説明

電子文書管理システム、画像形成装置およびプログラム

【課題】オフライン時における利便性を向上させることが可能な電子文書管理システムおよびそれに関連する技術を提供する。
【解決手段】電子文書管理システムは、クラウドサーバ30に対するオンラインアクセスが不可能である場合において、過去のオンラインアクセス時のキャッシュデータCEを取得する。また、クラウドサーバに格納された電子文書に関するオンラインジョブの(画像形成装置10における)履歴情報であって電子文書の出力用データTDが関連付けられて記憶されている履歴情報DHも取得される。そして、当該履歴情報DHに含まれる文書識別情報とキャッシュデータCEに含まれる文書識別情報とに基づいて、キャッシュデータCEに列挙された各電子文書DCiに対応する出力用データTDiが画像形成装置10内に格納されているか否かがそれぞれ判定される。判定結果に応じて特定の電子文書DCiの出力が可能である旨が示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラウドサーバ等を用いて電子文書を管理する電子文書管理システムおよびそれに関連する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、クラウドサーバにサーバに電子文書を格納しておき、必要に応じてクライアントコンピュータ側等に当該電子文書をダウンロードして閲覧等する技術が利用されている。すなわち、いわゆるクラウド型ドキュメントサービスが利用されている。
【0003】
このようなクラウド型ドキュメントサービスに関しては、クラウドサーバ上の電子文書をダウンロードして画像形成装置(MFP等)で印刷出力すること、および/または、画像形成装置によるスキャン画像を用いて生成された電子文書をクラウドサーバにアップロードして格納しておくことなども行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−28019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなドキュメントサービスを利用する際に、LAN側の問題等に起因してネットワークに異常が発生すると、クライアントコンピュータ(以下単に「クライアント」とも称する)側からクラウドサーバ内の電子文書にアクセスできない事態が生じる。より具体的には、クラウドサーバに格納された電子文書にアクセスするための所定のURIをブラウザで指定しても、通常、「インターネットにアクセスできません。」などの文字が表示され、クラウドサーバ内の当該電子文書にクライアントからアクセスすることができない。たとえば、或る電子文書を画像形成装置(MFP等)を用いて印刷したい場合であっても、上記のようなネットワーク異常発生時(オフライン時)には、ユーザは、当該電子文書を画像形成装置で印刷出力することができない。
【0006】
そのため、現状では、オフライン時にはクラウドサーバ内の電子文書を印刷出力することを断念せざるを得ない。したがって、ユーザの利便性が低下する。
【0007】
なお、画像形成装置の中には、印刷履歴データ等を格納するものが存在する(特許文献1参照)。しかしながら、後述するように、このような印刷履歴データを利用して所望の電子文書を印刷出力することは容易ではない。また、通常、操作ユーザは、ネットワーク異常発生時(オフライン時)において画像形成装置内の印刷履歴データを利用して印刷出力することを思い付かない。
【0008】
そこで、この発明の課題は、オフライン時における利便性を向上させることが可能な電子文書管理システムおよびそれに関連する技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成装置であって、クラウドサーバに格納された電子文書に関するオンラインアクセスを伴うジョブの履歴情報を格納するとともに、前記電子文書の出力用データを前記履歴情報に関連付けて格納する履歴情報格納手段と、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時において、少なくとも1つの電子文書に関する文書リストを表示するウエブページデータを取得しキャッシュデータとして保持するキャッシュデータ保持手段と、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記履歴情報に含まれる文書識別情報と前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時にブラウザにより取得されキャッシュされていた前記キャッシュデータ内の前記文書リストに含まれる文書識別情報とに基づいて、前記キャッシュデータ内の前記文書リストに列挙された各電子文書に対応する各出力用データが前記画像形成装置内に格納されているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記文書リストに含まれる特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示す表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成装置において、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示すデータを前記キャッシュデータ内に埋め込み、前記キャッシュデータを改変した表示用データを生成するデータ生成手段、をさらに備え、前記表示手段は、前記表示用データに基づく表示画面を表示することにより、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示すことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る画像形成装置において、前記表示手段は、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力指示を受け付ける出力指示受付ボタンを表示し、前記画像形成装置は、前記出力指示受付ボタンによって受け付けられた前記出力指示に応答して、前記特定の電子文書を前記出力用データを用いて印刷出力する印刷出力手段、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る画像形成装置において、前記出力用データは、前記オンラインアクセス時における印刷出力に用いられて前記履歴情報格納手段に格納されていた印刷出力用データであることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記表示手段は、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力指示を受け付ける出力指示受付ボタンを表示し、前記出力指示受付ボタンによって受け付けられた前記出力指示に応答して、前記特定の電子文書を前記出力用データを用いて表示出力することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項5の発明に係る画像形成装置において、前記出力用データは、前記オンラインアクセス時におけるスキャン動作によって生成され前記履歴情報格納手段に格納されていた表示出力用データであることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、電子文書管理システムであって、クラウドサーバに格納された電子文書に関するオンラインアクセスを伴うジョブの画像形成装置における履歴情報であって前記電子文書の出力用データが関連付けられて記憶されている履歴情報を取得する第1の取得手段と、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時において、少なくとも1つの電子文書に関する文書リストを表示するウエブページデータを取得しキャッシュデータとして保持するキャッシュデータ保持手段と、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時にキャッシュされていた前記キャッシュデータを取得する第2の取得手段と、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記履歴情報に含まれる文書識別情報と前記キャッシュデータ内の前記文書リストに含まれる文書識別情報とに基づいて、前記キャッシュデータ内の前記文書リストに列挙された各電子文書に対応する各出力用データが前記画像形成装置内に格納されているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記文書リストに含まれる特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示す表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明は、コンピュータに、a)クラウドサーバに格納された電子文書に関するオンラインアクセスを伴うジョブの画像形成装置における履歴情報であって前記電子文書の出力用データが関連付けられて記憶されている履歴情報を取得するステップと、b)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時において、少なくとも1つの電子文書に関する文書リストを表示するウエブページデータを取得しキャッシュデータとして保持するステップと、c)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時にキャッシュされていた前記キャッシュデータを取得するステップと、d)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記履歴情報に含まれる文書識別情報と前記キャッシュデータ内の前記文書リストに含まれる文書識別情報とに基づいて、前記キャッシュデータ内の前記文書リストに列挙された各電子文書に対応する各出力用データが前記画像形成装置内に格納されているか否かをそれぞれ判定するステップと、e)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記文書リストに含まれる特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示すステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1ないし請求項8に記載の発明によれば、クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合においても、ユーザは、所望の電子文書の出力が可能であるか否かを知得することが可能である。したがって、ユーザの利便性を向上することができる。
【0018】
特に、請求項2に記載の発明によれば、オフライン時においても、オンライン時のユーザインターフェイスと同様あるいは類似の表示画面を用いて、所望の電子文書の出力が可能であるか否かを知得することが可能である。
【0019】
また特に、請求項3に記載の発明によれば、出力指示受付ボタンにより出力指示を受け付け、特定の電子文書を出力することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1実施形態に係る電子文書管理システムを示す図である。
【図2】MFP(画像形成装置)の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】オンライン時(ネットワーク正常時)におけるデータ処理等を示す概念図である。
【図4】オンライン時における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】文書リストを含む表示画面(オンライン時)を示す図である。
【図6】サブメニュー画面が表示された様子を示す図である。
【図7】ウエブページデータ(HTMLデータ)の一例を示す図である。
【図8】ジョブ履歴データを格納するデータテーブルを示す図である。
【図9】オフライン時(ネットワーク異常時)におけるデータ処理等を示す概念図である。
【図10】オフライン時における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】オフライン時に表示される表示画面を示す図である。
【図12】オフライン時に生成されるHTMLデータを示す図である。
【図13】オフライン時に生成されるHTMLデータを示す図である。
【図14】出力指示受付ボタン押下時に実行されるスクリプトを示す図である。
【図15】第2実施形態におけるクライアントの構成を示すブロック図である。
【図16】第2実施形態におけるデータ処理(オフライン時)を示す図である。
【図17】変形例に係るシステム構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
<1.第1実施形態>
<システム構成>
図1は、第1実施形態に係る電子文書管理システム1(1A)を示す図である。図1に示すように、電子文書管理システム1は、画像形成装置10とサーバコンピュータ30(詳細には30a,30b,...)とクライアントコンピュータ70(詳細には70a,70b,...)とを備える。画像形成装置10と各サーバコンピュータ30と各クライアントコンピュータ70とは、互いにネットワークNWを介して通信を行うことが可能である。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、ネットワークNWに対する接続態様は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。
【0023】
サーバコンピュータ(単にサーバとも称する)30は、CPU等を備えるコンピュータシステムとして構成される。サーバコンピュータ30は、ネットワークを介してサービス(各種文書の格納(保存)サービス等)を提供するコンピュータである。換言すれば、サーバコンピュータ30は、いわゆるクラウドサービス(ここではクラウドドキュメントサービス)を提供するクラウドサーバであり、クラウドサービス提供側の会社等によって構築される。以下、サーバコンピュータ30を、クラウドサーバ30とも称する。
【0024】
画像形成装置10は、クラウドサービスを利用することが可能な装置である。画像形成装置10は、クラウドサービス利用側の会社等に配置される。
【0025】
この電子文書管理システム1Aにおいては、クラウドサーバ30に格納された電子文書に関するアクセスを伴うジョブを実行することが可能である。たとえば、画像形成装置10は、プリントサーバ30に格納された電子文書をダウンロードして印刷出力するジョブ(以下、「ダウンロード印刷ジョブ」などとも称する)を実行することが可能である。また、画像形成装置10は、原稿のスキャン処理によって生成されたスキャン画像をクラウドサーバにアップロードするジョブ(「スキャン画像アップロードジョブ」などとも称する)を実行することが可能である。
【0026】
クライアントコンピュータ(以下、単にクライアントとも称する)70は、画像形成装置10およびクラウドサーバ30等にアクセスすることが可能なコンピュータである。クライアント70は、クラウドサーバ30に保存された文書に対するアクセス動作等を実行することが可能である。クライアント70は、CPU等を備えるコンピュータシステム、たとえば、いわゆるパーソナルコンピュータ等として構成される。
【0027】
<1−2.画像形成装置の構成>
画像形成装置10は、ここでは、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))として構成される。
【0028】
図2は、MFP10の概略構成を示す機能ブロック図である。
【0029】
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、入出力部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
【0030】
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像なしいスキャン画像とも称する)を生成する処理部であり、原稿を電子化する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
【0031】
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
【0032】
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークNWを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(サーバ30およびクライアント70等)との間で各種のデータを授受することが可能である。
【0033】
格納部5は、ハードディスクドライブ等の記憶装置で構成される。格納部5は、ジョブ履歴格納部(履歴情報格納部)5aおよびキャッシュデータ保持部5b等を有する。
【0034】
ジョブ履歴格納部5aは、各種ジョブに関する実行履歴等を記憶する。特に、ジョブ履歴格納部5aは、クラウドサーバ30に格納された電子文書に関するオンラインアクセスを伴うジョブの履歴情報(ジョブ履歴データDH)を格納するとともに、電子文書の出力用データTDを履歴情報に関連付けて格納する。なお、出力用データTDとしては、印刷出力用データ(たとえばページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷出力用データ(PDLデータ))、および表示出力用データ(スキャン画像データ(たとえば、PDF形式データあるいはJPEG形式データ))等が例示される。
【0035】
キャッシュデータ保持部5bは、クラウドサーバ30に対するオンラインアクセス時において、少なくとも1つの電子文書に関する文書リストLSを表示するためのウエブページデータ(HTML(HyperText Markup Language)データ)を取得しキャッシュデータCEとして保持する。
【0036】
入出力部6は、MFP10に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。このMFP10においては、操作パネル部20(図1参照)が入出力部6として設けられている。
【0037】
この操作パネル部20は、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれたタッチスクリーン6c(図1参照)を有している。タッチスクリーン6cは、表示部6bの一部として機能するとともに、操作入力部6aの一部としても機能する。
【0038】
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PG1を実行することによって、各種の処理部を実現する。ここでは、プログラムPG1は、ブラウザ機能等を有するアプリケーションソフトウエアプログラムである。なお、当該プログラムPG1は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいはネットワークNW等を介してMFP10にインストールされるようにしてもよい。
【0039】
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、ジョブ履歴管理部11とキャッシュ情報管理部12と判定部13とデータ生成部14と指示受付部15と出力動作制御部16とを含む各種の処理部を実現する。
【0040】
ジョブ履歴管理部11は、画像形成装置10における各種ジョブの実行履歴を管理する。
【0041】
キャッシュ情報管理部12は、クラウドサーバ30に対するオンラインアクセス時におけるウエブページデータ(HTMLデータ)をキャッシュデータCEとしてキャッシュデータ保持部5bに格納する動作を実行する。
【0042】
判定部13は、クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、キャッシュデータCE内の文書リストLSに列挙された各電子文書DCに対応する各出力用データTDが画像形成装置10内に格納されているか否かをそれぞれ判定する判定処理を実行する。詳細には、判定部13は、文書リストLSに列挙された複数の電子文書のうち特定の電子文書に対応する出力用データが画像形成装置内に格納されているか否かを判定する。当該判定処理は、後述するように、履歴情報に含まれる(電子文書の)文書識別情報(文書URI)と、クラウドサーバ30に対するオンラインアクセス時にブラウザにより取得されキャッシュされていたキャッシュデータCE内の文書リストに含まれる(各電子文書の)文書識別情報(文書URI)とに基づいて、実行される。
【0043】
データ生成部14は、クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合(端的に言えばオフライン時)において、本来のウエブページの代わりに表示される代替ページのデータNDを生成する処理部である。データ生成部14は、特定の電子文書に対応する出力用データが画像形成装置内に格納されているときには、当該特定の電子文書の出力(印刷出力および/または表示出力)が可能である旨を示すデータをウエブページデータ内に埋め込む。データ生成部14は、複数の電子文書について、対応する出力用データの有無の判定動作およびそれに付随する動作等を繰り返して、当該ウエブページデータを改変した表示用データ(新たなウエブページデータ)NDを生成する。
【0044】
当該新たなウエブページデータNDは、オフライン時において、本来のウエブページの代替ページとしてブラウザBW(図9参照)によって表示される。
【0045】
指示受付部15は、新たなウエブページデータにより表示された出力指示受付ボタンBN(後述)を用いた出力指示を受け付け、出力動作制御部16に対して当該出力指示を伝達する。たとえば、オフライン時において、印刷指示受付ボタン(出力指示受付ボタン)によって受け付けられた印刷出力指示に応答して、印刷出力部3は当該特定の電子文書を印刷出力する(後述)。
【0046】
出力動作制御部16は、画像形成装置10における出力動作(印刷出力動作および表示出力動作)を制御する処理部である。
【0047】
<1−3.動作概要>
この第1実施形態においては、画像形成装置10にてブラウザ機能を有するアプリケーションソフトウエアプログラムPG1が実行され、ユーザが、プログラムPG1によるブラウザBW(図3参照)を用いて、クラウドサーバ30内の電子文書にアクセスする場合を想定する。
【0048】
<オンライン時における動作>
まず、画像形成装置10とクラウドサーバ30との間のネットワークが正常である場合(クラウドサーバに対するオンラインアクセス時)における本システム1の動作について、図3〜図8を参照しながら説明する。
【0049】
図3に示すように、ネットワーク正常時(オンラインアクセス時)には、画像形成装置10は、ブラウザBWを利用して、クラウドサーバ30に格納された複数の電子文書にアクセスすることができる。具体的には、或るユーザ(たとえばユーザUA)がブラウザBWを用いてクラウドサーバ30にアクセスしてログインした後、ユーザによる指定URIに対応するウエブページのHTMLデータがクラウドサーバ30から画像形成装置10に送信される。そして、画像形成装置10は、受信した当該HTMLデータに基づき、或るユーザによる管理対象の1又は複数の電子文書に関する文書リストLA1(図5参照)を含む表示画面GA1をタッチスクリーン6c(図1)に表示する。
【0050】
図5は、文書リストLA1を含む表示画面GA1を示す図である。図5の表示画面GA1の左側(比較的狭い幅を有する領域)には、電子文書の格納先フォルダに関するフォルダツリーが示されている。また、表示画面GA1の右側(比較的広い幅を有する領域)には、或るフォルダ内に格納された各電子文書(詳細には、その文書名称等)が列挙されている。図5では、具体的には、5つの電子文書DC1〜DC5(「パテント検討シート」、「RiskList」、「購入申請書」、「Weekly Report」、「定例会議議事録」)が列挙されている。このように、表示画面GA1には、クラウドサーバ30内に格納された電子文書に関する文書リストLA1が表示される。
【0051】
このとき、図4に示されるように、ステップS11において、画像形成装置10で実現されたブラウザBWによって取得されるウエブページデータ(HTMLデータ)は、キャッシュデータ保持部5bに格納される(図3も参照)。すなわち、当該ウエブページデータは、キャッシュデータCEとして保持される。
【0052】
図7は、図5のような表形式の文書リストLA1を示すウエブページデータ(HTMLデータ)の一例を示す図である。図7に示すように、当該ウエブページデータにおいては、各電子文書DC1〜DC5の名称(「パテント検討シート」、「RiskList」、「購入申請書」、「Weekly Report」、「定例会議議事録」)等が各リンク情報LN1〜LN5にそれぞれ関連付けて記述されている。
【0053】
その後、ユーザ操作に応じて、所望の電子文書に対するジョブ(ここではダウンロード印刷ジョブ)が実行される。たとえば、ユーザが所望の電子文書(たとえば、電子文書DC1(「パテント検討シート」))に関する右クリックメニューMN(図6参照)を表示させ、「印刷」(ダウンロード印刷)を選択すると、画像形成装置10は、「ダウンロード印刷」動作を実行する。具体的には、画像形成装置10は、処理対象の電子文書の文書データをクラウドサーバ30から受信するとともに、当該文書データに基づいて印刷出力用データ(PDLデータ)を生成する。そして、画像形成装置10は、印刷出力部3を用いて、当該印刷出力用データに基づき印刷出力動作を実行する(図9の太矢印参照)。
【0054】
このとき、図4に示されるように、ステップS12において、画像形成装置10は、ジョブ履歴データDH(ジョブの履歴情報)が記録されたデータテーブルTB11を更新する。具体的には、対象ジョブに関する履歴データが当該データテーブルTB11(図8参照)に追加される。
【0055】
図8のデータテーブルTB11は、「文書ID」、「MFP番号」、「ジョブ履歴情報ID」、「ジョブ種類」、「URI」等の複数の項目の情報を電子文書ごとに有している。データテーブルTB11においては、画像形成装置10でダウンロード印刷ジョブ等が行われた複数の電子文書のそれぞれについて当該複数の項目の情報が格納される。
【0056】
「文書ID」は、ドキュメントサービスの対象電子文書(履歴ジョブに係る電子文書)を識別する識別子であり、「MFP番号」は、MFP(画像形成装置)を識別する番号(識別子)であり、「ジョブ履歴情報ID」は、各ジョブを識別するためにMFPごとに各ジョブに付される識別子である。また、「ジョブ種類」は、「印刷(詳細には、ダウンロード印刷ジョブ(対象文書をクラウドサーバ30からダウンロードして印刷するジョブ))」と「スキャン(詳細には、スキャン画像アップロードジョブ(スキャン画像を生成してクラウドサーバ30にアップロードするジョブ))」とを含む複数のジョブの種類を示す情報である。また、「URI」は、対象文書の保存場所を示すURI(Uniform Resource Identifier)である。
【0057】
たとえば、電子文書DC1に関する「印刷(ダウンロード印刷ジョブ)」が実行された場合には、電子文書DC1に関する情報等が、「ID=0001」のジョブ履歴データDHとして格納される(図8の最上段参照)。また、当該電子文書DC1の出力用データTD(印刷出力用データ(PDLデータ))も、「ID=0001」のジョブ履歴情報に関連付けて格納される(図3も参照)。
【0058】
オンライン時においては、以上のような動作が実行される。
【0059】
<オフライン時における動作>
一方、ネットワーク異常が発生した場合(オフライン時)においては、クラウドサーバ30との通信を行うことができないため、上記のようなオンライン時の動作と同じ動作を行うことができない。
【0060】
そこで、この実施形態では、クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、オンライン時にキャッシュされていたキャッシュデータCEを利用する。具体的には、当該キャッシュデータCE内の文書リストLSに列挙された各電子文書DCに対応する出力用データTDが、画像形成装置(MFP)10内に格納されているか否かが判定される。そして、特定の電子文書DCiに対応する出力用データTDiが画像形成装置10内に格納されていると判定されるときには、当該特定の電子文書DCiの出力が可能である旨が示される。さらに、ユーザからの出力指示(印刷出力指示等)が受け付けられると、対応する出力用データTDiを用いて当該特定の電子文書が出力される。
【0061】
つぎに、図9〜図14を参照しながら、オフライン時におけるこのような処理について詳細に説明する。図9は、オフライン時におけるデータ処理等を示す概念図である。図10は、オフライン時における画像形成装置10の動作等を示すフローチャートである。また、図11は、オフライン時に表示される画面GB1を示す図である。図12および図13は、オフライン時に生成されるHTMLデータ(新たなウエブページデータ)NDを示す図である。図14は、当該新たなウエブページデータとともに生成され、出力指示受付ボタン押下時に利用されるスクリプトを示す図である。
【0062】
まず、ステップS22(図10)よりも前の時点において、画像形成装置10とクラウドサーバ30との通信が正常であるか否か(端的に言えば、オフラインであるか否か)か判定される。そして、オフラインであると判定されると、図10のステップS22以後の処理が実行される。ここでは、ユーザによるドキュメントサービスに対するアクセス操作が行われた時点で、「オフライン」であることが画像形成装置10により判定された場合を想定する。
【0063】
ステップS22においては、ドキュメントサービスに関する読込対象ページ(たとえば、ドキュメントサービスのログイン後の最初のドキュメントリストの表示画面GA1等)のキャッシュデータ(HTMLキャッシュデータ)CEがキャッシュデータ保持部5b内に存在するか否かが判定される。
【0064】
ステップS22において、当該読込対象ページのキャッシュデータCEが存在すると判定されるときには、ステップS23以降に進む。なお、ステップS22において、当該読込対象ページのキャッシュデータCEが存在しないと判定されるときには、ステップS23以後の処理を行わずに本処理を終了する。
【0065】
ステップS23においては、読込対象ページのキャッシュデータCE内の文書リストLSにおける1又は複数の文書のそれぞれの文書識別情報が抽出される。具体的には、図7のキャッシュデータCEから、複数の電子文書DC1〜DC5のリンク情報(URI情報)LN1〜LN5が文書識別情報として抽出される。
【0066】
そして、ステップS24〜S26においては、これら複数の電子文書DC1〜DC5に対応する出力用データがそれぞれ画像形成装置10内に格納されているか否かに関する判定処理等が行われるとともに、キャッシュデータCEを改変した表示用データ(新たなウエブページデータ)ND(図12および図13参照)が生成される。これらの処理は、判定部13およびデータ生成部14等(図2および図9参照)によって実行される。
【0067】
より具体的には、まず、ステップS24において、最初の電子文書DC1に対応する出力用データが画像形成装置10内に格納されているか否かが判定される。この判定処理は、ステップS23でキャッシュデータCEから抽出された文書識別情報(URI)(図7参照)と、ジョブ履歴格納部5a内のデータテーブルTB11(詳細にはジョブ履歴データDH)に含まれる文書識別情報(URI)(図8参照)とに基づいて行われる。
【0068】
たとえば、キャッシュデータCE内の文書リストLSから抽出された電子文書DC1の文書識別情報(URI)と同一の文書識別情報(URI)に対応するジョブ履歴がデータテーブルTB11(図8)内に存在する場合には、電子文書DC1に対応する出力用データTD1が画像形成装置10内に格納されている旨が判定される。
【0069】
電子文書DCiに対応する出力用データTDiが画像形成装置10内に格納されている旨が判定されると、ステップS25に進む。
【0070】
ステップS25においては、キャッシュデータCEを改変した表示用データND(図12および図13参照)が生成され、電子文書DCiの出力が可能である旨を示すデータが当該表示用データND内に埋め込まれる。具体的には、電子文書DCiの出力指示を受け付ける出力指示受付ボタンBNi(BPi,BSi)の配置用データが当該表示用データND内に埋め込まれる。詳細には、図12および図13に示すように(破線矩形領域内を参照)、電子文書DCiの印刷出力指示を受け付ける印刷出力指示受付ボタンBPi(図11参照)の配置用データと電子文書DCiの表示出力指示を受け付ける表示出力指示受付ボタンBSi(図11参照)の配置用データとが表示用データND内に埋め込まれる。すなわち、図12および図13に示すような破線矩形領域内のデータが、画像形成装置10によって新たな表示用データND内に自動的に追加される。
【0071】
このステップS25においては、文書リストLSから抽出されたURIに対応する文書ID(およびジョブ履歴情報ID等)が、ジョブ履歴情報に基づいて特定される。特定された文書IDはデータテーブルTB2(不図示)に格納される。このデータテーブルTB2は、文書IDと電子文書DCとの関係を示すデータテーブルであり、たとえばブラウザ内部あるいはプラグイン内部に一時的に設けられる。図12および図13に示すプログラム例においては、各文書IDは、表(ひょう)における行ごとに設けられる各変数「HiddenField(i).Value」の値として格納されている状況が想定されている。
【0072】
たとえば、表形式の文書リストLSから抽出された「電子文書DC1(のURI)」に対応する文書ID(「0001」)等(図8参照)がジョブ履歴情報に基づいて特定される。そして、この文書ID(「0001」)は、電子文書DC1に対応する値として、データテーブルTB2内に格納される。
【0073】
なお、本実施形態では、この特定された文書ID(「0001」)を用いて、電子文書DC1に対応する出力用データTD1が特定される。特に、後述するステップS29において出力対象の電子文書DCiの出力用データを特定する際等において、この文書IDが用いられる。
【0074】
ステップS26において、キャッシュデータCE内から抽出されたURIに対応する全ての電子文書DCiについて上記のステップS24等の処理が実行されたことが判定されると、ステップS27に進む。一方、未処理の電子文書DCiが残存しているときには、再びステップS24に戻り同様の動作が繰り返される。
【0075】
また、ステップS24〜S26においては、上述のような表示用データND(図12および図13)の自動生成動作等に並行して、図14に示すようなスクリプトの自動生成動作も実行される。
【0076】
ステップS27においては、上記のようにして生成された表示用データNDに基づいて、新たなページの表示画面GB1(図11参照)がブラウザBWによってタッチスクリーン6cに表示される。なお、図11と図5とを比較すると判るように、新たな表示画面GB1は、元の表示画面GA1の右端側に相当する部分において、出力指示受付ボタンBNi(BPi,BSi)を付加的に有している。
【0077】
たとえば、表示画面GB1においては、図12の上側の破線矩形領域内の記載に基づいて、出力指示受付ボタンBN1(表示出力指示受付ボタンBS1,印刷出力指示受付ボタンBP1)が表示される。同様に、図12の下側の破線矩形領域内の記載に基づいて、出力指示受付ボタンBN3(表示出力指示受付ボタンBS3,印刷出力指示受付ボタンBP3)が表示される。さらに、図13の破線矩形領域内の記載に基づいて、出力指示受付ボタンBN5(表示出力指示受付ボタンBS5,印刷出力指示受付ボタンBP5)が表示される。
【0078】
ここでは、各電子文書DCiの印刷出力指示受付ボタンBPiの表示の有無によって、各電子文書DCiの印刷出力の可否が示されている。同様に、各電子文書DCiの表示出力指示受付ボタンBSiの表示の有無によって、各電子文書DCiの表示出力の可否が示されている。たとえば、このオフライン時においても出力可能な電子文書DC1,DC3,DC5に関しては、それぞれ、出力指示受付ボタンBN1(BP1,BS1),BN3(BP3,BS3),BN5(BP5,BS5)が表示されている。これにより、電子文書DC1,DC3,DC5の出力(印刷出力および表示出力)が可能であることが示されている。一方、電子文書DC2,DC4に関しては、出力指示受付ボタンBN2,BN4が表示されていない。これにより、各電子文書DC2,DC4の出力(印刷出力および表示出力)はできないことが示されている。
【0079】
ステップS28においては、出力指示の有無が判定される。出力指示受付ボタンBNiの押下操作による出力指示が受け付けられると、当該出力指示に従って出力動作が実行される(ステップS29)。具体的には、印刷出力指示受付ボタンBPiの押下操作による印刷出力指示が指示受付部15(図2および図9参照)によって受け付けられると、当該印刷出力指示に従って印刷出力動作が実行される。また、表示出力指示受付ボタンBSiの押下操作による表示出力指示が指示受付部15(図2および図9参照)によって受け付けられると、当該表示出力指示に従って表示出力動作が実行される。
【0080】
たとえば、表示画面GB1(図11)内の表(ひょう)における最上段の電子文書DC1に対する印刷出力指示が印刷出力指示受付ボタンBP1によってユーザにより付与されると、当該印刷出力指示に応答して、電子文書DC1に対応する出力用データ(ここではPDLデータ等の印刷出力用データ)TD1がデータテーブルTB11,TB2に基づいて特定される。そして、当該出力用データTD1を用いて当該電子文書DC1が印刷出力される。なお、これらの出力動作においては、図14に示されるようなスクリプトが用いられる。当該スクリプトにおいては、ボタン押下時において所定のAPI(Application Program Interface)(図14では、「ViewJobLog」、「PrintJobLog」)等を用いて、当該出力動作が実行されることが規定されている
より詳細には、表示画面GB1内の表における最上段の行(上から1行目の行)の印刷出力指示受付ボタンBP1が押下されると、図12の上側矩形領域内の5行目の記載(onclick="Button2_Click" )に基づいて、関数「Button2_Click」が呼び出される。この関数は、表示用データNDとともに生成されたスクリプト内に記述されている(図14の中央付近参照)。そして、データテーブルTB2の中から、表示画面GB1(図11)における上から1行目の行(「HiddenField1」)の文書ID値を示す変数「HiddenField1.Value」の値「0001」が取得され、文書DC1の文書IDが特定される。また、当該文書ID(「0001」)が関数「Button2_Click」内のサブ関数「PrintJobLog」の引数(「 jobid」 =「HiddenField1.Value」)として当該サブ関数に引き渡される(図14の中央付近参照)。これにより、関数「PrintJobLog」による印刷出力指令が実行される。さらに、関数「PrintJobLog」(不図示)において、データテーブルTB11内のジョブ履歴データDHに基づいて、文書ID「0001」に対応する出力用データTD1が特定される。そして、当該出力用データTD1を用いて、電子文書DC1に関する印刷出力動作が出力動作制御部16および印刷出力部3(図2および図9参照)等によって実行される。詳細には、PDLデータTD1を利用してラスタライズ処理等が行われて印刷出力が行われる。
【0081】
なお、表示出力動作も同様にして行われる。
【0082】
たとえば、最上段の行(上から1行目の行)の表示出力指示受付ボタンBS1が押下されると、図12の上側矩形領域内の5行目の記載(onclick="Button1_Click" )に基づいて、関数「Button1_Click」が呼び出される。この関数は、表示用データNDとともに生成されたスクリプト内に記述されている(図14の中央やや上側付近参照)。そして、データテーブルTB2の中から、表示画面GB1(図11)における上から1行目の行(「HiddenField1」)の文書ID値を示す変数「HiddenField1.Value」の値「0001」が取得され、文書DC1の文書IDが特定される。また、当該文書ID(「0001」)が関数「Button1_Click」内のサブ関数「ViewJobLog」の引数(「 jobid」 =「HiddenField1.Value」)として当該サブ関数に引き渡される(図14の中央やや上側付近参照)。これにより、関数「ViewJobLog」による表示出力指令が実行される。さらに、関数「ViewJobLog」(不図示)において、データテーブルTB11内のジョブ履歴データDHに基づいて、文書ID「0001」に対応する出力用データTD1が特定される。そして、当該出力用データTD1を用いて、電子文書DC1に関する表示出力動作が出力動作制御部16および表示部6b(図2参照)等によって実行される。詳細には、PDLデータTD1に基づくラスタライズ処理等が行われて表示用画像データが生成され、当該表示用画像データに基づいて表示出力が行われる。
【0083】
<実施例の効果等>
以上のように、クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合においては、キャッシュデータCE内の文書リストLSに列挙された各電子文書DCに対応する出力用データTDが画像形成装置10内に格納されているか否か、がそれぞれ判定される。特定の電子文書DCiに対応する出力用データTDiが画像形成装置10内に格納されていると判定されるときには、新たな表示用データ(新たなウエブページデータ)NDが生成される。当該新たな表示用データNDは、特定の電子文書DCiに対応する出力指示受付ボタンBNiを表示するためのデータ(当該特定の電子文書DCiの出力が可能である旨を示すデータ)が埋め込まれたデータである。そして、当該新たな表示用データNDに基づいて当該特定の電子文書DCiに対応する出力指示受付ボタンBNiが表示されることによって、当該特定の電子文書DCiの出力が可能である旨が示される。したがって、クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合においても、ユーザは、所望の電子文書DCiの出力が可能であるか否かを知得することが可能であり、ユーザの利便性が向上する。
【0084】
特に、新たな表示用データNDは、元のウエブページデータ(キャッシュデータCE)を改変して生成されるデータであり、特定の電子文書DCiの出力が可能である旨を示すデータが付加的に埋め込まれたデータである。そして、当該新たな表示用データNDに基づく表示画面GB1が表示される。詳細には、オフライン時に表示される表示画面(文書リスト表示画面)GB1(図11)は、オンライン時に表示される表示画面(文書リスト表示画面)GA1(図5)に基づいて作成される画面であり、当該表示画面GA1に出力指示受付ボタンBNiを付加した画面である。したがって、操作ユーザは、オンライン時のユーザインターフェイスと同様あるいは類似のインターフェイスを用いて、所望の電子文書の出力が可能であるか否かを知得すること、および出力指示操作(印刷出力指示操作あるいは表示出力操作指示等)を行うことが可能である。
【0085】
ここにおいて、従来のジョブ履歴に関するインターフェイス画面においては、通常、ジョブ実行時刻順による配列順序で複数の実行済みジョブ(履歴ジョブ)が配列されている。このようなインターフェイス画面に表示されたジョブリストの中から所望の文書に係るジョブを探し出すことは容易ではない。そのため、ユーザが、このような印刷履歴データの中から所望の電子文書を探し出して印刷出力(ないし表示出力)することも容易ではない。
【0086】
一方、上記実施形態のような表示画面GB1を用いることによれば、オンライン時の表示画面GA1(換言すれば、ドキュメントサービスにおいて通常時に利用している文書リスト画面)の中から所望の文書を探し出すことができるので、オフライン時にもオンライン時と同様の利便性を得ることが可能である。
【0087】
さらに、上記実施形態においては、出力指示受付ボタンBNiの押下操作によって受け付けられた出力指示に応答して、特定の電子文書DCiが出力用データTDiを用いて出力(印刷出力および/または表示出力)される。したがって、ユーザは、必要に応じて出力指示受付ボタンBNiを押下し、当該特定の電子文書DCiを出力させることが可能である。
【0088】
また、上記の出力用データTDは、オンラインアクセス時における出力動作に用いられてジョブ履歴格納部5aに格納されるデータであり、特に、印刷履歴記録用に通常格納されるデータである。したがって、印刷履歴記録用のデータに加えて別のデータをさらに(追加的に)記録する場合に比べて、データの増大を防止できる。また特に、印刷出力用のPDLデータはラスタライズデータに比べて小さいため、PDLデータを上記の出力用データTDとして記録することにより、データ格納領域を有効に利用することが可能である。
【0089】
なお、上記実施形態においては、ユーザによるドキュメントサービスに対するアクセス操作(ページ閲覧指示操作)が行われた時点で、「オフライン」であることが画像形成装置10により判定される場合が想定されているが、本発明はこれに限定されない。
【0090】
たとえば、上記実施形態におけるオフラインであるか否かの判定処理(ステップS22よりも前の時点での判定処理)は、ユーザによるページ閲覧指示付与時点よりも前に予め行われるようにしてもよい。より詳細には、オフラインか否かに関する判定処理が所定時間間隔(たとえば数秒間隔)で常時(ページ閲覧指示付与の有無にかかわらず)実行されるようにしてもよい。さらに、ステップS22〜S26の処理もページ閲覧指示付与時点よりも前から開始されるようにしてもよい。これによれば、キャッシュデータCEを利用した新たな表示用ページNDを予め作成しておき、ページ閲覧指示以後のなるべく早い時点で表示用ページNDを表示することが可能である。
【0091】
また、上記実施形態においては、オンライン時に印刷出力動作が行われてそのジョブ履歴および出力用データ(詳細には印刷出力用データ)が記録され、オフライン時には当該ジョブ履歴および当該出力用データを用いて出力動作(「印刷出力動作」あるいは「表示出力動作」)が行われる態様について例示したが、これに限定されない。
【0092】
たとえば、ジョブ履歴格納部5aに格納された表示出力用データ(PDFデータ等)に基づいて印刷出力および表示出力が行われてもよい。
【0093】
具体的には、オンライン時にスキャン画像アップロードジョブ(「スキャン・アンド・アップロード」ジョブ)が行われてそのジョブ履歴および表示出力用データ(たとえば、スキャン画像に基づくPDF形式データ)がジョブ履歴格納部5aに記録されるとともに、アップロード後の文書リストLSの表示画面に関するキャッシュデータも記録される。そして、オフライン時には当該ジョブ履歴および当該表示出力用データを用いて「表示出力動作」(あるいは「印刷出力動作」等)が行われる。より詳細には、表示出力動作が行われる際には、PDF形式データに基づき表示用画像データが生成され、当該表示用画像データに基づいて表示出力が行われる。また、印刷出力動作が行われる際には、PDF形式データに基づいて印刷出力用データ(PDLデータ等)が生成され、当該印刷出力用データに基づいて印刷出力が行われる。
【0094】
このようにして、ジョブ履歴格納部5aに格納された表示出力用データ(PDFデータ等)に基づいて、オフライン時における出力動作が行われるようにしてもよい。
【0095】
また、上記実施形態においては、コントローラ9によってブラウザ機能が実現される場合が例示されているが、これに限定されない。たとえば、操作パネル部20がコントローラ9とは別のコントローラ29(操作パネル部20に内蔵されたコントローラ29)によって制御される場合等において、当該コントローラ29(不図示)によってブラウザ機能が実現されるようにしてもよい。この場合においては、コントローラ29においてブラウザBWに関するキャッシュデータが管理されるようにしてもよい。詳細には、キャッシュ情報管理部12、判定部13、データ生成部14、指示受付部15および出力動作制御部16等と同様の処理を行う各処理部がコントローラ29内において実現されるようにしてもよい。
【0096】
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0097】
上記第1実施形態では、画像形成装置10にてドキュメントサービスに関するウエブページが閲覧され、画像形成装置10にて当該ウエブページのキャッシュデータが管理される場合が例示されているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、クライアント70にてドキュメントサービスに関するウエブページが閲覧され、クライアント70にて当該ウエブページのキャッシュデータが管理されるようにしてもよい。第2実施形態においては、このような態様について説明する。
【0098】
図15は、第2実施形態に係る電子文書管理システム1(1B)におけるクライアント70の構成を示すブロック図である。また、図16は、当該システム1Bにおけるデータ処理等を示す概念図である。
【0099】
図15に示すように、クライアント70のコントローラ79は、ジョブ履歴管理部81とキャッシュ情報管理部82と判定部83とデータ生成部84と指示受付部85と出力動作制御部86とを含む各種の処理部を実現する。
【0100】
キャッシュ情報管理部82、判定部83、データ生成部84、指示受付部85は、キャッシュ情報管理部12、判定部13、データ生成部14、指示受付部15とそれぞれ同様の機能を有する処理部である。
【0101】
オンライン時(ネットワーク正常時)においては、クライアント70で実行されるブラウザBWを用いて、クラウドドキュメントサービスに関するウエブページ(文書リストページ等)の表示画面GA2(不図示)がクライアント70の表示部76bに表示される。そして、クライアント70のキャッシュデータ保持部75bにおいて当該ウエブページのキャッシュデータCEが管理(格納等)される。クライアント70の表示画面GA2は、上記第1実施形態における画像形成装置10の表示画面GA1(図5参照)と同様の画面である。
【0102】
また、クライアント70は、ユーザ操作に応じて、文書リストLS内の所望の電子文書を選択した後に当該電子文書を画像形成装置10にて印刷するジョブ(ダウンロード印刷ジョブ)に係る印刷指示を付与することができる。画像形成装置10は、当該印刷指示を受信すると、当該電子文書をその印刷出力部3を用いて印刷出力する。このとき、画像形成装置10は、第1実施形態と同様に、当該ダウンロード印刷に関する履歴情報等をジョブ履歴格納部5a(図2参照)に格納する。
【0103】
一方、図16に示すように、オフライン時(ここでは社外とのネットワーク接続に異常が生じている状況)においては、クライアント70(詳細にはジョブ履歴管理部81)は、画像形成装置10のジョブ履歴格納部5aに格納されたジョブ履歴データDHを画像形成装置10から社内ネットワークを介して取得する。また、クライアント70(詳細にはキャッシュ情報管理部82)は、過去のオンラインアクセス時にキャッシュデータ保持部75bにキャッシュされていたキャッシュデータCEをも取得する。
【0104】
そして、クライアント70(詳細には、判定部83、データ生成部84および指示受付部85等)は、当該履歴情報とキャッシュデータCEとに基づいて、図10のフローチャートに示す処理と同様の処理を実行する。なお、ステップS27における表示処理は、クライアント70において実行される。詳細には、新たな表示用データNDを用いた表示画面GB2(不図示)がクライアント70の表示部76bにおいて表示される。クライアント70の表示画面GB2は、上記第1実施形態における画像形成装置10の表示画面GB1(図11参照)と同様の画面である。また、ステップS29における出力処理のうち、印刷出力処理は画像形成装置10(出力動作制御部16および印刷出力部3等)にて実行され、表示出力処理はクライアント70(出力動作制御部86および表示部76b等)にて実行される。
【0105】
以上のように、クライアント70と画像形成装置10とが協働して、オフライン時における上記のような動作等が実現されるようにしてもよい。このような態様によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0106】
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0107】
たとえば、上記第2実施形態においては、或るクライアント70が1台の画像形成装置10のジョブ履歴情報を取得する場合が例示されているが、これに限定されない。具体的には、或るクライアント70が複数台の画像形成装置10のジョブ履歴情報を取得するようにしてもよい(図17参照)。この場合には、複数台の画像形成装置10のジョブ履歴情報を纏めて管理する統合データテーブル(詳細には、図8のデータテーブルTB11と同様のデータテーブルであって複数台の画像形成装置10に関するデータを有するもの)を作成し、当該統合データテーブルをクライアント70内に記憶することが好ましい。また、「MFP番号」により各MFPを互いに識別した上で、出力用データTDが格納されている装置を特定することが好ましい。
【0108】
また、上記各実施形態においては、画像形成装置10としてMFPが例示されているが、これに限定されず、画像形成装置は、ダウンロード印刷機能のみを有する装置、あるいはスキャン画像アップロード機能のみを有する装置等であってもよい。
【符号の説明】
【0109】
1 電子文書管理システム
10 MFP(画像形成装置)
30 クラウドサーバ
70 クライアントコンピュータ
BPi 印刷出力指示受付ボタン
BSi 表示出力指示受付ボタン
BW ブラウザ
CE キャッシュデータ
DCi 電子文書
DH ジョブ履歴データ
GA1 (オンライン時の)表示画面
GB1 (オフライン時の)表示画面
ND 表示用データ(新たなウエブページデータ)
TB11 データテーブル
TDi 出力用データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
クラウドサーバに格納された電子文書に関するオンラインアクセスを伴うジョブの履歴情報を格納するとともに、前記電子文書の出力用データを前記履歴情報に関連付けて格納する履歴情報格納手段と、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時において、少なくとも1つの電子文書に関する文書リストを表示するウエブページデータを取得しキャッシュデータとして保持するキャッシュデータ保持手段と、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記履歴情報に含まれる文書識別情報と前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時にブラウザにより取得されキャッシュされていた前記キャッシュデータ内の前記文書リストに含まれる文書識別情報とに基づいて、前記キャッシュデータ内の前記文書リストに列挙された各電子文書に対応する各出力用データが前記画像形成装置内に格納されているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記文書リストに含まれる特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示す表示手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示すデータを前記キャッシュデータ内に埋め込み、前記キャッシュデータを改変した表示用データを生成するデータ生成手段、
をさらに備え、
前記表示手段は、前記表示用データに基づく表示画面を表示することにより、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示すことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
前記表示手段は、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力指示を受け付ける出力指示受付ボタンを表示し、
前記画像形成装置は、
前記出力指示受付ボタンによって受け付けられた前記出力指示に応答して、前記特定の電子文書を前記出力用データを用いて印刷出力する印刷出力手段、
をさらに備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置において、
前記出力用データは、前記オンラインアクセス時における印刷出力に用いられて前記履歴情報格納手段に格納されていた印刷出力用データであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記表示手段は、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、
前記特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力指示を受け付ける出力指示受付ボタンを表示し、
前記出力指示受付ボタンによって受け付けられた前記出力指示に応答して、前記特定の電子文書を前記出力用データを用いて表示出力することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置において、
前記出力用データは、前記オンラインアクセス時におけるスキャン動作によって生成され前記履歴情報格納手段に格納されていた表示出力用データであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
電子文書管理システムであって、
クラウドサーバに格納された電子文書に関するオンラインアクセスを伴うジョブの画像形成装置における履歴情報であって前記電子文書の出力用データが関連付けられて記憶されている履歴情報を取得する第1の取得手段と、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時において、少なくとも1つの電子文書に関する文書リストを表示するウエブページデータを取得しキャッシュデータとして保持するキャッシュデータ保持手段と、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時にキャッシュされていた前記キャッシュデータを取得する第2の取得手段と、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記履歴情報に含まれる文書識別情報と前記キャッシュデータ内の前記文書リストに含まれる文書識別情報とに基づいて、前記キャッシュデータ内の前記文書リストに列挙された各電子文書に対応する各出力用データが前記画像形成装置内に格納されているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記文書リストに含まれる特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示す表示手段と、
を備えることを特徴とする電子文書管理システム。
【請求項8】
コンピュータに、
a)クラウドサーバに格納された電子文書に関するオンラインアクセスを伴うジョブの画像形成装置における履歴情報であって前記電子文書の出力用データが関連付けられて記憶されている履歴情報を取得するステップと、
b)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時において、少なくとも1つの電子文書に関する文書リストを表示するウエブページデータを取得しキャッシュデータとして保持するステップと、
c)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記クラウドサーバに対するオンラインアクセス時にキャッシュされていた前記キャッシュデータを取得するステップと、
d)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記履歴情報に含まれる文書識別情報と前記キャッシュデータ内の前記文書リストに含まれる文書識別情報とに基づいて、前記キャッシュデータ内の前記文書リストに列挙された各電子文書に対応する各出力用データが前記画像形成装置内に格納されているか否かをそれぞれ判定するステップと、
e)前記クラウドサーバに対するオンラインアクセスが不可能である場合において、前記文書リストに含まれる特定の電子文書に対応する出力用データが前記画像形成装置内に格納されていると判定されるときには、前記特定の電子文書の出力が可能である旨を示すステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−58886(P2013−58886A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195606(P2011−195606)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】