説明

電子機器、システムおよび制御方法

【課題】 ネットワークに接続された外部機器にコンテンツ配信する機能および家電機能を有する電子機器、システムおよび制御方法を提供する。
【解決手段】 ネットワーク機能付照明サーバはコンテンツを再生可能なネットワーク機能付AVプレーヤとネットワークを介して接続され家電機能部である照明部を有する。ネットワーク機能付照明サーバは、ネットワークAVプレーヤからの照明部にて実行される制御内容について示すコンテンツの配信要求に応じて、ネットワークAVプレーヤにこのコンテンツを送信する。さらに、ネットワーク機能付照明サーバは照明部をコンテンツに示されている制御内容に基づいて制御する。ネットワーク機能付AVプレーヤは照明部にて実行される制御内容について示すコンテンツを受信し再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、UPnP(Universal Plug and Play)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)などの既存のネットワーク技術をベースとしたDLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドライン準拠のAV機器やPCの開発が進んでいる。DLNAガイドラインに準拠している機器であれば、異なるメーカ間、異なる種類の機器の間で、映像、音楽、画像といったコンテンツの伝送が可能である。
【0003】
例えばLAN(Local Area Network)といったネットワークに、コンテンツを格納したサーバ機器と、サーバ機器に格納されるコンテンツを再生するクライアント機器とを接続する構成にしておくと、例えばクライアント機器から離れた場所に設置されているサーバ機器に格納されているコンテンツをネットワークを介してクライアント機器に伝送し、クライアント機器にて伝送されたコンテンツを再生することが可能である。
【0004】
一方、照明機器や洗濯機といった所謂家電機器をネットワークを介してリモート制御する方法について、近年、様々なリモート制御方法が提案されている。例えば、特許文献1に開示されているように、コンピュータがインターネットを介して家内に設置されているエアコン、ステレオ、テレビ、ビデオといった電気機器を制御するといった技術があった。
【特許文献1】特表2002−186067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、家内に設置されているエアコンといった所謂家電機器およびテレビ、ビデオといったAV機器をともに家外からリモートコントロールする方法が説明されている。
【0006】
しかしながら、今後、例えばDLNAガイドライン準拠のAV機器やPCのみならず、例えばDLNAガイドライン準拠の家電機器の開発が進み、家内にてAV機器やPCが接続されるネットワークに家電機器も同様に接続可能となれば、家電機器のリモートコントロール技術がさらに普及するであろうと予想される。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ネットワークに接続された外部機器にコンテンツ配信する機能および家電機能を有する電子機器、システムおよび制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る電子機器は、コンテンツを再生可能な外部機器とネットワークを介して接続され、家電機能部を有する電子機器において、前記外部機器からの要求に応じて、前記家電機能部にて実行される制御内容について示すコンテンツを前記外部機器に送信する送信手段と、前記コンテンツの前記外部機器への送信に応じて、前記コンテンツに示される前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
本発明に係るシステムは、家電機能部を有するサーバ機器とこのサーバ機器とネットワークを介して接続されるクライアント機器とで構成されるシステムにおいて、前記サーバ機器は、前記クライアント機器からの要求に応じて、前記家電機能部にて実行される制御内容について示すコンテンツを前記クライアント機器に送信する送信手段と、前記コンテンツの前記クライアント機器への送信に応じて、前記コンテンツに示される前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する制御手段と、を具備し、前記クライアント機器は、前記サーバ機器から送信された前記コンテンツを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記コンテンツを再生する再生手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る制御方法は、コンテンツを再生可能な外部機器とネットワークを介して接続され、家電機能部を有する電子機器にて実行される制御方法において、前記外部機器からの要求に応じて、前記家電機能部にて実行される制御内容について示すコンテンツを前記外部機器に送信し、前記コンテンツの前記外部機器への送信に応じて、前記コンテンツに示される前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する、ことを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
ネットワークに接続された外部機器にコンテンツ配信する機能および家電機能を有する電子機器、システムおよび制御方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、ホームネットワークシステムの構成の一例を示す図である。
【0013】
本ネットワークシステムは、ネットワーク照明サーバ1、第1のネットワークAV(Audio & Visual)サーバ2、第2のネットワークAV(Audio & Visual)サーバ3、HUB4、ネットワークAV(Audio & Visual)プレーヤ5とから構成される。ネットワーク照明サーバ1、第1のネットワークAVサーバ2、第2のネットワークAVサーバ3およびネットワークAVプレーヤ5はHUB4に接続されている。また、ネットワークAVプレーや5にはディスプレイ6が接続されている。
【0014】
ネットワークAVプレーヤ5は、ネットワーク照明サーバ1、第1のネットワークAVサーバ2および第2のネットワークAVサーバ3から伝送されるコンテンツデータを受信する。
【0015】
ネットワーク照明サーバ1はネットワーク機能が実装された家電機器であり、家電機能である照明機能およびネットワーク機能を有する。ネットワーク照明サーバ1は、ネットワークに接続されている電子機器に対して、ネットワーク照明サーバ1の有する照明機能を示すコンテンツデータを送信する。このネットワーク照明サーバ1から送信されるコンテンツデータについては後述にて詳細に説明する。
【0016】
第1のネットワークAVサーバ2および第2のネットワークAVサーバ3は、映像、音楽、画像といったコンテンツデータをネットワークに接続されている機器に送信する機能を有する。第1のネットワークAVサーバ2、第2のネットワークAVサーバ3として、例えば、DVDドライブやハードディスクドライブといった記憶媒体を搭載したパーソナルコンピュータやデジタルテレビ、ハードディスクレコーダ等が挙げられる。
【0017】
ネットワーク照明サーバ1、第1のネットワークAVサーバ2および第2のネットワークAVサーバ3は、例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインに準拠したDMS(Digital Media Server)の役割を有する。DLNAガイドラインでは、機器メーカを問わず機器間におけるネットワークを介した相互接続性が取り決められている。
【0018】
ネットワークAVプレーヤ5は、ネットワーク照明サーバ1、第1のネットワークAVサーバ2および第2のネットワークAVサーバ3といったネットワークに接続されている機器から伝送されるコンテンツデータを受信し、これらの受信したコンテンツデータを再生してディスプレイ6に表示する。ネットワークAVプレーヤ5は、例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインに準拠したDMP(Digital Media Player)の役割を有する。
【0019】
図2は、ネットワーク照明サーバ1のシステムブロックの一例を示した図である。
【0020】
ネットワーク照明サーバ1は、家電機能部10とネットワーク機能部20とから構成される。
【0021】
家電機能部10は、照明部11と照明部11を制御するコントローラ12とから構成される。例えば、ネットワーク照明サーバ1といった照明機器の場合、電球、蛍光灯、LED等が照明部11に相当する。
【0022】
コントローラ12は、コントローラ12に接続されている操作スイッチ13のユーザによる操作に応じて、スイッチON/OFF、電圧値、電流値等を制御することにより、照明部11を制御する。例えばネットワーク照明サーバ1といった照明機器の場合、コントローラ12は照明のON/OFF、光度の調節等を行う。また、コントローラ12は、後述にて説明するネットワーク機能部20との通信機能を有し、ユーザによる操作スイッチ13の操作による指示だけではなく、ネットワーク機能部20による制御内容の指示を受けつける。
【0023】
ネットワーク機能部20は、CPU21、RAM22、NV(Non-Volatile:不揮発性)メモリ23、HDD24、ネットワークインタフェース25、Bus Bridge26等がバスで接続された構成となっている。
【0024】
CPU21はネットワーク機能部20全体を制御する。RAM22にはHDD24に格納されているデータ等がCPU21によって展開される。NVメモリ23にはブートイメージが格納されている。HDD24にはプログラム等のデータが格納される。ネットワークインタフェース25にはネットワークケーブルコネクタ27が接続される。ネットワークケーブルコネクタ27にはユーザによってネットワークケーブルが接続される。Bus Bridge26はコントローラ12と接続され、ネットワーク機能部20と家電機能部10とを接続する。
【0025】
ネットワーク機能部20は、DLNAのガイドラインに準拠した、サーバ(DMS:Digital Media Server)機能を実現する。
【0026】
ネットワーク機能部20によって実現されるサーバ機能によって、家電機能部10にて実現される家電機能について示すコンテンツ(以下、家電機能表示コンテンツと称す。)がネットワークに接続された電子機器、例えば図1を用いて説明したネットワークAVプレーヤ5に伝送される。
【0027】
家電機能部10にて実現される家電機能について示すコンテンツは、ネットワーク照明サーバ1の場合、家電機能部10にて実現される機能は照明機能であるので、照明機能について示すコンテンツ、例えば照明部11を"全点灯"、照明部11の点灯度を"点灯50%"、照明部11の点灯度を"点灯5%"、照明部11を"消灯"といった"照明の点灯度合"を示すコンテンツである。家電機能表示コンテンツとして、実画像、アニメーション、文字、ナレーションといった内容(これらの組み合わせも可)が考えられる。尚、このコンテンツは例えばHDD24に格納されている。
【0028】
図3は、ネットワーク照明サーバ1の有する家電機能表示コンテンツと照明部11へ送信される制御コマンドとの関係を示すテーブルの一例を示す図である。
【0029】
図3に示されるテーブルtab1はHDD24またはNVメモリ23に格納されており、CPU21によってRAM22に展開される。
【0030】
テーブルtab1は、家電機能部10にて実現される機能について示すコンテンツ(家電機能表示コンテンツ)とこの家電機能表示コンテンツがネットワークに接続されている電子機器に伝送された場合に家電機能部10内のコントローラ12へ送信されるコマンドとを対応づけている。
【0031】
例えば、"家電機能表示コンテンツ"の値が"全点灯"と"家電機器へのコマンド"の値が"COMMAND A"とが対応付けられている。
【0032】
このテーブルtab1の内容にしたがって、ネットワーク照明サーバ1のCPU21が"全点灯"という内容の"家電機能表示コンテンツ"をネットワークAVプレーヤ5に伝送する場合、CPU21はコントローラ12へ「COMMAND A」というコマンドを伝送する。
【0033】
なお、コントローラ12が図3にて説明されている各コマンドを受信した場合に、家電制御部10のコントローラ12がどのように照明部11といった被制御機能部を制御するかについては、あらかじめ定義されている。次に、ネットワーク照明サーバ1およびネットワークAVプレーヤ5にて行われる制御について説明する。
【0034】
図4は、ネットワークAVプレーヤ5を使用してネットワークに接続されているネットワーク照明サーバ1を制御する手順の一例を示す流れ図である。
【0035】
図5は、ネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイ6に表示される、ネットワークに接続されているサーバ機器一覧を示す画面の一例を示す図である。
【0036】
図6は、ネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイ6に表示される、ネットワーク照明サーバ1が有する家電機能表示コンテンツの一覧を示す画面の一例を示す図である。
【0037】
ユーザはネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイ6に表示されるGUI(Graphical User Interface)を使用して、ネットワーク照明サーバ1を制御する。このGUIの一例としては、図5に示すように、ネットワークに接続されている例えば「サーバ機器一覧」を示す画面dis1である。図5では、ネットワーク照明サーバ1、第1のネットワークAVサーバ2および第2のネットワークAVサーバ3の3機器がネットワークに接続されていることを示している。
【0038】
ユーザは「サーバ機器一覧」から、操作対象のサーバ機器を選択する。例えば、ユーザはネットワーク照明サーバ1を選択する。「サーバ機器一覧」の中から該当のサーバ機器の選択は、ネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイ6に表示されるGUIをリモコン等使用して行われる。
【0039】
ユーザの機器選択操作に応じて、ネットワークAVプレーヤ5は操作対象となるサーバ機器を選択する(ステップ S100)。
【0040】
さらに、図6に示すように、ネットワークAVプレーヤ5はディスプレイ6に、ステップS106にて選択したサーバ機器の有する「家電機能表示コンテンツの一覧」を表示する。例えば、ユーザがステップS106にて、ネットワーク照明サーバ1を選択した場合、ディスプレイ6にネットワーク照明サーバ1が有する「家電機能表示コンテンツの一覧」を表示する(ステップ S101)。
【0041】
ユーザは、「家電機能表示コンテンツの一覧」から、ネットワーク照明サーバ1に実行させたい動作を示すコンテンツを選択する。例えば、ネットワーク照明サーバ11の照明部11を完全に点灯させたい場合、ユーザは「全点灯」コンテンツを、照明部11を50%の点灯にしたい場合、「点灯50%」コンテンツを選択する。
【0042】
ユーザによる、ディスプレイ6に表示されている「家電機能表示コンテンツ一覧」からの家電機能表示コンテンツの選択操作に応じて、ネットワークAVプレーヤ5は、ネットワーク照明サーバ1に対して、選択された家電機能表示コンテンツをネットワークAVプレーヤ5に伝送するよう要求する(ステップ S102)。
【0043】
ネットワーク照明サーバ1のCPU21は、ネットワークAVプレーヤ5からの家電機能表示コンテンツ伝送の要求を受け付ける(ステップ S103)。
【0044】
ネットワーク照明サーバ1のCPU21は、ネットワークAVプレーヤ5から伝送要求を受けた家電機能表示コンテンツをHDD24から読み出し、パケットに分割して、ネットワークAVプレーヤ5に伝送を開始する(ステップ S104)。
【0045】
ネットワーク照明サーバ1のCPU21は、ネットワークAVプレーヤ5に対して家電機能表示コンテンツを伝送開始すると、ネットワークAVプレーヤ5へのコンテンツ伝送時間の計測を開始する(ステップ S105)。計測した時間が所定の時間を越えた場合(ステップ S106 Yes)、すなわち、ネットワーク照明サーバ1のCPU21が所定の時間に亘ってネットワークAVプレーヤ5にコンテンツを伝送した後、ネットワーク照明サーバ1のCPU21は、図3を用いて説明したテーブルを参照して、ネットワークAVプレーヤ5に伝送した家電機能表示コンテンツに対応するコマンドを、家電機能部10のコントローラ12に送る(ステップ S107)。
【0046】
家電機能部10のコントローラ12は、ステップS107にて送られたコマンドを受け取ると、コマンドの内容に基づいて照明部11を制御する(ステップ S108)。例えば、コントローラ12が「全点灯」コンテンツに対応づけられているコマンドを受け取ると、コントローラ12は照明部11を全点灯制御する。
【0047】
ネットワークAVプレーヤ5は、ネットワーク照明サーバ1から送られてきた家電機能表示コンテンツを再生し、再生した映像データをディスプレイ6に表示する(ステップ S109)。ディスプレイ6に表示される再生中の映像データは、照明部11にて行われている制御(例えば「全点灯」など)がユーザに分かりやすく伝わるよう、実映像、アニメーション、文字、ナレーション等を組み号わせて作られた映像データであることが好ましい。
【0048】
ところで、ネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイ6に表示される家電機能表示コンテンツ一覧の一つとして、プレビュー画像(サムネール画像とも呼ぶ)がある。
【0049】
家電機能表示コンテンツ一覧としてプレビュー画像をネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイ6に表示する場合に、ネットワーク照明サーバ1といったネットワーク機能付家電機器に対して例えば家電機能表示コンテンツの一部の伝送を要求し、受信した家電機能表示コンテンツの一部を用いてプレビュー画像を作成するネットワークAVプレーヤがある。
【0050】
ディスプレイ6に表示されるプレビュー画像の作成のために、ネットワークAVプレーヤ5からネットワーク照明サーバ1といったネットワーク機能付家電機器に家電機能表示コンテンツの一部の伝送要求が出される一例として、ネットワークAVプレーヤ5がネットワーク照明サーバ1に対して、「全点灯」「点灯50%」「点灯5%」「消灯」夫々の家電機能表示コンテンツの一部をネットワークAVプレーヤ5に伝送するように連続して要求する。
【0051】
もし、ネットワーク照明サーバ1が、ネットワークAVプレーヤ5から送信された家電機能表示コンテンツの一部の伝送要求を受け取った後、ネットワークAVプレーヤ5に家電機能表示コンテンツの一部の伝送を開始するとともに、ネットワーク照明サーバ1の照明部11の制御を行う場合、ネットワーク照明サーバ1は、ネットワークAVプレーヤ5からの夫々の家電機能表示コンテンツの一部の伝送要求に応じて、コントローラ12を用いて照明部11を制御する。この場合、照明部11は連続して「全点灯」「点灯50%」「点灯5%」「消灯」することになる。このように、ネットワークAVプレーヤ5がプレビュー画像を作成するために、ユーザの意図に反して、ネットワーク照明サーバ1といったネットワーク機能付家電機器が制御されてしまうことになる。
【0052】
しかしながら、図4を用いて説明した流れ図のステップS105、ステップS106およびステップS107にて説明したとおり、ネットワーク照明サーバ1の構成を、ネットワークAVプレーヤ5に家電機能表示コンテンツを伝送開始すると、ネットワークAVプレーヤ5へのコンテンツ伝送時間を計測開始し、計測した時間が所定の時間を越えた場合にネットワークAVプレーヤ5から伝送要求を受けた家電機能表示コンテンツに対応するコマンドを家電機能部10のコントローラ12に送る構成にすることで、ネットワークAVプレーヤ5がプレビュー画像を作成するためにネットワーク照明サーバ1がネットワークAVプレーヤ5に家電機能表示コンテンツの一部を伝送してもネットワーク照明サーバ1の照明部11が制御されることを防ぐことが可能となる。
【0053】
すなわち、ステップS106、ステップS107にて説明した、ネットワークAVプレーヤ5へのコンテンツ伝送時間を計測し、計測されたネットワークAVプレーヤ5へのコンテンツ伝送時間と所定の時間とを比較する処理において、所定の時間を家電機能表示コンテンツの一部の伝送時間よりも長く設定しておくことで、ネットワーク照明サーバ1といったネットワーク機能付家電機器がネットワークAVプレーヤ5から第1の家電機能表示コンテンツの一部の伝送要求を受けとり第1の家電機能表示コンテンツのネットワークAVプレーヤ5への伝送処理を終えた後、第1の家電機能表示コンテンツに対応づけられたコマンドをネットワーク照明サーバ1といったネットワーク機能付家電機器の家電機能部への送信を行うタイミングに達していないので、ネットワークAVプレーヤ5から第2の家電機能表示コンテンツの一部の伝送要求を受け取り第2の家電機能表示コンテンツの一部のネットワークAVプレーヤ5への伝送処理を開始するので、プレビュー画像を作成するために家電機能表示コンテンツの一部を連続的にネットワーク機能付家電機器からネットワークAVプレーヤ5に伝送しても、ネットワーク機能付家電機器側で連続的に家電機能の制御が行われることは無い。
【0054】
上述では、ネットワークAVプレーヤ5がネットワーク照明サーバ1といったネットワーク機能付家電機器から伝送された家電機能表示コンテンツを用いてプレビュー画像を作成する方法を説明したが、ネットワーク機能付家電機器に家電機能表示コンテンツとは異なる別データとして予めプレビュー画像を設けておくことで、ネットワーク機能付家電機器からネットワークAVプレーヤ5に家電機能表示コンテンツを伝送すること無くプレビュー画像を伝送することで、ネットワーク機能付家電機器の家電機能部(例えばネットワーク照明サーバならば照明部11)の制御を行わない構成であってもよい。
【0055】
さらに、ネットワーク機能付家電機器が保有している家電機能表示コンテンツの一覧をネットワークAVプレーヤ5が取得要求した場合に、ネットワーク機能付家電機器はネットワークAVプレーヤ5に対して家電機能表示コンテンツとは異なるプレビュー画像も有していることを通知する構成であってもよい。
【0056】
この場合、ネットワークAVプレーヤ5は、ネットワーク機能付家電機器が家電機能表示コンテンツ一覧用のプレビュー画像を有していることを認識できるので、ネットワークAVプレーヤ5は家電機能表示コンテンツの一覧表示のためにネットワーク機能付家電機器にプレビュー画像の伝送を要求する。したがって、ネットワークAVプレーヤ5はネットワーク機能付家電機器に対してプレビュー画像を作成するための家電機能表示コンテンツの伝送を要求していないので、ユーザの意図に反するネットワーク機能付家電機器側にて行われる家電機能部の制御を避けることが可能となる。
【0057】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】ホームネットワークシステムの構成の一例を示す図。
【図2】ネットワーク照明サーバ1のシステムブロックの一例を示した図。
【図3】ネットワーク照明サーバ1の有する家電機能表示コンテンツと照明部11へ送信される制御コマンドとの関係を示すテーブルの一例を示す図。
【図4】ネットワークAVプレーヤ5を使用して、ネットワークに接続されているネットワーク照明サーバ1を制御する手順の一例を示す流れ図。
【図5】ネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイに表示される、ネットワークに接続されているサーバ機器一覧を示す画面の一例を示す図。
【図6】ネットワークAVプレーヤ5に設けられるディスプレイに表示される、ネットワーク照明サーバ1が有する家電機能表示コンテンツの一覧を示す画面の一例を示す図。
【符号の説明】
【0059】
1…ネットワーク照明サーバ、2…第1のネットワークAVサーバ、
3…第2のネットワークAVサーバ、4…HUB、5…ネットワークAVプレーヤ、
6…ディスプレイ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生可能な外部機器とネットワークを介して接続され、家電機能部を有する電子機器において、
前記外部機器からの要求に応じて、前記家電機能部にて実行される制御内容について示すコンテンツを前記外部機器に送信する送信手段と、
前記コンテンツの前記外部機器への送信に応じて、前記コンテンツに示される前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記送信手段による前記コンテンツの前記外部機器への送信を開始し所定の時間が経過した後に、前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する手段であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記所定の時間は、前記送信手段による前記コンテンツの一部の前記外部機器への送信に要する時間よりも長い時間であることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
家電機能部を有するサーバ機器とこのサーバ機器とネットワークを介して接続されるクライアント機器とで構成されるシステムにおいて、
前記サーバ機器は、
前記クライアント機器からの要求に応じて、前記家電機能部にて実行される制御内容について示すコンテンツを前記クライアント機器に送信する送信手段と、
前記コンテンツの前記クライアント機器への送信に応じて、前記コンテンツに示される前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する制御手段と、を具備し、
前記クライアント機器は、
前記サーバ機器から送信された前記コンテンツを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記コンテンツを再生する再生手段と、
を具備することを特徴とするシステム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記送信手段による前記コンテンツの前記外部機器への送信を開始し所定の時間が経過した後に、前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する手段であることを特徴とする請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記所定の時間は、前記送信手段による前記コンテンツの一部の前記外部機器への送信に要する時間よりも長い時間であることを特徴とする請求項5記載のシステム。
【請求項7】
コンテンツを再生可能な外部機器とネットワークを介して接続され、家電機能部を有する電子機器にて実行される制御方法において、
前記外部機器からの要求に応じて、前記家電機能部にて実行される制御内容について示すコンテンツを前記外部機器に送信し、
前記コンテンツの前記外部機器への送信に応じて、前記コンテンツに示される前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御する、
ことを具備することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
前記コンテンツの前記外部機器への送信を開始し所定の時間が経過した後に、前記制御内容に基づいて前記家電機能部を制御することを特徴とする請求項7記載の制御方法。
【請求項9】
前記所定の時間は、前記コンテンツの一部の前記外部機器への送信に要する時間よりも長い時間であることを特徴とする請求項8記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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