が所定距離となる所定位置とし、レンズユニットが沈動した状態では、光学ローパスフィルターは光軸方向に移動に、撮像装置に近接した近接位置に移動する。
【0012】
このように、レンズユニットの沈動に連動し、光学ローパスフィルターが所定位置から近接位置に移動する分、薄型化できる。
【0013】
また、レンズユニットの伸長では、光学ローパスフィルターは所定位置にあるので、光学ローパスフィルターにゴミなどの異物が付着しても、影となって撮影画像に写り込が目立たない。
【0014】
請求項2に記載の電子カメラは、請求項1に記載の構成において、前記レンズユニットの伸長及び沈動と共に前記光軸方向に移動する移動部材と、前記撮像素子と前記光学ローパスフィルターとの間に配置された弾性部材と、を備え、前記レンズユニットの沈動と共に前記移動部材が光軸方向に移動することによって、該移動部材に押されて前記弾性部材が圧縮し、該光学ローパスフィルターが前記近接位置に移動し、前記レンズユニットの伸長と共に前記移動部材が光軸方向に移動することによって、該弾性部材が復元し、該光学ローパスフィルターが前記所定位置に移動すること特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の電子カメラは、レンズユニットの沈動と共に移動部材が光軸方向に移動することによって、移動部材に押されて弾性部材が圧縮し、光学ローパスフィルターが近接位置に移動する。また、レンズユニットの伸長と共に移動部材が光軸方向に移動することによって、弾性部材が復元し、光学ローパスフィルターが所定位置に移動する。
【0016】
このように簡単な構成で、レンズユニットの伸長及び沈動に連動し、光学ローパスフィルターを所定位置と近接位置とに移動することができる。
【0017】
請求項3に記載の電子カメラは、請求項2に記載の構成おいて、前記弾性部材は、前記光学ローパスフィルターと前記撮像素子との間を密閉することを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の電子カメラは、弾性部材が光学ローパスフィルターと撮像素子との間を密閉している。よって、撮像素子にゴミなどの異物が付着しない。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、光学ローパスフィルターが所定位置から近接位置に移動する分、薄型化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の一の実施形態のデジタルスチルカメラ110(以下、デジタルカメラ110と略す)について説明する。
【0021】
図1に示すように、デジタルカメラ110の正面には、露光に際して被写体が適正な露光光量が得られない低照度の場合に発光されるストロボ112と、撮影される被写体像と略同等の像を示す光が入射するファインダー窓114と、前群レンズ16(図1(B)参照)を保護するための開閉可能なレンズバリヤ116と、が設けられている。
【0022】
デジタルカメラ110の上面には、デジタルカメラ110の各部への電源電力の供給/供給停止の切り替えを行う電源スイッチ124と、撮影指示ボタンとして、撮影を実行する際に撮影者によって押圧操作されるシャッタスイッチ(所謂レリーズボタン)126とが設けられている。
【0023】
デジタルカメラ110の側面には、撮影によって得られた画像データをデジタルデータとして記憶する可搬型の記録メディア(本実施の形態では、スマートメディア)をデジタルカメラ110に装填するためのスロット(図示省略)が設けられている。
【0024】
デジタルカメラ110の背面には、撮影によって得られた被写体像、各種メニュー、画像処理に関するパラメータ、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(図示省略)、カーソルボタン、撮影者によって覗かれるファインダー接眼部(図示省略)等が設けられている。
【0025】
また、図1(B)に示すように、デジタルカメラ110は、2段繰り出し式の光学ズーム機能付きズームレンズユニット11を備えている。デジタルカメラ110は、撮影時には前述したレンズバリヤ116(図1(A)参照)が開き、前群レンズ16が外部に現れると共に、ズームレンズユニット11の、沈胴されていた内筒15と外筒14とが伸長する。つまり、使用中はカメラ筐体12からズームレンズユニット11を繰り出し伸長した状態(突出した状態)とするが、使用中以外は、ズームレンズユニット11をカメラ筐体12に格納する構成となっている。よって、未使用時のデジタルカメラ110は薄型化されている。
【0026】
さて、ズームレンズユニット11が沈動し格納された状態である図1(A)のときの内部の模式図が図3(B)であり、ズームレンズユニット11が繰り出し伸長した状態である図1(B)のときの内部の模式図が図3(A)である。
【0027】
図2と図3に示すように、デジタルカメラ110の内部の後方のCCDベース200に、撮像素子であるCCD22やカバーガラス24等からなるCCDユニット26が取り付けられている。CCD22は多数のフォトダイオード(図示省略)が平面的に配列され、所定のカラーフィルター配列構造(例えば、ハニカム配列、ベイヤー配列等)を備えている。このCCDユニット26の前方には、モアレの発生を防止するために撮影光の高周波成分を除去する光学ローパスフィルター28(以降、OLPF28とする)が配置されている。
【0028】
さて、CCDベース200には、CCDユニット26に対応した部分に孔202Bが形成された窓枠形状のフィルターベース202が接着接合されている。フィルターベース202の後面の外周部分にはリブ部202A(図3参照)が形成されており、このリブ部202AがCCDベース200に形成された凹部200Aに嵌る構成となっている。
【0029】
また、フィルターベース202はスポンジなどの弾性変形する弾性部材からなる。このフィルターベース202の前面の孔202Bの内周部分は階段状になっており、一段下がった面202CにOLPF28が接着接合されている。このため、フィルターベース202の最前面とOLPF28の前面とは略同一面となる。
【0030】
更に、OLPF28とフィルターベース202との前面に、CCDユニット26に対応する孔が形成された窓枠形状の押え板204が貼り付けられている。(押え板204が最前面に位置する構成となる)。なお、押え板204は、金属や樹脂からなり、OLPF28より高剛性である。
【0031】
また、フィルターベース202によって、CCDユニット26とOLPF28との間の空間が密閉される構成になっている。
【0032】
さて、図3(A)と図4(A)に示すように、ズームレンズユニット11が伸長した状態(図1(B))では、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118と押え板204とは間隔があいている。
【0033】
なお、この状態のとき、CCDユニット26とOLPF28との間が、所定の距離となる所定位置にOLPF28が位置する構成となっている。なお、この所定距離は、1.0mm〜2.0mm程度である。
【0034】
図3(B)と図4(B)に示すように、ズームレンズユニット11が沈動すると、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118が矢印XB方向(光軸201と同一方向)に移動する。後群レンズ枠118が移動すると、後群レンズ枠118が押え板204に当接して押し、フィルターベース202を圧縮させ、OLPF28がCCDユニット26に近接する。なお、このようにフィルターベース202を圧縮しても、フィルターベース202の外周部分のリブ部202AがCCDベース200の凹部200Aに嵌っているので、フィルターベース202がズレたりしない。また、高剛性の押え板204を介して押されるので、フィルターベース202は均一に圧縮される。
【0035】
なお、この近接した状態のときの、CCDユニット26とOLPF28との間の距離は0.5mm程度である。また、このときのOLPF28の位置を近接位置とする。
【0036】
そして、ズームレンズユニット11を繰り出し伸長すると(図1(B))、図3(A)と図4(A)に示すように、後群レンズ枠118がXA方向(光軸201と同一方向)に移動して押え板2204から離間し、フィルターベース202が復元し、CCDユニット26とOLPF28との間が所定距離となる所定位置にOLPF28が移動する。
【0037】
つぎに本実施形態の作用について説明する。
【0038】
撮影時は、図1(B)と図4(B)に示すように、ズームレンズユニット11が伸長し、図3(A)と図4(A)に示すように、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118と押え板204と間隔が開いている。よって、フィルターベース202が圧縮していないので、CCDユニット26とOLPF28との間が、所定の距離(1.0mm〜2.0mm程度)となる所定位置にOLPF28が位置している。
【0039】
したがって、OLPF28にゴミなど異物が付着しても、いわゆるピンボケ状態になるので、このゴミが影となって撮影画像に写りにくい。
【0040】
これに対し非撮影時には、図1(A)に示すように、ズームレンズユニット11が沈動し、図3(B)と図4(B)に示すように、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118が矢印XB方向に移動する。そして、後群レンズ枠118が押え板204に当接して押し、フィルターベース202を圧縮し、OLPF28をCCDユニット26に近接した近接位置に移動させる。
【0041】
したがって、このフィルターベース202の圧縮分(本実施形態では、2.0mm〜1.0mmから0.5mmを引いた、1.5mm〜0.5mm)、デジタルカメラ110を薄くできる。
【0042】
このように、ズームレンズユニット11の繰り出し、及び沈動に連動し、OLPF28が、CCDユニット26との間が所定距離となる所定位置(図1(A)、図3(B),図4(B))とCCDユニット26に近接した近接位置(図1(B)、図3(A)、図4(B))に移動する構成となっている。
【0043】
したがって、OLPF28の光軸201方向の移動分、デジタルカメラ110が薄型化されている。つまり、OLPF28に付着した異物の撮影画像への写り込みの緩和とカメラ筐体12の薄型化という、相反すること(従来はトレードオフの関係にあり両立が困難であったこと)を両立させている。
【0044】
更に、フィルターベース202はCCDユニット26とOLPF28との間をシールし密閉しているので、CCDユニット26にはゴミなどの異物は付着しない。
【0045】
つぎに、本発明の第2の実施形態に係るデジタルカメラについて説明する。
【0046】
なお、第1の実施形態とは、フィルターベースとその近傍の構成が異り、その他の構成は同様である。よって、重複する説明は省略する。
【0047】
図5に示すように、フィルターベース220の後面の孔220Bの内周部分は階段状になっており、一段下がった面220CにOLPF28が接着接合されている。よって、フィルターベース220の後面とOLPF28の後面とが略同一面となっている。なお、押え板204(図3、図4参照)は貼り付けられていない。
【0048】
第一の実施形態と同様に、図5(B)に示すように、ズームレンズユニット11(図1(A)、参照)を沈動させると、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118が矢印XB方向(光軸201と同一方向)に移動する。後群レンズ枠118が移動すると、フィルターベース220に当接して圧縮し、OLPF28がCCDベース200に当接しCCDユニット26に近接する
また、ズームレンズユニット11を繰り出し伸長すると(図1(B))、図5(A)に示すように後群レンズ枠118がXA方向(光軸201と同一方向)に移動しフィルターベース220から離間し、CCDユニット26とOLPF28との間が所定距離となる所定位置にOLPF28が移動する。
【0049】
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
【0050】
図4(B)と図5(B)とを比較するとわかるように、本実施形態では、OLPF28がCCDベース200に当接するので、第一の実施形態より、本実施形態の方がOLPF28はCCDユニット26により近接する。つまり、第一の実施形態より薄型化される。
【0051】
なお、このように本実施形態の方が第一実施形態よりOLPF28はCCDユニット26に近接するが、第一の実施形態は押し板204があるので、フィルターベースの姿勢、すなわちOLPFの姿勢は本実施形態より安定する。
【0052】
つぎに、本発明の第3の実施形態に係るデジタルカメラについて説明する。
【0053】
なお、第1、及び第二の実施形態と同じ部材には同じ符号とし、重複する説明は省略する。
【0054】
図6に示すように、フィルターベース320は窓枠状をし、金属や樹脂などからなる。このフィルターベース320にOLPF28が接合されている。なお、フィルターベース320の後面とOLPFの後面とは同一面となっている。フィルターベース320の四隅には、孔320Aが形成されている。この孔320AにはCCDベース200から立設する円柱上のピン322が通っている。また、このピン322の先端は外径が孔320Aより大きい鍔(つば)部322Aが形成されている。更に、ピン322には圧縮バネ324が挿通している。なお、ピン322の長手方向は光軸201と平行である。
【0055】
このような構成をしているので、フィルターベース320は、圧縮バネ324によって鍔部322Aに付勢される。そして、この状態のときが、CCDユニット26とOLPF28との間が所定の距離(1.0mm〜2.0mm程度)となる所定位置にOLPF28が位置する。
【0056】
また、図6(B)に示すように、ズームレンズユニット11の沈動により(図1(A)参照)、後群レンズ18を保持している後群レンズ枠118が矢印XB方向に移動する。後群レンズ枠118が移動すると、フィルターベース320に当接して押し、圧縮バネ324を圧縮してOLPF28をCCDユニット26に近接した近接位置に移動させる。
【0057】
なお、この構成のみでは、OPLF28とCCDユニット26との間の空間が密閉されないので、別途、密閉するための部材を設け、密閉構造とした方が望ましい。
【0058】
例ば、孔200Aとピン322との間にエアシールを設けると共に、フィルターベース320の周囲にCCDベース200との間をつなぐ蛇腹部材329を設けることで密閉構造となる。
【0059】
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
【0060】
光軸201と平行なピン322に沿ってOPLF28が移動する。よって、より正確に光軸201に沿って移動する。また、フィルターベース320は金属や樹脂からなる剛体であるので、OPLF28の姿勢が非常に安定する。更に、OPLF28がCCDユニット26により近接する。
【0061】
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0062】
ズームレンズユニット11に連動して、OLPFが光軸方向に移動する機構であるが、上記の実施形態の機構に限定されない。リンクやカムなどを介してOLPFが光軸方向に移動する機構であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るデジタルカメラを示し、(A)はズームレンズユニットが沈動し格納された状態を示し、(B)はズームレンズユニットが繰り出し伸長している状態を示す図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係るデジタルカメラの内部の要部の分解斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係るデジタルカメラの内部の要部を示し、(A)は光学ローパスフィルターが所定位置に位置し、(B)は光学ローパスフィルターが近接位置に位置している図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係るデジタルカメラの内部の要部を拡大した図であり、(A)は光学ローパスフィルターが所定位置に位置し、(B)は光学ローパスフィルターが近接位置に位置している図である。
【図5】本発明の第二の実施形態に係るデジタルカメラの内部の要部を拡大した図であり、(A)は光学ローパスフィルターが所定位置に位置し、(B)は光学ローパスフィルターが近接位置に位置している図である。
【図6】本発明の第三の実施形態に係るデジタルカメラの内部の要部を拡大した図であり、(A)は光学ローパスフィルターが所定位置に位置し、(B)は光学ローパスフィルターが近接位置に位置している図である。
【符号の説明】
【0064】
11 ズームレンズユニット(レンズユニット)
12 カメラ筐体(撮像装置筐体)
22 CCD(撮像素子)
28 光学ローパスフィルター
110 デジタルスチルカメラ(電子カメラ)
118 後群レンズ枠(移動部材)
201 光軸
202 フィルターベース(弾性部材)
220 フィルターベース(弾性部材)
324 圧縮バネ(弾性部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置筐体と、
前記撮像装置筐体から光軸方向に伸長及び沈動し、突出長が変化するレンズユニットと、
前記レンズユニットによって結像した被写体像を電気信号に変換する撮像素子と、
前記撮像素子の前方に配置され、前記光軸方向に移動可能な光学ローパスフィルターと、
を備え、
前記レンズユニットの伸長及び沈動に連動し、
前記光学ローパスフィルターが、前記撮像素子との間の距離が所定距離となる所定位置と、該撮像素子に近接した近接位置と、に移動することを特徴とする電子カメラ。
【請求項2】
前記レンズユニットの伸長及び沈動と共に前記光軸方向に移動する移動部材と、
前記撮像素子と前記光学ローパスフィルターとの間に配置された弾性部材と、
を備え、
前記レンズユニットの沈動と共に前記移動部材が光軸方向に移動することによって、該移動部材に押されて前記弾性部材が圧縮し、該光学ローパスフィルターが前記近接位置に移動し、
前記レンズユニットの伸長と共に前記移動部材が光軸方向に移動することによって、前記弾性部材が復元し、前記光学ローパスフィルターが前記所定位置に移動すること特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項3】
前記弾性部材は、前記光学ローパスフィルターと前記撮像素子との間を密閉することを特徴とする請求項2に記載の電子カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−110530(P2007−110530A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−300543(P2005−300543)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】