説明

電子機器および制御プログラム

【課題】 電子機器のメインシステムの開発負担を軽減し操作画面のカスタマイズを行い易くする。
【解決手段】 電子機器1のメインシステムは、1または複数のAPIで前段システム11から指令を受け付ける。前段システム11は、そのAPIに対応するUIパーツを記憶している記憶装置22と、UIパーツによるユーザーインターフェイスを有する操作画面の操作画面データ35をホスト装置3へ送信する通信処理部41と、操作画面におけるユーザーインターフェイスに対するユーザー操作についてホスト装置3から通信処理部41により受信されるユーザー操作情報に対応する指令を、そのユーザーインターフェイスに対応するAPIでメインシステムへ出力するシステム制御部42とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器および制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある印刷装置では、印刷を行う印刷部の前段に設けられたネットワークカード部がホスト装置との通信を行う(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の印刷装置では、機種に依存しないウェブコンテンツはネットワークカード部に格納されており、機種に依存するウェブコンテンツは印刷部に格納されており、ネットワークカード部は、機種に依存するウェブコンテンツをホスト装置に要求された場合には、印刷部からウェブコンテンツを取得してホスト装置へ送信し、機種に依存しないウェブコンテンツをホスト装置に要求された場合には、ネットワークカード部内のウェブコンテンツをホスト装置へ送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−259075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の印刷装置では、機種に依存するウェブコンテンツが印刷部に格納されているため、そのウェブコンテンツに基づく操作画面に対するユーザー操作に基づいて印刷部を制御する場合、機種ごとに操作画面を設計する必要があるとともに、その操作画面に対するユーザー操作の情報を解釈し、そのユーザー操作に対応する動作を行うように印刷部を設計する必要がある。このため、印刷部の開発負担が大きいとともに、機種依存の印刷部内部にウェブコンテンツがあるため操作画面のカスタマイズを行いにくくユーザーの利便性が低くなってしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、上述の印刷部のように電子機器のメインシステムの開発負担を軽減し操作画面のカスタマイズを行い易くする電子機器および制御プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
【0008】
本発明に係る電子機器は、ユーザーに対して操作画面を表示するホスト装置との通信を行う前段システムと、前段システムからの指令に応じて動作するメインシステムとを備える。メインシステムは、1または複数のアプリケーションプログラムインターフェイス(以下、APIという)で前段システムから指令を受け付ける。そして、前段システムは、APIに対応するユーザーインターフェイスパーツ(以下、UIパーツという)を記憶している記憶装置と、UIパーツによるユーザーインターフェイスを有する操作画面の操作画面データをホスト装置へ送信する通信処理部と、操作画面におけるユーザーインターフェイスに対するユーザー操作についてホスト装置から通信処理部により受信されるユーザー操作情報に対応する指令を、そのユーザーインターフェイスに対応するAPIでメインシステムへ出力するシステム制御部とを有する。
【0009】
これにより、各動作に対応するAPIをメインシステムから前段システムへ公開しておくだけでよくユーザーインターフェイス部分の処理はすべて前段システムが行うため、電子機器のメインシステムの開発負担が軽減され、操作画面のカスタマイズが行い易くなる。
【0010】
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器に加え、次のようにしてもよい。この場合、操作画面データは、ホスト装置から通信処理部により受信されるユーザー操作情報に基づき選択されたUIパーツを有する。
【0011】
これにより、ユーザーは、自己の使用する操作画面をカスタマイズすることができる。
【0012】
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器に加え、次のようにしてもよい。この場合、記憶装置は、1つのAPIに対応する複数のUIパーツを記憶しており、操作画面データは、ホスト装置から通信処理部により受信されるユーザー操作情報に基づき、複数のUIパーツから選択されたUIパーツを有する。
【0013】
これにより、ユーザーは、自己の使用する操作画面をカスタマイズすることができるとともに、電子機器のある1つの機能について用意されている複数のユーザーインターフェイスから、ユーザーの所望するユーザーインターフェイスを選択して使用することができる。
【0014】
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器に加え、次のようにしてもよい。この場合、メインシステムは、当該メインシステムの省エネ設定のAPIで前段システムから省エネ設定の指令を受け付ける。そして、前段システムの通信処理部は、省エネ設定のAPIに対応するUIパーツを含む操作画面データをホスト装置へ送信し、その操作画面データに基づく操作画面におけるユーザーインターフェイスに対するユーザー操作についてユーザー操作情報を受信し、前段システムのシステム制御部は、通信処理部により受信されたユーザー操作情報に対応する省エネ設定の指令を、省エネ設定のAPIでメインシステムへ出力する。
【0015】
これにより、省エネモードを有する電子機器のメインシステムの開発負担が軽減され、省エネモードの操作画面のカスタマイズが行い易くなる。
【0016】
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器に加え、次のようにしてもよい。この場合、記憶装置は、ユーザーにより選択可能な複数のテンプレートを含むテンプレートデータを記憶しており、通信処理部は、ユーザーにより選択されたテンプレートを、そのユーザーについてのデフォルトの操作画面データとする。
【0017】
これにより、ユーザーは、テンプレートをまず選択することで、操作画面をユーザー所望のものにカスタマイズし易くなる。
【0018】
また、本発明に係る電子機器は、上記の電子機器に加え、次のようにしてもよい。この場合、ホスト装置は、ウェブブラウザーで操作画面を表示する。そして、操作画面データは、ウェブページデータであり、通信処理部は、ウェブサーバーを有する。
【0019】
本発明に係る制御プログラムは、電子機器における前段システムに内蔵されたコンピューターを、(a)UIパーツによるユーザーインターフェイスを有する操作画面の操作画面データをホスト装置へ送信する通信処理部、および(b)操作画面におけるユーザーインターフェイスに対するユーザー操作についてホスト装置から通信処理部により受信されるユーザー操作情報に対応する指令を、そのユーザーインターフェイスに対応するAPIでメインシステムへ出力するシステム制御部として機能させる。
【0020】
これにより、各動作に対応するAPIをメインシステムから前段システムへ公開しておくだけでよくユーザーインターフェイス部分の処理はこの制御プログラムに従って前段システムが行うため、電子機器のメインシステムの開発負担が軽減され、操作画面のカスタマイズが行い易くなる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、電子機器のメインシステムの開発負担を軽減し操作画面のカスタマイズを行い易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1における前段システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1におけるメインシステムが公開しているAPIと前段システムにおけるUIパーツとの関係性を説明する図である。
【図4】図4は、図1におけるホスト装置で表示される操作画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、図4に示す操作画面におけるUIパーツリストの表示例を示す図である。
【図6】図6は、図4に示す操作画面におけるUIパーツリストのバリエーションの表示例を示す図である。
【図7】図7は、図4に示す操作画面に省エネ設定のユーザーインターフェイスが追加された操作画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、電子機器1はLAN(Local Area Network)などのネットワーク2に接続され、ネットワーク2にはホスト装置3が接続されている。ホスト装置3は、ウェブブラウザーがインストールされているパーソナルコンピューターである。ホスト装置3は、ウェブブラウザーで、ユーザーに対して電子機器1の操作画面を表示するとともに、その操作画面に対するユーザー操作の情報を、ネットワーク2を介して電子機器1へ送信する。
【0026】
電子機器1は、ホスト装置3との通信を行う前段システム11と、前段システム11からの指令に応じて動作するメインシステム12とを備える。前段システム11とメインシステム12とは所定のインターフェイス11a,12aで接続されている。
【0027】
メインシステム12は、組込システムであって、この電子機器1の機能を実現する部分である。電子機器1が複合機である場合には、メインシステム12は、印刷機構を制御するプリントエンジン、画像読取機構を制御するスキャナーエンジン、画像処理部、ジョブ管理部などを有する。メインシステム12は、インターフェイス11a,12aを介して1または複数のAPIで前段システム11から指令を受け付ける。
【0028】
図2は、図1における前段システム11の構成を示すブロック図である。
【0029】
図2に示すように、前段システム11は、インターフェイス11a、通信装置21、記憶装置22、および演算処理装置23を有する。
【0030】
通信装置21は、ネットワーク2を介してデータ通信可能なネットワークインターフェイスカードである。
【0031】
記憶装置22は、データおよびプログラムを記憶している不揮発性メモリーなどといった不揮発性の記憶装置である。記憶装置22は、制御プログラム31、UIパーツデータ32、テンプレートデータ33、UI設定データ34、および操作画面データ35を記憶している。
【0032】
制御プログラム31は、演算処理装置23において後述の処理部を実現するためのプログラムである。UIパーツデータ32は、上述のAPIに対応するUIパーツを含む。テンプレートデータ33は、操作画面について、ユーザーにより選択可能な複数のテンプレートを含む。UI設定データ34は、ユーザーにより操作画面がカスタマイズされた場合にその操作画面の設定情報を含む。
【0033】
操作画面データ35は、ホスト装置3において表示される操作画面のためのデータである。その操作画面は、上述のUIパーツによるユーザーインターフェイスを有する。操作画面データ35は、ユーザーによりカスタマイズ可能であって、ホスト装置3から後述の通信処理部41により受信されるユーザー操作情報に基づき選択されたUIパーツを有する。この実施の形態では、操作画面データ35は、HTML(Hypertext Markup Language)データ、画像データ、JavaScriptデータなどを含むウェブページデータである。また、UIパーツも、HTMLデータ、画像データ、JavaScriptデータなどで構成される。
【0034】
また、この実施の形態では、通信処理部41により受信されたユーザー操作情報に基づいて、テンプレートデータ33に含まれる複数のテンプレートからユーザーにより選択されたものが、そのユーザーについてのデフォルトの操作画面データ35とされる。つまり、テンプレートをカスタマイズすることで、ユーザーは、自己の所望する操作画面を簡単に実現することができる。テンプレートデータ33に含まれる複数のテンプレートは、省エネ重視型、セキュリティ重視型、管理者向けなど、様々な用地に応じたものとされる。
【0035】
また、この実施の形態では、UIパーツデータ32には、1つのAPIに対応する複数のUIパーツが含まれており、操作画面データ35は、ホスト装置3から後述の通信処理部41により受信されるユーザー操作情報に基づき、複数のUIパーツから選択されたUIパーツを有する。
【0036】
図3は、図1におけるメインシステム12が公開しているAPIと前段システム11におけるUIパーツとの関係性を説明する図である。メインシステム12は、複数のAPI61〜6Nを有しており、前段システム11におけるUIパーツデータ32には、各API6i(i=1,・・・,N)に対応する1または複数のUIパーツが含まれている。図3では、例えば、API61には、対応する3つのUIパーツ71−1〜71−3があり、API62には、対応する2つのUIパーツ72−1,72−2があり、API6Nには、対応する1つのUIパーツ7Nがある。
【0037】
演算処理装置23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するコンピューターであって、記憶装置22、ROMなどからプログラムをRAMへロードして実行し、各種処理部を実現する。演算処理装置23では、制御プログラム31により、通信処理部41およびシステム制御部42が実現される。
【0038】
通信処理部41は、通信装置21を使用して上位プロトコルでホスト装置3と通信する。この実施の形態では、通信処理部41は、ウェブサーバー41aを有し、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)でホスト装置3のウェブブラウザーと通信し、操作画面データ35をホスト装置3へ送信するとともに、操作画面データ35に基づき表示された操作画面に対するユーザー操作の情報をホスト装置3から受信する。
【0039】
システム制御部42は、ホスト装置3から通信処理部41により受信されるユーザー操作情報に対応する指令を、操作画面でそのユーザー操作があったユーザーインターフェイス(つまり、UIパーツ)に対応するAPIでメインシステム12へ出力する。
【0040】
次に、上記電子機器1の動作について説明する。
【0041】
ホスト装置3のウェブブラウザーは、電子機器1のURL(Uniform Resource Locator)を指定して、操作画面データ35の送信要求を送信する。電子機器1のウェブサーバー41aは、その送信要求を受信すると、送信要求で指定された操作画面データ35におけるトップページのウェブページデータを記憶装置22から読み出し、ホスト装置3のウェブブラウザーへ送信する。ホスト装置3のウェブブラウザーは、そのウェブページデータを受信すると、そのウェブページデータに基づき操作画面のトップページを表示する。
【0042】
図4は、図1におけるホスト装置3で表示される操作画面の一例を示す図である。
【0043】
図4に示す操作画面のトップページは、電子機器1にジョブを実行させるインターフェイスを表示させるための「ジョブ」ボタン81、および電子機器1の設定を変更させるインターフェイスを表示させるための「設定」ボタン82を有する。以下、操作画面に対してユーザー操作(クリック操作など)があると、ホスト装置3のウェブブラウザーは、そのユーザー操作情報を電気機器1のウェブサーバー41aへ送信し、電気機器1のウェブサーバー41aは、UIパーツデータ32、UI設定データ34、および操作画面データ35から、そのユーザー操作情報により指定されるデータを読み出し、ホスト装置3のウェブブラウザーへ送信する。ホスト装置3のウェブブラウザーは、そのデータに基づいて操作画面を遷移させる。
【0044】
図4に示すトップページにおける「設定」ボタン82が操作されると、図4に示すように、左カラムに、設定項目ボタン91のリストと、ユーザーインターフェイスをカスタマイズするための「UI変更」ボタン92が表示される。そして、設定項目ボタン91が操作されると、右カラムに、その設定項目ボタン91に対応する設定項目のユーザーインターフェイスが表示される。
【0045】
また、「UI変更」ボタン92が操作されると、右カラムに、追加可能なUIパーツのリストが選択ボタンのリストとして表示される。図5は、図4に示す操作画面におけるUIパーツリストの表示例を示す図である。図5に示す操作画面では、UIパーツリストに、省エネ設定のUIパーツの選択ボタン101が含まれている。また、「UI削除」ボタン102が表示される。
【0046】
UIパーツの選択ボタン101が操作されると、右カラムに、選択されたUIパーツの見本画像のリストが表示される。
【0047】
例えば、省エネ設定のUIパーツの選択ボタン101が操作されると、右カラムに、省エネ設定のUIパーツの見本画像のリストが表示される。図6は、図4に示す操作画面におけるUIパーツリストのバリエーションの表示例を示す図である。省エネ設定のUIパーツが、UIパーツデータ32内に3つ存在する場合、図6に示すような見本画像111のリストが表示される。なお、各UIパーツの見本画像の画像データは、UIパーツデータ32に含まれている。
【0048】
そして、省エネ設定のUIパーツの見本画像111のリストにおいて、1つのUIパーツが選択され、登録ボタン112が操作されると、そのUIパーツが操作画面に追加される。このとき、そのUIパーツの識別情報(名称、IDなど)がUI設定データ34として記憶される。
【0049】
UIパーツが追加されると、そのUIパーツに対応する設定項目ボタンが追加される。
【0050】
図7は、図4に示す操作画面に省エネ設定のユーザーインターフェイスが追加された操作画面の一例を示す図である。例えば、上述のように、省エネ設定のUIパーツが追加されると、通信処理部41により操作画面データ35が更新され、図7に示すように、省エネ設定の設定項目ボタン121が追加される。そして、その省エネ設定の設定項目ボタン121が操作されると、図7に示すように、右カラムに、省エネ設定のユーザーインターフェイスが表示される。
【0051】
以後、前段システム11のウェブサーバー41aは、省エネ設定のAPIに対応するUIパーツを含む操作画面データ35をホスト装置3へ送信し、その操作画面データ35に基づく操作画面におけるユーザーインターフェイスに対するユーザー操作についてのユーザー操作情報を受信し、前段システム11のシステム制御部42は、ウェブサーバー41aにより受信されたユーザー操作情報に対応する省エネ設定の指令を、省エネ設定のAPIでメインシステム12へ出力する。
【0052】
このようにして、メインシステム12のAPIに対応するUIパーツによるユーザーインターフェイスが操作画面に追加される。
【0053】
なお、図5に示す「UI削除」ボタン102が操作されると、UI設定データ34を参照して、操作画面データ35内で使用されているUIパーツが特定され、追加されたUIパーツのリストが操作画面に表示され、そのリストからUIパーツが選択されると、UI設定データ34および操作画面データ35が更新され、そのUIパーツが削除される。
【0054】
以上のように、上記実施の形態によれば、電子機器1のメインシステム12は、1または複数のAPIで前段システム11から指令を受け付ける。前段システム11は、そのAPIに対応するUIパーツを記憶している記憶装置22と、UIパーツによるユーザーインターフェイスを有する操作画面の操作画面データ35をホスト装置3へ送信する通信処理部41と、操作画面におけるユーザーインターフェイスに対するユーザー操作についてホスト装置3から通信処理部41により受信されるユーザー操作情報に対応する指令を、そのユーザーインターフェイスに対応するAPIでメインシステム12へ出力するシステム制御部42とを有する。
【0055】
これにより、各動作に対応するAPIをメインシステム12から前段システム11へ公開しておくだけでよくユーザーインターフェイス部分の処理はすべて前段システム11が行うため、電子機器1のメインシステム12の開発負担が軽減され、操作画面のカスタマイズが行い易くなる。
【0056】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0057】
例えば、上記実施の形態において、電子機器1とホスト装置3とは、ネットワーク2ではなく、USB(Universal Serial Bus)などの周辺機器インターフェイスで接続されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、例えば、プリンター、複合機などの画像形成装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 電子機器
3 ホスト装置
11 前段システム
12 メインシステム
22 記憶装置
23 演算処理装置(コンピューターの一例)
31 制御プログラム
33 テンプレートデータ
35 操作画面データ
41 通信処理部
41a ウェブサーバー
42 システム制御部
61〜6N アプリケーションプログラムインターフェイス
71−1〜71−3,72−1,72−2,7N ユーザーインターフェイスパーツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーに対して操作画面を表示するホスト装置との通信を行う前段システムと、
前記前段システムからの指令に応じて動作するメインシステムとを備え、
前記メインシステムは、1または複数のアプリケーションプログラムインターフェイスで前記前段システムから前記指令を受け付け、
前記前段システムは、前記アプリケーションプログラムインターフェイスに対応するユーザーインターフェイスパーツを記憶している記憶装置と、
前記ユーザーインターフェイスパーツによるユーザーインターフェイスを有する操作画面の操作画面データを前記ホスト装置へ送信する通信処理部と、
前記操作画面における前記ユーザーインターフェイスに対するユーザー操作について前記ホスト装置から前記通信処理部により受信されるユーザー操作情報に対応する前記指令を、そのユーザーインターフェイスに対応する前記アプリケーションプログラムインターフェイスで前記メインシステムへ出力するシステム制御部と、
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記操作画面データは、前記ホスト装置から前記通信処理部により受信されるユーザー操作情報に基づき選択された前記ユーザーインターフェイスパーツを有することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記記憶装置は、1つの前記アプリケーションプログラムインターフェイスに対応する複数のユーザーインターフェイスパーツを記憶しており、
前記操作画面データは、前記ホスト装置から前記通信処理部により受信されるユーザー操作情報に基づき、前記複数のユーザーインターフェイスパーツから選択された前記ユーザーインターフェイスパーツを有すること、
を特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記メインシステムは、当該メインシステムの省エネ設定のアプリケーションプログラムインターフェイスで前記前段システムから前記省エネ設定の指令を受け付け、
前記前段システムの通信処理部は、前記省エネ設定のアプリケーションプログラムインターフェイスに対応する前記ユーザーインターフェイスパーツを含む前記操作画面データを前記ホスト装置へ送信し、その操作画面データに基づく前記操作画面における前記ユーザーインターフェイスに対するユーザー操作についてのユーザー操作情報を受信し、
前記前段システムのシステム制御部は、前記通信処理部により受信された前記ユーザー操作情報に対応する前記省エネ設定の指令を、前記省エネ設定のアプリケーションプログラムインターフェイスで前記メインシステムへ出力すること、
を特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の電子機器。
【請求項5】
前記記憶装置は、ユーザーにより選択可能な複数のテンプレートを含むテンプレートデータを記憶しており、
前記通信処理部は、ユーザーにより選択されたテンプレートを、そのユーザーについてのデフォルトの前記操作画面データとすること、
を特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の電子機器。
【請求項6】
前記ホスト装置は、ウェブブラウザーで前記操作画面を表示し、
前記操作画面データは、ウェブページデータであり、
前記通信処理部は、ウェブサーバーを有すること、
を特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の電子機器。
【請求項7】
ユーザーに対して操作画面を表示するホスト装置との通信を行う前段システムと、前記前段システムからの指令に応じて動作するメインシステムとを備える電子機器であって、前記メインシステムは、1または複数のアプリケーションプログラムインターフェイスで前記前段システムから前記指令を受け付ける前記前段システムは、前記アプリケーションプログラムインターフェイスに対応するユーザーインターフェイスパーツを記憶している記憶装置を有する前記電子機器における前記前段システムに内蔵されたコンピューターを、
前記ユーザーインターフェイスパーツによるユーザーインターフェイスを有する操作画面の操作画面データを前記ホスト装置へ送信する通信処理部、および
前記操作画面における前記ユーザーインターフェイスに対するユーザー操作について前記ホスト装置から前記通信処理部により受信されるユーザー操作情報に対応する前記指令を、そのユーザーインターフェイスに対応する前記アプリケーションプログラムインターフェイスで前記メインシステムへ出力するシステム制御部
として機能させる制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−248143(P2012−248143A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121509(P2011−121509)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】