説明

電子チラシシステム

【課題】 電子媒体を用いることで大量の広告配信が容易になったが、この結果、消費者にとって不要な広告が送られてしまい、真に必要な広告が消費者の元に届かずに埋もれてしまうという課題があった。
【解決手段】 本発明は、かかる実情に鑑み、電子媒体による地域に特化した広告を広告主が容易に提供し、消費者が気軽に閲覧することができる電子チラシシステムを提案する。送受信装置の機器固有識別情報に対応するCATV局サービスサーバ装置から、電子チラシサーバへのリンク情報が送受信装置に送信されるため、消費者は自分の属している地域の電子チラシサーバにアクセスすることが可能となり、地域に特化した宣伝広告を入手することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子チラシシステムに関するものでる。
【背景技術】
【0002】
従来より、紙ベースでの宣伝広告に加え、電子媒体を利用した宣伝広告が広く一般に行なわれている。電子媒体を利用することによって、低コストでの広告を提供することができ、その上、有限資源である紙を節約することが可能になるので、地球環境にも優しいというメリットが生まれる。
【0003】
こうした電子媒体を利用した宣伝広告を行なうときには、インターネット等の既存のネットワーク設備を用いることになる。これにより、広告配信地域のボーダレス化が進み、遠方の消費者への宣伝広告が頻繁に行なわれるようになったが、一方で、地域に特化した宣伝広告を効果的に行なうことができなくなっていた。また、電子媒体を用いることで大量の広告配信が容易になったが、この結果、消費者にとって不要な広告が送られてしまい、真に必要な広告が消費者の元に届かずに埋もれてしまうという課題があった。
【0004】
この課題を解決するために、例えば特許文献1に開示されているように、地区ごとに地区認証情報を設定しておき、地区認証情報を以って接続したユーザーを、地区ごとの宣伝広告情報が掲載されている各ウェブサイトに接続するように管理するという方法が行なわれてきた。
【特許文献1】特開2002−109247号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、地区ごとの宣伝広告情報が掲載されているウェブサイトに単にユーザーを接続させることが必ずしも消費者や広告主のニーズを満たすものであるとは限らない。実際に広告を掲載する各商店の店主が手軽に広告を掲載し、また、消費者が気軽に閲覧することができるシステムが必要である。例えば、広告主である商店の店主等にとっては、広告情報をサーバで公開するために、HTMLファイル等を利用した広告情報用のデータを自ら作成するか、あるいは、業者に委託しなければならないという煩わしさがあった。また、消費者にとっては、地域に特化した広告情報を閲覧する場合には、該当ウェブサイトを開くために自ら意識的にIDやパスワードを入力することが必要であり、気軽に広告を見る機会が与えられていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、かかる事情に鑑み、電子媒体による地域に特化した広告を広告主が容易に提供し、消費者が気軽に閲覧することができる電子チラシシステムを提案する。
【0007】
この電子チラシシステムは、送受信装置と、ポータルサーバ装置と、複数のCATV局サービスサーバ装置と、複数の電子チラシサーバ装置と、複数の電子チラシ送付端末と、からなる。
【0008】
ポータルサーバ装置は、送受信装置から送信される機器固有識別情報からCATV局名識別子を抽出して当該送受信装置の地域を特定し、該当するCATV局サービスサーバ装置へのリンク情報を当該送受信装置に送信する。そして、送受信装置には、CATV局サービスサーバ装置から当該地域の電子チラシ情報を保持している電子チラシサーバ装置へのリンク情報が送られてくる。このため、消費者は自分の居住地域を意識することなく、地域に特化した宣伝広告を得ることができる。また、広告主は電子チラシサーバ装置に電子チラシ情報を送信するだけで、手軽に広告を掲載することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電子チラシシステムにおいては、送受信装置の機器固有識別情報からCATV局名識別子を取得し、当該CATV局名識別子に基づいて、対応するCATV局サービスサーバ装置へのリンク情報を送受信装置に送信するため、消費者は自分の所在している地域を意識せずに、地域に特化した情報をCATV局サービスサーバ装置から得ることができる。
【0010】
そして、地域に存在する電子チラシサーバへのリンク情報が前記CATV局サービスサーバ装置から送受信装置に送信されるため、消費者は自分の属している地域の電子チラシサーバにアクセスすることが可能となり、地域に特化した宣伝広告を入手することが可能となる。
【0011】
また、電子チラシサーバ装置を各地域ごとに設置することにより、当該地域に限定された広告が集まることになり、実際の購買に結びつく可能性の高い効果的な宣伝広告が期待できる。
【0012】
更には、広告主は掲載を希望する電子チラシ情報を電子チラシサーバに送信するだけで、地域の消費者に広告を配信することが可能となるため、煩雑な処理を行うことなく手軽に広告を掲載することができ、事情に応じた広告掲載が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。
実施形態1は、主に請求項1などについて説明する。
実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。
実施形態3は、主に請求項3などについて説明する。
実施形態4は、主に請求項4などについて説明する。
【0014】
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態は、送受信装置と関連付けられた機器固有識別情報に基づく地域サービス、特に電子チラシの提供に関するものである。
【0015】
図1は、本実施形態の概念の一例を示すものである。ポータルサーバ装置は、送受信装置から送信される機器固有識別情報に基づいて当該送受信装置の地域を特定し、該当するCATV局サービスサーバ装置へのリンク情報を当該送受信装置に送信する。そして、送受信装置は、CATV局サービスサーバ装置から送信される電子チラシサーバ装置へのリンク情報に基づいて、当該地域の電子チラシ情報を保持している電子チラシサーバへアクセスし、地域に特化した電子チラシ情報を取得することができる。
【0016】
<実施形態1の構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示す。
【0017】
本実施形態の「電子チラシシステム」(0200)は、「送受信装置」(0210)と、「ポータルサーバ装置」(0220)と、複数の「CATV局サービスサーバ装置」(0230、0270)と、複数の「電子チラシサーバ装置」(0240、0280)と、複数の「電子チラシ送付端末」(0250、0290)と、からなる電子チラシシステムである。送受信装置(0210)が、他の装置とそれぞれ情報を送受信することにより、電子チラシ情報を取得することが可能となる。「CATV局サービスサーバ装置」(0230、0270)と、「電子チラシサーバ装置」(0240、0280)と、「電子チラシ送付端末」(0250、0290)が複数ある理由は、通常、地域ごとに夫々「CATV局サービスサーバ装置」(0230、0270)があり、これに付随して「電子チラシサーバ装置」(0240、0280)や、「電子チラシ送付端末」(0250、0290)が夫々あるからである。
【0018】
<実施形態1の構成の説明>
最初に、送受信装置(0210)の構成要件について、図3を用いて説明する。図3は、送受信装置(0300)の機能ブロック図の一例である。
【0019】
送受信装置(0300)は、「機器固有識別情報保持部」(0310)と、「第一通信部」(0320)と、「表示部」(0330)と、からなる。
【0020】
「機器固有識別情報保持部」(0310)は、送受信装置を一意に識別する情報である機器固有識別情報を保持する。機器固有識別情報としては、製造時に割り振られている製造番号、ファックス番号や電話番号、又はFQDN(Full Qualified Domain Name)、IPアドレス、IPアドレスやFQDNとポート番号の組み合わせ等が考えられる。また、この機器固有識別情報は、一意に送受信装置を識別することができる情報であればよいので、既に割り振られている機器固有識別情報を変更しても構わない。例えば、IPアドレスが含まれているときに、IPv4(Internet Protocol Version 4)からIPv6(Internet Protocol Version 6)へと移行した場合には、これに付随して機器固有識別情報が変わっても構わない。
【0021】
この保持部は、例えば、DVDなどの記録メディアやハードディスクドライブで構成されていたり、あるいは、ROMなどの書き換え不能なメディアで構成されていたりする。以下、本明細書中での情報の保持部は、同様に構成される。
【0022】
「第一通信部」(0320)は、「機器固有識別情報送信手段」(0321)と、「CATV局サービスサーバ情報受信手段」(0322)と、「電子チラシサーバ情報要求情報送信手段」(0323)と、「電子チラシサーバ情報受信手段」(0324)と、「電子チラシ表示情報要求情報送信手段」(0325)と、「電子チラシ表示情報受信手段」(0326)と、を含む。
【0023】
この通信部は、例えば、公衆回線や専用線などの有線を用いて接続するように構成されていてもよいし、あるいは、携帯電話や無線LANのように、物理的な線で結ばれることなく無線で接続するように構成されていてもよい。以下、本明細書中での通信部および送信部は、同様に構成される。
【0024】
「機器固有識別情報送信手段」(0321)は、機器固有識別情報保持部から機器固有識別情報を取得し、ポータルサーバ装置に送信する。ポータルサーバ装置に送信するタイミングは、例えば、電源をONにすることにより、直ちに送信する場合もあれば、電源ON後、ポータルサーバ経由ボタンを押下すること等により、送信する場合もある。「CATV局サービスサーバ情報受信手段」(0322)は、前記機器固有識別情報に応じて、ポータルサーバ装置から送信されるCATV局サービスサーバ情報を受信する。機器固有識別情報に応じて、とは、機器固有識別情報を受信後、直ちに送信される場合であってもよいし、機器固有識別情報を受信した後、別の動作をトリガーにして送信される場合であってもよい。ここで、「CATV局」とは、本明細書中においてはケーブルテレビの略語として使用しており、同軸ケーブルや光ファイバーケーブルなどを使ったテレビ放送や、双方向通信や衛星を利用したネットワークサービスを送受信装置に対して提供している。また、「CATV局サービスサーバ情報」とは、複数のCATV局サービスサーバ装置のいずれかへのリンクを示す情報である第一リンク情報を含む情報である。リンクを示す情報とは、例えば、URLやURLの一部であってもよいし、あるいは、送受信装置に予めURL一覧が保持されている場合に、当該URLに対応したキー値であってもよい。以下、本明細書中のリンクを示す情報について同様である。なお、本明細書中の地域とは、CATV局サービスサーバ情報に含まれる第一リンク情報のCATV局サービスサーバ装置の管轄下にある範囲のことをいう。
【0025】
送受信装置は、CATV局サービスサーバ情報を受信することにより、機器固有識別情報に対応する地域のCATV局サービスサーバ装置へのリンク情報を知ることができるため、該当する地域のCATV局サービス装置へアクセスすることが可能となる。CATV局サービスサーバ情報には、第一リンク情報の他に、例えば、ショッピングやレジャーに関する情報を掲載しているサーバへのリンク情報が含まれていてもよい。
【0026】
「電子チラシサーバ情報要求情報送信手段」(0323)は、前記CATV局サービスサーバ情報受信手段にて受信したCATV局サービスサーバ情報に基づいて、複数のCATV局サービスサーバ装置のいずれかに、電子チラシサーバ情報要求情報を送信する。送信するタイミングとしては、CATV局サービスサーバ情報を受信後直ちに送信してもよいし、別の動作をトリガーにして送信される場合であってもよい。ここで、「電子チラシサーバ情報要求情報」とは、複数の電子チラシサーバ装置のいずれかへのリンクを示す情報である第二リンク情報を含む電子チラシサーバ情報を要求する情報である。「電子チラシサーバ情報」には、第二リンク情報の他に、例えば、CATV局が独自に実施しているサービスを掲載しているサイトへのリンク情報が含まれていてもよい。
【0027】
「電子チラシサーバ情報受信手段」(0324)は、前記電子チラシサーバ情報要求情報に応じてCATV局サービスサーバ装置から送信される電子チラシサーバ情報を受信する。電子チラシサーバ情報要求情報に応じて、とは、電子チラシサーバ情報要求情報を受信後、直ちに送信される場合であってもよいし、電子チラシサーバ情報要求情報を受信した後、別の動作をトリガーにして送信される場合であってもよい。これにより、送受信装置は、電子チラシサーバ装置へのリンク情報を知ることができるため、該当する地域の電子チラシサーバ装置へアクセスすることが可能となる。
【0028】
「電子チラシ表示情報要求情報送信手段」(0325)は、前記受信した電子チラシサーバ情報に基づいて、複数の電子チラシサービスサーバ装置のいずれかに、電子チラシ表示情報要求情報を送信する。ここで、「電子チラシ表示情報要求情報」とは、電子チラシの表示に関する情報である電子チラシ表示情報を要求する情報である。「電子チラシ表示情報」の一例としては、JPEGやGIFのような画像ファイル形式や、これらを一覧にまとめて縮小して表示するように施されているHTMLやXMLなどの記述ファイル形式が挙げられる。電子チラシ表示情報要求情報を送信するタイミングとしては、電子チラシ表示情報要求情報を受信後直ちに送信してもよいし、別の動作をトリガーにして送信される場合であってもよい。
【0029】
「電子チラシ表示情報受信手段」(0326)は、前記電子チラシ表示情報要求情報に応じて電子チラシサーバ装置から送信される電子チラシ表示情報を受信する。電子チラシ表示情報要求情報に応じて、とは、電子チラシ表示情報要求情報を受信後、直ちに送信される場合であってもよいし、電子チラシ表示情報要求情報を受信した後、別の動作をトリガーにして送信される場合であってもよい。
【0030】
「表示部」(0330)は、前記の電子チラシ表示情報や、CATV局サービスサーバ情報や、電子チラシサーバ情報などを表示する。表示部は、例えば、送受信装置と一体となっているモニターであってもよいし、プロジェクターなどの外部装置に出力可能なものであっても構わない。また、必ずしも表示を実施するものでなくてもよく、出力信号を生成する機能を有している処理部であってもよい。
【0031】
送受信装置(0300)の一例としては、デジタルテレビが挙げられる。デジタルテレビは双方向の通信が可能であるため、本発明に適した装置である。
【0032】
次に、ポータルサーバ装置(0220)の構成要件について図4を用いて説明する。図4は、ポータルサーバ装置(0400)の機能ブロック図の一例である。
【0033】
ポータルサーバ装置(0400)は、「第二通信部」(0410)と、「CATV局名識別子抽出部」(0420)と、「CATV局サービスサーバ対応データ保持部」(0430)と、
「第一リンク情報取得部」(0440)と、からなる。「第二通信部」(0410)は、「機器固有識別情報受信手段」(0411)と、「CATV局サービスサーバ情報送信手段」(0412)とを含む。
【0034】
「機器固有識別情報受信手段」(0411)は、送受信装置から送信される機器固有識別情報を受信する。「CATV局サービスサーバ情報送信手段」(0412)は、前記受信した機器固有識別情報に基づいて、CATV局サービスサーバ情報を送受信装置に送信する。ここで送信されるCATV局サービスサーバ情報は、予め各機器固有識別情報に対応するように関連付けされているものである。受信した機器固有識別情報により送受信装置を一意に識別できるため、送受信装置に対応したCATV局サービスサーバ装置へのリンク情報を提供することができ、地域に特化したサービスの提供が可能となる。
【0035】
「CATV局名識別子抽出部」(0420)は、第二通信部にて受信した機器固有識別情報を解析して、CATV局名識別子を抽出する。ここで、「CATV局名識別子」とは、例えば、CATV局の名前そのものを示すテキストデータや、あるいは、CATV局名と関連付けしてあるID番号などである。そして、ポータルサーバ装置がこのCATV局名識別子を抽出することで、当該送受信装置の地域が明確になり、当該地域に対応するCATV局サービスサーバ装置へのリンク情報を送受信装置へ送信することが可能となる。なお、抽出とは、取得などを含む概念のことである。
【0036】
機器固有識別情報を解析して、CATV局名識別子を抽出する方法の例としては、前記のように、予め機器固有識別情報と、CATV局名識別子とを対応付けておき、機器固有識別情報が送られてきた場合には、該当するCATV局名識別子を取得する方法がある。
【0037】
「CATV局サービスサーバ対応データ保持部」(0430)は、CATV局名識別子と、第一リンク情報と、を関連付けたデータであるCATV局サービスサーバ対応データを保持する。機器固有識別情報と、CATV局名識別子との関連付けの方法としては、例えば、送受信装置のユーザーが送受信装置を最初に使用する際にCATV局を登録するという方法がある。これにより、機器固有識別情報と、CATV局名識別子とが事前に関連付けされている状態になる。
【0038】
ここで、CATV局名識別子と、第一リンク情報と、を関連付けたデータとは、例えば、一のCATV局名識別子を指定すると、必然的に第一リンク情報が決定する、という性質のデータであり、具体例としてはデータベースにおけるレコードに相当するもの等が挙げられる。
【0039】
「第一リンク情報取得部」(0440)は、CATV局名識別子抽出部における解析の結果得られたCATV局名識別子に基づいて、前記CATV局サービスサーバ対応データ保持部から、前記第二通信部から送信されるCATV局サービスサーバ情報に含ませる第一リンク情報を取得する。CATV局名識別子と合致した第一リンク情報を取得するため、該当地域のCATV局サービスサーバ装置のアドレスを送受信装置に知らしめることが可能となる。
【0040】
ポータルサーバ装置(0400)の一例としては、サーバの他にも、パーソナルコンピュータなどでサーバ機能を有している装置であっても構わない。以下本発明の明細書中でのサーバ装置について、同様である。
【0041】
次に、CATV局サービスサーバ装置(0230)の構成要件について図5を用いて説明する。本構成は複数ある他のCATV局サービスサーバ装置においても同様である。図5は、CATV局サービスサーバ装置(0500)の機能ブロック図の一例である。
【0042】
CATV局サービスサーバ装置(0500)は、「第三通信部」(0510)と、「第二リンク情報保持部」(0520)と、「第二リンク情報取得部」(0530)と、からなる。「第三通信部」(0510)は、「電子チラシサーバ情報要求情報受信手段」(0511)と、「電子チラシサーバ情報送信手段」(0512)とを含む。
【0043】
「電子チラシサーバ情報要求情報受信手段」(0511)は、送受信装置から送信される電子チラシサーバ情報要求情報を受信する。ここで送信される電子チラシサーバ情報要求情報とは、前記ポータルサーバからの第一リンク情報に基づいて送受信装置から送信されるものである。「電子チラシサーバ情報送信手段」(0512)は、前記受信した電子チラシサーバ情報要求情報に基づいて電子チラシサーバ情報を送受信装置に送信する。送信される電子チラシサーバ情報には、第二リンク情報取得部で取得する第二リンク情報が含まれる。
【0044】
「第二リンク情報保持部」(0520)は、第二リンク情報を保持する。「第二リンク情報取得部」(0530)は、前記第二リンク情報保持部から、前記第三通信部から送信される電子チラシサーバ情報に含ませる第二リンク情報を取得する。これにより、送受信装置は各地域の電子チラシサーバ装置のリンク情報を知ることができるため、地域ごとに用意してある電子チラシサーバ装置へのアクセスが可能となる。
【0045】
次に、電子チラシサーバ装置(0240)の構成要件について図6を用いて説明する。本構成は複数ある他の電子チラシサーバ装置においても同様である。図6は、電子チラシサーバ装置(0600)の機能ブロック図の一例である。
【0046】
電子チラシサーバ装置(0600)は、「第四通信部」(0610)と、「電子チラシ情報保持部」(0620)と、「電子チラシ表示情報取得部」(0630)と、からなる。「第四通信部」(0610)は、「電子チラシ表示情報要求情報受信手段」(0611)と、「電子チラシ表示情報送信手段」(0612)と、「電子チラシ情報受信手段」(0613)と、を含む。
【0047】
「電子チラシ表示情報要求情報受信手段」(0611)は、送受信装置から送信される電子チラシ表示情報要求情報を受信する。ここで送信される電子チラシ表示情報要求情報とは、前記CATV局サービスサーバ装置からの第二リンク情報に基づいて送受信装置から送信されるものである。電子チラシ表示情報要求情報の具体例としては、特定店舗のみに関するチラシを要求する場合や、あるいは、特定の品目のみのチラシを要求する場合等、多数のチラシの中から一部を特定して要求する場合がある。「電子チラシ表示情報送信手段」(0612)は、前記電子チラシ表示情報要求情報に基づいて電子チラシ表示情報を送受信装置に送信する。
【0048】
「電子チラシ情報受信手段」(0613)は、電子チラシ送付端末から送信される電子チラシに関する情報である電子チラシ情報を受信する。「電子チラシ情報」の例としては、JPEG形式での画像ファイルなどがある。また、画像ファイルに限られることなく、例えば、予め電子チラシサーバ装置に商品の写真等を登録している場合において、対応する商品IDと価格を電子チラシ情報として送信することも可能である。更には、紙ベースのチラシを電子チラシ情報としてFAXで電子チラシサーバ装置に送信することも可能である。この場合、電子チラシサーバ装置側にて、電子化の処理を行うことになる。ここで、電子チラシ表示情報と電子チラシ情報との対応関係として、一の電子チラシ表示情報には複数の電子チラシ情報が含まれる場合もある。例えば、野菜の電子チラシ情報を複数集め、価格対比表として電子チラシ表示情報とする場合もある。
【0049】
「電子チラシ情報保持部」(0620)は、第四通信部にて受信した電子チラシ情報を保持する。電子チラシ保持部の一例においては、第四通信部にて受信した電子チラシ情報を選別することなく保持することが可能である。これにより、送信者や、送信される電子チラシ情報のファイル形式等の確認を行なわないため、広告主にとっては手軽にチラシ情報を送信できるという門戸を広げた広告サービスが提供可能になる。
【0050】
「電子チラシ表示情報取得部」(0630)は、電子チラシ情報保持部に保持されている電子チラシ情報に基づいて、前記第四通信部から送信される電子チラシ表示情報を取得する。この電子チラシ表示情報が送受信装置(0210)に送られることにより、消費者はチラシの閲覧が可能となる。
【0051】
次に、電子チラシ送付端末(0250)の構成要件について説明する。本構成は複数ある他の電子チラシ送付装置においても同様である。図7は、電子チラシ送付端末(0700)の機能ブロック図の一例である。
【0052】
「電子チラシ情報取得部」(0710)は、電子チラシ情報を取得する。「送信部」(0720)は、電子チラシ情報を電子チラシサーバ装置に送信する。この送信部は、広告主が電子チラシ情報の形式等を意識することなく電子チラシサーバ装置に電子チラシ情報を送信することが可能となっている。例えば、電子チラシ情報のファイルの形式や、容量、あるいは、画像データの解像度などの制限を気にする必要がないため、広告主は手軽に広告を掲載することが可能になる。
【0053】
電子チラシ送付端末の一例としては、カメラ付携帯電話やPDAなど、軽量で持ち運びが容易であり、かつ、ネットワークに接続することが可能な端末などが挙げられる。他にも、例えば、デジタルカメラをコンピュータに接続する等、異なる装置を一体化させて電子チラシ送付端末の機能を有させる形態であってもよいし、また、電子化処理を電子チラシサーバ装置側にて行なう場合には、FAXなどであっても構わない。
【0054】
<実施形態1の具体例>
本実施形態の具体例を挙げて説明する。図8に送受信装置の、図9にポータルサーバ装置の、図10にCATV局サービスサーバ装置の、図11に電子チラシサーバ装置の、図12に電子チラシ送付端末の、それぞれ具体的機能ブロックの一例を示す。
【0055】
送受信装置(0800)の機器固有識別情報保持部(0810)には、機器固有識別情報として、送受信装置ID=1234567が保持されているものとする。
【0056】
第一通信部(0820)に含まれる機器固有識別情報送信手段(0821)から、前記送受信装置ID=1234567、がポータルサーバ装置(0900)に送信される。
【0057】
続いて、ポータルサーバ装置(0900)の第二通信部(0910)に含まれる機器固有識別情報受信手段(0911)が、前記送受信装置ID=1234567を受信する。そして、CATV局名識別子抽出部(0920)が、前記送受信装置ID=1234567から、CATV局名識別子として、千代田CATV局を取得する。
【0058】
CATV局サービスサーバ対応データ保持部(0930)には、予め、CATV局名識別子である千代田CATV局と関連付けて、千代田CATV局へのリンクを示す情報として、千代田CATV局のURL(www.○×CATV.JP)が入っているものとする。
【0059】
第一リンク情報取得部(0940)は、前記CATV局名識別子抽出部(0920)において、解析の結果得られたCATV局名識別子=千代田CATV局をキーとして、前記CATV局サービスサーバ対応データ保持部(0930)を検索し、合致したデータである千代田CATV局へのリンク情報(www.○×CATV.JP)を取得する。
【0060】
そして、第二通信部(0910)に含まれるCATV局サービスサーバ情報送信手段(0912)は、前記千代田CATV局へのリンク情報(www.○×CATV.JP)を含んだCATV局サービスサーバ情報を送受信装置(0800)に対して送信する。CATV局サービスサーバ情報には、千代田CATV局のリンク情報(www.○×CATV.JP)が含まれており、当該リンク情報は前記送受信装置(0800)の表示部(0830)において、リンクボタンとして表示可能な形式となっている。また、CATV局サービスサーバ情報には、前記千代田CATV局のリンク情報(www.○×CATV.JP)の他にも、レジャー情報、エンターテイメント情報、グルメ情報等が保持されている各サーバへのリンク情報も含まれており、前記千代田CATV局へのリンク情報(www.○×CATV.JP)と同様に、前記送受信装置(0800)の表示部(0830)においてリンクボタンとして表示可能な形式となっている。
【0061】
前記送受信装置(0800)の表示部(0830)は、第一通信部(0820)に含まれるCATV局サービスサーバ情報受信手段(0822)にて受信したCATV局サービスサーバ情報を表示する。この場合に、前記千代田CATV局のリンクボタンを押下すると、第一通信部(0820)に含まれる電子チラシサーバ情報要求情報送信手段(0822)から、電子チラシサーバ情報要求情報として千代田CATV局へのリンク先へのサーバへ情報を要求する。
【0062】
続いて、CATV局サービスサーバ装置(1000)の第三通信部(1010)に含まれる電子チラシサーバ情報要求情報受信手段(1011)が前記電子チラシサーバ情報要求情報(http://www.○×CATV.JP)を受信する。この場合のCATV局は、前記千代田CATV局である。ここで、第二リンク情報保持部(1020)には、千代田チラシサーバへのリンクを示す情報として、千代田チラシサーバのURL(www.○△flier.jp)が予め保持されているものとする。
【0063】
第二リンク情報取得部(1030)は、電子チラシサーバ情報に含ませる千代田チラシサーバへのリンク情報(www.○△flier.jp)を前記第二リンク情報保持部(1020)から取得する。
【0064】
第三通信部(1010)に含まれる電子チラシサーバ情報送信手段(1012)は、前記千代田チラシサーバへのリンク情報(www.○△flier.jp)を含んだ電子チラシサーバ情報を送受信装置(0800)に対して送信する。電子チラシサーバ情報には、千代田チラシサーバへのリンク情報(www.○△flier.jp)が含まれており、前記送受信装置(0800)の表示部(0830)において、リンクボタンとして表示可能な形式となっている。また、電子チラシサーバ情報には、前記千代田チラシサーバへのリンク情報(www.○△flier.jp)の他にも、ニュース情報、テレビ情報等が保持されている各サーバへのリンク情報(www.○△flier.jp)も含まれており、前記千代田CATV局へのリンク情報と同様に、前記送受信装置(0800)の表示部(0830)においてリンクボタンとして表示可能な形式となっている。
【0065】
前記送受信装置(0800)の表示部(0830)は、第一通信部(0820)に含まれる電子チラシサーバ情報受信手段(0824)にて受信したCATV局サービスサーバ情報を表示する。この場合に、前記千代田チラシサーバへのリンクボタンを押下すると、第一通信部(0820)に含まれる電子チラシ表示情報要求情報送信手段(0825)から、千代田チラシサーバへ電子チラシ表示情報要求情報(http://www.○△flier.jp)を送信する。
【0066】
続いて、前記電子チラシサーバ装置(1100)の第四通信部(1110)に含まれる電子チラシ表示情報要求情報受信手段(1111)が前記電子チラシサーバ情報要求情報(http://www.○△flier.jp)を受信する。この場合の電子チラシサーバ装置は、前記千代田チラシサーバである。ここで、電子チラシ情報保持部(1120)には、予め電子チラシ情報(野菜チラシ01)が保持されているものとする。
【0067】
ここで、前記電子チラシ情報保持部(1120)に予め保持されている電子チラシ情報(野菜チラシ01)は、電子チラシ送付端末(1200)の電子チラシ情報取得部(1210)にて取得され、送信部(1220)から前記電子チラシサーバ装置(1100)の第四通信部(1110)に含まれる電子チラシ情報受信手段(1113)にて受信されたものである。
【0068】
電子チラシ表示情報取得部(1130)は、第四通信部(1110)に含まれる電子チラシ表示情報送信手段(1112)にて送信される電子チラシ表示情報を、電子チラシ保持部(1120)から取得する。電子チラシ表示情報には、電子チラシ情報(野菜チラシ01)の他にも、関連した商品の電子チラシ情報が含まれている。
【0069】
続いて、前記送受信装置(0800)の表示部(0830)は、第一通信部(0810)に含まれる電子チラシ表示情報受信手段(0816)にて受信した前記電子チラシ表示情報を表示する。この場合において、各チラシの詳細情報を取得したい場合には、各チラシの表示画面を押下することで、拡大画面等の詳細情報が表示される。例えば、野菜チラシ01の画像をクリックすることで、商品の産地等の詳細情報を得ることができる。
【0070】
<実施形態1の処理の流れ>
図13は、実施形態1での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における処理は、以下に示すステップよりなる。なお、本システムの処理に関する方法については、各装置・端末等に限定することなく、以下の処理を行うことが可能である。
【0071】
最初に、送受信装置からポータルサーバ装置に対して機器固有識別情報が送信される(機器固有識別情報送信ステップ S1310)。
【0072】
次に、ポータルサーバ装置において、機器固有識別情報を解析してCATV局名識別子を抽出する。(CATV局名識別子抽出ステップ S1320)。
【0073】
次に、ポータルサーバ装置において、CATV局名識別子に基づいて第一リンク情報を取得する。(第一リンク情報取得ステップ S1321)。
【0074】
次に、ポータルサーバ装置から送受信装置に対して、第一リンク情報を含むCATV局サービスサーバ情報が送信される(CATV局サービスサーバ情報送信ステップ S1322)。
【0075】
次に、送受信装置からCATV局サービスサーバ装置に対して電子チラシサーバ情報要求情報が送信される(電子チラシサーバ情報要求情報送信ステップ S1311)。
【0076】
次に、CATV局サービスサーバ装置において、第二リンク情報を取得する。(第二リンク情報取得ステップ S1330)。
【0077】
次に、CATV局サービスサーバ装置から送受信装置に対して、第二リンク情報を含む電子チラシサーバ情報が送信される(電子チラシサーバ情報送信手段 S1331)。
【0078】
次に、送受信装置から電子チラシサーバ装置に対して電子チラシ表示情報要求情報が送信される(電子チラシ表示情報要求情報送信ステップ S1312)。
【0079】
ここで、予め、あるいは前記ステップ中に、電子チラシ送付端末から電子チラシサーバ装置に対して電子チラシ情報が送信される(電子チラシ情報送信ステップ S1350)。
【0080】
次に、電子チラシサーバ装置は、電子チラシ表示情報を取得する(電子チラシ表示情報取得ステップ S1340)。
【0081】
最後に、電子チラシサーバ装置は送受信装置に対して、電子チラシ表示情報を送信する(電子チラシ表示情報送信ステップ S1341)。
【0082】
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
<実施形態1の効果>
本実施形態の電子チラシシステムにおいては、送受信装置の機器固有識別情報に対応するCATV局サービスサーバ装置から、電子チラシサーバへのリンク情報が送受信装置に送信されるため、消費者は自分の属している地域の電子チラシサーバにアクセスすることが可能となり、地域に特化した宣伝広告を入手することが可能となる。また、電子チラシサーバ装置を各地域ごとに設置することにより、当該地域に限定された広告が集まることになり、実際の購買に結びつく可能性の高い効果的な宣伝広告が期待できる。更には、広告主は煩雑な処理を行うことなく手軽に広告を掲載することができ、事情に応じた広告掲載が可能となる。
【0083】
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態は、送受信装置と関連付けられた機器固有識別情報に基づく地域サービス、特に電子チラシの提供に関するものであり、不特定多数の者が電子チラシを掲載することが可能な電子チラシシステムである。
【0084】
<実施形態2の構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図14に示す。
【0085】
図14に示す本実施形態の「電子チラシシステム」(1400)の構成は、前記送受信装置(1410)と、前記CATV局サービスサーバ装置(1430、1470)と、前記電子チラシサーバ装置(1440、1480)とを除いて、実施形態1と共通である。
【0086】
<実施形態2の構成の説明>
前記送受信装置(1410)と、前記CATV局サービスサーバ装置(1430、1470)と、前記電子チラシサーバ装置(1440、1480)とを除く構成は、実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0087】
最初に、送受信装置(1410)の構成要件について図15を用いて説明する。図15は、実施形態2における送受信装置(1500)の機能ブロック図の一例である。前記第一通信部(1520)を除く構成は、実施形態1で説明したものと同様であるためここでの説明は省略する。
【0088】
「第一通信部」(1520)は、実施形態1の構成に加え、「サービス情報受信手段」(1527)を更に含む。「サービス情報受信手段」(1527)は、CATV局サービスサーバから送信されるサービス情報を受信する。ここで、「サービス情報」とは、CATV局が独自に作成している情報等のことである。サービス情報の一例としては、CATV局独自の番組案内や、あるいは、放送される番組そのもの等が挙げられる。
【0089】
次に、CATV局サービスサーバ装置(1430)の構成要件について図16を用いて説明する。本構成は複数ある他のCATV局サービスサーバ装置においても同様である。図16は、実施形態2におけるCATV局サービスサーバ装置(1600)の機能ブロック図の一例である。サービス情報取得口部(1640)及びサービス情報保持部(1650)並びに前記第三通信部(1610)を除く構成は、実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0090】
CATV局サービスサーバ装置(1600)は、実施形態1の構成に加え、「サービス情報取得口部」(1640)と、「サービス情報保持部」(1650)を更に有する。「第三通信部」(1610)は、実施形態1の構成に加え、「サービス情報送信手段」(1613)を更に含む。「サービス情報送信手段」(1613)は、前記サービス情報を送受信装置に送信する。
【0091】
「サービス情報取得口部」(1640)は、CATV局のサービス情報を取得する。サービス情報取得口部は、公衆回線を通じて不特定多数が利用する端末から送信されるデータは取得することができないことを特徴としている。「サービス情報保持部」(1650)は、サービス情報を保持する。サービス情報取得口部の一例としては、物理的にネットワークが隔離され、外部と遮断しているPCなどが挙げられる。これにより、CATV局サービスサーバ装置は、セキュリティを確保することが可能となり、CATV局独自のコンテンツを提供することができる。
【0092】
次に、電子チラシサーバ装置(1440)の構成要件について、図17を用いて説明する。本構成は複数ある他の電子チラシサーバ装置においても同様である。図17は、実施形態2における電子チラシサーバ装置(1700)の機能ブロック図の一例である。電子チラシ情報受信口部(1740)を除く構成は、実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0093】
電子チラシサーバ装置(1700)は、実施形態1の構成に加え、「電子チラシ情報受信口部」(1740)を更に有する。
【0094】
「電子チラシ情報受信口部」(1740)は、前記電子チラシ情報保持部(1720)に保持する電子チラシ情報を取得する。電子チラシ情報受信口部(1740)は、公衆回線を通じて不特定多数が利用する電子チラシ送付端末から送信されるデータを電子チラシ情報保持部(1720)に記録することができることを特徴としている。電子チラシ情報受信口部の一例としては、DMZ (非武装地帯) のようにファイヤーウォールによって外部ネットワーク(インターネット)からも内部ネットワーク(組織内のネットワーク)からも隔離された区域にあるPCなどが挙げられる。これにより、誰でも電子チラシ情報を電子チラシサーバ装置に送付することが可能になるため、多種多様な広告主による広告を消費者に提供する等の、幅広い宣伝広告活動が期待できる。
【0095】
<実施形態2の処理の流れ>
本実施形態における処理の流れは以下に示すステップよりなる。CATV局サービスサーバ装置における処理を除いては実施形態1における処理と同様であるためここでの説明は省略する。
【0096】
実施形態1の処理に加えて、CATV局サービスサーバ装置においてサービス情報を取得する(サービス情報取得ステップ)。そして、CATV局サービスサーバ装置から送受信装置に対してサービス情報を送信する(サービス情報送信ステップ)。
【0097】
<実施形態2の効果>
本発明の電子チラシシステムにおいては、不特定多数利用する送付端末からは誰でも電子チラシ情報を電子チラシサーバ装置に送付することが可能になるため、多種多様な広告主による広告を消費者に提供する等の、幅広い宣伝広告活動が期待できる。
【0098】
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態は、送受信装置と関連付けられた機器固有識別情報に基づく地域サービス、特に電子チラシの提供に関するものであり、フィルタリング部を設けたことにより、不適切な広告を排除することが可能な電子チラシシステムである。
【0099】
<実施形態3の構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図18に示す。
【0100】
図18に示す本実施形態の「電子チラシシステム」(1800)構成は、「前記電子チラシサーバ装置(1840)を除いて、実施形態2と共通である。
【0101】
<実施形態3の構成の説明>
前記電子チラシサーバ装置(1840)を除く構成は、実施形態2で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0102】
電子チラシサーバ装置(1840)の構成要件について図19を用いて説明する。図19は、実施形態3における電子チラシサーバ装置(1900)の機能ブロック図の一例である。フィルタリング部(1950)を除く構成は、実施形態2で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0103】
電子チラシサーバ装置(1900)は、実施形態2の構成に加え、「フィルタリング部」(1950)を更に有する。
【0104】
「フィルタリング部」(1950)は、前記電子チラシ情報受信口部(1940)と、前記電子チラシ情報保持部(1920)との間に、前記不特定多数の電子チラシ送付端末から送信される電子チラシ情報をフィルタリングする。
【0105】
ここで、フィルタリングとは、チラシ広告として掲載するにあたり、不適切な広告を取捨選択する処理のことである。フィルタリングは、例えば、禁止用語を予め設定しておき、当該禁止用語を検出した場合は、電子チラシ情報を電子チラシ情報保持部に保持しないという処理や、事前に許容可能なデータのサイズや画像の解像度の基準値を設定しておき、基準に満たない電子チラシ情報を保持しないという処理が挙げられる。禁止用語を検出する処理の一例としては、テキストデータを検索する他、例えばOCRのように、画像データからテキストを抽出し、当該抽出したテキストデータに基づいて禁止用語を検出する処理が挙げられる。また、禁止画像のパターンを予め登録しておき、画像認識ソフトなどで禁止画像のパターン検査を行う処理もある。他には、電子チラシ送付端末から送信される電子チラシ情報をモニター等で識別して、不適切でない広告の場合に限り、電子チラシ情報保持部にて電子チラシ情報を保持するという処理も可能である。更には、不適切なデータが含まれていた場合に、不適切な部分を削除した上で、残りのデータを保持するのか、あるいは、一部でも不適切なデータが含まれていれば、全てを削除してデータを保持しないとすることも可能である。これにより、広告に不適切な電子チラシ情報を排除することが可能なため、より精度の高い広告を消費者に提供することが期待できる。
【0106】
<実施形態3の処理の流れ>
本実施形態における処理の流れは以下に示すステップよりなる。電子チラシサーバ装置における処理を除いては実施形態2における処理と同様であるためここでの説明は省略する。
【0107】
実施形態2の処理に加えて、電子チラシ送付端末から電子チラシサーバ装置に対して電子チラシ情報を送信後、電子チラシサーバ装置においてフィルタリングをする(フィルタリングステップ)。
【0108】
<実施形態3の効果>
本発明の電子チラシシステムにおいては、不特定多数利用する送付端末から送信される電子チラシ情報をフィルタリングすることが可能になるため、不適切な電子チラシ情報を排除することができ、質の高い電子チラシシステムを提供可能となる。
【0109】
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
本実施形態は、送受信装置から送信される地域識別情報に基づく地域サービス、特に電子チラシの提供に関するものである。
【0110】
<実施形態4の構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示す。
【0111】
図20に示す本実施形態の「電子チラシシステム」(2000)の構成は、前記送受信装置(2010)と、前記ポータルサーバ装置(2020)とを除いて、実施形態1と共通である。また、実施形態2及び3の構成とも、前記送受信装置(2010)と、前記ポータルサーバ装置(2020)とを除いて共通した構成を持つ実施形態をとることができる。
【0112】
<実施形態4の構成の説明>
前記送受信装置(2010)と、前記ポータルサーバ装置(2020)とを除く構成は、実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0113】
最初に、送受信装置(2010)の構成要件について図21を用いて説明する。図21は、実施形態4の送受信装置(2100)の機能ブロック図の一例である。地域識別情報保持部(2110)及び前記第一通信部(2120)を除く構成は、実施形態1から3で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0114】
「送受信装置」(2100)は、実施形態1から3の機器固有識別情報保持部に代えて、地域識別情報保持部を有する。「地域識別情報保持部」(2110)は、地域識別情報を保持する。
【0115】
ここで、地域識別情報とは、例えば、郵便番号やCATV局選択情報、又はこれらの組合せによって構成されている。郵便番号に加えてCATV局選択情報を地域識別情報の構成に加えた場合の利点としては、対応するCATV局サービスサーバ装置を柔軟に選択することができるため、任意に他地域のCATV局サービスサーバ装置へのアクセスすることが可能になるという点がある。
【0116】
「第一通信部」(2120)は、実施形態1から3の構成の「機器固有識別情報送信手段」に代えて、「地域識別情報送信手段」(2121)を含む。「地域識別情報送信手段」(2121)は、地域識別情報をポータルサーバ装置に送信する。
【0117】
次に、「ポータルサーバ装置」(2020)の構成要件について図22を用いて説明する。図22は、ポータルサーバ装置(2200)の機能ブロック図の一例である。前記第二通信部(2010)及び前記CATV局名識別子抽出部(2020)を除く構成は、実施形態1から3で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0118】
「第二通信部」(2010)は、実施形態1から3の構成の「機器固有識別情報受信手段」に代えて、「地域識別情報受信手段」(2011)を含む。「地域識別情報受信手段」(2011)は、送受信装置から送信される地域識別情報を受信する。
【0119】
「CATV局名識別子抽出部」(2020)は、機器固有識別情報に代えて、前記第二通信部にて受信した地域識別情報を解析して、CATV局名識別子を抽出する。これにより、当該送受信装置の地域に対応するCATV局サービスサーバ装置が明確になる。
【0120】
<実施形態4の具体例>
本実施形態の具体例を挙げて説明する。送受信装置及びポータルサーバ装置を除く構成については、実施形態1の具体例で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。図23に送受信装置の、図24にポータルサーバ装置のそれぞれの具体的機能ブロックの一例を示す。
【0121】
送受信装置(2300)の機器固有識別情報保持部(2310)には、地域識別情報として、郵便番号=1234567が保持されているものとする。
【0122】
第一通信部(2320)に含まれる地域識別情報送信手段(2321)から、前記郵便番号=1234567、がポータルサーバ装置(2400)に送信される。
【0123】
続いて、ポータルサーバ装置(2400)の第二通信部(2410)に含まれる地域識別情報受信手段(2411)が、前記郵便番号=1234567を受信する。そして、CATV局名識別子抽出部(2420)が、前記郵便番号=1234567から、CATV局名識別子として、千代田CATV局を取得する。
【0124】
以降は実施形態1の具体例で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0125】
<実施形態4の処理の流れ>
本実施形態における処理の流れは以下に示すステップよりなる。送受信装置及びポータルサーバ装置における処理を除いては実施形態1から3における処理と同様であるためここでの説明は省略する。
【0126】
最初に、実施形態1から3の機器固有識別情報送信ステップに代えて、送受信装置からポータルサーバ装置に対して地域識別情報が送信される(地域識別情報送信ステップ)。
【0127】
次に、実施形態1から3のCATV局名抽出ステップに代えて、ポータルサーバ装置において、地域識別情報を解析してCATV局名識別子を抽出する(CATV局名抽出ステップ)。
【0128】
以降は、実施形態1から3の処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0129】
<実施形態4の効果>
本発明の電子チラシシステムにおいては、機器固有識別情報の代わりに地域識別情報を用いることにより、消費者の個人情報を秘匿した状態で電子チラシの提供を受けられるため、多様な種類の消費者に対応した電子チラシシステムが提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図3】実施形態1の送受信装置を説明するための機能ブロック図
【図4】実施形態1のポータルサーバ装置を説明するための機能ブロック図
【図5】実施形態1のCATV局サービスサーバ装置を説明するための機能ブロック図
【図6】実施形態1の電子チラシサーバ装置を説明するための機能ブロック図
【図7】実施形態1の電子チラシ送付端末を説明するための機能ブロック図
【図8】実施形態1の送受信装置を説明するための具体的機能ブロック図
【図9】実施形態1のポータルサーバ装置を説明するための具体的機能ブロック図
【図10】実施形態1のCATV局サービスサーバ装置を説明するための具体的機能ブロック図
【図11】実施形態1の電子チラシサーバ装置を説明するための具体的機能ブロック図
【図12】実施形態1の電子チラシ送付端末を説明するための具体的機能ブロック図
【図13】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図14】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図15】実施形態2の送受信装置を説明するための機能ブロック図
【図16】実施形態2のCATV局サービスサーバ装置を説明するための機能ブロック図
【図17】実施形態2の電子チラシサーバ装置を説明するための機能ブロック図
【図18】実施形態3を説明するための機能ブロック図
【図19】実施形態3の電子チラシサーバ装置を説明するための機能ブロック図
【図20】実施形態4を説明するための機能ブロック図
【図21】実施形態4の送受信装置を説明するための機能ブロック図
【図22】実施形態4のポータルサーバ装置を説明するための機能ブロック図
【図23】実施形態4の送受信装置を説明するための具体的機能ブロック図
【図24】実施形態4のポータルサーバ装置を説明するための具体的機能ブロック図
【図25】実施形態4の処理の流れを説明する図
【符号の説明】
【0131】
0200 電子チラシシステム
0210 送受信装置
0220 ポータルサーバ装置
0230 CATV局サービスサーバ装置
0240 電子チラシサーバ装置
0250 電子チラシ送付端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送受信装置と、ポータルサーバ装置と、複数のCATV局サービスサーバ装置と、複数の電子チラシサーバ装置と、複数の電子チラシ送付端末と、からなる電子チラシシステムであって、
送受信装置は、
表示部と、
送受信装置を一意に識別する情報である機器固有識別情報を保持する機器固有識別情報保持部と、
機器固有識別情報をポータルサーバ装置に送信する機器固有識別情報送信手段と、
前記機器固有識別情報に応じてポータルサーバ装置から送信される、複数のCATV局サービスサーバ装置のいずれかへのリンクを示す情報である第一リンク情報を含むCATV局サービスサーバ情報を受信するCATVサービスサーバ情報受信手段と、
前記受信したCATV局サービスサーバ情報に基づいて、複数のCATV局サービスサーバ装置のいずれかに、複数の電子チラシサーバ装置のいずれかへのリンクを示す情報である第二リンク情報を含む電子チラシサーバ情報を要求する情報である電子チラシサーバ情報要求情報を送信する電子チラシサーバ情報要求情報送信手段と、
前記電子チラシサーバ情報要求情報に応じてCATV局サービスサーバ装置から送信される電子チラシサーバ情報を受信する電子チラシサーバ情報受信手段と、
前記受信した電子チラシサーバ情報に基づいて、複数の電子チラシサービスサーバ装置のいずれかに、電子チラシの表示に関する情報である電子チラシ表示情報を要求する情報である電子チラシ表示情報要求情報を送信する電子チラシ表示情報要求情報送信手段と、
前記電子チラシ表示情報要求情報に応じて電子チラシサーバ装置から送信される電子チラシ表示情報を受信する電子チラシ表示情報受信手段と、
を含む第一通信部と、
を有し、
ポータルサーバ装置は、
送受信装置から送信される機器固有識別情報を受信する機器固有識別情報受信手段と、
前記受信した機器固有識別情報に基づいてCATV局サービスサーバ情報を送受信装置に送信するCATVサービスサーバ情報送信手段と、
を含む第二通信部と、
第二通信部にて受信した機器固有識別情報を解析して、CATV局名識別子を抽出するCATV局名識別子抽出部と、
CATV局名識別子と、第一リンク情報と、を関連付けたデータであるCATV局サービスサーバ対応データを保持するCATV局サービスサーバ対応データ保持部と、
CATV局名識別子抽出部における抽出の結果得られたCATV局名識別子に基づいて、前記CATV局サービスサーバ対応データ保持部から、前記第二通信部から送信されるCATV局サービスサーバ情報に含ませる第一リンク情報を取得する第一リンク情報取得部と、
を有し、
複数のCATV局サービスサーバ装置は、それぞれ、
送受信装置から送信される電子チラシサーバ情報要求情報を受信する電子チラシサーバ情報要求情報受信手段と、
前記受信した電子チラシサーバ情報要求情報に基づいて電子チラシサーバ情報を送受信装置に送信する電子チラシサーバ情報送信手段と、
を含む第三通信部と、
第二リンク情報を保持する第二リンク情報保持部と、
前記第二リンク情報保持部から、前記第三通信部から送信される電子チラシサーバ情報に含ませる第二リンク情報を取得する第二リンク情報取得部と、
を有し、
複数の電子チラシサーバ装置は、それぞれ、
送受信装置から送信される電子チラシ表示情報要求情報を受信する電子チラシ表示情報要求情報受信手段と、
前記電子チラシ表示情報要求情報に基づいて電子チラシ表示情報を送受信装置に送信する電子チラシ表示情報送信手段と、
電子チラシ送付端末から送信される電子チラシに関する情報である電子チラシ情報を受信する電子チラシ情報受信手段と、
を含む第四通信部と、
第四通信部にて受信した電子チラシ情報を保持する電子チラシ情報保持部と、
電子チラシ情報保持部に保持されている電子チラシ情報に基づいて、前記第四通信部から送信される電子チラシ表示情報を取得する電子チラシ表示情報取得部と、
を有し、
複数の電子チラシ送付端末は、それぞれ
電子チラシ情報を取得する電子チラシ情報取得部と、
電子チラシ情報を電子チラシサーバ装置に送信する送信部と、
を有する電子チラシシステム。
【請求項2】
前記電子チラシサーバ装置は、
前記電子チラシ情報保持部に保持する電子チラシ情報を取得するための電子チラシ情報受信口部を有し、
前記電子チラシ情報受信口部は、公衆回線を通じて不特定多数が利用する電子チラシ送付端末から送信されるデータを電子チラシ情報保持部に記録することができることを特徴とし、
前記CATV局サービスサーバ装置は、
CATV局のサービスに関する情報であるサービス情報を取得するためのサービス情報取得口部と、
サービス情報を保持するためのサービス情報保持部と、
サービス情報を送受信装置に送信するためのサービス情報送信手段と、
を更に含む第三通信部と、
を有し、
前記サービス情報取得口部は、公衆回線を通じて不特定多数が利用する端末装置から送信されるデータは取得することができないことを特徴とし、
前記送受信装置の第一通信部は、
サービス情報をCATV局サービスサーバ装置から受信するためのサービス情報受信手段と、を更に含む、
請求項1に記載の電子チラシ配布システム。
【請求項3】
前記電子チラシサーバ装置は、
前記電子チラシ情報受信口部と、前記電子チラシ情報保持部との間に、前記不特定多数の電子チラシ送付端末装置から送信される電子チラシ情報をフィルタリングするためのフィルタ部を有する請求項2に記載の電子チラシ配布システム。
【請求項4】
前記機器固有識別情報に代えて地域識別情報とした請求項1から3のいずれか一に記載の電子チラシシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−5832(P2006−5832A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−182266(P2004−182266)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】