説明

電子機器

【課題】金属部材の周面に防水のためにOリングが設けられていても、ナット部材を貫通孔に対して正規の位置、状態に挿入できる電子機器を提供する。
【解決手段】金属部材であるナット部材30におけるOリング34と鍔部32との間の第1寸法H1よりも、壁部40における案内部42の基端部から先端部までの第2寸法H2の方を大きくした。このため、貫通孔41にナット部材30を挿入する際に、貫通孔41の内周面にOリング34が接触するよりも先に案内部42が鍔部32の段差部35に係合し、案内を開始することになる。これにより、従来のように、ナット部材30の周面にOリング34が設けられていても、ナット部材30を貫通孔41に対して正規の位置、状態に挿入できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水機能を有し、防水領域内部の電子部品と非防水領域の部品とを電気的に接続した電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、締結する際に回転を防止するナット部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のナット部材には、軸方向に突出する回転防止用の突起が設けられている。
このようなナット部材を、防水領域内部の電子部品と非防水領域の部品との電気的接続に用いる場合、防水性を得るためにナット部材の側面にOリングを設ける場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−150666号公報(第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述したように、ナット部材にOリングを設けた場合、ナット部材が最終的な位置に収まる前に、Oリングが挿入孔の内周面に対して摺接を開始する場合がある。このため、Oリングが摺接抵抗となってナット部材を正規の位置に位置決めしにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、ナット部材等の金属部材の外周面に防水のためのOリングが設けられていても、金属部材を貫通孔に対して正規の位置、状態に挿入できる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、防水領域と非防水領域との間に貫通孔を備えた携帯端末において、前記貫通孔に挿入され、前記防水領域内の部品と前記非防水領域内の部品とを電気的に接続する略円柱形状の金属部材と、前記金属部材の外周面に設けられ、前記貫通孔の内周面に接触するOリングと、前記金属部材の前記防水領域側端部に設けられた鍔部と、前記金属部材の径方向に沿って前記鍔部に設けられた段差部と、前記貫通孔の開口縁部から前記防水領域に突設され、前記段差部を案内する案内部と、を備え、前記Oリングと前記鍔部との間の第1寸法よりも、前記案内部の基端部から先端部までの第2寸法が大きいものである。
【0007】
また、本発明の電子機器は、前記鍔部の径方向に沿った対称位置に一対設けられた凹部を備えたものである。
【0008】
また、本発明の電子機器は、前記段差部が前記凹部と同形状であるものである。
【0009】
また、本発明の電子機器は、前記段差部における前記金属部材側の縁部に傾斜面が設けられたものである。
【0010】
さらに、本発明の電子機器は、前記金属部材の前記鍔部に接続された板金部材を有し、前記板金部材が、前記鍔部の前記一対の凹部に係合し、かつ、前記鍔部の天面の少なくとも一部を覆う被覆部と、前記被覆部に連結され、前記鍔部の側面の近傍において接地する接地部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ナット部材におけるOリングと鍔部との間の第1寸法よりも、壁部における案内部の基端部から先端部までの第2寸法を大きくしたので、貫通孔にナット部材を挿入する際に、貫通孔の内周面にOリングが接触するよりも先に案内部が段差部に係合する。このため、ナット部材の周面にOリングが設けられていても、ナット部材を貫通孔に対して正規の位置、状態に挿入できるという効果を有する電子機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る第1実施形態の電子機器の分解斜視図
【図2】回路基板とアンテナ部材との接合を示す分解斜視図
【図3】金属部材であるナット部材が筐体の貫通孔に嵌合される状態を示す分解斜視図
【図4】ナット部材および貫通孔の断面図
【図5】Oリングが貫通孔に接触する前に鍔部がガイド柱により案内される状態を示す断面図
【図6】回路基板とアンテナ部材とがナット部材を介して電気的に接続された状態を示す断面図
【図7】本発明に係る第2実施形態の電子機器におけるアンテナ部材取付部分の分解斜視図
【図8】アンテナ部材取付部分の拡大分解斜視図
【図9】アンテナ部材取付部分の拡大斜視図
【図10】(A)はナット部材と板金部材の分解斜視図であり、(B)は(A)中B−B位置の断面図
【図11】図9中XI−XI位置の断面図
【図12】ナット部材および案内部の変形例を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態の電子機器について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の電子機器10は例えば携帯端末であり、ケース21とカバー22とで、略矩形箱状に形成される筐体20を有する。
ケース21は、矩形のベースプレート23と、ベースプレート23の外周辺に沿って設けられている縦壁24を有する。また、カバー22は、矩形板状の部材であり、ケース21の縦壁24の上端部(図1において上端部)に水密性を有する状態で取り付けられる。
従って、ケース21とカバー22とで形成される内部空間が防水領域11であり、筐体20の外側が非防水領域12となる。
【0014】
図1および図2に示すように、筐体20の内部空間には回路基板25が取り付けられる。回路基板25には、回路基板25の下面(図1中下面)から下方へ突出する板ばね状の接点部材251(図6参照)が設けられている。
また、ケース21のベースプレート23の外面232には、携帯端末用のアンテナ部材26が取り付けられる。アンテナ部材26は、棒状のアンテナ本体261と、アンテナ本体261の基端部に設けられた板状の取付板262を有する。取付板262の中央には、ねじ孔263が設けられている。
防水領域11の回路基板25と非防水領域12のアンテナ部材26とは、詳細を後述する金属部材であるナット部材30を介して電気的に接続される。
【0015】
筐体20の隅部であるケース21のベースプレート23の内面231隅部には、防水領域11と非防水領域12とを区画する壁部40が設けられており、壁部40およびベースプレート23を貫通する貫通孔41が設けられている。
従って、貫通孔41の周囲は全周に亘って壁部40により囲まれており、貫通孔41は、防水領域11である筐体20の内部空間と、非防水領域12である筐体20の外側とを連通する。
【0016】
図3に示すように、貫通孔41の開口縁部である壁部40の上面401(図3において上面)には、貫通孔41を挟んで対称位置に、防水領域11側(ケース21内面側)へ突出する一対の案内部としてのガイド柱42,42が設けられている。
ガイド柱42は、例えば矩形断面の柱状部材とすることができる。ここで、ガイド柱42の基端部421から先端部422までの高さ(第2寸法)をH2とする。
【0017】
図3に示すように、ナット部材30は、貫通孔41に挿通可能な外形を有する略円柱形状の本体部31と、本体部31の上端に設けられて貫通孔41の外径より大きな外径の鍔部32とを有する。
鍔部32には、対称位置に一対の段差部35,35が設けられている。段差部35は、外周縁から径方向内側に凹んで形成されており、壁部40に設けられているガイド柱42に嵌合することにより、回転防止して摺動可能となっている。段差部35におけるナット部材30側の縁部、すなわち、鍔部32の下面321における段差部35の基端部には、傾斜面351が設けられている(図4参照)。
【0018】
また、鍔部32の外周縁には、一対の段差部35,35の間に、一対の凹部36,36を設けるのが望ましい。この凹部36は、ナット部材30を取り付ける際に、ナット部材30を挟持するピンセット等の工具の先端が嵌合可能な大きさおよび形状を有する。
なお、凹部36の大きさおよび形状を、段差部35と同様に形成するのが望ましい。これにより、段差部35と凹部36とを区別する必要がなくなり、ナット部材30の回転向きの自由度が増すので作業性が向上する。
【0019】
図4に示すように、本体部31には、全周に亘って例えば矩形断面の溝33が形成されており、溝33には、Oリング34が取り付けられる。Oリング34は、一部が本体部31の外周面311から外側へ突出するように取り付けられており、溝33内部に収容されるような弾性変形が可能となっている。
【0020】
ここで、Oリング34の下端部と鍔部32の下面321との間の寸法である第1寸法H1を、ガイド柱42の基端部421から先端部422までの寸法である第2寸法H2よりも小さく設定する。
また、本体部31の底面312には、アンテナ部材26取付用のねじ孔37が設けられている。このねじ孔37は、鍔部32を貫通しない長さで設けられている。
【0021】
次に、回路基板25とアンテナ部材26との接続作業について説明する。なお、回路基板25は、予めベースプレート23に取り付けられている。
まず、図3に示すように、ナット部材30を筐体20の貫通孔41に取り付ける。このとき、ピンセット等の工具の先端で鍔部32の凹部36を把持して、ナット部材30の段差部35が、貫通孔41の外周に設けられているガイド柱42に対応するように、回転方向の位置決めをする。
なお、段差部35と凹部36とを同形状に形成しているので、ピンセット等で段差部35を把持し、凹部36をガイド柱42に対応するように位置決めすることもできる。
【0022】
そして、ナット部材30の本体部31を貫通孔41に挿嵌すると、ガイド柱42の先端部422がナット部材30の段差部35に嵌合する。このとき、ナット部材30におけるOリング34と鍔部32との間の第1寸法H1よりも、壁部40におけるガイド柱42の基端部421から先端部422までの第2寸法H2のほうが大きいので、まず、ガイド柱42が段差部35に係合して回転方向の案内を開始する(図5に示す状態)。
その後、ナット部材30をさらに貫通孔41に押し込むと、Oリング34が貫通孔41の内周面411に接触する。このとき、Oリング34は弾性力により貫通孔41の内面に押し付けられるので、水密性を確保できる。
【0023】
そして、図6に示すように、ナット部材30の鍔部32の下面321が、壁部40の上面401に当接するまで、ナット部材30を押し込む。ナット部材30は、Oリング34の弾性力により,貫通孔41の内面に固定される。これにより、ナット部材30の底面312が、回路基板25の接点部材251を弾性変形させて接触する。
次いで、固定ビス27をアンテナ部材26の取付板262のねじ孔263に挿通し、さらに固定ビス27をナット部材30のねじ孔37に締結して、アンテナ部材26をナット部材30に固定する。
【0024】
これにより、非防水領域12のアンテナ部材26と、防水領域11の回路基板25とが、電気的に接続される。
このとき、ナット部材30の底面312とアンテナ部材26の取付板262との間に、わずかに隙間Gが設けられるようにするのが望ましい。
これにより、固定ビス27を締め付けた際に、取付板262がナット部材30側に弾性変形するので、アンテナ部材26を確実に取り付けることができる。また、取付板262の弾性力が、ナット部材30を壁部40の上面401に押し付ける方向に付勢するので、ナット部材30が貫通孔41から脱落するのを確実に防止できる。
【0025】
以上、説明した本発明に係る第1実施形態の電子機器10によれば、防水領域11と非防水領域12とを区画する筐体20の壁部40に設けられた貫通孔41にナット部材30を挿嵌し、固定ビス27によりアンテナ部材26をナット部材30の非防水領域12側に取り付ける。防水領域11の回路基板25に設けられている接点部材251が、ナット部材30の防水領域11側端部に接触するので、アンテナ部材26は固定ビス27、ナット部材30および接点部材251を介して回路基板25に電気的に接続される。
このとき、ナット部材30が略円柱形状であるため、従来の多角柱形状のナット部材のように、貫通孔41の内面に対して食い付き等が生じず、誤挿入の虞がない。
【0026】
また、ナット部材30の防水領域11側端部には鍔部32が設けられており、この鍔部32には,ナット部材30の径方向に沿って段差部35が設けられている。さらに、ナット部材30の外周面311には、壁部40の貫通孔41の内周面411に接触するOリング34が設けられている。
一方、壁部40には、段差部35を案内するガイド柱42が、貫通孔41の開口縁部から防水領域11に突設されている。
【0027】
そして、ナット部材30におけるOリング34と鍔部32との間の第1寸法H1よりも、壁部40におけるガイド柱42の基端部から先端部までの第2寸法H2のほうを大きく設定している。このため、貫通孔41にナット部材30を挿入する際に、貫通孔41の内周面411にOリング34が接触するよりも先に、ガイド柱42が段差部35に係合して案内を開始することになる。
これにより、従来のように、ナット部材30の外周面311にOリング34が設けられていても、ナット部材30を貫通孔41に対して正規の位置、状態に挿入できる。
【0028】
また、本発明の電子機器10では、鍔部32の径方向に沿った対称位置に設けられた凹部36に、ピンセット等の工具の先端を嵌合して容易にナット部材30を挟持でき、貫通孔41に挿入および回転等して取り付けることができる。
【0029】
また、本発明の電子機器10では、凹部36をピンセット等の工具で挟持し、段差部35に壁部40のガイド柱42を嵌合させてナット部材30を貫通孔41に取り付ける。この際に、ピンセット等がガイド柱42に干渉しないので、容易にナット部材30を取り付けることができる。
また、段差部35と凹部36とが同形状であるので、ピンセット等で段差部35を挟持し、凹部36に壁部40のガイド柱42を嵌合させて案内することもできる。このため、ナット部材30の回転位置にかかわらず,ナット部材30を容易に貫通孔41に取り付けることができる。
【0030】
さらに、本発明の電子機器10では、段差部35におけるナット部材30側の縁部に傾斜面351が設けられているので、貫通孔41の形状に応じて筐体20の壁部40に係合しやすくなる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の電子機器について、図面を用いて説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る電子機器10と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図7および図8に示すように、本発明に係る第2実施形態の電子機器10Bでは、ナット部材30の鍔部32に、板金部材50が取り付けられて接続される。
【0032】
図9にも示すように、板金部材50は、アンテナ部材26を固定するとともに電気的に接続される金属部材であるナット部材30と、回路基板25とを電気的に接続するとともに、回路基板25等を接地するための部材である。
図10(A)に示すように、板金部材50は、ナット部材30に取り付けられる被覆部51と、ナット部材30と回路基板25を電気的に接続する接続部52と、接地する接地部53とを有する。
【0033】
被覆部51は、鍔部32の天面322の少なくとも一部を覆う天板511と、天板511から折曲げ形成されて、鍔部32の凹部36に嵌合して位置決めおよび固定するための一対の脚部512を有する。
なお、段差部35を凹部36と同様に形成することにより、脚部512を段差部35に嵌合することもできる。これにより、ナット部材30の組み込み時に方向規制がなくなるので、組み立て効率の向上を図ることができる。
【0034】
脚部512の少なくとも一つは、下端部から上方へU字状に折り返されて、接地部53が形成されている。接地部53は、先端(上端)が外側へ開くように形成されており、ばね状に形成されている。図10(B)に示すように、接地部53は、ナット部材30の鍔部32の側面323に対向する位置にあり、鍔部32の側面323の近傍において接地する(図11参照)。
図10(B)に示すように、板金部材50は、鍔部32の天面322に板金部材50の板厚Tを加えた位置Pよりも上方に突出しないように設けられる。
これにより、図11に示すように、板金部材50がカバー22側に当接しないので、カバー22の取付けを阻害しない。
【0035】
以上、説明した本発明に係る第2実施形態の電子機器10Bによれば、板金部材50は、鍔部32の一対の凹部36に係合し、かつ、鍔部32の天面322の一部を覆う被覆部51を有する。このため、板金部材50をナット部材30の所定位置に確実に取り付けることができる。
また、板金部材50には、被覆部51に連結されて、鍔部32の側面323の近傍において接地する接地部53を設けたので、ナット部材30の軸方向寸法を従来よりも小さくすることができ、電子機器10Bの小型化・薄型化を図ることができる。
【0036】
なお、本発明の電子機器は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、ナット部材30の鍔部32に、径方向内側に凹んだ段差部35と凹部36とを設けた場合を例示した。これに代わって、図12に示すナット部材30Bのように、鍔部32Bに、段差部として径方向外側へ突出する一対の突出部38,38を設けることができる。そして、案内部43として、柱状の案内柱431と、逆L字形状の係止部432とを設ける。
【0037】
このように構成することにより、金属部材であるナット部材30Bを取り付ける際には、まず、突出部38を案内柱431に沿って矢印A方向に挿入する。そして、壁部40の上面401に沿って突出部38を矢印B方向へ移動させて突出部38を係止部432で係止する。
これにより、ナット部材30Bを貫通孔41に固定することができる。
【0038】
また、前述した各実施形態では立壁を有する矩形のベースプレートと矩形板状のケースとで構成する防水形状にて説明したが、立壁を有する矩形のベースプレート同士で、この立壁の上端部に配置したパッキン等を、ベースプレート間に挟み込むことで水密性を有する防水形状でも同様の効果を有する。また、上記の形態は矩形に限らず、正方形や円形でも同様の効果を有する。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、防水機能を有し、防水領域内部の電子部品と非防水領域の部品とを電気的に接続した電子機器への適用に好適である。
【符号の説明】
【0040】
10、10B 電子機器
11 防水領域
12 非防水領域
20 筐体
25 回路基板
251 接点部材
26 アンテナ部材
27 固定ビス
30 ナット部材(金属部材)
311 外周面
32,32B 鍔部
322 天面
323 側面
34 Oリング
35 段差部
351 傾斜面
36 凹部
38 突出部(段差部)
40 壁部
41 貫通孔
411 内周面
42 ガイド柱(案内部)
421 基端部
422 先端部
43 案内部
50 板金部材
51 被覆部
53 接地部
H1 第1寸法
H2 第2寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水領域と非防水領域との間に貫通孔を備えた携帯端末において、
前記貫通孔に挿入され、前記防水領域内の部品と前記非防水領域内の部品とを電気的に接続する略円柱形状の金属部材と、
前記金属部材の外周面に設けられ、前記貫通孔の内周面に接触するOリングと、
前記金属部材の前記防水領域側端部に設けられた鍔部と、
前記金属部材の径方向に沿って前記鍔部に設けられた段差部と、
前記貫通孔の開口縁部から前記防水領域に突設され、前記段差部を案内する案内部と、を備え、
前記Oリングと前記鍔部との間の第1寸法よりも、前記案内部の基端部から先端部までの第2寸法が大きい電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記鍔部の径方向に沿った対称位置に一対設けられた凹部を備える電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記段差部が前記凹部と同形状である電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の電子機器であって、
前記段差部における前記金属部材側の縁部に傾斜面が設けられている電子機器。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の電子機器であって、
前記金属部材の前記鍔部に接続された板金部材を有し、
前記板金部材が、
前記鍔部の前記一対の凹部に係合し、かつ、前記鍔部の天面の少なくとも一部を覆う被覆部と、
前記被覆部に連結され、前記鍔部の側面の近傍において接地する接地部と、を備える電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−216758(P2012−216758A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232919(P2011−232919)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】