説明

電子機器

【課題】インジケータが操作者の指等の操作体で隠されてしまうような場合でも、操作している状態を視覚的に認識することができ、操作性および利便性向上を図る。
【解決手段】筐体の外面に設けられた操作領域に少なくとも1以上配設されるものであって、操作内容を示す意匠を表す第1インジケータ1と当該第1インジケータ1に対して操作する操作者の操作体が覆わない位置に設けられていて当該操作者による操作状態を示す第2インジケータ3とが光透過性部材で表面に形成されている表示部26cの第2インジケータ3を、入力検知部で検知された静電容量の変化に応じて光源装置を点灯制御することによって点灯/消灯制御する。これにより、第1インジケータ1が操作者の指等の操作体で隠されてしまうような場合でも、操作している状態を第2インジケータ3で視覚的に認識することができ、操作性および利便性向上を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブルコンピュータ、携帯電話、リモートコントローラ等の電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、操作者に操作位置および動作状態を知らせるインジケータ(通常はスイッチの意味を示す意匠の形が多い)を表面に備えるとともに、インジケータ部分に対する操作を検知する静電容量式センサを備えるスイッチ(タッチセンサスイッチ)が広く普及しつつある(例えば、特許文献1)。このようなタッチセンサスイッチにおいては、インジケータを光透過樹脂等により形成し、LED等の光源の点灯制御でインジケータを点灯/消灯させることにより、動作状態を知らせるようにしている。
【0003】
このようなタッチセンサスイッチは、ポータブルコンピュータ、携帯電話、リモートコントローラ等の電子機器にも多く採用されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−15490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したようなタッチセンサスイッチによれば、インジケータで示される操作位置をLED等の光源の点灯制御によって光らせて示している。しかしながら、実際の操作時には操作者の指先によってインジケータ部分が隠されてしまうため、正確にスイッチを操作したことを示すインジケータの点灯/消灯を、スイッチを押した状態では判別することができない、という問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インジケータが操作者の指等の操作体で隠されてしまうような場合でも、操作している状態を視覚的に認識することができ、操作性および利便性向上を図ることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電子機器は、筐体と、前記筐体の外面に設けられた操作領域と、前記操作領域に少なくとも1以上配設されるものであって、操作内容を示す意匠を表す第1インジケータと当該第1インジケータに対して操作する操作者の操作体が覆わない位置に設けられていて当該操作者による操作状態を示す第2インジケータとが光透過性部材で表面に形成される表示部と、前記筐体の内部であって前記操作領域に対向する位置に設けられ、前記操作領域における静電容量を検知する入力検知部と、前記操作領域の前記表示部に対して光を照射する光源装置と、前記入力検知部で検知された静電容量の変化に応じて前記光源装置を点灯制御することによって、少なくとも前記表示部の前記第2インジケータを点灯/消灯制御する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、インジケータが操作者の指等の操作体で隠されてしまうような場合でも、操作している状態を視覚的に認識することができ、操作性および利便性向上を図ることができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電子機器の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図8に基づいて説明する。本実施の形態は電子機器としてポータブルコンピュータを適用した例である。
【0011】
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるノート型のポータブルコンピュータを示す外観斜視図である。図1に示すように、ポータブルコンピュータ10は、機器本体12と、機器本体に支持されたディスプレイユニット13とを備えている。機器本体12は、筐体14を有している。この筐体14は、矩形状のベース15とこれに嵌合ざれたほぼ矩形状のカバー16とを有し、偏平な箱状に形成されている。
【0012】
筐体14を構成するカバー16は、アクリル等の光透過性を有する樹脂により形成され、その表面は、遮光性を有する表面層(遮光フィルム)18によって覆われている。後述するように、表面層18の一部は透明に形成され、光を透過可能に形成されている。
【0013】
カバー16の中央部および後半部に亘ってほぼ矩形状の開口19が形成され、この開口内にキーボード20が露出して設けられている。カバー16の操作者側には、操作者の手を戴置するパームレスト22が形成されている。パームレスト22の中央部には、ポインティングデバイスを操作するための操作領域50およびクリックスイッチ42が設けられている。
【0014】
カバー16のディスプレイユニット13側には、一対のスピーカ24が設けられ、これらのスピーカの間には操作領域26が設けられている。また、カバー16のディスプレイユニット13側には、筐体14の幅方向に離間して一対の脚部28が設けられている。
【0015】
ディスプレイユニット13は、ディスプレイハウジング30およびディスプレイハウジング30に収容された液晶パネル32を備えている。ディスプレイハウジング30の前壁には、表示用の窓部31が形成されている。窓部31は前壁の大部分にわたる大きさを有し、この窓部31を通して液晶パネル32の表示画面がディスプレイハウジング30の外方に露出している。
【0016】
ディスプレイハウジング30は、その一端部に一対の連結凹部33を有している。これら連結凹部33は、ディスプレイハウジング30の幅方向に離間して配置され、それぞれ筐体14の脚部28に係合している。そして、ディスプレイハウジング30は、連結凹部33および脚部28に設けられた図示しないヒンジにより、筐体14に対して回動可能に支持されている。
【0017】
これにより、ディスプレイユニット13は、パームレスト22やキーボード20を含む筐体14の上面を上方から覆うように倒される閉塞位置と、筐体の上面および液晶パネル32を露出させるように起立する開き位置とにわたって回動可能となっている。なお、図1では、ディスプレイユニット13が開き位置に回動された状態のポータブルコンピュータ10を示している。
【0018】
なお、筐体14の内部には、ハードディスクドライブ(HDD)、光ディスクドライブ、CPU(Central Processing Unit)等が備えられて主制御装置となるプリント配線基板(いずれも図示せず)などが配設されている。
【0019】
次に、本実施の形態のポータブルコンピュータ10が有する特徴的な機能である操作領域26における操作ボタン点灯制御機能について説明する。
【0020】
図2は、操作領域26付近を示す分解斜視図である。前述したように、カバー16のディスプレイユニット13側には、操作領域26が形成されている。図2に示すように、操作領域26は、例えば、映像表示時に用いる早送りボタン26a、巻き戻しボタン26b、停止ボタン26c、ポーズボタン26d、アプリケーション立ち上げボタン26e、ミュートボタン26fを有している。操作領域26は、矩形状に形成され、表示部である操作ボタン26aないし26fが操作領域26の一辺に沿って延びた帯状に形成されている。
【0021】
ここで、操作領域26の操作ボタン26aないし26fは、それぞれ対応する形状のマークを有している。例えば、図3は停止ボタン26cを例示的に示す平面図である。図3に示す停止ボタン26cは、一般的な停止ボタンとしての操作内容を示す意匠を表す四角形状のマークMを有している。このような各マークは、カバー16の外面を覆っている表面層18の一部を透明とし、光を透過可能とすることにより形成された透過領域1(第1インジケータ)である。各ボタンは、無色透明であっても有色透明であってもよい。また、操作領域26の操作ボタン26aないし26fは、透過領域1の周囲に形成されるものであって操作者の指先程度の径を有していて光を不透過とする不透過領域2と、不透過領域2の周囲に形成されるものであって光を透過可能とすることにより形成された透過領域3(第2インジケータ)とを備えている。より詳細には、透過領域3(第2インジケータ)は、透過領域1(第1インジケータ)に対して操作する操作者の指等の操作体が覆わない位置に設けられていて当該操作者による操作状態を示すものである。透過領域3も、カバー16の外面を覆っている表面層18の一部を透明とし、光を透過可能とすることにより形成される。
【0022】
また、図2に示すように、カバー16の内面であって複数の操作領域26と対向する位置に、操作領域26の入力操作を検知する入力検知部であるタッチパッド60が設けられている。タッチパッド60は、操作領域26全体の大きさに対応した細長い矩形状の入カシート60aと、駆動部を構成するプリント基板60bとを有している。プリント基板60bは、入力シート60aに対応した大きさの細長い矩形状に形成されている。入カシート60aは、例えば静電容量を検知する静電容量検知シートであって、プリント基板60bの一方の表面に貼付されている。タッチパッド60は、主制御装置となるプリント配線基板に電気的に接続されている。
【0023】
入カシート60aおよびプリント基板60bにおいて、操作ボタン26aないし26fと対向する位置にはそれぞれ円形の孔62が形成されている。各孔62は、例えば、操作者の指先よりも小さい径に形成されている。これらの孔62内には第1光源として機能するLED64がそれぞれ配設され、プリント基板60bに電気的に接続されている。LED64は複数の操作ボタン26aないし26fと対向して設けられ、カバー16の内面側から操作ボタン26aないし26fの透過領域1に光を照射し照明する。
【0024】
加えて、タッチパッド60の長辺方向の縁部であって孔62に近接する位置には、第2光源として機能するLED65がそれぞれ配設され、プリント基板60bに電気的に接続されている。また、図4の断面図に示すように、LED65に対向する位置かつカバー16と入力シート60aとの間であって、透過領域3に対向する位置には、導光板66が配設されている。なお、図4に示すように、導光板66においても、操作ボタン26aないし26fと対向する位置にはそれぞれ円形の孔67が形成されている。このようにカバー16と入力シート60aとの間には導光板66を挟み込んでも、検知感度が低下することはない。これにより、LED65は、カバー16の内面側から導光板66を介して操作ボタン26aないし26fの透過領域3に光を照射し照明する。
【0025】
したがって、光源装置は、第1光源であるLED64および第2光源であるLED65によって構成されている。
【0026】
次に、プリント基板60bに備えられる制御系によるLED64およびLED65の点灯制御について説明する。図5は、プリント基板60bに備えられる制御系を示すブロック図である。図5に示すように、プリント基板60bには、制御主体となるCPU(Central Processing Unit)等を有する制御手段として機能する制御部70が備えられている。制御部70には、静電容量検知回路71と、第1光源駆動回路72と、第2光源駆動回路73とがバス接続されている。
【0027】
静電容量検知回路71には、入カシート60aが接続されており、入カシート60aで検知した静電容量を出力する。静電容量検知回路71は、入カシート60aで検知した静電容量に応じてデューティ比が変化する検知信号を生成して制御部70に出力する。
【0028】
第1光源駆動回路72には、複数のLED64が接続されており、制御部70から入力する制御信号に応じてLED64毎の点灯制御を行う。
【0029】
第2光源駆動回路73には、複数のLED65が接続されており、制御部70から入力する制御信号に応じてLED65毎の点灯制御を行う。
【0030】
このように構成された操作領域26における操作ボタン点灯制御について図6のシーケンス図を参照して説明する。
【0031】
操作者がカバー16の外側から操作領域26の操作ボタン26aないし26fにタッチすると、このタッチがタッチパッド60の入カシート60aによって検知される。プリント基板60bの制御部70は、静電容量検知回路71から出力された検知信号に応じてタッチされた操作ボタンを判定し、主制御装置に通知する。
【0032】
通知を受けた主制御装置では、どのLED64またはLED65を点灯/消灯するかを点灯制御テーブルに従って決定し、プリント基板60bの制御部70に通知する。図7は、点灯制御テーブルの一例を示す模式図である。図7に示す例では、操作ボタン26aないし26fがタッチされていない状態では、全ての操作ボタン26aないし26fの透過領域1(すなわち、マーク)が点灯するようにLED64を点灯制御するとともに、全ての操作ボタン26aないし26fの透過領域3が消灯するようにLED65を消灯制御する。そして、操作ボタン26aないし26fのいずれかがタッチされると、タッチされた操作ボタンについて、透過領域1(すなわち、マーク)が消灯するようにLED64を消灯制御するとともに透過領域3が点灯するようにLED65を点灯制御する。
【0033】
このように透過領域3が操作ボタンに対してタッチしている状態を示すインジケータとして機能することにより、操作ボタン26aないし26fの透過領域1(すなわち、マーク)が操作者の指等の操作体で隠されてしまうような場合でも、タッチしている状態を視覚的に認識することができるので、操作性および利便性向上を図ることができる。
【0034】
このように本実施の形態によれば、筐体14の外面に設けられた操作領域26に少なくとも1以上配設されるものであって、操作内容を示す意匠を表す透過領域1と当該透過領域1に対して操作する操作者の操作体が覆わない位置に設けられていて当該操作者による操作状態を示す透過領域3とが光透過性部材で表面に形成されている操作ボタン26aないし26fの透過領域3を、タッチパッド60で検知された静電容量の変化に応じて光源装置(LED64,65)を点灯制御することによって点灯/消灯制御することにより、実際の操作時には操作者の指先によって透過領域1部分が隠されてしまって透過領域1の点灯/消灯状態を判別することができないような場合であっても、操作者による操作状態を示す透過領域3は透過領域1に対して操作する操作者の操作体が覆わない位置に設けられているので、タッチパッド60で検知された静電容量の変化に応じて光源装置(LED64,65)を点灯制御することによって透過領域3の点灯/消灯制御することで、操作している状態を視覚的に認識することができるので、操作性および利便性向上を図ることができる。
【0035】
なお、点灯制御テーブルは図7に示す例に限るものではなく、図8に示すような例も考えられる。図8に示すような例によれば、操作ボタン26aないし26fがタッチされていない状態では、全ての操作ボタン26aないし26fの透過領域1(すなわち、マーク)が点灯するようにLED64を点灯制御するとともに、全ての操作ボタン26aないし26fの透過領域3も点灯するようにLED65を点灯制御する。そして、操作ボタン26aないし26fのいずれかがタッチされると、タッチされた操作ボタンについて、透過領域1(すなわち、マーク)はそのまま点灯するようにLED64を点灯制御するとともに透過領域3が消灯するようにLED65を消灯制御する。
【0036】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図9ないし図11に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
【0037】
第1の実施の形態では、透過領域1はLED64に対する制御によって点灯/消灯し、透過領域3はLED65に対する制御によって点灯/消灯するようにした。本実施の形態においては、透過領域1および透過領域3を一のLEDのみに対する制御によって点灯/消灯するようにした点で変わるものである。
【0038】
図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる操作領域26付近を示す分解斜視図である。図9に示すように、本実施の形態においては、LED65のみを共通光源として備えており、第1の実施の形態で説明したような孔62および孔62内のLED64は存在しない。
【0039】
また、図10の断面図に示すように、LED65に対向する位置かつカバー16と入力シート60aとの間であって、透過領域1に対向する位置にも、導光板66が配設されている。これにより、LED65は、カバー16の内面側から導光板66を介して操作ボタン26aないし26fの透過領域1(すなわち、マーク)および透過領域3に光を照射し照明する。
【0040】
このように構成された操作領域26におけるLED65の点灯/消灯は、図11に示すような点灯制御テーブルに従って決定される。図11に示す例では、操作ボタン26aないし26fがタッチされていない状態では、全ての操作ボタン26aないし26fの透過領域1(すなわち、マーク)および透過領域3が点灯するようにLED65を点灯制御する。そして、操作ボタン26aないし26fのいずれかがタッチされると、タッチされた操作ボタンについて、透過領域1(すなわち、マーク)および透過領域3が消灯するようにLED65を消灯制御する。
【0041】
このように透過領域3が操作ボタンに対してタッチしている状態を示すインジケータとして機能することにより、操作ボタン26aないし26fの透過領域1(すなわち、マーク)が操作者の指等の操作体で隠されてしまうような場合でも、タッチしている状態を視覚的に認識することができるので、操作性および利便性向上を図ることができる。
【0042】
このように本実施の形態によれば、筐体14の外面に設けられた操作領域26に少なくとも1以上配設されるものであって、操作内容を示す意匠を表す透過領域1と当該透過領域1に対して操作する操作者の操作体が覆わない位置に設けられていて当該操作者による操作状態を示す透過領域3とが光透過性部材で表面に形成されている操作ボタン26aないし26fの透過領域3を、タッチパッド60で検知された静電容量の変化に応じて光源装置(LED65)を点灯制御することによって点灯/消灯制御することにより、実際の操作時には操作者の指先によって透過領域1部分が隠されてしまって透過領域1の点灯/消灯状態を判別することができないような場合であっても、操作者による操作状態を示す透過領域3は透過領域1に対して操作する操作者の操作体が覆わない位置に設けられているので、タッチパッド60で検知された静電容量の変化に応じて光源装置(LED65)を点灯制御することによって透過領域3の点灯/消灯制御することで、操作している状態を視覚的に認識することができるので、操作性および利便性向上を図ることができる。また、光源装置はLED65のみであり、構造が簡素化されるため、コストダウンを見込むことができる。
【0043】
なお、各実施の形態においては、電子機器としてポータブルコンピュータを適用したが、これに限るものではなく、例えば携帯電話やリモートコントローラなどの電子機器にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるノート型のポータブルコンピュータを示す外観斜視図である。
【図2】操作領域付近を示す分解斜視図である。
【図3】停止ボタンを例示的に示す平面図である。
【図4】その断面図である。
【図5】プリント基板に備えられる制御系を示すブロック図である。
【図6】プリント基板に備えられる制御系を示すブロック図である。
【図7】点灯制御テーブルの一例を示す模式図である。
【図8】点灯制御テーブルの一例を示す模式図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかる操作領域付近を示す分解斜視図である。
【図10】ボタン近傍を示す断面図である。
【図11】点灯制御テーブルの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0045】
1 第1インジケータ
3 第2インジケータ
10 電子機器
14 筐体
26 操作領域
26a〜26f 表示部
60 入力検知部
64 光源装置、第1光源
65 光源装置、第2光源、共通光源
70 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の外面に設けられた操作領域と、
前記操作領域に少なくとも1以上配設されるものであって、操作内容を示す意匠を表す第1インジケータと当該第1インジケータに対して操作する操作者の操作体が覆わない位置に設けられていて当該操作者による操作状態を示す第2インジケータとが光透過性部材で表面に形成される表示部と、
前記筐体の内部であって前記操作領域に対向する位置に設けられ、前記操作領域における静電容量を検知する入力検知部と、
前記操作領域の前記表示部に対して光を照射する光源装置と、
前記入力検知部で検知された静電容量の変化に応じて前記光源装置を点灯制御することによって、少なくとも前記表示部の前記第2インジケータを点灯/消灯制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記入力検知部で検知された静電容量の変化に応じた状態変化に対応付けた前記第1インジケータおよび前記第2インジケータの点灯/消灯がパターン化されており、外部から当該パターンの通知を受けて前記光源装置を点灯制御する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記光源装置は、前記第1インジケータに光を照射する第1光源と前記第2インジケータに光を照射する第2光源とを有しており、
前記制御手段は、前記第1光源と前記第2光源とを別々に点灯/消灯制御する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記光源装置は、前記第1インジケータおよび前記第2インジケータに対して共通に光を照射する共通光源を有しており、
前記制御手段は、前記共通光源を点灯/消灯制御する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記操作領域は、矩形状に形成され、前記表示部は前記操作領域の一辺に沿って延びた帯状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記筐体は光透過性部材により形成されており、遮光性を有して前記筐体の外面を覆う表面層を備え、
前記表面層の内、前記第1インジケータおよび前記第2インジケータに対応する部位は透明に形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−153139(P2010−153139A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−328523(P2008−328523)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】