説明

電子書庫システム、サーバ、識別子付き書籍、プログラム、記録媒体

【課題】 紙の書籍と電子書籍の閲覧権を同時に入手可能な電子書庫システム、サーバ、識別子付き書籍、プログラムおよび記憶媒体を提供すること。
【解決手段】 電子書庫システム1は、識別子11付きの紙の書籍3と、端末5と、双方向通信可能なネットワーク7を介して端末5に接続されたサーバ9とから主に構成される。サーバ9は、ユーザデータベース19、ユーザ書庫データベース21、識別子データベース23、電子書籍データベース25、検索手段、設定手段、管理手段を有する。設定手段は、端末5から送信された識別子11に基づき、端末5から電子書籍データベース25内の所定の電子書籍情報の閲覧を可能にする閲覧権の設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子書籍を提供する電子書庫システム、サーバ、識別子付き書籍、プログラムおよび記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から紙に印刷された書籍(以下、紙の書籍という)が販売されている。近年では、紙の書籍と同様の内容を有する電子化された書籍データ(以下、電子書籍という)が販売されている。これら2種類の書籍は同内容であっても、購入する際は全く別の取り扱いである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子書籍に比べ、紙の書籍は手軽に読め、可読性が高い。また、長時間の連続使用においても、紙の書籍の方が電子書籍よりも適している。このような理由から最初は紙の書籍を用いることが多い。
【0004】しかし一方で、紙の書籍は電子書籍に比べ、保管スペースを要するという短所がある。したがって、紙の書籍を購入した後、その書籍の使用頻度や必要度が低下した際には、スペースを確保するため、紙の書籍を捨てて電子書籍に置き換えたいという要望がある。
【0005】しかしながら、紙の書籍と電子書籍とで必ずしも同内容のものが提供されているとは限らない。また、提供されていても、現状では同内容の紙の書籍と電子書籍とを別々に購入しなくてはならず、購入の手間が二度かかる。
【0006】また、同内容のものだからといって、購入時に何ら特典が保証されているわけではない。そのため、購入者は「同内容のものを二度買う」という割高感を感じる。よって、紙の書籍から電子書籍へ置換したいという要望はあるものの、なかなか実現されていなかった。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、紙の書籍と電子書籍の閲覧権を同時に入手可能な電子書庫システム、サーバ、識別子付き書籍、プログラムおよび記憶媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために第1の発明は、識別子付き書籍と、端末と、前記端末とネットワークを介して接続されたサーバとを備えた電子書庫システムであって、前記端末は、前記識別子付き書籍の識別子を入力して前記サーバに送信する入力送信手段を具備し、前記サーバは、電子書籍情報を保持する電子書籍情報記憶手段と、前記端末から送信された前記識別子に基づき、前記端末から所定の前記電子書籍情報の閲覧を可能にする閲覧権の設定を行う設定手段と、を具備することを特徴とする電子書庫システムである。
【0009】第1の発明では、端末の入力送信手段により、識別子付き書籍の識別子を入力してサーバに送信する。サーバは電子書籍情報を保持する書籍情報記憶手段を有する。サーバは送信された識別子に基づいて、端末から書籍情報を閲覧できる閲覧権の設定を設定手段により行う。
【0010】本明細書における端末とは、一般的には通信機能を備えたコンピュータ装置であるがこれに限定するものではない。端末は、ネットワークに接続可能な家電装置や携帯端末装置でもよく、例えば、ウエッブテレビジョン、通信機能付ゲーム機器、PDA(Personal Digital Assistant)等を含む。
【0011】識別子付き書籍とは一般に、紙の書籍に識別子が付属したものである。識別子は、個々の書籍に固有の識別子を有する。識別子は、文字列やバーコード等を記した印刷物、識別用データを記録した磁気テープやICチップ等により構成することができる。
【0012】第2の発明は、識別子付き書籍の識別子を送信する端末と、前記端末とネットワークを介して接続されたサーバであって、電子書籍情報を保持する電子書籍情報記憶手段と、前記端末から送信された前記識別子に基づき、前記端末から所定の前記電子書籍情報の閲覧を可能にする閲覧権の設定を行う設定手段と、を具備することを特徴とするサーバである。
【0013】第2の発明では、サーバは電子書籍情報を保持する書籍情報記憶手段を有する。また、サーバは、端末から送信された識別子付き書籍の識別子に基づいて、端末から書籍情報を閲覧できる閲覧権の設定を設定手段により行う。
【0014】第3の発明は、コンピュータをして上記記載のサーバとして機能せしめることを特徴とするプログラムである。このプログラムをネットワークを介して流通させることができる。
【0015】第4の発明は、上記記載のプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。この記録媒体を流通させることができる。
【0016】第5の発明は、識別子付き書籍と、端末と、前記端末とネットワークを介して接続されたサーバとを備えた電子書庫システムにおける識別子付き書籍であって、前記識別子付き書籍の識別子は、前記端末により前記サーバに送信され、前記サーバが有する所定の電子書籍情報を前記端末から閲覧可能にする閲覧権の設定に用いられることを特徴とする識別子付き書籍である。
【0017】第5の発明では、書籍に付属された識別子の識別子は、端末によりサーバに送信される。そして識別子は、サーバが有する所定の電子書籍情報を端末から閲覧可能にする閲覧権の設定に用いられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る電子書庫システム1の概略構成図である。電子書庫システム1は、紙の書籍3と、端末5と、双方向通信可能なネットワーク7を介して端末5に接続されたサーバ9とから主に構成される。
【0019】紙の書籍3は、紙に印刷された書籍であり、識別子11を有する。識別子11は個々の書籍に固有のものであり、これにより個々の書籍を識別可能である。
【0020】本実施の形態では、識別子11を構成するものとして文字列13、ICチップ15を用いている。文字列13は例えば複数の文字を列記した印刷物からなる。文字には読み取りが容易な英数字や記号等を用いることが好ましい。ICチップ15には文字列13と同内容の識別子が記録されている。
【0021】文字列13は人間が視認できる識別子である。一方、ICチップ15内の識別子は読み取り機17により読み取り可能である。このように読み取り方法の異なる複数の識別子を設けることにより、読み取った識別子の確認を行うことができ、誤読を防止できる。文字列13はOCR文字等を採用して機械による読み取りも可能なよう構成してもよい。
【0022】なお、識別子11は文字列13、ICチップ15に限定するものではない。バーコード、磁気テープ等の別の種類の識別子を代わりに採用したり、あるいは適当に組み合わせて用いてもよい。また、識別子は1種類としてもよい。
【0023】端末5は、通信機能を有し、サーバ9とデータの送受信が可能である。端末5は、キーボードやマウス、ボタン、タッチパネル等の入力手段を有する。これらの構成により、識別子の入力や、表示部に表示された情報からの選択等が可能になる。また端末5は、ディスプレイ等の表示手段を有する。以上の構成により、端末5は、電子書籍の閲覧装置としての機能を有する。
【0024】また、端末5には、識別子11のデータを読み取るための読み取り機17が接続されている。ここでは読み取り機17は、ICチップ15に記録されたデータを読み取り、端末5に転送するよう構成されている。読み取り機17は、識別子11の種類に応じた構成を有することが好ましい。なお、識別子11が人間の視認可能なもののみからなる場合は、読み取り機17は不要としてもよい。
【0025】サーバ9は、通信機能を有し、端末5とデータの送受信が可能である。サーバ9は、ユーザデータベース19、ユーザ書庫データベース21、識別子データベース23、電子書籍データベース25、検索手段、設定手段、管理手段を有する。
【0026】ユーザデータベース19は、ユーザ情報30を保持するデータベースである。図2にユーザ情報30のデータ構成例を示す。ユーザ情報30は、ユーザID31、名前33、書庫ID35等の項目を有する。これら以外にユーザ情報30は、名前のフリガナ、郵便番号、住所、電話番号、FAX、メールアドレス、パスワード等の項目を有するようにしてもよい。
【0027】ユーザID31は各ユーザを識別するためにユーザ毎に割り当てられた文字列である。数字やアルファベット等を組み合わせて用いることが多い。名前33はユーザの名前である。書庫ID35はユーザ毎に割り当てられた書庫のIDである。ここでは1人のユーザに対して1つの書庫が割り当てられている。
【0028】ユーザ書庫データベース21は、ユーザごとに割り当てられた書庫であるユーザ書庫情報40を保持するデータベースである。ユーザ書庫情報40は、書庫ID35毎に区分された構成をとり、各ユーザが閲覧権を有する電子書籍の情報を有する。以上の構成により、ユーザ書庫データベース21によって、閲覧権を各ユーザごとに管理することができる。図3にユーザ書庫情報40のデータ構成例を示す。ユーザ書庫情報40は、各書庫ID35毎に番号41、ISBN43、しおり45、書き込み47等の項目を有する。
【0029】番号41は、1つの書庫には複数の書籍が存在しうるため、同一書庫内における書籍を整理するための番号である。ISBN43はISBN(International Standard Book Numberの略)である。ISBNは国際的な規格による書籍番号であり、国名、出版社名、その出版社における本の番号の情報を含む。ISBNにより世界規模で本を特定することができる。
【0030】しおり45は閲覧中断箇所を示すしおり情報を示す。しおり情報は、閲覧を中断したページ数や行数、日時等を有することが好ましい。しおり情報をファイル化しておき、しおり45はこのファイル情報を示すようにしてもよい。また、しおり情報は最新の1箇所だけではなく、過去のしおり情報全てを保存するようにしてもよい。
【0031】書き込み47はアンダーラインやメモに相当する書き込み情報を示す。書き込み情報は端末5によりユーザが入力するものである。書き込み47を活用することにより、紙の書籍の場合と同様にユーザは所望の情報を電子書籍に書き込むことができる。書き込み情報をファイル化しておき、書き込み47はこのファイル情報を示すようにしてもよい。
【0032】識別子データベース23は、識別子情報50を保持するデータベースである。本実施の形態では、識別子データベース23は、サーバ9に登録された識別子11に関する識別子情報50を保持する。図4に識別子情報50のデータ構成例を示す。識別子情報50は、ここでは各書籍毎に区分された構成をとっている。すなわち書籍を特定するISBN43毎に区分され、各ISBN43毎に番号51、識別子11等の項目を有する。
【0033】番号51は同一書籍における複数の識別子を整理するための番号である。識別子11は本実施の形態では文字列13により表され、また、ICチップ15に記録されている。
【0034】電子書籍データベース25は、電子書籍情報60を保持するデータベースである。図5に電子書籍情報60のデータ構成例を示す。電子書籍情報60は、番号61、ISBN43、書名63、著者名65、書籍67等の項目を有する。
【0035】番号61は電子書籍データベース25内における各電子書籍を整理するための番号である。書名63、著者名65はそれぞれその書籍の名称、著者の名前である。書籍67は書籍の内容に相当するものである。通常、書籍の内容はファイル化されているので、書籍67はそのファイル情報を示す。ファイル形式としては例えば、書面そのままを表示させるにはPDF形式、文字情報のみでよい場合はテキストファイル形式、等様々な形式を採用できる。
【0036】なお、上述の各情報に含まれる項目は例であり、これに限定するものではない。また、上記以外の項目が含まれていてもよい。
【0037】検索手段は、端末5から入力された情報に基づき、各データベース内の情報の検索を行う。設定手段は、端末5から送信された識別子11に基づき、閲覧権の設定を行う。管理手段は各種情報の管理を行う。
【0038】図6を参照しながら、本システムにおける概略動作について説明する。始めにユーザは識別子11付きの紙の書籍3を購入する(ステップ601)。次に、ユーザは識別子のデータを登録する(ステップ602)。
【0039】登録により、ユーザは電子書籍を閲覧するための閲覧権を取得する(ステップ603)。ユーザは閲覧権を取得した電子書籍を閲覧する(ステップ604)。また、ユーザ毎の電子書庫が設けられ、閲覧権を取得した電子書籍はこの電子書庫により管理される。
【0040】ここで、紙の書籍3の内容と、この紙の書籍3が有する識別子11により閲覧権が設定される電子書籍の内容とはほぼ同一とすることができる。これにより、紙の書籍から電子書籍への置換が容易になる。
【0041】以下では、本システムの詳細動作について主に端末5とサーバ9の動作に着目しながら説明する。まず、図7を参照しながら、ユーザ登録から閲覧権設定までの動作について説明する。
【0042】まずユーザは紙の書籍3を購入する。その後、ユーザは端末5よりサーバ9にアクセスし、所定のユーザ情報を入力して、送信し(ステップ701)、ユーザ登録作業を行う。
【0043】サーバ9では送信されたユーザ情報を受信し、ユーザデータベース19に保存する。そして、そのユーザ専用のユーザ書庫データベースを作成する(ステップ702)。
【0044】次にユーザは端末5から識別子11のデータを入力し、サーバ9へ送信する(ステップ703)。入力の際、識別子11の種類に応じた読み取り手段を用いて識別子11を入力する。例えば、文字列13を目視により読み取り、手入力する。あるいは、読み取り機17を使ってICチップ15のデータを読み取らせ、読み取り機17から端末5にデータ転送する。
【0045】サーバ9では識別子11を受信し、同じ識別子があるか識別子データベース23を検索手段により検索する(ステップ704)。識別子データベース23には登録済みの識別子のみ保存されているので、識別子データベース23にあれば、その識別子は登録されていることになる。なければ、未登録である。このようにして、送信された識別子が登録済みかどうか判断する(ステップ705)。
【0046】未登録の場合は、送信された識別子を識別子データベース23に新たに登録する。そしてユーザに該当する電子書籍の閲覧権を設定する(ステップ706)。
【0047】閲覧権の設定は例えば以下のように行う。まず、ユーザデータベース19を参照して、識別子を送信したユーザの書庫IDを取得する。次にユーザ書庫データベース21で、取得した書庫IDの書庫において該当する電子書籍を登録する。
【0048】ステップ705において、登録されている場合は、そのまま終了する。なお、一度ユーザ登録した後はステップ701〜702の動作は不要である。ユーザは端末5からサーバ9にアクセスした後、すぐにステップ703以降の閲覧権取得動作に進むことができる。
【0049】上記のように、端末5によりオンラインで閲覧権を取得することができる。なお、端末5により、オンラインで閲覧権の削除も行うことも可能である。
【0050】次に、図8を参照しながら、電子書籍を閲覧する際の動作について説明する。ユーザは端末5からサーバ9にアクセスする(ステップ801)。サーバ9は、ユーザデータベース19を参照してそのユーザ専用の書庫IDを取得する。次にユーザ書庫データベース21において、取得した書庫ID内の情報を参照する。そして、登録されている電子書籍、すなわちユーザが閲覧権を取得している電子書籍の一覧を取得し(ステップ802)、端末5へ送信する。
【0051】端末5では電子書籍の一覧を受信し、表示手段により表示する(ステップ803)。ユーザは表示された一覧から閲覧したい書籍を選択する(ステップ804)。サーバ9は電子書籍データベース25から選択された電子書籍を検索する(ステップ805)。
【0052】サーバ9ではユーザ書庫データベース21を参照し、提供した書籍にしおり情報や、書き込み情報があるかどうか調べる(ステップ806)。ない場合は、ステップ805により検索された電子書籍の内容を端末5に送信し、表示させる(ステップ807)。
【0053】しおり情報や、書き込み情報がある場合は、その情報を取得して、電子書籍の内容とともに端末5に送信し、電子書籍の内容に重ねてしおり情報や、書き込み情報を表示させる(ステップ808)。端末5では書籍の閲覧操作が行われる(ステップ809)。
【0054】閲覧中や閲覧終了後に、ユーザがしおり情報や書き込み情報を入力したい場合は(ステップ810)、しおりや書き込み情報を端末5からサーバ9に送信する。また、以前に入力したしおりや書き込み情報を削除したい場合も、同様に端末5からサーバ9に送信する。
【0055】サーバ9では送信された情報を受信し、ユーザ書庫データベース21に最新のしおり情報や書き込み情報を保存する(ステップ811)。しおり情報や書き込み情報の入力や削除がない場合はそのまま終了する。
【0056】以上述べたように、本実施の形態によれば、以下のような多数の効果が得られる。ユーザは紙の書籍の購入と共に電子書籍の閲覧権を同時に入手することができ、購入の手間を省くことができる。購入価格を適宜設定することにより、ユーザに割高感を感じにくくさせ、購入を促進させることも可能である。
【0057】紙の書籍と電子書籍を同内容のものとしておけば、紙の書籍を処分しても同内容の電子書籍を閲覧できる。よって、紙の書籍から電子書籍への置換を促進できる。また、置換により書籍関連の保管スペースを削減できる。
【0058】なお、上記のような電子書庫の考え方は、書籍に限らず、CD、ビデオ等の書籍以外のものにも適用可能である。例えば、ユーザは識別子付きのCD、ビデオ等を購入する。端末からサーバに保存されている同内容のCD、ビデオを閲覧可能にする閲覧権を、識別子により同様に設定することができる。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によれば、紙の書籍と電子書籍の閲覧権を同時に入手可能な電子書庫システム、サーバ、識別子付き書籍、プログラムおよび記憶媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子書庫システムの概略構成図
【図2】ユーザ情報の項目例
【図3】ユーザ書庫情報の項目例
【図4】識別子情報の項目例
【図5】電子書籍情報の項目例
【図6】電子書庫システムの概略動作を示すフローチャート
【図7】ユーザ登録から閲覧権設定までの動作を示すフローチャート
【図8】電子書籍を閲覧する動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1---------電子書庫システム
3---------紙の書籍
5---------端末
7---------ネットワーク
9---------サーバ
11---------識別子
13---------文字列
15---------ICチップ
17---------読み取り機
19---------ユーザデータベース
21---------ユーザ書庫データベース
23---------識別子データベース
25---------電子書籍データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】 識別子付き書籍と、端末と、前記端末とネットワークを介して接続されたサーバとを備えた電子書庫システムであって、前記端末は、前記識別子付き書籍の識別子を入力して前記サーバに送信する入力送信手段を具備し、前記サーバは、電子書籍情報を保持する電子書籍情報記憶手段と、前記端末から送信された前記識別子に基づき、前記端末から所定の前記電子書籍情報の閲覧を可能にする閲覧権の設定を行う設定手段と、を具備することを特徴とする電子書庫システム。
【請求項2】 前記サーバは、前記端末のユーザごとに割り当てられた書庫情報を保持する書庫情報記憶手段を具備し、前記閲覧権は前記電子書庫情報記憶手段により前記ユーザごとに管理されることを特徴とする請求項1に記載の電子書庫システム。
【請求項3】 前記端末は前記閲覧権を有する前記電子書籍情報に対して所望の情報を入力可能であり、前記書籍情報記憶手段は入力された前記所望の情報を保持することを特徴とする請求項1または2に記載の電子書庫システム。
【請求項4】 前記所望の情報は、閲覧中断箇所を示すしおり情報を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子書庫システム。
【請求項5】 前記識別子は、文字列、バーコード、磁気テープ、ICチップのいずれかから構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子書庫システム。
【請求項6】 前記端末は、前記識別子を読み取り可能な読み取り手段と接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電子書庫システム。
【請求項7】 前記識別子付き書籍の書籍内容と前記識別子により前記閲覧権を設定される電子書籍情報の内容とはほぼ同一であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電子書庫システム。
【請求項8】 識別子付き書籍の識別子を送信する端末と、前記端末とネットワークを介して接続されたサーバであって、電子書籍情報を保持する電子書籍情報記憶手段と、前記端末から送信された前記識別子に基づき、前記端末から所定の前記電子書籍情報の閲覧を可能にする閲覧権の設定を行う設定手段と、を具備することを特徴とするサーバ。
【請求項9】 前記端末のユーザごとに割り当てられた書庫情報を保持する書庫情報記憶手段をさらに具備し、前記閲覧権は前記電子書庫情報記憶手段により前記ユーザごとに管理されることを特徴とする請求項8に記載のサーバ。
【請求項10】 前記書籍情報記憶手段は、前記端末から入力された前記閲覧権を有する前記電子書籍情報に対する所望の情報を保持することを特徴とする請求項8または9に記載のサーバ。
【請求項11】 前記所望の情報は、閲覧中断箇所を示すしおり情報を有することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項12】 前記識別子付き書籍の書籍内容と前記識別子により前記閲覧権を設定される電子書籍情報の内容とはほぼ同一であることを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項13】 コンピュータをして請求項8から12のいずれか1項に記載ののサーバとして機能せしめることを特徴とするプログラム。
【請求項14】 請求項13に記載のプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項15】 識別子付き書籍と、端末と、前記端末とネットワークを介して接続されたサーバとを備えた電子書庫システムにおける識別子付き書籍であって、前記識別子付き書籍の識別子は、前記端末により前記サーバに送信され、前記サーバが有する所定の電子書籍情報を前記端末から閲覧可能にする閲覧権の設定に用いられることを特徴とする識別子付き書籍。
【請求項16】 前記識別子は、文字列、バーコード、磁気テープ、ICチップのいずれかから構成されることを特徴とする請求項15に記載の識別子付き書籍。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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