説明

電子学習装置及びプログラム

【課題】複数のマーカ文字列を関連付けて学習する。
【解決手段】見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する辞書・教科書データベース22Aと、該データベース22Aが記憶する複数の文書に対し、全文検索の検索キーワードとなる文字列の入力を受付けるキー入力部14と、入力された検索キーワードに基づいて該データベース22Aが記憶する複数種類の文書の説明文を全文検索し、検索キーワードと一致する文字列を含む説明文に対応付けられた見出し語をメイン画面17で表示し、検索で得られた検索キーワード及び見出し語の各文字列を関連付けてマーカ学習帳データ22Bに登録し、登録した内容に対するキー入力部14での表示の指示を受付け、その指示に従い、マーカ学習帳データ22Bで記憶した複数の文字列を関連付けに応じてメイン画面17で隣り合うように表示させるCPU21とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の辞書データを記憶した電子辞書装置等に好適な電子学習装置及びその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より電子辞書装置は、複数種類の辞書コンテンツを記憶し、所望の見出し語に対応する説明情報を、選択した辞書データから読出して画面で表示するものとしている。
【0003】
この種の電子辞書装置で、メッセージ、訳語及びマーカ表示により、利用者の使い勝手と活用効率を向上させるための技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−213299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献に記載された技術を含めて、一般にこの種の電子手帳装置におけるマーカ表示機能は、選択した辞書データ中で、見出し語に対応する説明情報中の任意の文字列に任意の色のマーカを付加して、マーカ帳として学習するものである。そして、このマーカ表示機能は、個々のマーカ文字列を独立したものとして管理している。そのため、複数のマーカ文字列をなんらかの共通した繋がりに応じて関連付けて記憶するようにはなっていない。
【0006】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数のマーカ文字列を関連付けて学習することが可能な電子学習装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段と、上記文書記憶手段が記憶する複数の文書に対し、検索キーワードとなる文字列の入力を受付けるキーワード入力手段と、上記キーワード入力手段で入力された検索キーワードに基づいて上記文書記憶手段が記憶する複数種類の文書の見出し語及び説明文を全文検索し、検索キーワードと一致する文字列を含む見出し語、または一致する文字列を含む説明文に対応付けられた見出し語を表示する検索手段と、上記検索手段での検索で得られた検索キーワード及び見出し語の各文字列を関連付けて登録する学習帳登録手段と、上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段と、上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した複数の文字列を関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段と、上記文書記憶手段が記憶する複数の文書から1つの見出し語が選択されるのを受付ける文書選択手段と、上記文書選択手段で選択された見出し語と対応付けられた説明文を表示する説明文表示手段と、上記説明文表示手段で表示した説明文中の文字列の指定を受付ける文字列受付手段と、上記文字列受付手段で指定を受付けた文字列を見出し語と関連付けて登録する学習帳登録手段と、上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段と、上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した見出し語と文字列とを関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、上記文字列受付手段は、上記説明文表示手段で表示した説明文中の2番目以降の文字列の指定に際して、それ以前に指定した同文中の他の文字列との関連付けを受付け、上記学習帳登録手段は、上記文字列受付手段で指定を受付けた2番目以降の文字列をそれ以前に指定した文字列と関連付けて登録し、上記表示制御手段は、上記学習帳登録手段で記憶した見出し語及び文字列をそれぞれ関連付けに応じて隣り合うように画面中に配置して表示することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記学習帳登録手段は、登録順序に応じて背景部分の表示形態が異なるように設定して各文字列を登録し、背景部分の表示形態と文字列の表示または非表示の指定を受付ける背景指定手段をさらに具備し、上記表示制御手段は、上記背景表示手段で受付けた指定に従い、背景部分の表示形態が指定された文字列の表示または非表示を制御することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、上記背景指定手段は、すべての背景部分の表示形態に対する文字列の表示の指定を受付けることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、電子学習装置が内蔵するコンピュータを制御するためのプログラムであって、上記コンピュータを、見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段、上記文書記憶手段が記憶する複数の文書に対し、検索キーワードとなる文字列の入力を受付けるキーワード入力手段、上記キーワード入力手段で入力された検索キーワードに基づいて上記文書記憶手段が記憶する複数種類の文書の見出し語及び説明文を全文検索し、検索キーワードと一致する文字列を含む見出し語、または一致する文字列を含む説明文に対応付けられた見出し語を表示する検索手段、上記検索手段での検索で得られた検索キーワード及び見出し語の各文字列を関連付けて登録する学習帳登録手段、上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段、及び上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した複数の文字列を関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段として機能させる。
【0013】
請求項7記載の発明は、電子学習装置が内蔵するコンピュータを制御するためのプログラムであって、上記コンピュータを、見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段、上記文書記憶手段が記憶する複数の文書から1つの見出し語が選択されるのを受付ける文書選択手段、上記文書選択手段で選択された見出し語と対応付けられた説明文を表示する説明文表示手段、上記説明文表示手段で表示した説明文中の文字列の指定を受付ける文字列受付手段、上記文字列受付手段で指定を受付けた文字列を見出し語と関連付けて登録する学習帳登録手段、上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段、及び上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した見出し語と文字列とを関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数のマーカ文字列を関連付けて学習することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子辞書装置の外観構成を示す図。
【図2】同実施形態に係る電子辞書装置の電子回路の機能構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態の第1の動作例に係るコンテンツの表示と学習帳の登録の処理を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の第1の動作例に係るコンテンツの表示と学習帳の登録の処理を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の第1の動作例に係る学習帳登録過程での表示画面と登録された学習帳の内容とを示す図。
【図6】同実施形態の第1の動作例に係る登録済みの学習帳の表示処理を示すフローチャート。
【図7】同実施形態の第1の動作例に係る登録済みの学習帳1グループ内の各見出しの表示位置関係を示す図。
【図8】同実施形態の第1の動作例に係る登録済みの学習帳に対するキー操作とそれに対応した表示画面の遷移を示す図。
【図9】同実施形態の第1の動作例に係る登録済みの学習帳に対するキー操作とそれに対応した表示画面の遷移を示す図。
【図10】同実施形態の第1の動作例に係る登録済みの学習帳に対するキー操作とそれに対応した表示画面の遷移を示す図。
【図11】同実施形態の第1の動作例に係る登録済みの学習帳に対するキー操作とそれに対応した表示画面の遷移を示す図。
【図12】同実施形態の第1の動作例に係る登録済みの学習帳に対するキー操作とそれに対応した表示画面の遷移を示す図。
【図13】同実施形態の第1の動作例に係る学習帳登録過程での表示画面を示す図。
【図14】同実施形態の第2の動作例に係る学習帳登録過程での表示画面を示す図。
【図15】同実施形態の第2の動作例に係る学習帳表示過程での表示画面と操作とを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下図面により本発明の一実施の形態について説明する。
【0017】
図1は、同実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
【0018】
この電子辞書装置10は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器として構成か、あるいは辞書機能を備えたPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。
【0019】
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。図1は展開した状態を示す。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー14a、辞書指定キー14b、[訳/決定]キー14c、[戻る/リスト]キー14d、カーソル(↑,↓,←,→)キー14e、[ジャンプ]キー14f、スピーカ15などを備えたキー入力部(キーボード)14、および手書き入力部(サブ画面)16が備えられる。
【0020】
この手書き入力部(サブ画面)16は、ユーザがスタイラスペンや手指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットのカラー液晶表示画面16dに透明タッチパネル16tを重ねて構成される。
【0021】
この手書き入力部(サブ画面)16の領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字(漢字)入力領域や各種機能のアイコン入力領域など、当該各領域を必要に応じて切り替える。
【0022】
そして、上記手書き入力部(サブ画面)16が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はそのカラー液晶表示画面16dにエコーバックして表示される。
【0023】
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きのタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17が設けられる。このタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17も、上記手書き入力部(サブ画面)16と同様に、ユーザがスタイラスペンや手指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、カラー液晶表示画面17dに透明タッチパネル17tを重ねて構成される。
【0024】
そして、上記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の右端には、上記キー入力部14における一部のキーの押下操作をタッチ操作により行なうための、キー表記(例えば[訳/決定]キーKEや[戻る/リスト]キーKR、[ジャンプ]キーKJ)が固定印刷されたタッチキーエリア17Aが設けられる。
【0025】
また、上記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の左端には、動作モードに応じて実行可能な機能をタッチ操作により指定するための、各種のアイコンが表示タッチアイコンエリア17Bが設けられる。
【0026】
例えば、後述する暗記学習帳モードの場合、上記タッチアイコンエリア17Bには、登録している暗記文字列の全てを表示させるための「全て表示」アイコンBA、登録している暗記文字列を登録順で表示させるための「登録順」アイコンBR、登録している暗記文字列をマーカに応じて表示/非表示させるマーカアイコンBM、及び学習を終えた見出しの文字列を表示させるための「学習済」アイコンBFが表示。上記マーカアイコンBMは、ここでは予め用意された3色、すなわち赤、黄、青のマーカ部分全てを隠す「全て隠す」状態を例示している。
【0027】
図2は、上記電子辞書装置10の本体ケース11及び蓋体ケース12内に備えられる電子回路軒の構成を示すブロック図である。
【0028】
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、または伝送されたプログラムを読出して、その読出したプログラムによって動作が制御コンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU21が備えられる。
【0029】
CPU21は、システムバスSBを介してプログラムメモリ(フラッシュメモリ)22と接続。CPU21は、プログラムメモリ22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはメモリカード23からメモリカードコントローラ24を介して上記プログラムメモリ22に記憶した装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)30から通信制御部25を介して上記プログラムメモリ22に記憶した装置制御プログラムに応じて、SRAMで構成ワークメモリ26をメインメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0030】
上記プログラムメモリ22に記憶された装置制御プログラムは、上記キー入力部14からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部25を介して接続インターネットN上の各Webサーバ30…との通信信号、あるいはメモリカードコントローラ24を介して接続EEPROM,RAM,ROMなどのメモリカード23との接続通信信号に応じて起動される。
【0031】
上記CPU21には、システムバスSBを介して上記プログラムメモリ22、メモリカードコントローラ24、通信制御部25、ワークメモリ26、及びキー入力部14が接続される他に、上記手書き入力部16及びタッチパネル式カラー表示部17が接続される。
【0032】
上記プログラムメモリ22が記憶する装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信制御部25を介してインターネットN上の各Webサーバ30…や図示しないユーザPCなどとデータ通信するための通信プログラム、辞書・教科書データベース22A、マーカ学習帳データ22B、及び各種処理プログラム22Cがある。
【0033】
辞書・教科書データベース22Aは、複数種類の辞書・教科書コンテンツ22A1,22A,…と、上記各辞書・教科書コンテンツ22A1,22A,…の名称を上記タッチパネル式カラー表示部17で表示するための辞書・教科書名情報22ANとを有する。
【0034】
辞書・教科書コンテンツ22A1,22A,…としては、例えば「国語辞典」「英和辞典」「英語類語辞典」「和英辞典」「百科事典」などの種類の異なる複数の辞書データ、及び「数学:公式集」「社会:日本史」「社会:世界史」「社会:地理」「社会:政治経済」「科学:生物」「科学:物理」「科学:化学」などの種類の異なる複数の教科書データが、予めあるいはダウンロードされて複数記憶される。
【0035】
各辞書・教科書コンテンツ22A1,22A,…は、それぞれの言語やその他の基準に応じた所定の順番で配列された見出し語Wと、各見出し語Wに対応付けられた当該見出し語の訳語・意味内容・例文(用例)などを説明するためのテキスト情報Tを有する
辞書・教科書名情報22ANは、上記辞書・教科書コンテンツ22A1,22A,…それぞれと全辞書コンテンツ及び全教科書コンテンツを表す操作ボタン用の簡略表示データであり、例えば「国語」「英和」「英語類語」「和英」「百科」「全辞書」「公式集」「日本史」「世界史」「地理」「政治経済」「生物」「物理」「化学」など所定の矩形領域に簡略化した文字列を配置した構成をとる。
【0036】
マーカ学習帳データ22Bは、全文検索での検索キーワードの文字列と検索された見出し語の文字列とを関連付けて記憶する。
【0037】
各種処理プログラム22Cは、選択された辞書・教科書コンテンツでの検索文字列の入力に応じた見出し語検索処理と、指定の見出し語に対応した各種説明情報の読み出し表示処理、また検索対象として選択された辞書コンテンツで入力した検索文字列を切替先の辞書コンテンツでの検索文字列として適切に引き継ぎ入力する処理など、上記辞書・教科書データベース22Aの内容に基づく検索処理全般を制御するためのプログラムである。
【0038】
ワークメモリ26は、表示メモリ、入力文字メモリ、及び検索結果メモリなどを備える。上記表示メモリは、手書き入力部16、タッチパネル式カラー表示部17の表示画面に対応した表示データの記憶領域を有し、それぞれの表示画面に表示すべきデータをビットマップのパターンデータとして記憶する。
【0039】
上記入力文字メモリは、上記各種処理プログラム22Cに従ってキー入力部14、及び手書き入力部16の透明タッチパネル16tにより入力された文字・数字・記号などの入力データを記憶する。上記検索結果メモリは、辞書検索処理された見出し語や説明情報を記憶する。
【0040】
[第1の動作例]
次に上記実施形態の第1の動作例について説明する。
図3及び図4は、上記電子辞書装置10においてCPU21が制御を司る、コンテンツの表示と学習帳の登録の処理を示すフローチャートである。
また図5は、学習帳を登録する過程での表示画面と登録学習帳の内容とを示す図である。
本実施形態では、辞書・教科書コンテンツとして「日本史」を選択した上で、「平安」なる単語をメインのキーワードとしてこれに関連するいくつかの単語を「暗記学習帳A」と名付ける学習帳に1つのグループとして関連付けて登録する場合について説明する。
【0041】
その動作当所には、例えば図5(A)−2に示すように、「暗記学習帳A」と名付ける学習帳内の1グループに対して、最初にメインのキーワードとなる「平安」、他にもキーワード「宇治」「平等院鳳凰堂」を入力して関連付けるよう設定するものとする。
【0042】
図3及び図4の処理では、まずCPU21がカラー液晶表示画面17dでの表示により辞書・教科書コンテンツの選択をユーザに促し、それに対して辞書指定キー14bで「日本史」が選択と(ステップS101)、次いでメインのキーワードを目次の見出しから選択するか否か、カラー液晶表示画面17dでの表示によりユーザに対して選択を促す(ステップS102)。
【0043】
これに対してユーザが目次の見出しからは選択しない旨の操作を透明タッチパネル17tで行なうと、それを受付けたCPU21は次に、当該コンテンツ中の各見出し語W内から検索するか否か、カラー液晶表示画面17dでの表示により選択をユーザに促す(ステップS122)。
【0044】
ここでも見出し語W内から検索しないことを透明タッチパネル17tでの操作によりユーザが入力すると、次にCPU21は、見出し語W及びテキスト情報Tの全文を対象とした検索を行なうか否か、カラー液晶表示画面17dでの表示により選択をユーザに促す(ステップS125)。
【0045】
ここでユーザにより全文検索以外の選択操作がなされた場合には、その選択された内容に従った処理を実行するが、本動作例には直接関係しないものとして、ここではその説明を省略する。
【0046】
一方、上記ステップS125でユーザが全文検索の選択操作を行なったと判断した場合、CPU21はユーザによる文字入力キー14aまたは透明タッチパネル16tを使用しての1つまたは複数の検索文字列の入力を受付ける(ステップS126)。
【0047】
そして、入力された検索文字列が1つであればその検索文字列により、複数であればそれら検索文字列をアンド条件として、対応するテキストをコンテンツ内で全文検索し、該当する見出し語Wを検索する(ステップS127)。
【0048】
その検索の結果、該当する見出し語Wまたはテキスト情報Tがあったか否かを判断する(ステップS128)。ここで該当するものがなかったと判断した場合には、カラー液晶表示画面17dでその旨のエラー表示を実行する。
【0049】
一方、上記ステップS128で該当する内容があったと判断した場合、CPU21は直前のステップS126で複数の文字列を入力しての検索であったか否かを判断する(ステップS129)。
【0050】
ここで複数の文字列を入力しての検索であると判断した場合、CPU21は入力されたそれら複数の文字列が、登録済みの文字列と一致するか否かを判断する(ステップS130)。
【0051】
ここで登録済みの文字列がなく、その結果、一致と判断しなかった場合にCPU21は、それら新たに入力された複数の文字列のうち、始めに入力された文字列をメインの検索キーワードであるものとし、当該学習帳の見出しとして登録する(ステップS132)。
【0052】
その後、2番目以降の検索キーワードを当該学習帳の見出しに対応付けて登録する(ステップS133)。
【0053】
上記図5(A)−2で示した場合では、上述した如く「平安」「宇治」「平等院鳳凰堂」を1グループを構成する見出しとして関連付けて登録した状態を示す。このうち、3番目の文字列「平等院鳳凰堂」は見出し語Wとしても予め「日本史」コンテンツに登録されているものとし、キーワードに対応するインデックス「xxxxx」を付加して設定する。
【0054】
このときカラー液晶表示画面17dでは、図5(A)−1に示すように、3つ目のキーワード「びょうどういんほうおうどう」に対応するテキスト情報Tをカラー液晶表示画面17dに表示する。なお、テキスト情報Tと合わせて、その他の画像情報等も同見出し語Wに対応して記憶されている場合には、図示するように合わせて当該画像等も表示する。
【0055】
上記カラー液晶表示画面17dで表示するテキスト情報Tにおいては、入力したキーワードと一致する文字列部分を図示する如くマーカ表示する。このとき、例えばメインとなるキーワードの文字列は赤枠で囲んで表示すると共に、2番目のキーワード文字列は赤色マーカで、3番目のキーワード文字列は黄色マーカで、4番目のキーワード文字列は青色マーカで表示するとともに、以後、5番目以降のキーワード文字列がある場合は赤色マーカ、黄色マーカ、及び青色マーカを循環的に割り当てて設定し、マーカ表示するものとする。
【0056】
なお、上記ステップS130で登録済みの文字列と一致したと判断した場合にCPU21は、それら新たに入力された複数の文字列を、登録済みの文字列に対応付けて下位の文字列として登録する(ステップS131)。
【0057】
また、上記ステップS122において表示している当該コンテンツ中の各見出し語W内から検索するとの操作がユーザによりなされたと判断した場合にCPU21は、見出し語Wのみを対象とするべく、ユーザに対して検索キーワードの文字列の入力を促して、それに対するユーザの文字列入力を受付ける(ステップS123)。そして、入力された検索文字列により該当する見出し語Wを検索する(ステップS124)。
【0058】
上記ステップS102でユーザによりメインのキーワードを目次の見出しから選択するとの選択がなされたとCPU21が判断した後、あるいは上記ステップS124でユーザが入力した検索文字列により該当する見出し語Wを検索した後、あるいは上記ステップS129で全文検索を行なうキーワードの文字列が複数ではなく1つのみであると判断した後、あるいは上記ステップS131で新たに入力した複数の文字列を、登録済みの文字列に対応付けて下位の文字列として登録した後、あるいは上記ステップS133で2番目以降の検索キーワードを当該学習帳の見出しに対応付けて登録した後にCPU21は、その時点で登録されている見出しをカラー液晶表示画面17dで一覧表示する(ステップS103)。
【0059】
この見出しを一覧表示した状態から、ユーザに対していずれかの見出しの選択を促す表示を行ない、それに応じて選択操作がなされるのを受付ける(ステップS104)。
【0060】
ここで見出しの選択操作がなされると、CPU21は操作された見出しに対する説明文としてテキスト情報Tその他を辞書・教科書データベース22Aの該当するコンテンツから読出し、展開してカラー液晶表示画面17dで表示させる(ステップS105)。
【0061】
その後、タッチアイコンエリア17BのマーカアイコンBMがタッチ操作されたか否かを透明タッチパネル17tからの出力により判断する(ステップS106)。
【0062】
ここで、マーカアイコンBMがタッチ操作されなかったと判断した場合、次にCPU21は、タッチキーエリア17Aの[ジャンプ]キーKJがタッチ操作により選択されて、ジャンプ検索が指定されたか否かを判断する(ステップS134)。
【0063】
上記ステップS134で[ジャンプ]キーKJがタッチ操作により選択されず、ジャンプ検索が指定されなかった場合には、その他の操作に対応した処理を実行するが、本実施形態には関連しないものとしてその説明は省略する。
【0064】
また、上記ステップS106でマーカアイコンBMがタッチ操作されたと判断した場合にCPU21は、まず赤色のマーカを自動的に設定した上で(ステップS107)、ユーザにより表示中の文字列がスタイラスペンで位置指定されるのを受付ける(ステップS108)。
【0065】
そして、この受付けた文字列を見出し語に対応付けた赤色のマーカ文字列とするべくマーカ学習帳データ22Bの学習帳に追加登録する(ステップS109)。
【0066】
その後、カラー液晶表示画面17dにて同様の追加登録の処理を続行するか否かの選択を促す表示を行ない、その表示に対応するユーザの選択操作を受け付けて、続行するか否かを判断する(ステップS110)。
【0067】
ここで追加登録を続行しないと判断した場合には、上記ステップS106からの処理に戻る。
【0068】
また、上記ステップS110で追加登録を続行すると判断した場合には、次いで上述したローテーションに従って黄色のマーカを自動的に設定した上で(ステップS111)、ユーザにより表示中の文字列がスタイラスペンで位置指定されるのを受付ける(ステップS112)。
【0069】
その後、ユーザがマーカ色を切り替えるためにスタイラスペンによりマーカアイコンBMをタッチ操作したか否かを判断する(ステップS113)。
【0070】
ここでマーカアイコンBMがタッチ操作されていないと判断した場合には、直前の上記ステップS112で受付けた文字列を見出し語に対応付けた黄色のマーカ文字列とするべくマーカ学習帳データ22Bの学習帳に追加登録する(ステップS115)。
【0071】
また、上記ステップS113でマーカアイコンBMがタッチ操作されたと判断した場合には、そのタッチ操作された回数に応じてマーカ色を「青」→「赤」→「黄」→「青」→…と循環的に切り替えた上で、直前の上記ステップS112で受付けた文字列を見出し語に対応付けたマーカ文字列とするべくマーカ学習帳データ22Bの学習帳に追加登録する(ステップS114)。
【0072】
図5(B)−1は、ユーザのスタイラスペンSPでの文字列指定操作により、見出し語「平等院鳳凰堂」の説明文中の文字列「藤原頼道」を黄色のマーカ文字列として設定している状態を示す。この操作により、図5(B)−2に示す如くメインの見出し「宇治」及び見出し「平等院鳳凰堂」の双方と隣り合うような見出し「藤原頼道」が青色のマーカ文字列で表示するものとして追加登録される。
【0073】
上記ステップS114またはS115の処理後、カラー液晶表示画面17dにて同様の追加登録の処理を続行するか否かの選択を促す表示を行ない、その表示に対応するユーザの選択操作を受け付けて、続行するか否かを判断する(ステップS116)。
【0074】
ここで追加登録を続行しないと判断した場合には、上記ステップS106からの処理に戻る。
【0075】
また、上記ステップS116で追加登録を続行すると判断した場合には、次いで上述したローテーションに従って青色のマーカを自動的に設定した上で(ステップS117)、ユーザにより表示中の文字列がスタイラスペンで位置指定されるのを受付ける(ステップS118)。
【0076】
その後、ユーザがマーカ色を切り替えるためにスタイラスペンによりマーカアイコンBMをタッチ操作したか否かを判断する(ステップS119)。
【0077】
ここでマーカアイコンBMがタッチ操作されていないと判断した場合には、直前の上記ステップS118で受付けた文字列を見出し語に対応付けた青色のマーカ文字列とするべく学習帳に追加登録する(ステップS121)。
【0078】
また、上記ステップS119でマーカアイコンBMがタッチ操作されたと判断した場合には、そのタッチ操作された回数に応じてマーカ色を「赤」→「黄」→「青」→「赤」→…と循環的に切り替えた上で、直前の上記ステップS118で受付けた文字列を見出し語に対応付けたマーカ文字列とするべくマーカ学習帳データ22Bの学習帳に追加登録する(ステップS120)。
【0079】
上記図5(B)−1では、ユーザのスタイラスペンSPでの文字列指定操作により、見出し語「平等院鳳凰堂」の説明文中の文字列「阿弥陀堂」を青色のマーカ文字列として設定している状態を示す。この操作により、図5(B)−2に示す如くメインの見出し「宇治」及び見出し「平等院鳳凰堂」の双方と隣り合うようなあらたな見出し「阿弥陀堂」が青色のマーカ文字列で表示するものとしてマーカ学習帳データ22Bに追加登録する。
【0080】
上記ステップS120またはS121の処理後、上記ステップS106からの処理に戻る。
【0081】
また、上記ステップS134でタッチキーエリア17Aの[ジャンプ]キーKJがタッチ操作により選択され、ジャンプ検索が指定されたと判断した場合、CPU21は次に、表示中の説明文中からジャンプ検索を行なう文字列をユーザが指定するのを透明タッチパネル17tからの入力により受付ける(ステップS135)。
【0082】
ここでユーザによる検索文字列の指定がなされると、CPU21は次いで検索対象となる辞書・教科書コンテンツの選択をユーザに対して促し、ユーザがそれに応じて辞書・教科書コンテンツの選択操作を行なうのを受付ける(ステップS136)。
【0083】
CPU21は、受付けた辞書/教科書コンテンツ名に従って辞書・教科書データベース22A内の該当コンテンツを全文検索し、該当する検索文字列を含むすべての見出しの候補をカラー液晶表示画面17dで一覧表示する(ステップS137)。
【0084】
CPU21は、この一覧表示中からいずれかの見出しを選択するのをユーザに対して促し、ユーザがそれに対して選択操作を行なうのを受付ける(ステップS138)。
【0085】
このユーザの選択を受付けたCPU21は、該当する見出しが元のマーカ学習帳データ22Bの学習帳に登録されている内容であるか否かを判断する(ステップS139)。
【0086】
ここでCPU21は、選択された見出しが元の学習帳に登録済みであると判断した場合にのみ、元の学習帳の内容を拡張するべく、元の見出しに対応付けてジャンプ先の見出しをその時点で設定されているマーカ色で表示するものとして追加登録する(ステップS140)。
【0087】
図5(C)−1は、上記図5(B)−1の表示状態の見出し語「平等院鳳凰堂」の説明文中の文字列「藤原道長」を用いてジャンプ検索を行なってさらに1グループ内の見出しを追加登録した場合を示す。ここでは見出し「藤原道長」の説明文中、「摂政」「藤原道長」を順次マーカ文字列として指定するものとする。
【0088】
この結果、図5(C)−2に示すようにメインの見出し「宇治」にさらに続く見出しとして、あらたな見出し「摂政」を赤色のマーカ文字列で表示し、見出し「藤原道長」を黄色のマーカ文字列で表示するものとしてそれぞれ追加登録する。特に「藤原道長」の見出しについては、これを見出し語とするテキスト情報Tその他がコンテンツ内に存在するためにインデックス「yyyyy」を設定している。
【0089】
以上で上記タッチキーエリア17A内の[ジャンプ]キーKJの操作に対応したジャンプ検索の処理を終え、上記ステップS105からの処理に戻る。
【0090】
このように、ジャンプ検索の機能を用いることで、マーカ学習帳データ22Bに記憶される元の学習帳に含まれる見出しをより簡易な操作により随時更新登録して、学習帳の内容を拡張できる。
【0091】
次に上記のようにして登録した学習帳を用いた表示処理について説明する。
図6は、予めマーカ学習帳データ22Bに登録されている暗記学習帳から1つのグループを選択して表示させる場合の動作について説明する。
【0092】
ここでは、図7に示すようにメインの見出しを「平安」として複数の見出しが関連付けられた学習帳内の1グループの見出しの関係を例示する。本実施形態ではカラー液晶表示画面17dを縦3×横3の計9つのマス目に分割して各見出しを表示するものとする。同図はその表示を行なう際の各見出しの位置関係を例示している。
【0093】
図6の処理においては、まずマーカ学習帳データ22B内に登録されている学習帳の複数の最大6グループ(Gr.)「A」〜「F」の中から1つを選択するように促し、それに応じてユーザがいずれかのグループを選択する操作を行なうと、その操作入力を受付ける(ステップS301)。
【0094】
図8は、このときタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示「暗記学習帳」の1つ、社会科の日本史用に登録した「暗記学習帳A」に登録されている3つのグループ「A.前回見たところ」「B.平安」「C.戦国武将」を各チェックボックスCBと共に一覧表示した状態を示す。
【0095】
同図では、3番目のグループ「C.戦国武将」のチェックボックスCBにチェックのマーク「レ」が入り、同グループについては既に学習済みであることが視認できるようになっている。また、2番目のグループ「B.平安」が仮に選択された状態でカラーマーカにより識別して表示された状態を示す。ここでは2番目のグループであるので、上記したカラーマーカの順序と同じく、黄色のカラーマーカで表示している。
【0096】
この図8に示す状態からタッチキーエリア17Aの[訳/決定]キーKE(またはキー入力部14の[訳/決定]キー14c)をユーザが操作すると、CPU21は上記ステップS301でそれを受付け、上記図8で示した表示画面に代えて、該当するグループ内の見出しの一覧表示を行なう(ステップS302)。
【0097】
ここでは、上述したようにこのグループを構成する7つの見出しをカラー液晶表示画面17dで画面の上下方向に沿って列挙するように一覧表示する。
【0098】
この見出しの一覧表示状態から、マーカの色別に見出しを隠すためにタッチアイコンエリア17BのマーカアイコンBMが操作されたか否かを判断する(ステップS303)。
【0099】
ここでマーカアイコンBMが操作されていないと判断した場合には、さらに見出しを選択するべくカーソルキー(↑,↓)14eまたは[訳/決定]キーKE,14cが操作されたか否かを判断する(ステップS305)。
【0100】
ここで見出しを選択するためのキー操作もなされなかったと判断した場合に、CPU21はその他の操作に対応した処理を実行するが、本実施形態には関連しないものとしてその説明は省略する。
【0101】
また上記ステップS303でマーカアイコンBMが操作されたと判断した場合にCPU21は、その時点で設定されているカラーマーカの隠し状態に対応して、図中に「全隠し」→「全表示」→「赤隠し」→「黄隠し」→「青隠し」→「全隠し」→‥‥というように、「全色のカラーマーカの見出し部分を隠す」、「全色のカラーマーカの見出し部分を表示する」、「赤色のカラーマーカの見出し部分を隠す」、「黄色のカラーマーカの見出し部分を隠す」、「青色のカラーマーカの見出し部分を隠す」という各状態を循環的に1段階ずつ切り替えた後(ステップS304)、さらなるマーカアイコンBMの操作に備えて上記ステップS303に戻る。
【0102】
また、上記ステップS305で見出しを選択するためのユーザによる操作がなされたと判断した場合にCPU21は、その操作内容に対応し、カラー液晶表示画面17dを縦3×横3の計9つのマス目に分割し、メインとなる見出しを中段の中央のマス目に配置するように表示する(ステップS306)。
【0103】
図9(A)は、上記図8に示した表示状態から[訳/決定]キーKEまたは14cが操作された場合の一表示例を示す。同図(A)では、マーカアイコンBMが「全て隠す」という状態で選択操作されていることを示す記号「X」が同アイコン中に表示している。
【0104】
また9つのマス目の中段の中央で、上記ステップS306の処理によりメインとなる見出し「平安」が表示される。
【0105】
合わせて、中段の中央以外の周囲のマス目では、各見出しに関連付けられた文字列を、対応するマーカ色で表現してカラー表示させる(ステップS307)。
【0106】
加えて、上記ステップS303,S304の操作による隠し状態に応じて、マーカ色が該当する見出しの文字列を隠してマーカ色のみで表示させる一方で(ステップS308)、学習済みであると設定した見出しの文字列に関しては表示させる(ステップS309)。
【0107】
上記図9(A)では、メインの見出し「平安」に関連して登録されている他の見出し部分、具体的には中段右側、下段の左側、同段中央、及び同段右側のそれぞれのマス目を上記図7でも説明したようにそれぞれ対応するマーカ色のみで表示させる。
【0108】
その後、カーソルキー(↑,↓,←,↑)14eがユーザにより操作されたか否かを判断する(ステップS310)。カーソルキー14eが操作されていなければ、さらに[訳/決定]キーKEまたは14cが操作されたか否かを判断する(ステップS312)。
【0109】
[訳/決定]キーKEまたは14cの操作もないと判断した場合、同グループにおける見出しに関する操作がないか、または終了したものとし、表示形態を戻すために[戻る/リスト]キーKRまたは14dが操作されたか否かを判断する(ステップS313)。
【0110】
ここで[戻る/リスト]キーKRまたは14d以外のキー操作がなされたと判断した場合、CPU21はその他の操作に対応した処理を実行するが、本実施形態には関連しないものとしてその説明は省略する。
【0111】
また、上記ステップS313で[戻る/リスト]キーKRまたは14dが操作されたと判断した場合、CPU21はそのキー操作に従って上記ステップS303からの処理に戻る。
【0112】
上記図9(A)の表示状態から下方向の表示範囲の移動を示すカーソル(↓)キー14eがユーザにより操作された場合、CPU21は上記ステップS305でそれを判断し、中央となる文字列をカーソルキーの操作された内容に応じて変更すると共に、中段の中央以外の周囲のマス目では、各見出しに関連付けられた文字列を、対応するマーカ色で表現してカラー表示させた後(ステップS311)、再び上記ステップS310の処理に戻る。
【0113】
図9(B)は、このときカラー液晶表示画面17dで表示される内容を例示する。図示する如く、メインの見出し「平安」の下に位置する赤色のマーカのマス目が中段の中央に配置される。これに連れて、上記メインの見出し「平安」は上段の中央に移動し、その他の、文字列を隠した各マーカ色のマス目もそれぞれ一段分上側に移動する。
【0114】
さらに上記図9(B)の表示状態から下方向及び左方向の表示範囲の移動を示すカーソル(↓,←)キー14eがユーザにより連続して操作された場合、上記ステップS311の処理を2回繰返し実行することにより、カラー液晶表示画面17dで表示する内容は図9(C)で示すようになる。
【0115】
この図9(C)では、見出しである「平等院鳳凰堂」に該当する青色マーカのみの文字のないマス目が中段の中央に配置される。上段左側、中段左側、及び下段の3つの計5つの各マス目は、該当する見出し、及びカラー表示するためのマーカ色は設定されておらず、白色で表示する。
【0116】
上記図9(C)の表示状態から[訳/決定]キーKEまたは14cがユーザにより操作された場合、CPU21は上記ステップS312でそれを判断し、その時点で画面中央のマス目に該当する見出しの文字列に対応するテキスト情報Tその他の説明文部分をカラーのマーカ付きでカラー液晶表示画面17dにおいて表示する(ステップS314)。
【0117】
次いで、上記説明文中の[訳/決定]キー操作直前に画面中央のマス目に該当していた見出しの文字列部分を2重の枠で囲んで識別して表示する(ステップS315)。
【0118】
その後、その時点で設定されている隠し状態に応じて、指定されているマーカ色の文字列部分を隠して表示させる一方で(ステップS317)、学習済みであると設定した見出しの文字列に関しては表示させる(ステップS318)。
【0119】
図10(A)は、上記図9(C)の表示状態から[訳/決定]キーKEまたは14cがユーザにより操作された場合の表示状態を示す。ここでは本来の見出し「平等院鳳凰堂」に該当する青色のマーカのみの文字のないマス目が中央に配置された状態で[訳/決定]キーKEまたは14cが操作されたことにより、この見出しに対応するインデックス情報が存在するため、見出し語W「平等院鳳凰堂」に対応するテキスト情報Tその他を隠し状態に応じてマーカ表示のみで隠して表示している。
【0120】
このように隠し状態に応じて該当する色マーカ部分の文字列を隠した表示を行ないながら、さらに[訳/決定]キーKEまたは14cが操作された否かを判断する(ステップS319)。ここで、[訳/決定]キーKEまたは14cが操作されたと判断した場合には、隠した文字列を一時的、例えば2秒間だけ表示させた後(ステップS320)、上記再び上記ステップS319の処理に戻る。
【0121】
図10(B)は、上記図10(A)の表示状態から[訳/決定]キーKEまたは14cを操作した場合の一時的な表示状態を示す。同図(B)に示す如くテキスト情報Tに応じた説明文中で、上記図10(A)の表示状態では隠されていた見出しの文字列が該当するマーカ部分で一時的に表示される。
【0122】
また、上記ステップS319で[訳/決定]キーKEまたは14cの操作がないと判断した場合にCPU21は、現在隠している見出しの文字列の学習が終了したか否かを「学習済」アイコンBFの操作の有無により判断する(ステップS321)。
【0123】
ここで、まだ現在隠している見出しの文字列の学習が終了しておらず、「学習済」アイコンBFの操作がないと判断した場合、CPU21はさらに表示形態を戻すために[戻る/リスト]キーKRまたは14dが操作されたか否かを判断する(ステップS323)。
【0124】
ここで[戻る/リスト]キーKRまたは14d以外のキー操作がなされたと判断した場合、CPU21はその他の操作に対応した処理を実行するが、本実施形態には関連しないものとしてその説明は省略する。
【0125】
また、上記ステップS323で[戻る/リスト]キーKRまたは14dが操作されたと判断した場合、CPU21はそのキー操作に従って上記ステップS310からの処理に戻る。
【0126】
図10(C)は、上記図10(B)の表示状態からユーザが「学習済」アイコンBFを操作し、さらに続けて[戻る/リスト]キーKRまたは14dを操作した場合の表示の遷移状態を示す。
【0127】
まず「学習済」アイコンBFを操作するとCPU21が上記ステップS321でそれを判断し、その時点で該当する見出しの文字列、この場合には「びょうどういんほうおうどう(平等院鳳凰堂)」を学習済みであるものと設定して、それまで色マーカのみで文字列を隠していた状態から該当文字列を表示させた後(ステップS322)、上記ステップS319からの処理に戻る。
【0128】
その後の[戻る/リスト]キーKRまたは14dの操作に対してCPU21は、上記ステップS310からの処理に戻る。したがって、カラー液晶表示画面17dでは、上記図9(C)に示した表示状態に比して、中央の青色のマーカで表わされるマス目に「平等院鳳凰堂」の文字列を併せて表示する。
【0129】
この図10(C)の表示状態からさらに上方向及び右方向の表示範囲の移動を示すカーソル(↑,→)キー14eがユーザにより連続して操作された場合、上記ステップS311の処理を2回繰返し実行することにより、カラー液晶表示画面17dで表示する内容は図11(A)で示すようになる。
【0130】
この図11(A)では、見出しである「宇治」に該当する赤色マーカのみの文字のないマス目が中央に配置される。上段左側、中段右側、及び下段右側の計3つの各マス目は、該当する見出し、及びカラー表示するためのマーカ色は設定されておらず、白色で表示する。
【0131】
上記図11(A)で示した表示状態から[訳/決定]キーKEまたは14cがユーザにより操作された場合、CPU21は上記ステップS312でそれを判断し、その時点で画面中央のマス目に該当する見出しの文字列に対応するテキスト情報Tその他の説明文部分をカラーのマーカ付きでカラー液晶表示画面17dにおいて表示する(ステップS314)。
【0132】
この場合、見出し「宇治」に対応するインデックス情報は存在せず、見出し語Wとしての「宇治」に対応するテキスト情報Tその他を表示することはできない。そのため、同一グループ内でこの見出し「宇治」を含む、前回表示した見出し語W「平等院鳳凰堂」に対応するテキスト情報Tその他を用いて再度カラー液晶表示画面17dでの表示を行なう。
【0133】
図11(B)がこのときのカラー液晶表示画面17dでの表示状態を示す。この場合、上記ステップS314〜S318の処理により、メインとなる見出し「平安」と学習済みとして設定した見出し「びょうどういんほうおうどう(平等院鳳凰堂)」以外の見出し部分は設定された色によるカラーマーカのみで文字列は表示せず、また特にこの時点で選択している見出し「宇治」の文字列部分を上記ステップS315の処理により二重の枠で表示する。
【0134】
この表示状態から上記図11(C)に示すようにさらに[訳/決定]キーKEまたは14cをユーザが操作すると、CPU21は上記ステップS319でそれを判断した後、上記ステップS320の処理で隠した文字列を一時的、例えば2秒間だけ表示させる。
【0135】
図12は、上記図11(C)の表示状態からユーザが「学習済」アイコンBFを操作し、さらに続けて[戻る/リスト]キーKRまたは14dを操作した場合の表示の遷移状態を示す。
【0136】
まず「学習済」アイコンBFを操作した時点でCPU21は、上記ステップS321でそれを判断し、その時点で該当する見出しの文字列、この場合には「宇治」を学習済みであるものと設定して、それまで色マーカのみで文字列を隠していた状態から該当文字列を表示させた後(ステップS322)、上記ステップS319からの処理に戻る。
【0137】
その後の[戻る/リスト]キーKRまたは14dの操作に対してCPU21は、上記ステップS310からの処理に戻る。したがってカラー液晶表示画面17dでは、上記図11(A)に示した表示状態に比して、中央の赤色のマーカで表マス目に「宇治」の文字列を併せて表示する。
【0138】
以上詳述したように、関連付けた複数の見出しそれぞれに対して学習の有無を勘案して学習済みの設定を行なうことができるため、個々の見出しを単独にではなく、系統立てた一連の流れに基づいて多数の項目を効率的に学習することができる。
【0139】
[第2の動作例]
次に上記実施形態の第2の動作例について説明する。
本動作例では、辞書・教科書コンテンツを選択し、見出し語Wに対応したテキスト情報Tを表示させた上で、その文中から関連付ける見出しの文字列を順次マーカ学習帳データ22Bに登録した上で、その登録した関連付けられた見出しの文字列を表示させて学習する。
【0140】
上記図3及び図4の登録処理において、例えば「社会:日本史」の起用箇所コンテンツを選択し(ステップS101)、目次の見出しから検索するのではなく(ステップS102)、ユーザが文字列を入力する見出し語Wを検索するものとする(ステップS122)。
【0141】
ここで例えば文字列「しょうとくたいし」をキー入力部14または手書き入力部16での操作により入力し(ステップS123)、入力した検索文字列に対応する見出し語Wの検索を実行する(ステップS124)。
【0142】
そして、検索の結果得られた見出し語Wを一覧表示し(ステップS103)、その一覧表示からユーザが「聖徳太子」を選択すると、その見出し語Wに対応するテキスト情報Tその他を説明としてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示する。
【0143】
図13(A)は、このときタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示される、見出し語W「聖徳太子(しょうとくたいし)」に対応したテキスト情報Tの内容を示す。
【0144】
ここでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17のタッチアイコンエリア17BのマーカアイコンBMをユーザがタッチ操作すると、ステップS106でCPU21がそれを判断し、予め決定されている順序に従ってまず赤色のマーカを設定する(ステップS107)。
【0145】
図13(B)は、設定された赤色のマーカ機能により、ユーザがスタイラスペンSPを用いて上記説明文中の文字列「推古(すいこ)天皇」をマーキングした状態を示す。上記マーキング後にユーザがタッチアイコンエリア17Bの「登録」アイコンBRGを操作すると、CPU21はこの文字列のマーキングと登録の指示を受付ける(ステップS108)。そしてCPU21は、指定されたマーカ文字列「推古(すいこ)天皇」を、見出し語W「聖徳太子」をメインの見出しとしてこれに関連付けて学習帳に登録する(ステップS109)。
【0146】
その後、カラー液晶表示画面17dにて同様の登録の処理を続行するか否かの選択を促す表示を行ない、その表示に対応するユーザの選択操作を受け付けて、続行するか否かを判断する(ステップS110)。
【0147】
ここで登録を続行すると判断した場合には、次いで上述したローテーションに従って黄色のマーカを自動的に設定した上で(ステップS111)、ユーザにより表示中の文字列がスタイラスペンSPで位置指定のを受付ける(ステップS112)。
【0148】
図14(A)は、設定された黄色のマーカ機能により、ユーザがスタイラスペンSPを用いて上記説明文中の文字列「摂政(せっしょう)」をマーキングした状態を示す。
その後、図14(B)に示すようにユーザがその前に登録した見出しの文字列「推古(すいこ)天皇」をスタイラスペンSPによりタッチ操作すると、CPU21は他のマーカ文字列へのタッチがあったものと判断し(ステップS113)、タッチしたマーカ文字列「推古(すいこ)天皇」に関連付けて文字列「摂政(せっしょう)」をマーカ学習帳データ22B内の学習帳に登録する(ステップS114)。
【0149】
その後、カラー液晶表示画面17dにて同様の追加登録の処理を続行するか否かの選択を促す表示を行ない、その表示に対応するユーザの選択操作を受け付けて、続行するか否かを判断する(ステップS116)。
【0150】
ここで追加登録を続行しないと判断した場合には、上記ステップS106からの処理に戻る。
【0151】
この状態で見出し語Wでもあるメインの見出し文字列「聖徳太子」に対してマーカ文字列「推古(すいこ)天皇」が関連付けて登録され、且つ同マーカ文字列「推古(すいこ)天皇」に対してさらにマーカ文字列「摂政(せっしょう)」が関連付けて登録されたことになる。
【0152】
以上のようにして、辞書・教科書データベース22Aで記憶される辞書・教科書コンテンツを選択し、その中の見出し語Wに対応する説明文中からマーカ文字列を順次見出しとして指定した上で、関連付ける見出しを選択することにより、マーカ学習帳データ22Bに学習帳を登録することができる。
【0153】
次に上記のようにして登録した学習帳を用いた表示処理について説明する。
ここでは、図15(A)に示すようにメインの見出しを「聖徳太子」として複数の見出しが関連付けられた学習帳内の1グループにつき、その内容を表示させる場合について説明する。
【0154】
上記図6の処理においては、まずマーカ学習帳データ22Bに登録されている複数の学習帳のグループ(Gr.)「A」〜「F」の中から1つを選択するように促し、それに応じてユーザがいずれかのグループを選択する操作を行なうと、その操作入力を受付ける(ステップS301)。
【0155】
図15(A)は、このときタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示「暗記学習帳」の1つ、社会科の日本史用に登録した「暗記学習帳A」に登録されている4つのグループ「A.前回見たところ」「B.平安」「C.戦国武将」「D.聖徳太子」を各チェックボックスCBと共に一覧表示した状態を示す。
【0156】
同図では、2番目のグループ「B.平安」、及び3番目のグループ「C.戦国武将」の各チェックボックスCBにチェックのマーク「レ」が入り、これらグループについては既に学習済みであることが視認できるようになっている。また、下方向のカーソルキー(↓)14eの連続操作により、4番目のグループ「D.聖徳太子」が仮に選択された状態でカラーマーカにより識別して表示された状態を示す。
【0157】
ここでタッチアイコンエリア17BのマーカアイコンBMをタッチ操作して「隠さず表示」状態にする一方で、上記図15(A)に示す状態からタッチキーエリア17Aの[訳/決定]キーKE(またはキー入力部14の[訳/決定]キー14c)をユーザが操作すると、CPU21は上記ステップS301でそれを受付け、上記図15(A)で示した表示画面に代えて、該当するグループ内の見出しの一覧表示を行なう(ステップS302)。
【0158】
このとき、上述したようにこのグループを構成する3つの見出し「聖徳太子」「推古(すいこ)天皇」「摂政(せっしょう)」をカラー液晶表示画面17dで画面の上下方向に沿って列挙するように一覧表示する。
【0159】
この見出しの一覧表示状態から、さらに続けてタッチキーエリア17Aの[訳/決定]キーKE(またはキー入力部14の[訳/決定]キー14c)をユーザが操作すると、CPU21は上記ステップS303を介して上記ステップS305でそれを受付け、上記図15(A)で示した表示画面に代えて、カラー液晶表示画面17dを縦3×横3の計9つのマス目に分割し、メインとなる見出しを中段の中央のマス目に配置するように表示する(ステップS306)。
【0160】
図15(B)は、上記図15(A)に示した表示状態から[訳/決定]キーKEまたは14cが2回連続して操作された場合の一表示例を示す。同図(B)では、9つのマス目の中央で、メインとなる見出し「聖徳太子」が表示。また、合わせて、中央以外の周囲のマス目では、下段の中央のマス目で、見出し「推古(すいこ)天皇」が対応する赤色のマーカ色でカラー表示される(ステップS307)。
【0161】
加えて、上記ステップS303,S304の操作による隠し状態に応じて、マーカ色が該当する見出しの文字列を隠してマーカ色のみで表示させる一方で(ステップS308)、学習済みであると設定した見出しの文字列に関しては表示させる(ステップS309)。
【0162】
ここでは隠し状態が「全て表示」となっているために、ステップS308で見出しの文字列を隠すマス目は存在せず、またステップS309における処理も不要となる。
【0163】
その後、下方向への表示範囲の移動を指示するカーソルキー(↓)14eがユーザにより操作と、CPU21はステップS310でそれを判断し、中段の中央のマス目の文字列をカーソルキーの操作された内容に応じて変更すると共に、中段中央以外の周囲のマス目では、各見出しに関連付けられた文字列を、対応するマーカ色で表現してカラー表示させた後(ステップS311)、再び上記ステップS310の処理に戻る。
【0164】
図15(C)は、このときカラー液晶表示画面17dで表示される内容を例示する。図示する如く、メインの見出し「聖徳太子」の下に位置する赤色のマーカの見出し「推古(すいこ)天皇」を中段中央のマス目に配置する。
【0165】
これに連れて、上記メインの見出し「平安」を上段の中央のマス目に移動すると共に、黄色のマーカの見出し「摂政(せっしょう)」を下段の中央のマス目に配置する。
【0166】
このように、コンテンツのいずれかの見出し語Wに対応してテキスト情報T中の任意の文字列を関連付けて順次登録することで、それらの文字列を関連付けたオリジナルの学習帳を作成して学習することができる。
【0167】
以上詳述した如く第1の動作例及び第2の動作例も含めて本実施形態によれば、キーワードとなる複数の文字列を相互に関連付けた構造として登録することで、暗記学習したい単語を単に記録するのではなく、それらを系統立てた繋がりを有するものとして視覚的に表現することで体系的な学習が実現でき、効率よく有意義な学習に寄与できる。
【0168】
また上記第1の動作例では、入力した文字列を検索キーワードとして辞書・教科書データベースのコンテンツの全文検索を行ない、該当する見出し語あるいは説明文を表示させることで、見出しの文字列の追加登録を行なうことができるため、関連した見出しの検索と登録が気軽に行なえて、学習効果をより高めることができる。
【0169】
一方、第2の動作例では、見出し語Wを選択した上でその説明文のテキスト情報T中から任意の文字列を簡易に設定して随時関連付けて登録することができるため、1つの見出し語Wに対して関連した事柄を集中的に学習するのに適し、簡易な操作ながらより深い学習に寄与できる。
【0170】
加えて上記第2の動作例では、説明文中の2番目以降の文字列を指定するに当たって、見出し語Wではなく、その文字列を関連付ける他の文字列を設定可能としたため、ユーザ自身が各見出しの関連付けを熟慮することで、学習効果をより一層上げることができる。
【0171】
さらに上記第1及び第2の動作例では、見出しの登録順序に応じて文字列の背景部分のマーカ色が順次変更されるように設定して各見出しの文字列を登録し、任意のマーカ色に応じて文字列の表示/非表示を切り替えることができるようにしたため、隣り合う文字列がなるべく同色とはならず、個々の文字列を区分して識別可能に表示することが可能とした上で、1つ1つの見出しを学習する際の切替操作を簡易化できる。
【0172】
加えて上記動作例では、すべてのマーカ色の見出し文字列を表示させるべく、隠し状態を「隠さず表示」と設定するか、あるいは[訳/決定]キー14cまたはKEを操作することにより、容易に隠していた文字列部分を表示させることができるため、学習の結果を簡易な操作で確認でき、使い勝手を向上できる。
【0173】
なお、上記実施形態の図3及び図4と図6のフローチャートに記載した手法は、いずれもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカードや磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)装置やハードディスク装置)、光ディスク(CD−ROM、MOディスク、DVD等)、半導体不揮発性メモリ等の外部記憶媒体に格納して配布することができる。
【0174】
また上記手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたWebサーバ(プログラムサーバ)30から上記プログラムデータを取込み、上述した処理を実現することもできる。
【0175】
その他、本発明は上述した実施形態に限定するものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0176】
10…電子辞書装置
11…本体ケース
12…蓋体ケース
13…ヒンジ部
14…キー入力部
14a…文字入力キー
14b…辞書指定キー
14c…[訳/決定]キー
14d…[戻る/リスト]キー
14e…カーソルキー
14f…[ジャンプ]キー
15…スピーカ
16…手書き入力部
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16t…透明タッチパネル
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17B…タッチアイコンエリア
17d…カラー液晶表示画面
17t…透明タッチパネル
21…CPU
22…プログラムメモリ
22A…辞書・教科書データベース
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22B…マーカ学習帳データ
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24…メモリカードコントローラ
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SB…システムバス
T…テキスト情報
W…見出し語

【特許請求の範囲】
【請求項1】
見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段と、
上記文書記憶手段が記憶する複数の文書に対し、検索キーワードとなる文字列の入力を受付けるキーワード入力手段と、
上記キーワード入力手段で入力された検索キーワードに基づいて上記文書記憶手段が記憶する複数種類の文書の見出し語及び説明文を全文検索し、検索キーワードと一致する文字列を含む見出し語、または一致する文字列を含む説明文に対応付けられた見出し語を表示する検索手段と、
上記検索手段での検索で得られた検索キーワード及び見出し語の各文字列を関連付けて登録する学習帳登録手段と、
上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段と、
上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した複数の文字列を関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段と
を具備したことを特徴とする電子学習装置。
【請求項2】
見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段と、
上記文書記憶手段が記憶する複数の文書から1つの見出し語が選択されるのを受付ける文書選択手段と、
上記文書選択手段で選択された見出し語と対応付けられた説明文を表示する説明文表示手段と、
上記説明文表示手段で表示した説明文中の文字列の指定を受付ける文字列受付手段と、
上記文字列受付手段で指定を受付けた文字列を見出し語と関連付けて登録する学習帳登録手段と、
上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段と、
上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した見出し語と文字列とを関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段と
を具備したことを特徴とする電子学習装置。
【請求項3】
上記文字列受付手段は、上記説明文表示手段で表示した説明文中の2番目以降の文字列の指定に際して、それ以前に指定した同文中の他の文字列との関連付けを受付け、
上記学習帳登録手段は、上記文字列受付手段で指定を受付けた2番目以降の文字列をそれ以前に指定した文字列と関連付けて登録し、
上記表示制御手段は、上記学習帳登録手段で記憶した見出し語及び文字列をそれぞれ関連付けに応じて隣り合うように画面中に配置して表示する
ことを特徴とする請求項2記載の電子学習装置。
【請求項4】
上記学習帳登録手段は、登録順序に応じて背景部分の表示形態が異なるように設定して各文字列を登録し、
背景部分の表示形態と文字列の表示または非表示の指定を受付ける背景指定手段をさらに具備し、
上記表示制御手段は、上記背景表示手段で受付けた指定に従い、背景部分の表示形態が指定された文字列の表示または非表示を制御する
ことを特徴とする請求項1または2記載の電子学習装置。
【請求項5】
上記背景指定手段は、すべての背景部分の表示形態に対する文字列の表示の指定を受付けることを特徴とする請求項4記載の電子学習装置。
【請求項6】
電子学習装置が内蔵するコンピュータを制御するためのプログラムであって、
上記コンピュータを、
見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段、
上記文書記憶手段が記憶する複数の文書に対し、検索キーワードとなる文字列の入力を受付けるキーワード入力手段、
上記キーワード入力手段で入力された検索キーワードに基づいて上記文書記憶手段が記憶する複数種類の文書の見出し語及び説明文を全文検索し、検索キーワードと一致する文字列を含む見出し語、または一致する文字列を含む説明文に対応付けられた見出し語を表示する検索手段、
上記検索手段での検索で得られた検索キーワード及び見出し語の各文字列を関連付けて登録する学習帳登録手段、
上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段、及び
上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した複数の文字列を関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
電子学習装置が内蔵するコンピュータを制御するためのプログラムであって、
上記コンピュータを、
見出し語となる文字列と当該見出し語の説明文とを対応付けた文書を複数種類記憶する文書記憶手段、
上記文書記憶手段が記憶する複数の文書から1つの見出し語が選択されるのを受付ける文書選択手段、
上記文書選択手段で選択された見出し語と対応付けられた説明文を表示する説明文表示手段、
上記説明文表示手段で表示した説明文中の文字列の指定を受付ける文字列受付手段、
上記文字列受付手段で指定を受付けた文字列を見出し語と関連付けて登録する学習帳登録手段、
上記学習帳登録手段で登録した内容に対する表示の指示を受付ける表示指示手段、及び
上記表示指示手段で受付けた指示に従い、上記学習帳登録手段で記憶した見出し語と文字列とを関連付けに応じた位置関係で画面中に配置して表示する表示制御手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−128069(P2012−128069A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278006(P2010−278006)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】