電子機器、電子機器の制御方法、及び、電子機器の制御プログラム
【課題】複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかを容易に認識することができる電子機器を提供する。
【解決手段】前面パネル11には表示画面71と並べて操作キー52〜55が配置されている。電子機器が所定の状態にあるとき、所定の状態であることを示す情報を表示画面71に表示させる。操作キー52〜55の内、所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した表示画面71上の位置に、動的図形Im1を表示させる。
【解決手段】前面パネル11には表示画面71と並べて操作キー52〜55が配置されている。電子機器が所定の状態にあるとき、所定の状態であることを示す情報を表示画面71に表示させる。操作キー52〜55の内、所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した表示画面71上の位置に、動的図形Im1を表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の情報を表示する表示画面を有する表示部と複数の操作キーとを備える電子機器、この電子機器を制御する制御方法、及び、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の一例として、カーナビゲーション装置や車載用のオーディオ装置のような車載機器がある。車載機器は、通常、各種の情報を表示する表示画面を有する表示部と、車載機器を操作するための複数の操作キーとを備える。携帯電話による通話を、車載機器を利用してハンズフリーで行うことができる機能を搭載した車載機器もある。
【0003】
特許文献1には、押下された操作キー(操作ボタン)の種類や押下時間に応じて表示部に動的な画像を表示したり、操作キーが所定時間以上押下されない場合に表示部に動的な画像を表示したりすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−210216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、電子機器は通常複数の操作キーを備えることから、ユーザが電子機器を操作する際に複数ある操作キーの内、どのキーを操作すればよいかを認識しにくければ電子機器の操作性が低下してしまう。特に車載機器においては運転者が車載機器を操作することが多いため、操作すべきキーを容易に認識できることが望まれる。特許文献1に記載の発明は、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかをユーザに知らせるものではない。ユーザが、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかを容易に認識することができる技術の登場が望まれる。
【0006】
本発明はこのような要望に対応するためになされたものであり、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかを容易に認識することができる電子機器、電子機器の制御方法、及び、電子機器の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電子機器において、表示画面(71)を有する表示部(7)と、前記表示画面と並べて配置された複数の操作キー(52〜55)と、前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を前記表示画面に表示させる表示制御部(1)と、を備え、前記表示制御部は、前記複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形(Im1,Im2)を表示させることを特徴とする電子機器を提供する。
【0008】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形であることが好ましい。
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形であることが好ましい。
【0009】
前記特定の操作キーに対して設けられた照明部(6)と、前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて前記照明部による発光輝度を変化させる発光輝度制御部(1)とを備えることが好ましい。
【0010】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キー(52)であることが好ましい。
前記表示制御部は、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【0011】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末(20)に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである(54)であることが好ましい。
前記表示制御部は、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電子機器の制御方法において、前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面(71)に表示し、前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形(Im1,Im2)を表示することを特徴とする電子機器の制御方法を提供する。
【0013】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形であることが好ましい。
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形であることが好ましい。
【0014】
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部(6)による発光輝度を変化させることが好ましい。
【0015】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キー(52)であることが好ましい。
前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始することが好ましい。
【0016】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末(20)に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キー(54)であることが好ましい。
前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始することが好ましい。
【0017】
さらに、本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電子機器に搭載されたコンピュータに、前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面(71)に表示させる第1の表示ステップと、前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形(Im1,Im2)を表示させる第2の表示ステップとを実行させることを特徴とする電子機器の制御プログラムを提供する。
【0018】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形であることが好ましい。
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形であることが好ましい。
【0019】
前記コンピュータに、前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部による発光輝度を変化させるステップをさらに実行させることが好ましい。
【0020】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キー(52)であることが好ましい。
前記第2の表示ステップは、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【0021】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末(20)に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キー(54)であることが好ましい。
前記第2の表示ステップは、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明の電子機器、電子機器の制御方法、及び、電子機器の制御プログラムによれば、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかを容易に認識することが可能となる。従って、電子機器の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態の電子機器を示すブロック図である。
【図2】一実施形態の電子機器の正面図である。
【図3】動的図形の第1の例を示す電子機器の正面図である。
【図4】動的図形の第1の例の時間的変化を説明するための図である。
【図5】動的図形の第1の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の例を示す図である。
【図6】動的図形の第1の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の一実施形態の電子機器で実行される処理を示すフローチャートである。
【図7】楽曲の再生状態を示している電子機器の正面図である。
【図8】動的図形の第2の例を示す電子機器の正面図である。
【図9】携帯電話で通話中の状態を示している電子機器の正面図である。
【図10】動的図形の第2の例の時間的変化を説明するための図である。
【図11】動的図形の第2の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の例を示す図である。
【図12】動的図形の第2の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の一実施形態の電子機器で実行される処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の電子機器、電子機器の制御方法、及び、電子機器の制御プログラムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1に示す本実施形態においては、電子機器の一例として車載用のオーディオ装置を示している。図1において、制御部1は後述する各部を制御する。チューナ2は例えばラジオ放送波を受信する。チューナ2は、制御部1によって指示された周波数の放送波信号を受信して音声信号を制御部1に供給する。ユーザが操作部5を操作することにより放送局を選択すると、操作部5からの操作信号が制御部1に入力され、制御部1は選択した放送局に対応した周波数の放送波信号を受信するようチューナ2を制御する。チューナ2からの音声信号は音声出力部8に供給されて音声として出力される。
【0025】
ディスクドライブ3は例えばコンパクトディスク(CD)等のディスクを再生し、再生した音声信号を制御部1に供給する。ディスクドライブ3からの音声信号は音声出力部8に供給されて音声として出力される。記憶部4は制御部1で実行される各種の制御プログラムや、各部を動作させる際に必要となる種々の情報を記憶している。制御部1は記憶部4から制御プログラムを読み込んだり、記憶部4から種々の情報を読み出したり、記憶部4に種々の情報を書き込んだりする。操作部5は、オーディオ装置を操作するためのノブや複数の操作キーを含む。照明部6はユーザが操作部5を操作しやすいよう操作部5を照明するために設けられている。照明部6は一例として発光ダイオード(LED)で構成される。操作部5及び照明部6の詳細については後述する。
【0026】
表示部7は一例として液晶パネルによって構成され、制御部1による指示に従って文字や図形等の各種の情報を表示する。音声出力部8は音声信号を増幅するアンプとアンプからの音声信号を電気音響変換するスピーカとを含む。音声出力部8から発せられる音量は、操作部5による操作に応じて制御部1によって調整される。音声入力部9はユーザによる発話を音声信号に変換して制御部1に供給する。
【0027】
図1に示すオーディオ装置は、携帯端末の一例である携帯電話20による通話をハンズフリーで行うことができる機能を搭載した構成を示している。通信部10は、携帯電話20との間でブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信プロトコルに従って通信を行う。携帯電話20から出力される音声信号は通信部10及び制御部1を介して音声出力部14に供給され、音声として出力される。ユーザによる発話は音声入力部9で音声信号に変換され、制御部1及び通信部10を介して携帯電話20に供給される。
【0028】
また、図1に示すオーディオ装置は、ポータブルオーディオ機器30を接続して、ポータブルオーディオ機器30に貯蔵されている楽曲の音声信号を再生できるように構成されている。ポータブルオーディオ機器30によって再生された音声信号は制御部1を介して音声出力部8へと供給される。操作部5の操作によって、音声出力部8から音声を出力する場合の音声信号のソースとして、チューナ2、ディスクドライブ3、ポータブルオーディオ機器30のいずれかを選択することができる。
【0029】
図2に示すオーディオ装置の正面図を用いて、操作部5、照明部6、表示部7について説明する。図2において、表示部7は表示画面71がオーディオ装置の筐体の前面パネル11側から視認できるように筐体内部に装着されている。図2に示す例では、オーディオ装置は、操作部5として、回動操作を行うためのノブ51と、押下する操作ボタンである4つの操作キー52〜55とを備える。操作キー52〜55は表示画面71の長手方向の辺と平行になるように並べて配置されている。表示画面71には、選択項目である楽曲の“ISLAND IN TH…”なる楽曲名の内、“ISLAND IN TH”の部分が表示されている。
【0030】
ノブ51は、例えば回動操作に伴って選択項目を順次異ならせて表示画面71に表示させる場合に用いられる。操作キー52は、表示画面71に表示された選択項目の選択を確定する場合等に用いられるエンターキーである。以下、エンターキー52と称することとする。操作キー53は、所望の放送局やメニューをプリセットしたり、プリセットした放送局を選択したり、プリセットしたメニューを表示画面71に表示させたりする場合等に用いられるフェイバリットキーである。以下、フェイバリットキー53と称することとする。
【0031】
操作キー54は、携帯電話20に対する着信に応答してハンズフリー通話を開始する場合に押下する通話開始キーである。以下、通話開始キー54と称することとする。操作キー55は、ハンズフリー通話を終了して携帯電話20による通話を切断する場合に押下する通話終了キーである。以下、通話終了キー55と称することとする。ノブ51、エンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55は操作部5の単なる例であり、操作部5の種類や数は本実施例に限定されるものではない。
【0032】
ノブ51には、照明部6として、リング状の照明部61が設けられている。エンターキー52には、2つの横線との2つの横線の間の“ENTER”なる文字よりなる照明部62が設けられている。フェイバリットキー53には、“FAVORITE”なる文字よりなる照明部63が設けられている。通話開始キー54には、取り上げられた受話器の図形で表された照明部64が設けられている。通話終了キー55には、置かれた受話器の図形で表された照明部65が設けられている。これらの照明部61〜65は、ノブ51、エンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55の裏面側に設けられたLEDにより照明されて発光する。
【0033】
図2に示すように所定の楽曲名が表示されている状態で、エンターキー52が押下されると、再生すべき楽曲の選択が確定される。“ISLAND IN TH…”なる楽曲がポータブルオーディオ機器30内に格納された楽曲であるとすると、制御部1はポータブルオーディオ機器30に“ISLAND IN TH…”なる楽曲を再生するよう指示し、再生された楽曲の音声信号が音声出力部8へと供給されて音声(音楽)として出力される。
【0034】
図3は、他の楽曲である“Simple Pages”なる楽曲名の楽曲が選択されて表示画面71に表示された状態を示している。本実施形態においては、ノブ51で楽曲を選択して楽曲名を表示画面71に表示させ、表示開始から所定期間が経過してもエンターキー52が押下されない場合には、エンターキー52の押下を促す動的図形を表示画面71に表示させるように構成されている。ここでは、選択項目として楽曲を例にしたが、楽曲が含まれているアルバム、楽曲を格納しているフォルダ、楽曲のジャンル、アーティスト等の他の選択項目でも同様にエンターキー52の押下を促す動的図形を表示画面71に表示させてもよい。
【0035】
表示画面71に“Simple Pages”なる楽曲名が表示された状態で、表示開始から所定期間が経過してもエンターキー52が押下されない場合、図3に示すように、制御部1は、表示画面71の左端部に動的図形Im1を表示するよう表示部7を制御する。図3は動的図形Im1の一瞬の状態を図示している。表示画面71に楽曲名が表示されている状態では、エンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55の内、押下すべき操作キーはエンターキー52のみである。そこで、制御部1は、表示画面71のエンターキー52の位置に対応した部分に動的図形Im1を表示させる。
【0036】
図4を用いて動的図形Im1について詳細に説明する。図4(a)に示すように“ISLAND IN TH…”なる楽曲が選択されている状態で、ユーザがノブ51を回動させると、図4(b),図4(c)のように、次の楽曲である“Photograph”へと表示が切り換わる。ユーザが聴こうとする目的の楽曲を選択するためノブ51をさらに回動させると、図4(d)のように目的の楽曲である“Simple Pages”へと表示が切り換わる。“Simple Pages”の楽曲名を表示させた表示時点から例えば1秒経過したら、制御部1は図4(e)に示すように動的図形Im1の表示を開始する。
【0037】
エンターキー52が押下されないと、制御部1は動的図形Im1の表示を継続する。本実施形態では、動的図形Im1は円環状または楕円環状の図形の一部を切り取ったような図形となっている。図4(f)に示すように動的図形Im1は拡大する。動的図形Im1の外周が図4(g),図4(h)のように広がっていくのに合わせて内周も広がっていく。内周が広がる速度が外周が広がる速度より速いため、図4(g)〜図4(i)から分かるように、動的図形Im1は外周と内周との間の間隔が順次狭くなっていく。その後、図4(j)に示すように動的図形Im1は消失し、ノブ51またはエンターキー52が操作されなければ図4(e)〜図4(j)を繰り返す。
【0038】
エンターキー52が押下されず、ユーザがノブ51を回動させると、制御部1は、図4(k),図4(l)に示すように表示する楽曲名を切り換える。
【0039】
本実施形態において、動的図形Im1はエンターキー52の位置を中心とするような図形が順次大きくなるように動的に表示される。従って、所定の選択項目が表示画面71に表示されている状態で、ユーザは、表示画面71と並列的に配置されているエンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55の内、左端に位置するエンターキー52を押下すればよいことを容易に認識することができる。
【0040】
本実施形態では押下すべき操作キーをさらに容易に認識することができるよう、動的図形Im1の表示に対応させて照明部6の輝度を変化させるよう構成している。照明部6の輝度を変化させることは必須ではないが、動的図形Im1の表示に対応させて照明部6の輝度を変化させることが好ましい。図3においては、押下すべき操作キーはエンターキー52であり、動的図形Im1の表示に対応させて照明部62の輝度を変化させる。
【0041】
図5を用いて照明部62の輝度の変化のさせ方の一例について説明する。図5(a)のハッチングを付した矩形状の図形は動的図形Im1の表示タイミングを示している。図5(b)は動的図形Im1の表示に対応させた照明部62の輝度の変化を示している。図5(b)に示すように、照明部62は時刻t0以前より最高輝度Lmaxで点灯している。上記のようにノブ51を回動させて所定の楽曲を選択して時刻t0で回動を停止させると、1秒経過後の時刻t2にて動的図形Im1の表示が開始される。照明部62は時刻t2の直前の時刻t1で最低輝度Lminとなる。最低輝度Lminは消灯状態であってもよい。
【0042】
動的図形Im1は時刻t2で表示が開始し、時刻t3で終了する。図5(b)に示すように、照明部62は、動的図形Im1が順次大きくなっていくのに合わせて、最低輝度Lminから最高輝度Lmaxまで輝度が順次上昇する。時刻t3からの所定の時間ノブ51が操作されなければ、時刻t5の直前である時刻t4で再び最低輝度Lminへと輝度を低下させ、時刻t5から再び動的図形Im1を表示させる。時刻t0から時刻t2までの時間が1秒であれば、時刻t3から時刻t4までの時間は1秒未満であることが好ましい。図5では、照明部62の輝度が最高輝度Lmaxから即座に最低輝度Lminに低下するよう図示しているが、徐々に最低輝度Lminまで低下させてもよい。
【0043】
ノブ51またはエンターキー52が操作されなければ、動的図形Im1の表示と照明部62の輝度の変化を繰り返す。ノブ51またはエンターキー52が操作されれば、照明部62の輝度は最高輝度Lmaxに戻る。
【0044】
図6のフローチャートを用いて、オーディオ装置が動的図形Im1を表示する際の動作について説明する。図6に示す処理は、図2で説明したように楽曲名等の選択項目を表示画面71に表示しているとき、記憶部4に記憶されている所定のプログラムに従って制御部1によって実行される。図6では選択項目を楽曲名として説明する。図6において、制御部1はステップS1にてノブ51が操作されたか否かを判定する。ノブ51が操作されたと判定されれば(Yes)ステップS2に移り、操作されたと判定されなければ(No)ステップS1に戻る。
【0045】
ステップS2にて、制御部1はノブ51の操作に応じた選択項目を表示画面71に表示させる。制御部1はステップS3にてノブ51の操作が停止したか否かを判定する。ノブ51の操作が停止したと判定されれば(Yes)ステップS4に移り、操作が停止したと判定されなければ(No)ステップS2に戻る。制御部1はステップS4にて所定の時間(例えば1秒)が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過したと判定されなければ(No)、制御部1はステップS5にてノブ51の操作が再開したか否かを判定する。ノブ51の操作が再開したと判定されれば(Yes)ステップS2に戻り、ノブ51の操作が再開したと判定されなければ(No)ステップS6に移る。
【0046】
制御部1はステップS6にてエンターキー52が押下されたか否かを判定する。エンターキー52が押下されたと判定されれば(Yes)、ステップS7にてエンターキー52が押下されたときに表示画面71に表示されていた楽曲名の楽曲を再生して終了する。エンターキー52が押下されたと判定されなければ(No)、ステップS4に戻る。ステップS3にてノブ51の操作が停止したと判定され、その後、ノブ51とエンターキー52のいずれも操作されなければ、ステップS4にて所定の時間が経過したと判定され(Yes)、ステップS8に移る。
【0047】
制御部1はステップS8にて図5で説明したように動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルを開始させる。1サイクルとは、図5における時刻t1〜t3に相当する。制御部1はステップS9にてノブ51の操作が再開したか否かを判定する。ノブ51の操作が再開したと判定されれば(Yes)、ステップS13に移る。制御部1はステップS13にて動的図形Im1の表示を終了させ、照明部62の輝度をLmaxに戻して、ステップS2に戻る。
【0048】
ステップS9にてノブ51の操作が再開したと判定されなければ(No)、制御部1はステップS10にてエンターキー52が押下されたか否かを判定する。エンターキー52が押下されたと判定されれば(Yes)、ステップS7にてエンターキー52が押下されたときに表示画面71に表示されていた楽曲名の楽曲を再生して終了する。エンターキー52が押下されたと判定されなければ(No)、制御部1はステップS11にて動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルが終了したか否かを判定する。1サイクルが終了したと判定されなければ(No)、ステップS8に戻り、制御部1は1サイクルの終了まで動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化を継続させる。
【0049】
ステップS11にて1サイクルが終了したと判定されれば(Yes)、制御部1はステップS12にて所定の時間が経過したか否かを判定する。ステップS12での所定の時間は1秒よりも短い時間である。ステップS12にて所定の時間が経過したと判定されれば(Yes)、ステップS8に戻り、制御部1は動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルを繰り返す。ステップS12にて所定の時間が経過したと判定されなければ(No)、ステップS9に戻る。ステップS8〜S12より分かるように、ノブ51またはエンターキー52が操作されるまで動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルを繰り返す。
【0050】
以上のように、本実施形態においては、表示画面71に所定の選択項目が表示されて、所定の時間が経過したら、選択項目が表示されている状態で操作すべき操作キー(上記の例ではエンターキー52)の位置に対応した部分に動的図形Im1を表示させるよう構成しているので、ユーザは、押下すべき操作キーを容易に認識することができる。従って、ユーザはどの操作キーを押下すればよいのか分からず戸惑ってしまうことを少なくすることができる。
【0051】
次に、表示画面71に動的図形を表示する他の例について説明する。図7は、上記のように選択した楽曲を再生している前面パネル11の状態を示している。図7に示すように、表示画面71には再生している楽曲のタイトル、再生時間等の情報が表示されている。照明部61〜63が点灯しており、ノブ51とエンターキー52とフェイバリットキー53の操作が可能であることを示している。照明部64,65は消灯していることから図示されておらず、通話開始キー54と通話終了キー55の操作が不可であることを示している。照明部64,65を消灯せず、輝度を落として暗くしてもよい。以下同様に、消灯の代わりに輝度低減であってもよい。
【0052】
図8は図7の状態で携帯電話20に着信があった場合の前面パネル11の状態を示している。携帯電話20に着信があると、制御部1は照明部61〜63を消灯させ、照明部64を点灯させる。これにより、ノブ51とエンターキー52とフェイバリットキー53の操作が不可となり、通話開始キー54の操作が可能となったことを示している。また、制御部1は、表示画面71に着信があったことを示す例えば“CALLING”なる文字と記憶部に予め登録されている発信者名“Jhon S…”とを左方向にスクロールさせて表示する。発信者名が登録されていなければ電話番号を表示すればよい。表示画面71に表記が収まる場合にはスクロールさせなくてよい。
【0053】
また、制御部1は、表示画面71に動的図形Im2を表示させる。図8は動的図形Im2の一瞬の状態を図示している。動的図形Im2は、通話開始キー54の位置に対応して表示され、一例として通話開始キー54の位置をほぼ中心として広がっていく図形である。本実施形態では、動的図形Im2は円環状または楕円環状の図形の一部を切り取ったような図形となっている。動的図形Im2の詳細については後述する。
【0054】
図9は、通話開始キー54が押下されて通話を開始した後の前面パネル11の状態を示している。制御部1は、表示画面71に通話中であることを示す“Talking”なる文字と、通話時間Im3とを表示させる。制御部1には携帯電話20から電波状況を示す情報とバッテリの残量に関する情報とが入力されるので、制御部1は、表示画面71に電波状況を示す画像Im4とバッテリの残量を示す画像Im5も併せて表示させる。制御部1は、照明部64を消灯させ、照明部65を点灯させる。これにより、通話開始キー54の操作が不可となり、通話終了キー55の操作が可能となったことを示している。
【0055】
図10を用いて動的図形Im2について詳細に説明する。図10(a)は図7と同じ状態であり、楽曲を再生しているときの表示状態である。携帯電話20に着信があると、制御部1は図10(b)に示すように“CALLING…”なる文字を表示させる。制御部1は図10(c)に示すように“CALLING…”なる文字を左方向にスクロールさせ、動的図形Im2の表示を開始させる。制御部1は、図10(d)〜図10(h)に示すように、円環状または楕円環状の図形を幅方向及び高さ方向に拡大させて、順次拡大していく図形を表示画面71の部分で切り取った画像を表示させる。
【0056】
制御部1は、動的図形Im2の1サイクルの表示を終了させた後、通話開始キー54が押下されなければ、図10(i)に示すように一旦動的図形Im2を非表示として図10(j)のように再び動的図形Im2を表示させる。図10(k)は図9と同じ状態であり、通話開始キー54が押下されて通話を開始した通話状態である。なお、図10に示す例では、“CALLING…”なる文字のスクロールの速度が一定となっていない。スクロールの速度を一定としてもよい。
【0057】
図10に示す例では、動的図形Im2は、図4で説明した動的図形Im1のように、内周が広がる速度が外周が広がる速度より速くなっておらず、内周が広がる速度と外周が広がる速度は同じである。動的図形Im2においても、動的図形Im1と同様に内周が広がる速度を外周が広がる速度より速くしてもよい。
【0058】
図10においても、好ましい実施形態として、動的図形Im2の表示に対応させて照明部64を変化させるよう構成している。図11を用いて照明部64の輝度の変化のさせ方の一例について説明する。図11(a)のハッチングを付した矩形状の図形は動的図形Im2の表示タイミングを示している。図11(b)は動的図形Im2の表示に対応させた照明部64の輝度の変化を示している。図11(b)に示すように、照明部64は時刻t10以前より最高輝度Lmaxで点灯している。時刻t10で携帯電話20に着信があると、時刻t11にて動的図形Im1の表示が開始される。照明部64は時刻t12にて最低輝度Lminとなり、時刻t13にて最高輝度Lmaxに戻る。最低輝度Lminは消灯状態であってもよい。時刻t14にて動的図形Im2の1サイクルが終了する。
【0059】
時刻t15にて動的図形Im2の次のサイクルが開始する。照明部64は時刻t16にて最低輝度Lminとなり、同様に繰り返す。即ち、照明部64は動的図形Im2の1サイクルの表示期間内で点滅する。図11においても、照明部64の輝度が最高輝度Lmaxから即座に最低輝度Lminに低下し、最低輝度Lminから即座に最高輝度Lmaxに上昇するよう図示しているが、徐々に最低輝度Lminまで低下させ、徐々に最高輝度Lmaxまで上昇させてもよい。図11に示す例では、照明部64を点滅させたが、図5で説明した照明部62の輝度制御と同様に最低輝度Lminから最高輝度Lmaxまで輝度を上昇させるようにしてもよい。
【0060】
図12のフローチャートを用いて、オーディオ装置が動的図形Im2を表示する際の動作について説明する。図12に示す処理は、図7で説明したように例えば楽曲を再生していて、携帯電話20からの着信に応答できるハンズフリー通話が可能な状態のとき、記憶部4に記憶されている所定のプログラムに従って制御部1によって実行される。
【0061】
図12において、制御部1はステップS21にて携帯電話20に着信があったか否かを判定する。着信があったと判定されれば(Yes)ステップS22に移り、着信があったと判定されなければ(No)ステップS21に戻る。制御部1はステップS22にて表示画面71に着信があった旨の表示を開始させ、ステップS23にて動的図形Im2の表示と照明部64の点滅の1サイクルを開始させる。制御部1はステップS24にて通話開始キー54が押下されたか否かを判定する。通話開始キー54が押下されたと判定されなければ(No)ステップS25に移る。
【0062】
制御部1はステップS25にて動的図形Im2の表示と照明部64の点滅の1サイクルが終了したか否かを判定し、終了したと判定されれば(Yes)ステップS26に移り、終了したと判定されなければ(No)ステップS22に戻る。制御部1はステップS26にて所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されれば(Yes)ステップS22に戻り、経過したと判定されなければ(No)ステップS27に移る。制御部1はステップS27にて着信が継続しているか否かを判定する。
【0063】
電話をかけてきた発信者が呼び出しを切断すれば、着信が切断される。また、着信があった後、所定の時間が経過したり、所定のコール数になったりすると着信が切断される場合がある。そこで、制御部1はステップS27にて着信が継続しているか否かを判定し、着信が継続していると判定されれば(Yes)ステップS24に戻り、着信が継続していると判定されなければ(No)ステップS28にて表示画面71の表示を元に戻して終了する。
【0064】
ステップS24にて通話開始キー54が押下されたと判定されれば(Yes)、ステップS29に移る。制御部1はステップS29にて動的図形Im2の表示を停止させ、通話中である旨の表示を開始させる。制御部1はステップS30にて照明部64を消灯させ、ステップS65にて照明部65を点灯させる。制御部1はステップS32にて通話が継続しているか否かを判定し、通話が継続していると判定されれば(Yes)ステップS29に戻り、通話が継続していると判定されなければ(No)ステップS28にて表示画面71の表示を元に戻して終了する。
【0065】
以上のように、本実施形態においては、オーディオ装置が所定の状態にあり、携帯電話20への着信があった場合に操作すべき操作キー(上記の例では通話開始キー54)の位置に対応した部分に動的図形Im2を表示させるよう構成しているので、ユーザは、押下すべき操作キーを容易に認識することができる。従って、ユーザはどの操作キーを押下すればよいのか分からず戸惑ってしまうことを少なくすることができる。
【0066】
図1において、制御部1は、表示部7の表示画面71に所定の情報を表示させる表示制御部として動作している。制御部1は、表示画面71に動的図形を表示させるのに対応させて照明部6による発光輝度を変化させる発光輝度制御部としても動作している。制御部1は電子機器が所定の状態にあるとき、所定の状態であることを示す情報を表示画面71に表示させる。また、制御部1は、表示画面71と並べて配置された複数の操作キー52〜55の内、上記の所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した表示画面71上の位置に、動的図形Im1,Im2を表示させる。
【0067】
動的図形Im1,Im2は、図4,図10に示すように、特定の操作キーから離れていく図形である。図4,図10の例とは逆に特定の操作キーに近付いていく図形であってもよい。また、動的図形Im1,Im2は、特定の操作キーを中心として広がっていく図形である。図4,図10の例とは逆に特定の操作キーを中心として狭まっていく図形であってもよい。
【0068】
上述した本実施形態においては、エンターキー52を操作すべき状態で表示される動的図形Im1と、通話開始キー54を操作すべき状態で表示される動的図形Im2とが異なっている。また、照明部62,64の輝度変化の仕方も異なっている。このように、操作すべき操作キーの位置に応じて動的図形のパターンや照明部6の輝度変化の仕方の少なくとも一方を異ならせると、ユーザは動的図形のパターンや照明部6の輝度変化の仕方でどの操作キーを操作すべきなのかを認識することが可能になる。よって、操作すべき操作キーの位置に応じて動的図形のパターンや照明部6の輝度変化の仕方の少なくとも一方を意図的に異ならせることは好ましい。
【0069】
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。動的図形の他の例として、特定の操作キーに近付いていく矢印を示す画像としてもよい。同じ大きさの矢印の図形が近付いていってもよいし、特定の操作キーに近付くに従って矢印の図形を大きくしてもよい。矢印の図形は1つでも複数でもよい。動的図形のさらに他の例として、特定の操作キーを中心に爆発が生じたような図形であってもよい。本実施形態では、携帯電話20による音声通話を例にしたが、携帯端末による音声通話以外の通信であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は以上説明したオーディオ装置に限定されず、ナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ラジオ受信機、ディスプレイ装置、その他の任意の電子機器に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 制御部(表示制御部,発光輝度制御部)
2 チューナ
3 ディスクドライブ
4 記憶部
5 操作部
6,61〜65 照明部
7 表示部
8 音声出力部
9 音声入力部
10 通信部
20 携帯電話(携帯端末)
30 ポータブルオーディオ機器
51 ノブ
52〜55 操作キー
71 表示画面
Im1,Im2 動的図形
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の情報を表示する表示画面を有する表示部と複数の操作キーとを備える電子機器、この電子機器を制御する制御方法、及び、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の一例として、カーナビゲーション装置や車載用のオーディオ装置のような車載機器がある。車載機器は、通常、各種の情報を表示する表示画面を有する表示部と、車載機器を操作するための複数の操作キーとを備える。携帯電話による通話を、車載機器を利用してハンズフリーで行うことができる機能を搭載した車載機器もある。
【0003】
特許文献1には、押下された操作キー(操作ボタン)の種類や押下時間に応じて表示部に動的な画像を表示したり、操作キーが所定時間以上押下されない場合に表示部に動的な画像を表示したりすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−210216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、電子機器は通常複数の操作キーを備えることから、ユーザが電子機器を操作する際に複数ある操作キーの内、どのキーを操作すればよいかを認識しにくければ電子機器の操作性が低下してしまう。特に車載機器においては運転者が車載機器を操作することが多いため、操作すべきキーを容易に認識できることが望まれる。特許文献1に記載の発明は、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかをユーザに知らせるものではない。ユーザが、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかを容易に認識することができる技術の登場が望まれる。
【0006】
本発明はこのような要望に対応するためになされたものであり、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかを容易に認識することができる電子機器、電子機器の制御方法、及び、電子機器の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電子機器において、表示画面(71)を有する表示部(7)と、前記表示画面と並べて配置された複数の操作キー(52〜55)と、前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を前記表示画面に表示させる表示制御部(1)と、を備え、前記表示制御部は、前記複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形(Im1,Im2)を表示させることを特徴とする電子機器を提供する。
【0008】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形であることが好ましい。
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形であることが好ましい。
【0009】
前記特定の操作キーに対して設けられた照明部(6)と、前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて前記照明部による発光輝度を変化させる発光輝度制御部(1)とを備えることが好ましい。
【0010】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キー(52)であることが好ましい。
前記表示制御部は、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【0011】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末(20)に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである(54)であることが好ましい。
前記表示制御部は、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電子機器の制御方法において、前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面(71)に表示し、前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形(Im1,Im2)を表示することを特徴とする電子機器の制御方法を提供する。
【0013】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形であることが好ましい。
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形であることが好ましい。
【0014】
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部(6)による発光輝度を変化させることが好ましい。
【0015】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キー(52)であることが好ましい。
前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始することが好ましい。
【0016】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末(20)に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キー(54)であることが好ましい。
前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始することが好ましい。
【0017】
さらに、本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電子機器に搭載されたコンピュータに、前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面(71)に表示させる第1の表示ステップと、前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形(Im1,Im2)を表示させる第2の表示ステップとを実行させることを特徴とする電子機器の制御プログラムを提供する。
【0018】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形であることが好ましい。
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形であることが好ましい。
【0019】
前記コンピュータに、前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部による発光輝度を変化させるステップをさらに実行させることが好ましい。
【0020】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キー(52)であることが好ましい。
前記第2の表示ステップは、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【0021】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末(20)に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キー(54)であることが好ましい。
前記第2の表示ステップは、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させることが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明の電子機器、電子機器の制御方法、及び、電子機器の制御プログラムによれば、複数ある操作キーの内のどのキーを操作すればよいかを容易に認識することが可能となる。従って、電子機器の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態の電子機器を示すブロック図である。
【図2】一実施形態の電子機器の正面図である。
【図3】動的図形の第1の例を示す電子機器の正面図である。
【図4】動的図形の第1の例の時間的変化を説明するための図である。
【図5】動的図形の第1の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の例を示す図である。
【図6】動的図形の第1の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の一実施形態の電子機器で実行される処理を示すフローチャートである。
【図7】楽曲の再生状態を示している電子機器の正面図である。
【図8】動的図形の第2の例を示す電子機器の正面図である。
【図9】携帯電話で通話中の状態を示している電子機器の正面図である。
【図10】動的図形の第2の例の時間的変化を説明するための図である。
【図11】動的図形の第2の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の例を示す図である。
【図12】動的図形の第2の例の表示と照明部の輝度変化とを組み合わせた場合の一実施形態の電子機器で実行される処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の電子機器、電子機器の制御方法、及び、電子機器の制御プログラムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1に示す本実施形態においては、電子機器の一例として車載用のオーディオ装置を示している。図1において、制御部1は後述する各部を制御する。チューナ2は例えばラジオ放送波を受信する。チューナ2は、制御部1によって指示された周波数の放送波信号を受信して音声信号を制御部1に供給する。ユーザが操作部5を操作することにより放送局を選択すると、操作部5からの操作信号が制御部1に入力され、制御部1は選択した放送局に対応した周波数の放送波信号を受信するようチューナ2を制御する。チューナ2からの音声信号は音声出力部8に供給されて音声として出力される。
【0025】
ディスクドライブ3は例えばコンパクトディスク(CD)等のディスクを再生し、再生した音声信号を制御部1に供給する。ディスクドライブ3からの音声信号は音声出力部8に供給されて音声として出力される。記憶部4は制御部1で実行される各種の制御プログラムや、各部を動作させる際に必要となる種々の情報を記憶している。制御部1は記憶部4から制御プログラムを読み込んだり、記憶部4から種々の情報を読み出したり、記憶部4に種々の情報を書き込んだりする。操作部5は、オーディオ装置を操作するためのノブや複数の操作キーを含む。照明部6はユーザが操作部5を操作しやすいよう操作部5を照明するために設けられている。照明部6は一例として発光ダイオード(LED)で構成される。操作部5及び照明部6の詳細については後述する。
【0026】
表示部7は一例として液晶パネルによって構成され、制御部1による指示に従って文字や図形等の各種の情報を表示する。音声出力部8は音声信号を増幅するアンプとアンプからの音声信号を電気音響変換するスピーカとを含む。音声出力部8から発せられる音量は、操作部5による操作に応じて制御部1によって調整される。音声入力部9はユーザによる発話を音声信号に変換して制御部1に供給する。
【0027】
図1に示すオーディオ装置は、携帯端末の一例である携帯電話20による通話をハンズフリーで行うことができる機能を搭載した構成を示している。通信部10は、携帯電話20との間でブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信プロトコルに従って通信を行う。携帯電話20から出力される音声信号は通信部10及び制御部1を介して音声出力部14に供給され、音声として出力される。ユーザによる発話は音声入力部9で音声信号に変換され、制御部1及び通信部10を介して携帯電話20に供給される。
【0028】
また、図1に示すオーディオ装置は、ポータブルオーディオ機器30を接続して、ポータブルオーディオ機器30に貯蔵されている楽曲の音声信号を再生できるように構成されている。ポータブルオーディオ機器30によって再生された音声信号は制御部1を介して音声出力部8へと供給される。操作部5の操作によって、音声出力部8から音声を出力する場合の音声信号のソースとして、チューナ2、ディスクドライブ3、ポータブルオーディオ機器30のいずれかを選択することができる。
【0029】
図2に示すオーディオ装置の正面図を用いて、操作部5、照明部6、表示部7について説明する。図2において、表示部7は表示画面71がオーディオ装置の筐体の前面パネル11側から視認できるように筐体内部に装着されている。図2に示す例では、オーディオ装置は、操作部5として、回動操作を行うためのノブ51と、押下する操作ボタンである4つの操作キー52〜55とを備える。操作キー52〜55は表示画面71の長手方向の辺と平行になるように並べて配置されている。表示画面71には、選択項目である楽曲の“ISLAND IN TH…”なる楽曲名の内、“ISLAND IN TH”の部分が表示されている。
【0030】
ノブ51は、例えば回動操作に伴って選択項目を順次異ならせて表示画面71に表示させる場合に用いられる。操作キー52は、表示画面71に表示された選択項目の選択を確定する場合等に用いられるエンターキーである。以下、エンターキー52と称することとする。操作キー53は、所望の放送局やメニューをプリセットしたり、プリセットした放送局を選択したり、プリセットしたメニューを表示画面71に表示させたりする場合等に用いられるフェイバリットキーである。以下、フェイバリットキー53と称することとする。
【0031】
操作キー54は、携帯電話20に対する着信に応答してハンズフリー通話を開始する場合に押下する通話開始キーである。以下、通話開始キー54と称することとする。操作キー55は、ハンズフリー通話を終了して携帯電話20による通話を切断する場合に押下する通話終了キーである。以下、通話終了キー55と称することとする。ノブ51、エンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55は操作部5の単なる例であり、操作部5の種類や数は本実施例に限定されるものではない。
【0032】
ノブ51には、照明部6として、リング状の照明部61が設けられている。エンターキー52には、2つの横線との2つの横線の間の“ENTER”なる文字よりなる照明部62が設けられている。フェイバリットキー53には、“FAVORITE”なる文字よりなる照明部63が設けられている。通話開始キー54には、取り上げられた受話器の図形で表された照明部64が設けられている。通話終了キー55には、置かれた受話器の図形で表された照明部65が設けられている。これらの照明部61〜65は、ノブ51、エンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55の裏面側に設けられたLEDにより照明されて発光する。
【0033】
図2に示すように所定の楽曲名が表示されている状態で、エンターキー52が押下されると、再生すべき楽曲の選択が確定される。“ISLAND IN TH…”なる楽曲がポータブルオーディオ機器30内に格納された楽曲であるとすると、制御部1はポータブルオーディオ機器30に“ISLAND IN TH…”なる楽曲を再生するよう指示し、再生された楽曲の音声信号が音声出力部8へと供給されて音声(音楽)として出力される。
【0034】
図3は、他の楽曲である“Simple Pages”なる楽曲名の楽曲が選択されて表示画面71に表示された状態を示している。本実施形態においては、ノブ51で楽曲を選択して楽曲名を表示画面71に表示させ、表示開始から所定期間が経過してもエンターキー52が押下されない場合には、エンターキー52の押下を促す動的図形を表示画面71に表示させるように構成されている。ここでは、選択項目として楽曲を例にしたが、楽曲が含まれているアルバム、楽曲を格納しているフォルダ、楽曲のジャンル、アーティスト等の他の選択項目でも同様にエンターキー52の押下を促す動的図形を表示画面71に表示させてもよい。
【0035】
表示画面71に“Simple Pages”なる楽曲名が表示された状態で、表示開始から所定期間が経過してもエンターキー52が押下されない場合、図3に示すように、制御部1は、表示画面71の左端部に動的図形Im1を表示するよう表示部7を制御する。図3は動的図形Im1の一瞬の状態を図示している。表示画面71に楽曲名が表示されている状態では、エンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55の内、押下すべき操作キーはエンターキー52のみである。そこで、制御部1は、表示画面71のエンターキー52の位置に対応した部分に動的図形Im1を表示させる。
【0036】
図4を用いて動的図形Im1について詳細に説明する。図4(a)に示すように“ISLAND IN TH…”なる楽曲が選択されている状態で、ユーザがノブ51を回動させると、図4(b),図4(c)のように、次の楽曲である“Photograph”へと表示が切り換わる。ユーザが聴こうとする目的の楽曲を選択するためノブ51をさらに回動させると、図4(d)のように目的の楽曲である“Simple Pages”へと表示が切り換わる。“Simple Pages”の楽曲名を表示させた表示時点から例えば1秒経過したら、制御部1は図4(e)に示すように動的図形Im1の表示を開始する。
【0037】
エンターキー52が押下されないと、制御部1は動的図形Im1の表示を継続する。本実施形態では、動的図形Im1は円環状または楕円環状の図形の一部を切り取ったような図形となっている。図4(f)に示すように動的図形Im1は拡大する。動的図形Im1の外周が図4(g),図4(h)のように広がっていくのに合わせて内周も広がっていく。内周が広がる速度が外周が広がる速度より速いため、図4(g)〜図4(i)から分かるように、動的図形Im1は外周と内周との間の間隔が順次狭くなっていく。その後、図4(j)に示すように動的図形Im1は消失し、ノブ51またはエンターキー52が操作されなければ図4(e)〜図4(j)を繰り返す。
【0038】
エンターキー52が押下されず、ユーザがノブ51を回動させると、制御部1は、図4(k),図4(l)に示すように表示する楽曲名を切り換える。
【0039】
本実施形態において、動的図形Im1はエンターキー52の位置を中心とするような図形が順次大きくなるように動的に表示される。従って、所定の選択項目が表示画面71に表示されている状態で、ユーザは、表示画面71と並列的に配置されているエンターキー52、フェイバリットキー53、通話開始キー54、通話終了キー55の内、左端に位置するエンターキー52を押下すればよいことを容易に認識することができる。
【0040】
本実施形態では押下すべき操作キーをさらに容易に認識することができるよう、動的図形Im1の表示に対応させて照明部6の輝度を変化させるよう構成している。照明部6の輝度を変化させることは必須ではないが、動的図形Im1の表示に対応させて照明部6の輝度を変化させることが好ましい。図3においては、押下すべき操作キーはエンターキー52であり、動的図形Im1の表示に対応させて照明部62の輝度を変化させる。
【0041】
図5を用いて照明部62の輝度の変化のさせ方の一例について説明する。図5(a)のハッチングを付した矩形状の図形は動的図形Im1の表示タイミングを示している。図5(b)は動的図形Im1の表示に対応させた照明部62の輝度の変化を示している。図5(b)に示すように、照明部62は時刻t0以前より最高輝度Lmaxで点灯している。上記のようにノブ51を回動させて所定の楽曲を選択して時刻t0で回動を停止させると、1秒経過後の時刻t2にて動的図形Im1の表示が開始される。照明部62は時刻t2の直前の時刻t1で最低輝度Lminとなる。最低輝度Lminは消灯状態であってもよい。
【0042】
動的図形Im1は時刻t2で表示が開始し、時刻t3で終了する。図5(b)に示すように、照明部62は、動的図形Im1が順次大きくなっていくのに合わせて、最低輝度Lminから最高輝度Lmaxまで輝度が順次上昇する。時刻t3からの所定の時間ノブ51が操作されなければ、時刻t5の直前である時刻t4で再び最低輝度Lminへと輝度を低下させ、時刻t5から再び動的図形Im1を表示させる。時刻t0から時刻t2までの時間が1秒であれば、時刻t3から時刻t4までの時間は1秒未満であることが好ましい。図5では、照明部62の輝度が最高輝度Lmaxから即座に最低輝度Lminに低下するよう図示しているが、徐々に最低輝度Lminまで低下させてもよい。
【0043】
ノブ51またはエンターキー52が操作されなければ、動的図形Im1の表示と照明部62の輝度の変化を繰り返す。ノブ51またはエンターキー52が操作されれば、照明部62の輝度は最高輝度Lmaxに戻る。
【0044】
図6のフローチャートを用いて、オーディオ装置が動的図形Im1を表示する際の動作について説明する。図6に示す処理は、図2で説明したように楽曲名等の選択項目を表示画面71に表示しているとき、記憶部4に記憶されている所定のプログラムに従って制御部1によって実行される。図6では選択項目を楽曲名として説明する。図6において、制御部1はステップS1にてノブ51が操作されたか否かを判定する。ノブ51が操作されたと判定されれば(Yes)ステップS2に移り、操作されたと判定されなければ(No)ステップS1に戻る。
【0045】
ステップS2にて、制御部1はノブ51の操作に応じた選択項目を表示画面71に表示させる。制御部1はステップS3にてノブ51の操作が停止したか否かを判定する。ノブ51の操作が停止したと判定されれば(Yes)ステップS4に移り、操作が停止したと判定されなければ(No)ステップS2に戻る。制御部1はステップS4にて所定の時間(例えば1秒)が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過したと判定されなければ(No)、制御部1はステップS5にてノブ51の操作が再開したか否かを判定する。ノブ51の操作が再開したと判定されれば(Yes)ステップS2に戻り、ノブ51の操作が再開したと判定されなければ(No)ステップS6に移る。
【0046】
制御部1はステップS6にてエンターキー52が押下されたか否かを判定する。エンターキー52が押下されたと判定されれば(Yes)、ステップS7にてエンターキー52が押下されたときに表示画面71に表示されていた楽曲名の楽曲を再生して終了する。エンターキー52が押下されたと判定されなければ(No)、ステップS4に戻る。ステップS3にてノブ51の操作が停止したと判定され、その後、ノブ51とエンターキー52のいずれも操作されなければ、ステップS4にて所定の時間が経過したと判定され(Yes)、ステップS8に移る。
【0047】
制御部1はステップS8にて図5で説明したように動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルを開始させる。1サイクルとは、図5における時刻t1〜t3に相当する。制御部1はステップS9にてノブ51の操作が再開したか否かを判定する。ノブ51の操作が再開したと判定されれば(Yes)、ステップS13に移る。制御部1はステップS13にて動的図形Im1の表示を終了させ、照明部62の輝度をLmaxに戻して、ステップS2に戻る。
【0048】
ステップS9にてノブ51の操作が再開したと判定されなければ(No)、制御部1はステップS10にてエンターキー52が押下されたか否かを判定する。エンターキー52が押下されたと判定されれば(Yes)、ステップS7にてエンターキー52が押下されたときに表示画面71に表示されていた楽曲名の楽曲を再生して終了する。エンターキー52が押下されたと判定されなければ(No)、制御部1はステップS11にて動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルが終了したか否かを判定する。1サイクルが終了したと判定されなければ(No)、ステップS8に戻り、制御部1は1サイクルの終了まで動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化を継続させる。
【0049】
ステップS11にて1サイクルが終了したと判定されれば(Yes)、制御部1はステップS12にて所定の時間が経過したか否かを判定する。ステップS12での所定の時間は1秒よりも短い時間である。ステップS12にて所定の時間が経過したと判定されれば(Yes)、ステップS8に戻り、制御部1は動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルを繰り返す。ステップS12にて所定の時間が経過したと判定されなければ(No)、ステップS9に戻る。ステップS8〜S12より分かるように、ノブ51またはエンターキー52が操作されるまで動的図形Im1の表示と照明部62の輝度変化の1サイクルを繰り返す。
【0050】
以上のように、本実施形態においては、表示画面71に所定の選択項目が表示されて、所定の時間が経過したら、選択項目が表示されている状態で操作すべき操作キー(上記の例ではエンターキー52)の位置に対応した部分に動的図形Im1を表示させるよう構成しているので、ユーザは、押下すべき操作キーを容易に認識することができる。従って、ユーザはどの操作キーを押下すればよいのか分からず戸惑ってしまうことを少なくすることができる。
【0051】
次に、表示画面71に動的図形を表示する他の例について説明する。図7は、上記のように選択した楽曲を再生している前面パネル11の状態を示している。図7に示すように、表示画面71には再生している楽曲のタイトル、再生時間等の情報が表示されている。照明部61〜63が点灯しており、ノブ51とエンターキー52とフェイバリットキー53の操作が可能であることを示している。照明部64,65は消灯していることから図示されておらず、通話開始キー54と通話終了キー55の操作が不可であることを示している。照明部64,65を消灯せず、輝度を落として暗くしてもよい。以下同様に、消灯の代わりに輝度低減であってもよい。
【0052】
図8は図7の状態で携帯電話20に着信があった場合の前面パネル11の状態を示している。携帯電話20に着信があると、制御部1は照明部61〜63を消灯させ、照明部64を点灯させる。これにより、ノブ51とエンターキー52とフェイバリットキー53の操作が不可となり、通話開始キー54の操作が可能となったことを示している。また、制御部1は、表示画面71に着信があったことを示す例えば“CALLING”なる文字と記憶部に予め登録されている発信者名“Jhon S…”とを左方向にスクロールさせて表示する。発信者名が登録されていなければ電話番号を表示すればよい。表示画面71に表記が収まる場合にはスクロールさせなくてよい。
【0053】
また、制御部1は、表示画面71に動的図形Im2を表示させる。図8は動的図形Im2の一瞬の状態を図示している。動的図形Im2は、通話開始キー54の位置に対応して表示され、一例として通話開始キー54の位置をほぼ中心として広がっていく図形である。本実施形態では、動的図形Im2は円環状または楕円環状の図形の一部を切り取ったような図形となっている。動的図形Im2の詳細については後述する。
【0054】
図9は、通話開始キー54が押下されて通話を開始した後の前面パネル11の状態を示している。制御部1は、表示画面71に通話中であることを示す“Talking”なる文字と、通話時間Im3とを表示させる。制御部1には携帯電話20から電波状況を示す情報とバッテリの残量に関する情報とが入力されるので、制御部1は、表示画面71に電波状況を示す画像Im4とバッテリの残量を示す画像Im5も併せて表示させる。制御部1は、照明部64を消灯させ、照明部65を点灯させる。これにより、通話開始キー54の操作が不可となり、通話終了キー55の操作が可能となったことを示している。
【0055】
図10を用いて動的図形Im2について詳細に説明する。図10(a)は図7と同じ状態であり、楽曲を再生しているときの表示状態である。携帯電話20に着信があると、制御部1は図10(b)に示すように“CALLING…”なる文字を表示させる。制御部1は図10(c)に示すように“CALLING…”なる文字を左方向にスクロールさせ、動的図形Im2の表示を開始させる。制御部1は、図10(d)〜図10(h)に示すように、円環状または楕円環状の図形を幅方向及び高さ方向に拡大させて、順次拡大していく図形を表示画面71の部分で切り取った画像を表示させる。
【0056】
制御部1は、動的図形Im2の1サイクルの表示を終了させた後、通話開始キー54が押下されなければ、図10(i)に示すように一旦動的図形Im2を非表示として図10(j)のように再び動的図形Im2を表示させる。図10(k)は図9と同じ状態であり、通話開始キー54が押下されて通話を開始した通話状態である。なお、図10に示す例では、“CALLING…”なる文字のスクロールの速度が一定となっていない。スクロールの速度を一定としてもよい。
【0057】
図10に示す例では、動的図形Im2は、図4で説明した動的図形Im1のように、内周が広がる速度が外周が広がる速度より速くなっておらず、内周が広がる速度と外周が広がる速度は同じである。動的図形Im2においても、動的図形Im1と同様に内周が広がる速度を外周が広がる速度より速くしてもよい。
【0058】
図10においても、好ましい実施形態として、動的図形Im2の表示に対応させて照明部64を変化させるよう構成している。図11を用いて照明部64の輝度の変化のさせ方の一例について説明する。図11(a)のハッチングを付した矩形状の図形は動的図形Im2の表示タイミングを示している。図11(b)は動的図形Im2の表示に対応させた照明部64の輝度の変化を示している。図11(b)に示すように、照明部64は時刻t10以前より最高輝度Lmaxで点灯している。時刻t10で携帯電話20に着信があると、時刻t11にて動的図形Im1の表示が開始される。照明部64は時刻t12にて最低輝度Lminとなり、時刻t13にて最高輝度Lmaxに戻る。最低輝度Lminは消灯状態であってもよい。時刻t14にて動的図形Im2の1サイクルが終了する。
【0059】
時刻t15にて動的図形Im2の次のサイクルが開始する。照明部64は時刻t16にて最低輝度Lminとなり、同様に繰り返す。即ち、照明部64は動的図形Im2の1サイクルの表示期間内で点滅する。図11においても、照明部64の輝度が最高輝度Lmaxから即座に最低輝度Lminに低下し、最低輝度Lminから即座に最高輝度Lmaxに上昇するよう図示しているが、徐々に最低輝度Lminまで低下させ、徐々に最高輝度Lmaxまで上昇させてもよい。図11に示す例では、照明部64を点滅させたが、図5で説明した照明部62の輝度制御と同様に最低輝度Lminから最高輝度Lmaxまで輝度を上昇させるようにしてもよい。
【0060】
図12のフローチャートを用いて、オーディオ装置が動的図形Im2を表示する際の動作について説明する。図12に示す処理は、図7で説明したように例えば楽曲を再生していて、携帯電話20からの着信に応答できるハンズフリー通話が可能な状態のとき、記憶部4に記憶されている所定のプログラムに従って制御部1によって実行される。
【0061】
図12において、制御部1はステップS21にて携帯電話20に着信があったか否かを判定する。着信があったと判定されれば(Yes)ステップS22に移り、着信があったと判定されなければ(No)ステップS21に戻る。制御部1はステップS22にて表示画面71に着信があった旨の表示を開始させ、ステップS23にて動的図形Im2の表示と照明部64の点滅の1サイクルを開始させる。制御部1はステップS24にて通話開始キー54が押下されたか否かを判定する。通話開始キー54が押下されたと判定されなければ(No)ステップS25に移る。
【0062】
制御部1はステップS25にて動的図形Im2の表示と照明部64の点滅の1サイクルが終了したか否かを判定し、終了したと判定されれば(Yes)ステップS26に移り、終了したと判定されなければ(No)ステップS22に戻る。制御部1はステップS26にて所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されれば(Yes)ステップS22に戻り、経過したと判定されなければ(No)ステップS27に移る。制御部1はステップS27にて着信が継続しているか否かを判定する。
【0063】
電話をかけてきた発信者が呼び出しを切断すれば、着信が切断される。また、着信があった後、所定の時間が経過したり、所定のコール数になったりすると着信が切断される場合がある。そこで、制御部1はステップS27にて着信が継続しているか否かを判定し、着信が継続していると判定されれば(Yes)ステップS24に戻り、着信が継続していると判定されなければ(No)ステップS28にて表示画面71の表示を元に戻して終了する。
【0064】
ステップS24にて通話開始キー54が押下されたと判定されれば(Yes)、ステップS29に移る。制御部1はステップS29にて動的図形Im2の表示を停止させ、通話中である旨の表示を開始させる。制御部1はステップS30にて照明部64を消灯させ、ステップS65にて照明部65を点灯させる。制御部1はステップS32にて通話が継続しているか否かを判定し、通話が継続していると判定されれば(Yes)ステップS29に戻り、通話が継続していると判定されなければ(No)ステップS28にて表示画面71の表示を元に戻して終了する。
【0065】
以上のように、本実施形態においては、オーディオ装置が所定の状態にあり、携帯電話20への着信があった場合に操作すべき操作キー(上記の例では通話開始キー54)の位置に対応した部分に動的図形Im2を表示させるよう構成しているので、ユーザは、押下すべき操作キーを容易に認識することができる。従って、ユーザはどの操作キーを押下すればよいのか分からず戸惑ってしまうことを少なくすることができる。
【0066】
図1において、制御部1は、表示部7の表示画面71に所定の情報を表示させる表示制御部として動作している。制御部1は、表示画面71に動的図形を表示させるのに対応させて照明部6による発光輝度を変化させる発光輝度制御部としても動作している。制御部1は電子機器が所定の状態にあるとき、所定の状態であることを示す情報を表示画面71に表示させる。また、制御部1は、表示画面71と並べて配置された複数の操作キー52〜55の内、上記の所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した表示画面71上の位置に、動的図形Im1,Im2を表示させる。
【0067】
動的図形Im1,Im2は、図4,図10に示すように、特定の操作キーから離れていく図形である。図4,図10の例とは逆に特定の操作キーに近付いていく図形であってもよい。また、動的図形Im1,Im2は、特定の操作キーを中心として広がっていく図形である。図4,図10の例とは逆に特定の操作キーを中心として狭まっていく図形であってもよい。
【0068】
上述した本実施形態においては、エンターキー52を操作すべき状態で表示される動的図形Im1と、通話開始キー54を操作すべき状態で表示される動的図形Im2とが異なっている。また、照明部62,64の輝度変化の仕方も異なっている。このように、操作すべき操作キーの位置に応じて動的図形のパターンや照明部6の輝度変化の仕方の少なくとも一方を異ならせると、ユーザは動的図形のパターンや照明部6の輝度変化の仕方でどの操作キーを操作すべきなのかを認識することが可能になる。よって、操作すべき操作キーの位置に応じて動的図形のパターンや照明部6の輝度変化の仕方の少なくとも一方を意図的に異ならせることは好ましい。
【0069】
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。動的図形の他の例として、特定の操作キーに近付いていく矢印を示す画像としてもよい。同じ大きさの矢印の図形が近付いていってもよいし、特定の操作キーに近付くに従って矢印の図形を大きくしてもよい。矢印の図形は1つでも複数でもよい。動的図形のさらに他の例として、特定の操作キーを中心に爆発が生じたような図形であってもよい。本実施形態では、携帯電話20による音声通話を例にしたが、携帯端末による音声通話以外の通信であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は以上説明したオーディオ装置に限定されず、ナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ラジオ受信機、ディスプレイ装置、その他の任意の電子機器に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 制御部(表示制御部,発光輝度制御部)
2 チューナ
3 ディスクドライブ
4 記憶部
5 操作部
6,61〜65 照明部
7 表示部
8 音声出力部
9 音声入力部
10 通信部
20 携帯電話(携帯端末)
30 ポータブルオーディオ機器
51 ノブ
52〜55 操作キー
71 表示画面
Im1,Im2 動的図形
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器において、
表示画面を有する表示部と、
前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーと、
前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を前記表示画面に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形を表示させる
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形である
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形である
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記特定の操作キーに対して設けられた照明部と、
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて前記照明部による発光輝度を変化させる発光輝度制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キーである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
電子機器の制御方法において、
前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面に表示し、
前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形を表示する
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項10】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形である
ことを特徴とする請求項9記載の電子機器の制御方法。
【請求項11】
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形である
ことを特徴とする請求項10記載の電子機器の制御方法。
【請求項12】
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部による発光輝度を変化させる
ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
【請求項13】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キーである
ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
【請求項14】
前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始する
ことを特徴とする請求項13記載の電子機器の制御方法。
【請求項15】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである
ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
【請求項16】
前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始する
ことを特徴とする請求項15記載の電子機器の制御方法。
【請求項17】
電子機器に搭載されたコンピュータに、
前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面に表示させる第1の表示ステップと、
前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形を表示させる第2の表示ステップと、
を実行させることを特徴とする電子機器の制御プログラム。
【請求項18】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形である
ことを特徴とする請求項17記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項19】
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形である
ことを特徴とする請求項18記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項20】
前記コンピュータに、
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部による発光輝度を変化させるステップ
をさらに実行させることを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項に記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項21】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キーである
ことを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項22】
前記第2の表示ステップは、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項21記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項23】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである
ことを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項24】
前記第2の表示ステップは、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項23記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項1】
電子機器において、
表示画面を有する表示部と、
前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーと、
前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を前記表示画面に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形を表示させる
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形である
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形である
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記特定の操作キーに対して設けられた照明部と、
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて前記照明部による発光輝度を変化させる発光輝度制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キーである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
電子機器の制御方法において、
前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面に表示し、
前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形を表示する
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項10】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形である
ことを特徴とする請求項9記載の電子機器の制御方法。
【請求項11】
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形である
ことを特徴とする請求項10記載の電子機器の制御方法。
【請求項12】
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部による発光輝度を変化させる
ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
【請求項13】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キーである
ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
【請求項14】
前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始する
ことを特徴とする請求項13記載の電子機器の制御方法。
【請求項15】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである
ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
【請求項16】
前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始する
ことを特徴とする請求項15記載の電子機器の制御方法。
【請求項17】
電子機器に搭載されたコンピュータに、
前記電子機器が所定の状態にあるとき、前記所定の状態であることを示す情報を表示画面に表示させる第1の表示ステップと、
前記表示画面と並べて配置された複数の操作キーの内、前記所定の状態のときに操作すべき特定の操作キーの位置に対応した前記表示画面上の位置に、動的図形を表示させる第2の表示ステップと、
を実行させることを特徴とする電子機器の制御プログラム。
【請求項18】
前記動的図形は、前記特定の操作キーから離れていく図形または前記特定の操作キーに近付いていく図形である
ことを特徴とする請求項17記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項19】
前記動的図形は、前記特定の操作キーを中心として広がっていく図形または狭まっていく図形である
ことを特徴とする請求項18記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項20】
前記コンピュータに、
前記表示画面に動的図形を表示させるのに対応させて、前記特定の操作キーに対して設けられた照明部による発光輝度を変化させるステップ
をさらに実行させることを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項に記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項21】
前記所定の状態は、複数の選択項目の内の1つの選択項目が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記1つの選択項目を確定するための操作キーである
ことを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項22】
前記第2の表示ステップは、前記1つの選択項目を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項21記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項23】
前記所定の状態は、前記電子機器と接続された携帯端末に着信があり、着信があった旨を示す情報が前記表示画面に表示された状態であり、
前記特定の操作キーは、前記携帯端末による通信を開始させるための操作キーである
ことを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の電子機器の制御プログラム。
【請求項24】
前記第2の表示ステップは、前記着信があった旨を示す情報を前記表示画面に表示した時点から所定の時間が経過した時点で前記動的図形の表示を開始させる
ことを特徴とする請求項23記載の電子機器の制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−150695(P2011−150695A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281115(P2010−281115)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(508209990)J&Kカーエレクトロニクス株式会社 (98)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(508209990)J&Kカーエレクトロニクス株式会社 (98)
【Fターム(参考)】
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