電子会議システム
【課題】発表者用電子端末と、複数個の参加者用電子端末とを有する電子会議システムにおいて、参加者が、発表途中であっても自らの意見を随時表明することができ、また、発表者は、参加者からの意見を視覚的に迅速に把握できるようにする。
【解決手段】発表資料を表示する表示部421と、参加者が、発表資料に対する意見を所定項目の中から選択・入力する意見入力部423と、入力された意見情報を送信する通信処理部41と、受信した意見情報を集計する意見情報集計部432と、意見情報の集計結果を、発表資料と共に表示する表示制御部431とを設ける。
【解決手段】発表資料を表示する表示部421と、参加者が、発表資料に対する意見を所定項目の中から選択・入力する意見入力部423と、入力された意見情報を送信する通信処理部41と、受信した意見情報を集計する意見情報集計部432と、意見情報の集計結果を、発表資料と共に表示する表示制御部431とを設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子会議システムに関し、より詳細には発表用電子端末と複数個の参加者用電子端末とを有する電子会議システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
会議や発表会などにおいて、参加者各自が持つPC(パーソナルコンピュータ)に発表資料データを配信し、PC画面上に発表資料を表示させて会議を進めることがある。このような会議において、参加者が発表者に対して質問や意見を述べるときは、通常、口頭によって行われる。
【0003】
口頭で質問・意見を述べる場合、参加者は、発表者の発表に耳を傾けながら疑問に思ったことをメモに取ったり、あるいは発表者の発表とは無関係に発表資料に目を通して疑問点のメモを取り、これらの疑問点や意見を、発表者の発表途中に随時あるいは発表終了後に述べていた。
【0004】
ところが、参加者が、発表途中に質問や意見を随時述べると、発表が中断して円滑な会議進行が図れない。一方、発表終了後に質問や意見をまとめて述べると、それらの質問・意見が発表資料のどの箇所に対するものなのかを、発表者がとっさに理解できないことがある。
【0005】
特許文献1では、発表の進行と共に参加者が端末上で行った操作等を収集して、参加者の関心部分を解析し、重点的に説明すべき部分を発表者に前もって提示するプレゼンテーション装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008-242301号公報
【特許文献2】特開2005-198303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前記提案装置では、参加者が実際に疑問・質問を抱いている箇所と、解析結果として得られた関心箇所とが常に一致するとは限らず、両者がずれるおそれがある。
【0008】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、参加者が、発表途中であっても自らの意見を随時表明することができ、また、発表者は、参加者からの意見を視覚的に迅速に把握できる電子会議システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明によれば、発表者用電子端末と、複数個の参加者用電子端末とを有する電子会議システムであって、発表資料を表示する表示手段と、参加者が、発表資料に対する意見を所定項目の中から選択・入力する入力手段と、入力された意見情報を送信する送信手段と、受信した意見情報を集計する集計手段と、意見情報の集計結果を、発表資料と共に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする電子会議システムが提供される。
【0010】
広い表示領域を必要とすることなく、発表者が、参加者からの意見をより迅速に視覚的に把握できるようにする観点からは、前記意見情報の集計結果を発表資料の表示画面に記号及び/又は図形で表示するのが好ましい。
【0011】
発表資料の同一ページ又は同一部分に対して複数の意見情報がある場合、意見情報の件数を、表示される記号及び図形の大きさ及び/又は個数で表してもよい。また、前記意見情報の種類を、表示画面に表示される記号及び/又は図形の色彩で表してもよい。
【0012】
他の電子端末からの意見情報を受信した場合、受信した電子端末の使用者にそれを報知するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電子会議システムでは、参加者は、発表を中断させることなく、自らの意見を随時表明することができ、また、発表者は、参加者からの意見を視覚的に迅速に把握することができる。これにより円滑な会議進行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る電子会議システムの一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明で使用する電子端末のハードウエア例を示す図である。
【図3】本発明で使用する電子端末の一例を示すブロック図である。
【図4】参加者が意見を表明する場合の操作例を説明する図である。
【図5】意見情報のデータ例である。
【図6】発表資料の各ページに対する意見の種類ごとの数を集計したテーブル例である。
【図7】発表資料の意見表明箇所(ページ、座標)と意見の種類を集計したテーブル例である。
【図8】意見情報の、発表資料の表示画面への表示例を示す図である。
【図9】意見情報の、発表資料の表示画面への他の表示例を示す図である。
【図10】意見情報の、発表資料の表示画面への他の表示例を示す図である。
【図11】ページウインドウが表示されている場合の、意見情報の表示例を示す図である。
【図12】意見情報の通知先の電子端末においてなされる動作制御例を示すフローチャートである。
【図13】意見情報集計部における動作制御例を示すフローチャートである。
【図14】電子端末の表示画面に意見情報の表示する制御例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて本発明に係る電子会議システムを説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
【0016】
図1は、本発明に係る電子会議システムの一実施形態を示す全体構成図である。この図の電子会議システムは、発表者が使用する電子端末(発表者用電子端末)PC1と、電子会議への参加者が使用する電子端末(参加者用電子端末)PC2〜PC4がネットワークを介して接続されている。
【0017】
なお、本発明の電子会議システムは、狭義の会議のみならず、プレゼンテーションや催しなど複数人が同時に同一の発表資料データを閲覧するシステムに適用できる。また、本発明の電子会議システムでは、すべての参加者が同一の場所に集合している必要はなく、通信可能であれば、参加者のそれぞれが離れた場所に位置していても構わない。
【0018】
図2は、本実施形態で用いる電子端末PC1〜PC4を構成するコンピュータのハードウェア図である。電子端末PC1〜PC4は、CPU31、ROM32、RAM33、ハードディスクドライブ(HDD)342を接続したHDDコントローラ341、入力手段として設けられたマウス35とキーボード36、表示手段としてのディスプレイ37をそれぞれ接続する入出力コントローラ38、通信手段として設けられたネットワークコントローラ39を内部バス30に接続して構成される。
【0019】
本実施形態における電子端末PC1〜PC4は、従前から存在する汎用的なコンピュータをそのまま利用することができる。参加者は、ディスプレイ37上に表示される発表資料を見ながら、キーボード36及びマウス35を用いて、自らの意見を入力することができる。なお、ディスプレイ37として、いわゆるタッチパネルディスプレイを用いる場合には、ペンや指などでディスプレイ表面を押圧することにより、自らの意見を入力することもできる。
【0020】
図3に、本実施形態における電子会議システムを構成する発表者用電子端末PC1〜PC4のブロック構成図を示す。まず、電子端末PCは、通信処理部41、ユーザインタフェース部42、会議制御処理部43、発表資料データ記憶部44を有している。
【0021】
通信処理部(送信手段)41は、他の電子端末への意見情報の送信及び他の電子端末から送られてくる意見情報や発表資料データの受信など、他の電子端末あるいはサーバとの間のデータ通信を行う。
【0022】
ユーザインタフェース部42は、表示部421、指示入力部422、意見入力部423を有している。表示部421は、ディスプレイ37(図2に図示)に相当し、電子会議に必要な情報、例えば発表資料及び意見情報を画面表示する。指示入力部422は、意見情報の表示、発表資料の開閉、ページめくりなどの指示を発表者が入力するものであり、マウス36及びキーボード35(図2に図示)が該当する。意見入力部423は、参加者が、発表資料の該当箇所を指定して自らの意見を入力するものであり、マウス36及びキーボード35(図2に図示)が該当する。
【0023】
会議制御処理部43は、通信処理部41,ユーザインタフェース部42の動作制御や他の電子端末と連携動作しながら電子会議システムの電子端末における処理を制御する。会議制御処理部43に含まれる意見情報集計部432は、参加者から送られてきた意見情報を、意見情報記憶部433を用いて一括管理し、例えば、発表資料のページごとに質問や提案、異議などの有無及びその件数を集計する。また、表示制御部431は、発表資料を発表資料データ記憶部44から読み出して表示部421に表示すると共に、集計した意見情報を発表者・参加者の指示に従い表示する。意見情報記憶部433で管理される意見情報は、意見毎に生成され、それぞれ質問者の識別情報、発表資料上の座標情報、意見の種類等が含まれる。
【0024】
電子端末における各構成要素41〜44は、電子端末PCを形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。本実施形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。また、各記憶部44,433は、コンピュータに含まれるRAM33,HDD342(図2に図示)で実現される。
【0025】
なお、発表資料データは、例えば、発表者用電子端末PC1の発表資料データ記憶部44に保存し、発表者用電子端末PC1から参加者用電子端末PC2〜PC4に発表資料データを配信するようにしてもよい。あるいは、不図示のサーバを別に設け、発表資料データを当該サーバに保存し、ここから発表者用電子端末PC1及び参加者用電子端末PC2〜PC4に発表資料データを配信するようにしてもよい。
【0026】
次に、本発明の電子会議システムの使用例について説明する。発表資料は各参加者に予め配信されており、参加者はPCの画面上に表示される発表資料を見ながら、発表者が説明を聞くことができる。また、参加者は、発表と無関係に発表資料に目を通すこともできる。さらには、事前に、発表資料に目を通しておくこともできる。
【0027】
参加者が、発表資料に対して意見がある場合、参加者は電子端末PCを操作して自らの意見を表明する。図4に一例を示す。参加者が、発表資料の5ページ目の所定箇所について意見を表明する場合、発表資料の、意見を表明したい箇所にマウスカーソルを合わせ、右クリックをする。すると、プルダウンメニュー「意見通知」が表示される。この表示画面から、まず、自らの意見を通知する相手を選択入力する。通知先としては、「発表者」、「参加者」、「参加者個別指定」の中から1つ又は複数を選択する。ここで、「参加者個別指定」を選択した場合には、さらにメニュー画面が表示され、この画面から、意見情報を通知する参加者を指定する。また、意見情報を通知する相手に、意見情報が届いたことを知らせたい場合には「報知あり」をチェックする。「報知あり」がチェックされると、例えば通知先の電子端末PCに意見情報が届いた時、当該電子端末PCの画面表示あるいは音声案内がなされ意見情報の受信が通知先相手に報知される。
【0028】
次に、「意見通知」表示において、発表資料中の、意見の対象となる箇所が「ページ」なのか「座標」なのかを入力する。なお、具体的なページ及び座標は、マウスカーソルの位置から電子端末PCが認識できるので、参加者が直接入力する必要はない。そして次に、自らの意見の種類を所定項目の中から選択・入力する。具体的には、マウスカーソルを「意見種類」項目の墨付き三角に合わせて左クリックすると、意見種類の項目が表示される。参加者は、これらの意見種類から自らの意見に合致する項目を選択し、マウスカーソルをその項目に合わせて左クリックする。これによって、意見種類が入力される。以上の入力が完了すると、「意見通知」画面の右下の「通知」にマウスカーソルを合わせて左クリックし、意見情報を所定の通知先に送信する。また、意見情報を送信した参加者の電子端末PCの画面には、発表資料のどの箇所に対して意見を表明したのかがわかるように、例えば下線や着色等が付される。
【0029】
参加者から送信される意見情報には、通知者、通知先、意見の対象となった該当ページ、該当座標、報知の要否、意見種類などが含まれる。図5に、通知者の電子端末PCから通知先の電子端末PCへ送信される意見情報のフォーマット例を示す。このように送信情報は、あらかじめ決められた並び順でcsv形式に加工されて通知先の電子端末に送信されてもよい。
【0030】
一方、ネットワークを介して通知先の電子端末に送信された意見情報等は、テーブル化されて通知先の電子端末の意見情報記憶部433(図3に図示)に記憶される。そして、意見情報集計部432(図3に図示)によって集計され、例えば、図6及び図7に示すようなテーブルが作成される。
【0031】
図6は、発表資料の各ページに対する意見の種類ごとの数を集計したテーブルである。図7は、発表資料の意見表明箇所(ページ、座標)と意見の種類を集計したテーブルである。
【0032】
そして次に、意見情報集計部によって集計された結果に基づき注目度マークが作成され、発表資料に合成表示される。注目度マークは、意見の種類及び件数が視角的にわかるものであればよく、例えば、意見の種類を注目度マークの種類や色彩で表し、意見の件数を注目度マークの大きさや注目度マークの表示個数で表すことが挙げられる。
【0033】
図8に、注目度マークMが発表資料に合成表示された例を示す。この図では、発表資料の左下に、大きさの異なる3つの楕円が最下点が内接するように重ね合わされた注目度マークMが表示されている。この注目度マークMでは、楕円の個数によって意見の件数が表され、楕円の色彩によって意見の種類が表されている。したがって、図8の画面表示では、発表資料の第5ページについて3つの意見があり、3つの意見の種類はそれぞれの色彩から例えば提案、異議、質問であることがわかる。なお、注目度マークに付する色彩は、意見の種類の項目数に必ずしも対応させる必要はなく、例えば、緑色は「賛同・提案」、赤色は「異議・批判」、青色は「不明・質問」といったように、意見内容の似通ったものをまとめて1つの色彩で表すようにしても構わない。
【0034】
図9は、注目度マークとして記号を用いた場合の合成表示例である。発表資料の左下に、注目度マークMとしての記号「?」、「!」、「@」が表示されている。「?」は質問を表し、「!」は異議を表し、「@」は提案を表している。また、記号の大きさで、その記号で表される意見の件数が示されている。この図では、「?」が他の記号よりも一回り大きく表示されている。したがって、図9の表示画面では、発表資料の第5ページについて、2件の質問と、1件の異議、1件の提案がなされていることがわかる。
【0035】
また、図10に、発表資料の、意見が表明された箇所に注目度マークが合成表示された例を示す。この図では、発表資料の左余白部分に注目度マークとしての記号が合成表示されている。記号の意味は図9の場合と同じである。図10の表示画面では、発表資料の第5ページの3段落目の発表内容に対して3件の質問がなされ、5段落目の発表内容に対して1件の異議がなされていることがわかる。なお、この図の表示では、図9の表示と異なって、意見の件数を記号の大きさではなく、記号の表示個数で表している。
【0036】
図11は、電子端末の画面の左側にページウインドウが表示されている場合の、注目度マークの表示例を示す図である。発表資料の表示は図10で示したものと同じであるので、その説明は省略する。画面左側に表示されたページウインドウには、発表資料のそれぞれのページに対して表明された意見の件数及び種類が、楕円形の数と色彩で表されている。例えば、ページウインドウの発表資料1ページの表示枠内には、色彩の異なる3つの楕円形が表示されており、これにより「提案」、「異議」、「質問」の3つの意見がこのページに対して表明されていることがわかる。
【0037】
また、ページウインドウの発表資料3ページの表示枠内には、色彩の異なる2つの楕円形が表示されている。前記と同様に、この楕円形の数と色彩によって、「提案」と「質問」の2つの意見がこのページに対して表明されていることがわかる。そしてまた、発表資料3ページは表示枠内が点滅している。これによって、このページに対する新たな意見が受信されたことがわかる。なお、新たな意見の受信を報知する手段としては、点滅の他、文字・図形による表示やブザー音など従来公知の手段を用いることができる。点滅等の報知手段の作動は、新たな意見の受信から所定時間行った後、停止させるようにしてもよい。
【0038】
意見情報の通知先が発表者である場合、発表者は、発表途中あるいは発表終了後に、参加者からの意見に対して口頭で回答すればよい。また、会議開始前に意見情報が寄せられていれば、発表者は、当該意見を加味した発表資料の説明を行うことができ、より円滑な会議進行が図れるようになる。
【0039】
以上説明した本発明に係る電子会議システムの動作制御のフローチャートを図12〜図15に示す。図12は、意見情報の通知先(例えば発表者)の電子端末においてなされる動作制御を示すフローチャートである。まず、意見情報を受信すると(ステップS101)、意見情報集計部432(図3に図示)によって、意見の対象となった箇所(ページ、座標)、意見の種類などが集計される(ステップS102)。そして、集計結果に基づいて注目度マークが作成され、発表資料と合成され表示される(ステップS103)。次いで、意見情報の受信の報知指示があるかどうかが判定され(ステップS104)、報知指示があるときは、前述の表示点滅などの報知手段が作動される(ステップS105)。一方、報知指示がないときは、直ちに終了指示の有無が判定され(ステップS106)、終了指示が無ければ、ステップS101に戻って前記制御が繰り返し行われ、終了指示が有れば動作制御は終了する。
【0040】
図13に、意見情報集計部432(図3に図示)における動作制御例を示すフローチャートを示す。意見情報を受信すると、まず意見情報から意見対象箇所を取得した後(ステップS201)、意見種類を取得する(ステップS202)。そして、意見種類が「削除」又は「対応済み」である場合は(ステップS203)、意見情報集計部432(図3に図示)が作成した集計テーブルの、該当ページの該当意見種類の集計数を1つ減じる(ステップS204)。さらに、意見種類が「削除」であるときは、意見情報記憶部433(図3に図示)から該当意見情報のデータを削除する(ステップS206)。他方、意見種類が「対応済み」であるときは、意見情報記憶部433(図3に図示)の当意見情報のデータの意見種類を「対応済み」に変更する(ステップS209)。
【0041】
一方、意見種類が「削除」又は「対応済み」でない場合は(ステップS203)、集計テーブルの、該当ページの該当意見種類の集計数を1つ増やすと共に(ステップS207)、意見情報記憶部433(図3に図示)の当意見情報のデータを追加記憶する(ステップS208)。
【0042】
図14に、注目度マークの表示制御例を示すのフローチャートを示す。まず、意見情報から意見対象箇所(ページ及び座標)を取得する(ステップS301)。また、意見情報から意見種類を取得する(ステップS302)。次に、取得した意見種類に対応した注目度マークを作成又は更新し(ステップS303)、作成又は更新した注目度マークを発表資料の意見対象箇所に合成表示する(ステップS304)。そして、電子端末の表示画面にページウインドウが表示中である場合は(ステップS305)、ページウインドウ用の注目度マークを作成又は更新し(ステップS306)、ページウインドウに注目度マークを合成表示する(ステップS307)。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の電子会議システムは、参加者は、発表を中断させることなく、自らの意見を随時表明することができ、また、発表者は、参加者からの意見を視覚的に迅速に把握することができ有用である。
【符号の説明】
【0044】
M 注目度マーク
41 通信処理部(送信手段)
421 表示部(表示手段)
423 質問・意見入力部(入力手段)
431 表示制御部(表示制御手段)
432 意見情報集計部(集計手段)
PC1 発表者用電子端末
PC2〜PC5 参加者用電子端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子会議システムに関し、より詳細には発表用電子端末と複数個の参加者用電子端末とを有する電子会議システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
会議や発表会などにおいて、参加者各自が持つPC(パーソナルコンピュータ)に発表資料データを配信し、PC画面上に発表資料を表示させて会議を進めることがある。このような会議において、参加者が発表者に対して質問や意見を述べるときは、通常、口頭によって行われる。
【0003】
口頭で質問・意見を述べる場合、参加者は、発表者の発表に耳を傾けながら疑問に思ったことをメモに取ったり、あるいは発表者の発表とは無関係に発表資料に目を通して疑問点のメモを取り、これらの疑問点や意見を、発表者の発表途中に随時あるいは発表終了後に述べていた。
【0004】
ところが、参加者が、発表途中に質問や意見を随時述べると、発表が中断して円滑な会議進行が図れない。一方、発表終了後に質問や意見をまとめて述べると、それらの質問・意見が発表資料のどの箇所に対するものなのかを、発表者がとっさに理解できないことがある。
【0005】
特許文献1では、発表の進行と共に参加者が端末上で行った操作等を収集して、参加者の関心部分を解析し、重点的に説明すべき部分を発表者に前もって提示するプレゼンテーション装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008-242301号公報
【特許文献2】特開2005-198303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前記提案装置では、参加者が実際に疑問・質問を抱いている箇所と、解析結果として得られた関心箇所とが常に一致するとは限らず、両者がずれるおそれがある。
【0008】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、参加者が、発表途中であっても自らの意見を随時表明することができ、また、発表者は、参加者からの意見を視覚的に迅速に把握できる電子会議システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明によれば、発表者用電子端末と、複数個の参加者用電子端末とを有する電子会議システムであって、発表資料を表示する表示手段と、参加者が、発表資料に対する意見を所定項目の中から選択・入力する入力手段と、入力された意見情報を送信する送信手段と、受信した意見情報を集計する集計手段と、意見情報の集計結果を、発表資料と共に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする電子会議システムが提供される。
【0010】
広い表示領域を必要とすることなく、発表者が、参加者からの意見をより迅速に視覚的に把握できるようにする観点からは、前記意見情報の集計結果を発表資料の表示画面に記号及び/又は図形で表示するのが好ましい。
【0011】
発表資料の同一ページ又は同一部分に対して複数の意見情報がある場合、意見情報の件数を、表示される記号及び図形の大きさ及び/又は個数で表してもよい。また、前記意見情報の種類を、表示画面に表示される記号及び/又は図形の色彩で表してもよい。
【0012】
他の電子端末からの意見情報を受信した場合、受信した電子端末の使用者にそれを報知するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電子会議システムでは、参加者は、発表を中断させることなく、自らの意見を随時表明することができ、また、発表者は、参加者からの意見を視覚的に迅速に把握することができる。これにより円滑な会議進行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る電子会議システムの一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明で使用する電子端末のハードウエア例を示す図である。
【図3】本発明で使用する電子端末の一例を示すブロック図である。
【図4】参加者が意見を表明する場合の操作例を説明する図である。
【図5】意見情報のデータ例である。
【図6】発表資料の各ページに対する意見の種類ごとの数を集計したテーブル例である。
【図7】発表資料の意見表明箇所(ページ、座標)と意見の種類を集計したテーブル例である。
【図8】意見情報の、発表資料の表示画面への表示例を示す図である。
【図9】意見情報の、発表資料の表示画面への他の表示例を示す図である。
【図10】意見情報の、発表資料の表示画面への他の表示例を示す図である。
【図11】ページウインドウが表示されている場合の、意見情報の表示例を示す図である。
【図12】意見情報の通知先の電子端末においてなされる動作制御例を示すフローチャートである。
【図13】意見情報集計部における動作制御例を示すフローチャートである。
【図14】電子端末の表示画面に意見情報の表示する制御例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて本発明に係る電子会議システムを説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
【0016】
図1は、本発明に係る電子会議システムの一実施形態を示す全体構成図である。この図の電子会議システムは、発表者が使用する電子端末(発表者用電子端末)PC1と、電子会議への参加者が使用する電子端末(参加者用電子端末)PC2〜PC4がネットワークを介して接続されている。
【0017】
なお、本発明の電子会議システムは、狭義の会議のみならず、プレゼンテーションや催しなど複数人が同時に同一の発表資料データを閲覧するシステムに適用できる。また、本発明の電子会議システムでは、すべての参加者が同一の場所に集合している必要はなく、通信可能であれば、参加者のそれぞれが離れた場所に位置していても構わない。
【0018】
図2は、本実施形態で用いる電子端末PC1〜PC4を構成するコンピュータのハードウェア図である。電子端末PC1〜PC4は、CPU31、ROM32、RAM33、ハードディスクドライブ(HDD)342を接続したHDDコントローラ341、入力手段として設けられたマウス35とキーボード36、表示手段としてのディスプレイ37をそれぞれ接続する入出力コントローラ38、通信手段として設けられたネットワークコントローラ39を内部バス30に接続して構成される。
【0019】
本実施形態における電子端末PC1〜PC4は、従前から存在する汎用的なコンピュータをそのまま利用することができる。参加者は、ディスプレイ37上に表示される発表資料を見ながら、キーボード36及びマウス35を用いて、自らの意見を入力することができる。なお、ディスプレイ37として、いわゆるタッチパネルディスプレイを用いる場合には、ペンや指などでディスプレイ表面を押圧することにより、自らの意見を入力することもできる。
【0020】
図3に、本実施形態における電子会議システムを構成する発表者用電子端末PC1〜PC4のブロック構成図を示す。まず、電子端末PCは、通信処理部41、ユーザインタフェース部42、会議制御処理部43、発表資料データ記憶部44を有している。
【0021】
通信処理部(送信手段)41は、他の電子端末への意見情報の送信及び他の電子端末から送られてくる意見情報や発表資料データの受信など、他の電子端末あるいはサーバとの間のデータ通信を行う。
【0022】
ユーザインタフェース部42は、表示部421、指示入力部422、意見入力部423を有している。表示部421は、ディスプレイ37(図2に図示)に相当し、電子会議に必要な情報、例えば発表資料及び意見情報を画面表示する。指示入力部422は、意見情報の表示、発表資料の開閉、ページめくりなどの指示を発表者が入力するものであり、マウス36及びキーボード35(図2に図示)が該当する。意見入力部423は、参加者が、発表資料の該当箇所を指定して自らの意見を入力するものであり、マウス36及びキーボード35(図2に図示)が該当する。
【0023】
会議制御処理部43は、通信処理部41,ユーザインタフェース部42の動作制御や他の電子端末と連携動作しながら電子会議システムの電子端末における処理を制御する。会議制御処理部43に含まれる意見情報集計部432は、参加者から送られてきた意見情報を、意見情報記憶部433を用いて一括管理し、例えば、発表資料のページごとに質問や提案、異議などの有無及びその件数を集計する。また、表示制御部431は、発表資料を発表資料データ記憶部44から読み出して表示部421に表示すると共に、集計した意見情報を発表者・参加者の指示に従い表示する。意見情報記憶部433で管理される意見情報は、意見毎に生成され、それぞれ質問者の識別情報、発表資料上の座標情報、意見の種類等が含まれる。
【0024】
電子端末における各構成要素41〜44は、電子端末PCを形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。本実施形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。また、各記憶部44,433は、コンピュータに含まれるRAM33,HDD342(図2に図示)で実現される。
【0025】
なお、発表資料データは、例えば、発表者用電子端末PC1の発表資料データ記憶部44に保存し、発表者用電子端末PC1から参加者用電子端末PC2〜PC4に発表資料データを配信するようにしてもよい。あるいは、不図示のサーバを別に設け、発表資料データを当該サーバに保存し、ここから発表者用電子端末PC1及び参加者用電子端末PC2〜PC4に発表資料データを配信するようにしてもよい。
【0026】
次に、本発明の電子会議システムの使用例について説明する。発表資料は各参加者に予め配信されており、参加者はPCの画面上に表示される発表資料を見ながら、発表者が説明を聞くことができる。また、参加者は、発表と無関係に発表資料に目を通すこともできる。さらには、事前に、発表資料に目を通しておくこともできる。
【0027】
参加者が、発表資料に対して意見がある場合、参加者は電子端末PCを操作して自らの意見を表明する。図4に一例を示す。参加者が、発表資料の5ページ目の所定箇所について意見を表明する場合、発表資料の、意見を表明したい箇所にマウスカーソルを合わせ、右クリックをする。すると、プルダウンメニュー「意見通知」が表示される。この表示画面から、まず、自らの意見を通知する相手を選択入力する。通知先としては、「発表者」、「参加者」、「参加者個別指定」の中から1つ又は複数を選択する。ここで、「参加者個別指定」を選択した場合には、さらにメニュー画面が表示され、この画面から、意見情報を通知する参加者を指定する。また、意見情報を通知する相手に、意見情報が届いたことを知らせたい場合には「報知あり」をチェックする。「報知あり」がチェックされると、例えば通知先の電子端末PCに意見情報が届いた時、当該電子端末PCの画面表示あるいは音声案内がなされ意見情報の受信が通知先相手に報知される。
【0028】
次に、「意見通知」表示において、発表資料中の、意見の対象となる箇所が「ページ」なのか「座標」なのかを入力する。なお、具体的なページ及び座標は、マウスカーソルの位置から電子端末PCが認識できるので、参加者が直接入力する必要はない。そして次に、自らの意見の種類を所定項目の中から選択・入力する。具体的には、マウスカーソルを「意見種類」項目の墨付き三角に合わせて左クリックすると、意見種類の項目が表示される。参加者は、これらの意見種類から自らの意見に合致する項目を選択し、マウスカーソルをその項目に合わせて左クリックする。これによって、意見種類が入力される。以上の入力が完了すると、「意見通知」画面の右下の「通知」にマウスカーソルを合わせて左クリックし、意見情報を所定の通知先に送信する。また、意見情報を送信した参加者の電子端末PCの画面には、発表資料のどの箇所に対して意見を表明したのかがわかるように、例えば下線や着色等が付される。
【0029】
参加者から送信される意見情報には、通知者、通知先、意見の対象となった該当ページ、該当座標、報知の要否、意見種類などが含まれる。図5に、通知者の電子端末PCから通知先の電子端末PCへ送信される意見情報のフォーマット例を示す。このように送信情報は、あらかじめ決められた並び順でcsv形式に加工されて通知先の電子端末に送信されてもよい。
【0030】
一方、ネットワークを介して通知先の電子端末に送信された意見情報等は、テーブル化されて通知先の電子端末の意見情報記憶部433(図3に図示)に記憶される。そして、意見情報集計部432(図3に図示)によって集計され、例えば、図6及び図7に示すようなテーブルが作成される。
【0031】
図6は、発表資料の各ページに対する意見の種類ごとの数を集計したテーブルである。図7は、発表資料の意見表明箇所(ページ、座標)と意見の種類を集計したテーブルである。
【0032】
そして次に、意見情報集計部によって集計された結果に基づき注目度マークが作成され、発表資料に合成表示される。注目度マークは、意見の種類及び件数が視角的にわかるものであればよく、例えば、意見の種類を注目度マークの種類や色彩で表し、意見の件数を注目度マークの大きさや注目度マークの表示個数で表すことが挙げられる。
【0033】
図8に、注目度マークMが発表資料に合成表示された例を示す。この図では、発表資料の左下に、大きさの異なる3つの楕円が最下点が内接するように重ね合わされた注目度マークMが表示されている。この注目度マークMでは、楕円の個数によって意見の件数が表され、楕円の色彩によって意見の種類が表されている。したがって、図8の画面表示では、発表資料の第5ページについて3つの意見があり、3つの意見の種類はそれぞれの色彩から例えば提案、異議、質問であることがわかる。なお、注目度マークに付する色彩は、意見の種類の項目数に必ずしも対応させる必要はなく、例えば、緑色は「賛同・提案」、赤色は「異議・批判」、青色は「不明・質問」といったように、意見内容の似通ったものをまとめて1つの色彩で表すようにしても構わない。
【0034】
図9は、注目度マークとして記号を用いた場合の合成表示例である。発表資料の左下に、注目度マークMとしての記号「?」、「!」、「@」が表示されている。「?」は質問を表し、「!」は異議を表し、「@」は提案を表している。また、記号の大きさで、その記号で表される意見の件数が示されている。この図では、「?」が他の記号よりも一回り大きく表示されている。したがって、図9の表示画面では、発表資料の第5ページについて、2件の質問と、1件の異議、1件の提案がなされていることがわかる。
【0035】
また、図10に、発表資料の、意見が表明された箇所に注目度マークが合成表示された例を示す。この図では、発表資料の左余白部分に注目度マークとしての記号が合成表示されている。記号の意味は図9の場合と同じである。図10の表示画面では、発表資料の第5ページの3段落目の発表内容に対して3件の質問がなされ、5段落目の発表内容に対して1件の異議がなされていることがわかる。なお、この図の表示では、図9の表示と異なって、意見の件数を記号の大きさではなく、記号の表示個数で表している。
【0036】
図11は、電子端末の画面の左側にページウインドウが表示されている場合の、注目度マークの表示例を示す図である。発表資料の表示は図10で示したものと同じであるので、その説明は省略する。画面左側に表示されたページウインドウには、発表資料のそれぞれのページに対して表明された意見の件数及び種類が、楕円形の数と色彩で表されている。例えば、ページウインドウの発表資料1ページの表示枠内には、色彩の異なる3つの楕円形が表示されており、これにより「提案」、「異議」、「質問」の3つの意見がこのページに対して表明されていることがわかる。
【0037】
また、ページウインドウの発表資料3ページの表示枠内には、色彩の異なる2つの楕円形が表示されている。前記と同様に、この楕円形の数と色彩によって、「提案」と「質問」の2つの意見がこのページに対して表明されていることがわかる。そしてまた、発表資料3ページは表示枠内が点滅している。これによって、このページに対する新たな意見が受信されたことがわかる。なお、新たな意見の受信を報知する手段としては、点滅の他、文字・図形による表示やブザー音など従来公知の手段を用いることができる。点滅等の報知手段の作動は、新たな意見の受信から所定時間行った後、停止させるようにしてもよい。
【0038】
意見情報の通知先が発表者である場合、発表者は、発表途中あるいは発表終了後に、参加者からの意見に対して口頭で回答すればよい。また、会議開始前に意見情報が寄せられていれば、発表者は、当該意見を加味した発表資料の説明を行うことができ、より円滑な会議進行が図れるようになる。
【0039】
以上説明した本発明に係る電子会議システムの動作制御のフローチャートを図12〜図15に示す。図12は、意見情報の通知先(例えば発表者)の電子端末においてなされる動作制御を示すフローチャートである。まず、意見情報を受信すると(ステップS101)、意見情報集計部432(図3に図示)によって、意見の対象となった箇所(ページ、座標)、意見の種類などが集計される(ステップS102)。そして、集計結果に基づいて注目度マークが作成され、発表資料と合成され表示される(ステップS103)。次いで、意見情報の受信の報知指示があるかどうかが判定され(ステップS104)、報知指示があるときは、前述の表示点滅などの報知手段が作動される(ステップS105)。一方、報知指示がないときは、直ちに終了指示の有無が判定され(ステップS106)、終了指示が無ければ、ステップS101に戻って前記制御が繰り返し行われ、終了指示が有れば動作制御は終了する。
【0040】
図13に、意見情報集計部432(図3に図示)における動作制御例を示すフローチャートを示す。意見情報を受信すると、まず意見情報から意見対象箇所を取得した後(ステップS201)、意見種類を取得する(ステップS202)。そして、意見種類が「削除」又は「対応済み」である場合は(ステップS203)、意見情報集計部432(図3に図示)が作成した集計テーブルの、該当ページの該当意見種類の集計数を1つ減じる(ステップS204)。さらに、意見種類が「削除」であるときは、意見情報記憶部433(図3に図示)から該当意見情報のデータを削除する(ステップS206)。他方、意見種類が「対応済み」であるときは、意見情報記憶部433(図3に図示)の当意見情報のデータの意見種類を「対応済み」に変更する(ステップS209)。
【0041】
一方、意見種類が「削除」又は「対応済み」でない場合は(ステップS203)、集計テーブルの、該当ページの該当意見種類の集計数を1つ増やすと共に(ステップS207)、意見情報記憶部433(図3に図示)の当意見情報のデータを追加記憶する(ステップS208)。
【0042】
図14に、注目度マークの表示制御例を示すのフローチャートを示す。まず、意見情報から意見対象箇所(ページ及び座標)を取得する(ステップS301)。また、意見情報から意見種類を取得する(ステップS302)。次に、取得した意見種類に対応した注目度マークを作成又は更新し(ステップS303)、作成又は更新した注目度マークを発表資料の意見対象箇所に合成表示する(ステップS304)。そして、電子端末の表示画面にページウインドウが表示中である場合は(ステップS305)、ページウインドウ用の注目度マークを作成又は更新し(ステップS306)、ページウインドウに注目度マークを合成表示する(ステップS307)。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の電子会議システムは、参加者は、発表を中断させることなく、自らの意見を随時表明することができ、また、発表者は、参加者からの意見を視覚的に迅速に把握することができ有用である。
【符号の説明】
【0044】
M 注目度マーク
41 通信処理部(送信手段)
421 表示部(表示手段)
423 質問・意見入力部(入力手段)
431 表示制御部(表示制御手段)
432 意見情報集計部(集計手段)
PC1 発表者用電子端末
PC2〜PC5 参加者用電子端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発表者用電子端末と、複数個の参加者用電子端末とを有する電子会議システムにおいて、
発表資料を表示する表示手段と、
参加者が、発表資料に対する意見を所定項目の中から選択・入力する入力手段と、
入力された意見情報を送信する送信手段と、
受信した意見情報を集計する集計手段と、
意見情報の集計結果を、発表資料と共に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする電子会議システム。
【請求項2】
前記意見情報の集計結果を発表資料の表示画面に記号及び/又は図形で表示する請求項1記載の電子会議システム。
【請求項3】
発表資料の同一ページ又は同一部分に対して複数の意見情報がある場合、意見情報の件数を、表示される記号及び図形の大きさ及び/又は表示個数で表す請求項2記載の電子会議システム。
【請求項4】
前記意見情報の種類を、表示画面に表示される記号及び/又は図形の色彩で表す請求項2又は3記載の電子会議システム。
【請求項5】
他の電子端末からの意見情報を受信した場合、受信した電子端末の使用者にそれを報知する請求項1〜4のいずれかに記載の電子会議システム。
【請求項1】
発表者用電子端末と、複数個の参加者用電子端末とを有する電子会議システムにおいて、
発表資料を表示する表示手段と、
参加者が、発表資料に対する意見を所定項目の中から選択・入力する入力手段と、
入力された意見情報を送信する送信手段と、
受信した意見情報を集計する集計手段と、
意見情報の集計結果を、発表資料と共に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする電子会議システム。
【請求項2】
前記意見情報の集計結果を発表資料の表示画面に記号及び/又は図形で表示する請求項1記載の電子会議システム。
【請求項3】
発表資料の同一ページ又は同一部分に対して複数の意見情報がある場合、意見情報の件数を、表示される記号及び図形の大きさ及び/又は表示個数で表す請求項2記載の電子会議システム。
【請求項4】
前記意見情報の種類を、表示画面に表示される記号及び/又は図形の色彩で表す請求項2又は3記載の電子会議システム。
【請求項5】
他の電子端末からの意見情報を受信した場合、受信した電子端末の使用者にそれを報知する請求項1〜4のいずれかに記載の電子会議システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図10】
【図11】
【図12】
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【公開番号】特開2011−81639(P2011−81639A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−233947(P2009−233947)
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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