説明

電子ファイル保存制御プログラム

【課題】電子ファイルをサーバーからダウンロード保存する利用端末において、利用者が利用端末を紛失した場合、保存されている電子ファイルが外部に漏洩する危険性があった。
【解決手段】利用者が予め定めた電子ファイル保持期間を過ぎると、電子ファイルダウンロードプログラムによって電子ファイルが自動的に消去されるため、利用端末の紛失時における電子ファイルの外部漏洩の危険性を低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、サーバー内電子ファイルを利用端末にダウンロードするソフトウエアプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子ファイルダウンロードプログラムは利用端末にデータをダウンロードしてしまうと、利用者が明示的に電子ファイルを消去しない限り利用端末内で電子ファイルが保存されてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−035924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、以上の技術によればダウンロードされた電子ファイルは利用端末に保存されており、利用端末が紛失された場合、利用端末内に保存されている電子ファイルが外部に漏洩する危険性がある。
そこでこの発明は、利用者が明示的に電子ファイルを消去しなくても自動的に電子ファイルを消去する機能を持つ電子ファイルダウンロードプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、第一発明は、利用端末にインストールされサーバーに接続することによりサーバー内の電子データを利用端末にダウンロードする機能を有するソフトウエアプログラムであって、ダウンロードした電子ファイルを利用端末内に保持する期間を予め利用者が設定する機能と、電子ファイルをダウンロードした日時をファイル毎に記録する記録領域と、起動時に利用端末にダウンロードされている電子ファイルの日時を取得し予め設定されたファイル保持時間を超えた電子ファイルの有無を検索することができる検索機能と、予め定めた保持期間を越える電子ファイルについては速やかに自動消去機能を有することを特徴とする電子ファイルダウンロードプログラムである。
また第二発明は、電子ファイルの保持期間の上限をサーバー内で設定する機能を有することを特長とする電子ファイルダウンロードプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
第一発明、または第二発明によれば、利用端末内に保存される電子ファイルは一定期間をすぎると電子ファイルダウンロードプログラムによって自動的に消去されるため、利用端末紛失時においても電子ファイルの外部への漏洩の危険性は低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示すネットワーク構成図である。
【図2】 この発明の一実施形態を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
この発明の一実施形態を図1に示す。サーバーには利用端末にダウンロードされる電子ファイルが保存されている。利用端末には電子ファイルダウンロードプログラムがインストールされており、利用者はインターネットを介して電子ファイルを利用端末にダウンロードする。
【0008】
電子ファイルダウンロードプログラムには、利用者が設定した電子ファイルの保持期間を記憶しておく記憶領域を持つ。この保持期間の上限値はサーバー内に設定することもできる。その場合利用者は当該上限値を越えて保持期間を設定することはできない。
【0009】
電子ファイルダウンロードプログラムは、ダウンロードした電子ファイルの保存時に独自の暗号化アルゴリズムによって暗号化を行う。また同時に各ファイルのダウンロード日時を記録する記憶領域を持つ。
【0010】
電子ファイルダウンロードプログラムは起動時にダウンロード保存されている電子ファイルのダウンロード日時データから利用者によって予め設定された保持期間を超えた電子ファイルを検索し、該当電子ファイルを自動的に消去する。
【符号の説明】
【0011】
10 利用端末
20 サーバー
30 電子ファイル
40 インターネット回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用端末にインストールされ、サーバーに接続することによりサーバー内の電子データを利用端末にダウンロードする機能を有するソフトウエアプログラムであって、ダウンロードした電子ファイルを利用端末内に保持する期間を予め利用者が設定する機能と、電子ファイルをダウンロードした日時をファイル毎に記録する記録領域と、起動時に利用端末にダウンロードされている電子ファイルの日時を取得し予め設定されたファイル保持時間を超えた電子ファイルの有無を検索することができる検索機能と、予め定めた保持期間を越える電子ファイルについては速やかに自動消去機能を有する電子ファイルダウンロードプログラム。
【請求項2】
電子ファイルの保持期間の上限をサーバー内で設定する機能を有することを特長とする請求項1記載の電子ファイルダウンロードプログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−216159(P2012−216159A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93479(P2011−93479)
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(511098895)
【Fターム(参考)】