説明

電子名刺装置

【課題】紙媒体の受け渡しによらず名刺交換同様の実効を得ると共に、名刺の情報の変更を容易にする。
【解決手段】自者固有情報を記憶し、外部から受信した読取要求に応じて自者固有情報を外部に送信するデータキャリア部6と、読取部7と、記憶部9と、表示部2と、前記読取部7が外部のデータキャリア部から他者固有情報を読み取ると、当該他者固有情報を前記表示部2に表示させる制御部10と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺交換の機能を電気信号の送受信で実現する電子名刺装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙媒体である名刺による身元情報の伝達が行われているが、名刺に表記されている情報を目視により確認して電話発信等の操作を行う場合の誤操作を皆無にすることは極めて困難であるということから、名刺に非接触ICタグを付加したものと、これを利用した情報自動発信システムが考え出され、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の技術では、名刺に付加される非接触ICタグは、名刺に印刷された名前や電話番号等の情報を記憶している。情報自動発信システムは、リーダライタが非接触ICタグが記憶している情報を読み取って情報発信機器へ出力し、情報発信機器が例えば電話器であれば、電話器はリーダライタから入力された情報のうち電話番号を表示し、操作者が開始キーを操作することによって、電話を自動発信する。
【特許文献1】特開2002−183693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載の技術は、従来の紙等に名前や電話番号等を印刷した名刺に非接触ICタグを付加したものであるので、名刺交換にあたっては、従来と同じく、非接触ICタグ付の名刺を相手に渡すことを想定している。したがって、従来と同じく、名刺の発注や補充を行わなければならない。また、電話番号や所属部署等の変更に伴って名刺の情報を変更する場合には、手持ちの名刺を廃棄し、新しい名刺を作り直さなければならない。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、紙媒体の受け渡しによらず名刺交換同様の実効を得ると共に、名刺の情報の変更を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明では、第1の手段として、自者固有情報を記憶し、外部から受信した読取要求に応じて自者固有情報を外部に送信するデータキャリア部と、読取部と、表示部と、前記読取部が外部のデータキャリア部から他者固有情報を読み取ると、当該他者固有情報を前記表示部に表示させる制御部と、を備えるものを採用した。
【0006】
また、第2の手段として、上記第1の手段において、記憶部を更に備え、前記制御部は、前記読取部が外部のデータキャリア部から読み取った他者固有情報を、前記記憶部に記憶させる備えるものを採用した。
【0007】
また、第3の手段として、上記第1又は2の手段において、ユーザの操作指示を受け付ける操作部と、該操作部が受け付けた操作指示に基づいて前記読取部の状態を読取可能状態/読取不可能状態に切り替える読取状態切替手段と、を更に備えるものを採用した。
【0008】
第4の手段として、上記第3の手段において、前記操作部は、タッチセンサであって、前記読取状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記読取部の状態を読取可能状態に切り替えるものを採用した。
【0009】
第5の手段として、上記第3の手段において、前記操作部は、タッチセンサ及び傾き検知センサであって、前記読取状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記傾き検知センサにより所定角度以上の傾きが検知されていれば、前記読取部の状態を読取可能状態に切り替えるものを採用した。
【0010】
第6の手段として、上記第1から5の何れかの手段において、前記データキャリア部は、非接触ICタグであって、前記読取部は、前記非接触ICタグが記憶する情報を読み出す機能を有するリーダであるものを採用した。
【0011】
第7の手段として、上記第1から5の何れかの手段において、ユーザの操作指示を受け付ける操作部と、該操作部が受け付けた操作指示に基づいて前記データキャリア部の状態を送信可能状態/送信不可能状態に切り替える送信状態切替手段と、を更に備えるものを採用した。
【0012】
第8の手段として、上記第7の手段において、前記操作部は、タッチセンサであって、前記送信状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記データキャリア部の状態を送信可能状態に切り替えるものを採用した。
【0013】
第9の手段として、上記第7の手段において、前記操作部は、タッチセンサ及び傾き検知センサであって、前記送信状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記傾き検知センサにより所定角度以上の傾きが検知されていれば、前記データキャリア部の状態を送信可能状態に切り替えるものを採用した。
【0014】
第10の手段として、上記第7から9の何れかの手段において、前記データキャリア部は、非接触ICタグであって、前記読取部は、前記非接触ICタグが記憶する情報を読み出す機能を有するリーダであるものを採用した。
【0015】
第11の手段として、上記第10の手段において、前記非接触ICタグのアンテナを構成するループを開閉するスイッチを備え、前記送信状態切替手段は、前記スイッチを駆動して前記ループ開閉を切り替えるものを採用した。
【0016】
第12の手段として、上記第1から11の何れかの手段において、更新用情報を取得するデータ取得部を備え、前記制御部は、前記データ取得部から入力された更新用情報に基づいてデータキャリア部に記憶された自者固有情報を書き換えるものを採用した。
【0017】
第13の手段として、上記第12の手段において、前記データ取得部は、ユーザによる情報入力操作を受け付ける操作キー又は外部装置と情報の送受信を行う通信ポートであるものを採用した。
【0018】
第14の手段として、上記第2から13の何れかの手段において、前記制御部は、前記読取部が読み取った他者固有情報が、前記記憶部に既に記憶されている場合、前記読取部が読み取った他者固有情報を前記記憶部に記憶させないものを採用した。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、データキャリア部にて自者固有情報を保持すると共に、読取部により他者固有情報を取得し、表示部で表示するようにしたので、紙媒体の受け渡しによらず名刺交換同様の実効を得ることができる。また、データキャリア部が保持する自者固有情報を更新することにより、従来のような名刺の刷り直しを行うことなく容易に名刺の情報を変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の電子名刺装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における電子名刺装置の外観及び構成を示す概略正面図(a)及び概略背面図(b)であり、図2は、本実施形態における電子名刺装置の構成を示すブロック図である。電子名刺装置は、筐体1と、表示部2と、操作キー3と、静電容量変化式タッチセンサ4と、傾き検知センサ5と、非接触ICタグ6(データキャリア部)と、リーダライタ7(読取部)と、通信ポート8(データ取得部)と、記憶部9と、制御部10と、を備えている。本実施形態における操作部は、静電容量変化式タッチセンサ4及び傾き検知センサ5により構成され、本実施形態における読取状態切替手段及び送信状態切替手段は、制御部10により実現されている。
【0021】
筐体1は、上記の表示部2、操作キー3、静電容量変化式タッチセンサ4、傾き検知センサ5、非接触ICタグ6、リーダライタ7、通信ポート8、記憶部9、制御部10を収納する。表示部2、操作キー3、静電容量変化式タッチセンサ4、通信ポート8は、筐体1から露出して設けられ、傾き検知センサ5、非接触ICタグ6、リーダライタ7、記憶部9、制御部10は、筐体1に内蔵されている。
【0022】
表示部2は、液晶パネル等であり、制御部10から入力される画像信号に基づいて各種画像を表示するものである。
操作キー3は、ユーザが操作可能なキーであって、ユーザからの各種操作を受け付け、ユーザからの操作内容を示す電気信号を制御部10へ出力する。静電容量変化式タッチセンサ4は、この静電容量変化式タッチセンサ4にユーザが触れているとき、ユーザが触れていることを検知し、ユーザが触れていることを示す電気信号を制御部10へ出力する。傾き検知センサ5は、電子名刺装置が傾いているとき、傾き角度を検知し、傾き角度を示す電気信号を制御部10へ出力する。
【0023】
非接触ICタグ6は、図3の概略図に示すように、ICチップ6aと、アンテナコイル6bと、スイッチ6cとを備えている。ICチップ6aは、自者固有情報として、例えば、ユーザの名前や、所属する会社名、部署名、電話番号、ファクシミリ番号、メールアドレス等の各種連絡先を記憶する。スイッチ6cは、制御部10により制御されて駆動し、アンテナコイル6bを構成するループを開閉する。アンテナコイル6bを構成するループがスイッチ6cにより閉じられているとき、リーダライタ7が発する電磁波をアンテナコイル6bが受けると、非接触ICタグ6は電磁誘導で発生する電力を動力源として動作し、ICチップ6aに記憶している自者固有情報を無線でリーダライタ7へ送信する。
リーダライタ7は、非接触ICタグ6から情報を読み取るにあたって非接触ICタグ6に電磁波を照射する一方、制御部10による制御に従ってICチップ6aに記憶された情報を書き換える。
【0024】
通信ポート8は、外部装置との情報の入出力を行うものであって、例えば、パーソナルコンピュータと接続し、制御部10から入力された情報をパーソナルコンピュータへ出力したり、パーソナルコンピュータから入力された情報を制御部10へ出力したりする。
記憶部9は、リーダライタ7が他者の電子名刺装置の非接触ICタグ6から読み取った他者の固有情報、即ち、他者の名前や、所属する会社名、部署名、電話番号、ファクシミリ番号、メールアドレス等の各種連絡先を記憶する。
【0025】
制御部10は、内部メモリに記憶された制御プログラム及び各種制御用データに基づいて本電子名刺装置の全体動作を制御するものであり、上記制御プログラム及び各種制御用データ等に基づいて制御演算を行うCPU(Central Processing Unit)及び他の各部と電気信号の授受を行う各種入出力インターフェース回路等から構成されている。
また、制御部10は、静電容量変化式タッチセンサ4から電気信号が入力され、且つ、傾き検知センサ5から電気信号が入力され、且つ、傾き検知センサ5から入力された電気信号が示す電子名刺装置の傾き角度が所定角度以上(例えば45°以上)である場合に、リーダライタ7が電磁波を照射するようリーダライタ7を制御することにより、リーダライタ7の状態を読取不可能状態から読取可能状態へ切り替え、他者所有の電子名刺装置が備える非接触ICタグ6が記憶している他者固有情報を読み取ることができる状態にしている。更に、制御部10は、リーダライタ7の状態を読取不可能状態から読取可能状態へ切り替えるのに伴って、スイッチ6cを駆動し、アンテナコイル6bを構成するループの開閉を切り替える。
【0026】
次に、上記構成の電子名刺装置の動作について説明する。名刺交換にあたって、まず、ユーザが、名刺交換の相手に近づき、静電容量変化式タッチセンサ4に触れながら、相手に名刺を渡すように、電子名刺装置を略垂直状態から略水平状態に傾ける。このとき、静電容量変化式タッチセンサ4が、ユーザが触れていることを検知していて、且つ、傾き検知センサ5が電子名刺装置が傾いていることを検知し、且つ、傾き検知センサ5が検知した傾き角度が所定角度以上であると、制御部10は、スイッチ6cを駆動してアンテナ6bを構成するループを閉じると共に、リーダライタ7から電磁波を照射させる。
ここで、名刺交換の相手即ち他者が所有する電子名刺装置が備える非接触ICタグ6には、他者固有情報が記憶されている。そして、名刺交換の相手も、上記ユーザと同様の動作を行っていれば、相手側の電子名刺装置においても、非接触ICタグ6のアンテナ6bを構成するループが閉じられ、リーダライタ7が電磁波を照射している。
【0027】
すると、互いの電子名刺装置のリーダライタ7は、読取可能範囲内にある非接触ICタグ6が記憶する固有情報を読み取り、制御部10に出力する。制御部10は、リーダライタ7から入力された固有情報が、自装置内の非接触ICタグ6に記憶された自者固有情報又は記憶部9に記憶された他者固有情報と一致しない場合、リーダライタ7から入力された固有情報を名刺交換相手の固有情報即ち他者固有情報であると判断し、この他者固有情報を表示部2に表示させると共に、記憶部9に記憶させる。また、制御部10は、リーダライタ7から入力された固有情報が、自装置内の非接触ICタグ6に記憶された自者固有情報又は記憶部9に記憶された他者固有情報と同一であれば、表示部2に表示させず、記憶部9に記憶させず、廃棄する。
【0028】
通信ポート8に例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置が接続された場合、制御部10は、記憶部9に記憶した他者固有情報を、通信ポート8に接続した外部装置へ出力するか、或いは、非接触ICタグ6の自者固有情報を更新する更新用情報を外部装置から取り込むのかを問う画面を表示部2に表示させることにより、ユーザの指示操作を促す。これに対して、ユーザが、操作キー3により、他者固有情報を外部装置へ出力するよう指示すれば、制御部10は、記憶部9に記憶した他者固有情報を通信ポート8に接続した外部装置へ出力し、また、ユーザが、操作キー3により、更新用情報を外部装置から取り込むよう指示すれば、制御部10は、非接触ICタグ6の情報を更新する更新用情報を外部装置から取り込む。
【0029】
このような電子名刺装置によれば、従来の名刺交換の様式はそのままに、意図した相手との連絡先の交換を行うことができる。
また、本電子名刺装置は、非接触ICタグ6とリーダライタ7とを備えているので、名刺交換を行う両者の電子名刺装置が、同時に、相手の固有情報を読み取ることができる。
更に、非接触ICタグ6とリーダライタ7との送受信による名刺交換では、名刺交換相手が複数名の場合、名刺交換相手毎に1対1で通信を行う必要がなく、アンチコリジョン機能によって、複数名と同時に名刺交換を行うことができる。
また、本電子名刺装置は、ユーザが静電容量変化式タッチセンサ4に触れていて、更に、電子名刺装置を傾けているときに、リーダライタ7により周囲の非接触ICタグ6の情報を読み取らせるようにしているので、例えば満員電車や展示会会場等の込み合っている場所でも、意図しない相手の他者固有情報を読み取ってしまうという不都合を回避することができる。
一般的な非接触ICタグは、読出可能距離内にあるリーダライタ7には情報を渡してしまうが、本実施形態の非接触ICタグ6は、スイッチ6cにより、ユーザの意図する場合のみに、読出可能距離内にあるリーダライタ7に自者固有情報を渡すようになっているので、意図しない相手に自者固有情報を渡して個人情報を漏洩させてしまう不都合を回避することができる。
また、制御部10が、自装置内の非接触ICタグ6が記憶する自者固有情報や、記憶部9に既に記憶されている他者固有情報を、新たに記憶部9に記憶させないので、記憶部9内で情報が重複して記憶されたり、不要な情報が記憶されたりする不都合がない。
【0030】
なお、本実施形態では、電子名刺装置を専用機とした場合について説明したが、実施にあたっては、電子名刺装置は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等の従来流通している携帯端末装置に付加されるものであってもよい。その場合には、携帯端末装置が従来備えている表示部や記憶部等を共用してもよい。
また、本実施形態の電子名刺装置では、非接触ICタグ6とリーダライタ7とにより固有情報の送受信を行う場合について説明したが、実施にあたっては、他の手法によって固有情報の送受信を行ってもよい。固有情報を送受信する手法には、非接触ICタグ6とリーダライタ7のようなものの他、例えば、赤外線通信がある。赤外線通信による場合には、通信は、一方から送信し他方が受信する一方向のみになるので、例えば1対1で電子名刺交換を行う場合、通信は2回行うことになる。また、赤外線通信による場合には、複数名との電子名刺交換を同時に行うことは出来ないので、複数名と電子名刺交換を行う場合には、一人ずつ行うことになる。
更に、本実施形態の電子名刺装置では、データ取得部を通信ポート8とした場合について説明したが、実施にあたっては、データ取得部を操作キー3として、ユーザが操作キー3を用いて手入力により自者固有情報を更新する情報を入力するようにしてもよい。
また、本実施形態の電子名刺装置では、リーダライタ7が読み取った他者固有情報を、同一の情報が記憶部9に既に記憶されていない限りは記憶するようにしているが、実施にあたっては、リーダライタ7が他者固有情報を読み取ったら、ユーザに対して、当該他者固有情報を記憶部9に保存するか否かを選択する操作を促し、ユーザが、この他者固有情報を記憶部9に保存しないと選択操作した場合には、この他者固有情報と同一の情報が記憶部9に記憶されていなくても、記憶部9に記憶させないようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態における電子名刺装置の外観及び構成を示す概略正面図(a)及び概略背面図(b)である。
【図2】本発明の一実施形態における電子名刺装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における電子名刺装置が備える非接触ICタグの構造を示す概略図である。
【符号の説明】
【0032】
1…筐体、 2…表示部、 3…操作キー、 4…静電容量変化式タッチセンサ(タッチセンサ)、 5…傾き検知センサ、 6…非接触ICタグ(データキャリア部)、 6a…ICチップ、 6b…アンテナコイル、 6c…スイッチ、 7…リーダライタ(読取部)、 8…通信ポート(データ取得部)、 9…記憶部、 10…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自者固有情報を記憶し、外部から受信した読取要求に応じて自者固有情報を外部に送信するデータキャリア部と、
読取部と、
表示部と、
前記読取部が外部のデータキャリア部から他者固有情報を読み取ると、当該他者固有情報を前記表示部に表示させる制御部と、
を備えることを特徴とする電子名刺装置。
【請求項2】
記憶部を更に備え、
前記制御部は、前記読取部が外部のデータキャリア部から読み取った他者固有情報を、前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の電子名刺装置。
【請求項3】
ユーザの操作指示を受け付ける操作部と、
該操作部が受け付けた操作指示に基づいて前記読取部の状態を読取可能状態/読取不可能状態に切り替える読取状態切替手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子名刺装置。
【請求項4】
前記操作部は、タッチセンサであって、
前記読取状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記読取部の状態を読取可能状態に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の電子名刺装置。
【請求項5】
前記操作部は、タッチセンサ及び傾き検知センサであって、
前記読取状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記傾き検知センサにより所定角度以上の傾きが検知されていれば、前記読取部の状態を読取可能状態に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の電子名刺装置。
【請求項6】
前記データキャリア部は、非接触ICタグであって、前記読取部は、前記非接触ICタグが記憶する情報を読み出す機能を有するリーダであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電子名刺装置。
【請求項7】
ユーザの操作指示を受け付ける操作部と、
該操作部が受け付けた操作指示に基づいて前記データキャリア部の状態を送信可能状態/送信不可能状態に切り替える送信状態切替手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電子名刺装置。
【請求項8】
前記操作部は、タッチセンサであって、
前記送信状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記データキャリア部の状態を送信可能状態に切り替えることを特徴とする請求項7に記載の電子名刺装置。
【請求項9】
前記操作部は、タッチセンサ及び傾き検知センサであって、
前記送信状態切替手段は、前記タッチセンサにユーザが触れているときに、前記傾き検知センサにより所定角度以上の傾きが検知されていれば、前記データキャリア部の状態を送信可能状態に切り替えることを特徴とする請求項7に記載の電子名刺装置。
【請求項10】
前記データキャリア部は、非接触ICタグであって、前記読取部は、前記非接触ICタグが記憶する情報を読み出す機能を有するリーダであることを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載の電子名刺装置。
【請求項11】
前記非接触ICタグのアンテナを構成するループを開閉するスイッチを備え、
前記送信状態切替手段は、前記スイッチを駆動して前記ループ開閉を切り替える
ことを特徴とする請求項10に記載の電子名刺装置。
【請求項12】
更新用情報を取得するデータ取得部を備え、
前記制御部は、前記データ取得部から入力された更新用情報に基づいてデータキャリア部に記憶された自者固有情報を書き換える
ことを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の電子名刺装置。
【請求項13】
前記データ取得部は、ユーザによる情報入力操作を受け付ける操作キー又は外部装置と情報の送受信を行う通信ポートであることを特徴とする請求項12に記載の電子名刺装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記読取部が読み取った他者固有情報が、前記記憶部に既に記憶されている場合、前記読取部が読み取った他者固有情報を前記記憶部に記憶させないことを特徴とする請求項2〜13の何れかに記載の電子名刺装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−272310(P2007−272310A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−94131(P2006−94131)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】