説明

電子情報表示装置及び電子情報表示方法

【課題】表示装置に備えた編集入力部によってコンテンツを編集することが可能な電子情報表示装置を提供する。
【解決手段】複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記コンテンツの表示スケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記コンテンツを表示装置へ送信する送信部と、前記表示装置から編集情報を受信する受信部と、前記編集情報に対応して前記表示スケジュールまたはコンテンツを編集する編集部とを備えるサーバーと、表示部と、前記サーバーと通信する通信部と、前記サーバーから受信した前記コンテンツを表示させる表示制御部と、前記表示スケジュールまたはコンテンツを含むスケジュール情報を編集する編集情報を入力する編集入力部とを備える表示装置とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、店舗、売り場、病院、街頭、広場や駅などに設置された表示装置に情報を表示させる電子情報表示装置に関し、特に表示装置から編集情報を入力することが可能であり、その編集情報に基づいて、サーバーがスケジュール情報を編集する電子情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗、売り場、病院、街頭、広場や駅などに表示装置を設置し、電子POP(Point of Purchase)広告によって、商品の販売促進或いは広報や案内が行われている。電子POP広告システムとして、放送型と通信型がある。
放送型POPシステムは、サーバーによって決められたスケジュールに従って表示装置にコンテンツを表示するが、個々の端末側表示装置ではコンテンツを変更することができない。そのため、例えば売り切れになった商品を表示したり、価格変更する前の価格を表示したり、休診の診療科目を表示したり、店舗、売り場、病院、街頭、広場や駅など電子情報表示装置の設置場所の事情に合せた表示が行われず、不都合な場合がある。また、店舗、売り場、病院、街頭、広場や駅などに設置した表示装置によって、広告、広報または案内したいことがタイミングよく行われないことがある。
通信型POPシステムは、顧客にバーコードのような商品コードを入力させて、その商品に対応する商品コンテンツを表示させるものであるが、通信型POPシステムは顧客の要求に応じて商品コンテンツを表示するだけであり、単なるカタログとしての機能しかなく、広告効率が悪い。
【0003】
POP広告システムは、例えば特許文献1及び2により公知である。
特許文献1は、商品に付されたRFID(Radio Frequency IDentification)タグに記録された識別情報を読取り、その識別情報に対応する商品コンテンツをデータベースから読み出して表示装置に表示させるものである。より詳細には、商品に付されたRFIDタグをRFIDリーダで読取り、商品の識別情報を取得して、識別情報と商品コンテンツを記録している商品情報データベースから、RFIDリーダで読取った識別情報に基づき、商品コンテンツを取得して、これを表示装置に表示するものである。
また、特許文献2は、店頭の表示装置に顧客が希望する全ての商品の商品情報を表示し、顧客の商品購入を支援するものである。そのため各メーカは商品に関する商品情報をサーバーに登録し、商品のバーコード情報と対応付けてデータベースに格納する。顧客が所望の商品を取り出してバーコードをバーコードリーダに近づけると、バーコードが読取られ、そのバーコード情報に基づいてデータベースを検索し、商品情報を抽出して表示装置に表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−30444号公報
【特許文献2】特開2003−173346号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようにサーバーによって決められたスケジュールに従って表示装置でコンテンツを表示する場合は、個々の端末側表示装置でコンテンツを変更することができないので、不便であった。またバーコード、RFIDタグまたはICカードを読取り、その商品に対応する商品コンテンツを表示させる場合は、顧客の要求に応じて商品コンテンツを表示するだけであり、広告効率が悪かった。
本発明はこのような課題を解決するものであり、表示装置に編集入力部を備え、表示スケジュールまたはコンテンツの少なくとも一部を編集することが可能な電子情報表示装置及び電子情報表示方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子情報表示装置は、上記課題を解決するため、サーバーと表示装置により構成され、前記サーバーは、複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記コンテンツの表示スケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記コンテンツを表示装置へ送信する送信部と、前記表示装置から編集情報を受信する受信部と、前記編集情報に対応して前記表示スケジュールまたはコンテンツを編集する編集部とを備え、前記表示装置は、表示部と、前記サーバーと通信する通信部と、前記サーバーから受信した前記コンテンツを表示させる表示制御部と、前記表示スケジュールまたはコンテンツを含むスケジュール情報を編集する編集情報を入力する編集入力部とを備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、コンテンツは、店舗、売り場、病院、街頭、広場や駅などに設置された表示装置に表示させ、商品の広告、宣伝または広報を行うための静止画像または動画像である。これら情報以外に、商品の製造場所、生産地、生産者、原材料、成分表、カロリー、流通経路またはクーポンの有無などの情報であってもよい。また、表示スケジュールは上記コンテンツの表示順序、または表示時間を設定する情報である。また、編集入力部は、バーコードリーダ、RFID、ICカード、タッチパネル、またはキーボードよりなる。また編集情報は、コンテンツの新規表示、削除、代替表示、追加表示の少なくとも1つを含む。
これにより、サーバーから表示装置へ表示スケジュールとコンテンツを含むスケジュール情報が送信され、表示装置はサーバーから受信したスケジュール情報に従ってコンテンツを表示する。一方、表示装置は編集入力部を備え、編集入力部によってコンテンツの新規表示、削除、代替表示、追加表示するように編集することが可能であり、その編集情報がサーバーに送信される。サーバーは上記編集情報に基づいて表示スケジュール及びコンテンツを自動的に編集する。従って、サーバーによって予め編集したスケジュールとコンテンツにより効率のよい広告或いは広報が実施されると同時に、表示装置の編集入力部から入力した編集情報に対応した表示スケジュールによってコンテンツが表示される。このようにして、個々の端末側表示装置はコンテンツを編集することができる。これにより、電子情報表示装置の各設置場所の事情に合せた表示がタイミングよく行われる。
【0008】
また、本発明は、上記課題を解決するため、別の観点では、サーバーを備える電子情報表示装置であり、サーバーは、複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記コンテンツの表示スケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記コンテンツを表示装置へ送信する送信部と、前記表示装置から編集情報を受信する受信部と、前記編集情報に対応して前記表示スケジュールまたはコンテンツを編集する編集部とを備えることを特徴とする。
このように、サーバーは、表示装置から編集情報を受信し、編集情報に対応してスケジュール及びコンテンツを自動的に編集するので、表示装置の設置場所の事情に合せた表示を行うことが可能になる。
【0009】
また、上記課題を解決するため、別の観点では、本発明は、表示装置を備える電子情報表示装置であり、表示装置は、表示部と、サーバーから表示スケジュール及びコンテンツを受信する受信部と、前記サーバーから受信した前記コンテンツを表示させる表示制御部と、前記表示スケジュールまたはコンテンツを含むスケジュール情報を編集する編集入力部と、前記編集入力部によって編集した編集情報を前記サーバーへ送信する送信部とを備えることを特徴とする。
このように、表示装置が編集入力部を備えるので、コンテンツの新規表示、削除、代替表示、追加表示するように編集することが可能になる。
【0010】
また、本発明は、上記課題を解決するため、別の観点では、電子情報表示方法であり、コンピュータによって、サーバーから表示装置へコンテンツを送信するコンテンツ送信ステップと、前記サーバーから受信した前記コンテンツを表示装置に表示する表示ステップと、前記表示スケジュールまたはコンテンツを含むスケジュール情報を編集する編集情報を入力する編集情報入力ステップと、前記編集された編集情報を前記サーバーへ送信する編集情報送信ステップと、前記編集情報に対応して前記表示スケジュールまたはコンテンツを編集する編集ステップとを実行することを特徴とする。
これにより、サーバーによって予め編集した表示スケジュールとコンテンツにより効率のよい広告或いは広報が実施され、表示装置の編集入力部から編集情報が入力されると、それに対応して表意スケジュール及びコンテンツが自動編集されるので、個々の端末側表示装置に対応したコンテンツを表示することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示装置に備えた編集入力部によって、表示スケジュールまたはコンテンツの少なくとも一部を編集することが可能な電子情報表示装置及び電子情報表示方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の電子情報表示装置のブロック図を示す。
【図2】本発明の電子情報表示装置によって作成されるスケジュール情報の説明図を示す。
【図3】本発明の電子情報表示装置を構成する表示装置のタイムチャート図を示す。
【図4】本発明の電子情報表示装置を構成するサーバーのタイムチャート図を示す。
【図5】本発明の電子情報表示装置のサーバーにおける編集動作を説明するタイムチャート図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の電子情報表示装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の電子情報表示装置のブロック図を示す。図1に示すように、本発明の電子情報表示装置は、サーバー10と、複数の表示装置20とから構成される。図1に示す電子情報表示装置は、ネットワーク40によってサーバー10と複数の表示装置20を接続する場合を示すが、サーバー10と表示装置20が一体または近接して配置され、ネットワーク40によって接続を必要としない場合もある。
【0014】
サーバー10は、コンテンツ記憶部11、スケジュール記憶部12、スケジュール編集部13、通信部14、入力部15及び出力部16を備える。サーバー10は、例えばパーソナルコンピュータによって構成することが可能である。サーバー10は、上記の各構成部分以外に、サーバー10を動作させるためのソフトウエアを記憶し、このソフトウエアを読み出してサーバー10を順次動作させる制御部などを備える。サーバー10は、店舗のバックヤード、管理室などに設置され、サーバー管理者によってスケジュール情報が入力または編集される。
【0015】
コンテンツ記憶部11は、HDD、ROM、RAMなどからなり、表示装置20で表示するために、商品の広告、宣伝、広報用の静止画像または動画像からなる表示コンテンツ及びそのコードを複数記憶する。このような表示コンテンツ以外に、商品の製造場所、生産地、生産者、原材料、成分表、規格表、説明書、カロリー、賞味期限、消費期限、アレルギー情報、流通経路、クーポンの有無または割引情報などの情報であってもよい。商品が食材である場合は、当該食材によって調理可能なメニュー、また当該食材に不足する栄養素、または不足する栄養素を補うお勧め食材のような情報を記憶してもよい。また、商品が服装品である場合は、その服装と組み合わせる他の服装品に関する情報であってもよい。更に、病院に設置される表示装置のために、診療科目、診療時間、担当医員、待ち時間または注意事項などの情報でもよい。更には、購入した商品の合計金額を表示したり、計算したりするサービスを提供してもよい。以上のようなコンテンツは、例示であり、全てを記憶してもよいし、一部であってもよく、表示装置の設置場所、情報表示の利用に応じて種々のコンテンツを記憶し、利用するとよい。コンテンツ記憶部11は、外部記憶装置や通信により他のデータベースから表示コンテンツを追加したり、削除したりできることが望ましい。
スケジュール記憶部12は、RAMのような書換可能な記憶装置よりなり、表示装置に表示するコンテンツの表示順序または時間とコンテンツの識別コードを含むスケジュール情報を記憶する。表示装置が複数存在する場合は、複数の表示装置に対応して、各表示装置の認識コードのような属性情報とともに、スケジュール情報を記憶する。属性情報としては、表示装置の設置場所や表示装置の大きさのような規格情報を含んでもよい。
【0016】
スケジュール編集部13は、RAMのような書換可能な一時記憶装置よりなり、サーバー管理者が入力部15より入力した編集情報に従い、表示装置に表示するコンテンツ及びコンテンツの表示順序または表示時間を決定する表示スケジュール含むスケジュール情報を編集する。スケジュール情報は、全ての表示装置に対して同じであってもよいし、個々の表示装置あるいはグループ分けした表示装置に対応したスケジュール情報であってもよい。このスケジュール編集部13は、サーバー管理者が入力する外に、表示装置から送信された編集情報に基づいてコンテンツの新規表示、削除、代替表示または追加表示のようなスケジュール情報を自動的に作成する。
通信部14は、有線または無線によりネットワーク40を介して、サーバー10と表示装置20を接続し、スケジュール情報を送信し、編集情報を受信する。ネットワーク40は、店舗内、所定の地域内、または全国を接続する公衆または専用ネットワークである。
入力部15は、サーバー管理者がスケジュールを入力し、または編集する手段であり、キーボード、マウス、タッチパネルよりなる。更に、バーコードリーダ、RFIDリーダを備えてもよい。また音声信号を入力するためマイク及び音声入力端子をそなえてもよい。
出力部16は、代表的には液晶表示装置のような表示装置であり、サーバー10の動作を確認し、サーバー10の入力情報、出力情報を確認するために使用される。また、音声出力するためスピーカを備える。
【0017】
表示装置20は、1つ以上備え、店舗、売り場、病院、街頭、広場や駅などに設置される。これら設置場所は例示であり、これ以外に設置しもよい。表示装置20は全てが同じ規格であっても、異なる規格であってもかまわない。
表示装置20は、通信部21、表示制御部22、表示部23、記憶部24、ユーザーインターフェイス25及びバーコードリーダ26を備える。表示装置20は、例えばパーソナルコンピュータによって構成することが可能であり、上記の各構成部分以外に、表示装置20を動作させるためのソフトウエアを記憶し、このソフトウエアを読み出して表示装置20を順次動作させる制御部などを備える。
【0018】
上記通信部21は、上記サーバー10からスケジュール情報を受信する受信部と、表示装置から編集情報を送信する送信部を備える。
表示制御部22は、表示部23に表示スケジュールに従って表示部23にコンテンツを表示させるための制御部である。
表示部23は、例えば液晶表示装置、プラズマ表示装置、または有機EL表示装置よりなり、コンテンツを表示する。表示部23は、図1(b)に示すように、表示画面23aとバーコードリーダ26を備える。また音声出力するためスピーカを備える。
記憶部24は、HDD、ROM、RAMなどを含み、サーバー10から送信された表示スケジュール及びコンテンツを含むスケジュール情報を記憶する。スケジュール情報以外に、ユーザーインターフェイス25またはバーコードリーダ26より入力された編集情報も記憶する。
ユーザーインターフェイス25は、タッチパネル、スキャナ装置、テンキー、キーボード、決定キーまたはマウスよりなり、コンテンツの新規表示、削除、代替表示、または追加表示のような編集情報を入力する部分である。
バーコードリーダ26は、商品30に付されたバーコード31を読取る部分である。商品にRFIDタグまたはICカードが付される場合は、RFIDリーダまたはICカードリーダであってもよい。また、カメラを備え、カメラで撮影した画像を解析して商品コードを読取ってもよい。ここで、商品30は、当該商品に付されたタグ、包装、カタログ、商品リストを含む総称であり、より詳細には、当該商品のバーコード、RFIDタグあるいはICカードが付されたものである。
ユーザーインターフェイス25及びバーコードリーダ26は、表示装置20の入力部を構成し、タッチパネル、スキャナ装置、テンキー、キーボード、マウス、バーコードリーダ、RFID、またはICカードは全部備えてもよいが、バーコードリーダ26とタッチパネルのように一部を備えるだけであってもかまない。
【0019】
本発明の電子情報表示装置は、以上の構成よりなり、サーバー10は、サーバー管理者によって作成されたスケジュール情報Aをスケジュール記憶部12に記憶する。スケジュール情報Aは、図2(a)に示すように、コンテンツa1〜a5の再生順を指示する再生順の欄、各コンテンツに付されたバーコードを記憶するバーコード欄、各コンテンツの識別コードを記憶するコンテンツ欄を有する。バーコード欄とコンテンツ欄は、同一のコンテンツを指しているので、データとしてはどちらか一方でもよいし、照合のため両方を備えてもよい。コンテンツ欄に挿入されるコンテンツa1〜コンテンツa5は、コンテンツの識別情報のような属性情報を指す。例えば、図2(a)に示すように、スケジュール情報は、再生順1〜5に、コンテンツa1〜コンテンツa5があり、各コンテンツに付されたバーコードは「00000001」〜「00000005」であることを示す。図2(a)は、再生順を設定するが、再生時間を設定してもよい。
このようなスケジュール情報Aは、入力部15を用いて、コンテンツ記憶部11に記憶されたコンテンツを読み出して表示部16に表示させ、コンテンツの表示順序を順次指定することにより作成することができる。またはコンテンツリストを表示部16に表示させ、コンテンツの表示順序を順次指定することにより作成することができる。スケジュール情報Aには、コンテンツを表示させる表示装置を指定するため、表示装置の認識コードを含む。
【0020】
サーバー10は、スケジュール記憶部12に記憶されたスケジュール情報Aを通信部11によって表示装置20へ送信する。つまり、スケジュール情報Aは、図2(a)の再生順のような表示スケジュールと、バーコードは「00000001」〜「00000005」と、コンテンツa1〜コンテンツa5を送信する。また、コンテンツa1〜コンテンツa5に対応するコンテンツをコンテンツ記憶部11から読み出し、圧縮して送信する。
【0021】
表示装置20は、通信部21によりサーバー10から送信されたスケジュール情報Aを受信し、記憶部24に記憶する。この受信の際に、通信部21は当該表示装置の認識コードを識別して受信する。表示制御部22は、記憶部24に記憶されたスケジュール情報Aを読み出し、スケジュール情報Aに従って、コンテンツa1からコンテンツa5に対応するコンテンツをデコードし、順次表示部23に表示させる。あるいは再生時間に従って各コンテンツを表示する。
【0022】
次に、表示装置によってスケジュール情報を編集する場合を説明する。
売り場または店舗の店員または責任者は、売りたい商品を表示装置20に表示させるため、商品30に付されたバーコード31をバーコードリーダ26によって読取ることにより、バーコード情報B1を得る。そして、編集方法Cを選択する。編集方法Cの選択は、ユーザーインターフェイス25によって行う。ユーザーインターフェイス25がタッチパネルまたはマウスである場合は、表示部23に表示された「新規」、「削除」、「追加」または「代替」に触ることにより選択する。またユーザーインターフェイス25がキーボードである場合は、「新規」、「削除」、「追加」または「代替」を入力する。
表示装置20は、上記のようにして読取ったバーコード情報B1と、編集方法Cに基づいて編集情報Dを作成する。編集情報Dは、例えば図2(b)に示すように、領域DA、領域DB及び領域DCを有するデータフォーマットよりなる。図2(b)の編集情報は、領域DAに商品に付されたバーコードを読取って得たバーコード情報B1が挿入される。領域DBは、編集方法が挿入される領域であり、「新規」、「削除」、「追加」、「代替」の情報が挿入される。領域DCは、編集方法が代替の場合に使用される領域であり、代替される商品のバーコード情報B2が挿入される。バーコード情報B2は、代替される商品に付されたバーコードを読取るか、コンテンツを選択することにより入力する。
【0023】
例えば、編集方法Cが「新規」である場合、図2(c)に示す編集情報D1が作成される。図2(c)に示すように、商品に付されたバーコードを読取ることによって取得したバーコード情報B1「00000006」は、データフォーマットの領域DAに挿入される。そして、「新規」と入力された編集情報Cはデータフォーマットの領域DBに挿入される。編集方法が新規である場合は、代替するコンテンツがないので、データフォーマットの領域DCは空欄である。
このようにして作成された編集情報D1は、通信部21からサーバー10の通信部14に送信される。スケジュール編集部13は編集情報D1を用いて、図2(c)に示すようなスケジュール情報A1を作成する。即ち、スケジュール編集部13は、バーコード情報「00000006」に基づいてコンテンツ記憶部11からコンテンツb1を抽出し、コンテンツb1を取得する。そして、再生順「1」、バーコード「0000006」、コンテンツA1「コンテンツb1」よりなるスケジュール情報A1を作成する。
【0024】
編集方法Cが「削除」である場合、図2(d)に示す編集情報D2が作成される。図2(d)に示すように、商品に付されたバーコードを読取ることによって取得したバーコード情報B1は、データフォーマットの領域DAに挿入される。そして、「削除」と入力された編集情報はデータフォーマットの領域DBに挿入される。編集方法が削除である場合は、代替するコンテンツがないので、データフォーマットの領域DCは空欄である。
このようにして作成された編集情報D2は、表示装置20からサーバー10に送信され、スケジュール編集部13は、図2(d)に示すようなスケジュール情報A2を作成する。即ち、スケジュール編集部13は、バーコード情報「00000002」の再生順の欄を空欄にする。このように、再生順の欄を空欄にする以外に、コンテンツa2を含む欄を削除してもよい。これにより、コンテンツa2は、再生されず、コンテンツa1、a2、a3及びa5が順次再生される。
【0025】
編集方法Cが「代替」である場合、図2(e)に示す編集情報D3が作成される。図2(e)に示すように、表示したい商品に付されたバーコードを読取ることによって取得したバーコード情報B1は、データフォーマットの領域DAに挿入される。そして、「代替」と入力された編集方法Cはデータフォーマットの領域DBに挿入される。編集方法が代替である場合は、代替される商品のバーコードを読取ったバーコード情報B2、または代替されるコンテンツを選択することにより取得したコンテンツ情報B2を、データフォーマットの領域DCに挿入する。
このようにして作成された編集情報D3は、表示装置20からサーバー10に送信され、スケジュール編集部13は、図2(c)に示すようなスケジュール情報A3を作成する。即ち、スケジュール編集部13は、バーコード情報「00000004」をバーコード情報「00000006」に入れ替え、コンテンツa4をコンテンツb1に入れ替える。
【0026】
編集方法Cが「追加」である場合、図2(f)に示す編集情報D4が作成される。図2(f)に示すように、商品に付されたバーコードを読取ることによって取得したバーコード情報B1は、データフォーマットの領域DAに挿入される。そして、「追加」と入力された編集方法Cはデータフォーマットの領域DBに挿入される。編集方法Cが追加である場合は、代替するコンテンツがないので、データフォーマットの領域DCは空欄である。
このようにして作成された編集情報D4は、表示装置20からサーバー10に送信され、スケジュール編集部13は、図2(f)に示すようなスケジュール情報A4を作成する。即ち、スケジュール編集部13は、バーコード情報「00000006」を再生順6としてバーコード情報と、そのコンテンツb1をコンテンツの欄に加える。
この追加の場合、再生順6に追加したが、表示部20で再生順番を入力することによって再生順1〜5の何れかに順位を指定して追加してもよい。
【0027】
以上には、店員または店舗の責任者が表示装置から編集情報Dを作成する場合を説明したが、顧客が「新規」、「削除」、「追加」または「代替」を入力してもよい。本発明のサーバーは、コンテンツ記憶部11に、商品の広告、宣伝、広報用の静止画像または動画像の外に、商品の製造場所、生産地、生産者、原材料、成分表、規格表、説明書、カロリー、賞味期限、消費期限、アレルギー情報、流通経路、クーポンの有無、割引情報、当該食材によって調理可能なメニュー、当該食材に不足する栄養素、不足する栄養素を補うお勧め食材、当該服装と組み合わせる他の服装品情報、当該病院の診療科目、診療時間、担当医員、待ち時間または注意事項、購入した商品の合計金額、計算サービスなどの情報も記憶しているので、これらの情報を表示させるため、「詳細情報の表示」の選択画面を表示し、選択できるようにする。「詳細情報の表示」を選択した場合は、詳細情報の項目を表示し、これを選択するようにする。また、編集後、元のPOP表示に戻ることができるように、編集情報として「戻る」を表示し、これを選択できるようにする。
また、上記では商品コードは、バーコードリーダによって読取ったが、商品にRFIDタグが付されている場合は、RFIDリーダを使用し、ICカードが付されている場合はICカードリーダを使用するとよい。
【0028】
以上のようにして作成された新しいスケジュール情報A1〜A4は、サーバー10から表示装置20へ送信され、表示装置20は新しいスケジュール情報A1〜A4に従ってコンテンツを表示する。
【0029】
図3は、表示装置20のフローチャートを示す。
図3に示すように、ステップS1では、表示装置20はサーバー10からスケジュール情報Aを受信する。受信したスケジュール情報Aは、ステップS2で、記憶部24に記憶する。次に、ステップS3で、表示装置20はスケジュール情報Aに含まれたコンテンツを読み出して、スケジュール情報Aの再生順通りコンテンツを表示する。スケジュール情報Aが表示時間を設定している場合は、表示時間通りに表示する。
【0030】
次に、ステップS4で、表示装置20は、編集情報Dの入力があるか否か判断する。入力がなければ、ステップS1に戻る。編集情報Dの入力がある場合、ステップS5に移行し、商品30に付されたバーコード31をバーコードリーダ26によって読取る。これによりバーコード情報B1を取得する。ステップS6では、表示部23に編集画面を表示する。例えば、表示画面は、図3中に示すように、「新規」、「削除」、「代替」、「追加」、「詳細情報の表示」または「戻る」を表示し、「何れかの番号を選択して下さい」を表示する。そして、ステップS7で、マウスまたはタッチパネルを使用して編集方法Cを選択する。ステップS6、S7のように編集画面を表示するのに代えて、直接キーボードから編集方法Cを入力するようにしてもよい。「詳細情報の表示」及び「戻る」は、「新規」、「削除」、「代替」、または「追加」とともに選択してもよい。
編集方法Cが代替である場合、ステップS8は、YESと判断し、ステップS9で、代替される商品のバーコードを読取り、バーコード情報B2を取得する。次にステップS10では、ステップS5で取得したバーコード情報B1と、ステップS9で代替される商品から読取られたバーコード情報B2を元にして、図2(e)に示した編集情報D3を作成する。作成された編集情報D3はステップS11で、サーバー10へ送信される。「詳細情報の表示」及び「戻る」が選択された場合は、詳細情報の表示及び戻るの情報も送信する。
【0031】
編集方法Cが代替でない場合、即ち新規、削除、追加である場合は、ステップS12で、ステップS5で取得したバーコード情報B1と、ステップS7で入力された編集方法C(新規、削除、追加)を元にして、図2(c)(d)または(f)に示した編集情報D1、D2またはD4を作成する。作成された編集情報D1、D2またはD4はステップS11で、サーバー10へ送信される。「詳細情報の表示」または「戻る」が選択された場合は、詳細情報の表示または戻るの情報も送信する。
【0032】
図4は、サーバー10のフローチャートを示す。図4に示すように、ステップS21では、サーバーはスケジュール情報Aを確認する。このスケジュール情報Aは、図2(a)に示すスケジュール情報である。ステップS22では、表示装置へ送信するスケジュール情報を決定する。表示装置が複数あり、各表示装置に個別のスケジュール情報を送信する場合は、表示装置の識別コードを含む属性情報とともに送信する。次にステップS23では、スケジュール情報Aを表示装置20へ送信する。
【0033】
ステップS24では、表示装置20から編集情報Dを受信する。ステップS25では、編集情報の有無を判断する。編集情報DがなければステップS21に戻る。編集情報Dがあれば、ステップS26に移行し、スケジュール編集部13は、編集情報Dに含まれるバーコード情報B1を使用して、コンテンツ記憶部11を検索し、対応するコンテンツb1を抽出する。編集情報が「代替」である場合は、データフォーマットの領域DCに含まれるバーコード情報B2に対応するコンテンツa4も抽出する。
次に、ステップS27では、現在のスケジュール情報Aを読み込む。そして、ステップS28では、スケジュール情報Aを編集する。ステップS28のスケジュール情報の編集は図5を用いて説明する。その後、ステップS29では、編集方法に「戻る」が選択された場合は、所定時間経過後、ステップS21に戻る。
【0034】
図5は、スケジュール編集部13の処理を説明するフローチャートである。
上記ステップS28は、ステップS31〜S37のように処理される。即ち、ステップS31は、図4のステップS28に含まれる編集情報Dが新規、削除、代替、追加の何れかを判断する。新規の場合は、ステップS36に移行する。削除の場合は、ステップS37に移行する。代替の場合は、ステップS32に移行する。追加の場合は、ステップS35に移行する。
【0035】
新規の場合は、編集情報D1であるので、ステップS36に移行し、スケジュール情報Aに含まれる全てのコンテンツ情報a1〜a5を削除し、ステップS35に移行する。ステップS35は、スケジュール情報Aに図4のステップS26で取得したコンテンツb1を挿入する処理である。この処理により、図2(c)に示す新たなスケジュール情報A1が作成される。
【0036】
削除の場合は、編集情報D2であるので、ステップS37に移行し、スケジュール情報Aに含まれるコンテンツ情報a1〜a5から、図4のステップS26で取得したコンテンツa2の再生順を削除する。または、コンテンツa2を含む欄を削除する。この処理により、図2(d)に示す新たなスケジュール情報A2が作成される。
【0037】
代替の場合は、編集情報D3であるので、ステップS32に移行し、図4のステップS26のコンテンツb1を取得する。次に、ステップS33では、スケジュール情報Aにコンテンツb1を挿入する。そして、ステップS34では、スケジュール情報のコンテンツa4を削除する。この処理により、図2(e)に示す新たなスケジュール情報A3が作成される。
【0038】
追加の場合は、編集情報D4であるので、ステップS35に移行し、図4のステップS26のコンテンツb1を取得し、スケジュール情報Aにコンテンツb1を挿入する。この処理により、図2(f)に示す新たなスケジュール情報A4が作成される。
【0039】
ステップS24で受信した編集情報が「詳細情報の表示」である場合、詳細情報の表示項目をキーワードにして、コンテンツ記憶部11を検索し、要求された詳細情報の項目に対応する情報を抽出する。そして、詳細情報の項目に対応する情報を、例えばスケジュール情報のコンテンツ欄に挿入するように編集する。これにより、詳細情報を表示させるための新たなスケジュール情報が作成される。
【0040】
以上のようにして、新たなスケジュール情報Aが作成されると、次のステップS29へ移行する。
【符号の説明】
【0041】
10 サーバー
11 コンテンツ記憶部
12 スケジュール記憶部
13 スケジュール編集部
20 表示装置
22 表示制御部
23 表示部
24 記憶部
25 ユーザーインターフェイス
26 バーコードリーダ
30 商品
31 バーコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーと表示装置により構成され、
前記サーバーは、複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記コンテンツの表示スケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記コンテンツを表示装置へ送信する送信部と、前記表示装置から編集情報を受信する受信部と、前記編集情報に対応して前記表示スケジュールまたはコンテンツを編集する編集部とを備え、
前記表示装置は、表示部と、前記サーバーと通信する通信部と、前記サーバーから受信した前記コンテンツを表示させる表示制御部と、前記表示スケジュールまたはコンテンツを含むスケジュール情報を編集する編集情報を入力する編集入力部とを備える
ことを特徴とする電子情報表示装置。
【請求項2】
前記編集入力部は、バーコードリーダ、RFID、ICカード、タッチパネルまたはキーボードよりなる請求項1に記載の電子情報表示装置。
【請求項3】
前記編集情報は、コンテンツの新規表示、削除、代替表示、追加表示の少なくとも1つを含む請求項1または2に記載の電子情報表示装置。
【請求項4】
前記コンテンツは、少なくとも商品の広告、宣伝または広報を行うための静止画像または動画像を含む請求項1に記載の電子情報表示装置。
【請求項5】
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記コンテンツの表示スケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記コンテンツを表示装置へ送信する送信部と、前記表示装置から編集情報を受信する受信部と、前記編集情報に対応して前記表示スケジュールまたはコンテンツを編集する編集部とを備えるサーバー
を備えることを特徴とする電子情報表示装置。
【請求項6】
表示部と、サーバーから表示スケジュール及びコンテンツを受信する受信部と、前記サーバーから受信した前記コンテンツを表示させる表示制御部と、前記表示スケジュールまたはコンテンツを含むスケジュール情報を編集する編集入力部と、前記編集入力部によって編集した編集情報を前記サーバーへ送信する送信部とを備える表示装置
を備えることを特徴とする電子情報表示装置。
【請求項7】
コンピュータによって
サーバーから表示装置へコンテンツを送信するコンテンツ送信ステップと、
前記サーバーから受信した前記コンテンツを表示装置に表示する表示ステップと、
前記表示スケジュールまたはコンテンツを含むスケジュール情報を編集する編集情報を入力する編集情報入力ステップと、
前記編集された編集情報を前記サーバーへ送信する編集情報送信ステップと、
前記編集情報に対応して前記表示スケジュールまたはコンテンツを編集する編集ステップと
を実行することを特徴とする電子情報表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−13957(P2011−13957A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157842(P2009−157842)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】