説明

電子メールの保存方法、電子メールの再生方法、電子メールシステム、および電子メール保存/再生プログラム

【課題】高速な演算やデータ転送速度などを必要とせず、電子メールの本文データを圧縮して保存することのできる電子メールの保存方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る電子メールの保存方法は、電子メール受信手段と、記憶手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有するコンピュータシステムにあって、記憶手段に電子メールを保存する方法であって、電子メール受信手段が新規電子メールを受信し、次に制御手段が新規電子メールの全文をメッセージ番号と共に記憶手段に保存し、次に制御手段が新規電子メールの全文の中に記憶手段に全文が記憶された全文記憶済み電子メールが引用されているか否かを判断し、新規電子メールの全文の中に全文記憶済み電子メールが引用されている場合、制御手段により、全文記憶済み電子メールの記憶内容を新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して記憶手段に再保存する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールを保存する方法に関し、特に電子メールの記憶容量を削減して保存する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子メール(以後単にメールということがある)は、個人間のみならず、企業などの機関においても不可欠なコミュニケーション手段として普及している。特に近年は、金銭の取引や承認プロセスなどのような重要な業務に関わる内容が、メールで送受信されることも多い。このような重要な業務に関わる内容のメールは、すぐに消去されるべきではない。有事の際の証跡として、またコンプライアンスの観点からも、これらのメールは全て一定期間保存されることが必要である。保存される期間は、たとえば過去3年分や5年分、あるいはそれ以上の期間である。
【0003】
そのためには、該組織の構成員全員が過去数年間に送受信したすべてのメールの全文を保存する必要がある。かつ、保存された全てのメールは、迅速かつ容易に検索および参照が可能でなければならない。これを実現するためには、膨大な容量の記憶装置と、高機能の文書検索システムが必要となる。
【0004】
また、メールクライアントとして、パーソナルコンピュータ(PC)だけでなく、携帯電話およびPDAなどのような小型端末が使用されることもある。しかし、それらの小型端末は、PCと比べて記憶容量が少なく、また演算能力にも制約がある。そのため、小型端末はPCと比べて多くの本数のメールを保存することができず、また保存されたメールを迅速かつ容易に検索および参照することが困難である場合がある。そのため、膨大な本数のメールを記憶するために、メールの本文データを効果的に圧縮し、かつ圧縮された本文データを効率的に読み出すことのできるメールシステムが必要とされている。
【0005】
なお、メールの本文データを圧縮する技術として、以下の特許文献1および2が開示されている。特許文献1には、メール本文の引用データに代えて識別データを返信データと共に送信するという技術が開示されている。特許文献2には、返信メールに含まれる重複するメール内容を引用情報として管理して電子メール蓄積手段から消去するという技術が開示されている。それらの詳細は次に述べる。
【0006】
図9は、特許文献2のメールシステムにおいて本文データを圧縮する方法を示す概念図である。図9の(A)は、メール401に対する返信であるメール402と、メール402に対する返信であるメール403を示している。メール402には、その返信の対象であるメール401の文章が、行頭に「>」の引用記号が付けられて引用部分404として本文に引用されている。メール403には、その返信の対象であるメール402の文章が、行頭に引用記号が付けられて引用部分405として本文に引用されている。また、引用部分405に含まれるメール401からの引用部分は、行頭に二重に引用記号が付けられて二重引用部分406となっている。
【0007】
メールの特質上、その返信の対象となるメールの文章が引用部分として本文に含まれることは当然である。特に企業などにおいては、議論の経緯を残すなどの理由で、返信対象のメールの全文を引用することが一般的である。また、その議論が続いた結果、全文引用が何重にもわたって繰り返されることも多い。メールに引用された文章は、返信対象のメールと同一であるので、それらのメールをそのまま保存すると重複する文章を複数回保存することになる。
【0008】
そのため、特許文献2の発明では、引用によって発生した同一の文章を複数回保存しないようにして、重複を省略してメールの本文データを圧縮している。図9の(B)は、特許文献2の方法での本文データを圧縮した状態の、メール401に対する返信であるメール402と、メール402に対する返信であるメール403を示している。メール402には、その返信の対象であるメール401の文章からの引用部分404を、引用メッセージ番号404aと、引用行範囲404bとして示している。これは、引用部分404が「メール401の○○〜○○行目」という形で示されるので、従来の引用部分404と比べてデータ量を節減することが可能である。
【0009】
さらに図9の(B)では、メール403の引用部分405および二重引用部分406も同様に、その返信の対象であるメール402の文章からの引用部分405を、引用メッセージ番号405aと、引用行範囲405bとして示している。引用部分405に含まれる二重引用部分406は、メール402からの引用行範囲405bにさらにメール401からの引用部分404が含まれるという形で示される。
【0010】
図10は、図9の(B)で示した特許文献2の技術において、メール403の全文を再構築する方法を示す概念図である。図9の(B)で示した方法では、引用によって発生した重複する引用を省略して、メールの本文データが圧縮されている。メール403の全文を再構築するには、図10に示すように、メール403の記録データに含まれない引用部分405および二重引用部分406で、前者をメール402の記録データから読み取り、後者をメール401の記録データから読み取る。
【0011】
なお、特許文献1の技術は、インターネットを介して送信されるメールの本文の分量を縮小するために、送信されるメールの本文に引用部分を記載せず、そのかわりに引用元のメールのIDおよび行範囲に関するデータを本文末尾に記載している。受信した側は、前述した図10に記した特許文献2の場合と同様にして、本文末尾に記載された引用元のメールのIDおよび行範囲をもとに引用元のメールの本文を読み取って、該メールの全文を再構築して表示するという内容が、同文献では開示されている。
【0012】
【特許文献1】特開2001−14229号公報
【特許文献2】特開2000−194617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上述した背景技術にあっては、特許文献1と特許文献2のいずれの場合においても、メールによる議論が続いて全文引用が何重にもわたって繰り返された場合、引用の対象となった全てのメールを参照して読み取る必要がある。たとえば10本のメールからの引用を含むメールの全文を再構築するには、引用部分を引用対象のメール10本分全ての記録データから読み取る必要があり、そのために高速な処理が必要であるという欠点がある。特に、演算能力に制約のある小型端末をメールクライアントとして使用した場合や、メールクライアントと記憶装置との間のデータ転送速度が低い場合などでは、このような処理を行うには処理能力が不足しているので困難であるという欠点がある。
【0014】
本発明の目的は、演算やデータ転送速度などに高速処理を必要とせず、電子メールの本文データを効率的に保存することのできる電子メールの保存方法、電子メールの再生方法、電子メールシステム、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子メールの保存方法は、電子メール受信手段と、記憶手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有するコンピュータシステムにあって、記憶手段に電子メールを保存する方法であって、電子メール受信手段が新規電子メールを受信し、次に制御手段が新規電子メールの全文をメッセージ番号と共に記憶手段に保存し、次に制御手段が新規電子メールの全文の中に記憶手段に全文が記憶された全文記憶済み電子メールが引用されているか否かを判断し、新規電子メールの全文の中に全文記憶済み電子メールが引用されている場合、制御手段により、全文記憶済み電子メールの記憶内容を新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して記憶手段に再保存する構成としたことを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子メールの再生方法は、記憶手段と、表示手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有するコンピュータシステムにあって、記憶手段に記憶された電子メールを再生する方法であって、制御手段が記憶手段から再生対象電子メールデータを読み出し、次に再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいるか否かを制御手段が判断し、再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいれば、制御手段が記憶手段から引用メッセージ番号に該当する引用電子メールデータを読み出し、次に制御手段が引用電子メールデータの全文から引用階層に該当する引用文を抽出すると共に引用文を表示手段に表示する構成としたことを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子メールシステムは、新規電子メールを受信する電子メール受信手段と、新規電子メールの全文および全文記憶済み電子メールをメッセージ番号と共に保存する記憶手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有し、新規電子メールの全文の中に全文記憶済み電子メールが引用されているか否かを判断し、新規電子メールの全文の中に全文記憶済み電子メールが引用されていれば、全文記憶済み電子メールの記憶内容を新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して記憶手段に再保存するメール圧縮手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明に係る他の電子メールシステムは、記憶済み電子メールをメッセージ番号と共に保存する記憶手段と、記憶済み電子メールの全文を表示する表示手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有し、記憶手段から読み出した再生対象電子メールが引用メッセージ番号と引用階層とを含んでいれば、記憶手段から引用メッセージ番号に該当する引用電子メールデータを読み出し、引用電子メールデータの全文から引用階層に該当する引用文を抽出して表示手段に表示するメール展開手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子メール保存プログラムは、電子メール受信手段と記憶手段とを有する電子メールシステムが備えている各部動作制御用コンピュータに、電子メール受信手段が新規電子メールを受信する動作を制御する機能と、新規電子メールの全文をメッセージ番号と共に記憶手段に保存する機能と、新規電子メールの全文の中に記憶手段に全文が記憶された全文記憶済み電子メールが引用されているか否かを判断する機能と、新規電子メールの全文の中に全文記憶済み電子メールが引用されていれば、全文記憶済み電子メールの記憶内容を新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して記憶手段に再保存する機能と
を実行させることを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子メール再生プログラムは、記憶手段および表示手段を有する電子メールシステムが備えている各部動作制御用コンピュータに、記憶手段から再生対象電子メールデータを読み出す機能と、再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいるか否かを判断する機能と、再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいれば、記憶手段から引用メッセージ番号に該当する引用電子メールデータを読み出す機能と、引用電子メールデータの全文から引用階層に該当する引用文を抽出する機能と、引用文を前記表示手段に表示する動作を制御する機能とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、上記したように全文記憶済み電子メールの記憶内容を新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して記憶手段に再保存するように構成したので、高速な演算やデータ転送速度などを必要とすることなく、電子メールの本文データを効率よく圧縮して保存することができる。これによって、電子メールの情報量の増大に対して小さい処理能力で有効に動作することのできるという従来にない優れた電子メールの保存方法、電子メールの再生方法、電子メールシステム、およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るメールシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施の形態では、メールサーバ2と、メールサーバ2が送受信した全てのメールを管理する転送サーバ3と、転送サーバ3が管理する全てのメールを保存する記憶装置4、そして複数のクライアント5とが、相互にLAN6によって接続されている。メールサーバ2は、電子メール送受信部21によって、インターネット1を介して他のメールサーバとメールの送受信が可能である。クライアント5は、PC、携帯電話およびPDAなどのようにユーザが操作する端末であり、各々がディスプレイ51を有する。
【0023】
転送サーバ3は、CPUおよびRAMなどで構成される動作制御部10が、メール圧縮部11、メール展開部12、ウェブサーバ部13、ウェブメール管理部14、引用記号設定部15などの機能を制御して実行する。各々のユーザは、クライアント5からウェブブラウザ(図示せず)もしくは専用のクライアントソフトウェア(図示せず)を介して転送サーバ3のウェブサーバ部13にアクセスし、自身のIDとパスワードを入力してウェブメール管理部14にログインすることにより、自身に届いたメールを読むことができ、またメールを新規作成して送信することが可能である。
【0024】
ウェブサーバ部13は、転送サーバ3において処理が行われた結果に基づく表示画面を作成し、クライアント5のディスプレイ51に表示させる。メール圧縮部11、メール展開部12、および引用記号設定部15については後述する。本実施の形態では原則として、ユーザがクライアント5にメールを保存することはなく、全てのメールは記憶装置4に保存される。
【0025】
図2は、図1内に開示した記憶装置4に保存されるメールの内容を示す概念図である。図2の(A)は、メール101に対する返信であるメール102と、メール102に対する返信であるメール103を示している。メール101〜103は一つのスレッド(話題の流れ)を形成している。メール101、102、103には、それぞれメッセージ番号1、2、3が付与されている。
【0026】
メール102には、その返信の対象であるメール101の全文が、行頭に「>」の引用記号が付けられて引用部分105として本文に引用されている。メール103には、その返信の対象であるメール102の全文が、行頭に引用記号が付けられて引用部分106として本文に引用されている。引用部分106に含まれるメール101からの引用部分は、行頭に二重に引用記号が付けられて二重引用部分107となっている。引用部分106は、メール102の全行頭に引用記号を1つずつ付加した文章に等しい。二重引用部分107は、メール101の全行頭に引用記号を2つずつ付加した文章に等しい。
【0027】
図2の(B)は、これらのメール101〜103が記憶装置4に保存される際に、各々のメール本文に対して転送サーバ3がメール圧縮部11によって行う処理について示している。このスレッドの中で最新のメールであるメール103は、本文に手が加えられることなく、そのままメールデータ113として記憶装置4に保存される。しかしメール102は、全文が保存されるのではなく、引用メッセージ番号115aが「3」、引用階層115bが「1」であるという状態のメールデータ112として保存される。メール101も、引用メッセージ番号114aが「3」、引用階層114bが「2」であるという状態のメールデータ111として保存される。
【0028】
引用記号として「>」の記号を使用し、返信されるメールは必ず返信の対象となるメールの全文を同一の引用記号を行頭に付加して引用することが、該メールシステムの中において運用上の決まりとして定められている。ここでいう引用階層は、該スレッドの中で何段階前のメールを引用しているかを表す。引用記号設定部15にはあらかじめ「>」の記号が引用記号として設定されているので、本実施の形態において転送サーバ3は「>」を引用記号として動作する。なお、引用記号設定部15が引用記号として設定する文字を保存する手段は、転送サーバ3内部や記憶装置4など、LAN6上で物理的に可能な任意の記憶手段を選択することができる。
【0029】
メール103の文面の中では、行頭で引用記号が繰り返される数が、そのまま引用階層を表している。行頭の引用記号が一重以上である部分は、メール103の1段階前であるメール102からの引用である。行頭の引用記号が二重以上である部分は、メール103の2段階前であるメール101からの引用である。ここで、行頭の引用記号が一重以上である部分は、メール102で新たに書かれた部分と、メール102が引用したメール101の全文とを含むので、前述の引用部分106に等しい。同様に、行頭の引用記号が二重以上である部分は、前述の二重引用部分107に等しい。
【0030】
このため、メール102に対応するメールデータ112は、メッセージ番号115a=「3」として表されるメールデータ113の文面の中で、引用階層115b=「1」以上の部分(引用部分106)がメール102の全文に相当するということを表す。メール103をそのまま記録するメールデータ113の中で、行頭の引用記号が一重以上である引用部分106を抜き出して、全行頭から引用記号を1つずつ除去すれば、メール102の全文を得ることができる。
【0031】
同様に、メール101に対応するメールデータ111は、メッセージ番号114a=「3」として表されるメールデータ113の文面の中で、引用階層114b=「2」以上の部分(二重引用部分107)がメール101の全文に相当するということを表す。メールデータ113の中で、行頭の引用記号が二重以上である二重引用部分107を抜き出して、全行頭から引用記号を2つずつ除去すれば、メール101の全文を得ることができる。
【0032】
ここで、メール103に対する返信であるメール104が、新たにメールサーバ2によって受信されたものとする。図3は、図1内に開示したメール圧縮部11が、新たに受信されたメール104が記憶装置4に保存される際に、各々のメールデータに対して行う処理を示す概念図である。メール104は、メール101〜103と同一のスレッドに属する。メール104の全文は、メッセージ番号4を付与されたメールデータ124として、新たに記憶装置4に保存される。
【0033】
メール104には、その返信の対象であるメール103の全文が、行頭に一重以上の引用記号が付けられた引用部分125として本文に引用されている。引用部分125に含まれるメール102からの引用部分は、行頭に二重以上の引用記号が付けられた二重引用部分126となっている。二重引用部分126に含まれるメール101からの引用部分は、行頭に三重以上の引用記号が付けられた三重引用部分127となっている。引用部分125は、メール103の全行頭に引用記号を1つずつ付加した文章に等しい。二重引用部分126は、メール102の全行頭に引用記号を2つずつ付加した文章に等しい。三重引用部分127は、メール101の全行頭に引用記号を3つずつ付加した文章に等しい。
【0034】
このためメール103は、引用メッセージ番号130aが「4」、引用階層130bが「1」であるという状態のメールデータ123として上書き保存される。メール102は、引用メッセージ番号129aが「4」、引用階層129bが「2」であるという状態のメールデータ122として上書き保存される。メール101は、引用メッセージ番号128aが「4」、引用階層128bが「3」であるという状態のメールデータ121として上書き保存される。
【0035】
図4は、図1内に開示したメール展開部12が、図3に示したメールデータ124から、メール101〜104の全文を得る処理を示す概念図である。メールデータ124はメール104の全文を保存しているので、クライアント5からのメール読み出しコマンドでメール104を読み出すよう指定された場合は、メールデータ124をそのままクライアント5の表示画面中に表示すればよい。
【0036】
メール103を読み出すよう指定された場合、メール103に相当するメールデータ123は引用メッセージ番号130aが「4」、引用階層130bが「1」と記録されている。この場合は、引用メッセージ番号「4」に該当するメールデータ124から、メール展開部12が行頭に一重以上の引用記号が付けられている引用部分125を抜き出し、かつ引用部分125の各々の行頭から引用記号を1つずつ除去する。この処理によって、引用部分125はメール103の全文となるので、これをクライアント5の表示画面中に表示すればよい。
【0037】
メール102を読み出すよう指定された場合、メール102に相当するメールデータ122は引用メッセージ番号129aが「4」、引用階層129bが「2」と記録されているので、引用メッセージ番号「4」に該当するメールデータ124から、メール展開部12が行頭に二重以上の引用記号が付けられている二重引用部分126を抜き出し、かつ二重引用部分126の各々の行頭から引用記号を2つずつ除去する。この処理によって、二重引用部分126はメール102の全文となるので、これをクライアント5の表示画面中に表示すればよい。
【0038】
メール101を読み出すよう指定された場合、メール101に相当するメールデータ121は引用メッセージ番号128aが「4」、引用階層128bが「3」と記録されているので、引用メッセージ番号「4」に該当するメールデータ124から、メール展開部12が行頭に三重以上の引用記号が付けられている三重引用部分127を抜き出し、かつ三重引用部分127の各々の行頭から引用記号を3つずつ除去する。この処理によって、三重引用部分127はメール101の全文となるので、これをクライアント5の表示画面中に表示すればよい。
【0039】
図5は、メールサーバ2が新たなメール(以後新規メールという)を受信した際に、図1内に開示したメール圧縮部11が動作制御部10の制御によって行う処理を示すフローチャートである。メール圧縮部11が起動されると(ステップS201)、動作制御部10は新規メールを待つ状態となる(ステップS203)。メールサーバ2が新規メールを受信して転送サーバ3に転送したら、メール圧縮部11は転送された新規メールにメッセージ番号を付与して、記憶装置4に保存する(ステップS205)。メッセージ番号は、転送サーバ3が管理する全てのメールにおいてユニークである。
【0040】
ここで、保存された新規メールの文面が、記憶装置4に既に保存されている保存済みメールを引用しているか否かを判断する(ステップS207)。保存済みメールの引用でなければ、ステップS203の新規メールを待つ状態に戻る。保存済みメールの引用であれば、該当する保存済みメールのデータを、図3で示したように、保存された新規メールの引用メッセージ番号と引用階層で上書き保存して(ステップS209)、ステップS203の新規メールを待つ状態に戻る。ステップS209の処理は、保存された新規メールと同一のスレッドに属するメールの全てについて行われる。
【0041】
ステップS207の、新規メールが保存済みメールを引用しているか否かを判断する動作は、新規メールの全文が保存済みメールの中で全文が保存されているメールの全文を引用しているか否かによって判断することができる。保存済みメールの中で全文が保存されているメールは、スレッドの中で最新のメールであると判断することができるので、新規メールの全文がその全文を引用していれば、該スレッドに属する最新のメールであると判断することができる。
【0042】
より具体的には、全文が保存されているメールの各行頭に1つずつ引用記号を付加した文章が、新規メールの全文の中に含まれていれば、新規メールは全文が保存されているメールを引用したものであると判断できる。逆に、新規メールから引用部分を抜き出し、該引用部分の各行頭から1つずつ引用記号を除去した文章が、全文が保存されているメールに等しい場合に、新規メールは全文が保存されているメールを引用したものであると判断してもよい。
【0043】
図5で説明したフローチャートに係る各ステップの動作内容は、動作制御部10があらかじめ備えるコンピュータで動作するプログラムとして実行させるように構成することができる。
【0044】
図6は、転送サーバ3が記憶装置4に保存されたメールを読み出す際に、図1内に開示したメール展開部12が動作制御部10の制御によって行う処理を示すフローチャートである。メール展開部12が起動されると(ステップS251)、動作制御部10はクライアント5からのメール読み出しコマンドを待つ状態となる(ステップS253)。メール読み出しコマンドがあれば、メール展開部12はコマンドによって指定されたメッセージ番号に該当するメールデータを記憶装置4から読み出す(ステップS255)。
【0045】
ここで、ステップS255で読み出されたメールデータが、引用メッセージ番号と引用階層を含むか否かを判断する(ステップS257)。引用メッセージ番号と引用階層を含まないメールデータであれば、該メールデータはスレッドの中で最新のメールであり、全文が保存されているので、メール展開部12はそのまま該メールデータをクライアント5の表示画面中に表示して(ステップS259)、ステップS253のコマンドを待つ状態に戻る。
【0046】
ステップS255で読み出されたメールデータが、引用メッセージ番号と引用階層を含んでいれば、メール展開部12は該引用メッセージ番号に該当するメールデータを読み出し、その中から該引用階層に該当する部分を抜き出す(ステップS261)。その際、抜き出した引用部分の各行頭から、該引用階層に相当する数だけ行頭の引用記号が除去される。これによって、メール展開部12はステップS253のメール読み出しコマンドによって指定されたメッセージ番号に該当するメールの全文を得て、それをクライアント5の表示画面中に表示して(ステップS263)、ステップS253のコマンドを待つ状態に戻る。
【0047】
図6で説明したフローチャートに係る各ステップの動作内容は、動作制御部10があらかじめ備えるコンピュータで動作するプログラムとして実行させるように構成することができる。
【0048】
前述の図9の(B)および図10に示した特許文献2の技術では、引用の対象となった全てのメールデータを参照して読み取る必要があった。特許文献1の技術においても同様である。それに対して本実施の形態では、図6のフローチャートでわかるように、メール展開部12は1本もしくは2本のメールデータを参照するだけで、何重に引用が繰り返されたメールであっても、記憶装置4に保存されたどのメールについても全文を得て表示することができる。従って、クライアント5の演算能力やLAN6のデータ転送速度などに制約のある環境であっても、重複する引用部分を省略して、メールの本文データを効率よく圧縮して保存し、圧縮して保存されたメールの全文を容易に再生することができる。
【0049】
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るメールシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施の形態では、インターネット1を介して他のメールサーバとメールの送受信が可能であるメールサーバ2と、メールサーバ2からメールを読み出して管理するクライアント305とが、相互にLAN6によって接続されている。クライアント305は、CPUおよびRAMなどで構成される動作制御部301と、電子メールの管理を行うプログラムであるメールクライアントプログラム303と、自身が管理する全てのメールを保存する記憶装置304と、ディスプレイ351とを内蔵する。
【0050】
動作制御部301が実行するメールクライアントプログラム303は、メール圧縮部311、メール展開部312、メール管理部313、引用記号設定部314などの機能を持つ。クライアント305のユーザは、メールクライアントプログラム303を起動して、自身に届いたメールを読むことができ、またメールを新規作成してメールサーバ2を経由して送信することが可能である。本実施の形態では、ユーザが送受信した全てのメールはクライアント305に保存される。
【0051】
メール管理部313は、電子メール送受信部21とのメールデータの送受信、およびメール展開部312が読み出したメールの全文をディスプレイ351に表示させるなどの機能を実行する。引用記号設定部314は、本発明の第1の実施の形態における引用記号設定部15と同一の機能である。引用記号設定部314が引用記号として設定する文字を保存する手段は、記憶装置304など、クライアント305内部で物理的に可能な任意の記憶手段を選択することができる。
【0052】
メール圧縮部311は、第1の実施の形態におけるメール圧縮部11と同一の方法で、記憶装置304に保存されたメールに対して、重複する引用部分を省略してデータ容量を圧縮する。メール展開部312は、第1の実施の形態におけるメール展開部12と同一の方法で、記憶装置304に保存された圧縮済みのメールデータから、圧縮される前のメールの全文を再生する。いずれも、処理を実施する主体と対象が変わる点以外は、実際に行われる処理の内容は第1の実施の形態と同一である。
【0053】
以上、本発明の第1および第2の実施の形態として説明してきたことからもわかるように、本発明を適用可能なメールシステムは、PCなどの単独の機器で構成されていてもよく、またネットワークなどで接続された複数の機器で構成されていてもよい。また、保存されたメールデータからメール全文を再生するシステムは、必ずしもそれ自体がメールの新規作成や送受信を行う機能を持つ必要はない。
【0054】
なお、上述した実施形態では、メールシステムの運用規則において引用記号および引用の方法を統一してきた。しかし、実際にはたとえばメールクライアントソフトウェアおよびその設定などで、種々雑多なメール環境が使われている。たとえば「>」の他に「|」「:」などの文字、あるいは半角の「>」「|」「:」などが、引用記号として利用されることがある。そのため、メールの交換が続くうちに、複数の引用記号および引用の方法が混在した文章になることが多い。
【0055】
図8は、図1および図7内に開示した記憶装置に保存される、複数種類の引用記号が使用されたメールの内容を示す概念図である。図8は、メール101bに対する返信であるメール102bと、メール102bに対する返信であるメール103bを示している。メール102bに含まれるメール101bからの引用部分105bは、引用記号として「:」を使用している。メール103bに含まれるメール102bからの引用部分106bは、引用記号として「|」を使用している。引用部分106bに含まれるメール101bからの二重引用部分107bは、2種類の引用記号が重なった行頭が「|:」となっている。
【0056】
その場合、引用記号設定部15(または314)には「>」以外にも「|」「:」「>」「|」「:」など、引用記号として利用されうると考えられる複数の文字を登録しておくとよい。登録されたこれらの文字のいずれがメール本文の行頭で利用されていれば、「>」と同格の引用記号として認識され、「>」の場合と同じように本発明の第1および第2の実施の形態として説明した動作を行うことができる。ただし、引用記号について判断する条件が複雑になりすぎないよう、一般的でない引用記号や引用方法をできるだけ使用しないことを運用規則とすることが望ましい。
【0057】
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることは言うまでもないことである。
【産業上の利用可能性】
【0058】
メールの保存および表示を行う電子機器およびシステムであれば利用可能である。メールの新規作成や送受信を行う機能を持つものには限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るメールシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図1内に開示した記憶装置に保存されるメールの内容を示す概念図である。
【図3】図1内に開示したメール圧縮部が、新たに受信されたメールが記憶装置に保存される際に、各々のメールデータに対して行う処理を示す概念図である。
【図4】図1内に開示したメール展開部が、メールデータからメールの全文を得る処理を示す概念図である。
【図5】図1内に開示したメール圧縮部が、メールサーバが新規メールを受信した際に行う処理を示すフローチャートである。
【図6】図1内に開示したメール展開部が、転送サーバ3が記憶装置に保存されたメールを読み出す際に行う処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るメールシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図8】図1および図7内に開示した記憶装置に保存される、複数種類の引用記号が使用されたメールの内容を示す概念図である。
【図9】関連技術におけるメールシステムにおいて本文データの圧縮方法を示す概念図である。
【図10】図9内に開示したメールシステムにおいてメールの全文の再構築方法を示す概念図である。
【符号の説明】
【0060】
1 インターネット
2 メールサーバ
3 転送サーバ
4、304 記憶装置(記憶手段)
5、305 クライアント
6 LAN
10、301 動作制御部(制御手段)
11、311 メール圧縮部(メール圧縮手段)
12、312 メール展開部(メール展開手段)
13 ウェブサーバ部
14 ウェブメール管理部
15、314 引用記号設定部
21 電子メール送受信部(電子メール受信手段)
51、351 ディスプレイ(表示手段)
101、102、103、104、101b、102b、103b メール
105、106、105b、106b、125 引用部分
107、107b、126 二重引用部分
111、112、113、121、122、123、124 メールデータ
114a、115a、128a、129a、130a 引用メッセージ番号
114b、115b、128b、129b、130b 引用階層
127 三重引用部分
303 メールクライアントプログラム
313 メール管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メール受信手段と、記憶手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有するコンピュータシステムにあって、前記記憶手段に電子メールを保存する方法であって、
前記電子メール受信手段が新規電子メールを受信し、
次に前記制御手段が前記新規電子メールの全文をメッセージ番号と共に前記記憶手段に保存し、
次に前記制御手段が前記新規電子メールの全文の中に前記記憶手段に全文が記憶された全文記憶済み電子メールが引用されているか否かを判断し、
前記新規電子メールの全文の中に前記全文記憶済み電子メールが引用されている場合、前記制御手段により、前記全文記憶済み電子メールの記憶内容を前記新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して前記記憶手段に再保存する構成とした
ことを特徴とする電子メールの保存方法。
【請求項2】
前記新規電子メールの全文の中に前記全文記憶済み電子メールが引用されている場合、前記制御手段が、前記全文記憶済み電子メールのメッセージ番号および引用階層として前記記憶手段に記憶されている引用記憶済み電子メールの記憶内容を、前記新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して前記記憶手段に再保存することを特徴とする、請求項1に記載の電子メールの保存方法。
【請求項3】
前記制御手段が、前記新規電子メールの記憶後に、該新規電子メールの本文の行頭で引用記号が繰り返される数を前記引用階層として認識することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子メールの保存方法。
【請求項4】
前記コンピュータシステムが、引用記号として認識する1つまたは複数の文字をあらかじめ記憶する引用記号設定手段を有し、
前記制御手段が前記新規電子メールの本文の行頭で前記引用記号が繰り返される数を前記引用階層として認識することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子メールの保存方法。
【請求項5】
前記制御手段が、前記全文記憶済み電子メールの本文の各行頭に引用記号を1つずつ付記した文章が前記新規電子メールに含まれている場合、または前記新規電子メールの本文から行頭に引用記号のある行を抽出して各行頭から引用記号を1つずつ除去した文章が前記全文記憶済み電子メールに含まれている場合のいずれかの場合に、前記新規電子メールの全文の中に前記全文記憶済み電子メールが引用されていると判断することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子メールの保存方法。
【請求項6】
前記コンピュータシステムが、引用記号として認識する1つまたは複数の文字をあらかじめ記憶する引用記号設定手段を有し、前記制御手段が、前記全文記憶済み電子メールの本文の各行頭に前記引用記号を1つずつ付記した文章が前記新規電子メールに含まれている場合、または前記新規電子メールの本文から行頭に前記引用記号のある行を抽出して各行頭から前記引用記号を1つずつ除去した文章が前記全文記憶済み電子メールに含まれている場合のいずれかの場合に、前記新規電子メールの全文の中に前記全文記憶済み電子メールが引用されていると判断することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子メールの保存方法。
【請求項7】
記憶手段と、表示手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有するコンピュータシステムにあって、前記記憶手段に記憶された電子メールを再生する方法であって、
前記制御手段が前記記憶手段から再生対象電子メールデータを読み出し、
次に前記再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいるか否かを前記制御手段が判断し、
前記再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいれば、前記制御手段が前記記憶手段から前記引用メッセージ番号に該当する引用電子メールデータを読み出し、
次に前記制御手段が前記引用電子メールデータの全文から前記引用階層に該当する引用文を抽出すると共に前記引用文を前記表示手段に表示する構成とした
ことを特徴とする電子メールの再生方法。
【請求項8】
前記制御手段が、前記引用電子メールデータの本文の行頭で引用記号が繰り返される数が前記引用階層以上である行を検出すると共に、これを前記引用階層に該当する引用文として抽出することを特徴とする、請求項7に記載の電子メールの再生方法。
【請求項9】
前記コンピュータシステムが、前記引用記号として認識する1つまたは複数の文字をあらかじめ記憶する引用記号設定手段を有することを特徴とする、請求項8に記載の電子メールの再生方法。
【請求項10】
前記コンピュータシステムが、前記抽出された引用文の各行頭から前記引用階層に相当する数の引用記号を除去して前記表示手段に表示することを特徴とする、請求項7、8、又は9に記載の電子メールの再生方法。
【請求項11】
新規電子メールを受信する電子メール受信手段と、前記新規電子メールの全文および全文記憶済み電子メールをメッセージ番号と共に保存する記憶手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有し、
前記新規電子メールの全文の中に前記全文記憶済み電子メールが引用されているか否かを判断し、前記新規電子メールの全文の中に前記全文記憶済み電子メールが引用されていれば、前記全文記憶済み電子メールの記憶内容を前記新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して前記記憶手段に再保存するメール圧縮手段を備えたこと
を特徴とする電子メールシステム。
【請求項12】
記憶済み電子メールをメッセージ番号と共に保存する記憶手段と、前記記憶済み電子メールの全文を表示する表示手段と、これら各部の動作を制御する制御手段とを有し、
前記記憶手段から読み出した再生対象電子メールが引用メッセージ番号と引用階層とを含んでいれば、前記記憶手段から前記引用メッセージ番号に該当する引用電子メールデータを読み出し、前記引用電子メールデータの全文から前記引用階層に該当する引用文を抽出して前記表示手段に表示するメール展開手段とを備えたこと
を特徴とする電子メールシステム。
【請求項13】
電子メール受信手段と記憶手段とを有する電子メールシステムが備えている各部動作制御用コンピュータに、
前記電子メール受信手段が新規電子メールを受信する動作を制御する機能と、
前記新規電子メールの全文をメッセージ番号と共に前記記憶手段に保存する機能と、
前記新規電子メールの全文の中に前記記憶手段に全文が記憶された全文記憶済み電子メールが引用されているか否かを判断する機能と、
前記新規電子メールの全文の中に前記全文記憶済み電子メールが引用されていれば、前記全文記憶済み電子メールの記憶内容を前記新規電子メールのメッセージ番号および引用階層に置換して前記記憶手段に再保存する機能と
を実行させることを特徴とする電子メール保存プログラム。
【請求項14】
記憶手段および表示手段を有する電子メールシステムが備えている各部動作制御用コンピュータに、
前記記憶手段から再生対象電子メールデータを読み出す機能と、
前記再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいるか否かを判断する機能と、
前記再生対象電子メールデータが引用メッセージ番号と引用階層を含んでいれば、前記記憶手段から前記引用メッセージ番号に該当する引用電子メールデータを読み出す機能と、
前記引用電子メールデータの全文から前記引用階層に該当する引用文を抽出する機能と、
前記引用文を前記表示手段に表示する動作を制御する機能と
を実行させることを特徴とする電子メール再生プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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