説明

電子早見本装置

【課題】カラオケ演奏において選曲入力し易い態様で演奏曲を推薦し得る電子早見本装置を提供する。
【解決手段】タッチパネルディスプレイ68における表示領域の一部乃至全部に、複数の演奏曲に関する文字映像118を順次表示させる映像表示制御手段108と、その映像表示制御手段108により表示される演奏曲に関する文字映像118への利用者の接触に応じてその演奏曲の前記カラオケ装置16への選曲送信を行う選曲送信制御手段110とを、備えたものであることから、順次表示される複数の演奏曲の中に歌いたい曲を見つけた際、タッチ入力により即時的にその演奏曲を前記カラオケ装置16へ選曲送信することができる。すなわち、カラオケ演奏において選曲入力し易い態様で演奏曲を推薦し得る電子早見本装置22を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するための電子早見本装置に関し、特に、その演奏曲推薦制御に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
斯かるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じてそのカラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された電子目次本機能付きカラオケリモコン装置がそれである。この技術によれば、上記タッチパネルディスプレイに表示される映像を参照しつつ、利用者の指や備え付けのペン等によりそのタッチパネルディスプレイに接触(タッチ入力)することにより簡便に上記カラオケ装置への入力を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】特開2003−202872号公報
【0005】
ところで、前記カラオケ装置によるカラオケ演奏においては、通常、利用者(演奏者)は自分の意思で演奏曲を選び、前記電子早見本装置等によりその演奏曲を選曲して演奏する。しかし、実際の場では、歌いたい曲が思い浮かばないために選曲が滞る場合が多く、結果として演奏が行われない無駄な時間が生じると共に、場の雰囲気が途切れるおそれがあった。これに関連して、前記カラオケ装置では、一般に、利用者が演奏曲を選曲する上での参考に供されることを目的として、演奏曲の演奏が終了してから次の演奏曲の演奏が開始されるまでの間すなわち曲間において、曲間情報としてお薦めの演奏曲やその月の新譜情報等が選曲番号等と共にスクロール表示される。だが、前記カラオケ装置の画面を見ながら選曲番号を入力する作業が煩雑であることに加え、選曲しようと思ったときには既にその演奏曲が画面から消えている可能性がある等といった不具合があり、利用者が演奏曲を選曲する上での参考としては利用価値に乏しいものであった。このため、カラオケ演奏において選曲入力し易い態様で演奏曲を推薦し得る技術の開発が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、カラオケ演奏において選曲入力し易い態様で演奏曲を推薦し得る電子早見本装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置であって、そのタッチパネルディスプレイにおける表示領域の一部乃至全部に、複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる映像表示制御手段と、その映像表示制御手段により表示される演奏曲に関する映像への利用者の接触に応じてその演奏曲の前記カラオケ装置への選曲送信を行う選曲送信制御手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
このようにすれば、前記タッチパネルディスプレイにおける表示領域の一部乃至全部に、複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる映像表示制御手段と、その映像表示制御手段により表示される演奏曲に関する映像への利用者の接触に応じてその演奏曲の前記カラオケ装置への選曲送信を行う選曲送信制御手段とを、備えたものであることから、順次表示される複数の演奏曲の中に歌いたい曲を見つけた際、タッチ入力により即時的にその演奏曲を前記カラオケ装置へ選曲送信することができる。すなわち、カラオケ演奏において選曲入力し易い態様で演奏曲を推薦し得る電子早見本装置を提供することができる。
【0009】
ここで、好適には、前記映像表示制御手段は、前記カラオケ装置において曲間に出力される曲間情報に基づいて、その曲間情報に含まれる複数の演奏曲に関する映像を順次表示させるものである。このようにすれば、前記カラオケ装置における曲間情報に含まれる複数の演奏曲を選曲入力し易い態様で推薦できるという利点がある。
【0010】
また、好適には、前記映像表示制御手段は、前記電子早見本装置における選曲履歴に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する映像を順次表示させるものである。このようにすれば、利用者の選曲傾向を反映する複数の演奏曲を選曲入力し易い態様で推薦できるという利点がある。
【0011】
また、好適には、前記タッチパネルディスプレイにより入力される識別情報に応じて利用者を認証する認証制御手段を備え、前記映像表示制御手段は、所定の記憶装置に記憶された前記認証制御手段により認証された利用者に関する情報に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する映像を順次表示させるものである。このようにすれば、利用者の選曲傾向を反映する複数の演奏曲を選曲入力し易い態様で推薦できるという利点がある。
【0012】
また、好適には、前記映像表示制御手段は、前記複数の演奏曲に関する映像を前記タッチパネルディスプレイの画面における横方向にスクロール表示させるものである。このようにすれば、前記複数の演奏曲に関する映像を実用的な態様で表示させられるという利点がある。
【0013】
また、好適には、前記映像表示制御手段は、前記複数の演奏曲に関する映像を前記タッチパネルディスプレイの画面における縦方向にスクロール表示させるものである。このようにすれば、前記複数の演奏曲に関する映像を実用的な態様で表示させられるという利点がある。
【0014】
また、好適には、前記映像表示制御手段は、前記複数の演奏曲に関する映像のスクロール表示に際して、各演奏曲に関する映像毎にその映像を所定時間静止させるものである。このようにすれば、前記複数の演奏曲に関する映像を実用的な態様で表示させられると共に、各演奏曲を選曲するか否かを判断する時間を利用者に与えることができるという利点がある。
【0015】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)の本発明の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16のうち、マスターコマンダである所定のカラオケ装置16aは、公衆電話回線等による通信回線18を介してカラオケサービス提供会社のセンタ装置20に接続されており、そのセンタ装置20と上記カラオケ装置16aの相互間で情報の通信が可能とされている。このセンタ装置20は、カラオケ情報、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理、及び本実施例のカラオケシステム10の利用者に関する情報の蓄積管理等の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介してマスターコマンダであるカラオケ装置16aに定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16aからの要求に応じて所定の情報や機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、所定の対応付け処理が行われることで上記カラオケ装置16の一部として機能する、本発明の一実施例である複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信や所定の手順により特定されたカラオケ装置16との間における赤外線通信等の短距離無線通信により行われる。
【0017】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、CRTコントローラ等の映像出力部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置28等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。
【0018】
上記CPU50は、上記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記電子早見本装置22やリモコン装置28等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って上記ハードディスク56から上記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から上記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記映像出力部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記映像出力部32へ送ったり、上記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記電子早見本装置22やリモコン装置28等から入力される効果音制御信号に応じて前記シンセサイザ38により所定の効果音を出力させたり、前記通信回線18を介した前記センタ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行する。
【0019】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置28が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置28から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU50へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。
【0020】
前記映像出力部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する映像表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記ビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0021】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0022】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、このモデム58は、マスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aには必要とされるが、前記センタ装置20との間で情報の通信を行わない他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
【0023】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26により受け付けられる前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けたり、前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。また、前記センタ装置20と電子早見本装置22との間の情報の通信もこのLAN24を介して行われる。
【0024】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベースや、曲間映像を出力させるための複数の曲間情報を記憶する曲間情報データベースをはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうちマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、或いは所定の曲間映像が出力可能とされるように、随時新たなカラオケ情報や曲間情報等が前記センタ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56のカラオケデータベースや曲間情報データベース等に記憶される。また、そのようにして前記センタ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、カラオケデータベースや曲間情報データベース等の内容が等価なものとされる。
【0025】
上記カラオケデータベースに記憶されるカラオケ情報は、演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。また、上記曲間情報データベースに記憶される曲間情報は、例えば、その月において新たに前記カラオケ装置16により演奏可能となった演奏曲に関する情報すなわち新譜情報、所定期間内において複数の(所定地域乃至は全国に設置された)カラオケ装置16により選曲された演奏曲の選曲数ランキングにおける上位所定位までの演奏曲に関する情報、所定期間内において販売されたシングルCDの売上げランキングにおける上位所定位までの演奏曲に関する情報、所定期間内において民間ラジオでリクエストされた演奏曲のリクエスト数ランキングにおける上位所定位までの演奏曲に関する情報、前記店舗12において販売されているフードやドリンクの紹介をはじめとする広告情報等である。前記カラオケ装置16は、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、斯かる曲間情報に基づいてその曲間情報に対応する演奏曲の曲名、歌手名、及び選曲番号等の文字映像(テロップ)や、フードやドリンク等の品目及びそれぞれの値段等の文字映像を含む曲間映像を前記映像表示装置30に表示させる。また、この曲間映像の出力と同期して、前記曲間情報に基づく(すなわち曲間映像と関連する)所定の音声を前記スピーカ44から出力させる態様も考えられる。
【0026】
図3は、前記電子早見本装置22の外観を大まかに示す斜視図である。この図3に示すように、前記電子早見本装置22は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ68を備えている。また、前記カラオケ装置16との間でデータの送受信や同期を実行したり、前記電子早見本装置22に内蔵されたバッテリを充電する等の動作を行うスタンド型の接続架台(ドッキングテーブル)であるクレイドル66を備えている。前記電子早見本装置22は、そのクレイドル66に取り付けられた状態又はそのクレイドル66から取り外された状態で用いられ、取り付けられた状態においては、そのクレイドル66及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に有線接続されるようになっている。また、上記クレイドル66から取り外された状態においては、上記アクセスポイント26及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に無線接続されるようになっている。
【0027】
図4は、前記電子早見本装置22の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、前記電子早見本装置22は、上記タッチパネルディスプレイ68に所定の映像を表示させる表示装置72と、その表示装置72による表示を制御する表示制御部74と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ68への接触により入力を行うタッチパネル76と、そのタッチパネル76による入力を制御する入力制御部78と、中央演算処理装置であるCPU80と、読出専用メモリであるROM82と、随時書込読出メモリであるRAM84と、フラッシュROM等の記憶部86と、インターフェイス88と、リモコン送信部90と、無線LAN通信部92と、上記クレイドル66と電気的な接続を可能とするためのコネクタ96aとを、備えて構成されている。上記クレイドル66には、斯かる電子早見本装置22と電気的な接続を可能とするためのコネクタ96bが設けられており、前記電子早見本装置22は、前記クレイドル66に載置されて上記コネクタ96a及び96bが相互に接触させられることで、上記インターフェイス88を介して前記クレイドル66乃至はLAN24に接続されるようになっている。上記記憶部86には、図5に示すように演奏曲データベース100、曲間情報データベース102、及び選曲履歴データベース104をはじめとする各種データベースが設けられている。
【0028】
上記CPU80は、上記RAM84の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM82に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部74を介して前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)への接触により上記入力制御部78を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき前記無線LAN通信部92等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行うといった基本的な制御に加え、前記タッチパネルディスプレイ68に後述する推薦曲を順次表示させる推薦曲表示制御及びその表示に基づく選曲送信制御等を実行する。
【0029】
前記演奏曲データベース100は、前記カラオケ装置16により出力可能な演奏曲の情報を記憶するものであり、具体的には、前記カラオケ装置16のカラオケデータベースに記憶された多数のカラオケ情報それぞれに対応して曲名、アーティスト名、属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等を選曲番号毎に記憶するものである。また、前記曲間情報データベース102は、前記カラオケ装置16により出力可能な曲間情報を記憶するものであり、具体的には、前記カラオケ装置の曲間情報データベースに記憶された複数の曲間情報と等価な情報を記憶するものである。また、前記選曲履歴データベース104は、前記電子早見本装置22により過去に検索乃至は選曲送信された演奏曲の情報を記憶するものであり、好適には、そのように検索乃至は選曲送信された演奏曲の選曲番号を記憶するものである。
【0030】
図5は、前記電子早見本装置22のCPU80に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図5に示す認証制御手段106は、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)により入力される識別情報に応じて利用者を認証する制御を行う。この認証は、例えば、前記センタ装置20に記憶された情報を照会することにより行われる。すなわち、前記センタ装置20に備えられた図示しない記憶装置には、前記カラオケシステム10における各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報として、例えば、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した選曲履歴(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲の履歴)としての演奏曲に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報等が各利用者毎にその利用者の識別情報と関連付けられて記憶されている。また、各利用者毎に、その利用者の名前(ニックネーム)、生年月日、性別、メールアドレス、地域、血液型、星座、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、及びログイン認証に用いられるパスワードがその利用者の識別情報と関連付けられて記憶されている。上記認証制御手段106は、前記タッチパネルディスプレイ68により入力される識別情報に応じて前記通信カラオケシステム10における利用者を認証し、その認証が正常に行われた場合にはその識別情報をもってその利用者のログインを許可する。具体的には、前記タッチパネルディスプレイ68により識別情報及びパスワードが入力された場合、その識別情報に関連付けられて前記センタ装置20に記憶されたパスワードが入力されたものと一致するか否かをそのセンタ装置20に照会し、一致する場合には正常な認証を行う一方、一致しない場合にはエラーとする。なお、前記認証制御手段106は、前記タッチパネルディスプレイ68により識別情報及びパスワードを前記センタ装置20へ送信するものであってもよく、実質的な認証はそのセンタ装置20側で行うものであっても構わない。
【0031】
映像表示制御手段108は、前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)における表示領域の一部乃至全部に、複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる映像表示制御を行う。この映像表示制御手段108は、好適には、前記曲間情報データベース102に記憶された曲間情報に基づいて、その曲間情報に含まれる複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる。また、好適には、前記選曲履歴データベース104に記憶された選曲履歴に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる。具体的には、前記電子早見本装置22の所定のカラオケ装置16への対応付け処理が行われてからその対応付けが解除されるまでの間にその電子早見本装置22により検索乃至は選曲送信された演奏曲の履歴に基づいて、それら演奏曲のジャンル、歌手名、発表年代等に共通性を有する複数の演奏曲を前記演奏曲データベース100から抽出し、それら複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる。また、好適には、前記認証制御手段106により認証された利用者に関する情報に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる。具体的には、前記認証制御手段106により認証された利用者に関する情報を前記センタ装置20から読み出し、その利用者に関する情報の十八番曲として登録されている演奏曲及び選曲履歴等に基づいて、それら演奏曲そのもの、或いはそれら演奏曲のジャンル、歌手名、発表年代等に共通性を有する複数の演奏曲を前記演奏曲データベース100から抽出し、それら複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる。また、前記曲間情報データベース102に記憶された曲間情報に基づく表示制御、前記選曲履歴データベース104に記憶された選曲履歴に基づく表示制御、及び前記認証制御手段106により認証された利用者に関する情報に基づく表示制御の何れかが利用者の所望に応じて選択され得るものであってもよい。
【0032】
選曲送信制御手段110は、上記映像表示制御手段108により表示される演奏曲に関する映像への利用者の接触(タッチ入力)に応じてその演奏曲の前記カラオケ装置16への選曲送信を行う。具体的には、タッチ入力された演奏曲の選曲番号を前記LAN24等を介して選曲予約情報として前記カラオケ装置16へ送信する。この選曲送信制御手段110により送信された選曲予約情報は、前記電子早見本装置22による通常の選曲入力操作により送信された選曲予約情報と同様に前記カラオケ装置16のRAM54等における予約曲テーブルに予約曲として記憶される。
【0033】
前記映像表示制御手段108は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ68における表示領域の一部に、それら複数の演奏曲に関する映像をスクロール表示させる。ここで、スクロール表示とは、上記複数の演奏曲に関する映像を、巻物を読むように上下又は左右に動かしながら表示する態様を言う。図6及び図7は、前記映像表示制御手段108によるスクロール表示の一例を説明する図であり、図6はトップメニュー画面112を、図7はそのトップメニュー画面112において新譜ボタン映像114がタッチ入力された場合に表示される今月の新譜画面116をそれぞれ例示している。これらの図に示すように、前記映像表示制御手段108は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ68の表示領域の一部(図6及び図7では画面最下部)に、前記複数の演奏曲に関する映像として、それら演奏曲の曲名及び歌手名を示す文字映像118a、118b、・・・(以下、特に区別しない場合には単に文字映像118と称する)を横方向に(例えば右から左へ)スクロール表示させる。前記タッチパネルディスプレイ68においてこの文字映像118に対応する部分への利用者の接触による入力操作が行われた場合、前記選曲送信制御手段110によりその文字映像118に対応する演奏曲の選曲番号が選曲予約情報として前記カラオケ装置16へ送信される。なお、この態様では、前記新譜ボタン映像114等がタッチ入力されることにより上記文字映像118を表示させる部分以外の部分の表示は切り替えられるが、その文字映像118を表示させる部分は一貫して前記複数の演奏曲に関する映像をスクロール表示し続ける。
【0034】
図8及び図9は、前記映像表示制御手段108によるスクロール表示の他の一例を説明する図である。これらの図に示すように、前記映像表示制御手段108は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ68の表示領域の一部(図8及び図9では画面最下部)に、前記複数の演奏曲に関する映像として、それら演奏曲の曲名及び歌手名を示す文字映像118を縦方向に(例えば上から下へ)スクロール表示させる。前述した態様と同様に、前記タッチパネルディスプレイ68においてこの文字映像118に対応する部分への利用者の接触による入力操作が行われた場合、前記選曲送信制御手段110によりその文字映像118に対応する演奏曲の選曲番号が選曲予約情報として前記カラオケ装置16へ送信される。また、この態様では、前記文字映像118のスクロール表示に際して、各演奏曲に関する文字映像118毎にその文字映像118を図9に示すように所定時間(例えば3秒程度)静止させる間歇的なスクロール表示を行う。すなわち、「コンプレクス(SAKURAKO)」に対応する文字映像118bを所定時間表示させた後、その文字映像118bを表示領域下方領域外へとスクロールさせると共に、上方から表示領域内へ「夢見る人形(大八木真子)」に対応する文字映像118aをスクロールさせ、その文字映像118aが図9に示すように表示領域の縦方向中央にきた時点でスクロールを停止し、その文字映像118aを所定時間表示させる。そして、その所定時間が経過した後は、その文字映像118aを表示領域下方領域外へとスクロールさせると共に、上方から表示領域内へ次なる演奏曲に対応する文字映像をスクロールさせる。なお、この態様においても、前述した態様と同様に、文字映像118を表示させる部分は一貫して前記複数の演奏曲に関する映像をスクロール表示し続ける。
【0035】
図10は、前記電子早見本装置22のCPU80による推薦曲表示/選曲送信制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0036】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記電子早見本装置22のカラオケ装置16への対応付け処理(くくりつけ処理)が行われたか否かが判断される。このS1の判断が否定されるうちは、S1の判断が繰り返されることにより待機させられるが、S1の判断が肯定される場合には、前記認証制御手段106の動作に対応するS2において、前記タッチパネルディスプレイ68により入力される識別情報及びパスワードに応じて、前記センタ装置20に設けられたデータベースへの照会が行われ、正常なログインが行われたか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合には、S3において、前記タッチパネルディスプレイ68に正常なログインが行われなかったことを示すエラーメッセージが表示された後、S12以下の処理が実行されるが、S2の判断が肯定される場合には、S4において、推薦曲表示設定が、前記曲間情報データベース102に記憶された曲間情報に基づく表示設定であるか否かが判断される。このS4の判断が否定される場合には、S6以下の処理が実行されるが、S4の判断が肯定される場合には、S5において、前記曲間情報データベース102に記憶された曲間情報が読み出され、その曲間情報に含まれる複数の演奏曲に関する映像がスクロール表示された後、S6において、推薦曲表示設定が、前記選曲履歴データベース104に記憶された選曲履歴に基づく表示設定であるか否かが判断される。このS6の判断が否定される場合には、S8以下の処理が実行されるが、S6の判断が肯定される場合には、S7において、S1における対応付け処理が行われてから前記電子早見本装置22により検索乃至は選曲送信された演奏曲の履歴が読み出され、それら演奏曲のジャンル、歌手名、発表年代等に共通性を有する複数の演奏曲が前記演奏曲データベース100から抽出され、それら複数の演奏曲に関する映像がスクロール表示された後、S8において、推薦曲表示設定が、前記認証制御手段106により認証された利用者に関する情報に基づく表示設定であるか否かが判断される。このS8の判断が否定される場合には、S10以下の処理が実行されるが、S8の判断が肯定される場合には、S9において、S2にて認証された利用者に関する情報が前記センタ装置20から読み出され、その利用者に関する情報の十八番曲として登録されている演奏曲及び選曲履歴等に基づいて、それら演奏曲そのもの、或いはそれら演奏曲のジャンル、歌手名、発表年代等に共通性を有する複数の演奏曲が前記演奏曲データベース100から抽出され、それら複数の演奏曲に関する映像がスクロール表示された後、S10において、前記タッチパネルディスプレイ68に表示された演奏曲に関する映像への利用者の接触操作(タッチ入力)が行われたか否かが判断される。このS10の判断が肯定される場合には、前記選曲送信制御手段110の動作に対応するS11において、タッチ入力された映像に対応する演奏曲の選曲番号が選曲予約情報として前記カラオケ装置16へ送信された後、S4以下の処理が再び実行されるが、S10の判断が否定される場合には、S12において、前記電子早見本装置22のカラオケ装置16への対応付けが解除されたか否かが判断される。このS12の判断が否定される場合には、S4以下の処理が再び実行されるが、S12の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S5、S7、及びS9が前記映像表示制御手段108の動作に対応する。
【0037】
このように、本実施例によれば、前記タッチパネルディスプレイ68における表示領域の一部乃至全部に、複数の演奏曲に関する文字映像118を順次表示させる映像表示制御手段108(S5、S7、及びS9)と、その映像表示制御手段108により表示される演奏曲に関する文字映像118への利用者の接触に応じてその演奏曲の前記カラオケ装置16への選曲送信を行う選曲送信制御手段110(S11)とを、備えたものであることから、順次表示される複数の演奏曲の中に歌いたい曲を見つけた際、タッチ入力により即時的にその演奏曲を前記カラオケ装置16へ選曲送信することができる。すなわち、カラオケ演奏において選曲入力し易い態様で演奏曲を推薦し得る電子早見本装置22を提供することができる。
【0038】
また、前記映像表示制御手段108は、前記カラオケ装置16において曲間に出力される曲間情報に基づいて、その曲間情報に含まれる複数の演奏曲に関する文字映像118を順次表示させるものであるため、前記カラオケ装置16における曲間情報に含まれる複数の演奏曲を選曲入力し易い態様で推薦できるという利点がある。
【0039】
また、前記映像表示制御手段108は、前記電子早見本装置22における選曲履歴に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する文字映像118を順次表示させるものであるため、利用者の選曲傾向を反映する複数の演奏曲を選曲入力し易い態様で推薦できるという利点がある。
【0040】
また、前記タッチパネルディスプレイ68により入力される識別情報に応じて利用者を認証する認証制御手段106(S2)を備え、前記映像表示制御手段108は、記憶装置としての前記センタ装置20に記憶された前記認証制御手段106により認証された利用者に関する情報に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する文字映像118を順次表示させるものであるため、利用者の選曲傾向を反映する複数の演奏曲を選曲入力し易い態様で推薦できるという利点がある。
【0041】
また、前記映像表示制御手段108は、前記複数の演奏曲に関する文字映像118を前記タッチパネルディスプレイ68の画面における横方向にスクロール表示させるものであるため、前記複数の演奏曲に関する映像を実用的な態様で表示させられるという利点がある。
【0042】
また、前記映像表示制御手段108は、前記複数の演奏曲に関する文字映像118を前記タッチパネルディスプレイ68の画面における縦方向にスクロール表示させるものであるため、前記複数の演奏曲に関する映像を実用的な態様で表示させられるという利点がある。
【0043】
また、前記映像表示制御手段108は、前記複数の演奏曲に関する文字映像118のスクロール表示に際して、各演奏曲に関する文字映像118毎にその文字映像118を所定時間静止させるものであるため、前記複数の演奏曲に関する文字映像118を実用的な態様で表示させられると共に、各演奏曲を選曲するか否かを判断する時間を利用者に与えることができるという利点がある。
【0044】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0045】
例えば、前述した実施例において、前記映像表示制御手段108は、前記複数の演奏曲に関する文字映像118を前記タッチパネルディスプレイ68の画面の一部にスクロール表示させるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記タッチパネルディスプレイ68の画面の一部に表示される文字映像118が、所定時間経過する毎に切り替わる(入れ替わる)ように順次表示させるものであってもよい。また、前記映像表示制御手段108により表示される演奏曲に関する映像は、必ずしも文字映像でなくともよく、その映像に対応する演奏曲(曲名及び歌手名等)が特定できるものであれば、より複雑なボタン映像等を表示させるものであってもよい。
【0046】
また、前述した実施例において、前記映像表示制御手段108は、前記タッチパネルディスプレイ68の画面における最下部の表示領域に前記文字映像118を順次表示させるものであったが、演奏曲に関する映像を表示させる領域が斯かる画面の最下部でなくともよいことは言うまでもなく、前記電子早見本装置22の仕様に応じて適宜その表示領域が設定され得る。
【0047】
また、前述した実施例において、前記映像表示制御手段108は、前記曲間情報データベース102に記憶された曲間情報、前記選曲履歴データベース104に記憶された選曲履歴、及び前記認証制御手段106により認証された利用者に関する情報の何れかに基づく推薦曲の表示制御を行うものであったが、例えばレコード会社(レーベル)のプロモーション目的で、利用者に歌わせたい演奏曲を意図的に推薦曲として表示させるものであってもよい。
【0048】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明が好適に適用されるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】図1のカラオケシステムに備えられたカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】本発明の一実施例である電子早見本装置の外観を大まかに示す斜視図である。
【図4】図3の電子早見本装置の構成を説明するブロック線図である。
【図5】図4の電子早見本装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示されるトップメニュー画面を例示する図であり、その画面において複数の演奏曲に関する文字映像を横方向にスクロール表示させる態様について説明する図である。
【図7】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される今月の新譜画面を例示する図であり、その画面において複数の演奏曲に関する文字映像を横方向にスクロール表示させる態様について説明する図である。
【図8】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される今月の新譜画面を例示する図であり、その画面において複数の演奏曲に関する文字映像を縦方向にスクロール表示させると共に、各演奏曲毎に所定時間静止させる態様について説明する図である。
【図9】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される今月の新譜画面を例示する図であり、その画面において複数の演奏曲に関する文字映像を縦方向にスクロール表示させると共に、各演奏曲毎に所定時間静止させる態様について説明する図である。
【図10】図4の電子早見本装置のCPUによる推薦曲表示/選曲送信制御の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
16:カラオケ装置
20:センタ装置(記憶装置)
22:電子早見本装置
68:タッチパネルディスプレイ
106:認証制御手段
108:映像表示制御手段
110:選曲送信制御手段
118:文字映像(演奏曲に関する映像)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置であって、
該タッチパネルディスプレイにおける表示領域の一部乃至全部に、複数の演奏曲に関する映像を順次表示させる映像表示制御手段と、
該映像表示制御手段により表示される演奏曲に関する映像への利用者の接触に応じて該演奏曲の前記カラオケ装置への選曲送信を行う選曲送信制御手段と
を、備えたものであることを特徴とする電子早見本装置。
【請求項2】
前記映像表示制御手段は、前記カラオケ装置において曲間に出力される曲間情報に基づいて、該曲間情報に含まれる複数の演奏曲に関する映像を順次表示させるものである請求項1の電子早見本装置。
【請求項3】
前記映像表示制御手段は、前記電子早見本装置における選曲履歴に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する映像を順次表示させるものである請求項1の電子早見本装置。
【請求項4】
前記タッチパネルディスプレイにより入力される識別情報に応じて利用者を認証する認証制御手段を備え、前記映像表示制御手段は、所定の記憶装置に記憶された前記認証制御手段により認証された利用者に関する情報に基づいて抽出される複数の演奏曲に関する映像を順次表示させるものである請求項1の電子早見本装置。
【請求項5】
前記映像表示制御手段は、前記複数の演奏曲に関する映像を前記タッチパネルディスプレイの画面における横方向にスクロール表示させるものである請求項1から4の何れかの電子早見本装置。
【請求項6】
前記映像表示制御手段は、前記複数の演奏曲に関する映像を前記タッチパネルディスプレイの画面における縦方向にスクロール表示させるものである請求項1から4の何れかの電子早見本装置。
【請求項7】
前記映像表示制御手段は、前記複数の演奏曲に関する映像のスクロール表示に際して、各演奏曲に関する映像毎にその映像を所定時間静止させるものである請求項5又は6の電子早見本装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−76766(P2008−76766A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−256300(P2006−256300)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】