説明

電子機器及びストラップ

【課題】簡易な構成によって、様々な種類の電子機器である接続対象機器を接続可能であり、かつ、外部電気機器が接続された場合に邪魔にならないような、電子機器及びストラップを提供することにある。
【解決手段】携帯型ゲーム機1は、筐体と、前記筐体に設けられるストラップ取付部3と、を有し、ストラップ取付部3には、接続対象機器への電力供給が可能な電力供給端子、前記接続対象機器との情報信号の入出力が可能な信号入出力端子のいずれかが設けられている端子部を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯型ゲーム機、PDA、携帯電話機、携帯用テレビ、携帯用ラジオ等の電子機器及びこれに接続されるストラップに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、通信用のコードの一端が電子機器に接続され、更に、通信用のコードの他端がコネクタに接続され、このコネクタにストラップが接続されているストラップユニットを有する電子機器が開示されている。
また、特許文献2には、通信用のコードの一端が電子機器に接続され、通信用のコードの他端がコネクタに接続され、このコネクタが電子機器に接続されたストラップに接続されている電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008―96611号公報
【特許文献2】特開2008―98882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法においてはストラップユニットが常に電子機器の本体であるカメラと接続されており、取り外しできず邪魔になるという不利益がある。
また、特許文献2に記載の方法においては、コネクタ及びコードは取り外しが可能であるものの、コードとストラップがそれぞれ電子機器の本体に接続されており、2ヵ所もの接続部を必要とするという不利益がある。
【0005】
本発明は、簡易な構成によって、様々な種類の電子機器である接続対象機器を接続可能であり、かつ、外部電気機器が接続された場合に邪魔にならないような、電子機器及びストラップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、筐体と、前記筐体に設けられるストラップ取付部と、を有し、前記ストラップ取付部には、少なくとも、接続対象機器への電力供給が可能な電力供給端子、前記接続対象機器との情報信号の入出力が可能な信号入出力端子のいずれかが設けられている端子部を含む。
【0007】
本発明のストラップは、ストラップ本体と、ストラップ取付部に形成された端子部に把持状態となることによって、ストラップ側端子と前記端子部とが電気的に接続されるストラップ側コネクタ部と、一端が前記ストラップ側コネクタと接続され、他端が前記ストラップ本体と接続されて、前記ストラップ側コネクタのストラップ側端子と前記ストラップ本体の電子部品とを電気的に接続するストラップコードと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、簡易な構成によって、様々な種類の電子機器である接続対象機器を接続可能であり、かつ、外部電気機器が接続された場合に邪魔にならないような、電子機器及びストラップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯型ゲーム機及びストラップの外観を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の制御系を説明するブロック図である。
【図3】携帯側端子部とストラップ側端子部との接続方法の説明図である。
【図4】図3のストラップ側コネクタ部を携帯側端子部に取り付ける方法の説明図である。
【図5】第2の実施の形態の説明図である。
【図6】第3の実施の形態の説明図である。
【図7】ストラップ側コネクタ部とストラップ取付部との他の取付方法の説明図である。
【図8】第5の実施の形態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施形態とする)について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.第5の実施の形態
【0011】
<1.第1の実施の形態>
[本発明の実施形態の外観図]
図1は、本発明の実施形態に係る携帯型ゲーム機1及びストラップ本体13の外観を示す斜視図である。
【0012】
なお、携帯型ゲーム機1は、携帯電子機器の一例である。
つまり、携帯型ゲーム機1は、PDA、携帯電話機、携帯用テレビ、携帯用ラジオ等の電子機器のいずれとも置換可能である。
ストラップ本体13は、外部電気機器2の一例である。
外部電気機器2は、パソコン、記憶機器(ハードディスク、フラッシュメモリ)、表示機器(テレビ、液晶画面)、電飾アクセサリ、入力機器(マウス、キーボード)、カメラ、LAN接続端子、携帯電話機、温熱機器、扇風機、防犯ブザー、等であって良い。
つまり、外部電気機器2は、電力が必要、又は、信号を送受信可能である機器であればどのようなものであってもよい。
さらに、外部電気機器2は、全く電力又は信号を送受信可能としない単なるストラップとも置換可能である。
【0013】
携帯型ゲーム機1には、ストラップ取付部3が設けられている。
このストラップ取付部3は、携帯型ゲーム機1において、紐及び紐につるされた各種の物がぶら下がっていても、特段、ユーザが邪魔に思わない位置に設けられる。
たとえば、図1の様に、携帯型ゲーム機1の手前側の側面の端部である。
通常、携帯電子機器を操作するユーザは、この携帯型電子機器にコードの類がついていることは、その外観の悪さ、操作性の低下等により、嫌う傾向が強い。
しかし、ストラップはユーザがわざわざ取り付ける場合も多い。このように、ストラップ取付部3の位置につりさげられるストラップは、それが存在してもユーザには邪魔なものとは認識されない傾向が強い。
そこで、本実施形態では、ストラップ取付部3に、電力供給用の端子又は情報通信用の端子を設けている。
このようにしたことによって、ユーザは、携帯電子機器に各種の付属機器を取り付けても邪魔なものと認識しない。
また、携帯電子機器に各種の付属機器はストラップ取付部3に取り付けられていることから、携帯電子機器に付属する各種の付属機器の形状をストラップの形状とすれば第3者には単なるストラップとしてしか認識できなくなり、外観を害することもない。
さらに、単に携帯電子機器を装飾するためのストラップを取り付けた場合であっても、ストラップに電力供給ができ、さらに、ストラップと携帯電子機器との間で情報通信も可能とすることができる。
このことは、ストラップと携帯電子機器との間での電力供給・情報通信、ストラップを光らせたり、一定の内容を表示させたり、記憶させたり、稼働させたりすることを可能とする。
これによって、携帯電子機器の装飾性(意匠性)をより向上させることができ、さらに、機能の向上をさせることができる。
以下に、具体的な構成について記載する。
【0014】
図1のように、ストラップ取付部3には、筐体の内部側に穴状の空間を有している。そして、その空間を貫く円柱形状の携帯側端子部5が設けられている。
つまり、円柱形状の携帯側端子部5と、この携帯側端子部5と離間して携帯側端子部5と平行した形状の側壁部6とが形成される。そして、側壁部6が形成した空間にストラップ側コネクタ部7が収納される。
この携帯側端子部5は、円柱形状の外周部に複数の端子が設けられている。
この端子は、情報通信を行うための端子、電力供給を行うための端子等である。
携帯側端子部5は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)であってよい。
【0015】
ストラップ取付部3は、ストラップ側コネクタ部7に取り付けられる。
ストラップ取付部3がストラップ側コネクタ部7に取り付けられると、携帯側端子部5とストラップ側端子部8とが接続して、電力の供給及び情報通信が可能となる。
【0016】
ストラップ側コネクタ部7は、ストラップコード9を通じて外部電気機器2であるストラップ本体13と接続されている。
そして、ストラップ本体13には、様々な情報を表示可能な液晶表示部15及びLED表示部17が設けられている。
もっとも、液晶表示部15及びLED表示部17は、ストラップ本体に設けられる電子部品の例であり、その他の電子部品であってもよい。たとえば、その他の電子部品は、通信用のアンテナ、メモリ等であってよい。
【0017】
図2は、本実施形態の制御系を説明するブロック図である。
【0018】
図2に示されるように、携帯型ゲーム機1は、制御・処理の中枢である制御部27と、電源制御部25と、操作部29と、音声入出力部31と、表示部33と、記憶部23、USBインターフェース21のそれぞれが、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本からなるシステムバス35に共通に接続され、構成される。
【0019】
電源制御部25は、携帯型ゲーム機1が携帯して使用されている場合には、携帯型ゲーム機1内の、表示部33及び制御部27等が実装される回路基板等へのバッテリ37からの電力の供給を制御している。
また、充電時には充電回路を制御して、バッテリ37への充電開始及び停止、並びに充電の速度等を制御している。
【0020】
操作部29は、押圧等されることによって入力されるユーザの指示を受け付ける。
操作部29は、ボタン等から構成される。
そして、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部27に出力する。
【0021】
音声入出力部31は、スピーカから出力される音声信号やマイクロフォンにおいて入力される音声信号の入出力処理を行う。
すなわち、音声入出力部31は、マイクロフォンから入力された音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部27に出力する。
また、音声入出力部31は、制御部27から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
【0022】
表示部33は、例えばLCDやOLED(Organic light-emitting diode(有機EL))を用いて構成されており、制御部27から供給される映像信号に応じた画像を表示する。
【0023】
記憶部23では、携帯型ゲーム機1の各種処理に利用される各種データを記憶する。
記憶部23は、例えば制御部27が実行するコンピュータのプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)、ユーザ情報等が記憶される。
【0024】
なお、記憶部23は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
【0025】
USBインターフェース21は、携帯側端子部5がストラップ側コネクタ部7と接続した場合に、情報信号のやり取りを行うための窓口としての役割を有している。
また、携帯側端子部5には、バッテリ37から電力の供給がなされる。
この携帯側端子部5にストラップ側コネクタ部7が接続される。
そして、ストラップ側コネクタ部7は、ストラップコード9と接続される。
ストラップコード9は、ストラップ本体13と物理的に接続されている。
また、ストラップコード9は、ストラップ側インターフェース39と電気的に接続されている。
ストラップ側インターフェース39は、ストラップ側制御部41と接続されている。
ストラップ側制御部41は、ストラップ本体13の表示、記憶等の装置(液晶表示部15、LED表示部17)等を制御する。
【0026】
制御部27は、携帯型ゲーム機1の全体的な動作を統括的に制御する。
すなわち、制御部27は、携帯型ゲーム機1の各種処理(各種演算処理等)が操作部29の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(表示部33における画像の表示等)を制御する。
さらに、制御部27は、記憶部23に格納されるプログラムに基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部27は、記憶部23に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次受け取って処理を実行する。
【0027】
制御部27は、ストラップ本体13のストラップ側コネクタ部7が接続した場合には、ストラップ本体13のストラップ側制御部41と、ストラップ側コネクタ部7、携帯側端子部5を介して情報通信を行う。
そして、制御部27は、必要に応じて、一定のプログラムの実行を行って表示部33に一定の表示を行う。
さらに、制御部27はストラップ本体13に一定の表示等を行わせてもよい。
さらに、制御部27は電源制御部25を制御して、バッテリ37からストラップ本体13に供給される電力を制御する。
【0028】
図3は、携帯側端子部5とストラップ側端子部8との接続方法の説明図である。
図3(a)は、側面方向の説明図であり、図3(b)は、正面方向からの説明図であり、図3(c)は、断面の説明図である。
【0029】
図3(b)のように、ストラップ側コネクタ部7は鉤型の形状を有している。
ストラップ側コネクタ部7は、直線状に形成される直線状部分と、一定の点を中心にカーブした曲線状部分とを有する。
このような形状としたことによって、携帯側端子部5と把持状態で接続される。
曲線状部分の中心には、携帯側端子部5を収容する収容部が形成されている。
この収容空間に携帯側端子部5が挿入される。
そして、この収容空間に挿入された携帯側端子部5が、この収納空間から外れることを防ぐために係止具45が設けられている。
この係止具45は、軸を中心に回転可能に形成され、図示されていないがばね等の弾性部材によって収納空間側とは逆側(図3(b)では反時計回り方向)に付勢されている。
なお、図3で示されるストラップ側コネクタ部7の形状は図1で示された形状とは異なるが、ストラップ側コネクタ部7の形状は、携帯型ゲーム機1のストラップ取付部3に適合するものであればどのようなものであってもよいことの表れである。
携帯側端子部5は、複数の携帯側端子47を有している。
携帯側端子47は、たとえば、2つの電源端子と2つの通信端子から構成される。
そして、たとえば、第1電源端子、第1情報端子、第2情報端子、第2電源端子という順に配置する。
ここで、第1電源端子及び第2電源端子はバッテリ37から電力が供給される。
また、第1情報端子及び第2情報端子を介して、携帯型ゲーム機1とストラップとの間で情報信号がやり取りされる。
【0030】
また、収納空間には、ストラップ側端子43が突出している。
そして、収納空間に携帯側端子部5が挿入されている場合には、このストラップ側端子43の弾性によって携帯側端子部5の複数の携帯側端子47が、このストラップ側端子43に押しつけられる。
【0031】
図3(a)のように、携帯側端子部5は円柱状の形状を有している。そして、その円柱の側面に複数の携帯側端子47が設けられている。
収納空間に携帯側端子部5が挿入されると、係止具45の弾性によって、この複数の携帯側端子47はこのストラップ側端子43に押しつけられる。
そして、複数の携帯側端子47がストラップ側端子43に接触することによって、ストラップと携帯型ゲーム機1とは電気的に連結され、電力供給、情報通信が可能となる。
また、携帯側端子部5の内部に信号線が配線されており、この複数の携帯側端子47とUSBインターフェース21を介して制御部27を電気的に接続している。
【0032】
図4は、図3のストラップ側コネクタ部7を携帯側端子部5に取り付ける方法の説明図である。
【0033】
まず、図4(a)のように、係止具45を時計回りに回転させる。
それによって、収納空間の解放部分に、携帯側端子部5が挿入可能な空間が開く。次に、図4(b)のように、携帯側端子部5をその空間を通して、収納空間に挿入する。
そして、携帯側端子部5が完全に収納空間に収納されると、係止具45は反時計回りに回転可能となる空間が形成され、その形成された空間を通過して係止具45は時計回りに回転する前の状態に復帰する。
また、携帯側端子部5が完全に収納空間に収納されると、携帯側端子部5の携帯側端子47は、ストラップ側端子43と接続状態となる。
なお、ストラップ側端子43は一定の弾性を有していることから、係止具45の方向に常に付勢している。この付勢力によって、携帯側端子部5はストラップ側端子43と常に接続状態となっている。
【0034】
<第2の実施の形態>
図5は、第2の実施の形態の説明図である。
【0035】
第2の実施の形態では、図5のように、携帯側端子部5の形状が図4の場合と異なっている。
具体的には、携帯側端子47が形成される円筒の直径を異ならせている。
つまり、携帯側端子部5には4つの携帯側端子47が形成されるが、4つの携帯側端子47のうち、中央部の2つの携帯側端子47が形成されている円筒の直径を、外側の2つの携帯側端子47の直径よりも大きく形成する。
このように形成することによって、ストラップ側コネクタ部7と携帯側端子部5とが、携帯側端子部5の軸方向に相対移動することを防ぐことができる。
【0036】
なお、直径の大きい携帯側端子47の位置は、中央付近である必要はない。
たとえば、中央付近に直径の小さい携帯側端子47を配置し、外側に直径の大きい携帯側端子47を配置してもよい。
さらに、直径の大きい携帯側端子47、小さい携帯側端子47、直径の大きい携帯側端子47、小さい携帯側端子47という風に、互い違いに配置することも可能である。
このようにすると、逆方向には、ストラップ側コネクタ部7を付けることができなくなるため、より好適である。
【0037】
<第3の実施の形態>
図6は、第3の実施の形態の説明図である。
【0038】
図3及び図5での、ストラップ側端子43の位置は、ストラップ側コネクタ部7の直線部寄りの曲線部分であったが、その他の位置に位置していてもよい。
具体的には、図6のように、ストラップ側端子43の位置は曲線部分の奥に位置していてもよい。
【0039】
<第4の実施の形態>
図7は、ストラップ側コネクタ部7とストラップ取付部3との他の取付方法の説明図である。
【0040】
図7は、ストラップ取付部3の穴が、携帯型ゲーム機1の一つの面から入り他の面から出る形状でのストラップ取付部3の断面図である。
図7のように、ストラップ本体13からは電力及び信号を入出力するためのストラップコード9と、これとは別に、これらの機能を持たない紐部11とが接続されている。
この紐部11は、電気的な機能はなくもっぱら機械的にストラップ本体13を携帯型ゲーム機1に結合する。
この紐部11は、携帯型ゲーム機1に設けられたストラップ取付部3に取り付けられて、ストラップ本体13を携帯型ゲーム機1に連結する。
ストラップ取付部3は、紐部11が貫通することが可能であるように形成されている。
携帯型ゲーム機1のストラップ取付部3は、抜け穴構造の貫通孔が形成されている。
この貫通孔は、携帯型ゲーム機1の一側面に入口が形成されており、携帯型ゲーム機1の他の側面に出口が形成されている。
なお、この貫通孔の形状はその他の形状を有していてもよく、たとえば、携帯型ゲーム機1の同一の面に入口及び出口が形成されていてもよい。
【0041】
ストラップコード9の先端部にはストラップ側コネクタ部7が配置されている。
このストラップ側コネクタ部7は、中心に穴が空いている円柱形状を有しており、円柱の外周表面には、複数のストラップ側端子43が設けられている。
このストラップ側端子43は、ストラップコード9を介してストラップ本体13の内部の電子部品(たとえば、LED、制御装置、記憶装置等)と電気的に接続されている。
携帯型ゲーム機1のストラップ取付部3は、抜け穴構造の貫通孔が形成されている。
この貫通孔の入口の付近には、携帯側端子部5が形成されている。この携帯側端子部5には複数の携帯側端子47が形成されている。
この複数の携帯側端子47は、インターフェース信号線19を介してUSBインターフェース21と接続されている。なお、図示していないが、この複数の携帯側端子47の全部または一部は、バッテリ37と接続されていてもよい。
このような構成によって、ストラップ本体13とUSBインターフェース21とは電気的に結合しており、情報信号の入出力及び電力供給が可能である。
このことによって、ストラップ本体13は、様々な機能を発揮することが可能となる。
また、このように構成したことによって、様々な形状のストラップ取付部3の形状に合わせることができる。
【0042】
<第5の実施の形態>
図8は、第5の実施の形態の説明図である。
【0043】
以上の方法は、ストラップ取付部3に携帯側端子部5を設け、ストラップ本体13のストラップコード9の端にストラップ側コネクタ部7を設けて、誘電体によって情報通信及び電力供給を行っていた。
より、簡便な手段による情報通信及び電力供給を行う方法を以下記載する。
【0044】
図8に記載された第5の実施の形態は、ストラップコード9を引誘電材料で構成して導波管として用いて、ミリ波通信及び給電を行う方法である。
そのために、携帯型ゲーム機1には携帯側ミリ波送受信部51が設けられ、ストラップ本体13にはストラップ側ミリ波送受信部53が設けられる。
この携帯側ミリ波送受信部51及びストラップ側ミリ波送受信部53は、ミリ波を発生させて出力することによって、他方に情報通信を行う。
また、この携帯側ミリ波送受信部51及びストラップ側ミリ波送受信部53は、ミリ波を発生させて出力することによって、他方に電力の供給を行う。
このようにミリ波を用いることによって、ストラップ本体13のストラップコード9の端にストラップ側コネクタ部7に特別な端子を設ける必要がなくなりより簡便な構成で、情報信号及び電力供給が可能となる。
【0045】
以上の実施態様によれば、携帯型ゲーム機1は、筐体と、前記筐体に設けられるストラップ取付部3と、を有している。
また、ストラップ取付部3には、接続対象機器への電力供給が可能な電力供給端子、前記接続対象機器との情報信号の入出力が可能な信号入出力端子のいずれかが設けられている携帯側端子部5を含んでいる。
このように構成したことによって、携帯型ゲーム機1は、ストラップ取付部3に通信端子および電源端子を設けることができる。
これによって、ストラップ取付部3に取付られるストラップ本体13(外部電気機器2)に電力の供給が可能となる。
そして、ストラップ本体13(外部電気機器2)に電力の供給が可能ということは、ストラップ本体13に様々な電子機器を搭載することが可能となる。
また、通信端子を設けることができることから、ストラップ本体13と様々な情報通信が可能となり、ストラップ本体13をメモリ等の電子機器として利用することが可能となる。
つまり、従来であれば、電気的な機能を持たないストラップ本体13に、電子機器としての機能を持たせることが可能となる。
また、ストラップ取付部3の位置は、通常の使用において、何らかの機器がぶら下がっていても、ユーザに比較的邪魔にならない位置であることから、ユーザに邪魔にならずに、外部電気機器2を設けることが可能となる。
【0046】
ストラップ取付部3は、携帯側端子部5と、携帯側端子部5と間隙を有して形成される側壁部6と、を有し、携帯側端子部5には、外周部に複数の端子が並べられて形成されている。
このような構成によって、容易に、ストラップ側コネクタ部7をストラップ取付部3に機械的及び電気的に接続することが可能となる。
【0047】
携帯型ゲーム機1は、ストラップが接続された場合にストラップを制御可能な制御部27を有し、携帯側端子部5の複数の端子は、制御部27と電気的に接続されている。
このように構成したことによって、携帯型ゲーム機1はストラップ本体13を制御することが可能となる。
【0048】
携帯型ゲーム機1は、ストラップが接続された場合にストラップを制御可能な制御部27を有し、携帯側端子部5は、複数の端子と制御部27とを接続する信号線がその内部に配線されている。
このように構成したことによって、幹いた構成によって、制御部27と携帯側端子部5とを接続することができる。
【0049】
携帯側端子部5は、その外周面に端子の1つが形成される第1の部分と、第1の部分よりも大きく外部方向に張出しており、その外周面に前記端子の1つが形成される第2の部分と、を有する。
このような構成によってストラップ側コネクタ部7が逆に取り付けられることがなくなるという効果がある。
【0050】
ストラップ取付部3は、携帯側端子部5と、前記筐体の第1の面から第2の面に抜ける貫通孔を形成する側壁部6と、を有している。
そして、携帯側端子部5は、第1の面側の側壁部6に形成されている。
さらに、携帯側端子部5は、側壁部6を一周する複数の端子が並べられて形成される。
このような構成によって、第1の面から第2の面に抜ける構造のストラップ取付部3に対しても、電力供給端子、信号入出力端子のいずれかを設けることができる。
【0051】
携帯型ゲーム機1は、ストラップが接続された場合にストラップを制御可能な制御部27を有し、携帯側端子部5の複数の端子は、制御部27と電気的に接続されている。
このように構成したことによって、携帯型ゲーム機1はストラップ本体13を制御することが可能となる。
【0052】
制御部27は、ストラップ取付部3に接続対象機器が取り付けられた際に、携帯側端子部5を介して接続対象機器と情報通信を行う。
このように構成したことによって、携帯型ゲーム機1はストラップ本体13を制御することが可能となる。
【0053】
携帯側端子部5は、第1の電源端子と、第2の電源端子と、第1の信号端子と、第2の信号端子と、を有する。
このように構成したことによって、ストラップ本体13に電力を供給し、かつ、情報通信が可能となる。
【0054】
第1の信号端子及び前記第2の信号端子を用いて前記接続対象機器と情報通信し、接続対象機器は、接続対象機器が接続した場合に、前記第1の電源端子及び前記第2の電源端子によって、接続対象機器に電力が供給される。
このように構成したことによって、ストラップ本体13に電力を供給し、かつ、情報通信が可能となる。
【0055】
以上の実施態様によれば、ストラップは、ストラップ本体13と、ストラップ取付部3に形成された携帯側端子部5に把持状態となることによって、ストラップ側端子部8と携帯側端子部5とが電気的接続されるストラップ側コネクタ部7と、を有する。
そして、一端がストラップ側コネクタ部7と接続され、他端がストラップ本体13と接続されて、ストラップ側コネクタ部7のストラップ側端子部8とストラップ本体13の電子部品とを電気的に接続するストラップコード9と、を有する。
このように構成したことによって、携帯型ゲーム機1は、ストラップ取付部3に通信端子および電源端子を設けることができる。
これによって、ストラップ取付部3に取付られるストラップ本体13(外部電気機器2)に電力の供給が可能となる。
そして、ストラップ本体13(外部電気機器2)に電力の供給が可能ということは、ストラップ本体13に様々な電子機器を搭載することが可能となる。
また、通信端子を設けることができることから、ストラップ本体13と様々な情報通信が可能となり、ストラップ本体13をメモリ等の電子機器として利用することが可能となる。
つまり、従来であれば、電気的な機能を持たないストラップ本体13に、電子機器としての機能を持たせることが可能となる。
また、ストラップ取付部3の位置は、通常の使用において、何らかの機器がぶら下がっていても、ユーザに比較的邪魔にならない位置であることから、ユーザに邪魔にならずに、外部電気機器2を設けることが可能となる。
【0056】
ストラップ側コネクタ部7は、携帯側端子部5を収容可能な収納部55を有し、収納部55には、携帯側端子部5に形成された携帯側端子47と対応する位置にストラップ側端子部8が形成されている。
そして、ストラップ側端子部8は、第1の電源端子と、第2の電源端子と、第1の信号端子と、第2の信号端子と、を有する。
このように構成したことによって、ストラップ本体13に電力を供給し、かつ、情報通信が可能となる。
【0057】
第1の電源端子と、第2の電源端子と、第1の信号端子と、第2の信号端子の少なくとも1が形成される収納部55の部分は、他よりも大きく形成される。
このような構成によってストラップ側コネクタ部7が逆に取り付けられることがなくなるという効果がある。
【0058】
なお、以上の実施形態において、筐体とは、携帯電子機器を収容する容器に該当するものであればどのようなものであってもよい。さらに、容器の一部であっても筺体に該当する。
【0059】
携帯型ゲーム機1は、本発明に置ける電子機器の一例である。
つまり、本発明における電子機器とは、携帯型ゲーム機1、PDA、携帯電話機、携帯用テレビ、携帯用ラジオ等の電子機器である。
【0060】
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
【符号の説明】
【0061】
1…携帯型ゲーム機、2…外部電気機器、3…ストラップ取付部、5…携帯側端子部、6…側壁部、7…ストラップ側コネクタ部、8…ストラップ側端子部、9…ストラップコード、11…紐部、13…ストラップ本体、15…液晶表示部、17…LED表示部、19…インターフェース信号線、21…USBインターフェース、23…電源制御部、25…記憶部、27…制御部、29…操作部、31…音声入出力部、33…表示部、35…システムバス、37…バッテリ、39…ストラップ側インターフェース、41…ストラップ側制御部、43…ストラップ側端子、45…係止具、47…携帯側端子、51…携帯側ミリ波送受信部、53…ストラップ側ミリ波送受信部、55…収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられるストラップ取付部と、を有し、
前記ストラップ取付部には、少なくとも、接続対象機器への電力供給が可能な電力供給端子、前記接続対象機器との情報信号の入出力が可能な信号入出力端子のいずれかが設けられている端子部を含む
電子機器。
【請求項2】
前記ストラップ取付部は、
前記端子部と、
前記端子部と間隙を有して形成される側壁部と、を有し、
前記端子部には、外周部に複数の端子が並べられて形成されている
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
ストラップが接続された場合に前記ストラップを制御可能な制御部を有し、
前記端子部の複数の端子は、前記制御部と電気的に接続されている
請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記端子部は、前記複数の端子と前記制御部とを接続する信号線がその内部に配線されている
請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記端子部は、
その外周面に前記端子の1つが形成される第1の部分と、
前記第1の部分よりも大きく外部方向に張出しており、その外周面に前記端子の1つが形成される第2の部分と、を有する、
請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記ストラップ取付部は、
前記端子部と、
前記筐体の第1の面から第2の面に抜ける貫通孔を形成する側壁部と、を有し、
前記端子部は、前記第1の面側の側壁部に形成され、
前記端子部は、前記側壁部を一周する複数の端子が並べられて形成される
請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
ストラップが接続された場合に前記ストラップを制御可能な制御部を有し、
前記端子部の複数の端子は、前記制御部と電気的に接続されている
請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記ストラップ取付部に前記接続対象機器が取り付けられた際に、
前記端子部を介して前記接続対象機器と情報通信を行う
請求項3、4、5又は7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記端子部は、
第1の電源端子と、
第2の電源端子と、
第1の信号端子と、
第2の信号端子と、を有する
請求項1〜8いずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記制御部は、接続対象機器が接続した場合に、
前記第1の信号端子及び前記第2の信号端子を用いて前記接続対象機器と情報通信し、
前記接続対象機器は、接続対象機器が接続した場合に、前記第1の電源端子及び前記第2の電源端子によって、接続対象機器に電力が供給される
請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
ストラップ本体と、
ストラップ取付部に形成された端子部に把持状態となることによって、ストラップ側端子と前記端子部とが電気的に接続されるストラップ側コネクタ部と、
一端が前記ストラップ側コネクタと接続され、他端が前記ストラップ本体と接続されて、前記ストラップ側コネクタの前記ストラップ側端子部と前記ストラップ本体の電子部品とを電気的に接続するストラップコードと、を有する
ストラップ。
【請求項12】
前記ストラップ側コネクタ部は、端子部を収容可能な収納部を有し、
前記収納部には、端子部に形成された端子と対応する位置に端子部が形成され、
前記端子部は、
第1の電源端子と、
第2の電源端子と、
第1の信号端子と、
第2の信号端子と、を有する
請求項11に記載のストラップ。
【請求項13】
前記第1の電源端子と、前記第2の電源端子と、前記第1の信号端子と、前記第2の信号端子の少なくとも1つが形成される収納部の部分は、他よりも大きく形成される
請求項12に記載のストラップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−109608(P2011−109608A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−265418(P2009−265418)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】