説明

電子回路解析装置及び電子回路解析方法

【課題】電磁波解析シミュレータと回路解析シミュレータとを連携させる際に、電子回路の解析を任意の時刻で中断/再開させることが可能な電子回路解析装置及び電子回路解析方法を提供することを目的としている。
【解決手段】電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置であって、前記電磁波解析シミュレータによる解析結果を記憶領域に蓄積する蓄積手段と、前記電子回路の解析の再開において、前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いた前記回路解析シミュレータによる回路解析を実行させた後に前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させる再開制御手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置及び電子回路解析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
集積回路等の回路の電磁界を解析するシミュレーション方法として、FDTD(Finite-difference time-domain)法とSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)等の回路シミュレーションとを連携させる方法が従来から知られている。
【0003】
FDTD法は、電磁波の過渡的な挙動をシミュレーションする電磁界解析の一手法であり、電磁波の基本方程式であるマクスウェル微分方程式を時間・空間で差分化し、時間領域で解く方法である。SPICEは、プリント基板上に配置された集積回路等の回路素子の動作を電磁界解析と同時に解析する。
【0004】
FDTD法では、波源を与え、時刻を進めながら電界と磁界とを交互に求める。またFDTD法では、差分化されたセルに回路を割り当てて解析することができる。FDTD法は、SPICE等の回路解析シミュレータに磁界を与える。回路解析シミュレータは、この磁界を電流値として受け取り、回路解析を行う。回路解析シミュレータは、回路解析の結果を電圧値としてFDTD法を用いた電磁波解析シミュレータへ返す。電磁波解析シミュレータは、この電界を元に磁界を解析する。
【0005】
従来のシミュレーション方法では、この処理を繰り返しながら電磁波の挙動を求める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−293560号公報
【特許文献2】特開2007−183878号公報
【特許文献3】特開2007−80174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の電磁波解析シミュレータは、電磁波解析に多大な処理時間を要するため、電磁波解析の中断及び再開機能を有することが一般的である。これに対し、回路解析シミュレータは、非線形動作を行う時間依存性の回路要素等を解析するための複雑な機能が設けられたシミュレータであり、回路解析の中断及び再開をすることが考慮されていなかった。
【0008】
したがって、電磁波解析シミュレータを回路解析シミュレータと連携させたシステムでは、電子回路の解析を中断させた場合には、再度初期時刻から2つのシミュレータによる解析処理を行わなければならず、多大な処理時間による負荷が大きかった。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、電磁波解析シミュレータと回路解析シミュレータとを連携させる際に、電子回路の解析を任意の時刻で中断/再開させることが可能な電子回路解析装置及び電子回路解析方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
開示の技術は、電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置であって、前記電磁波解析シミュレータによる解析結果を記憶領域に蓄積する蓄積手段と、前記電子回路の解析の再開において、前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いた前記回路解析シミュレータによる回路解析を実行させた後に前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させる再開制御手段と、を有する。
【発明の効果】
【0011】
電磁波解析シミュレータと回路解析シミュレータとを連携させる際に、電子回路の解析を任意の時刻で中断/再開させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】シミュレータの連携方法について説明する図である。
【図2】プリント板の一例を示す図である。
【図3】一実施例に係る電子回路解析装置のハードウェア構成を示す図である。
【図4】電子回路解析装置の機能構成の一例を説明する図である。
【図5】第一実施例の電子回路解析装置の機能構成を説明する図である。
【図6】第一実施例の電子回路解析装置が解析を開始するときの処理を示すフローチャートである。
【図7】第一実施例の電子回路解析装置が解析を再開するときの処理を示すフローチャートである。
【図8】第二実施例の電子回路解析装置の機能構成を説明する図である。
【図9】第二実施例の電子回路解析装置が解析を開始するときの処理を示すフローチャートである。
【図10】第二実施例の電子回路解析装置が解析を再開するときの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に図1を参照して、まず電磁波解析と回路解析の2つのシミュレータの連携について簡単に説明する。図1は、シミュレータの連携方法について説明する図である。
【0014】
図1において、電磁波解析シミュレータ110は、波源を与えて電界Eと磁界Hとを交互に求め、解析結果である磁界を回路解析シミュレータ120へ与える。回路解析シミュレータ120は、与えられた磁界Hを電流値Iとして回路解析を行い、電圧値Vとして電界Eを電磁波解析シミュレータ110へ返す。
【0015】
電磁波解析シミュレータ110と回路解析シミュレータ120との間でこの処理を繰り返しながら、電子回路の電磁波の挙動を求める。このように2つのシミュレーションを連携することによって、例えばプリント板の解析が行われる。
【0016】
図2は、プリント板の一例を示す図である。図2に示すプリント板を解析する場合、伝送線路2aは電磁波解析シミュレータ110により解析される。そしてドライバ回路2aとレシーバ回路2bは、回路解析シミュレータ120により解析される。電磁波解析シミュレータ110は、伝送経路2a等の配線部の電磁波的な現象を解析するための解析処理の時間を多大に要する。一方で回路解析シミュレータ120は、ドライバ回路2aやレシーバ回路2bといった回路部分に係る非線形動作のみの解析であるため、電磁波解析シミュレータ110と比較して解析処理の時間は非常に短い。
【0017】
そこで、回路解析にかかる時間が電磁波解析にかかる時間と比べて短時間である点に着目し、電磁波解析シミュレータ110の解析結果を蓄積しておき、電子回路の電磁界の解析を再開させる際に、回路解析シミュレータ120に蓄積された解析結果を用いて回路解析を行わせることを考えた。そして、蓄積された全ての電磁波解析の結果について回路解析が完了した後に、電磁波解析シミュレータ110と連携した解析を再開させることにより、中断した時刻から電子回路の解析を再開することが可能となる。
【0018】
図1に戻り、時刻Tで電子回路解析装置による解析を再開する場合について説明する。
【0019】
電子回路解析装置において解析が開始されると、電磁波解析シミュレータ110はΔt/2毎に電界Eと磁界Hとを交互に求め、Δt毎に回路解析シミュレータ120へ磁界Hを電流値Iとして与える。回路解析シミュレータ120は、与えられた電流値Iを用いて回路解析を行い、電圧値Vとして電界Eを電磁波解析シミュレータ110へ返す。このとき電磁波解析シミュレータ110は、回路解析シミュレータ120へ与える電流値Iを磁界情報としてΔt毎に蓄積しておく。
【0020】
電子回路解析装置において解析処理が中断されると、電磁波解析シミュレータ110は電磁波解析を中断する。回路解析シミュレータ120は回路解析を終了する。このとき電子回路解析装置には、解析が中断されるまでに電磁波解析シミュレータ110が保存した解析結果である磁界情報が蓄積されている。
【0021】
電子回路解析装置において、例えば時刻Tから解析処理が再開されると、電子回路解析装置は、蓄積された電磁波解析シミュレータ110の解析結果を読み込み、解析が開始されて最初に蓄積された磁界情報から順に、回路解析シミュレータ120へ磁界情報に基づく電流値Iを与える。回路解析シミュレータ120は、与えられた電流値Iを用いて回路解析を行う。この間電磁波解析シミュレータ110は、解析を行わない。
【0022】
そして電子回路解析装置は、回路解析シミュレータ120により、蓄積された時刻Tまでの磁界情報に基づく回路解析が終了すると、電磁波解析シミュレータ110による電磁波解析を再開させる。電磁波解析シミュレータ110による電磁波解析が再開されると、回路解析シミュレータ120には電磁波解析シミュレータ110による解析結果が電流値Iとして与えられるようになり、解析開始時刻から時刻Tまでの処理と同様の処理を行うようになる。
【0023】
以上のように、電磁波解析シミュレータ110による電磁波解析を再開する場合に、回路解析シミュレータ120は予め蓄積された磁界情報に基づき、解析開始時刻から再開時刻までの回路解析を行う。このため、回路解析シミュレータ120に回路解析の再開の機能が備えられていなくても、中断した時刻から解析処理を再開させることができ、電子回路の解析時間を大幅に短縮することができる。
【0024】
上述したような電子回路解析方法を実現する電子回路解析装置は、コンピュータ装置であって、図3に示すようなハードウェア構成を有する。図3は、一実施例に係る電子回路解析装置のハードウェア構成を示す図である。
【0025】
図3において、電子回路解析装置100は、コンピュータによって制御される装置であって、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリユニット12と、表示ユニット13と、入力ユニット15と、記憶装置17と、ドライバ18とで構成され、システムバスBに接続される。
【0026】
CPU11は、メモリユニット12に格納されたプログラムに従って電子回路解析装置100を制御する。メモリユニット12は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read-Only Memory)等にて構成され、CPU11にて実行されるプログラム、CPU11での処理に必要なデータ、CPU11での処理にて得られたデータ等を格納する。また、メモリユニット12の一部の領域が、CPU11での処理に利用されるワークエリアとして割り付けられている。
【0027】
表示ユニット13は、CPU11の制御のもとに必要な各種情報を表示する。入力ユニット15は、マウス、キーボード等を有し、利用者が電子回路解析装置100で処理を行なうための必要な各種情報を入力するために用いられる。
【0028】
記憶装置17は、例えば、ハードディスクユニットにて構成され、各種処理を実行するプログラム等のデータを格納する。
【0029】
電子回路解析装置100によって行われる電子回路解析方法での処理を実現するプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)等の記憶媒体19によって電子回路解析装置100に提供される。即ち、プログラムが保存された記憶媒体19がドライバ18にセットされると、ドライバ18が記憶媒体19からプログラムを読み出し、その読み出されたプログラムがシステムバスBを介して記憶装置17にインストールされる。そして、プログラムが起動されると、記憶装置17にインストールされたプログラムに従ってCPU11がその処理を開始する。
【0030】
尚、プログラムを格納する媒体としてCD−ROMに限定するものではなく、コンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。電子回路解析装置100が外部とのネットワーク通信を行う通信ユニットを有する場合には、電子回路解析装置100による処理を実現するプログラムを通信ユニットによってネットワークを介してダウンロードし、記憶装置17にインストールするようにしても良い。また、電子回路解析装置100が外部記憶装置との接続を行うUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを有する場合には、USB接続によって外部記憶媒体からプログラムを読み込んでもよい。
【0031】
図4は、電子回路解析装置の機能構成の一例を説明する図である。電子回路解析装置100は、電磁波解析シミュレータ110、回路解析シミュレータ120、制御部130を有する。また電子回路解析装置100のメモリユニット12には、所定の記憶領域200が設けられている。記憶領域200には、再開制御情報210、ネットリスト220、磁界情報230が記憶されている。
【0032】
再開制御情報210は、電子回路解析装置100による解析処理の中断及び再開を制御するための時刻情報である。再開制御情報210には、電子回路解析装置100による電子回路の解析を開始するときの初期設定時刻、電子回路解析装置100による電子回路の解析を終了する終了時刻が予め設定された情報として含まれる。また再開制御情報210には、電子回路の解析処理の再開時刻が含まれる。
【0033】
ネットリスト220は、回路解析シミュレータ120による回路解析の対象となる回路素子のネットリストである。ネットリスト220は、例えば図2におけるドライバ回路2aやレシーバ回路2bの接続情報である。
【0034】
磁界情報230は、電磁波解析シミュレータ110により出力された解析結果の磁界情報と、電磁波解析シミュレータ110が磁界情報を取得した時刻とが対応付けられて格納されている。
【0035】
電磁波解析シミュレータ110は、セル分割された電子回路において解析対象となる領域の磁界を解析し、解析対象の領域の電磁波の挙動を求める。回路解析シミュレータ120は、セルに含まれる回路素子のネットリスト220と、電磁波解析シミュレータ110の解析結果として出力された磁界情報とに基づき、セル内の回路解析を行う。
【0036】
制御部130は、入力部131、再開制御部132、出力部133を有し、電子回路解析装置100による解析処理の中断及び再開を制御する。
【0037】
入力部131は、記憶領域200から再開制御情報210、ネットリスト220、磁界情報230を適宜読み込んで電磁波解析シミュレータ110や回路解析シミュレータ120へ入力する。
【0038】
再開制御部132は、再開制御情報210に基づき電子回路の解析の再開を制御する。
【0039】
出力部133は、電子回路解析装置100による解析結果を出力する。また出力部133は、電磁波解析シミュレータ110の解析結果である磁界情報230を出力し、記憶領域200へ蓄積させる。
【0040】
電子回路解析装置100は、この構成により、解析の中断及び再開機能を有する電磁波解析シミュレータ110と、解析の中断及び再開機能を有していない回路解析シミュレータ120とを連携させた電子回路の解析において、任意の時刻で電子回路の解析を中断及び再開させることができる。
【0041】
(第一実施例)
以下に図面を参照して第一実施例について説明する。図5は、第一実施例の電子回路解析装置の機能構成を説明する図である。本実施例の電子回路解析装置100Aは、図4の制御部130の機能を電磁波解析シミュレータ110Aへ設けたものである。
【0042】
本実施例の電子回路解析装置100Aは、電磁波解析シミュレータ110A、回路解析シミュレータ120を有する。
【0043】
本実施例の電磁波解析シミュレータ110Aは、制御部130を有する。また本実施例の電子回路解析装置100Aの有する記憶領域200には、再開制御情報210、ネットリスト220、磁界情報230が格納されている。
【0044】
以下に、図6、図7を参照して本実施例の電子回路解析装置100Aの動作を説明する。図6は第一実施例の電子回路解析装置が解析を開始するときの処理を示すフローチャートであり、図7は第一実施例の電子回路解析装置が解析を再開するときの処理を示すフローチャートである。尚電子回路解析装置100Aが解析を開始するときは、電子回路解析装置100Aにより解析を行った時間が0の状態であり、記憶領域200に磁界情報230が保存されていない状態である。また電子回路解析装置100Aが解析を再開するときは、後述する解析再開時刻Trestartが設定されており、記憶領域200に磁界情報230が保存されている状態である。
【0045】
始めに図6について説明する。以下の図6の説明では、便宜上始めに電磁波解析シミュレータ110Aの動作を説明し、その後に回路解析シミュレータ120の動作を説明する。尚電磁波解析シミュレータ110Aと回路解析シミュレータ120とは連携して動作するものであり、電磁波解析シミュレータ110Aと回路解析シミュレータ120とは同時に動作をスタートさせる。
【0046】
電磁波解析シミュレータ110Aは、電子回路の解析処理を開始すると、記憶領域200の再開制御情報210から解析処理の初期設定時刻Tstartと終了時刻Tendとを読み出す(ステップS601)。本実施例では、初期設定時刻Tstartには0、終了時刻Tendには任意の時刻が予め設定されている。尚以下の本実施例の説明において、初期設定時刻Tstart,終了時刻Tend,時刻tは、電子回路解析装置100Aにおけるシミュレーション時刻を示す。
【0047】
次に電磁波解析シミュレータ110Aは、読み出した初期設定時刻Tstartと終了時刻Tendを初期状態として設定する(ステップS602)。次に電磁波解析シミュレータ110Aは、時刻tが終了時刻Tendを超えたか否かを判断する(ステップS603)。
【0048】
ステップS603において時刻tが終了時刻Tendを超えない場合、電磁波解析シミュレータ110Aは、電界Eから時刻t+Δt/2の磁界Hを求める(ステップS604)。
【0049】
次に電磁波解析シミュレータ110Aは、回路解析シミュレータ120へ求めた磁界Hを渡す。また電磁波解析シミュレータ110Aは、制御部130の出力部133により、磁界Hと磁界Hを取得した時刻t+Δt/2とを対応付けて、記憶領域200へ磁界情報230として保存する(ステップS605)。
【0050】
次に電磁波解析シミュレータ110Aは、磁界Hから時刻t+Δtの電界Eを求める(ステップS606)。ステップS606に続いて電磁波解析シミュレータ110Aは、回路解析シミュレータ120から電界Eを受け取る(ステップS607)。そして電磁波解析シミュレータ110Aは、時刻tを時刻t+Δtに置き換えて(ステップS608)、ステップS603以降の処理を繰り返す。
【0051】
ステップS603において、時刻tが終了時刻Tendを超えた場合、電磁波解析シミュレータ110Aは電磁波解析を終了する。
【0052】
次に回路解析シミュレータ120の動作について説明する。
【0053】
回路解析シミュレータ120は、電子回路の解析処理を開始すると、記憶領域200の再開制御情報210から解析処理の初期設定時刻Tstartと終了時刻Tendとを読み出す(ステップS609)。続いて回路解析シミュレータ120は、時刻tに0を設定し、初期状態を解析する(ステップS610)。
【0054】
次に回路解析シミュレータ120は、時刻tが終了時刻Tendを超えたか否かを判断する(ステップS611)。ステップS610において、時刻tが終了時刻Tendを超えない場合、回路解析シミュレータ120は電磁波解析シミュレータ110AがステップS605で求めた時刻t+Δt/2の磁界Hを電流値として受け取る(ステップS612)。
【0055】
続いて回路解析シミュレータ120は、電流値から時刻t+Δtの電圧値を求める(ステップS613)。そして回路解析シミュレータ120は、電磁波解析シミュレータ110Aへ時刻t+Δtの電界Eを電圧値として送る(ステップS614)。電磁波解析シミュレータ110Aは、この電界EをステップS607で受け取る。
【0056】
次に回路解析シミュレータ120は、時刻tを時刻t+Δtに置き換えて(ステップS615)、ステップS611以降の処理を繰り返す。
【0057】
ステップS611において、時刻tが終了時刻Tendを超えた場合、回路解析シミュレータ120は回路解析を終了する。
【0058】
次に、図7について説明する。本実施例では、解析を再開する際に電磁波解析シミュレータ110Aの制御部130が再開に係る処理を行い、回路解析シミュレータ120は図6で説明した処理と同様の処理を行う。始めに電磁波解析シミュレータ110Aの動作を説明する。
【0059】
電磁波解析シミュレータ110Aは、記憶領域200の再開制御情報210から解析処理の初期設定時刻Tstartと終了時刻Tendとを読み出す。また磁界情報230において最後に保存された磁界Hと対応付けられた時刻が解析再開時刻Trestartとして読み出される。このように初期設定時刻Tstart、終了時刻Tend及び解析再開時刻Trestartは、電磁波解析シミュレータ110Aへ与えられる(ステップS701)。電磁波解析シミュレータ110Aは、ステップS701で読み出した初期設定時刻Tstart,終了時刻Tend,解析再開時刻Trestartを初期状態として設定する(ステップS702)。
【0060】
次に電磁波解析シミュレータ110Aは、制御部130の再開制御部132により時刻tが解析再開時刻Trestartを超えたか否かを判断する(ステップS703)。ステップS703において、時刻tが解析再開時刻Trestartを超えないとき、再開制御部132は、記憶領域200の磁界情報230から時刻t+Δt/2の磁界Hを読み込む(ステップS704)。続いて再開制御部132は、回路解析シミュレータ120へ読み込んだ磁界Hを送る(ステップS705)。
【0061】
次に電磁波解析シミュレータ110Aは、回路解析シミュレータ120の解析結果である電界Eを受け取る(ステップS706)。すなわち本実施例の回路解析シミュレータ120には、電磁波解析シミュレータ110Aが解析して求めた磁界Hの代わりに、記憶領域200から読み込まれた磁界Hが与えられる。
【0062】
次に再開制御部132は、時刻tをt+Δtに置き換えて(ステップS707)、ステップS703以降の処理を繰り返す。
【0063】
ステップS703において、時刻tが解析再開時刻Trestartを超えたとき、電磁波解析シミュレータ110Aは、時刻tが終了時刻Tendを超えるか否かを判断する(ステップS708)。ステップS708からステップS713までの処理は、図6のステップS603からステップS608までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0064】
次に回路解析シミュレータ120の動作について説明する。回路解析シミュレータ120によるステップS714〜ステップS720までの処理は、図6で説明したステップS609〜ステップS615までの処理と同様である。
【0065】
このように本実施例の回路解析シミュレータ120は、時刻tが0の状態から解析再開時刻Trestartになるまでは、電磁波解析シミュレータ110Aによる解析結果の代わりに渡された、磁界情報230として蓄積された磁界Hに基づき回路解析を行う。そして時刻tが解析再開時刻Trestartとなってからは、電磁波解析シミュレータ110Aによる電磁波解析が再開され、回路解析シミュレータ120は電磁波解析シミュレータ110Aの解析結果に基づき回路解析を行う。
【0066】
すなわち本実施例の電子回路解析装置100Aでは、回路解析シミュレータ120が磁界情報230に基づき回路解析を開始してからのシミュレーション時刻tが解析再開時刻Trestartとなったとき、電磁波解析シミュレータ110Aと回路解析シミュレータ120との連携が再開される。
【0067】
よって回路解析シミュレータ120は、回路解析の中断及び再開機能を必要とせず、従来通りの処理を実行すれば良い。
【0068】
尚本実施例では、磁界情報230に最後に記憶された磁界Hと対応付けられた時刻である解析再開時刻Trestartは、再開制御情報210の解析再開時刻として記憶領域200に格納されているとしたが、これはユーザにより設定されても良い。またユーザから設定されなかった場合には、再開制御部132が磁界情報230に最後の記憶された磁界Hと対応した時刻を再開制御情報210の解析再開時刻として記憶領域200に格納しても良い。
【0069】
以上に説明したように、本実施例では、電磁波解析シミュレータ110Aを回路解析シミュレータ120と連携させる際に、解析を任意の時刻で中断/再開させることができる。また回路解析シミュレータ120のよる回路解析に係る時間は、電磁波解析シミュレータ110Aによる電磁波解析に係る時間と比べて短い。したがって、解析の再開時に回路解析シミュレータ120のみ時刻tが0の状態から回路解析を行ったとしても、処理時間を従来の処理時間よりも大幅に短縮できる。
【0070】
(第二実施例)
以下に図面を参照して第二実施例について説明する。第二実施例は、制御部130が回路解析シミュレータに設けられた点が第一実施例と相違する。よって以下の第二実施例の説明では、第一実施例との相違点についてのみ説明し、第一実施例と同様の機能構成を有するものには第一実施例の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0071】
図8は、第二実施例の電子回路解析装置の機能構成を説明する図である。本実施例の電子回路解析装置100Bは、電磁波解析シミュレータ110、回路解析シミュレータ120Aを有する。回路解析シミュレータ120Aは、制御部130を有する。また本実施例の電子回路解析装置100Bの有する記憶領域200には、再開制御情報210、ネットリスト220、電流値情報230Aが格納されている。
【0072】
本実施例の電流値情報230Aは、回路解析シミュレータ120Aが電磁波解析シミュレータ110から受け取った磁界Hと対応した電流値Iと、この電流値Iを回路解析シミュレータ120Aが取得した時刻とが対応付けられた情報である。
【0073】
以下に、図9、図10を参照して本実施例の電子回路解析装置100Bの動作を説明する。図9は第二実施例の電子回路解析装置が解析を開始するときの処理を示すフローチャートであり、図10は第二実施例の電子回路解析装置が解析を再開するときの処理を示すフローチャートである。
【0074】
始めに図9について説明する。図9では、電磁波解析シミュレータ110の動作から先に説明する。
【0075】
本実施例の電子回路解析装置100Bにおいて、電子回路の解析処理が開始されると、電磁波解析シミュレータ110は、記憶領域200の再開制御情報210から解析処理の初期設定時刻Tstartと終了時刻Tendとを読み出す(ステップS901)。次に電磁波解析シミュレータ110は、時刻t=0を初期状態として設定する(ステップS902)。
【0076】
ステップS903、ステップS904の処理は、図6のステップS603、ステップS604と同様であるから説明を省略する。
【0077】
電磁波解析シミュレータ110は、磁界Hが求まると、この磁界Hを回路解析シミュレータ120Aへ送る(ステップS905)。本実施例の電磁波解析シミュレータ110は、このとき磁界Hを記憶領域200に蓄積しない。
【0078】
ステップS906〜ステップS908までの処理は、ステップS606〜ステップS608までの処理と同様であるので説明を省略する。
【0079】
次に本実施例の回路解析シミュレータ120Aについて説明する。本実施例の回路解析シミュレータ120Aは、解析処理が開始されると、再開制御情報210から解析処理の初期設定時刻Tstartと終了時刻Tendとを読み出し、解析再開時刻Trestartを0とする(ステップS909)。次に回路解析シミュレータ120Aは、時刻tに0を設定し、初期状態を解析する(ステップS910)。
【0080】
続いて回路解析シミュレータ120Aは、時刻tが終了時刻Tendを超えたか否かを判断する(ステップS911)。
【0081】
ステップS911において時刻tが終了時刻Tendを超えない場合、回路解析シミュレータ120Aは、ステップS905において電磁波解析シミュレータ110から送られる時刻t+Δt/2の磁界Hを電流値Iとして受け取る。また回路解析シミュレータ120Aは、制御部130の出力部133により、受け取った電流値Iと、電流値Iを受け取った時刻とを対応付けて電流値情報230Aとして記憶領域200へ保存する(ステップS912)。
【0082】
ステップS913〜ステップS915までの処理は、図6のステップS613〜ステップS615までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0083】
次に図10について説明する。本実施例では、制御部130を有する回路解析シミュレータ120Aが電子回路の再開に係る処理を行い、電磁波解析シミュレータ110は図9で説明した処理と同様の処理を行う。始めに電磁波解析シミュレータ110の動作を説明する。
【0084】
始めに回路解析シミュレータ120Aは、記憶領域200の再開制御情報210から解析処理の初期設定時刻Tstart、終了時刻Tendを読み出す。また電流値情報230Aにおいて最後に保存された電流値Iと対応付けられた時刻が解析再開時刻Trestartとして読み出される。このように初期設定時刻Tstart、終了時刻Tend及び解析再開時刻Trestartは、回路解析シミュレータ120Aへ与えられる。電磁波解析シミュレータ110は、回路解析シミュレータ120Aに与えられた初期設定時刻Tstart、終了時刻Tend、解析再開時刻Trestartを設定する(ステップS1001)。
【0085】
次に電磁波解析シミュレータ110は、時刻t=解析再開時刻Trestartとし、この状態を初期状態として設定する(ステップS1002)。
【0086】
ステップS1003〜ステップS1008までの処理は、図9のステップS903〜ステップS908までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0087】
すなわち本実施例の電磁波解析シミュレータ110では、電子回路解析装置100Bにおいて解析が再開された場合には、解析再開時刻Trestartから終了時刻Tendにおいて電磁波解析を行う。
【0088】
回路解析シミュレータ120Aは、電子回路解析装置100Bにおいて解析処理が再開されると、再開制御部132により、記憶領域200の再開制御情報210から解析処理の初期設定時刻Tstartと、終了時刻Tendを読み出す。または、制御部130の再開制御部132により、電流値情報230Aにおいて最後に保存された電流値と対応付けられた時刻を解析再開時刻Trestartとして読み込む(ステップS1009)。次に回路解析シミュレータ120Aは、時刻tに0を設定し、初期状態を解析する(ステップS1010)。
【0089】
続いて回路解析シミュレータ120Aは、時刻tが解析再開時刻Trestartを超えたか否かを判断する(ステップS1011)。ステップS1011において時刻tが解析再開時刻Trestartを超えない場合、回路解析シミュレータ120Aは、記憶領域200の電流値情報230Aから時刻t+Δt/2の電流値を読み込む(ステップS1012)。続いて回路解析シミュレータ120Aは、読み込んだ電流値から時刻t+Δtの電圧値を求める(ステップS1013)。そして回路解析シミュレータ120Aは、時刻tをt+Δtへ置き換え(ステップS1014)、ステップS1011以降の処理を繰り返す。
【0090】
ステップS1011において時刻tが解析再開時刻Trestartを超える場合、回路解析シミュレータ120Aは、時刻tが終了時刻Tendを超えるか否かを判断する(ステップS1015)。ステップS1015〜ステップS1019までの処理は、図9のステップS911〜ステップS915までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0091】
このように、回路解析シミュレータ120Aに制御部130を設けた場合には、回路解析シミュレータ120Aが電磁波解析シミュレータ110から受け取った電流値を蓄積しておく。そして電子回路の解析が再開された場合には、回路解析シミュレータ120Aは、時刻tが0の状態から解析再開時刻Trestartになるまでは、電磁波解析シミュレータ110から渡される磁界Hの代わりに、記憶領域200に蓄積された電流値Iを用いて回路解析を行う。
【0092】
尚本実施例では、磁界情報230に最後に記憶された磁界Hと対応付けられた時刻である解析再開時刻Trestartは、再開制御情報210の解析再開時刻として記憶領域200に格納されているとしたが、これはユーザにより設定されても良い。またユーザから設定されなかった場合には、再開制御部132が磁界情報230に最後の記憶された磁界Hと対応した時刻を再開制御情報210の解析再開時刻として記憶領域200に格納しても良い。
【0093】
このように本実施例では、電磁波解析シミュレータ110Aを回路解析シミュレータ120と連携させる際に、解析を任意の時刻で中断/再開させることができる。
【0094】
本発明は、以下に記載する付記のような構成が考えられる。
(付記1)
電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置であって、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果を記憶領域に蓄積する蓄積手段と、
前記電子回路の解析の再開において、前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いた前記回路解析シミュレータによる回路解析を実行させた後に前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させる再開制御手段と、を有することを特徴とする電子回路解析装置。
(付記2)
前記蓄積手段は、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果である磁界を前記磁界が取得されたシミュレーション時刻と対応付けた磁界情報として前記記憶領域に蓄積することを特徴とする付記1記載の電子回路解析装置。
(付記3)
前記記憶領域には、
前記電子回路の解析開始時刻、解析再開時刻及び解析終了時刻を含む再開制御情報が記憶されており、
前記再開制御手段は、
前記解析開始時刻、前記解析再開時刻、前記解析終了時刻に基づき前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させることを特徴とする付記1又は2記載の電子回路解析装置。
(付記4)
前記再開制御手段は、
前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いた前記回路解析シミュレータによる回路解析のシミュレーション時刻が、前記解析再開時刻となったとき、前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させることを特徴とする付記1乃至3の何れか一項に記載の電子回路解析装置。
(付記5)
前記再開制御手段は、
前記蓄積手段に最後に蓄積された前記磁界と対応付けられた前記シミュレーション時刻を解析再開時刻として前記記憶領域に設定することを特徴とする付記2乃至4の何れか一項に記載の電子回路解析装置。
(付記6)
前記再開制御手段は、
前記電磁波解析シミュレータに設けられたことを特徴とする付記1乃至4の何れか一項に記載の電子回路解析装置。
(付記7)
前記再開制御手段は、
前記回路解析シミュレータに設けられたことを特徴とする付記1乃至4の何れか一項に記載の電子回路解析装置。
(付記8)
前記蓄積手段は、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果である磁界を電流値としたものと、前記電流値を取得した時刻とを対応付けた電流値情報を前記記憶領域へ蓄積することを特徴とする付記7記載の電子回路解析装置。
(付記9)
電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置による電子回路解析方法であって、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果を記憶領域に蓄積する蓄積手順と、
前記電子回路の解析の再開において、前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いて前記回路解析シミュレータによる回路解析を実行させた後に前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させる再開制御手順と、を実行させることを特徴とする電子回路解析方法。
(付記10)
電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置において実行される電子回路解析プログラムであって、
前記電子回路解析装置に、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果を記憶領域に蓄積する蓄積ステップと、
前記電子回路の解析の再開において、前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いた前記回路解析シミュレータによる回路解析を実行させた後に前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させる再開制御ステップと、を実行させることを特徴とする電子回路解析プログラム。
【0095】
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0096】
100、100A、100B 電子回路解析装置
110、110A 電磁波解析シミュレータ
120、120A 回路解析シミュレータ
130 制御部
131 入力部
132 再開制御部
133 出力部
200 記憶領域
210 再開制御情報
220 ネットリスト
230 磁界情報
230A 電流値情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置であって、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果を記憶領域に蓄積する蓄積手段と、
前記電子回路の解析の再開において、前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いた前記回路解析シミュレータによる回路解析を実行させた後に前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させる再開制御手段と、を有することを特徴とする電子回路解析装置。
【請求項2】
前記蓄積手段は、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果である磁界を前記磁界が取得されたシミュレーション時刻と対応付けた磁界情報として前記記憶領域に蓄積することを特徴とする請求項1記載の電子回路解析装置。
【請求項3】
前記記憶領域には、
前記電子回路の解析開始時刻、解析再開時刻及び解析終了時刻を含む再開制御情報が記憶されており、
前記再開制御手段は、
前記解析開始時刻、前記解析再開時刻、前記解析終了時刻に基づき前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させることを特徴とする請求項1又は2記載の電子回路解析装置。
【請求項4】
前記再開制御手段は、
前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いた前記回路解析シミュレータによる回路解析のシミュレーション時刻が、前記解析再開時刻となったとき、前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子回路解析装置。
【請求項5】
電子回路の電磁波解析を行う電磁波解析シミュレータと、前記電子回路についての回路解析を行う回路解析シミュレータとを連携させて電子回路の解析を行う電子回路解析装置による電子回路解析方法であって、
前記電磁波解析シミュレータによる解析結果を記憶領域に蓄積する蓄積手順と、
前記電子回路の解析の再開において、前記記憶領域に蓄積された前記解析結果を用いて前記回路解析シミュレータによる回路解析を実行させた後に前記電磁波解析シミュレータと前記回路解析シミュレータとの連携を再開させる再開制御手順と、を実行させることを特徴とする電子回路解析方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−186653(P2011−186653A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49645(P2010−49645)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【出願人】(308014341)富士通セミコンダクター株式会社 (2,507)
【Fターム(参考)】