電子機器、文章編集方法及び制御プログラム
【課題】文章を容易に編集する電子機器、文章編集方法及び制御プログラムを提供すること。
【解決手段】表示部11と、表示部11に対する接触を検出する検出部12と、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を削除する制御部17を備える。制御部17は、表示部11上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出部12により検出された場合に、第1の位置から第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する。
【解決手段】表示部11と、表示部11に対する接触を検出する検出部12と、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を削除する制御部17を備える。制御部17は、表示部11上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出部12により検出された場合に、第1の位置から第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章を編集する機能を有する電子機器、文章編集方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の電子機器がある中で、近年、文章等が表示されるディスプレイ上に透過性を有するタッチパネルを備えたものが主流となりつつある。
【0003】
このような電子機器では、仮想的なキーボードをディスプレイ上に表示し、表示されているキーが接触されることにより、文字の追加、変更及び削除を行う機能を有している(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−97531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなタッチパネルを有する電子機器では、文章を容易に編集する技術が求められている。
【0006】
本発明は、文章を容易に編集することができる電子機器、文章編集方法及び制御プログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、表示部と、前記表示部に対する接触を検出する検出部と、前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御部を備え、前記制御部は、前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が前記検出部により検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成である。
【0008】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、所定の文字種の文字を削除する構成でも良い。
【0009】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字の文字種とは異なる文字種の文字を削除する構成でも良い。
【0010】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている画像の中から、一又は複数の画像のすべてを削除する構成でも良い。
【0011】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字又は画像を除外して、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0012】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0013】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0014】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動及び前記第2の位置から前記第1の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0015】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に文字又は画像の入力が可能であることを示す情報を表示する構成でも良い。
【0016】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に入力が可能な一又は複数の文字又は画像を入力候補として前記表示部に表示する構成でも良い。
【0017】
また、電子機器では、前記入力候補は、削除された所定の文字又は所定の画像に関連する文字又は画像を含む構成でも良い。
【0018】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除してから所定時間以内に、再び前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出された場合、削除された所定の文字又は所定の画像を再表示する構成でも良い。
【0019】
本発明に係る文章編集方法は、上記課題を解決するために、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程を備え、前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成である。
【0020】
また、本発明に係る制御プログラムは、上記課題を解決するために、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除するプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、文章を容易に編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】携帯電話機の外観を示す図である。
【図2】携帯電話機の機能を示す機能ブロック図である。
【図3】携帯電話機により所定の文字を削除する第1の実施形態についての説明に供する図である。
【図4】携帯電話機により所定の文字を削除する第2の実施形態についての説明に供する図である。
【図5】携帯電話機により所定の文字を削除する第3の実施形態についての説明に供する図である。
【図6】携帯電話機により所定の文字を削除する第4の実施形態についての説明に供する図である。
【図7】携帯電話機により所定の文字を削除する第5の実施形態についての説明に供する図である。
【図8】携帯電話機により所定の文字を削除した後に、カーソルを表示する実施形態についての説明に供する図である。
【図9】携帯電話機により所定の文字を削除した後に、入力候補を表示する実施形態についての説明に供する図である。
【図10】携帯電話機の動作の流れについての説明に供するフローチャートである。
【図11】第1の位置から第2の位置までの範囲に複数の所定の文字がある場合に、その文字を削除する実施形態についての説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
【0024】
携帯電話機1は、筺体2を備える。筺体2には、正面に、タッチパネル10と、マイク13と、レシーバ14とが配置される。
【0025】
タッチパネル10は、表示部11と、検出部12とを備える(図2を参照)。表示部11は、液晶又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)で構成される。検出部12は、表示部11に対する携帯電話機1のユーザの指やタッチペン等の物体の接触を検出する。検出部12は、表示部11の表面に対応して配され、例えば、静電容量方式や抵抗膜方式等が利用可能である。
【0026】
マイク13は、携帯電話機1のユーザが通話時に発した音声を入力するために用いられる。レシーバ14は、携帯電話機1のユーザの通話相手が発した音声を出力するために用いられる。
【0027】
次に、図2を参照しながら、携帯電話機1の機能構成について説明する。図2は、携帯電話機1の機能構成を示すブロック図である。
【0028】
携帯電話機1は、上述した、タッチパネル10(表示部11及び検出部12)と、マイク13と、レシーバ14とを備える。さらに、携帯電話機1は、通信部15と、記憶部16と、制御部17とを備える。
【0029】
通信部15は、メインアンテナ(図示せず)及びRF回路部(図示せず)等を備える。通信部15は、所定の使用周波数帯で基地局等の外部装置と通信を行う。具体的には、通信部15は、受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部17に供給する。また、通信部15は、制御部17から供給された信号を変調処理して外部装置(基地局)に送信する。
【0030】
記憶部16は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部17による演算処理に利用される。また、記憶部16は、携帯電話機1の内部で動作するアプリケーションやデータベースを記憶する。なお、記憶部16は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
【0031】
制御部17は、携帯電話機1の全体を制御しており、表示部11及び通信部15に対して制御を行う。
【0032】
このように構成される携帯電話機1は、文章を容易に編集する機能を有する。以下に、携帯電話機1に係る上記機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
なお、本実施例では、文字とは、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字、単位記号、ギリシャ文字、絵文字等を含む概念であって、文字コードが割り当てられているものをいう。また、文字とは、単一の文字だけでなく、複数の文字からなる文字列も含む概念である。
また、画像とは、所定の画像フォーマット(例えば、PNGやGIF等)で作成されたデコレーション絵文字等の画像であって、文字コードが割り当てられていないものをいう。また、画像とは、単一の画像だけでなく、複数の画像からなる画像列も含む概念である。
また、文字と画像とは、文字コードが割り当てられているか否かが異なる。
【0033】
携帯電話機1は、上述したように、表示部11と、検出部12と、制御部17を備える。検出部12は、表示部11に対する接触を検出する。
制御部17は、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を削除する機能を有している。さらに、制御部17は、表示部11上の第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出部12により検出された場合に、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する。
【0034】
具体的には、制御部17は、図3(a)に示すように、文章作成領域Aにおいて、第1の位置P1と第2の位置P2が接触されたことを契機として、第1の位置P1と第2の位置P2の間に含まれている文章(図3(a)に示す例では、「よう(絵文字)今」)において、所定の文字又は画像(図3(a)に示す例では、C1)を削除する(図3(b)を参照)。なお、文章作成領域Aは、文字や記号や画像等を入力して文章を作成するための領域であって、メモ帳アプリケーションや、メールアプリケーション等を起動することにより、表示部11に表示される領域である。
なお、上述では、所定の文字C1のみを削除するものとして説明したが(図3を参照)、これに限られず、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字(ひらがな、カタカナ、記号等を含む)や画像のすべてを削除しても良い。よって、表示部11には、「よう(絵文字)今」が削除されて「おは日は」が表示されることになる。
【0035】
このようにして、携帯電話機1は、文章を容易な操作によって編集することができる。なお、第1の位置P1と第2の位置P2の接触は、同時に行われても良いし、時間差があっても良い。
【0036】
また、上述では、電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の構成と動作について説明したが、これに限られず、各構成要素を備え、文章を容易に編集するための制御方法や、制御プログラムとして構成されても良い。
【0037】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字の中から、所定の文字種の文字を削除する構成でも良い。
ここで、文字種とは、ひらがな、カタカナ、半角英字、記号、英数字、単位記号、ギリシャ文字等をいい、さらに、所定の画像フォーマット(例えば、PNGやGIF等)の絵文字を含む概念である。また、本実施例において所定の文字種とは、句読点やスペース等の記号と、所定の画像フォーマットの絵文字を想定するが、特にこれに限られない。
よって、携帯電話機1は、所定の文字種を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲に含まれている所定の文字種を削除することができる。
【0038】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字の中から、第1の位置P1及び第2の位置P2に対応して表示される文字の文字種とは異なる文字種の文字を削除する構成でも良い。
【0039】
具体的には、制御部17は、図4に示すように、所定の操作に応じて、第1の位置P1及び第2の位置P2に対応して表示される文字の文字種(図4(a)に示す例では、平仮名)とは異なる文字種の文字(図4(a)に示す例では、C1)を削除する。
【0040】
よって、携帯電話機1は、様々な文字種を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲に含まれている特定の文字種の文字を削除することができる。
【0041】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている画像の中から、一又は複数の画像のすべてを削除する構成であっても良い。
よって、携帯電話機1は、画像を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲にある画像を削除することができる。
【0042】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、第1の位置P1及び第2の位置P2に対応して表示される文字又は画像を除外して、所定の文字又は所定の画像を削除する構成であっても良い。
【0043】
具体的には、制御部17は、図5(a)に示すように、文章作成領域Aにおいて、第1の位置P1と第2の位置P2が接触されたことを契機として、第1の位置P1と第2の位置P2の間に含まれている文章(図5(a)に示す例では、P1からP2までの範囲Rの文章)において、第1の位置P1に対応する文字(図5(a)に示す例では、C1)と、第2の位置P2に対応する文字(図5(a)に示す例では、C3)を除外し、所定の文字等を削除する(図5(a)に示す例では、C2)を削除する(図5(b)を参照)。
【0044】
よって、携帯電話機1は、画像を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲にある画像を削除することができる。
【0045】
また、制御部17は、第1の位置P1に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、第1の位置P1から第2の位置P2への接触の移動が検出された場合、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成であっても良い。
【0046】
具体的には、制御部17は、図6(a)、(b)に示すように、文章作成領域Aにおいて、いわゆるシングルタッチにより、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rを摺動操作(スイープ操作)が行われたことに応じて、所定の文字等(図6(a)に示す例では、C1)を削除する。
【0047】
よって、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字又は所定の画像を削除することができる。
【0048】
また、制御部17は、第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、第1の位置P1から第2の位置P2の方向への接触の移動が検出された場合、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0049】
具体的には、制御部17は、文章作成領域Aにおいて、任意の場所が二箇所接触されたことに応じて、第1の位置P1及び第2の位置P2を設定し、その後、第1の位置P1から第2の位置P2の方向への接触が検出されたことに応じて、所定の文字等を削除する。なお、接触方向は、第1の位置P1から第2の位置P2の方向以外でも良く、第2の位置P2から第1の位置P1への方向への接触でも良い。
【0050】
このようにして、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字又は所定の画像を削除することができる。
【0051】
また、制御部17は、第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、第1の位置P1から第2の位置P2の方向への接触の移動及び第2の位置P2から第1の位置P1の方向への接触の移動が検出された場合、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0052】
具体的には、制御部17は、図7(a)、(b)に示すように、文章作成領域Aにおいて、任意の場所が二箇所接触されたことに応じて、第1の位置P1及び第2の位置P2を設定し、その後、マルチタッチ(ダブルタッチ)により、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rを挟み込む操作(摘むような操作)が行われたことに応じて、所定の文字等を削除する。
【0053】
このようにして、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字又は所定の画像を削除することができる。
【0054】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に文字又は画像の入力が可能であることを示す情報を表示する構成でも良い。
【0055】
具体的には、制御部17は、図8に示すように、所定の操作に応じて所定の文字又は所定の画像を削除した場合、その削除した部分に、新たな文字又は画像の入力用のカーソル(図8中のX)を表示する。
【0056】
したがって、携帯電話機1は、所定の文字又は画像を削除した後に、新たな文字又は画像を挿入するためのカーソルを、適切な位置に表示することができる。
【0057】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に入力が可能な一又は複数の文字又は画像を入力候補として表示部11に表示する構成でも良い。
また、入力候補は、削除された所定の文字又は所定の画像に関連する文字又は画像を含む構成でも良い。
【0058】
具体的には、制御部17は、所定の文字として笑顔の絵文字を削除した場合、その入力候補として、笑顔の絵文字に関連する絵文字(もっと大きな笑顔の絵文字や、泣き顔の絵文字や、困った顔の絵文字等)をポップアップで表示する(図9を参照)。制御部17は、この入力候補の中から選択された絵文字が、削除した位置に挿入される。なお、この選択操作は、ポップアップで表示されている入力候補をユーザが指でタッチすることにより行われても良い。
【0059】
したがって、携帯電話機1は、所定の文字又は画像を削除した後に、入力候補を表示するので、簡易な操作により、削除した位置に他の文字又は画像を入力することができる。
【0060】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除してから所定時間以内に、再び第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出された場合、削除された所定の文字又は所定の画像を再表示する構成でも良い。
【0061】
携帯電話機1によれば、一度、所定の文字又は画像を削除しても、所定時間が経過するまでは、当該削除を確定させず、所定時間が経過することにより、当該削除が確定する。したがって、携帯電話機1は、所定の文字又は所定の画像を削除した後も、所定時間が経過する前に、再び第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触を検出した場合、削除された文字又は画像を元の位置に再表示するので、ユーザの操作負担を軽減し、メモリ負担を最小にして、削除した文字又は画像を再表示することができる。
【0062】
ここで、携帯電話機1の動作の流れについて、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、編集可能な文章が表示されている表示部11に対して、任意の2箇所をユーザが指で接触した状態を想定して説明する。
【0063】
ステップST1において、検出部12は、タッチイベントを検出し、制御部17に通知する。
【0064】
ステップST2において、制御部17は、2点間の文章中に所定の文字種の文字(以下、所定の文字という。)が存在するかどうかを確認する。
【0065】
ステップST3において、制御部17は、ステップST2の工程により、所定の文字が存在するかどうかを判断する。所定の文字が存在する場合(Yes)には、ステップST4に進み、所定の文字が存在しない場合(No)には、処理を終了する。
【0066】
ステップST4において、制御部17は、所定の文字が複数含まれているか否かを判断する。所定の文字が複数含まれていると判断した場合(Yes)には、ステップST6に進み、所定の文字が複数含まれていないと判断した場合(No)、すなわち所定の文字が一つのみの場合には、ステップST5に進む。
【0067】
ステップST5において、制御部17は、所定の文字を削除する。
【0068】
ステップST6において、制御部17は、ステップST2の工程で検出した2点間の位置(第1の位置P1と第2の位置P2)に対応する文字を検出する。
【0069】
ステップST7において、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2の範囲Rに含まれている所定の文字をすべて削除する。
【0070】
例えば、携帯電話機1は、図11に示すように、文章作成領域Aにおいて、第1の位置P1と第2の位置P2が接触され、第1の位置P1と第2の位置P2の間に含まれている文章において、所定の画像が複数含まれていた場合(図11(a)に示す例では、C1、C2)、その画像をすべて削除する(図11(b)を参照)。
【0071】
このようにして、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字種の文字を削除することができる。
【0072】
また、以下に携帯電話機1の主な作用及び効果について列挙する。
携帯電話機1は、自動的又は、手動で入力された絵文字を削除したい場合は、削除したい絵文字の左右の単語を指でタップ(接触)して、絵文字を挟み込んでつぶすような操作を行うことで、絵文字を削除することができる。
【0073】
また、携帯電話機1は、上述したように、所定の操作によって第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rが指定されたことを契機として、所定の文字種の記号等を削除する機能を有している。
また、携帯電話機1は、ユーザにより入力された文章だけでなく、ブラウザ機能等により表示された文章を取り込んで編集することもできる。
【0074】
また、携帯電話機1は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rにおいて、所定の文字種が割り当てられている平仮名等の間に、当該文字種とは異なる文字種が割り当てられている記号が挟まれている場合、所定の操作を契機として、当該記号を削除する構成でも良い。なお、記号には、スペースや句読点等が該当する。
【0075】
また、携帯電話機1は、デコレーションメールにおけるデコレーション絵文字を削除する場合には、文字種ではない拡張子つきのデータ(例えば、「abc.gif」)が削除の対象になっても良い。
【0076】
また、携帯電話機1は、タップで挟まれることにより、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rの文章をスキャンすることにより、削除対象(文字又は画像)が含まれていると判断した際に、その削除対象を削除する構成でも良い。
【0077】
また、携帯電話機1は、第1の位置P1に対応する文字から第2の位置P2に対応する文字への摺動操作の他に、第1の位置P1に対応する文字と第2の位置P2に対応する文字をタップする動作を契機として、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている削除対象の文字等を削除する構成でも良い。
【0078】
また、携帯電話機1は、所定の操作によって文字等を削除後、削除された部分にカーソルを表示することで、次の絵文字や記号の入力が可能となる構成でも良い。
【0079】
また、携帯電話機1は、このとき、つぶした感触を指に与えるために指に対する触感を加える構成でも良く、また、つぶす操作をしてから一定時間の間に、指を広げる操作を行うことで、削除した絵文字や文章を復元する構成でも良い。
【0080】
また、携帯電話機1は、挿入した絵文字を削除した後に、絵文字の一覧を表示することで削除前にあった絵文字とは異なる絵文字をスムーズに挿入する構成でも良い。
【0081】
また、携帯電話機1は、自動的に挿入された絵文字を削除した場合は、次候補の絵文字が文章中に表示される構成でも良い。
【符号の説明】
【0082】
1 携帯電話機
10 タッチパネル
11 表示部
12 検出部
17 制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章を編集する機能を有する電子機器、文章編集方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の電子機器がある中で、近年、文章等が表示されるディスプレイ上に透過性を有するタッチパネルを備えたものが主流となりつつある。
【0003】
このような電子機器では、仮想的なキーボードをディスプレイ上に表示し、表示されているキーが接触されることにより、文字の追加、変更及び削除を行う機能を有している(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−97531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなタッチパネルを有する電子機器では、文章を容易に編集する技術が求められている。
【0006】
本発明は、文章を容易に編集することができる電子機器、文章編集方法及び制御プログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、表示部と、前記表示部に対する接触を検出する検出部と、前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御部を備え、前記制御部は、前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が前記検出部により検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成である。
【0008】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、所定の文字種の文字を削除する構成でも良い。
【0009】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字の文字種とは異なる文字種の文字を削除する構成でも良い。
【0010】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている画像の中から、一又は複数の画像のすべてを削除する構成でも良い。
【0011】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字又は画像を除外して、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0012】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0013】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0014】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動及び前記第2の位置から前記第1の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0015】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に文字又は画像の入力が可能であることを示す情報を表示する構成でも良い。
【0016】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に入力が可能な一又は複数の文字又は画像を入力候補として前記表示部に表示する構成でも良い。
【0017】
また、電子機器では、前記入力候補は、削除された所定の文字又は所定の画像に関連する文字又は画像を含む構成でも良い。
【0018】
また、電子機器では、前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除してから所定時間以内に、再び前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出された場合、削除された所定の文字又は所定の画像を再表示する構成でも良い。
【0019】
本発明に係る文章編集方法は、上記課題を解決するために、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程を備え、前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成である。
【0020】
また、本発明に係る制御プログラムは、上記課題を解決するために、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除するプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、文章を容易に編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】携帯電話機の外観を示す図である。
【図2】携帯電話機の機能を示す機能ブロック図である。
【図3】携帯電話機により所定の文字を削除する第1の実施形態についての説明に供する図である。
【図4】携帯電話機により所定の文字を削除する第2の実施形態についての説明に供する図である。
【図5】携帯電話機により所定の文字を削除する第3の実施形態についての説明に供する図である。
【図6】携帯電話機により所定の文字を削除する第4の実施形態についての説明に供する図である。
【図7】携帯電話機により所定の文字を削除する第5の実施形態についての説明に供する図である。
【図8】携帯電話機により所定の文字を削除した後に、カーソルを表示する実施形態についての説明に供する図である。
【図9】携帯電話機により所定の文字を削除した後に、入力候補を表示する実施形態についての説明に供する図である。
【図10】携帯電話機の動作の流れについての説明に供するフローチャートである。
【図11】第1の位置から第2の位置までの範囲に複数の所定の文字がある場合に、その文字を削除する実施形態についての説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
【0024】
携帯電話機1は、筺体2を備える。筺体2には、正面に、タッチパネル10と、マイク13と、レシーバ14とが配置される。
【0025】
タッチパネル10は、表示部11と、検出部12とを備える(図2を参照)。表示部11は、液晶又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)で構成される。検出部12は、表示部11に対する携帯電話機1のユーザの指やタッチペン等の物体の接触を検出する。検出部12は、表示部11の表面に対応して配され、例えば、静電容量方式や抵抗膜方式等が利用可能である。
【0026】
マイク13は、携帯電話機1のユーザが通話時に発した音声を入力するために用いられる。レシーバ14は、携帯電話機1のユーザの通話相手が発した音声を出力するために用いられる。
【0027】
次に、図2を参照しながら、携帯電話機1の機能構成について説明する。図2は、携帯電話機1の機能構成を示すブロック図である。
【0028】
携帯電話機1は、上述した、タッチパネル10(表示部11及び検出部12)と、マイク13と、レシーバ14とを備える。さらに、携帯電話機1は、通信部15と、記憶部16と、制御部17とを備える。
【0029】
通信部15は、メインアンテナ(図示せず)及びRF回路部(図示せず)等を備える。通信部15は、所定の使用周波数帯で基地局等の外部装置と通信を行う。具体的には、通信部15は、受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部17に供給する。また、通信部15は、制御部17から供給された信号を変調処理して外部装置(基地局)に送信する。
【0030】
記憶部16は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部17による演算処理に利用される。また、記憶部16は、携帯電話機1の内部で動作するアプリケーションやデータベースを記憶する。なお、記憶部16は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
【0031】
制御部17は、携帯電話機1の全体を制御しており、表示部11及び通信部15に対して制御を行う。
【0032】
このように構成される携帯電話機1は、文章を容易に編集する機能を有する。以下に、携帯電話機1に係る上記機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
なお、本実施例では、文字とは、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字、単位記号、ギリシャ文字、絵文字等を含む概念であって、文字コードが割り当てられているものをいう。また、文字とは、単一の文字だけでなく、複数の文字からなる文字列も含む概念である。
また、画像とは、所定の画像フォーマット(例えば、PNGやGIF等)で作成されたデコレーション絵文字等の画像であって、文字コードが割り当てられていないものをいう。また、画像とは、単一の画像だけでなく、複数の画像からなる画像列も含む概念である。
また、文字と画像とは、文字コードが割り当てられているか否かが異なる。
【0033】
携帯電話機1は、上述したように、表示部11と、検出部12と、制御部17を備える。検出部12は、表示部11に対する接触を検出する。
制御部17は、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を削除する機能を有している。さらに、制御部17は、表示部11上の第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出部12により検出された場合に、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する。
【0034】
具体的には、制御部17は、図3(a)に示すように、文章作成領域Aにおいて、第1の位置P1と第2の位置P2が接触されたことを契機として、第1の位置P1と第2の位置P2の間に含まれている文章(図3(a)に示す例では、「よう(絵文字)今」)において、所定の文字又は画像(図3(a)に示す例では、C1)を削除する(図3(b)を参照)。なお、文章作成領域Aは、文字や記号や画像等を入力して文章を作成するための領域であって、メモ帳アプリケーションや、メールアプリケーション等を起動することにより、表示部11に表示される領域である。
なお、上述では、所定の文字C1のみを削除するものとして説明したが(図3を参照)、これに限られず、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字(ひらがな、カタカナ、記号等を含む)や画像のすべてを削除しても良い。よって、表示部11には、「よう(絵文字)今」が削除されて「おは日は」が表示されることになる。
【0035】
このようにして、携帯電話機1は、文章を容易な操作によって編集することができる。なお、第1の位置P1と第2の位置P2の接触は、同時に行われても良いし、時間差があっても良い。
【0036】
また、上述では、電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の構成と動作について説明したが、これに限られず、各構成要素を備え、文章を容易に編集するための制御方法や、制御プログラムとして構成されても良い。
【0037】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字の中から、所定の文字種の文字を削除する構成でも良い。
ここで、文字種とは、ひらがな、カタカナ、半角英字、記号、英数字、単位記号、ギリシャ文字等をいい、さらに、所定の画像フォーマット(例えば、PNGやGIF等)の絵文字を含む概念である。また、本実施例において所定の文字種とは、句読点やスペース等の記号と、所定の画像フォーマットの絵文字を想定するが、特にこれに限られない。
よって、携帯電話機1は、所定の文字種を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲に含まれている所定の文字種を削除することができる。
【0038】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字の中から、第1の位置P1及び第2の位置P2に対応して表示される文字の文字種とは異なる文字種の文字を削除する構成でも良い。
【0039】
具体的には、制御部17は、図4に示すように、所定の操作に応じて、第1の位置P1及び第2の位置P2に対応して表示される文字の文字種(図4(a)に示す例では、平仮名)とは異なる文字種の文字(図4(a)に示す例では、C1)を削除する。
【0040】
よって、携帯電話機1は、様々な文字種を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲に含まれている特定の文字種の文字を削除することができる。
【0041】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている画像の中から、一又は複数の画像のすべてを削除する構成であっても良い。
よって、携帯電話機1は、画像を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲にある画像を削除することができる。
【0042】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、第1の位置P1及び第2の位置P2に対応して表示される文字又は画像を除外して、所定の文字又は所定の画像を削除する構成であっても良い。
【0043】
具体的には、制御部17は、図5(a)に示すように、文章作成領域Aにおいて、第1の位置P1と第2の位置P2が接触されたことを契機として、第1の位置P1と第2の位置P2の間に含まれている文章(図5(a)に示す例では、P1からP2までの範囲Rの文章)において、第1の位置P1に対応する文字(図5(a)に示す例では、C1)と、第2の位置P2に対応する文字(図5(a)に示す例では、C3)を除外し、所定の文字等を削除する(図5(a)に示す例では、C2)を削除する(図5(b)を参照)。
【0044】
よって、携帯電話機1は、画像を含む文章を作成した後に、簡易な操作によって、指定した範囲にある画像を削除することができる。
【0045】
また、制御部17は、第1の位置P1に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、第1の位置P1から第2の位置P2への接触の移動が検出された場合、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成であっても良い。
【0046】
具体的には、制御部17は、図6(a)、(b)に示すように、文章作成領域Aにおいて、いわゆるシングルタッチにより、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rを摺動操作(スイープ操作)が行われたことに応じて、所定の文字等(図6(a)に示す例では、C1)を削除する。
【0047】
よって、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字又は所定の画像を削除することができる。
【0048】
また、制御部17は、第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、第1の位置P1から第2の位置P2の方向への接触の移動が検出された場合、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0049】
具体的には、制御部17は、文章作成領域Aにおいて、任意の場所が二箇所接触されたことに応じて、第1の位置P1及び第2の位置P2を設定し、その後、第1の位置P1から第2の位置P2の方向への接触が検出されたことに応じて、所定の文字等を削除する。なお、接触方向は、第1の位置P1から第2の位置P2の方向以外でも良く、第2の位置P2から第1の位置P1への方向への接触でも良い。
【0050】
このようにして、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字又は所定の画像を削除することができる。
【0051】
また、制御部17は、第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、第1の位置P1から第2の位置P2の方向への接触の移動及び第2の位置P2から第1の位置P1の方向への接触の移動が検出された場合、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する構成でも良い。
【0052】
具体的には、制御部17は、図7(a)、(b)に示すように、文章作成領域Aにおいて、任意の場所が二箇所接触されたことに応じて、第1の位置P1及び第2の位置P2を設定し、その後、マルチタッチ(ダブルタッチ)により、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rを挟み込む操作(摘むような操作)が行われたことに応じて、所定の文字等を削除する。
【0053】
このようにして、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字又は所定の画像を削除することができる。
【0054】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に文字又は画像の入力が可能であることを示す情報を表示する構成でも良い。
【0055】
具体的には、制御部17は、図8に示すように、所定の操作に応じて所定の文字又は所定の画像を削除した場合、その削除した部分に、新たな文字又は画像の入力用のカーソル(図8中のX)を表示する。
【0056】
したがって、携帯電話機1は、所定の文字又は画像を削除した後に、新たな文字又は画像を挿入するためのカーソルを、適切な位置に表示することができる。
【0057】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に入力が可能な一又は複数の文字又は画像を入力候補として表示部11に表示する構成でも良い。
また、入力候補は、削除された所定の文字又は所定の画像に関連する文字又は画像を含む構成でも良い。
【0058】
具体的には、制御部17は、所定の文字として笑顔の絵文字を削除した場合、その入力候補として、笑顔の絵文字に関連する絵文字(もっと大きな笑顔の絵文字や、泣き顔の絵文字や、困った顔の絵文字等)をポップアップで表示する(図9を参照)。制御部17は、この入力候補の中から選択された絵文字が、削除した位置に挿入される。なお、この選択操作は、ポップアップで表示されている入力候補をユーザが指でタッチすることにより行われても良い。
【0059】
したがって、携帯電話機1は、所定の文字又は画像を削除した後に、入力候補を表示するので、簡易な操作により、削除した位置に他の文字又は画像を入力することができる。
【0060】
また、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除してから所定時間以内に、再び第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触が検出された場合、削除された所定の文字又は所定の画像を再表示する構成でも良い。
【0061】
携帯電話機1によれば、一度、所定の文字又は画像を削除しても、所定時間が経過するまでは、当該削除を確定させず、所定時間が経過することにより、当該削除が確定する。したがって、携帯電話機1は、所定の文字又は所定の画像を削除した後も、所定時間が経過する前に、再び第1の位置P1及び第2の位置P2に対する接触を検出した場合、削除された文字又は画像を元の位置に再表示するので、ユーザの操作負担を軽減し、メモリ負担を最小にして、削除した文字又は画像を再表示することができる。
【0062】
ここで、携帯電話機1の動作の流れについて、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、編集可能な文章が表示されている表示部11に対して、任意の2箇所をユーザが指で接触した状態を想定して説明する。
【0063】
ステップST1において、検出部12は、タッチイベントを検出し、制御部17に通知する。
【0064】
ステップST2において、制御部17は、2点間の文章中に所定の文字種の文字(以下、所定の文字という。)が存在するかどうかを確認する。
【0065】
ステップST3において、制御部17は、ステップST2の工程により、所定の文字が存在するかどうかを判断する。所定の文字が存在する場合(Yes)には、ステップST4に進み、所定の文字が存在しない場合(No)には、処理を終了する。
【0066】
ステップST4において、制御部17は、所定の文字が複数含まれているか否かを判断する。所定の文字が複数含まれていると判断した場合(Yes)には、ステップST6に進み、所定の文字が複数含まれていないと判断した場合(No)、すなわち所定の文字が一つのみの場合には、ステップST5に進む。
【0067】
ステップST5において、制御部17は、所定の文字を削除する。
【0068】
ステップST6において、制御部17は、ステップST2の工程で検出した2点間の位置(第1の位置P1と第2の位置P2)に対応する文字を検出する。
【0069】
ステップST7において、制御部17は、第1の位置P1から第2の位置P2の範囲Rに含まれている所定の文字をすべて削除する。
【0070】
例えば、携帯電話機1は、図11に示すように、文章作成領域Aにおいて、第1の位置P1と第2の位置P2が接触され、第1の位置P1と第2の位置P2の間に含まれている文章において、所定の画像が複数含まれていた場合(図11(a)に示す例では、C1、C2)、その画像をすべて削除する(図11(b)を参照)。
【0071】
このようにして、携帯電話機1は、文章を作成した後に、直感的な操作によって、所定の文字種の文字を削除することができる。
【0072】
また、以下に携帯電話機1の主な作用及び効果について列挙する。
携帯電話機1は、自動的又は、手動で入力された絵文字を削除したい場合は、削除したい絵文字の左右の単語を指でタップ(接触)して、絵文字を挟み込んでつぶすような操作を行うことで、絵文字を削除することができる。
【0073】
また、携帯電話機1は、上述したように、所定の操作によって第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rが指定されたことを契機として、所定の文字種の記号等を削除する機能を有している。
また、携帯電話機1は、ユーザにより入力された文章だけでなく、ブラウザ機能等により表示された文章を取り込んで編集することもできる。
【0074】
また、携帯電話機1は、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rにおいて、所定の文字種が割り当てられている平仮名等の間に、当該文字種とは異なる文字種が割り当てられている記号が挟まれている場合、所定の操作を契機として、当該記号を削除する構成でも良い。なお、記号には、スペースや句読点等が該当する。
【0075】
また、携帯電話機1は、デコレーションメールにおけるデコレーション絵文字を削除する場合には、文字種ではない拡張子つきのデータ(例えば、「abc.gif」)が削除の対象になっても良い。
【0076】
また、携帯電話機1は、タップで挟まれることにより、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rの文章をスキャンすることにより、削除対象(文字又は画像)が含まれていると判断した際に、その削除対象を削除する構成でも良い。
【0077】
また、携帯電話機1は、第1の位置P1に対応する文字から第2の位置P2に対応する文字への摺動操作の他に、第1の位置P1に対応する文字と第2の位置P2に対応する文字をタップする動作を契機として、第1の位置P1から第2の位置P2までの範囲Rに含まれている削除対象の文字等を削除する構成でも良い。
【0078】
また、携帯電話機1は、所定の操作によって文字等を削除後、削除された部分にカーソルを表示することで、次の絵文字や記号の入力が可能となる構成でも良い。
【0079】
また、携帯電話機1は、このとき、つぶした感触を指に与えるために指に対する触感を加える構成でも良く、また、つぶす操作をしてから一定時間の間に、指を広げる操作を行うことで、削除した絵文字や文章を復元する構成でも良い。
【0080】
また、携帯電話機1は、挿入した絵文字を削除した後に、絵文字の一覧を表示することで削除前にあった絵文字とは異なる絵文字をスムーズに挿入する構成でも良い。
【0081】
また、携帯電話機1は、自動的に挿入された絵文字を削除した場合は、次候補の絵文字が文章中に表示される構成でも良い。
【符号の説明】
【0082】
1 携帯電話機
10 タッチパネル
11 表示部
12 検出部
17 制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部に対する接触を検出する検出部と、
前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御部を備え、
前記制御部は、前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が前記検出部により検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、所定の文字種の文字を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字の文字種とは異なる文字種の文字を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている画像の中から、一又は複数の画像のすべてを削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字又は画像を除外して、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動及び前記第2の位置から前記第1の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に文字又は画像の入力が可能であることを示す情報を表示する請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に入力が可能な一又は複数の文字又は画像を入力候補として前記表示部に表示する請求項1記載の電子機器。
【請求項11】
前記入力候補は、削除された所定の文字又は所定の画像に関連する文字又は画像を含む請求項10記載の電子機器。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除してから所定時間以内に、再び前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出された場合、削除された所定の文字又は所定の画像を再表示する請求項1に記載の電子機器。
【請求項13】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程を備え、
前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する文章編集方法。
【請求項14】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、
前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する制御プログラム。
【請求項1】
表示部と、
前記表示部に対する接触を検出する検出部と、
前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御部を備え、
前記制御部は、前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が前記検出部により検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、所定の文字種の文字を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字の文字種とは異なる文字種の文字を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている画像の中から、一又は複数の画像のすべてを削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、前記第1の位置及び前記第2の位置に対応して表示される文字又は画像を除外して、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出されてから、当該接触が維持された状態で、前記第1の位置から前記第2の位置の方向への接触の移動及び前記第2の位置から前記第1の位置の方向への接触の移動が検出された場合、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に文字又は画像の入力が可能であることを示す情報を表示する請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除した場合、当該削除された所定の文字又は所定の画像が表示されていた位置に入力が可能な一又は複数の文字又は画像を入力候補として前記表示部に表示する請求項1記載の電子機器。
【請求項11】
前記入力候補は、削除された所定の文字又は所定の画像に関連する文字又は画像を含む請求項10記載の電子機器。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除してから所定時間以内に、再び前記第1の位置及び前記第2の位置に対する接触が検出された場合、削除された所定の文字又は所定の画像を再表示する請求項1に記載の電子機器。
【請求項13】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程を備え、
前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する文章編集方法。
【請求項14】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された前記表示部に対する接触に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を削除する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、
前記制御工程は、前記表示部に文字又は画像が表示されている状態において、前記検出工程により前記表示部上の第1の位置及び第2の位置に対する接触が検出された場合に、前記第1の位置から前記第2の位置までの範囲に含まれている文字又は画像の中から、所定の文字又は所定の画像を削除する制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
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【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−29889(P2013−29889A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163589(P2011−163589)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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