説明

電子メール送信システム、及び、電子メール送信方法

【課題】適切なタイミングで電子メールを自動送信することを可能とする電子メール送信システム、及び、電子メール送信方法を提供する。
【解決手段】電子メール入力部221は、移動機20から移動機50に送信すべき電子メールを入力する。送信条件設定部222は、電子メールの送信条件として、移動機20の在圏エリアに関する条件、又は、移動機50を所持する送信先ユーザの状態に関する条件を設定する。送信条件判断部211は送信条件が満たされたか否かを判断する。電子メール送信部212は、送信条件判断部211により送信条件が満たされたと判断された場合に、電子メールを移動機50に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールを自動送信する電子メール送信システム、及び、電子メール送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機を始めとする移動機には、送信元ユーザの入力に基づいて電子メールを作成し、送信先ユーザが所持する移動機に電子メール(以下「メール」ともいう)を送信する機能が搭載されている。電話番号を利用して送信するテキストメールや、インターネットと同様にアカウント名とドメインを利用したインターネットメールも送信することが可能である。
【0003】
上述した移動機は電波圏内のみで電子メールを送信することが可能であるため、移動機が電波圏外にある時に作成したメールはユーザ自身が電波復旧を確認してから送信処理を行う必要がある。さらに、地下鉄乗車時等、電波圏外にある時間が長い場合は、ユーザは、電波が復旧したら送信しようと思い保存しておいたメールを送信し忘れてしまうことがある。思い出したときには既に無用なメールとなってしまうこともある。
【0004】
さらに、弱電界時は、送信処理は行えるが電波の不安定さから送信処理に時間がかかったり、最終的に送信失敗となったりすることがあり、ユーザとしては送信失敗の確認と再送信処理をしなければならなく(時には数回にもおよぶ)、ユーザの不便性だけではなく、移動機の電池も無駄に消費し、ネットワーク負荷もかかってしまうのが現状である。
また、例えば、ユーザは、電車内等で時間のあいている時にメールを作成しておき、渋谷等の所定の地域に到着した時にメールを送信しようと思う場合もあるが、メールを送信し忘れてしまうこともある。
【0005】
また、例え移動機からメール送信を行うことができたとしても、相手側の移動機が圏外であればメールはサーバに保存され、一定時間後にサーバから再送される。しかしながら、そのメールが送信された時点ではメールで伝えようとした用件が既に済んでしまっている場合や、例え相手側が圏内にいても、なるべくメール着信を避けるべき場で電源をOFFにしなかったり、マナーモードに設定していなかったりして、相手に歓迎されないメール着信になってしまう場合もあり、相手側の状態に沿ったメール送信ができないのが現状である。また、無駄なメールを送信することにより、通信機器や通信回線等のネットワーク資源を無駄に使用することにもなる。このように、従来においては、適切なタイミングでメールを送信することが困難であった。
【0006】
メールの自動送信技術として、例えば、特許文献1には、メールの送信条件を送信元の移動機が通信圏内にあるか否かで判断し、通信圏内にある場合に保存しておいたメールを自動送信する内容が記載されている。特許文献1では、電界レベルを監視することにより通信圏内か通信圏外かを判断している。
また、特許文献2には、メールのデータ量やメールの送受信相手及び電波状況を組み合わせて判断し、メールの自動送受信の実行を制御する内容が記載されている。特許文献2では、無線回線品質に基づいて電子メールを送信するか否かを判断しており、当該無線回線品質は受信電界強度に基づいて判断されている。
【0007】
また、特許文献3には、電子メールを受信者側の送信条件に応じて自動送信する内容が記載されている。特許文献3では、電子メールの送信条件として、電子メールの属性(例えば、送信先のURL、メールアドレスあるいはメールの件名)や電子メールに含まれるキーワードが挙げられている。
【特許文献1】特開2004−248159号公報(請求項1、段落0017)
【特許文献2】特開2002−44737号公報(段落0015、0016、図9)
【特許文献3】特開2002−374306号公報(請求項1、段落0012、0013)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1及び2のように、電界レベルを基準として電子メールを送信するか否かを判断する仕組みでは、適切なタイミングで電子メールの自動送信を行うことができるとはいえない。例えば、送信元ユーザが渋谷の地域に到着したときに電子メールを自動送信するといった送信制御を行うことはできない。
また、特許文献3においては、電子メールの属性、電子メールに含まれるキーワード等を送信条件としているため、特許文献3に記載の技術を用いても相手側の状態に沿った適切なタイミングで電子メール送信が可能であるとはいえない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、適切なタイミングで電子メールを自動送信することを可能とする電子メール送信システム、及び、電子メール送信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電子メールを自動的に送信する電子メール自動送信システムにおいて、送信元端末から送信先端末に送信すべき電子メールを入力する電子メール入力手段と、前記電子メールの送信条件として、前記送信元端末の在圏エリアに関する条件と、前記送信先端末を所持する送信先ユーザの状態に関する条件と、の少なくとも一方の条件を設定する送信条件設定手段と、前記送信条件設定手段により設定された送信条件が満たされたか否かを判断する送信条件判断手段と、前記送信条件判断手段により送信条件が満たされたと判断された場合に、前記電子メールを前記送信先端末に送信する電子メール送信手段とを備えることを特徴とする電子メール送信システムを提供する。
【0010】
本発明によれば、電子メール送信システムは、電子メールの送信条件として、送信元端末の在圏エリアに関する条件と、送信先端末を所持する送信先ユーザの状態に関する条件と、の少なくとも一方の条件を設定し、当該送信条件が満たされた場合に電子メールを送信するため、適切なタイミングで電子メールを送信することができ、ユーザの利便性が向上する。また、無駄なメール送信がなくなるため、端末及びネットワークへの負荷を低減することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子メール送信システムにおいて、前記送信条件判断手段により前記送信条件が満たされないと判断された場合に、前記電子メールの送信を待機させる待機手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、送信条件が満たされないと判断された場合に電子メールの送信を待機させることで、送信条件が満たされたことを契機として電子メールを自動送信することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子メール送信システムにおいて、電子メールの再送信処理回数を設定する再送信処理回数設定手段をさらに備え、前記送信条件判断手段は、前記再送信処理回数設定手段により設定された回数となるまで、又は、前記電子メール送信手段により電子メールが送信されるまで、前記送信条件が満たされるか否かを繰り返し判断することを特徴とする。
本発明によれば、送信条件が満たされない場合に、際限なく送信条件の判断処理が繰り返されて、処理負荷を増大させることを防ぐことができる。また、時間が経過して、不要となった電子メールが送信されるのを防ぐことができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の電子メール通信システムにおいて、前記電子メール送信手段により電子メールが送信された場合、及び、前記再送信処理回数設定手段により設定された再送信処理回数だけ処理を繰り返しても電子メールが送信されなかった場合に、前記送信元端末を所持するユーザにその旨を通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、送信元端末を所持するユーザは、電子メールが自動的に送信されたこと、又は、送信されなかったことを知ることができ、利便性が高まる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の電子メール送信システムにおいて、前記電子メール送信手段は、前記送信条件を満たした待機中の複数の電子メールが存在する場合には、電子メールのデータ量が小さい順と、電子メールに設定されている重要度順と、電子メールが作成された時刻が古い順と、の何れか1の予め定められた送信順に従って、前記複数の電子メールを送信することを特徴とする。
本発明によれば、送信条件を満たした複数の電子メールが存在する場合には、予め定められた送信順に従って電子メールを送信することができるため、適切に送信順を制御することが可能となる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、電子メールを自動送信する電子メール送信方法において、送信元端末から電子メールを入力する電子メール入力ステップと、前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールの送信条件となる、該送信元端末の在圏エリアに関する条件を設定する送信条件設定ステップと、現在の前記送信元端末の在圏エリアが、前記送信条件設定ステップにおいて設定された送信条件を満たすか否かを判断する送信条件判断ステップと、前記送信条件判断ステップにおいて前記送信条件が満たされると判断された場合に、前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールを前記送信先端末に送信する電子メール送信ステップとを有することを特徴とする電子メール送信方法を提供する。
【0016】
本発明によれば、送信元端末の在圏エリアに関する条件を満たした場合に送信先端末に電子メールを自動的に送信することができるため、送信元端末を所持するユーザが所定の地域に到着した時に、適切なタイミングで送信先ユーザに要件を伝えることが可能となり、利便性が向上する。また、無駄なメール送信を防ぐことができるため、端末及びネットワークの負荷を低減することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、電子メールを自動送信する電子メール送信方法において、送信元端末から電子メールを入力する電子メール入力ステップと、前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールの送信条件となる、前記送信先端末を所持する送信先ユーザの状態に関する条件を設定する送信条件設定ステップと、前記送信先ユーザの現在の状態が、前記送信条件設定ステップにおいて設定された送信条件を満たすか否かを判断する送信条件判断ステップと、前記送信条件判断ステップにおいて前記送信条件が満たされると判断された場合に、前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールを前記送信先端末に送信する電子メール送信ステップとを有することを特徴とする電子メール送信方法を提供する。
本発明によれば、送信先ユーザの状態に応じて電子メールを送信することができるため、適切なタイミングで電子メールを送信することが可能となり、ユーザの利便性が向上する。同時に、無駄なメール送信を防いで、ネットワーク負荷を軽減することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、電子メール送信システムは、電子メールの送信条件として、送信元端末の在圏エリアに関する条件と、送信先端末を所持する送信先ユーザの状態に関する条件と、の少なくとも一方の条件を設定し、当該送信条件が満たされた場合に電子メールを送信するため、適切なタイミングで電子メールを送信することができ、ユーザの利便性が向上する。また、無駄にメール送信を行うことがなくなるため、端末及びネットワークへの負荷を低減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、図面を参照しながら、本発明の一実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子メール送信システム1の構成を示す図である。同図に示すように、電子メール送信システム1は、電子メールの送信元ユーザが所持する移動機20と、電子メールの送信先ユーザが所持する移動機50と、基地局30と、エリア管理サーバ40と、を含んで構成される。
基地局30は、移動機20及び移動機50の無線通信を制御する装置である。基地局30は、移動機20が在圏するエリアについての情報である在圏情報を移動機20に通知する。
エリア管理サーバ40は、メールの送信条件として設定するための送信エリアの一覧を保持している。
【0020】
次に、移動機20の機能構成について説明する。図2に示すように、移動機20は、通信制御部21と、入力部22と、在圏管理部23と、保存部24と、を備えている。これら各構成要素は、相互に信号の入出力が可能なように接続されている。なお、これらの各構成要素は、移動機20が備えるCPU、メモリ、通信インターフェース等のハードウェア、及び、メモリに記憶されるプログラム等のソフトウェアによって実現されるものである。以下、これら各構成要素について詳細に説明する。
【0021】
在圏管理部23は、基地局30から受信した、移動機20が存在する在圏エリアに関する在圏情報をメモリに記憶する。
保存部24は、送信条件が満たされないことにより送信待機中となっている電子メールをメモリに記憶する。送信条件が満たされて通信制御部21が再度送信処理を行う際には、保存部24は保存しているメールを通信制御部21へ渡す。通信制御部21がメール送信に成功してメール破棄要求を受信した場合は、該当する保存メールを破棄する。
【0022】
入力部22は、ユーザに対して各種情報の入力インターフェースを提供する。詳細には、入力部22は、電子メール入力部221と、送信条件設定部222と、再送信処理回数設定部223と、を備えている。
電子メール入力部221はユーザに対してメール入力手段を提供し、ユーザにより入力された情報に基づいてメールを作成する。電子メール入力部221は、作成したメールの送信要求を通信制御部21に対して行う。
【0023】
送信条件設定部222は、ユーザ入力に基づいて、電子メールの送信条件となる移動機20の在圏エリアに関する条件を設定する。具体的には、送信条件設定部222は、ユーザにより入力された送信条件を電子メールに付加する。例えば、電子メールに送信条件「渋谷」が付加された場合には、移動機20が渋谷区域の無線通信をカバーする基地局30のエリアに進入したことが当該電子メールの送信契機となる。なお、ユーザは、エリア管理サーバ40により管理されている送信エリアの一覧を移動機20に表示し、表示された一覧の中から設定すべきエリア名を選択することが可能である。
【0024】
再送信処理回数設定部223は、ユーザ入力に基づいて電子メールの再送信処理回数を設定する。通信制御部21は、この設定された再送信処理回数に基づいて、電子メールの再送処理(つまり、送信処理のための送信条件判断処理)の回数を制御する。なお、この再送信処理回数は、電子メールに付加されてもよいし、メモリに記憶しておいてもよい。また、ユーザ入力ではなく、予めデフォルト値がメモリに記憶されていてもよい。
【0025】
通信制御部21は、CPUの制御により各種通信処理を制御する。詳細には、通信制御部21は、送信条件判断部211と、電子メール送信部212と、待機部213と、通知部214と、を備えている。
送信条件判断部211は、現在の移動機20の在圏エリアが送信条件設定部222により設定された送信条件を満たすか否かを判断する。
【0026】
具体的には、送信条件判断部211は、入力部22からの送信要求を契機に、在圏管理部23に対して移動機20の在圏エリアの確認を行い、当該在圏エリアが送信条件設定部223により設定されたエリアと一致していれば、メール送信処理に遷移する。
また、送信条件判断部211は、在圏管理部23からの新たな在圏情報の通知を契機に送信条件を満たしているか否かの判定を行い、送信条件を満たしていると判定された場合は、電子メール送信部212に制御を移しメール送信処理に遷移する。送信条件を満たしていないと判定された場合は、待機部213に制御を移す。
【0027】
また、送信条件判断部211は、送信条件が満たされず、かつ、再送信処理回数が設定されている場合には、当該設定された再送信処理回数となるまで、又は、送信条件が満たされて電子メールが送信されるまで、送信条件が満たされるか否かを繰り返し判断する。
電子メール送信部212は、送信条件判断部211により送信条件が満たされたと判断された場合に、電子メールを移動機50に送信する。
また、電子メール送信部212は、送信条件を満たした待機中の複数の電子メールが保存部24に存在する場合には、電子メールのデータ量が小さい順と、電子メールに設定されている優先度順と、電子メールが作成された時刻が古い順と、の何れか1の予め定められた送信順に従って、電子メールを送信する。
【0028】
具体的な実現方法としては、例えば、ユーザが移動機20を操作して所望の送信順序を予め設定し(メール毎に所望の送信順番を設定、又は、選択肢として、メールのデータ量が軽い順、メールに設定されたメールの重要度順、メールが作成された時間が古い順、等を選択)、メール送信時に、保存部24が当該設定された送信順序に従ってメールを通信制御部21に送信することで実現可能である。なお、予めデフォルトの送信順をメモリに記憶しておいてもよい。
【0029】
待機部213は、送信条件判断部211により送信条件が満たされないと判断された場合に、保存部24に当該メールを保存するよう要求し、保存メールが存在することを記憶して電子メールの送信を待機させる。
通知部214は、電子メール送信部212により電子メールが送信された場合、及び、設定された再送信処理回数だけ処理を繰り返しても電子メールが送信されなかった場合に、その旨をユーザに通知する。通知の仕方としては、移動機20のディスプレイに表示したり、音やバイブレーション等で通知する方法が考えられる。
【0030】
(メール自動送信処理)
以下、図3を参照して、電子メール送信システム1におけるメール自動送信処理の手順について説明する。
まず、ステップS1にて、移動機20の入力部22を通じて送信元ユーザによりメール本文の作成が行われる。その際、移動機20は通信制御部21を経由して、ステップS2、ステップS3にて、エリア管理サーバ40に接続する。
送信元ユーザは、エリア管理サーバ40から与えられる基地局一覧を参考に、移動機20がそのエリアに進入した場合にメールの自動送信を実行して欲しいエリア(又は当該エリアの無線通信をカバーする基地局名)をステップS4にて設定する。さらに、送信元ユーザは、再送信処理回数を入力する。
この時点で、メール本文と、自動送信を起動するエリアと、再送信処理回数とが設定されたメールが作成される。
【0031】
ステップS5にて、入力部22はこのメールを通信制御部21に渡す。ここで、通信制御部21は、ステップS6にて在圏管理部23に対して現在の移動機50の在圏を確認し、応答を受ける。
応答を受けた通信制御部21の送信条件判断部211は、ステップS5にて渡されたメール送信エリアと、ステップS6で受信した在圏情報とを比較し、それらが合致しているのかをステップS7にて判断する。合致していれば(ステップS7;Y)、送信条件が満たされたこととなり、ステップS18にて電子メール送信部212によりメール送信が行われる。合致していなければ(ステップS7;N)、送信条件が満たされないため、通信制御部21の待機部213は、ステップS8にて当該メールの保存要求を保存部24に送信し、ステップS10にて送信条件判断処理を行った回数が予め設定された再送信処理回数を超えていないことを確認した後、ステップS11で待機状態となる。
【0032】
通信制御部21からその要求を受け取った保存部24は、ステップS9にてそのメールを保存する。
その後、移動機20が場所を移動し、ステップS12において在圏管理部23は、基地局30から移動機20の在圏情報を受信する。その情報を受け取った在圏管理部23は、ステップS13にて自機20の管理情報を変更し、ステップS14にてその情報を通信制御部21に渡す。
【0033】
その情報を受け取った通信制御部21は、ステップS15にて、ステップS7における比較と同様の比較を行う。合致していなければ(ステップS15;Y)、ステップS10にて送信条件判断処理を行った回数が予め設定されている再送信処理回数を超えているか否かを判定し、超えていなければ(ステップS10;Y)、待機状態に戻る(ステップS11)。超えている場合は(ステップS10;N)、ステップS19に進む。
【0034】
また、ステップS15において合致していれば(ステップS15;N)、ステップS16とステップS17にて保存部24から当該メールを取り出し、ステップS18にて通信制御部21の電子メール送信部212はそのメールを送信する。
ステップS19においては、通知部214は、ステップS18にて電子メール送信部212により電子メールが送信された場合、又は、ステップS10にて自動送信のための送信条件判断処理を再送信処理回数だけ繰り返しても電子メールが送信されなかった場合に、送信元ユーザにその旨を通知する。
【0035】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る電子メール送信システム1の構成を示す図である。同図に示すように、第2の実施の形態に係る電子メール送信システム1は、電子メールの送信元ユーザが所持する移動機20と、電子メールの送信先ユーザが所持する移動機50と、基地局30と、メールサーバ60と、を含んで構成される。本実施の形態では、メールサーバ60がメールの保存及び送信エリア一覧の管理を行う。
【0036】
第2の実施の形態に係る移動機20は、図5に示すように、ユーザからの入力を受け付ける入力部22と、基地局30等との通信を制御する通信制御部21と、移動機20の在圏位置を管理する在圏管理部23と、から構成されており、第1の実施の形態に係る移動機20の構成要素から保存部24が除かれている。
メールサーバ60は、送信元ユーザがメールに送信条件を設定する際に用いる送信エリア一覧を保持している。また、送信要求として受け取ったメールを一時的に保存する。
【0037】
(メール自動送信処理)
以下、図6を参照して、電子メール送信システム1におけるメール自動送信処理の手順について説明する。
まず、ステップS101にて、移動機20の入力部22を通じて送信元ユーザによりメール本文の作成が行われる。その際、移動機20は、通信制御部21を経由して、ステップS102、ステップS103にてメールサーバ60に接続する。移動機20はステップS104で受け取るエリア情報応答に基づいて送信先エリア一覧をディスプレイに表示する。送信元ユーザは、電子メールの自動送信を実行して欲しいエリア(又は当該エリアの無線通信をカバーする基地局30)を設定する。さらに、送信元ユーザは、再送信処理回数を入力する。この時点で、メール本文と、自動送信を起動するエリアと、再送信処理回数とが設定されたメールが作成される。
【0038】
ステップS105にて、入力部22は作成したメールを通信制御部21に渡す。ステップS106において、通信制御部21は、ステップS105にて渡されたメールをメールサーバ60に対して送信する。そのメールを受け取ったメールサーバ60は、ステップS107にて一時的にそのメールを保存する。
メールを送信した通信制御部21の待機部213は、送信条件判断処理を行った回数が予め設定された再送信処理回数を超えていないことを確認した上で(ステップS108;Y)、ステップS109にて待機状態となる。
【0039】
その後、移動機20が場所を移動し、ステップS110にて基地局30からの在圏情報を受信する。その情報を受け取った在圏管理部23は、自機20の管理情報をステップS111で変更すると共に、ステップS112においてその情報を通信制御部21に渡す。
その情報を受け取った通信制御部21の送信条件判断部211は、ステップS113にて、ステップS105で受け取ったメール送信エリアとステップS112で受け取った在圏情報とを比較する。合致していなければ(ステップS113;N)、送信条件を満たさないため、通信制御部21の待機部213は、送信条件判断処理を行った回数が予め設定された再送信処理回数を超えていないことを確認して(ステップS108;Y)、ステップS109の待機状態に戻る。送信条件判断回数が再送処理回数を超えていた場合は(ステップS108;N)、ステップS118に進む。
【0040】
一方、ステップS113で在圏エリアが合致していれば(ステップS113;Y)、送信条件が満たされたこととなるため、ステップS114にてメールサーバ60に対して保存されているメールを送信するよう要求する。要求を受け取ったメールサーバ60はステップS115にて当該メールを読み込み、ステップS116にて移動機50に対してメールを送信する。ステップS117において、メールサーバ60は、メール送信が完了した旨を移動機20に通知する。
ステップS118において、移動機20の通知部214は、ステップS108又はステップS117での処理に基づいて、メール送信が完了しなかった旨、又は、メール送信が完了した旨を送信元ユーザに通知する。
【0041】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、送信条件を送信先ユーザの状態としている。
図7は、第3の実施の形態に係る電子メール送信システム1の構成を示す図である。同図に示すように、第3の実施の形態に係る電子メール送信システム1は、電子メールの送信元ユーザが所持する移動機20と、電子メールの送信先ユーザが所持する移動機50と、基地局30と、状態管理サーバ70と、を含んで構成される。
図8には、第3の実施の形態に係る移動機20の機能構成を示す。同図に示すように、移動機20は、入力部22と、通信制御部21と、保存部24とを備えている。
【0042】
移動機50は、送信先ユーザが状態変更を入力する入力部22と、入力部22から入力された送信先ユーザの状態管理を行う状態管理部25と、送信先ユーザの状態を状態管理サーバ70に送信する通信制御部21と、を備えている。
状態管理サーバ70は、移動機50から通知される情報に基づいて、電子メール送信先ユーザの状態を管理する。ユーザの状態としては、例えば、会議中、電車内、離籍中、食事中等の状態が考えられる。
また、状態管理サーバ70は、予め設定された再送信設定回数となるまで、又は、電子メールが送信されるまで、送信条件が満たされるか否かを繰り返し判断する機能を備えている。
【0043】
(送信先ユーザ状態の管理処理)
次に、図9を参照して、移動機50を所持する送信先ユーザの状態管理処理の手順について説明する。
ステップS201にて、移動機50は入力部22を介して送信先ユーザから状態変更を受ける。状態変更を受けた入力部22は、ステップS202にて状態管理部25に対して変更要求を送る。変更要求を受けた状態管理部25は、要求の通りに設定を変更する。状態管理部25は、ステップS203にて、その応答と共に、その変更を状態管理サーバ70に対しても送信するよう、通信制御部21に対して返答する。返答を受けた通信制御部21は、ステップS204にて、状態管理サーバ70に対して状態が変更した旨を通知する。
通知を受け取った状態管理サーバ70は、その状態が既に保存している情報と変わっていれば、ステップS205においてその情報を変更し、管理する。
【0044】
(メール自動送信処理)
次に、図10を参照して、電子メール送信システム1におけるメール自動送信処理の手順について説明する。
移動機20を所持する送信元ユーザは、ステップS301にて移動機50に対して送信したい内容を、入力部22を介して入力することによりメールを作成し、その際に当該メールの送信条件及び再送信処理回数を設定する。ここで言う送信条件とは、状態管理サーバ70に登録されている、移動機50を所持する送信先ユーザの状態を意味する。メールが作成されると、ステップS302にて通信制御部21にその命令が渡される。命令を受け取った通信制御部21は、ステップS303にて状態管理サーバ70に対し、送信先である移動機50の状態を問い合わせる。問い合わせを受け取った状態管理サーバ70は、ステップS304にてその問合せに対する応答を通信制御部21に返す。
【0045】
応答を受け取った通信制御部21の送信条件判定部211は、ステップS305において、ステップS302にて命令されたメール送信の送信条件となる設定と、ステップS304にて受けた応答における移動機50の状態とが同じものであるか判断する。ここで同じものであった場合(ステップS305;Y)、送信条件が満たされ、ステップS319におけるメール送信処理に移り、メール送信が完了する。ステップS305にて同じでなかった場合(ステップS305;N)、すなわち、送信条件が満たされなかった場合、ステップS306にて、通信制御部21の待機部213はステップS302にて命令されたメールを保存部24に渡す。
【0046】
要求を受け取った保存部24は、ステップS307にてそのメールを保存する。ステップS306にて保存要求を送信した後の通信制御部21は、ステップS308にて、移動機50がステップS301にて設定された状態になった時にその旨を通知してくれるよう状態管理サーバ70に対して依頼する。
依頼を受け取った状態管理サーバ70は、ステップS310にて依頼を管理し、ステップS311にて送信条件判断回数が予め設定された再送信処理回数の設定値を超えていないことを確認した上で、ステップS312にて待機状態となる。また、通信制御部21の待機部213は、ステップS308にて依頼を行った後ステップS309にて待機状態となる。
【0047】
次に、移動機50がステップS313にて状態変更を行う。図9を用いて説明したように、状態変更が行われた場合、ステップS314にて移動機50は状態管理サーバ70に対してその変更を通知する。
通知を受けた状態管理サーバ70はその管理情報を変更すると共に、ステップS310にて管理していた依頼を確認し、ステップS315にてその条件が合致するのか判断する。合致していなければ(ステップS315;N)、ステップS311にて送信条件判断回数が予め設定された再送信処理回数を超えていない場合には(ステップS311;Y)、ステップS312の待機状態にもどる。送信条件判断回数が予め設定された再送信処理回数を超えている場合には(ステップS311;N)、ステップS320にて、回数が設定値を超過したためメールを送信できなかった旨を移動機20に対して通知する。
【0048】
一方、送信先ユーザの状態が合致していれば(ステップS315;Y)、ステップS316にて移動機20に対して状態変更通知を送信する。
状態管理サーバ70からの変更通知を受け取った通信制御部21は、ステップS317にて保存部24に読込を行い、ステップS318にてそのメールを受け取る。電子メール送信部212はステップS319にてメール送信を行う。ステップS321において、通信制御部21の通知部214は、ステップS319又はステップS320における処理に基づいて、メール送信を行うことができなかった旨、又は、メール送信が完了した旨を送信元ユーザに通知する。
【0049】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本発明の第4の実施の形態に係る電子メール送信システム1は、図7に示す第3の実施の形態に係る電子メール送信システム1と同様の装置構成を備えている。
第4の実施の形態に係る電子メール送信システム1が第3の実施の形態に係る電子メール送信システム1と異なる点は、送信条件が満たされなかった場合に繰り返し行われる送信条件判断処理が、状態管理サーバ70ではなく移動機20で行われる点である。
図11には、第4の実施の形態に係る移動機20の機能構成を示す。第4の実施の形態に係る移動機20の機能構成は、第3の実施の形態に係る移動機20の機能構成と比較して、状態管理部25を備えている点が異なっている。状態管理部25は、状態管理サーバ70から送られてくる送信先ユーザの状態を管理する。
【0050】
(送信先ユーザ状態の管理処理)
次に、図12を参照して、移動機50を所持する送信先ユーザの状態管理処理の手順について説明する。
ステップS401にて、移動機50は、入力部22を介して送信先ユーザから状態変更を受ける。状態変更を受けた入力部22は、ステップS402にて状態管理部25に対して変更要求を送る。変更要求を受けた状態管理部25は、要求の通りに設定を変更する。そして、状態管理部25は、ステップS403にて、その変更要求に対する応答と共に、その変更内容を状態管理サーバ70に対しても送信するよう、通信制御部21に対して返答する。返答を受けた通信制御部21は、状態管理サーバ70に対して状態が変更した旨を通知する。
【0051】
通知を受け取った状態管理サーバ70は、ステップS405にて、予め登録してある管理対象移動機に対し(ここでは移動機20を例に挙げる)、変更通知を送る。
移動機20は通信制御部21にてその情報を受け取り、ステップS406にて、状態管理部25にその情報を通知する。通知を受け取った状態管理部25は管理情報を変更する。
【0052】
(メール自動送信処理)
次に、図13を参照して、電子メール送信システム1におけるメール自動送信処理の手順について説明する。
まず、移動機20を所持する送信元ユーザは、ステップS501にて、移動機50に対して送信するメールを、入力部22を介して作成する。その際に、送信条件及び再送信処理回数を設定する。ここで言う送信条件とは、状態管理部25に登録されている移動機50を所持する送信先ユーザの状態を意味する。メールが作成されると、ステップS502にて通信制御部21にその命令が渡される。命令を受け取った通信制御部21は、ステップS503にて、状態管理部25に対し移動機50を所持する送信先ユーザの状態を問い合わせる。問い合わせを受け取った状態管理部25は、ステップS504にてその問合せに対する応答を通信制御部21に返す。
【0053】
応答を受け取った通信制御部21の送信条件判断部211は、ステップS505において、ステップS502にて命令されたメール送信の送信条件となる設定と、ステップS504にて受けた応答における移動機50の状態とが同じものであるか判断する。ここで同じものであった場合(ステップS505;Y)、送信条件が満たされ、ステップS519におけるメール送信処理に移り、メール送信が完了する。
【0054】
ステップS505にて同じでなかった場合(ステップS505;N)、送信条件が満たされず、通信制御部21の待機部213はステップS502にて命令されたメールをステップS506にて保存部24に渡す。そして、ステップS508にて送信条件判断回数が予め設定された再送信処理回数を超えていないことを確認した上で、ステップS509の待機状態となる。
メールを渡された保存部24は、ステップS507にてそのメールを保存する。
【0055】
次に、移動機50がステップS510にて状態変更を行う。図12を用いて説明したように、移動機50において状態変更が行われた場合、ステップS511にて状態管理サーバ70に対してその情報が通知され、通知を受けた状態管理サーバ70はステップS512にてその管理情報を変更すると共に、ステップS513にて移動機20に対して変更通知を送信する。なお、図12で説明したように、本来移動機20の通信制御部21を介して状態管理部25に変更通知が行われるが、図13では便宜的に状態管理部25に対して通知されるという形で記述している。
【0056】
状態管理サーバ70からの変更通知を受け取った状態管理部25は、ステップS514にて移動機50を所持する送信先ユーザの管理情報を変更し、ステップS515にてその旨を通信制御部21に通知する。通知を受け取った通信制御部21の送信条件判断部211は、ステップS516において、ステップS505における処理と同様に、ステップS502にて命令されたメール送信の送信条件となる設定と送信先ユーザの状態とを判断する。ここで状態があっていなければ(ステップS516;N)、送信条件を満たさないため、ステップS508にて送信条件判断回数が予め設定された再送信処理回数を超えているか否かを判断する。超えていない場合には(ステップS508;Y)、再度ステップS509にて待機状態に戻る。超えていた場合には(ステップS508;N)、ステップS520に進む。
【0057】
ステップS516にて、送信条件として設定された送信先ユーザ状態と実際の送信先ユーザ状態とが同じであった場合は(ステップS516;Y)、ステップS517にて保存部24から当該メールの読込を行い、ステップS518にてそのメールを受け取る。電子メール送信部212は、ステップS519にてメール送信を行う。
ステップS520において、通知部214は、ステップS519にて電子メールが送信された旨、又は、ステップS508にて送信条件判断回数が予め設定された再送信処理回数を超えたため電子メールが送信されなかった旨を、送信元ユーザに通知する。
【0058】
以上説明したように、電子メール送信システム1は、電子メールの送信条件として、移動機20の在圏エリアに関する条件、又は、移動機50を所持する送信先ユーザの状態に関する条件を設定し、当該送信条件が満たされた場合に移動機50に電子メールを自動的に送信するようにしたため、適切なタイミングで電子メールを送信することができる。従って、送信元及び送信先のユーザの利便性を向上させることができ、かつ、移動機20,50及びネットワークの負荷を低減することが可能となる。
【0059】
具体的には、移動機20が在圏エリアに関する条件を満たした場合に移動機50に電子メールを自動的に送信することができるため、例えば、送信元ユーザが所定の地域に到着した時に、送信元ユーザは手を煩わせることなく送信先ユーザに要件を伝えることが可能となる。従って、送信元ユーザのメール送信のし忘れを防ぐことができ、送信元ユーザの利便性を向上させることができる。さらに、無駄なメール送信を減らすことができるため、移動機20、50及びネットワークの負荷を低減して効率的に電子メールを送信することが可能となる。
【0060】
また、送信先ユーザの状態に応じて電子メールを自動送信することができるため、送信先ユーザの状態に応じた適切なタイミングで電子メールを送信することができ、送信先ユーザが受信すべきでない場所にてメールを受信するのを防ぐことができる。このため、ユーザの利便性が向上し、また、移動機20、50及びネットワークに対する無駄な負荷が発生するのを防ぐことができる。例えば、送信先ユーザの状態をいわゆるプレゼンス機能として利用することで、状態管理サーバ70は会議中、電車内等の詳細なユーザ状態を検知することができ、これにより送信先ユーザの状態が送信条件に合致したときにメール送信を行うことが可能となる。また、既存のいわゆるメッセンジャー機能を利用して、ネットワークには接続しているが離籍中や食事中であると設定された状態が解除されたことを契機に電子メールを送信することが可能となる。
【0061】
さらに、再送信処理回数をあらかじめ設定することにより、延々と再送処理が実施されることを防止し、また、長時間保存された後に既に無用となってしまったメールが送信されることを防ぐことができる。なお、再送信処理回数以外に、再送処理(つまり、送信条件の判断処理)を実施する制限時間を設定してもよい。
さらに、自動的にメールが送信された場合と、予め設定した再送回数や制限時間内に送信が完了しなかった場合に、送信元ユーザに対して、移動機20からの音、バイブレーション、画像等でその旨を通知することで、送信元ユーザの利便性を向上させることができる。
【0062】
なお、上述した実施の形態に記載の態様は、本発明に係る移動機の好適な一例であり、本発明は、かかる態様に限定されるものではない。
例えば、上述した第1〜第4の実施の形態では電子メール送信システム1における各種装置構成や機能分担を説明したが、これらの装置構成や各装置における機能分担は一例に過ぎない。例えば、送信条件設定部222や再送信処理回数設定部223を移動機20以外の別の装置に設けることも可能である。どのように装置毎の機能が配置されていても、装置間でデータ授受が可能であれば、本発明の機能を実現することが可能である。
【0063】
また、上述した実施の形態においては、送信条件として、移動機20の在圏エリアに関する条件と、送信先ユーザの状態に関する条件と、が別々に設定された場合について説明したが、両方の送信条件が同時に設定できるようにしてもよい。この場合には、両方の送信条件が満たされた場合にメールが自動送信されるようにすることで、一層適切なタイミングで送信先ユーザにメールを送信することが可能となる。
また、上述した実施の形態においては、本発明に係る送信元端末を移動機20に適用した例について説明したが、送信元端末はデスクトップ形のパーソナルコンピュータ(パソコン)の様な固定端末への適用も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
ユーザの利便性を向上させ、かつ、端末及びネットワークへの負荷を軽減して、適切なタイミングで電子メールを自動送信することを可能とする電子メール自動送信サービスに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子メール送信システムの構成を示す図である。
【図2】同実施の形態に係る移動機の機能構成を示す図である。
【図3】同実施の形態に係る電子メール送信システムにおけるメール自動送信処理の手順を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電子メール送信システムの構成を示す図である。
【図5】同実施の形態に係る移動機の機能構成を示す図である。
【図6】同実施の形態に係る電子メール送信システムにおけるメール自動送信処理の手順を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る電子メール送信システムの構成を示す図である。
【図8】同実施の形態に係る移動機20の機能構成を示す図である。
【図9】同実施の形態に係る送信先ユーザの状態管理処理の手順を示すシーケンス図である。
【図10】同実施の形態に係る電子メール送信システムにおけるメール自動送信処理の手順を示すシーケンス図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る移動機20の機能構成を示す図である。
【図12】同実施の形態に係る送信先ユーザの状態管理処理の手順を示すシーケンス図である。
【図13】同実施の形態に係る電子メール送信システムにおけるメール自動送信処理の手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0066】
1 電子メール送信システム
20,50 移動機
20 移動機
21 通信制御部
211 送信条件判断部
212 電子メール送信部
213 待機部
214 通知部
22 入力部
221 電子メール入力部
222 送信条件設定部
223 再送信処理回数設定部
23 在圏管理部
24 保存部
25 状態管理部
30 基地局
40 エリア管理サーバ
50 移動機
60 メールサーバ
70 状態管理サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールを自動的に送信する電子メール自動送信システムにおいて、
送信元端末から送信先端末に送信すべき電子メールを入力する電子メール入力手段と、
前記電子メールの送信条件として、前記送信元端末の在圏エリアに関する条件と、前記送信先端末を所持する送信先ユーザの状態に関する条件と、の少なくとも一方の条件を設定する送信条件設定手段と、
前記送信条件設定手段により設定された送信条件が満たされたか否かを判断する送信条件判断手段と、
前記送信条件判断手段により送信条件が満たされたと判断された場合に、前記電子メールを前記送信先端末に送信する電子メール送信手段と
を備えることを特徴とする電子メール送信システム。
【請求項2】
前記送信条件判断手段により前記送信条件が満たされないと判断された場合に、前記電子メールの送信を待機させる待機手段をさらに備えることを特徴とする
請求項1に記載の電子メール送信システム。
【請求項3】
電子メールの再送信処理回数を設定する再送信処理回数設定手段をさらに備え、
前記送信条件判断手段は、
前記再送信処理回数設定手段により設定された回数となるまで、又は、前記電子メール送信手段により電子メールが送信されるまで、前記送信条件が満たされるか否かを繰り返し判断することを特徴とする
請求項1又は2に記載の電子メール送信システム。
【請求項4】
前記電子メール送信手段により電子メールが送信された場合、及び、前記再送信処理回数設定手段により設定された再送信処理回数だけ処理を繰り返しても電子メールが送信されなかった場合に、前記送信元端末を所持するユーザにその旨を通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする
請求項3に記載の電子メール通信システム。
【請求項5】
前記電子メール送信手段は、
前記送信条件を満たした待機中の複数の電子メールが存在する場合には、電子メールのデータ量が小さい順と、電子メールに設定されている重要度順と、電子メールが作成された時刻が古い順と、の何れか1の予め定められた送信順に従って、前記複数の電子メールを送信することを特徴とする
請求項1から4の何れか1項に記載の電子メール送信システム。
【請求項6】
電子メールを自動送信する電子メール送信方法において、
送信元端末から電子メールを入力する電子メール入力ステップと、
前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールの送信条件となる、該送信元端末の在圏エリアに関する条件を設定する送信条件設定ステップと、
前記送信元端末の現在の在圏エリアが、前記送信条件設定ステップにおいて設定された送信条件を満たすか否かを判断する送信条件判断ステップと、
前記送信条件判断ステップにおいて前記送信条件が満たされると判断された場合に、前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールを前記送信先端末に送信する電子メール送信ステップと
を有することを特徴とする電子メール送信方法。
【請求項7】
電子メールを自動送信する電子メール送信方法において、
送信元端末から電子メールを入力する電子メール入力ステップと、
前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールの送信条件となる、前記送信先端末を所持する送信先ユーザの状態に関する条件を設定する送信条件設定ステップと、
前記送信先ユーザの現在の状態が、前記送信条件設定ステップにおいて設定された送信条件を満たすか否かを判断する送信条件判断ステップと、
前記送信条件判断ステップにおいて前記送信条件が満たされると判断された場合に、前記電子メール入力ステップにおいて入力された電子メールを前記送信先端末に送信する電子メール送信ステップと
を有することを特徴とする電子メール送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−156742(P2007−156742A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−349753(P2005−349753)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】