説明

電子機器および充電制御回路

【課題】例えば二次電池に対して劣化を抑制しつつ充電を行う
【解決手段】電子機器(100)は、充電部(300)からの給電による充電及び被給電部(RL)への給電が可能である二次電池(210)に対する充電を制御する充電制御回路(200)であって、二次電池に対する充電電流を検出する充電電流検出手段(220)と、二次電池の充電中に充電電流が第一の所定値となった場合に、二次電池への充電を停止すると共に、被給電部への給電を充電部から行うように制御する制御手段(251,252)とを有する充電制御回路を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池の充電を制御する充電制御回路を備えた電子機器および当該充電制御回路の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の充電制御回路として、例えば携帯電話等に用いられる二次電池への充電を制御するものがある。二次電池は、過剰な充放電が繰り返されることに起因して劣化が進むことが知られている。また、二次電池が高負荷で放電している状態での充電も、劣化の進行に悪影響を与えるとされている。
【0003】
二次電池が劣化すると、例えば充電容量が大きく減少してしまう。また、携帯電話等に多く用いられているリチウムイオン電池は、劣化により形状が膨らむ場合がある。このような形状の変化は、二次電池と筐体や各種基板等との干渉を発生させる原因となり、設計上好ましくない。
【0004】
このため、二次電池に対する充電制御としては、劣化を抑制するための様々な技術が提案されている。具体的には、例えば所定の条件に基づいて、二次電池への充電を一時的に停止させるという技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−192383号公報
【特許文献2】特開2001−8375号公報
【特許文献3】特開2010−22118号公報
【特許文献4】特開平11−215716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した二次電池への充電を停止させるという技術では、充電停止後の装置(即ち、二次電池が備えられる装置)への給電を二次電池が行うことになる。すると、二次電池は放電によって充電量が減少し、再び充電すべき状態となる。このような場合に充電が停止されていると、充電が行えず、結果として装置の動作を継続できなくなるという技術的問題点が生ずる。或いは、充電量が減少した場合に再び充電を開始するようにしたとしても、二次電池への充放電が繰り返されることになり、結果的に二次電池の劣化を進行させてしまうという技術的問題点が生ずる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、例えば二次電池に対して劣化を抑制しつつ充電を行うことが可能な充電制御回路を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、充電部からの給電による充電及び被給電部への給電が可能である二次電池に対する充電を制御するものであり、充電電流検出手段と制御手段とを有する充電制御回路を備える電子機器によって解決され得る。充電電流検出手段では、二次電池に対する充電電流が検出される。制御手段では、二次電池の充電中に充電電流が第一の所定値となった場合に、二次電池への充電を停止すると共に、被給電部への給電を充電部から行うように制御される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明した電子機器では、二次電池の充電量が満充電となった場合に、二次電池への充電が停止されると共に、被給電部への給電が充電部から行われる。このため、充放電が繰り返されることに起因する二次電池の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の充電制御回路を備える電子機器の全体構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の充電制御回路の構成の一例を示す回路図である。
【図3】本実施形態の充電制御回路の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態の充電制御回路の非充電時の動作の一例を示す回路図である。
【図5】本実施形態の充電制御回路の充電時の動作の一例を示す回路図である。
【図6】本実施形態の充電制御回路の満充電時の動作の一例を示す回路図(その1)である。
【図7】本実施形態の充電制御回路の満充電時の動作の一例を示す回路図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。
【0012】
(1)携帯端末の全体構成
図1を参照して本実施形態の充電制御回路が備えられる電子機器の全体構成の一例について説明する。図1は、本実施形態の充電制御回路を備える電子機器の全体構成の一例を示すブロック図である。尚、以下では電子機器の一例として携帯電話を挙げて説明するものとする。
【0013】
図1において、本実施形態の充電制御回路が備えられる電子機器100は、CPU(Central Processing Unit)110と、音声データ制御部131と、スピーカ132と、マイク133と、電源部140と、RF(Radio Frequency)処理部151と、アンテナ152と、MCP(Multi Chip Package)160と、ディスプレイ171と、カメラ172と、キー173と、LED(Light Emitting Diode)ドライバ174と、LED175とを備えて構成されている。
【0014】
CPU110は、本実施形態の電子機器100全体の動作を制御する演算回路であり、後述する各部位に対して制御信号を送信可能に構成されている。
【0015】
音声データ制御部131は、例えば通話音声や着信音等の音声データをスピーカ132に対して出力する。また音声データ制御部131は、マイク133から入力される音声データを適切な状態へと変換しCPU110へと出力する。
【0016】
電源部140は、本実施形態の充電制御回路を含んでおり、電子機器100が動作するための電源を各部位へと供給する。電源部140は、例えばリチウムイオン電池等の二次電池を含んで構成されており、充電器接続部141に接続される充電器からの給電によって充電可能とされている。尚、本実施形態の充電制御回路の具体的に構成については後述する。
【0017】
RF処理部151は、アンテナ152を介してデータを送受信する。RF処理部151は、データを受信する場合、例えばアンテナ152から受信したアナログ信号である受信データ信号を、図示しないA/Dコンバータでデジタル信号に変換すると共に復調処理を行い、CPU110へと出力する。またRF処理部151は、データを送信する場合、例えばCPU110から出力される送信データ信号に変調処理を行うと共に、デジタル信号である送信データ信号をD/Aコンバータによってアナログ信号に変換し、アンテナ152へと出力する。
【0018】
MCP160は、多層型のチップからなるメモリであり、CPU110における主記憶装置として機能する。MCP160は、複数のチップが積層されているため、平面的に占有するスペースが小さく、電子機器100における省スペースを実現することが可能である。
【0019】
ディスプレイ171は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)として構成されており、電子機器100における各種情報を、ユーザに対して視覚的に表示する。
【0020】
カメラ172は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等として構成された比較的小型のカメラであり、写真や動画を撮影可能である。
【0021】
キー173は、電子機器100の操作を行うための操作キー(例えば、テンキーや十字キー等)であり、電子機器100に複数設けられている。キー173を押下すると、押下されたキーに対応する信号がCPU110へと出力される。
【0022】
LEDドライバ174は、LED175の発光を制御する。これにより、電子機器100におけるイルミネーション等が実現される。
【0023】
(2)充電制御回路の具体的な構成
図2を参照して、本実施形態の充電制御回路の具体的な構成の一例について説明する。図2は、本実施形態の充電制御回路の構成の一例を示す回路図である。尚、図2では、説明の便宜上、図1で示したCPU110、及び電源部140から電源が供給される各部位を1つの回路と見なした負荷回路RLを充電制御回路の一部として図示している。
【0024】
図2において、本実施形態の充電制御回路200は、二次電池210と、充電電流検出部220と、負荷電流検出部230と、第1スイッチ251と、第2スイッチ252とを備えて構成されている。
【0025】
二次電池210は、例えばリチウムイオン電池等の充電可能な電池である。二次電池210は、充電器接続部141a及び141bを介して接続される充電器からの給電によって充電可能とされている。また、二次電池210は、電子機器100の動作させるための負荷電流を負荷回路RLに給電可能に構成されている。
【0026】
充電電流検出部220は、充電器から二次電池210へ供給される充電電流を検出する。検出された充電電流の値は、CPU110に伝達可能とされている。
【0027】
負荷電流検出部230は、負荷回路RLに流れる負荷電流を検出する。検出された負荷電流の値は、CPU110に伝達可能とされている。
【0028】
第1スイッチ251及び第2スイッチ252は、CPUによってON/OFFが相互に切り替え可能とされており、第1スイッチ251及び第2スイッチ252は、ONとされた場合に電流を流すように、OFFとされた場合に電流を止めるように設定されている。
【0029】
(3)処理説明
図3を参照して、本実施形態の充電制御回路200の動作の一例について説明する。図3は、実施形態の充電制御回路の動作の一例を示すフローチャートである。
【0030】
図3において、本実施形態の充電制御回路200は、充電器接続部141を介した充電器の接続を監視している(ステップS101)。充電器の接続は、例えば充電制御回路200に流れる電流の変化等に基づいて検出される。充電器が接続された状態となると(ステップS101:YES)、充電制御回路200は、充電器からの給電による二次電池210への充電を開始する(ステップS102)。
【0031】
ここで、図4及び図5を参照して、本実施形態の充電制御回路200における非充電時及び充電時の動作について具体的に説明する。図4は、本実施形態の充電制御回路の非充電時の動作の一例を示す回路図である。図5は、本実施形態の充電制御回路の充電時の動作の一例を示す回路図である。
【0032】
図4に示すように、本実施形態の充電制御回路200は、非充電時において、第1スイッチ251がOFFとされ、第2スイッチ252がONとされる。これにより、二次電池210から出力される電流は、負荷回路RLへと供給される。
【0033】
図5に示すように、本実施形態の充電制御回路200は、充電器300が接続される充電時において、第1スイッチ251がONとされ、第2スイッチ252がONとされる。これにより、充電器から出力される電流は二次電池210へと供給される。従って、二次電池210が充電される。
【0034】
図3に戻り、充電中には、充電器300からの充電電流が充電電流検出部によって検出される。検出された充電電流の値はCPU110に送られ、CPU110は充電電流の値が終止電流(即ち、充電を終止すべき電流)の値以下となっているか否かを判定する(ステップS103)。
【0035】
尚、終止電流の値は、二次電池210の充電量が満充電となっているか否かを判定するための閾値として予め設定され、CPU110が有するメモリ等に記憶されている。但し、ここでの「満充電」とは、二次電池210の充電量が完全に100%となった状態を意味するだけではなく、二次電池210の充電量が充電を停止すべき程に高い状態(具体的には、充電を続けると何らかの不具合が発生してしまうような状態)を包括する広い概念である。
【0036】
CPU110は、充電電流の値が終止電流の値を超えている場合(ステップS103:NO)、二次電池210の充電量が満充電となっていないと判断し、充電器300からの給電による二次電池210の充電を継続させる。即ち、第1スイッチ251及び第2スイッチ252を、図5で示すような状態に維持する。
【0037】
一方で、CPU110は、充電電流の値が終止電流の値以下となった場合(ステップS103:YES)、二次電池210の充電量が満充電となったと判断し、充電器300からの給電による二次電池210の充電を停止させる(ステップS104)。具体的には、第1スイッチ251及び第2スイッチ252のいずれかをOFFとし、充電器300から出力される充電電流が二次電池210に供給されないようにする。このようにすれば、例えば高負荷放電時における充電に起因して、二次電池210が著しく劣化してしまうことを防止することができる。
【0038】
二次電池210への充電が停止されると、負荷電流検出部230において、負荷回路RLに流れる電流が検出される。検出された負荷電流の値は、CPU110に送られ、CPU110は負荷電流の値が所定の閾値以下となっているか否かを判定する(ステップS105)。
【0039】
尚、ここでの「所定の閾値」とは、検出された負荷電流の値が、満充電とされた二次電池210が放電することによる不都合を発生させてしまう程度に高いか否かを判定するための閾値であり、二次電池210の特性(例えば、充電容量等)や、電子機器100における各種動作時の消費電力等に基づいて予め設定される。
【0040】
満充電とされた二次電池210が放電することによって発生する不都合としては、例えば二次電池210の電池電圧が高い状態での充放電の繰り返しに起因する劣化が挙げられる。より具体的には、満充電とされた二次電池210が比較的高い電流を放電することになると、充電量が時間の経過と共に減少していく。そして、二次電池210の充電量がある一定量まで減少すると、再び充電器300からの充電が開始される。充電の結果、再び二次電池が満充電となると、充電が停止され、二次電池210による放電が開始される。このような動作が繰り返し行われると、二次電池210は電圧が高い状態で充放電を繰り返すこととなり、劣化が著しく進行してしまう。
【0041】
本実施形態の充電制御回路200は、上述した充電時における不都合の発生を、以下に示すような動作によって回避する。
【0042】
CPU110は、負荷電流の値が所定の閾値以下である場合(ステップS105:YES)、負荷回路RLに供給すべき電流は上述した不都合を発生させるまでに高くないと判断し、負荷回路RLに対して二次電池210から給電を行うようにする(ステップS106)。以下では、図6を参照して、充電後に二次電池210から給電を行う場合の動作について説明する。図6は、本実施形態の充電制御回路の満充電時の動作の一例を示す回路図(その1)である。
【0043】
図6に示すように、CPU110は、負荷電流の値が所定の閾値以下である場合、第1スイッチ251をOFFとし、第2スイッチ252をONとする。即ち、第1スイッチ251及び第2スイッチ251の各々を、図4で示した非充電時の状態と同様の状態とする。これにより、負荷回路RLは二次電池210から給電される状態となる。
【0044】
図3に戻り、二次電池210から負荷回路RLへの給電を行うようにした場合、二次電池210の充電量は、負荷回路RLの放電により減少していくことになる。そして、電池電圧が充電すべき電池電圧として設定された充電閾値以下となると(ステップS107:YES)、再び充電器300による二次電池210の充電が開始される(ステップS102)。
【0045】
但し、この場合の負荷電流は、上述したように所定の閾値以下であるため、負荷回路RLに給電している二次電池210の充電量の減少速度は小さい。よって、再び二次電池210が充電されることになったとしても、その頻度は低い。即ち、二次電池210が充放電を繰り返す頻度は極めて低くされる。よって、二次電池210の劣化が抑制される。
【0046】
一方、CPU110は、負荷電流の値が所定の閾値以下でない場合(ステップS105:NO)、負荷回路RLに供給すべき電流は上述した不都合を発生させるまでに高いと判断し、負荷回路RLに対して充電器300から給電を行うようにする。以下では、図7を参照して、充電後に充電器300から給電を行う場合の動作について説明する。図7は、本実施形態の充電制御回路の満充電時の動作の一例を示す回路図(その2)である。
【0047】
図7に示すように、CPU110は、負荷電流の値が所定の閾値以下でない場合、第1スイッチ251をONとし、第2スイッチ252をOFFとする。これにより、負荷回路RLは、充電器300から給電される状態となる。
【0048】
このようにすれば、負荷回路RLの給電が充電器300によって行われるため、二次電池210による放電は行われない。このため、二次電池210の充電量は満充電のまま維持される。よって、二次電池210の充電量が減少して、再び充電が行われるようなことはなく、充放電を繰り返すことによる劣化を防止することができる。
【0049】
尚、負荷電流の値が所定の閾値以下である場合にも、負荷回路RLへの給電を充電器300によって行うようにすれば、二次電池210に充電が行われる頻度をより低くすることができる。但し、充電器300による負荷回路RLへの給電が行われている場合に、充電器300が電子機器100から外されたとすると、負荷回路RLへの給電元が一時的に喪失し、電子機器100における動作に、遅延等の不具合を発生させてしまう可能性がある。
【0050】
これに対し本実施形態では、負荷電流の値が所定の閾値以下である場合には(即ち、二次電池210の充放電の頻度を低くできる状況では)、二次電池210から負荷回路RLへの給電が行われる。よって、上述したような負荷回路RLへの給電元が喪失してしまうことによる不都合の発生を、効率的に低減させることができる。
【0051】
再び図3に戻り、上述した充電制御は、充電器300が充電器接続部141に接続されている場合(ステップS109:NO)、繰り返し実行されることになる。即ち、負荷回路RLへの給電元が一旦決定された後においても、その後の負荷電流に応じて負荷回路RLへの給電元が適宜切替えられる。充電器300が充電器接続部141に接続されていない状態となると(ステップS109:YES)、一連の充電制御処理は終了する。
【0052】
以上説明したように、本実施形態の充電制御回路200によれば、二次電池210が満充電となった場合に充電が停止されると共に、負荷電流に応じて負荷回路RLへの給電元が適宜切替えられる。よって、二次電池210の劣化を抑制しつつ、好適に充電を行うことが可能である。
【0053】
尚、上述した実施形態では、電子機器100の一例として携帯電話を挙げて説明したが、携帯電話の動作状態としては、例えば待受状態、通話状態、メール送受信状態、WEB閲覧状態、音楽再生状態等が挙げられる。ここで、上述した各動作状態のうち、待受状態は、他の動作状態と比べて消費電力が極めて小さい。よって、負荷電流に対する所定の閾値を、待受状態の場合に流れる電流値と、他の動作状態の場合に流れる電流値とを判別できるような値とすれば、負荷回路RLへの給電元の切替を好適に行うことができる。
【0054】
また本発明は、上述した携帯電話以外にも、携帯型の音楽プレーヤやゲーム機、タブレット端末等の各種電子機器の充電制御回路として適用することができる。また、二次電池を備える電子機器であれば、携帯端末に限らず適用することができる。
【0055】
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電子機器及び充電制御回路もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0056】
100 携帯端末
110 CPU
131 音声データ制御部
132 スピーカ
133 マイク
140 電源部
141 充電器接続部
151 RF処理部
152 アンテナ
160 MCP
171 ディスプレイ
172 カメラ
173 キー
174 LED制御部
175 LED
200 充電制御回路
210 二次電池
220 充電電流検出部
230 負荷電流検出部
251 第1スイッチ
252 第2スイッチ
300 充電器
RL 負荷回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電部からの給電による充電及び被給電部への給電が可能である二次電池に対する充電を制御する充電制御回路であって、
前記二次電池に対する充電電流を検出する充電電流検出手段と、
前記二次電池の充電中に前記充電電流が第一の所定値となった場合に、前記二次電池への充電を停止すると共に、前記被給電部への給電を前記充電部から行うように制御する制御手段と
を有する充電制御回路を備える電子機器。
【請求項2】
前記被給電部へ給電すべき負荷電流を検出する負荷電流検出手段を備え、
前記制御部は、(i)前記二次電池の充電中に前記充電電流が前記第一の所定値となり、且つ前記負荷電流が第二の所定値以下である場合に、前記二次電池への充電を停止すると共に、前記被給電部への給電を前記充電部から行うように制御し、(ii)前記二次電池の充電中に前記充電電流が前記第一の所定値となり、且つ前記負荷電流が前記第二の所定値を超えている場合に、前記二次電池への充電を停止すると共に、前記被給電部への給電を前記二次電池から行うように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記充電部から前記二次電池への給電の可否を切替可能な第1切替手段と、
前記被給電部への給電元を前記充電部及び前記二次電池間で相互に切替可能な第2切替手段と
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
充電部からの給電による充電及び被給電部への給電が可能である二次電池に対する充電を制御する充電制御回路であって、
前記二次電池に対する充電電流を検出する充電電流検出手段と、
前記二次電池の充電中に前記充電電流が第一の所定値となった場合に、前記二次電池への充電を停止すると共に、前記被給電部への給電を前記充電部から行うように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする充電制御回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−239286(P2012−239286A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−106222(P2011−106222)
【出願日】平成23年5月11日(2011.5.11)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】