説明

電子機器、プログラム及び電子機器操作システム

【課題】製造コストの増加を抑えつつ、リモコンの混信を防止する。
【解決手段】リモコン3の表面のうち、当該リモコン3を操作するときに電子機器2側に向けられる領域には、当該リモコン3に固有の識別記号35が形成されている。リモコン3から発信される操作信号によって操作される電子機器2は、リモコン3から操作信号を受信する受信部20と、カメラ21と、当該電子機器2に対応するリモコン3の識別記号35を記憶する関連付け記号テーブル241と、受信部20がリモコン3からの操作信号を受信したときに、カメラ21を介して撮影される当該リモコン3の識別記号35と、関連付け記号テーブル241によって記憶された識別記号35とを比較し、これらの識別記号35が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する制御部25と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、プログラム及び電子機器操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルフォトフレームやデジタルサイネージのような画像表示装置にはカメラが具備されるようになっている。このような画像表示装置では、閲覧者の有無を検知して誰もいない時に表示をオフにしたり、子供が近づいたら警告を出したり、住人不在時に保安用に録画を行ったり、閲覧者を識別して表示を切り替えたりすることが可能となっている。
【0003】
ところで、画像表示装置を複数台並べた状態において、赤外線等の無線信号による遠隔操作機器(以下、「リモコン」という。)で何れかの画像表示装置を操作する場合には、操作信号が混信する結果、意図しない他の画像表示装置まで同じように操作してしまう問題がある。
【0004】
このような問題を解決する技術として、近年では、各画像表示装置の受信周波数を変えておき、リモコンに周波数切り替え装置を設ける技術が提案されている。また、リモコンから送信される信号内に画像表示装置の識別コードを含ませる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−103901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、制御構成が複雑化するため、装置の製造コストが嵩んでしまう。
【0007】
本発明の課題は、製造コストの増加を抑えつつ、リモコンの混信を防止することのできる電子機器、プログラム及び電子機器操作システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
リモコンから発信される操作信号によって操作される電子機器において、
前記リモコンの表面のうち、当該リモコンを操作するときに当該電子機器側に向けられる領域には、
当該リモコンに固有の識別記号が形成されており、
当該電子機器は、
前記リモコンから前記操作信号を受信する受信手段と、
撮像手段と、
当該電子機器に対応する前記リモコンの識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号と、前記識別記号記憶手段によって記憶された識別記号とを比較し、これらの識別記号が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する処理実行手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、製造コストの増加を抑えつつ、リモコンの混信を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】電子機器操作システムの概略構成を示す斜視図である。
【図2】リモコンの概略構成を示す斜視図である。
【図3】電子機器の機能構成を示すブロック図である。
【図4】リモコン関連付けモード処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】操作モード処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0012】
[1.電子機器操作システムの構成]
図1は、電子機器操作システム1の概略構成を示す概念図である。
この図に示すように、電子機器操作システム1は、リモコン3と、電子機器2とを備えている。なお、この図では、2組の電子機器操作システム1が図示されている。
【0013】
[2.リモコン]
リモコン3は、図2(a)に示すように、ユーザから各種処理の指示操作を受けるためのキー群30と、キー群30に対する操作に応じた操作信号を発信する発信部31等とを有している。ここで、本実施の形態における発信部31は、信号の発信源であり、操作信号として赤外線の信号を発信するようになっている。
【0014】
このリモコン3の表面のうち、当該リモコン3を操作するときに電子機器2の側に向けられる領域(以下、機器対向領域とする)には、識別記号35が形成されている。この識別記号35は、リモコン3に固有の形態を有しており、リモコン3ごとに異なっている。より具体的には、この識別記号35は、例えば図2(a)〜図2(d)に示すように、円や三角形、四角形、星型の凸状に形成される。但し、識別記号35が異なるとは、形状が異なる場合に限らず、同形状で色のみが異なる場合も含む。従って、リモコン3ごとに機器対向領域が別々の色で塗られている場合であっても、各リモコン3の機器対向領域には固有の識別記号35が形成されていることとなる。
【0015】
この識別記号35の形成位置は、発信部31から所定の範囲内(例えば10cm以内)となっている。
【0016】
[3.電子機器]
電子機器2は、図1に示すように、リモコン3から発信される操作信号によって操作される機器であり、本実施の形態においては、フォトフレームとなっている。
この電子機器2は、図1,図3に示すように、受信部20と、カメラ21と、ディスプレイ22と、入力部23と、記憶部24と、制御部25と、を備えて構成されている。なお、図1では、図示の簡略化のため、受信部20やカメラ21等を省略している。
【0017】
受信部20は、リモコン3の発信部31から発信される操作信号を受信するようになっている。
【0018】
カメラ21は、手前側に向いた状態で受信部20の近傍に設けられており、リモコン3から操作信号が発信される場合に、撮像を行うようになっている。このカメラ21は、発信部31を撮影可能となっている。
【0019】
ディスプレイ22は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等により構成されており、制御部25からの表示信号に従って各種情報を表示するようになっている。
【0020】
入力部23は、ユーザから各種処理の指示操作を受けるためのキー群230を有している。なお、図1では、図示の簡略化のため、キー群230を省略している。
【0021】
記憶部24は、ROM(Read Only Memory)等により構成される不揮発性のメモリであり、各種プログラム及び各種データを記憶している。具体的には、記憶部24は、本発明に係るプログラムとしての操作制御プログラム240と、関連付け記号テーブル241等を記憶している。
【0022】
操作制御プログラム240は、後述のリモコン関連付けモード処理(図4参照)及び操作モード処理(図5参照)を制御部25に実行させるためのプログラムである。
【0023】
関連付け記号テーブル241は、自機の電子機器2に対応するリモコン3の識別記号35(以下、関連付け記号35Kとする)を記憶するようになっている。
【0024】
制御部25は、電子機器2の各部を中央制御する。具体的には、制御部25は、記憶部24に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0025】
[4.電子機器操作システムの動作]
続いて、電子機器操作システム1の動作について説明する。
【0026】
[4−1.リモコン関連付けモード処理]
図4は、リモコン関連付けモード処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、このリモコン関連付けモード処理は、ユーザにより入力部23あるいはリモコン3のキー群30を介してリモコン関連付けモード処理の実行指示が入力されると、記憶部24から操作制御プログラム240が読み出されて展開される結果、当該操作制御プログラム240と制御部25との協働によって実行される。
【0027】
このリモコン関連付けモード処理においては、まず制御部25は、リモコン3から信号を受信したか否かを判定し(ステップS1)、受信しないと判定した場合(ステップS1;No)には、当該ステップS1の処理を繰り返す。
【0028】
また、ステップS1においてリモコン3から操作信号を受信したと判定した場合(ステップS1;Yes)には、制御部25は、カメラ21に撮影を行わせ(ステップS2)、操作信号の発生位置の近傍にリモコン3の識別記号35が存在するか否かを判定する(ステップS3)。なお、ステップS2においては、操作信号の受信から撮影までに時間が掛かり過ぎると操作信号の発信が終了して発信位置が特定できなくなってしまい、識別記号35が撮影されなくなってしまうため、操作信号の受信から近いタイミングで撮影を行うことが好ましい。
【0029】
このステップS3において操作信号の発生位置の近傍にリモコン3の識別記号35が存在しないと判定した場合(ステップS3;No)には、制御部25は、識別記号35が撮影されなかった旨の報知メッセージをディスプレイ22に表示させた後(ステップS4)、上述のステップS1に移行する。
【0030】
また、ステップS3において操作信号の発生位置の近傍にリモコン3の識別記号35が存在すると判定した場合(ステップS3;Yes)には、制御部25は、認識される識別記号35を関連付け記号35Kとして関連付け記号テーブル241に記憶させ(ステップS5)、リモコン関連付けモード処理を終了する。
【0031】
[4−2.操作モード処理]
図5は、操作モード処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この操作モード処理は、ユーザにより入力部23を介して操作モード処理の実行指示が入力されると、記憶部24から操作制御プログラム240が読み出されて展開される結果、当該操作制御プログラム240と制御部25との協働によって実行される。
【0032】
この操作モード処理においてまず制御部25は、リモコン3から操作信号を受信したか否かを判定し(ステップT1)、受信しないと判定した場合(ステップT1;No)には、当該ステップT1の処理を繰り返す。
【0033】
また、ステップT1においてリモコン3から操作信号を受信したと判定した場合(ステップT1;Yes)には、制御部25は、カメラ21に撮影を行わせ(ステップT2)、操作信号の発生位置、つまり発信部31から所定の範囲内にリモコン3の識別記号35が存在するか否かを判定する(ステップT3)。なお、本実施の形態においては、このとき受信した操作信号がリモコン関連付けモード処理の実行を指示する信号である場合には、制御部25は、操作モード処理を終了してリモコン関連付けモード処理の実行を開始するようになっている。
【0034】
このステップT3において操作信号の発生位置から所定の範囲内にリモコン3の識別記号35が存在しないと判定した場合(ステップT3;No)には、制御部25は、操作信号に応じた処理を実行せずに、上述のステップT1に移行する。
【0035】
また、ステップT3において操作信号の発生位置から所定の範囲内にリモコン3の識別記号35が存在すると判定した場合(ステップT3;Yes)には、制御部25は、認識された識別記号35が関連付け記号35Kと一致するか否かを判定し(ステップT4)、一致しないと判定した場合(ステップT4;No)には、操作信号に応じた処理を実行せずに、上述のステップT1に移行する。
【0036】
また、ステップT4において認識された識別記号35が関連付け記号35Kと一致すると判定した場合(ステップT4;Yes)には、制御部25は、受信した操作信号に応じた処理を実行し(ステップT5)、操作モード処理を終了する。これにより、リモコン3からの操作信号を受信したときに、カメラ21を介して撮影される当該リモコン3の識別記号35と、関連付け記号テーブル241に記憶された関連付け記号35Kとが一致する場合には、当該操作信号に応じた処理が実行されることとなる。
【0037】
以上、本実施の形態によれば、図2や、図5のステップT2,T4,T5等に示したように、リモコン3の機器対向領域には、当該リモコン3に固有の識別記号35が形成されており、リモコン3からの操作信号を電子機器2が受信したときには、カメラ21により撮影される当該リモコン3の識別記号35と、予め記憶された関連付け記号35Kとを比較し、これらの記号35,35Kが一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行するので、操作信号の周波数を変えたり、操作信号内に識別コードを含ませたりする従来の場合と比較して、簡易な構成でリモコン3の混信を防止することができる。従って、製造コストの増加を抑えつつ、リモコン3の混信を防止することができる。
【0038】
また、図4のステップS4に示したように、リモコン関連付けモード処理ではリモコン3からの操作信号を受信したときに、識別記号35がカメラ21で撮影されないと、その旨がユーザに報知されるので、関連付け記号35Kが記憶されていないことをユーザに報知することができる。
【0039】
また、図5のステップT3に示したように、カメラ21は操作信号の発信部31を撮影可能であり、カメラ21で撮影される識別記号35として、発信部31から所定範囲内に存在する識別記号を用いるので、操作信号の送信部分を撮影によって特定し、機器対向領域の識別記号35を確実に撮影することができる。
【0040】
なお、上記の実施の形態における電子機器操作システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0041】
例えば、本発明に係る電子機器をフォトフレームとして説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る操作制御プログラム240は、電子機器に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
【0042】
また、リモコン3がキー群30として物理的なキーを有することとして説明したが、タッチパネル等で実現されるソフトキー(ソフトウェアキー)を有することとしても良い。
【0043】
また、リモコン3から発信される操作信号を赤外線の信号として説明したが、可視光線など、他の波長の信号としても良い。ここで、操作信号が可視光線の信号である場合には、カメラ21は可視光の撮影ができれば良い。
【0044】
また、リモコン関連付けモード処理においてはリモコン3からの操作信号の受信直後にカメラ21で撮影を行うこととして説明したが、カメラ21で常時撮影し続けておき、操作信号の受信と同時に撮影された画像を抜き出して使用することとしても良い。
【0045】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
リモコンから発信される操作信号によって操作される電子機器において、
前記リモコンの表面のうち、当該リモコンを操作するときに当該電子機器側に向けられる領域には、
当該リモコンに固有の識別記号が形成されており、
当該電子機器は、
前記リモコンから前記操作信号を受信する受信手段と、
撮像手段と、
当該電子機器に対応する前記リモコンの識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号と、前記識別記号記憶手段によって記憶された識別記号とを比較し、これらの識別記号が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する処理実行手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
請求項1記載の電子機器において、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、ユーザ操作に基づいて、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号を前記識別記号記憶手段に記憶させる識別記号記憶制御手段を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項3>
請求項2記載の電子機器において、
前記識別記号記憶制御手段は、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段によって識別記号が撮影されない場合には、その旨をユーザに報知する処理を実行することを特徴とする電子機器。
<請求項4>
請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
前記撮像手段は、前記操作信号の発信源を撮影可能であり、
前記処理実行手段は、前記撮像手段を介して撮影される前記リモコンの識別記号として、前記発信源から所定範囲内に存在する識別記号を用いることを特徴とする電子機器。
<請求項5>
リモコンから発信される操作信号によって操作されるコンピュータに実行されるプログラムにおいて、
前記リモコンの表面のうち、当該リモコンを操作するときに前記コンピュータ側に向けられる領域には、
当該リモコンに固有の識別記号が形成されており、
前記コンピュータに、
前記リモコンから前記操作信号を受信する受信機能と、
撮像機能と、
当該電子機器に対応する前記リモコンの識別記号を記憶する識別記号記憶機能と、
前記受信機能によって前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号と、前記識別記号記憶機能によって記憶された識別記号とを比較し、これらの識別記号が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する処理実行機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項6>
操作信号を発信するリモコンと、
前記操作信号によって操作される電子機器とを備える電子機器操作システムにおいて、
前記リモコンの表面のうち、当該リモコンを操作するときに前記電子機器側に向けられる領域には、
当該リモコンに固有の識別記号が形成されており、
前記電子機器は、
前記リモコンから前記操作信号を受信する受信手段と、
撮像手段と、
当該電子機器に対応する前記リモコンの識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号と、前記識別記号記憶手段によって記憶された識別記号とを比較し、これらの識別記号が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する処理実行手段と、
を有することを特徴とする電子機器操作システム。
<請求項7>
請求項6記載の電子機器操作システムにおいて、
前記電子機器は、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、ユーザ操作に基づいて、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号を前記識別記号記憶手段に記憶させる識別記号記憶制御手段を有することを特徴とする電子機器操作システム。
<請求項8>
請求項7記載の電子機器において、
前記識別記号記憶制御手段は、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段によって識別記号が撮影されない場合には、その旨をユーザに報知する処理を実行することを特徴とする電子機器操作システム。
<請求項9>
請求項6〜8の何れか一項に記載の電子機器操作システムにおいて、
前記撮像手段は、前記操作信号の発信源を撮影可能であり、
前記処理実行手段は、前記撮像手段を介して撮影される前記リモコンの識別記号として、前記発信源から所定範囲内に存在する識別記号を用いることを特徴とする電子機器操作システム。
【符号の説明】
【0046】
1 電子機器操作システム
2 電子機器
3 リモコン
20 受信部
21 カメラ
25 制御部
35 識別記号
240 操作制御プログラム
241 関連付け記号テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモコンから発信される操作信号によって操作される電子機器において、
前記リモコンの表面のうち、当該リモコンを操作するときに当該電子機器側に向けられる領域には、
当該リモコンに固有の識別記号が形成されており、
当該電子機器は、
前記リモコンから前記操作信号を受信する受信手段と、
撮像手段と、
当該電子機器に対応する前記リモコンの識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号と、前記識別記号記憶手段によって記憶された識別記号とを比較し、これらの識別記号が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する処理実行手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の電子機器において、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、ユーザ操作に基づいて、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号を前記識別記号記憶手段に記憶させる識別記号記憶制御手段を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項2記載の電子機器において、
前記識別記号記憶制御手段は、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段によって識別記号が撮影されない場合には、その旨をユーザに報知する処理を実行することを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
前記撮像手段は、前記操作信号の発信源を撮影可能であり、
前記処理実行手段は、前記撮像手段を介して撮影される前記リモコンの識別記号として、前記発信源から所定範囲内に存在する識別記号を用いることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
リモコンから発信される操作信号によって操作されるコンピュータに実行されるプログラムにおいて、
前記リモコンの表面のうち、当該リモコンを操作するときに前記コンピュータ側に向けられる領域には、
当該リモコンに固有の識別記号が形成されており、
前記コンピュータに、
前記リモコンから前記操作信号を受信する受信機能と、
撮像機能と、
当該電子機器に対応する前記リモコンの識別記号を記憶する識別記号記憶機能と、
前記受信機能によって前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号と、前記識別記号記憶機能によって記憶された識別記号とを比較し、これらの識別記号が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する処理実行機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
操作信号を発信するリモコンと、
前記操作信号によって操作される電子機器とを備える電子機器操作システムにおいて、
前記リモコンの表面のうち、当該リモコンを操作するときに前記電子機器側に向けられる領域には、
当該リモコンに固有の識別記号が形成されており、
前記電子機器は、
前記リモコンから前記操作信号を受信する受信手段と、
撮像手段と、
当該電子機器に対応する前記リモコンの識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号と、前記識別記号記憶手段によって記憶された識別記号とを比較し、これらの識別記号が一致する場合に当該操作信号に応じた処理を実行する処理実行手段と、
を有することを特徴とする電子機器操作システム。
【請求項7】
請求項6記載の電子機器操作システムにおいて、
前記電子機器は、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、ユーザ操作に基づいて、前記撮像手段を介して撮影される当該リモコンの識別記号を前記識別記号記憶手段に記憶させる識別記号記憶制御手段を有することを特徴とする電子機器操作システム。
【請求項8】
請求項7記載の電子機器において、
前記識別記号記憶制御手段は、
前記受信手段が前記リモコンからの操作信号を受信したときに、前記撮像手段によって識別記号が撮影されない場合には、その旨をユーザに報知する処理を実行することを特徴とする電子機器操作システム。
【請求項9】
請求項6〜8の何れか一項に記載の電子機器操作システムにおいて、
前記撮像手段は、前記操作信号の発信源を撮影可能であり、
前記処理実行手段は、前記撮像手段を介して撮影される前記リモコンの識別記号として、前記発信源から所定範囲内に存在する識別記号を用いることを特徴とする電子機器操作システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−169816(P2012−169816A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−28463(P2011−28463)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】