説明

電子マネーシステム

【課題】 電子マネーを用いてプリペイドカードを購入可能とする。
【解決手段】 発券入金機161は、ICカード付携帯端末110のICカード111にチャージされた電子マネーを代価として、プリペイドカードを発行する。ICカード付携帯端末110は、電子マネーサーバ123に、電子マネーのチャージを要求する。電子マネーサーバ123は、ICカード付携帯端末110を介してICカード111にチャージする。電子マネーサーバ123は、ICカード付携帯端末110及び発券入金機161から情報を収集して、ICカード付携帯端末110に対応させてICカード111にチャージされた電子マネーの残高に対応する情報を記憶し、発券入金機161で発行されるプリペイドカードの価格の情報を受信し、電子マネーの残高とプリペイドカードの価格の情報とに基づき、発券入金機161でのプリペイドカードの発行の許可あるいは、中止を決める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子マネーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子マネー機能を有するICチップを搭載した携帯電話により、店頭に置かれた電子決済通信端末との間で電子決済をする決済システムはあった(特許文献1)。又、携帯端末機器を用い電話回線を経由したクレジットカードによる認証決済方法もあった(特許文献2)。
【特許文献1】特開平11−203358号公報
【特許文献2】特開2002−269484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、電子マネー機能を有するICチップを搭載した携帯電話はあったが、各アミューズメント場の発券入金機と接続され、ICチップにチャージされた電子マネーにより、ユーザがアミューズメント用プリペイドカードを購入することはできなかった。
【0004】
従って、アミューズメント用プリペイドカードは、現金で購入され、更に、プリペイドカードへの電子マネーのチャージが行われていた。プリペイドカードには、電子価値が電子データとして書き込まれているため、偽造や不正使用がおこなわれる虞がある。また、従来は、電子マネーにチャージするためには、チャージ装置が設定されている場所に出向かなければならなかった。
【0005】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、電子マネーを用いてアミューズメント用のプリペイドカードを購入可能とすることを目的とする。
また、この発明は、信頼性が高く、取り扱いが容易な電子マネーを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる電子マネーシステムは、
電子マネー管理手段と、プリペイドカードを販売する券売手段と、ICカードが装着され、電子マネーを処理可能な携帯端末と、から構成される電子マネーシステムであって、
前記券売手段は、前記携帯端末に装着されたICカードにチャージされた電子マネーを代価として、プリペイドカードを発行し、
前記携帯端末は、前記電子マネー管理手段から発行された電子マネーを、前記ICカードにチャージし、
前記電子マネー管理手段は、前記携帯端末を介して前記ICカードに電子マネーをチャージし、前記携帯端末に対応させて前記ICカードに格納されている電子マネーの残高を示す残高情報を記憶し、前記ICカードに電子マネーを新たにチャージした場合に、該ICカードが装着されている携帯端末についての前記残高情報が示している電子マネーの残高に新たに発行された電子マネーの額を加算するように対応する残高情報を更新し、前記券売手段が発行したプリペイドカードの価格の情報を受信し、該券売手段でのプリペイドカードの発行の許可あるいは中止を決定し、発行を許可した場合、前記残高情報が示す電子マネーの残高から発行を許可した前記プリペイドカードの金額分を差し引くように対応する残高情報を更新し、プリペイドカード発行の許可を券売手段に通知する、
ことを特徴とする。
【0007】
前記電子マネー管理手段は、例えば、前記プリペイドカードの価格が前記ICカードに格納されている電子マネーの残高より大きい場合、前記券売手段でのプリペイドカードの中止を決定する。
【0008】
また、例えば、前記電子マネー管理手段は、前記携帯端末別に、チャージされた電子マネーの所定期間当たりの総額を記憶するチャージ総額記憶手段を備え、前記電子マネー管理手段は、前記チャージ総額記憶手段に記憶したチャージ総額が所定の上限を超えないときに、電子マネーを発行する。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる電子マネーシステムは、
記憶手段に記憶されている電子マネーを代価として、プリペイドカードを発行する発行手段と、
前記記憶手段に電子マネーをチャージし、記憶手段別に、該記憶手段に記憶されている電子マネーの残高を示す残高情報を記憶し、前記記憶手段に電子マネーを新たにチャージした場合に、その記憶手段について前記残高情報が示している電子マネーの残高に新たにチャージされた電子マネーの額を加算するように対応する残高情報を更新し、前記発行手段で発行されるプリペイドカードの価格の情報を受信し、前記残高情報が示す電子マネーの残高と前記発行手段で発行しようとしているプリペイドカードの価格の情報とに基づき、前記発行手段でのプリペイドカードの発行の許可あるいは中止を決定し、発行を許可した場合、現在の残高から発行を許可した前記プリペイドカードの金額分を差し引くように対応する残高情報を更新し、発行の許可を券売手段に通知する電子マネー管理システムと、
から構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プリペイドカードを電子マネーを対価として発行することができ、さらに、不正を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明にかかる実施形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子マネーシステム10の構成を示す図である。
電子マネーシステム10は、携帯電話機を用いてICカードに電子マネーをチャージし、アミューズメント場において、遊技用のプリペイドカードを電子マネーを対価として販売するシステムである。
【0013】
この電子マネーシステム10は、利用者が携帯するICカード付携帯端末110と、電子マネーシステムを運営する電子マネーセンタ120に設置されたICカード用通信サーバ121と電子マネーサーバ123とメールサーバ122と、銀行140に設置された口座管理コンピュータ141と、業務センタ150に設置された業務コンピュータ151と業務端末152と、アミューズメント場160に配置された発券入金機161及び中継サーバ162と、から構成されている。
【0014】
ICカード付携帯端末110は、基地局を介した無線通信を行う無線通信機能を備え、電子マネーセンタ120にアミューズメント用電子マネーのチャージ(充填、入金)を要求し、、電子マネーセンタ120が発行・送信したアミューズメント用電子マネーをICカード111にチャージする。
なお、電子マネーのチャージのためには、初期登録が必要であり、電子マネーを利用する前に、チャージ額を引き落とす銀行を選択し、携帯ID(電話番号等)、お客様番号、個体識別ID(機器番号)、メールアドレス、氏名・住所、パスワード等を予め登録しておく。
【0015】
ICカード付携帯端末110は、図2に示すように、CPU1010と、記憶部1020と、ROM1030と、通信部1040と、ICカードIF(インタフェース)1050と、入出力部1060とを備える。
【0016】
CPU1010は、一般的な電話通信の制御、データ通信の制御などを行うと共に、ICカード111に格納されている電子マネーの処理、例えば、電子マネーのチャージや電子マネーの引き出し等の処理を行う。
【0017】
記憶部1020は、RAM、フラッシュメモリなどから構成され、任意のデータ、例えば、ダウンロードしたデータやプログラム、送受信した電子メール等を格納する。
【0018】
ROM1030は、CPU1010の基本動作を制御するためのプログラムや固定データが格納されている。
通信部1040は、基地局を介して電話通信、データ通信を行うための無線通信回路から構成される。
ICカードIF1050は、非接触型のICカード111が装着され、該ICカード111とCPU1010との間のインタフェースをとり、CPU1010の制御下に電子マネーをチャージ・除却する。
入出力部1060は、キー操作部と表示部とを備える。キー操作部は、任意のデータ及び指示を入力する。表示部はCPU1010の制御下に画像を表示する。
【0019】
図1に示すように、電子マネーセンタ120は、ICカード通信サーバ121と、メールサーバ122と、電子マネーサーバ123と、ゲートウェイ124と、を備える。
【0020】
電子マネーサーバ123は、各携帯電話別にその携帯電話に装着されたICカード111にチャージされている電子マネーの残額を記憶している。電子マネーサーバ123は、ICカード111に電子マネーをチャージする際には、銀行140の口座管理コンピュータ141により該当ユーザの口座から所定額を引き落とす処理がされた後、チャージ残高データベースのチャージ残高を、チャージする電子マネー分だけ増額し、次いで、チャージ額分の電子マネーをICカード111にチャージするように対応するICカード付携帯端末110に指示する。また、電子マネーサーバ123は、各アミューズメント場で電子マネーを対価としてプリペイドカードが発行されると、発行額分だけチャージ残高を減少する。
【0021】
このような機能を実現するため、電子マネーサーバ123は、図3に示すように、CPU210と、記憶部220と、ROM230と、通信部240と、ユーザデータベース(DB)250と、チャージ残高データベース(DB)260と、電子マネーチャージ額・手数料サマリデータベース(DB)270とを備える。
【0022】
ユーザデータベース250は、図4に示すように、携帯ID(電話番号)310、お客様番号320、個体識別ID(携帯電話の機器番号等)330、メールアドレス340、氏名・住所350、パスワード360等を登録する。例えば、第一エントリには順に「090−1234−5678」、「90010801」、「MN7RE」、「mailto@jp」、「山川静」、「K1248PN」と入力されている。このエントリは、携帯ID310が「090−1234−5678」、お客様番号320が「90010801」、個体識別ID330が「MN7RED」、メールアドレス340がmailto@jp、氏名・住所350が「山川静・・・」、パスワード360が「K1248PN」である顧客のデータであることを意味する。
【0023】
図3に示すチャージ残高データべース260は、図5に示すように、携帯ID410、チャージ残高420、発券額430、最終チャージ日440等を登録する。例えば、第一エントリには順に、「090−1234−5678」、「¥30000」、「¥20000」、「04/11/18」と入力されている。これは、携帯IDが「090−1234−5678」の携帯電話にチャージした額が30000円で、発券に使用した額(消費済み額)が20000円で、最終チャージ日が2004年の11月18日であることを意味している。
【0024】
ICカード111に電子マネーをチャージすると、そのチャージ額が銀行140で引き落とし処理された後、口座管理コンピュータ141から通知され、チャージ残高欄の値に加算される。一方、ICカード付携帯端末110を使用し、アミューズメント場160において、プリペイドカードを発券すると、その額が発券額欄の値に加算される。
【0025】
また、図3に示す電子マネーチャージ額・手数料サマリデータベース270は、図6に示すように、顧客別に、日付450、チャージ総額460、手数料総額470等を登録する。例えば、第一エントリには順に、「010101」、「¥30000」、「¥500」と入力されている。これは、例えば、2001年01月01日のチャージ額の総額が¥30000で、手数料総額が¥500であることが登録されている。
【0026】
図1に示すICカード用通信サーバ121は、電子マネーチャージ用のアプリケーションを格納し、ICカード付携帯端末110からの要求に応えて無線通信を介してICカード付携帯端末110にアプリケーションをダウンロードする。
【0027】
メールサーバ122は、ICカード付携帯端末110に、チャージ額等を入力するためのWebページを含む電子メールを送信し、入力されたチャージ額等を受信する。
【0028】
ゲートウェイ124は、電子マネーセンタ120と銀行140の口座管理コンピュータ141との間の通信を後述のネットワーク130を介して行うためのゲートウェイである。ゲートウェイ124は、ユーザがICカード付携帯端末110に入力したチャージ額を、ユーザが選択した銀行140の口座管理コンピュータ141に通知し、又、ネットワーク130を介して通知されるチャージ用の口座振替結果を示す収納機関収納明細データを受信する。
【0029】
アミューズメント場160は、ICカード付携帯端末110でアミューズメント用プリペイドカードを購入し、購入したアミューズメント用プリペイドカードを利用して遊技を行うアミューズメントのための場であり、例えば、遊園地、テーマパーク、ゲームセンター、サーキット、競馬場、競艇場、ダンスホール、スパリゾート、ビリヤード場など、プリペイドカードを用いて、様々なアミューズメント施設・設備・サービスを利用できる場所である。
各アミューズメント場160は、発券入金機161と中継サーバ162とを備える。
【0030】
発券入金機161は各アミューズメント場160で、アミューズメントを享受するためのプリペイドカードを発券する装置である。発券入金機161は、ICカード付携帯端末110がかざされると、ICカード111と通信を行って、ICカード111にチャージ(蓄積)された電子マネーを発券額分減額し、アミューズメント用プリペイドカードを発券する。ユーザは、発行されたプリペイドカードを用いて場内のアミューズメント機器で遊技を行うことができる。
【0031】
発券入金機161は、図7に示すように、CPU510と、サービス設定データベース520と、リーダ/ライタ530と、発券部540と、記憶部550と、ROM560と、通信部570と、入出力部580とを備える。
【0032】
CPU510は、発券入金機161全体を制御する。記憶部550は、RAM、フラッシュメモリなどから構成され、任意のデータ、例えば、プログラム等を格納する。
【0033】
リーダ/ライタ530は、ICカード111と非接触で通信を行い、ICカード111に記録されているデータを読み、データを書き込む。
発券部540は、プリペイドカードを発券する。
通信部570は、データ通信回路から構成される。
入出力部580は、キー操作部と表示部とを備える。キー操作部は、任意のデータ及び指示を入力する。表示部は画像を表示する。
【0034】
サービス設定データベース520は、業務コンピュータ151から設定される精算設定と、電子マネーサービス(プリペイドカード購入)停止、解除指示等のサービス設定情報を登録する。後述の中継サーバ162、業務コンピュータ151も同様にサービス設定データベースを備える。なお、後述する業務端末152により業務コンピュータ151のサービス設定データベース930に設定された精算設定、電子マネーサービス(電子マネーカード購入)停止、解除指示、照合チェック等のサービス設定は、即時または夜間配信により、発券入金機161と中継サーバ162に送信され、各サービス設定DB520と630に設定される。
【0035】
中継サーバ162は、図8に示すようにCPU640、記憶部650、ROM660、通信部670、債権明細格納データベース(DB)610、電子マネー利用額サマリデータベース(DB)620、サービス設定データベース(DB)630を備える。
【0036】
CPU640は、中継サーバ162全体を制御する。
記憶部650は、RAM、フラッシュメモリなどから構成され、任意のデータ、例えば、プログラム等を格納する。通信部670は外部との通信を行う。
【0037】
ROM660は照合チェックプログラムを格納する。このプログラムは、ユーザがプリペイドカードの発券時に、携帯IDにより認証を行い、発券金額、携帯ID等の発券情報を蓄積し、これらを電子マネーサーバ123内のチャージ残高データベース260に送信し、さらに、発券入金機161から携帯IDと発券額を受信したときに、不正使用されたか否かのチェックを行うためのプログラムを格納する。
【0038】
債権明細格納データベース610は、例えば、図9に示すように携帯ID710、入金伝票NO720、発券額730、発券日時740等の情報を登録する。CPU640は、債権明細格納データベース610に格納された、プリペイドカードの発券に伴う領収書の電子データである債権明細データを1日3回の割合で集信し、業務コンピュータ151に送信する。
【0039】
電子マネー利用額サマリデータベース620は、電子マネーの利用状況(発券情報)を登録するデータベースであり、図10に示すように、携帯ID810とプリペイドカードの発券額820、等の情報を格納する。CPU640は、電子マネー利用額サマリデータベース620に格納された電子マネー利用額サマリを1日1回の割合で集信し、業務コンピュータ151に送信する。
【0040】
サービス設定データベース630は、業務端末152により設定される精算設定と、電子マネーサービス(プリペイドカード購入)停止、解除指示等のサービス設定をする。
【0041】
なお、業務端末152により業務コンピュータ151のサービス設定データベースに設定された精算設定、電子マネーサービス(電子マネーカード購入)停止、解除指示、照合チェック等のサービス設定は、即時または夜間配信により、中継サーバ162に送信され、中継サーバ162のサービス設定データベース630に設定される。
【0042】
業務センタ150は、各アミューズメント場160、電子マネーセンタ120、ICカード付携帯端末110の運用業務管理を行う。業務センタ150に設置された業務コンピュータ151は、図11に示すように、債権明細格納データベース910、電子マネー利用額サマリデータベース920、サービス設定データベース930、電子マネーチャージ額・手数料サマリデータべース940、CPU950、記憶部960、ROM970、通信部980を備える。
【0043】
記憶部960は券売機用、リーダ/ライタ用、ICカード付携帯端末用の暗号鍵を格納する。これらの暗号鍵は業務端末152により設定される。
【0044】
CPU950は、各アミューズメント場160内の中継サーバ162から送信された債権明細を債権明細格納データベース910に、蓄積する。CPU950は、この債権明細を、債権明細格納データベース910から電子マネーセンタ120内の電子マネーサーバ123のチャージ残高データベース260に1日3回のペースで送信する。送信された債権明細は、チャージ残高データベース260に記憶されている残高をプリペイドカードが発券された額分減額する。また、CPU950は、サービス設定データベース930に各アミューズメント場160におけるプリペイドカード購入停止、解除指示等のサービス設定を格納する。これらの情報は業務端末152により設定される。更に、中継サーバ162内のCPU640は、各アミューズメント場160の中継サーバ162内の電子マネー利用額サマリデータベース620から業務コンピュータ151内のCPU950に、1日1回、電子マネー利用額サマリを送信する。CPU950は送信された電子マネー利用額サマリを受信し、業務コンピュータ151内の電子マネー利用額サマリデータベース920に格納する。それに続き、CPU950は、ROM970に格納されている請求書発行処理プログラムを起動し、電子マネー利用額サマリデータベース920に格納されたマネー利用額サマリから請求書を発行する。
【0045】
電子マネーチャージ額・手数料サマリデータべース940は、電子マネーサーバ123の電子マネーチャージ額・手数料サマリデータベース270から1日1回の割合で送信されるマネーチャージ額・手数料サマリを格納する。CPU950は、ROM970に格納されている退蔵益算出プログラムを起動し、電子マネーチャージ額・手数料サマリデータべース940に格納されているマネーチャージ額・手数料サマリから電子マネーの退蔵益を算出する。
【0046】
銀行140は電子マネーの決済を行うための一般の銀行、信用金庫、信用組合、等の金融機関の総称であり、口座管理コンピュータ141を備える。口座管理コンピュータ141は、ICカード付携帯端末110からモバイルバンキングの認証のための携帯ID、銀行パスワード等の認証情報をネットワーク130を介して受信すると、認証情報をもとにモバイルバンキングの認証を行った後、チャージ額をユーザの口座から引き落とす。
【0047】
(動作)
以下、上記構成を有する電子マネーシステム10の動作を説明する。
本実施形態のシステムにおいて、ICカード111に電子マネーをチャージする場合のICカード付携帯端末110の動作について図12に示すフローを参照しながら説明する。
【0048】
まず、前提として、この電子マネーシステム10の利用を希望するものは、事前にユーザ登録を済ませており、各ユーザに関する情報、例えば、携帯ID、1又は複数の銀行名及び口座番号、お客様番号、個体識別ID、メールアドレス、住所・氏名、パスワード等は、電子マネーセンタ120の電子マネーサーバ123内のユーザデータベース250に登録されているものとする。
ユーザが、ICカード111にチャージを行うために記憶部1020の格納する電子マネーチャージプログラムを起動すると、CPU1010は、以下の処理を行う。
【0049】
まず、CPU1010は、携帯ID、個体識別ID、パスワード等を登録するための初期登録画面を入出力部1060に表示させる(ステップS1)。ユーザが、携帯ID、個体識別ID、パスワードを入力すると、CPU1010は、ICカード用通信サーバ121にアクセスし、携帯ID、個体識別ID、パスワードなどを伝達する(ステップS2)。
【0050】
ICカード用通信サーバ121は、電子マネーサーバ123と通信を行って、伝達された内容が、ユーザデータベース250に登録されている内容に一致するか否かを判別することにより、ユーザを認証する。伝達された内容とユーザDB250に登録されている内容が一致して、認証OKとなった場合、ICカード用通信サーバ121は、電子マネー処理用のモバイルアプリケーションをICカード付携帯端末110にダウンロードする。ICカード付携帯端末110は、ダウンロードしたモバイルアプリケーションを記憶部1020に記憶する(ステップS3)。
【0051】
また、このダウンロードに応答して、電子マネーサーバ123は、通知された携帯IDに対応するメールアドレスや登録されている決済用の銀行名をユーザデータベース250から判別し、このメールアドレスや決済用の銀行名をメールサーバ122に通知する(ステップS4)。この通知に応答して、メールサーバ122は、このメールアドレス宛に、図14〜図16に示すようなWebページを含む決済(チャージ)開始メールを生成し、通知されたメールアドレス、即ち、電子マネーをチャージしようとしているICカード付携帯端末110に送信する(ステップS5)。
【0052】
CPU1010は、この決済開始メール(図14;決済開始画面1300)を通信部1040を介して受信し、入出力部1060の表示画面上に表示する(ステップS6)。この決済開始画面1300には、決済を中止するための選択肢である「0:決済中止」と、ICカード111に電子マネーをチャージする処理を選択するための選択枝である「1:決済開始」と、チャージ残高データベース260に登録されている残高確認を行うための選択枝である「2:残高チェック」が表示されている。
【0053】
「1:決済(チャージ)開始」を選択すると、CPU1010は、入出力部1060の表示画面上に、図15に示すような銀行選択画面1400を表示する(ステップS7)。銀行選択画面1400には、銀行口座からの引き落としによる決済を行うために指定した1又は複数の取引銀行名が表示されている。CPU1010は、ユーザが、銀行選択画面1400上の銀行を選択したか否かを判定する(ステップS8)。銀行を選択した場合(ステップS8:Yes)、CPU1010は、図16に示すようなチャージ額入力画面1500を表示する(ステップS9)。なお、予め登録されている銀行が1つのみの場合には、ステップS7とS8とをスキップし、登録されている銀行を自動的に設定するようにしてもよい。また、画面下部のチャージ残高(電子マネーの残高)は、CPU1010がICカード111にアクセスして求めることができる。
【0054】
一方、銀行を選択していない場合、ステップS7に戻り(ステップS8:No)、ユーザにチャージを行う電子マネーの金額の入力を行うよう促す(ステップS7)。
【0055】
ステップS9で表示されたチャージ額入力画面1500の入力項目を全て入力すると、ユーザはOK(完了、送信)ボタンを押下する。
【0056】
この操作に応答して、CPU1010は、チャージ額入力画面1500の、携帯ID入力欄1501、パスワード入力欄1502、チャージ額入力欄1503から入力された携帯IDとパスワード、ICカード付携帯端末110にチャージしようとする電子マネーのチャージ額を記憶部1020に一旦記憶する(ステップS10)。
【0057】
次いで、CPU1010は、ICカードIF1050を介してICカード111に入力された携帯IDとパスワードを送信する(ステップS11)。
【0058】
ICカード111内のCPUは、CPU1010から送信された携帯IDとパスワードとを、内部に予め登録されている認証ID及びパスワードと照合し、一致したか否かを判定する(ステップS12)。一致した場合は(ステップS12:Yes)、ユーザがICカード付携帯端末110の所有者本人と認証され、ステップS13の処理に進む。一致しなかった場合は、入出力表示部1060にエラー表示をする(ステップS15)。 認証後、CPU1010は記憶部1020に記憶した選択された銀行と電子マネーのチャージ額を電子マネーサーバ123に送信する。
【0059】
電子マネーサーバ123は、ICカード付携帯端末110から送信された情報を受信して、指定された銀行140の口座管理コンピュータ141に送信する。指定された銀行140の口座管理コンピュータ141は電子マネーサーバ123から送信されたチャージ額を手数料と共に引き落とし処理した後、引き落とされたチャージ額と手数料を、電子マネーサーバ123に送信する。次いで、電子マネーサーバ123はチャージ額をチャージ残高データベース260、電子マネーチャージ額手数料サマリデータベース270に登録し、登録が完了すると、ICカード付携帯端末110に通知する。
【0060】
次いで、CPU1010は、電子マネーサーバ123からチャージ額がチャージ残高データベース260に登録された旨の通知があったか否かを判定し(ステップS13)、通知があった場合(ステップS13:Yes)、ICカード111に対し、電子マネーをチャージするように指示する(ステップS14)。この指示に応答して、ICカード111は、残高に新規にチャージされた電子マネーの額を加算して、その残高を更新する。
【0061】
以上のようにして、電子マネーがICカード111にチャージされる。
【0062】
次に、ICカード111にチャージされた電子マネーを対価として、プリペイドカードを購入する動作を説明する。
まず、ユーザは、ICカード付携帯端末110に携帯IDと購入したいプリペイドカードの発券額を入力する。この際、ICカード付携帯端末110は、ICカード111のチャージ残高の範囲内での発券額のみを認める。続いて、ユーザがICカード付携帯端末110をアミューズメント場の発券入金機161のリーダ/ライタ530にかざす。
【0063】
ユーザがICカード付携帯端末110に携帯IDと購入したいプリペイドカードの発券額を入力すると、ICカード付携帯端末110は入力された携帯IDとプリペイドカードの発券額をICカード111に送信し、記憶する。次にユーザがICカード付携帯端末110をリーダ/ライタ530にかざすと、アミューズメント場160の発券入金機161のリーダ/ライタ530が、ICカード111から携帯IDと発券額を読み取り、CPU510に送信する。
【0064】
CPU510は、サービス設定データベース520を参照して、プリペイドカードの発行が禁止されている携帯IDであるか否かを判別する。プリペイドカードの発行が禁止されている携帯IDであれば、その旨を報知する等の処理を行う。
一方、サービス設定データベース520を参照して、特に問題がなければ、CPU510は、図17の処理を開始し、携帯IDと発券額を通信部570から中継サーバ162に送信する(ステップT1)。
【0065】
中継サーバ162は、後述する図19の処理により、プリペイドカードを発券してよいか否かの判別を行って、発行OKであれば、発行許可通知を送信する。CPU510は、この発行許可通知を、通信部570を介して中継サーバ162から受信したか否かを判定する(ステップT2)。受信した場合(ステップT2:Yes)、CPU510は、発券IDを発行して、発券部540にプリペイドカードを発行させると共に発券IDと電子マネーの減額分(発券額分)をリーダ/ライタ530からICカード付携帯端末110に送信する(ステップT3)。一方、発行許可通知を受信しなかった場合(ステップT2;No)、中継サーバ162からその携帯IDについてプリペイドカードの発行を許可しない旨のサービス設定を受信したかどうかを判定する(ステップT4)。
【0066】
サービス設定を受信した場合(ステップT4:Yes)、サービス設定データベース520に受信したサービス設定を、例えば、図18に例示するように登録し、必要に応じて告知を行う(ステップT5)。受信しなかった場合(ステップT4:No)、ステップT2を繰り返す。
【0067】
このように、アミューズメント場160において、発券入金機161のリーダ/ライタ530が、ICカード付携帯端末110から携帯IDと発券額を読み取ると、携帯IDと発券額とを、ステップT1で、中継サーバ162に送信する。以下、送信されたIDと発券額に基づいて、アミューズメント場160の中継サーバ162のCPU640が行う動作について図19に示すフローを参照しながら説明する。
【0068】
CPU640が、通信部670を介して発券入金機161から携帯IDと発券額を受信すると、ROM660に格納した不正使用チェックプログラムを起動して、通知された携帯IDで特定されるICカード付携帯端末110について、プリペイドカードを発行して良いか否かを判定する(ステップS1900)。まず、CPU640は、例えば、図18に示すような構成を有するサービス設定DB630を参照して、その携帯IDについて、使用禁止或いはプリペイドカードの発行禁止が設定されているか否かを判別する。使用禁止或いは発行禁止が設定されていれば、プリペイドカードの発行を不可とする。また、債権明細格納DB610に登録されている発券履歴に基づいて、該当する携帯IDについて、所定期間内に発行したプリペイドカードの発券額の操作を求め、一定額(例えば、1日3万円)を超えている場合には、プリペイドカードの発行を不可とする。
【0069】
プリペイドカードの発行が不可と判定された場合(ステップS1900:No)、その旨とその理由を発券入金機161に通知し、発券入金機161の入出力部580にエラーメッセージを表示させる(ステップS1901)。一方、プリペイドカードの発行可と判断した場合(ステップS1900:Yes)、携帯IDと発行可の通知と電子マネーの減額分を発券入金機161に送信する(ステップS1902)。この通知は、図17のステップT2で検出され、プリペイドカード発行の契機となる。
【0070】
続いて、入金伝票番号を採番し、図9に示すように、債権明細格納データベース610に携帯ID710と入金伝票No720と発券額730と発券入金機161の番号と発券日時740等を登録する(ステップS1903)。
【0071】
また、各アミューズメント場160の中継サーバ162のCPU640は、1日1回の締め時に、図20に示す処理を実行し、債権明細格納データベース610に格納されている図9に示すようなテーブルから、携帯ID毎に発券額の総和を計算し、電子マネー利用額サマリデータベース620に、図10に示すように、携帯ID810と発券額の総和820とを対応付けて登録する(ステップS2001)。又、図21に示すように、1日3回の集信時に、債権明細格納データベース610に図9に示すように格納されている債権明細を業務コンピュータ151に送信する(ステップS2101)。次いで、発券入金機161別に発券額を求め、図22に示すような帳票2800を記憶部650に出力する(ステップS2102)。
【0072】
一方、図23に示すように、業務コンピュータ151のサービス設定データベース930から通信部980を介してサービス設定(アミューズメント用カード購入停止、解除指示)を示すデータが送信されるとサービス設定データベース630に登録する(ステップS2301)。次いで、サービス設定データベース630から発券入金機161に通信部980を介して送信する(ステップS2302)。
【0073】
次に、業務センタ150はアミューズメント場160における債権明細等の運用管理と電子マネーセンタ120における電子マネーサーバ123における債権明細等の運用管理を行う。以下、本実施形態において業務コンピュータ151のCPU950の動作について図24から図26に示すフローを参照しながら説明する。
【0074】
CPU950は1日3回、図8に示す債権明細格納データベース610から送信される債権明細を債権明細格納データベース910に格納する(ステップS2400)。次いで、債権明細を電子マネーサーバ123に送信する(ステップS2401)。又、図25に示すように、中継サーバ162の電子マネー利用額サマリデータベース620から1日1回送信される携帯ID別のプリペイドカードの発券額の総和を、電子マネー利用額サマリデータベース920に格納する(ステップS2501)。次いで、ROM970に格納された請求書発行処理プログラムを起動して、電子マネー利用額サマリデータベース920に格納されたテーブルを入力し、請求書を記憶部960に出力する(ステップS2502)。
【0075】
更に、図26に示すように、サービス設定データベース930にユーザから入力されたプリペイドカード購入停止、解除指示の登録をする(ステップS2601)。次いで、即時、または夜間に中継サーバ162のサービス設定データベース630に登録情報を送信する(ステップS2602)。
【0076】
電子マネーサーバ123はICカード付携帯端末110からのチャージの要求に応えて、図12のステップS8で検出された銀行140の口座管理コンピュータ141にチャージのための引き落としを要請する。口座管理コンピュータ141は、引き落としが完了すると、口座管理コンピュータ141は、収納機関収納明細データを電子マネーサーバ123に送信する。
【0077】
収納機関収納明細データに従って、電子マネーサーバ123は、チャージ額をチャージ残高データベース260に登録した後、ICカード付携帯端末110を介してICカード111に送信する。また、電子マネーサーバ123は、図24のステップS2401で、中継サーバ162から送信されてくる債権明細データに基づいて、発券入金機161においてICカード付携帯端末110から入力されたプリペイドカードの発券額を、チャージ残高データベース260に登録する。そして、プリペイドカードの発券額がチャージ残高を超えていないか否かの突き合わせを行う。プリペイドカードの発券額がチャージ残高を超えていない場合、業務コンピュータ151、中継サーバ162、発券入金機161のサービス設定データベース630、930、520に発券許可の設定をし、超えている場合には、発行を不可とするする。
【0078】
電子マネーサーバ123のCPU210の動作について図27及び図28に示すフローを参照しながら以下に説明する。
【0079】
CPU210は、通信部240からのデータを受信すると、それが新規登録用の携帯ID、お客様番号、個体識別ID、メールアドレス、氏名・住所、パスワード、等の新規登録用のデータであるか否かを判定する(ステップS2700)。新規登録用のデータである場合(ステップS2700:Yes)、ユーザデータベース250のユーザ登録テーブルの空きエントリにそれらを登録する(ステップS2701)。次いで、携帯IDとメールアドレスをメールサーバ122に送信する(ステップS2702)。
【0080】
一方、通信部240からのデータが、銀行140の口座管理コンピュータ141から送信された収納機関収納明細データか否かを判定する(ステップS2703)。収納機関収納明細データの場合(ステップS2703:Yes)、チャージ残高データベース260に格納されているチャージ残高テーブルのエントリのうち、携帯IDの項目が、送信された携帯IDと同じエントリのチャージ残高の項目に送信されたチャージ残高を登録(加算)し、ICカード付携帯端末110に通知する(ステップS2704)。
【0081】
更に、図28に示すように、通信部240からのデータが、業務コンピュータ151から送信された携帯ID、入金伝票NO、発券額か否かを判定する(ステップS2801)。業務コンピュータ151から送信された携帯ID、入金伝票NO、発券額の場合(ステップS2801:Yes)、チャージ残高データベース260に格納されているチャージ残高テーブルのエントリの中、携帯IDの項目が、送信された携帯IDと同じエントリの発券額の項目に送信された発券額を登録(加算)する(ステップS2802)。
【0082】
以上説明した一連の動作により、この実施の形態によれば、ICカード付携帯端末110のICカード111に銀行140の口座の引き落とし額を対価として電子マネーをチャージすることができる。
【0083】
即ち、ICカード付携帯端末110にICカード用通信サーバ121からプログラムをダウンロードして、ここで、端末ID、チャージ金額等を情報を入力して、電子マネーサーバ123に送信することにより、電子マネーサーバ123と口座管理コンピュータ141と業務コンピュータ151の協働により、ICカード付携帯端末110を介してICカード111に電子マネーがチャージされる。さらに、このとき、携帯IDをキーとしてチャージ残高などが管理される。
【0084】
また、チャージされているICカード付携帯端末110を発券入金機161にかざして、発券額を指定するだけで、チャージされている電子マネーを用いてアミューズメント用のプリペイドカードを購入することができる。しかも、購入するプリペイドカードの額面に基づいて、発行・発行停止を制御することにより、プリペイドカード発行システムの信頼性が高まる。
【0085】
この発明は上記実施の携帯に限定されない。例えば、上記実施の形態においては、プリペイドカードを発行するか否かを、発行しようとするプリペイドカードの金額に基づいて、発券入金機161と中継サーバ162で判断したが、より確実にチェックするようにしてもよい。
【0086】
例えば、中継サーバ162は、発券入金機161よりプリペイドカードの発行金額を通知されると、図19のステップS1900で自らその正当性をチェックすると共に通知された携帯IDと発行金額とを電子マネーサーバ123に通知する。電子マネーサーバ123のCPU210は、チャージ残高DB260を参照し、今回の発行金額がICカード111にチャージした電子マネーの残金以下であるか否かを判別し、発券金額が電子マネーの残高以下である場合に(他の条件を満足することを条件として)、発券許可を中継サーバ162を介して発券入金機161に通知する。
【0087】
発券入金機161は、自己の判別、中継サーバ162の判別、電子マネーサーバ123の判別のいずれかで、発券不可と判別された場合には、プリペイドカードを発券せず、全てで発券OKと判別されたときにのみプリペイドカードを発券する。また、この場合には、電子マネーサーバ123は、発券OKの通知をする段階で、チャージ残高DB260の発券額の項を更新する(何らかの事情でプリペイドカードを発券できなかった場合には、通知により元に戻す)ようにしてもよい。また、パスワードや個体識別IDを電子マネーサーバ123に通知し、これらに基づいて、本人認証をも行って、プリペイドカードの発券・非発券を判断するようにしてよい。このような構成とすれば、プリペイドカードの発行が要求される度に、電子マネーの真の残高とプリペイドカードの発行額とが比較されることになり、ICカード111内の残高が改竄されたような場合でも、プリペイドカードの不正な発行を防止できる。
【0088】
なお、上記実施の形態として、電子マネーのチャージにICカード付携帯端末110を使用したが、通信機能を有する携帯端末ならば広く利用可能である。
また、新規登録をICカード付携帯端末110から行えるようにしてもよい。この場合には、例えば、メールサーバ122から初期登録用の画面をICカード付携帯端末110に送信して、これへの入力をユーザDB250に登録するようにすればよい。
ICカード付携帯端末110に限らず、電子マネーを記憶できると共に外部と無線通信が可能な記録・記憶媒体ならば、任意の携帯可能な端末装置を利用可能である。
【0089】
説明中で示した構成、フローチャート、テーブル構造などは一例であり、この発明はこれらに限定されるものではない。また、例えば、上記実施の形態においては、携帯ID等をユーザに入力させたが、携帯IDや個体識別ICなどをICカード付携帯端末110の記憶部1020又はROM1030に格納しておき、CPU1010が、これを読み出して送信するようにしてもよい。また、携帯IDのみを使用し、個体識別IDを使用しないように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態にかかる電子マネーシステムのシステム構成図である。
【図2】図1に示すICカード付携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す電子マネーサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すユーザデータベースに格納するデータを示す図である。
【図5】図3に示すチャージ残高データベースに格納するデータを示す。
【図6】図3に示す電子マネーチャージ額手数料サマリデータベースに格納するデータを示す図である。
【図7】図1に示す発券入金機(券売機)の内部構成を示すブロック図である。
【図8】図1に示す中継サーバの内部構成を示すブロック図である。
【図9】図1に示す中継サーバに格納される債権明細格納データベースである。
【図10】図8に示す電子マネー利用額サマリデータベースに格納するデータを示す図である。
【図11】図1に示す業務コンピュータの内部構成を示すブロック図である。
【図12】図1に示すICカード付携帯端末のCPUの動作を示すフローチャート(前半)である。
【図13】図1に示すICカード付携帯端末のCPUの動作を示すフローチャート(後半)である。
【図14】図1に示すICカード付携帯端末の入出力部に電子マネーのチャージ時に表示される決済開始画面を示す図である。
【図15】図1に示すICカード付携帯端末の入出力部に電子マネーのチャージ時に表示される取引銀行選択画面を示す図である。
【図16】図1に示すICカード付携帯端末の入出力部に電子マネーのチャージ時に表示されるチャージ額の入力画面を示す図である。
【図17】図1に示す発券入金機におけるアミューズメント用プリペイドカードの発券時のフローチャートである。
【図18】図1に示す発券入金機、中継サーバ、業務センタにおけるサービス設定データベースに格納されるデータを示す図である。
【図19】図1に示す中継サーバのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図20】図1に示す中継サーバのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図21】図1に示す中継サーバのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図22】図1に示す中継サーバの電子マネー利用額サマリデータベースから出力される帳票を示す図である。
【図23】図1に示す中継サーバ内のサービス設定データベースにおけるサービス設定時の中継サーバのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図24】図1に示す業務センタの業務コンピュータのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図25】図1に示す業務センタのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図26】図1に示す業務センタのサービス設定時のCPUの動作を示すフローチャートである。
【図27】図1に示す電子マネーサーバのCPUの動作を示すフローチャート(前半)である。
【図28】図1に示す電子マネーサーバのCPUの動作を示すフローチャート(後半)である。
【符号の説明】
【0091】
110 ICカード付携帯端末
111 ICカード
120 電子マネーセンタ
121 ICカード用通信サーバ
122 メールサーバ
123 電子マネーサーバ
124 ゲートウェイ
130 ネットワーク
140 銀行
141 口座管理コンピュータ
150 業務センタ
151 業務コンピュータ
152 業務端末
160 アミューズメント場
161 発券入金機
162 中継サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子マネー管理手段と、プリペイドカードを販売する券売手段と、ICカードが装着され、電子マネーを処理可能な携帯端末と、から構成される電子マネーシステムであって、
前記券売手段は、前記携帯端末に装着されたICカードにチャージされた電子マネーを代価として、プリペイドカードを発行し、
前記携帯端末は、前記電子マネー管理手段から発行された電子マネーを、前記ICカードにチャージし、
前記電子マネー管理手段は、前記携帯端末を介して前記ICカードに電子マネーをチャージし、前記携帯端末に対応させて前記ICカードに格納されている電子マネーの残高を示す残高情報を記憶し、前記ICカードに電子マネーを新たにチャージした場合に、該ICカードが装着されている携帯端末についての前記残高情報が示している電子マネーの残高に新たに発行された電子マネーの額を加算するように対応する残高情報を更新し、前記券売手段が発行したプリペイドカードの価格の情報を受信し、該券売手段でのプリペイドカードの発行の許可あるいは中止を決定し、発行を許可した場合、前記残高情報が示す電子マネーの残高から発行を許可した前記プリペイドカードの金額分を差し引くように対応する残高情報を更新し、プリペイドカード発行の許可を券売手段に通知する、
ことを特徴とする電子マネーシステム。
【請求項2】
前記電子マネー管理手段は、前記プリペイドカードの価格が前記ICカードに格納されている電子マネーの残高より大きい場合、前記券売手段でのプリペイドカードの中止を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネーシステム。
【請求項3】
前記電子マネー管理手段は、
前記携帯端末別に、チャージされた電子マネーの所定期間当たりの総額を記憶するチャージ総額記憶手段を備え、
前記電子マネー管理手段は、前記チャージ総額記憶手段に記憶したチャージ総額が所定の上限を超えないときに、電子マネーを発行する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子マネーシステム。
【請求項4】
記憶手段に記憶されている電子マネーを代価として、プリペイドカードを発行する発行手段と、
前記記憶手段に電子マネーをチャージし、前記記憶手段別に、該記憶手段に記憶されている電子マネーの残高を示す残高情報を記憶し、前記記憶手段に電子マネーを新たにチャージした場合に、その記憶手段について前記残高情報が示している電子マネーの残高に新たにチャージされた電子マネーの額を加算するように対応する残高情報を更新し、前記発行手段で発行されるプリペイドカードの価格の情報を受信し、前記残高情報が示す電子マネーの残高と前記発行手段で発行しようとしているプリペイドカードの価格の情報とに基づき、前記発行手段でのプリペイドカードの発行の許可あるいは中止を決定し、発行を許可した場合、現在の残高から発行を許可した前記プリペイドカードの金額分を差し引くように対応する残高情報を更新し、発行の許可を券売手段に通知する電子マネー管理システムと、
から構成されることを特徴とする電子マネーシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2007−41731(P2007−41731A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−223473(P2005−223473)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)
【Fターム(参考)】