説明

電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法

【課題】既設ユニットに新規ユニットを追加する場合に制御用ファームウエアソフトを変更することなく配設可能な電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法を得る。
【解決手段】既設ユニット6を収納した本体装置9に新規ユニット7を追加した電子機器8を制御する際に本体装置9のファームウエアソフトを変更することなく、新規ユニットに内蔵した不揮発性メモリからパラメータテーブルデータを本体装置9が読み出して、新規ユニット7の制御を可能にした電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、計測用の電子機器としての例えば、既設の計測用機能モジュール筐体内に設けた既設機能モジュールユニット(以下既設ユニットと記す)に新規機能モジュールユニット(以下新規ユニットと記す)を追加する場合の自動認識装置及びその自動認識方法に係わり、特に、既設ユニットを有する本体装置内に新規ユニットを追加する場合に制御用ファームウエアソフトを変更することなく新規ユニットを本体装置内に配設可能な電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種物理量を計測するためにブリッジ回路や圧電素子、熱電対等を利用した種々のセンサ信号の検出のために各種ストレンアンプ、DCアンプ、チャージアンプ、温度計測アンプ等を図8に示す様に筐体内にユニット化した既設ユニットが提案されている。
【0003】
図8は、複数の性能の異なる既設ユニットから成る例えば、センサ用アンプ収納筐体に新規ユニットからなる例えば、ストレンアンプユニット等をコンピュータ等が組み込まれた本体装置9内の本筐体3或いはラック内に収納する場合の斜視図を示すものである。図8に於いて、略箱型の前面に開口部2を有する本筐体3内に、例えば、微小歪センサに適用するゲージ抵抗値、周波数特性、増幅度等の異なるACストレンアンプ4a、4b、及び高リニヤリテイタイプ、定電流タイプ等のDCストレンアンプ 5a、5bを既設ユニット6として収納可能であって、且つ、例えば、ローパスフイルタユニットや振動計測用チャージアンプ、温度計測用アンプ等を新規ユニット7として本筐体3内に追加する様に成されている。
【0004】
今、上述の如き計測用の電子機器8の本体装置9内の既設ユニット6と追加する新規ユニット7を共有動作させる場合、従来に於いてはデータラッチポートやデータリードポート等の回路を新規ユニット7の1部として新たに構築していた。新規ユニット7で新しい機能を追加する場合、その機能が既設ユニット6の機能に極めて類似なものであっても設定項目やそのパラメータが少しでも異なると本体装置9内のファームウエアソフトを変更(バージョンアップ)し、新規ユニット7に対応していたのでデータラッチポートの構築やコントロール用ファームウエアソフトをバージョンアップし直す煩わしさがあった。
【0005】
又、ホストコンピュータにて、新たに接続されたデバイスのドライバ、ユーティリティ等の制御ソフトのインストールや更新が容易に行える電子機器制御方法が特許文献1に開示されている。
【0006】
特許文献1には予めデバイスとしての第2の電子機器に制御用ソフトウエアを格納させ、ホストコンピュータとしての第1の電子機器に当該第2の電子機器が接続されたとき、制御用ソフトウエアの転送機能が使用できる第1のコンフィグレーション(USB規格にて定義され、インタフェースのもつエンドポイントの構成や特性を切換えるためのもの)に第2の電子機器を設定して、第2の電子機器から第1の電子機器へ制御用ソフトウエアを転送させ、第2の電子機器を第1のコンフィグレーションと異なる第2のコンフィグレーションに設定し、第1の電子機器と第2の電子機器との間の通信を、制御用ソフトウエアを用いて行う様にした技術が開示されている。
【0007】
特許文献1に開示の技術は、デバイスとしての第2の電子機器が第1の電子機器であるホストコンピュータに接続されたときに、その制御用ソフトウエア(ドライバ、ユーティリティ等)を第1の電子機器は第2の電子機器からダウンロードすることで、FD、CDROM等の記録媒体を用いて新たに制御ソフトをインストールする手間を省くことが出来て、他の記録媒体から制御ソフトをダウンロードする手段を持たない第1の電子機器や、各種デバイス用の制御ソフトウエアを長期間記憶できるようなHDDの様な大容量の記憶装置を持たない第1の電子機器でも、種類の異なる複数の第2の電子機器を容易に接続してその制御ソフトウエアのインストール・更新を容易に行うことが出来る様にしたものである。本発明は第1の電子機器が第2の電子機器から制御用ソフトウエアをダウンロードする煩わしさをなくしたもので特許文献1とはその目的及び構成が異なるものである。
【特許文献1】特開2000−194645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、既設ユニット6を収納した本体装置9に新規ユニット7を追加した電子機器8を制御する際に本体装置9のファームウエアソフトを変更することなく、新規ユニットに内蔵した不揮発性メモリからパラメータテーブルデータを本体装置9が読み出して、新規ユニット7の制御を可能にした電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の本発明は、既設ユニットを収納した本体装置に新規ユニットを追加可能にした電子機器の自動認識装置に於いて、本体装置内の制御手段は新規ユニット機能や属性が記憶された不揮発性記憶手段が設けられた新規ユニットと双方向通信制御を行う第1の通信手段と、新規ユニット内に設けられた制御手段は本体装置内の第1の通信手段と双方向可能な第2の通信手段と、を具備し、本体装置内の制御手段は追加された新規ユニットの初期化処理時に不揮発性記憶手段から第1及び第2の通信手段を介して新規ユニット機能や属性データを本体装置内に設けた記憶手段に格納し、新規ユニットの機能を自動認識するように成したものである。
【0010】
第2の本発明の電子機器の自動認識方法は、既設ユニットを収納した本体装置に新規ユニットを追加可能にした電子機器の自動認識方法に於いて、本体装置内の制御手段は新規ユニット機能や属性が記憶された不揮発性記憶手段が設けられた新規ユニットと双方向通信制御を行う第1の通信ステップと、新規ユニット内に設けられた制御手段は本体装置内の第1の通信ステップと双方向可能な第2の通信ステップと、を有し、本体装置内の制御手段は追加された新規ユニットの初期化処理ステップに不揮発性記憶手段から第1及び第2の通信ステップを介して本体装置内に設けた記憶手段に新規ユニット機能や属性データを格納する格納ステップにより、新規ユニットの機能を自動認識するように成したものである。
【発明の効果】
【0011】
斯かる、本発明に依れば、既設ユニットを有する電子機器の本体装置の筐体に新規ユニットを追加する場合に本体装置側のソフトウエアを何ら変更すること無く新規ユニットを増設可能な電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法が得られる。又、通常ソフトウエア更新作業に要求されるFD、USB、LAN等の更新作業時のみに使用されるI/Fの装備を不要とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の1形態例を示す電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法を図1乃至図5によって説明する。尚、図8の従来構成との対応部分には同一符号を付して説明する。
【0013】
図1は本発明の電子機器の自動認識装置の1形態例を示す全体的説明図、図2は本発明の電子機器の自動認識装置に用いる本体装置の系統図、図3は本発明の電子機器の自動認識装置に用いる新規ユニットの系統図、図4は本発明の電子機器の自動認識装置の動作説明用のフローチャート、図5は本発明の電子機器の自動認識装置の初期設定時のプロトコルを示す説明図、図6及び図7は本発明の電子機器の自動認識装置に用いるパラメータテーブル及び表示例である。
【0014】
図1於いて、計測装置等からなる電子機器8の本体装置9の本筐体3には図
8で説明したと同様の複数の既設機能モジュールユニット4a、4b、5a、5bからなる既設ユニット6が配設されている。本体装置9内或いは既設ユニット6には後述する中央情報処理手段としてのコンピュータから成る既設本体制御装置(以下CPUと記す)10を有すると共にLCD等の表示装置11を有する。
【0015】
上述の本体筐体9内の本筐体8内に破線で示す様に追加すべき新規機能モジュールユニットを構成する新規ユニット7が配設される。この新規ユニット7及び複数の既設ユニット6はCPU10からのバス等の双方向通信線12を介して相互に接続されている。LCD等の表示装置11の表示画面23上には後述するも設定メニュー13が表示され、上下左右選択スイッチ等の操作手段14によって設定メニュー13の選択が行われる様に成されている。
【0016】
図2は本体装置9内の1形態例の系統図を示すもので、CPU10のバス19には通常CPUが有するワーク用のROM15、RAM16を有し、必要に応じてHDD等の不揮発性メモリ17が接続されると共に表示装置11や設定スイッチからなる操作手段14が接続され、追加する新規ユニット7と双方向通信を行うための第1の通信手段を構成する通信用I/F18がバス19と双方向通信線12に接続されている。又、通信用I/F18には双方向通信線12を介して上記した既設機能モジュールユニット4a、4b、5a、5b等で構成される既設ユニット6が接続される。
【0017】
図3は新規ユニット7が最小限に保有すべき機能回路のブロックを示すものであり、図3に於いて、新規ユニット7内には各種機能回路19に接続され新規ユニット7内の各機能を制御すると共にFROM(FLASH ROM)等の不揮発性メモリ21及び第2の通信手段を構成する通信用I/F22を制御するCPU20を有し、通信用I/F22は本体装置9内の通信I/F18を介してCPU10と送受信を行う。
【0018】
新規ユニット7のFROM21には新規ユニット7のモジュールが持つID番号、機能等の属性を示す項目名、項目設定コマンド文字列、パラメータ名、パラメータ番号、パラメータ数等を予め取り決めたルールに従って格納して置く。
【0019】
上述のブロック構成に於ける本発明の電子機器の自動認識方法の動作を以下説明する。図4は本体装置9の初期設定時のフローチャートを示すものであり、電子機器8に新規ユニット7が装着され、機器動作のために第1ステップS1に示す様に電源が投入されると初期設定処理が開始される、次に第2ステップS2では各ユニットにIDデータを要求する。第3ステップS3では各ユニット7からIDデータの送信が行われる。
【0020】
次の第4ステップS4では送信されたIDデータより不明な機能ユニットか否かをCPU10が判断し、NOの場合は既設ユニットであるので第5ステップS5に進み、既に本体装置9内のROM15、RAM16、HDD17等のメモリに読み込み済みのパラメータが使用される。第5ステップS5の終了後は後述する第8ステップS8に進み表示装置11にメニュー表示し、操作手段14で所定設定メニューを選択する。
【0021】
第4ステップS4で既設ユニット6でないYESの場合は本体装置9のCPU10は第6ステップS6に示す様に、新規ユニット7に対してパラメータテーブルデータの送信を要求する。
【0022】
第7ステップS7ではパラメータテーブルデータが新規ユニット7から本体装置9に転送されて来ると、このデータを本体装置9内のRAM16やHDD17等のメモリに格納する。第8ステップS8では設定メニュー13を本体装置9の表示装置11の表示画面23上に例えば、図1の様に表示すると操作者は操作手段14の上下左右スイッチ24を介してパラメータ名称等を変更し所定設定メニュー13を選択する。
【0023】
第9ステップS9では本体装置9内のCPU10が設定コマンドとパラメータ番号やチャンネル番号等を新規ユニット7のCPU20に送信することで第10ステップS10の様に新規ユニット7の機能設定が完了し、エンドに至る。
【0024】
図5は本体装置9と新規ユニット7間の初期設定時の動作説明のためのプロトコルを示すもので、図6及び図7に示すパラメータテーブルデータと共に電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法を詳記する。
【0025】
図5に於いて、電子機器8を構成する本体装置9の本筐体3内に新規ユニット7を挿着し、新規ユニット7及び本体装置9の電源が(1)に示す様に投入されると新規ユニット7側の通信用I/F22と本体装置9の通信用I/F18が双方向通信線12を介して相互接続されて、本体装置9のCPU10は図5の(2)に示す様に既設ユニット6及び新規ユニット7にIDデータを要求する。
【0026】
本体装置9のCPU10は各機能ユニットに対し図5の(2)の様にIDデータの送信要求を双方向通信線12を介して行なう。この送信要求に対し既知ユニットのCPU及び新規ユニット7のCPU20は図5の(3)の様にコマンドを解釈し、既知ユニットのCPU及び新規ユニット7のCPU20は図5の(4)の様にIDデータを本体装置9のCPU10に対して双方向通信線12を介して送信する。本体装置9のCPU10が既知ユニットのCPU及び新規ユニット7のCPU20からのIDデータを読み取り、このIDデータが図5の(5)に示すIDデータと同じであれば、図5の(6)に示す様に既に読み込み済みでHDD17等に格納済みのパラメータテーブルを使用する。
【0027】
又、図5の(5)に於いて、新規ユニット7の新しいIDデータであれば、図5の(7)に示す様に本体装置9のCPU10は新規ユニット7のCPU20に対してパラメータテーブルの送信を要求する。このパラメータテーブル要求に対し、新規ユニット7のCPU20は図5(8)の様にコマンド解釈を行い、図5の(9)の様に、例えばFROM21に格納されている図6(A)に示す様な項目名、コマンド名、パラメータ群等から成るパラメータテーブルを本体装置9のCPU10側に送信する。
【0028】
本体装置9のCPU10は新規ユニット7のCPU20から送信されてきたパラメータテーブルを図5の(10)に示す様にHDD17或いはROM16に格納する。次に、本体装置9は図5の(11)に示す様に表示装置11に対し設定メニュー13を表示し、例えば、図6(B)の様に、表示手段11の表示画面23に表示された設定メニュー13と操作手段14として機能する上下方向スイッチ(以下ポインタと記す)24を操作者は操作して所定の項目選択を行う。尚、図6(B)に示す表示画面23はポインタ24により3チャンネル(ch)に図6(A)に示すパラメータテーブルからパラメータのレンジ500Vを選択した場合を示している。
【0029】
次に、本体装置9のCPU10は図5の(12)に示す様に設定コマンド、SRG、パラメータ番号4、チャンネル番号3等の設定選択項目を新規ユニット7に送信することで、新規ユニット7は図5の(13)に示す様に新規ユニット7としての初期機能設定が終了してエンドに至る。
【0030】
上述の説明では、電源投入時に新規ユニット7の初期機能設定を行う場合のプロトコルを説明したが本体装置9内のメモリにHDD17の如き不揮発性メモリが内蔵されていて同じチャンネル番号に電源「オフ」前と同一IDのユニットが挿入されている場合に電源を「オン」した場合は初期化処理時に各収納ユニット7内のIDデータのみを参照し、再度パラメータテーブルを読み込む必要の無いことは明白である。
【0031】
図7(A)及び図7(B)に設定関連のパラメータテーブル及び実行関連のパラメータテーブルの詳細を示す。図7(A)の項目名に示されているRANGE(レンジ)、LPF(ローパスフイルタ)、CAL(キャリブレーション値)、SMPL(サンプリング)、LEVEL(レベル)に対するコマンド名はSRG、SLF、SCL、SSP、SLVであり、パラメータ数は項目毎に5個あり、0乃至4の各パラメータを数値表示している。
【0032】
図7(B)の実行関連項目の項目名はCAL ON/OFF(キャリブレーション「オン」「オフ」状態)、RELAY OUT(リレー出力)のコマンド名はECL、ESWでパラメータ数は3個が設定され、これらのパラメータが示されている。即ち、CALはパラメータ0により「OFF]状態であり、パラメータ1、2により±極性が設定され、RELAYの出力はパラメータ0乃至パラメータ2により3個のスイッチSW1、SW2、SW3から出力されることが設定されていることを示す。
【0033】
又、パラメータテーブル中には新規ユニット機能説明、仕様、取扱方法、注意事項等の付属情報を例えば、仕様として「RANGE精度が±0.1%以内」等を項目名中にデータとして挿入することも出来る。
【0034】
更に、図1の構成では、本体装置9の本筐体3内に既設ユニット6と新規ユニット7を挿着させたが、各ユニットをスタック状に増設する計測用の電子機器に於いても(本体装置9として本筐体3を設けずに既設ユニット6と新規ユニット7を独立に併設する場合)、既設ユニット6を有する本体装置9のコントローラのファームウエアをバージョンアップすることなく新規ユニット7を増設可能となる。
【0035】
更に、又、ホストコンピュータ等のCPUと計測用電子機器のCPU間で同じシリーズの新型計測器を新規にコントロールする場合でも、コントロールコマンドに上記したと同様の機能を持たせパラメータテーブルのみを更新することで専用ドライバソフトの機能をバージョンアップすることなく新型計測器を増設可能となる。
【0036】
図1乃至図7で説明した本体装置9の本筐体3に装着した既設ユニット6を計測用アンプとし、新規ユニット7も同様に新規な計測用アンプとすることで本体装置9のファームウエアをバージョンアップすることなく新規な計測用アンプを増設可能となることは明白である。
【0037】
本発明の電子機器の自動認識装置及びその自動認識方法に依れば、従来では電子機器が市場に出てから開発した新規ユニットを既設ユニットの収納された電子機器に装着してコントロール可能にするためには、電子機器の本体装置側のソフトウエアを変更する必要があつた。本発明では、既設ユニットを有する電子機器の本体装置に新規ユニットを追加する場合でもユーザはその制約を受けずに本体装置側のソフトウエアを何ら変更すること無く新規ユニットを増設することが出来る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の1形態例を示す電子機器の自動認識装置の全体的な説明図である。
【図2】本発明の1形態例を示す電子機器に既設ユニットが装着された本体装置の系統図である。
【図3】本発明の1形態例を示す電子機器の本体装置に装着される新規ユニットの系統図である。
【図4】本発明の1形態例を示す電子機器の初期設定時のフローチャートである。
【図5】本発明の1形態例を示す電子機器の初期設定時のプロトコルである。
【図6】本発明の1形態例を示す電子機器のパラメータテーブル内容と表示装置の表示画面を示す図である。
【図7】本発明の1形態例を示す電子機器のパラメータテーブル内容の詳細を示す図である。
【図8】従来の電子機器の斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
2‥‥開口部、3‥‥本筐体、6‥‥既設ユニット、7‥‥新規ユニット、8‥‥電子機器、9‥‥本体装置、 10‥‥既設本体制御装置(CPU)、11‥‥表示装置、12‥‥双方向通信線、13‥‥設定メニュー、14‥‥操作手段、15‥‥ROM、16‥‥RAM、17‥‥HDD、18、22‥‥通信用I/F、19‥‥各種機能回路、20‥‥CPU、21‥‥FRAM、23‥‥表示画面、24‥‥上下左右スイッチ(ポインタ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設ユニットを収納した本体装置に新規ユニットを追加可能にした電子機器の自動認識装置に於いて、
前記本体装置内の制御手段は新規ユニット機能や属性が記憶された不揮発性記憶手段が設けられた前記新規ユニットと双方向通信制御を行う第1の通信手段と、
前記新規ユニット内の制御手段は前記本体装置内の前記第1の通信手段と双方向可能な第2の通信手段と、
を具備し、
前記本体装置内の前記制御手段は追加された前記新規ユニットの初期化処理時に前記不揮発性記憶手段から前記第1及び第2の通信手段を介して前記新規ユニット機能や属性データを該本体装置内に設けた記憶手段に格納し、該新規ユニットの機能を自動認識するように成したことを特徴とする電子機器の自動認識装置。
【請求項2】
前記本体装置内或いは別途に設けられた表示手段と、
前記新規ユニット機能や属性データ項目の指定が可能な操作手段と、
を有し
前記制御手段は追加された新規ユニットの存在を確認すると該新規ユニットのID番号及びパラメータテーブルデータを要求し、該制御装置内の前記記憶手段内に格納し、前記表示手段に設定メニューを表示し、前記操作手段を介して所定設定メニューを選択して該新規ユニットの機能設定を行うことを特徴とする請求項1記載の電子機器の自動認識装置。
【請求項3】
既設ユニットを収納した本体装置に新規ユニットを追加可能にした電子機器の自動認識方法に於いて、
前記本体装置内の制御手段は新規ユニット機能や属性が記憶された不揮発性記憶手段が設けられた前記新規ユニットと双方向通信制御を行う第1の通信ステップと、
前記新規ユニット内の制御手段は前記本体装置内の前記第1の通信ステップと双方向可能な第2の通信ステップと、
を有し、
前記本体装置内の前記制御手段は追加された前記新規ユニットの初期化処理ステップに前記不揮発性記憶手段から前記第1及び第2の通信ステップを介して該本体装置内に設けた記憶手段に新規ユニット機能や属性データを格納する格納ステップにより、該新規ユニットの機能を自動認識するように成したことを特徴とする電子機器の自動認識方法。
【請求項4】
前記本体装置内或いは別途に設けられた表示手段に表示を行う表示ステップと、
前記表示手段に表示された前記新規ユニット機能や属性データ項目の指定変更が可能な操作ステップと、
を有し、
前記初期化処理ステップ時に前記制御手段は追加された新規ユニットの存在を確認すると該新規ユニットに対してID番号及びパラメータテーブルデータを要求する機能要求ステップと、
前記新規ユニットから前記パラメータテーブルの送信時に該制御装置内の前記記憶手段内に格納するステップと、
前記制御手段は前記表示手段に設定メニューを表示する表示ステップと、
前記操作手段を介して所定の前記設定メニューを選択するメニュー選択ステップにより前記新規ユニットの機能設定を行うことを特徴とする請求項3記載の電子機器の自動認識方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−199918(P2007−199918A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−16361(P2006−16361)
【出願日】平成18年1月25日(2006.1.25)
【出願人】(596118600)NEC三栄株式会社 (13)
【Fターム(参考)】