説明

電子機器、電子機器制御プログラム及び電子機器制御方法

【課題】余興効果を発生させ、又は興趣性を高めさせることができるようにする。
【解決手段】トランプカードのマークと数字とを示す識別子であるシークレットサインを表示する(S6、S11)。演者Xは、観客Yが思い浮かべた1枚のトランプカードのマークと数字とを聞いて、観客Yには知られないシークレットサインを見ながら、押釦スイッチの操作により(S7、S12:YES)、トランプカードのマークとを記憶させる(S9、S14)。しかる後に、この腕時計を観客Yに渡し、観客Yが同様の押釦スイッチの操作を行うと、腕時計に観客Yが思い浮かべたトランプカードのマークと数字とが表示され(S19、S21)、観客が思い浮かべたトランプカードのマークと数字を、恰も腕時計が当てたかなようなマジックを実演することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マジック機能を有する電子機器、電子機器制御プログラム及び電子機器制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日においては、腕時計や携帯電話機等の表示機能を備えた各種電子機器が出現するに至っており、一方、トリック手品具(例えば、特許文献1参照。)等の、各種手品専用具も出現するに至っている。
【特許文献1】特開平3−33776号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、トリック手品具等の各種手品専用具を用いれば、手品を実演することができ、余興効果を発生させることができる。しかしながら、従来の各種電子機器にあっては、専ら機器本来の機能を発生させることを主眼とするものであることから、これを用いて余興効果を発生させたり、当該機器の興趣性を高めさせたりすることはできない。
【0004】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、余興効果を発生させたり、興趣性を高めたりさせることのできる電子機器、電子機器制御プログラム及び電子機器制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため請求項1記載の発明に係る電子機器にあっては、トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御手段と、前記「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第1識別子に対応する数字の値を記憶する第1の記憶手段と、トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御手段と、前記4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第2識別子に対応するトランプのマークを示す識別情報を記憶する第2記憶手段と、前記第1の記憶手段に前記数字の値が記憶され、かつ、前記第2の記憶手段に前記マークを示す識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御手段と、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断手段と、この第3の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶手段に記憶されている識別情報が示すトランプのマークを表示させる第3の表示制御手段と、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断手段と、この第4の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶手段に記憶されている数字の値に対応するトランプカードの数字を表示させる第4の表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2記載の発明に係る電子機器にあっては、前記第1の表示制御手段は、トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させるとともに、動的な表示を実行させることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3記載の発明に係る電子機器にあっては、前記第2の表示制御手段は、トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させるとともに、動的な表示を実行させることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4記載の発明に係る電子機器にあっては、前記動的な表示とは、スロットマシーンにおけるドラムが回転している状態を擬似的に表示させる表示形態であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項5記載の発明に係る電子機器にあっては、前記第1の表示制御手段は、前記スロットマシーンにおけるドラムが回転している状態を擬似的に表示させる表示形態において、前記第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたとき、前記ドラムを停止させてトランプカードにおける4種類のマークのいずれかを表示させる手段を更に備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項6記載の発明に係る電子機器にあっては、前記第1の表示制御手段は、前記スロットマシーンにおけるドラムが回転している状態を擬似的に表示させる表示形態において、前記第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたとき、前記ドラムを停止させてトランプカードの「1」から「13」までの数字のいずれかを表示させる手段を更に備える。
【0011】
また、請求項7記載の発明に係る電子機器にあっては、予め定められた複数の対象それぞれに対応する識別子を順次表示させる第1表示制御手段と、前記複数の対象それぞれに対応する識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記識別子を示す識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第2の表示制御手段と、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記記憶手段に記憶されている識別情報が示す識別子に対応する対象を表示させる第3の表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項8記載の発明に係る電子機器にあっては、カードに記載されている異なる数字または記号それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御手段と、この第1の表示制御手段の制御により第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた第1識別子に対応する第1識別子データを記憶する第1の記憶手段と、カードに記載されている複数種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御手段と、この第2の表示制御手段の制御により第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた第2識別子に対応する第2識別子データを記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に前記第1識別子データが記憶され、かつ、前記第2の記憶手段に前記第2識別子データが記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御手段と、この第3の表示制御手段の制御により前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断手段と、この第3の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶手段に記憶されている第2識別子データに対応する第2識別子を表示させる第3の表示制御手段と、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断手段と、この第4の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶手段に記憶されている第1識別子データに対応する第1識別子を表示させる第4の表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項9記載の発明に係る電子機器制御プログラムにあっては、表示手段を備える電子機器が有するコンピュータを、トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御手段と、前記「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第1識別子に対応する数字の値を記憶する第1の記憶手段と、トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御手段と、前記4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第2識別子に対応するトランプのマークを示す識別情報を記憶する第2記憶手段と、前記第1の記憶手段に前記数字の値が記憶され、かつ、前記第2の記憶手段に前記マークを示す識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御手段と、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断手段と、この第3の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶手段に記憶されている識別情報が示すトランプのマークを表示させる第3の表示制御手段と、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断手段と、この第4の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶手段に記憶されている数字の値に対応するトランプカードの数字を表示させる第4の表示制御手段として機能させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項10記載の発明に係る電子機器制御プログラムにあっては、表示手段を備える電子機器が有するコンピュータを、予め定められた複数の対象それぞれに対応する識別子を順次表示させる第1表示制御手段と、前記複数の対象それぞれに対応する識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する判断手段と、この判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記識別子を示す識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第2の表示制御手段と、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記記憶手段に記憶されている識別情報が示す識別子に対応する対象を表示させる第3の表示制御手段として機能させることを特徴とする。
【0015】
また、請求項11記載の発明に係る電子機器制御方法にあっては、トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御ステップと、前記「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断ステップと、この第1の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第1識別子に対応する数字の値を記憶する第1の記憶ステップと、トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御ステップと、前記4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断ステップと、この第2の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第2識別子に対応するトランプのマークを示す識別情報を記憶する第2記憶ステップと、前記第1の記憶ステップにより前記数字の値が記憶され、かつ、前記第2の記憶ステップに前記マークを示す識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御ステップと、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断ステップと、この第3の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶ステップに記憶されている識別情報が示すトランプのマークを表示させる第3の表示制御ステップと、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断ステップと、この第4の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶ステップに記憶されている数字の値に対応するトランプカードの数字を表示させる第4の表示制御ステップとを含むことを特徴とする電子機器制御方法。
【0016】
また、請求項12記載の発明に係る電子機器制御方法にあっては、予め定められた複数の対象それぞれに対応する識別子を順次表示させる第1表示制御ステップと、前記複数の対象それぞれに対応する識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断ステップと、この第1の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記識別子を示す識別情報を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにより前記識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第2の表示制御ステップと、前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断ステップと、この第2の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記記憶ステップに記憶されている識別情報が示す識別子に対応する対象を表示させる第3の表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る電子機器によれば、当該電子機器を用いて観客が思い浮かべたトランプカードを当てるマジックや、観客が思い浮かべた対象を当てるマジックを実演することができる。よって、これを用いて余興効果を発生させたり、当該機器の興趣性を高めさせたりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態を適用した腕時計の外観構成を示す平面図である。
【0019】
この腕時計1は、時計本体部2とこの時計本体部2の両側に係着されたリストバンド3、4とを有している。時計本体部2の上面中央部には、LCD等で構成される表示部5が設けられており、両側部には押下によりスイッチがオン(ON)となる押釦スイッチ6〜9が2個ずつ配置されている。なお、表示部5は、上部左側の第1表示領域51と右側の第2表示領域52、及び下部の第3表示領域53とに区分される。
【0020】
図2は、前記時計本体部2内に配置された回路の構成を示すブロック図である。
【0021】
発振回路10は基本周波数のクロック信号を生成する回路であり、生成したクロック信号を分周回路11に出力する。分周回路11はそのクロック信号を分周して1Hzの計時信号を作成し、時刻計数回路12に出力する。時刻計数回路12は時、分、秒のカウンタを有しており、1Hzの計時信号を計数して得られた時、分、秒の時刻データをCPU14に出力する。また時刻計数回路12は24時間毎の日キャリー信号を日付計数回路13に出力し、日付計数回路13はその日キャリー信号を計数して得た日付データをCPU14に出力する。入力部15は、前記押釦スイッチ6〜9を有しており、これらの操作信号をCPU14に出力する。
【0022】
CPU14は、ROM16に記憶されている各種プログラムを解読し、RAM17をワークエリアとして使用しつつ、時刻表示処理や後述するフローチャートに示す処理等を実行する中央処理部である。前記表示部5は、CPU14から出力される現在時刻データあるいは表示データに基づいて表示素子を駆動してそれらのデータを表示する。表示部5の下面側には、EL22が積層されており、CPU14はこのEL22の点灯動作を制御するとともに、音出力部18の放音動作を制御する。
【0023】
図3は、前記ROM16のメモリ構成を示す概念図である。
【0024】
ROM16には前記プログラムを格納するプログラム記憶領域161、後述する表示例に示す各種文字や画像を表示するための画像データを格納する画像データ格納領域162等が設けられている。
【0025】
図4は、前記RAM17のメモリ構成を示す概念図である。
【0026】
RAM17には、トランプカードにおける数字1〜13のいずれかである第1の正解値tnを格納する第1格納部171と、トランプカードにおけるマークに対応する数値1〜4のいずれかである第2の正解値tsを格納する第2格納部172とが設けられている。
【0027】
なお、本実施の形態におけるトランプカードのマークとの対応関係は、下記の通りである。
1;ダイヤ
2;クラブ
3;ハート
4;スペード
【0028】
次に、以上の構成に係る本実施の形態の動作を、トランプカード当てマジックを行う演者Xと観客Yの動作とともに説明する。
【0029】
すなわち、演者Xが所有する腕時計1は、時計モードにおいては、表示部5に現在時刻を表示させている。この状態から、演者Xがこの腕時計1を用いて観客Yの目前でトランプカード当てマジックを行うべく、押釦スイッチ6を操作すると、時計モードからマジックモードに移行し、CPU14はプログラムに従って図5のフローチャートに示す処理を実行する。
【0030】
先ず、モード表示処理を実行し(ステップS1)、このステップS1での処理により、図6(A)に示すように、表示部5の第2表示領域52に、今から実行するマジックの番号を表示させ、第3表示領域53に「MAGIC」の文字を表示させる。次に、タイトル表示処理を実行し(ステップS2)、このステップS2での処理により、図6(B)に示すように、第3表示領域53に今から実行するマジックのタイトルである「SLOT」の文字を表示させる。
【0031】
次に、押釦スイッチ8が操作されたか否かを判断し(ステップS3)、操作されたならば前回のマジックの最終画面を表示する処理である前回ストップ表示処理を実行する(ステップS4)。このステップS4での処理により、図6(C)に示すように、第3表示領域53には前回の最終画面を表示させる。この図6(C)の表示において、左側はトランプのマークを示し、右側はトランプの数字を示す。
【0032】
すなわち、本実施の形態においては図8(A)に示すように、「D」とダイヤのマークの組合せによりトランプのマークの「ダイヤ」を表し、また、同図(B)〜(D)に示すように、「C」とクラブのマークの組合せにより「クラブ」を、「H」とハートのマークの組合せにより「ハート」を、「S」とスペードのマークの組合せにより「スペード」を各々表す。
【0033】
そして、図6(C)の表示状態となったならば演者Xは、これを観客Yに見せながら、「これはトランプカードのスロットマシーンです。左がトランプのマークで、右が数字です。それでは、思い浮かべたトランプのカード1枚を教えてください。」と発言する。これに応じて、観客Yは、例えば「スペードの11(ジャック)です。」と答える。
【0034】
この答を聞いた演者Xは、「スペードの11(ジャック)」を記憶する。しかる後に、図6(D)に示すように、「では、やり方を教えます。最初に右上の釦を押すと、スロットマシーンが回転します。」と発言しつつ、押釦スイッチ8を操作する。これにより、ステップS5の判断がYESとなり、ステップS5からステップS6に進み、第1、第2ドラム回転アニメ表示処理を実行するとともに、第1シークレットサイン表示処理を実行する。
【0035】
このステップS6での第1、第2ドラム回転アニメ表示処理により、図6(E)に示すように、第3表示領域53にスロットマシーンにおける4個のドラムが回転しているかのようなアニメーションを表示させる。なお、この4個のドラムにおいて左側2個のドラムが第1ドラム54であり、右側2個が第2ドラム55である。
【0036】
次に、押釦スイッチ8が操作されたか否かを判断し(ステップS7)、操作されない場合には、tnの値を1〜13まで順次変化させるとともに繰り返し変化させ(ステップS8)、tnの値を「1」変化させる都度、ステップS6に戻って第1シークレットサイン表示処理を実行する。
【0037】
すなわち、第1シークレットサインは、図9に示すように2組のセグメントS1,S2における点灯の表示形態を組み合わせることにより、1〜13(K:キング)のトランプの数値を表す識別子である。そして、ステップS8でtnの値を「1」変化させる都度、ステップS6に戻って第1シークレットサイン表示処理を実行することにより、第1表示領域51に数字に応じて順次変化する第1シークレットサインを表示させる。
【0038】
また、この図9に示した、2組のセグメントの表示形態と数字との関係については、腕時計1の取扱説明書を読むことにより、演者Xは既に知っている。したがって、演者Xは、第1表示領域51に変化しつつ表示される第1シークレットサインを見ることにより、それが1〜13(K:キング)のいずれの数字を意味するものであるかを、認識することができる。
【0039】
そこで、演者Xは、第1表示領域51に、前記観客Yが思い浮かべたトランプのカード「スペードの11(ジャック)」の数値(数字)と同じ「11」を示す識別子が表示された時点で、押釦スイッチ8を操作する。すると、ステップS7の判断がYESとなり、ステップS7からステップS9に進み、押釦スイッチ8を操作した時点で第1表示領域51に表示されていた第1シークレットサインによる表示形態に対応するtnの数字である「11」をRAMの第1格納部171に記憶する(ステップS9)。
【0040】
第1表示領域51に、観客Yが思い浮かべたトランプのカード「スペードの11(ジャック)」の数値(数字)と同じ「11」を示す識別子が表示された時点で、押釦スイッチ8を操作して、第1表示領域51に表示されていた第1シークレットサインによる表示形態に対応するtnの数字である「11」をRAMの第1格納部171に記憶することが本件の第1のトリックとなる部分である。
【0041】
このようにして、RAMの第1格納部171に、表示されていた第1シークレットサインによる表示形態に対応する「11」が記憶されると、これに応答して、第1ドラム54のドラムアニメーション表示を停止させて、ハートを表示させる(ステップS10)。このステップS10での処理により、図6(F)に示すように、「H」とハートのマークの組合せによりなる「ハート」の図形が第1ドラム54上に表示されることとなる。したがって、これを見た観客Yは、本来は観客Yが思い浮かべたトランプのカード「スペードの11(ジャック)」における「11」を記憶させるための押釦スイッチ8に対する操作を、単に第1ドラム54を停止させる操作に過ぎないと思い込み、トリックが露見することはない。
【0042】
しかも、前記押釦スイッチ8の操作は、本来はトランプにおける数字を確定させる操作であるのに対し、表示上は第1ドラム54を停止させてトランプのマークを確定させる操作となることから、トリックの露見を確実に防止することができる。
【0043】
なお、本実施の形態においては、ステップS10において「ハート」の図形を表示させるようにしたが、他のトランプのマークを表示させるようにしてもよい。
【0044】
一方、ステップS10に続く、ステップS11においては、第2ドラム回転アニメ表示処理を実行するとともに、及び第2シークレットサイン表示処理を実行する。このステップS11で第2ドラム回転アニメ表示処理により、図6(G)に示すように、第3表示領域53において、第1ドラム54には、前記「ハート」の図形が表示された状態に維持され、第2ドラム55が回転している表示状態となる。
【0045】
次に、押釦スイッチ8が操作されたか否かを判断し(ステップS12)、操作されない場合には、tsの値を0〜4まで順次変化させるとともに繰り返し変化させ(ステップS8)、tsの値を「1」変化させる都度、ステップS11に戻って第2シークレットサイン表示処理を実行する。
【0046】
すなわち、第1シークレットサインは、図10に示すように2組のセグメントの表示形態を組み合わせることにより、1;「ダイヤ」、2;「クラブ」、3;「ハート」、4;「スペード」のトランプのマークを表す識別子である(但し、0;無効)。そして、ステップS13でtsの値を「1」変化させる都度、ステップS11に戻って第2シークレットサイン表示処理を実行することにより、第2表示領域52に数字に応じて順次変化する第2シークレットサインを表示させる。
【0047】
また、この図10に示した、2組のセグメントの表示形態とマークとの関係については、腕時計1の取扱説明書を読むことにより、演者Xは既に知っている。したがって、演者Xは、第1表示領域51に変化しつつ表示される第2シークレットサインを見ることにより、それが「ダイヤ」、「クラブ」、「ハート」、「スペード」のいずれを意味するものであるかを、認識することができる。
【0048】
そこで、演者Xは、「次は、数字を止めます」と発言してから、第2表示領域52に、前記観客Yが思い浮かべたトランプのカード「スペードの11(ジャック)」における「スペード」の表示形態に対応する識別子(4)が表示された時点で、押釦スイッチ8を操作する。すると、ステップS12の判断がYESとなり、ステップS12からステップS14に進み、押釦スイッチ8を操作した時点で第2表示領域52に表示されていた第2シークレットサインの表示形態に対応するtsの数値をRAMの第1格納部171に記憶する(ステップS14)。これにより、RAMの第2格納部172には、「4」(=スペード)が記憶されることとなる。
【0049】
第2表示領域52に、観客Yが思い浮かべたトランプのカード「スペードの11(ジャック)」における「スペード」の表示形態に対応する識別子(4)が表示された時点で、押釦スイッチ8を操作して、第2表示領域52に表示されていた第2シークレットサインの表示形態に対応するtsの数値である「4」(=スペード)をRAMの第1格納部171に記憶することが本件の第2のトリックとなる部分である。
【0050】
引き続き、第2ドラム55のドラムアニメーション表示を停止させて、A(エース;1)を表示させる(ステップS15)。このステップS15での処理により、図7(H)に示すように、「A(エース)」の文字が第2ドラム55上に表示されることとなる。したがって、これを見た観客Yは、本当は観客Yが思い浮かべたトランプのカード「スペードの11(ジャック)」における「スペード」に対応する数値を記憶させるために行った押釦スイッチ8に対する操作を、単に第2ドラム55を停止させる操作に過ぎないと思い込み、トリックが露見することはない。
【0051】
しかも、前記押釦スイッチ8の操作は、本来はトランプにおけるマークを確定させる操作であるのに対し、表示上は第2ドラム55を停止させてトランプの数字を確定させる操作となることから、トリックの露見を確実に防止することができる。
【0052】
なお、本実施の形態においては、ステップS15でA(エース;1)を表示させるようにしたが、トランプの数字「1」〜「13のいずれであってもよい。
【0053】
以上のようなデモンストレーションを終了したならば、演者Xは図7(I)に示すように、「では、同じようにやってみて下さい」と発言しつつ、腕時計1を観客Yに渡す。すると、前述したデモンストレーションで演者Xが行った操作と同様に、ドラムを回転させるべく、押釦スイッチ8を操作する。これにより、ステップS16の判断がYESとなり、ステップS16からステップS17に進み第1、第2ドラム回転アニメーション表示処理を実行する。このステップS17での処理により、図7(J)に示すように、第3表示領域53に4個のドラムが回転しているかのようなアニメーションを表示させる。
【0054】
これを確認した演者Xは、「先ず、マークを止めてください」と発言する。すると、観客Yは、前記デモンストレーションと同様に、マークを止めるべく押釦スイッチ8を操作する。これにより、ステップS18の判断がYESとなり、ステップS18からステップS19に進み、第1ドラムにtsに対応するトランプのマークを表示する。
【0055】
ここで、tsは、前述のように、第2格納部172に記憶されている値であり、本実施の形態における説明では、前述のように「スペード」に対応する「4」である。したがって、このステップS19での処理により、図7(K)に示すように、第1ドラム54上に、「S」とスペードのマークの組合せからなる「スペード」の図形が表示されることとなる。この表示を確認した演者Xは、「それはスペードですね。」と発言し、観客Yに対して念を押す。
【0056】
これに引き続いて、演者Xは、図7(L)に示すように、「次に、数字を止めてください。」と発言する。すると、観客Yは、前記デモンストレーションと同様に、数字を止めるべく押釦スイッチ8を操作する。これにより、ステップS20の判断がYESとなり、ステップS20からステップS21に進み、第2ドラムにtnに対応するトランプの数字を表示する。
【0057】
ここで、tnは、前述のように、第1格納部171に記憶されている数字であり、本実施の形態における説明では、前述のように「スペードの11(ジャック)」に対応する「11」である。したがって、このステップS21での処理により、図7(M)に示すように、第2ドラム55上に、「11」を示す「J」の文字が表示されることとなる。
【0058】
したがって、第3表示領域には、図7(M)に示したように、前記観客Yが思い浮かべたトランプのカード「スペードの11(ジャック)」を示す「スペード」の図形と11を示す「J」の文字とが表示されることとなる。そこで、演者Xは、これを見ながら、「スペードのジャック(11)で止まりました。あなたが、思い浮かべたカードですね。」と発言する。この発言を聞き、かつ、図7(M)の表示状態を見た観客Yは、自己が思い浮かべたトランプのカードと、腕時計1の表示とが一致することにより、驚愕する。
【0059】
このように、このマジックにおいては、演者Xはマジック開始直後に観客Yから聞いたトランプカードのマークと数字とを、押釦スイッチ8の操作により腕時計1に記憶させる簡単な操作により、トランプカード当てマジックを行うことができる。よって、腕時計1を用いて余興効果を発生させたり、当該機器(腕時計1)の興趣性を高めさせたりすることができる。
【0060】
なお、本実施の形態においては、2種類の対象(トランプカードのマークと数字)を当てるようにしたが、1種類の対象、例えば数字のみを当てるようにしてもよい。この場合、トランプとは関係なく例えば、1〜13(1〜5、1〜10等であってもよい)の数字のいずれかを選択させ、前述と同様に、これらに対応するシークレットサインを表示させて記憶し、観客が選択した数字を当てるようにしてもよい。また、複数種の動物、例えば13種類の動物のいずれかを選択させ、前述と同様に、これら13種類(5種類、10素種類等であってもよい)の動物等に対応するシークレットサインを表示させて記憶し、観客が選択した動物を当てるようにしてもよい。また、カードを用いる場合であっても、本実施の形態で説明したようにトランプカードに限ることなく、他のカードを用いるようにしてもよい。
【0061】
これによっても、腕時計1を用いて余興効果を発生させたり、当該機器(腕時計1)の興趣性を高めさせたりすることができる。
【0062】
また、実施の形態においては、本発明を腕時計に適用した場合を示したが、これに限ることなく、マジック専用機器として構成したり、携帯ゲーム機器、携帯電話機等の他の電子機器に適用したりするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施の形態に係る腕時計の外観構成図である。
【図2】同腕時計の回路構成を示すブロック図である。
【図3】ROMのメモリ構成図である。
【図4】RAMのメモリ構成図である。
【図5】本実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】同実施の形態の表示遷移図である。
【図7】図6に続く表示遷移図である。
【図8】トランプのマークの表示形態を示す図である。
【図9】第1のシークレットサインを示す図である。
【図10】第2のシークレットサインを示す図である。
【符号の説明】
【0064】
1 腕時計
2 時計本体部
3 リストバンド
5 表示部
6〜9 押釦スイッチ
14 CPU
15 入力部
16 ROM
17 RAM
18 音出力部
51 第1表示領域
52 第2表示領域
53 第3表示領域
54 第1ドラム
55 第2ドラム
161 プログラム記憶領域
162 画像データ格納領域
171 第1格納部
172 第2格納部
tn 第1の正解値
ts 第2の正解値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御手段と、
前記「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、
この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第1識別子に対応する数字の値を記憶する第1の記憶手段と、
トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御手段と、
前記4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、
この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第2識別子に対応するトランプのマークを示す識別情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第1の記憶手段に前記数字の値が記憶され、かつ、前記第2の記憶手段に前記マークを示す識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御手段と、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断手段と、
この第3の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶手段に記憶されている識別情報が示すトランプのマークを表示させる第3の表示制御手段と、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断手段と、
この第4の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶手段に記憶されている数字の値に対応するトランプカードの数字を表示させる第4の表示制御手段と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第1の表示制御手段は、トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させるとともに、動的な表示を実行させることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第2の表示制御手段は、トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させるとともに、動的な表示を実行させることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
【請求項4】
前記動的な表示とは、スロットマシーンにおけるドラムが回転している状態を擬似的に表示させる表示形態であることを特徴とする請求項1、2、又は3記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1の表示制御手段は、前記スロットマシーンにおけるドラムが回転している状態を擬似的に表示させる表示形態において、前記第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたとき、前記ドラムを停止させてトランプカードにおける4種類のマークのいずれかを表示させる手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1の表示制御手段は、前記スロットマシーンにおけるドラムが回転している状態を擬似的に表示させる表示形態において、前記第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたとき、前記ドラムを停止させてトランプカードの「1」から「13」までの数字のいずれかを表示させる手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項7】
予め定められた複数の対象それぞれに対応する識別子を順次表示させる第1表示制御手段と、
前記複数の対象それぞれに対応する識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、
この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記識別子を示す識別情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に前記識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第2の表示制御手段と、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、
この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記記憶手段に記憶されている識別情報が示す識別子に対応する対象を表示させる第3の表示制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項8】
カードに記載されている異なる数字または記号それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御手段と、
この第1の表示制御手段の制御により第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、
この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた第1識別子に対応する第1識別子データを記憶する第1の記憶手段と、
カードに記載されている複数種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御手段と、
この第2の表示制御手段の制御により第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、
この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた第2識別子に対応する第2識別子データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に前記第1識別子データが記憶され、かつ、前記第2の記憶手段に前記第2識別子データが記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御手段と、
この第3の表示制御手段の制御により前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断手段と、
この第3の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶手段に記憶されている第2識別子データに対応する第2識別子を表示させる第3の表示制御手段と、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断手段と、
この第4の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶手段に記憶されている第1識別子データに対応する第1識別子を表示させる第4の表示制御手段と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項9】
表示手段を備える電子機器が有するコンピュータを、
トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御手段と、
前記「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断手段と、
この第1の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第1識別子に対応する数字の値を記憶する第1の記憶手段と、
トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御手段と、
前記4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、
この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第2識別子に対応するトランプのマークを示す識別情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第1の記憶手段に前記数字の値が記憶され、かつ、前記第2の記憶手段に前記マークを示す識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御手段と、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断手段と、
この第3の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶手段に記憶されている識別情報が示すトランプのマークを表示させる第3の表示制御手段と、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断手段と、
この第4の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶手段に記憶されている数字の値に対応するトランプカードの数字を表示させる第4の表示制御手段と
して機能させることを特徴とする電子機器制御プログラム。
【請求項10】
表示手段を備える電子機器が有するコンピュータを、
予め定められた複数の対象それぞれに対応する識別子を順次表示させる第1表示制御手段と、
前記複数の対象それぞれに対応する識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する判断手段と、
この判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記識別子を示す識別情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に前記識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第2の表示制御手段と、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断手段と、
この第2の判断手段により、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記記憶手段に記憶されている識別情報が示す識別子に対応する対象を表示させる第3の表示制御手段と、
して機能させることを特徴とする電子機器制御プログラム。
【請求項11】
トランプカードの「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子を順次表示させる第1の表示制御ステップと、
前記「1」から「13」までの数字それぞれに対応する第1の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断ステップと、
この第1の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第1識別子に対応する数字の値を記憶する第1の記憶ステップと、
トランプカードにおける4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子を順次表示させる第2の表示制御ステップと、
前記4種類のマークそれぞれ対応する第2の識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断ステップと、
この第2の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記第2識別子に対応するトランプのマークを示す識別情報を記憶する第2記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップにより前記数字の値が記憶され、かつ、前記第2の記憶ステップに前記マークを示す識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第3の表示制御ステップと、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第3の判断ステップと、
この第3の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第2の記憶ステップに記憶されている識別情報が示すトランプのマークを表示させる第3の表示制御ステップと、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第4の判断ステップと、
この第4の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記第1の記憶ステップに記憶されている数字の値に対応するトランプカードの数字を表示させる第4の表示制御ステップと
を含むことを特徴とする電子機器制御方法。
【請求項12】
予め定められた複数の対象それぞれに対応する識別子を順次表示させる第1表示制御ステップと、
前記複数の対象それぞれに対応する識別子が順次表示されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第1の判断ステップと、
この第1の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断された時点において表示されていた前記識別子を示す識別情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップにより前記識別情報が記憶されたことを条件として、動的表示を実行させる第2の表示制御ステップと、
前記動的表示が実行されている状態において、予め定められている操作の有無を判断する第2の判断ステップと、
この第2の判断ステップにより、前記予め定められている操作の有が判断されたことを条件として、前記記憶ステップに記憶されている識別情報が示す識別子に対応する対象を表示させる第3の表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする電子機器制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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