説明

電子機器

【課題】高い電圧が必要なときのみ全ての電池からの給電を行うことで、電池の無駄な消耗を防止する。
【解決手段】複数の電池B1〜B6を収納する電池収納部27を有し、複数の電池B1〜B6により動作可能なラベル作成装置1であって、テープ12に対し印字を行うサーマルヘッド22、及び、テープ12を搬送するための駆動力を与える駆動モータ53、のうち少なくとも一方を含む高電圧駆動機構と、互いに3つずつの電池を備えた2個のグループBG1,BG2に区分するとともに、高電圧駆動機構が作動する第1状態では、2個のグループに属するすべての電池B1〜B6を用いて給電を行い、高電圧駆動機構が非作動である第2状態では、1つのグループBG1又はBG2に属する電池B1〜B3又はB4〜B6を用いて給電を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電池の給電能力に基づき動作する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の電池の給電能力に基づき動作する電子機器として、例えば特許文献1に記載のテープ印字装置がある。この従来技術では、駆動モータによって駆動力が与えられる搬送手段(プラテンローラ)が被印字媒体を搬送し、その搬送される被印字媒体(印字用テープ)に対し、印字ヘッド(サーマルヘッド)により所望の印字が形成される。これら搬送手段及び印字ヘッドに対し、電池収納部に備えられた複数の電池(乾電池)から、給電が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−216071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、上記複数の電池から、上記搬送手段や印字ヘッドといった高電圧給電が必要な高電圧駆動機構のみならず、所定の演算を行う演算部(CPU)やデータを記憶可能な記憶部(ROM、RAM)といった低電圧給電で足りる低電圧駆動機構に対しても給電が行われる。そして、例えば被印字媒体への印刷実行時のような高電圧駆動機構及び低電圧駆動機構の両方が動作する状態であっても、編集操作実行時のような低電圧駆動機構のみが動作する状態であっても、一律に複数の電池全てから給電が行われる。このため、電池が無駄に消耗するという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、高い電圧が必要なときのみ全ての電池からの給電を行うことで、電池の無駄な消耗を防止できる、電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願発明は、複数の電池を収納する電池収納部を有し、前記複数の電池により動作可能な電子機器であって、被印字媒体に対し印字を行う印字ヘッド、及び、前記被印字媒体を搬送するための駆動力を与える駆動モータ、のうち少なくとも一方を含む高電圧駆動機構と、Nを2以上の整数として前記複数の電池を互いに同数の電池を備えたN個のグループに区分するとともに、前記高電圧駆動機構が作動する第1状態では、前記N個のグループに属するすべての前記電池を用いて給電を行い、少なくとも前記高電圧駆動機構が非作動である第2状態では、前記N個のグループのうち少なくとも1つのグループを除いた、残りのグループに属する前記電池を用いて給電を行うように、切替制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
本願発明の電子機器は、電池収納部を備えている。電子機器の動作時には、当該電池収納部に収納された複数の電池から電子機器内の各駆動機構に給電される。その際の給電制御は、制御手段によって実行される。制御手段は、電池収納部に収納された複数の電池を、それぞれ同数の電池を備えたN個のグループにグループ分けして、給電制御を実行する。具体的には、被印字媒体への印字を行う印字ヘッドや、被印字媒体を搬送するときの駆動力を与える駆動モータ等の、高電圧駆動機構が作動する第1状態においては、N個のグループのすべての電池を用いてそれらの電池の給電能力により上記高電圧駆動機構等に対し給電が行われる。そして、上記第1状態以外の第2状態では、N個のグループのうち少なくとも1つのグループを除いた残りのグループの電池(すなわちN−1個以下の数のグループの電池)を用い、それらの電池の給電能力により上記高電圧駆動機構以外の各駆動機構に対し給電が行われる。
【0008】
以上のように、高い電圧が必要な高電圧駆動機構の動作時にのみ全グループの電池を用い、それ以外は全グループの電池ではなく一部の電池を用いて給電を行う。これにより、どのような動作状態においても一律に全ての電池から給電が行われる従来構造のように、電池が無駄に消耗するのを防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高い電圧が必要なときのみ全グループの電池からの給電を行うことで、電池の無駄な消耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態によるラベル作成装置の全体構造を示す斜視図である。
【図2】ラベル作成装置を背面側を見た斜視図である。
【図3】ラベル作成装置の内部構造を表す、背面側からの分解斜視図である。
【図4】ラベル作成装置の制御基板に設けられる回路構成を表す回路図である。
【図5】スイッチング回路の動作挙動を説明するテーブルである。
【図6】スイッチング回路を切替制御する手法を説明するテーブルである。
【図7】CPUにより実行される手順を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を、電子機器としてのラベル作成装置に適用した場合を例にとった実施形態である。
【0012】
<ラベル作成装置の構造>
本実施形態のラベル作成装置1の構造を図1〜図3により説明する。図1及び図2に示すように、ラベル作成装置1は、本体2と、この本体2の背面部(ラベル作成装置1を使用する際に使用者と対向する面と反対側の面)全体を覆うように着脱可能に取り付けられる背面カバー3とを備えている。本体2は、上側装置本体4と下側装置本体5とに分かれて構成されている。
【0013】
上側装置本体4には、中央部表面に文字等を入力するための文字キーや印刷を実行するための印刷キー等の各種キー6が配列されたキー配列部7が設けられ、上側表面の略中央部には左右方向に横長の窓部8が穿設され、この窓部8の中にはキー6から入力された文字等を表示する液晶ディスプレイ(LCD)9が配設されている。本体2のうち液晶ディスプレイ9の左側側面部には、カッターレバー10が設けられ、このカッターレバー10を押すことにより、上端部に形成されるテープ排出口11から排出された感熱性のテープ12(被印字媒体:後述の図3参照)を切断刃(図示せず)にて切断することができる。テープ12は、文字が印刷される受像紙と、接着層と、その接着層の接着面を保護する剥離紙とが積層されることにより構成されている。また、上側装置本体4の内部には後述する制御回路54等が構成される制御基板(図示せず)が配設されている。
【0014】
なお、液晶ディスプレイ9が設けられた端部には、当該端部を被覆する第1プロテクタ部材15が設けられている。また、液晶ディスプレイ9が設けられた端部の反対側にあたる端部には、第1プロテクタ部材15とは別体に形成され、当該端部を被覆する第2プロテクタ部材16が設けられている。各プロテクタ部材15、16は上側装置本体4及び下側装置本体5と背面カバー3との間で2つに分割して構成され、上側装置本体4及び下側装置本体5に第1プロテクタ部材15Aと第2プロテクタ部材16Aが取り付けられ、背面カバー3に第1プロテクタ部材15Bと第2プロテクタ部材16Bがそれぞれ取り付けられている。このとき、上記図2に示すように、第1プロテクタ部材15Aは、ラベル作成装置1の液晶ディスプレイ9側頭頂を覆う部分において、テープ排出口11及び背面カバー3の第2差込部30を覆わないように切り欠かれている。
【0015】
下側装置本体5の両側部にはグリップ部材13A、13Bが取り付けられている。グリップ部材13A、13Bの表面には、装置に対して平行に3本の突条14が形成されている。そして、図3に示すように、下側装置本体5には、テープカセット20の外形とほぼ同じ略四角形状で、ほぼテープカセット20の厚さ寸法に等しい深さ寸法を裏側に膨出するように形成されるカセット収納部21が設けられている。また、このカセット収納部21のカッターレバー10側の端縁部近傍には、サーマルヘッド22(印字ヘッド)が取り付けられる薄板状のサーマルヘッド取付部23が立設されている。また、サーマルヘッド22に対向するカセット収納部21の側部に設けられた駆動部24にはプラテンホルダ(図示せず)が回動可能に設けられている。
【0016】
このとき、背面カバー3を下側装置本体5の下面に取り付けた際には、背面カバー3の内側面に設けられる突起部(図示せず)が駆動部24の係合孔25内に進入し、テープ12を搬送するためのプラテンローラ(図示せず)が設けられるプラテンホルダは、サーマルヘッド22側に回動する。そして、プラテンホルダは、テープカセット20のテープ12の一部がサーマルヘッド22に押し付けられる位置まで、テープカセット20側に回動して固定される。この状態において、サーマルヘッド22により所望の印字が形成されたテープ12が、駆動モータ53(後述の図4参照)により駆動される上記プラテンローラを含むテープ搬送機構(図示せず)により搬送され、テープ排出口11より排出される。なお、サーマルヘッド22がテープ12に印字を形成する代わりに、テープ12に貼り合わせる被印字テープ(図示せず)に対しサーマルヘッドが印字を行う構成であっても良い。
【0017】
そして、下側装置本体5のカセット収納部21が設けられた反対側には、6本の電池B1〜B6(後述の図4参照)が6本並列に並べて収納される電池収納部27がカセット収納部21の底面部よりも裏面側に膨出するように形成されている。なお、電池収納部27に収納された電池B1〜B6は直列接続可能に構成されており、以下、各電池をセルとも呼ぶ。
【0018】
また、背面カバー3を下側装置本体5の下面に取り付ける際には、第2プロテクタ部材16Bが設けられた側の端部に形成された第1差込部28を下側装置本体4の差込溝29に差し込んだ後、第1差込部28の反対側に設けられた第2差込部30を下側装置本体5に設けられた固定部(図示せず)に嵌合することによって背面カバー3は取り付けられる。背面カバー3を取り外した状態では、テープカセット20をカセット収納部22から上方に取り出すことができる。また、電池収納部27に収納された電池B1〜B6を順次取り出して、交換することが可能となっている。さらに、背面カバー3の下側装置本体5に収納されたテープカセット20に対向する部分には確認窓32が設けられている。
【0019】
<回路構成>
次に、本実施形態の特徴である、ラベル作成装置1の回路構成を図4により説明する。図4に示すように、ラベル作成装置1には、複数(この例では6本)の電池B1,B2,B3,B4,B5,B6をそれぞれ収容する上記電池収納部27と、スイッチング回路G1,G2,G3,G4,G5と、定電圧(この例では3.3V)を出力可能なリニアレギュレータ51と、例えばマイコン等から構成され所定の演算を行うCPU(演算部)52と、上記駆動モータ53と、駆動モータ53に接続された制御回路54と、上記サーマルヘッド22と、上記CPU52に接続された上記LCD9と、データを記憶可能なEEPROM(記憶部)55と、が設けられている。なお、この例では、駆動モータ53、サーマルヘッド22等が、相対的に高電圧を必要とする高電圧駆動機構に相当しており、CPU52、LCD9、EEPROM55等が、上記高電圧を必要としない低電圧駆動機構に相当している。
【0020】
電池収納部27には、上記電池B1,B2,B3,B4,B5,B6が収容される。これらのうち、3個の電池B1,B2,B3により第1グループBG1が構成され、残りの3個の電池B4,B5,B6により第2グループBG2が構成される。第1グループBG1の電池B1の陽極側はCPU52のAD変換入力ポートに接続され、検出電圧VAがCPU52に入力される。また、第1グループBG1の電池B3の陰極側と第2グループBG2の電池B4の陽極側との間に設けた接続端子CTが、CPU52のAD変換入力ポートに接続され、検出電圧VBがCPU52に入力される。これら第1グループBG1及び第2グループBG2には、上記スイッチング回路G1,G2,G3,G4が接続される。
【0021】
<スイッチング回路G1>
スイッチング回路G1は、Pチャンネル型の絶縁ゲート型トランジスタ(MOSFET)101と、npn型のトランジスタTr1と、抵抗R1,R2,R3,R4と、から構成されている。
【0022】
MOSFET101のソース側には、第1グループBG1の電池B1の陽極側が接続されている。
【0023】
MOSFET101のドレイン側は、駆動モータ53及びサーマルヘッド22及びリニアレギュレータ51が負荷となる電源側ラインVHに接続されている。
【0024】
MOSFET101のソース側は、抵抗R1を介してMOSFET101のゲート側にも接続されている。このとき、MOSFET101のゲート側は抵抗R2を介してトランジスタTr1のコレクタ側に接続されている。トランジスタTr1のエミッタ側は接地されており、トランジスタTr1のベース側とエミッタ側(接地側)とを接続するように抵抗R4が設けられている。さらに、トランジスタTr1のベース側は抵抗R3を介して、CPU52の第1汎用出力ポートに接続されている。
【0025】
<スイッチング回路G2>
スイッチング回路G2は、上記スイッチング回路G1と同様の構成である。すなわち、Pチャンネル型のMOSFET102と、npn型のトランジスタTr1と、抵抗R1,R2,R3,R4と、から構成されており、互いにほぼ上記同様の接続関係となっている。但し、MOSFET102のソース側には上記接続端子CTが接続されている。また、トランジスタTr1のベース側は、抵抗R3及び信号反転用インバータIRを介して、CPU52の第1汎用出力ポートに接続されている。
【0026】
また、MOSFET102のドレイン側は、上記MOSFET101と同様、リニアレギュレータ51、駆動モータ53、及びサーマルヘッド22が負荷となる電源側ラインVHに接続されている。
【0027】
<スイッチング回路G3>
スイッチング回路G3は、Nチャンネル型のMOSFET103と、pnp型のトランジスタTr2と、抵抗R5,R6,R7,R8と、から構成されている。
【0028】
MOSFET103のドレイン側には、上記接続端子CTが接続されている。MOSFET103のゲート側は抵抗R5を介してトランジスタTr2のコレクタ側に接続されている。また、MOSFET103のソース側は接地されている。またMOSFET103のソース側とゲート側とは抵抗R6を介して接続されている。また、トランジスタTr2のエミッタ側とベース側とは抵抗R7を介して接続され、当該エミッタ側は所定電圧(3.3VB)に接続されている。さらに、トランジスタTr2のベース側は抵抗R8及び信号反転用インバータIRを介して、上記したCPU52の第2汎用出力ポートに接続されている。
【0029】
<スイッチング回路G4>
スイッチング回路G4は、上記スイッチング回路G3と同様の構成である。すなわち、Nチャンネル型のMOSFET104と、pnp型のトランジスタTr2と、抵抗R5,R6,R7,R8と、から構成されている。このとき、MOSFET104のドレイン側が第2グループBG2の電池B6の陰極側に接続され、抵抗R8が直接CPU52の第2汎用出力ポートに接続されるほかは、それらMOSFET104、トランジスタTr2、及び抵抗R5〜R8は互いに上記スイッチング回路G3と同様の接続関係となっている。
【0030】
<スイッチング回路G1〜G4の動作>
次に、上記構成のスイッチング回路G1〜G4の動作について説明する。本実施形態では、MOSFET101,102,103,104のゲート電圧に係わるしきい値が、例えば1.0[V](又は−1.0[V])に設定されており、ゲート電圧VGS(MOSFET101〜104のソースから見たゲート電圧)がこの電圧を超えると、MOSFET101,102,103,104が導通状態となる。本実施形態では、上述のPチャンネル型のMOSFET101,102と、Nチャンネル型のMOSFET103,104とを、CPU52の上記第1及び第2汎用出力ポートからの高レベル信号H又は低レベル信号Lで切り替えることにより、各スイッチング回路G1,G2,G3,G4の導通・遮断を切り替える。
【0031】
すなわち、スイッチング回路G1は、CPU52の第1汎用出力ポートから高レベル信号Hが出力されるときには、トランジスタTr1がON状態となる。これにより、MOSFET101のゲート電圧VGSが、上記しきい値−1.0[V]を超える値(例えば−1.6[V])となり、MOSFET101は導通状態となる。一方、CPU52の第1汎用出力ポートから低レベル信号Lが出力されたときには、スイッチング回路G1は、トランジスタTr1がOFF状態となってMOSFET101のゲート電圧VGSが0[V]となり、MOSFET101は非導通状態となる。
【0032】
また、スイッチング回路G2は、CPU52の第1汎用出力ポートから高レベル信号Hが出力されるときには、上記信号反転インバータIRによって反転された低レベル信号Lにより、トランジスタTr1がOFF状態となる。これにより、MOSFET102のゲート電圧VGSが0[V]となり、MOSFET102は非導通状態となる。一方、CPU52の第1汎用出力ポートから低レベル信号Lが出力されるときには、上記信号反転インバータIRによって反転された高レベル信号Hにより、トランジスタTr1がON状態となる。これにより、MOSFET102のゲート電圧VGSが上記しきい値−1.0[V]を超える値(例えば−1.6[V])となり、MOSFET102は導通状態となる。
【0033】
また、スイッチング回路G3は、CPU52の第2汎用出力ポートから高レベル信号Hが出力されるときには、上記信号反転インバータIRによって反転された低レベル信号Lにより、トランジスタTr2がON状態となる。これにより、MOSFET103のゲート電圧VGSが、上記しきい値1.0[V]を超える値(例えば1.6[V])となり、MOSFET103は導通状態となる。一方、CPU52の第2汎用出力ポートから低レベル信号Lが出力されたときには、上記信号反転インバータIRによって反転された高レベル信号Hにより、トランジスタTr2がOFF状態となってMOSFET103のゲート電圧VGSが0[V]となり、MOSFET103は非導通状態となる。
【0034】
また、スイッチング回路G4は、CPU52の第2汎用出力ポートから高レベル信号Hが出力されるときには、トランジスタTr2がOFF状態となる。これにより、MOSFET104のゲート電圧VGSが0[V]となり、MOSFET104は非導通状態となる。一方、CPU52の第2汎用出力ポートから低レベル信号Lが出力されるときには、スイッチング回路G4は、トランジスタTr2がON状態となる。これにより、MOSFET104のゲート電圧VGSが上記しきい値1.0[V]を超える値(例えば1.6[V])となり、MOSFET104は導通状態となる。
【0035】
なお、以上説明したスイッチング回路G1,G2,G4,G3の導通挙動を図5にまとめて示す。
【0036】
<スイッチング回路G5>
一方、スイッチング回路G5は、上記LCDのオン・オフを切り替える回路であり、トランジスタTr4,Tr5及び抵抗R11〜14を備えている。トランジスタTr4のベース側は抵抗R14を介しCPU52に接続されており、トランジスタTr4のベース側とエミッタ側(接地側)とを接続するように抵抗R13が設けられている。またトランジスタTr4のコレクタ側に、抵抗R12を介しトランジスタTr5のベース側が接続されており、トランジスタTr5のエミッタ側はCPU52のVdd端子に接続されている。またトランジスタTr5のエミッタ側とベース側とは抵抗R11を介して接続され、トランジスタTr5のコレクタ側が所定電圧(3.3Vcc)の出力端となり、上記LCD9及び上記EEPROM55に接続されている。
【0037】
上記構成のスイッチング回路G5において、CPU52からのON/OFF制御信号により、トランジスタTr2及びトランジスタTr1がON又はOFFに切り替えられることで、LCD9及びEEPROM55への給電が制御される。
【0038】
<本実施形態のスイッチング手法の概要>
ここで、ラベル作成装置1においては、前述の印字動作時のように高電圧駆動機構である上記駆動モータ53やサーマルヘッド22が動作する状態(第1状態)と、少なくとも上記高電圧駆動機構が動作しない状態(第2状態。動作するとしても例えば上記LCD9、EEPROM55等の低電圧駆動機構のみが動作する状態)とがある。これら第1状態及び第2状態のいずれにも、上記6本の電池B1,B2,B3,B4,B5,B6から給電を行うようにすると、本来ならば高電圧を必要としない上記第2状態において電池が無駄に消耗するという懸念がある。
【0039】
そこで、本実施形態においては、上記図5を用いて前述したスイッチング回路G1,G2,G4,G3の切り替え挙動を利用し、上記第1状態では6本の電池B1,B2,B3,B4,B5,B6すべてから上記高電圧駆動機構及び上記低電圧駆動機構への給電を行うとともに、上記第2状態では3本の電池B1,B2,B3(又は3本の電池B4,B5,B6)のみから給電を行うように、スイッチング回路G1,G2,G4,G3の切り替えを実行する。
【0040】
具体的には、図6に示すように、上記第1状態では、CPU52が、第1汎用出力ポートから高レベル信号Hを出力すると共に第2汎用出力ポートから低レベル信号Lを出力する。これにより、スイッチング回路G1が導通状態、スイッチング回路G2が非導通状態、スイッチング回路G3が非導通状態、スイッチング回路G4が導通状態、となる。この結果、テープ12への印字を行うサーマルヘッド22や、テープ12を搬送するときの駆動力を与える駆動モータ53等の高電圧駆動機構に対し、6個のすべての電池B1〜B6を用いてそれらの給電能力により高い電圧で給電を行うことができる。
【0041】
一方、上記第2状態では、CPU52が、第1汎用出力ポートから高レベル信号Hを出力すると共に第2汎用出力ポートからも高レベル信号Hを出力する。これにより、スイッチング回路G1が導通状態、スイッチング回路G2が非導通状態、スイッチング回路G3が導通状態、スイッチング回路G4が非導通状態、となる。この結果、上記LCD9やEEPROM55等の低電圧駆動機構に対し、2個のグループBG1,BG2のうち少なくとも1個のグループを除いた残りのグループ(この例では1個の第2グループBG2を除いた第1グループBG1)の電池B1,B2,B3のみを用いて、それらの給電能力により比較的低い電圧で給電を行うことができる。
【0042】
あるいは、上記第2状態において、CPU52は、第1汎用出力ポートから低レベル信号Lを出力すると共に第2汎用出力ポートからも低レベル信号Lを出力する。これにより、スイッチング回路G1が非導通状態、スイッチング回路G2が導通状態、スイッチング回路G3が非導通状態、スイッチング回路G4が導通状態、となる。この結果、上記LCD9やEEPROM55等の低電圧駆動機構に対し、2個のグループBG1,BG2のうち少なくとも1個のグループを除いた残りのグループ(この例では1個の第1グループBG1を除いた第2グループBG2)の電池B4,B5,B6のみを用いてそれらの給電能力により比較的低い電圧で給電を行うことができる。
【0043】
<第2状態における電池グループの選択>
ところで、上記第2状態において、第1グループBG1又は第2グループBG2のいずれを用いて給電するかについては、以下のような観点から決定される。すなわち、上述したように、本実施形態においては、第2状態において、使用される電池グループと使用されない電池グループとが生じるため、そのままでは、各グループごとに電池の消耗にばらつきが生じる。そこで、本実施形態では、例えば、予め定めた所定のタイミング(後述するように、電池収納部27への電池B1〜B6の収納時、又は、全電池B1〜B6が直接に接続されている状態における高電圧駆動機構の作動中、若しくは作動終了の際)等の、で各電池グループBG1,BG2それぞれの給電能力を検出する(前述したCPU52のAD変換入力ポートの検出電圧VA,VBに基づく。詳細は後述)。そして、CPU52は、各グループBG1,BG2の給電能力の大小を判定する。そして、CPU52は、その判定結果に応じ、上記第2状態においては、給電能力が大きいグループの電池(言い換えれば消耗の度合いが小さい電池)を優先して用いる。
【0044】
すなわち、第1グループBG1のほうが第2グループBG2よりも給電能力が大きかった場合には、CPU52は、第1汎用出力ポートから高レベル信号Hを出力すると共に第2汎用出力ポートからも高レベル信号Hを出力し、これによって、第1グループBG1の電池B1,B2,B3のみを用いて給電を行う。逆に、第2グループBG2のほうが第1グループBG1よりも給電能力が大きかった場合には、CPU52は、第1汎用出力ポートから低レベル信号Lを出力すると共に第2汎用出力ポートからも低レベル信号Lを出力し、これによって、第2グループBG2の電池B4,B5,B6のみを用いて給電を行う。
【0045】
<制御手順>
上記各機能を実行するためにCPU52によって実行される制御手順を図7により説明する。図7に示すフローにおいて、まず、ステップS10において、CPU52は、電池収納部27に電池B1〜B6のすべてが収納されたかどうかを公知の適宜の手法で判定する。電池B1〜B6が収納されるまでループ待機し、収納されると判定が満たされ(S10:YES)、ステップS20に移る。
【0046】
ステップS20では、上記ステップS10で収納された電池B1〜B6からの給電により、CPU52は自らアクティブ状態に移行する。またこれにより、上記スイッチング回路G5を導通状態としてLCD9を駆動し、適宜の表示を行わせる。その後、ステップS30に移る。
【0047】
ステップS30では、CPU52は、上記第1汎用出力ポートから高レベル信号を、上記第2汎用出力ポートから低レベル信号を出力することにより、上述したようにスイッチング回路G1,G4のみを導通状態とする。すなわち、第1グループBG1及び第2グループBG2の全電池B1〜B6へ直列に通電される設定とする。その後、ステップS40に移る。
【0048】
ステップS40では、CPU52は、前述した2つのAD変換入力ポートへの検出電圧VA,VBに基づき、第1グループBG1と第2グループBG2のそれぞれの給電能力を検出する。具体的には、
(第1及び第2グループBG1,BG2全体の給電能力)=VA
(第2グループBG2の給電能力)=VB
(第1グループBG1の給電能力)=VA−VB
により算出することができる。その後、ステップS50に移る。
【0049】
ステップS50では、上記ステップS40での算出結果に基づき、CPU52は、各グループの給電能力の大小関係を判定する。その後、ステップS60に移る。
【0050】
ステップS60では、CPU52は、ステップS50での各グループの給電能力の大小関係の判定結果に基づき、給電能力が高いグループのみに通電するような設定を行う。すなわち、第1グループBG1の給電能力が第2グループBG2よりも給電能力が高かった場合には、CPU52は、上記第1汎用出力ポートから高レベル信号を、上記第2汎用出力ポートから高レベル信号を出力することにより、上述したようにスイッチング回路G1,G3のみを導通状態とする。これにより、第1グループBG1のみが各駆動機構に給電を実行可能な状態となる。逆に第1グループBG2の給電能力が第1グループBG1よりも給電能力が高かった場合には、CPU52は、上記第1汎用出力ポートから低レベル信号を、上記第2汎用出力ポートから低レベル信号を出力することにより、上述したようにスイッチング回路G2,G4のみを導通状態とする。これにより、第2グループBG2のみが各駆動機構に給電を実行可能な状態となる。その後、ステップS70に移る。
【0051】
ステップS70では、CPU52は、上記ステップS60を実行した後、所定時間経過したかどうかを判定する。所定時間が経過するまではステップS70の判定が満たされず(S70:NO)、後述のステップS90に移行する。所定時間が経過した場合、ステップS70の判定が満たされて(S70:YES)、ステップS80に移行する。
【0052】
ステップS80では、CPU52は自らスリープ状態(節電モード)へ移行する。その後、ステップS90に移る。
【0053】
ステップS90では、CPU52は、装置本体4の電源スイッチ(図示せず)が押されたかどうかを判定する。押されていなければ、ステップS90の判定が満たされず(S90:NO)、ステップS70に戻り、同様の手順を繰りか帰す。すなわち、電源スイッチが押されるまでステップS70→ステップS90→ステップS70→・・の処理が繰り返され、その間に所定の時間が経過したらステップS80でCPU52はスリーブ状態となり、引き続き電源スイッチの押下を待つ。
【0054】
その後、電源スイッチが押された場合には、ステップS90の判定が満たされステップS100に移行する。
【0055】
ステップS100では、CPU52は自らアクティブ状態へ移行し、ステップS110で前述と同様に上記スイッチング回路G5を導通状態としてLCD9を駆動し、適宜の表示を行わせる。そして、ステップS120において、CPU52は、装置本体4のキー6の入力による、操作者の編集操作等を受け付ける。その後、ステップS130に移る。
【0056】
ステップS130では、CPU52は、操作者により上記編集操作に応じた印字ラベルの作成を指示するための上記印刷キーが押されたかどうかを判定する。印刷キーが押されていなければ、ステップS130の判定が満たされず(S130:NO)、後述のステップS200に移行する。印刷キーが押された場合にはステップS130の判定が満たされ(S130:YES)、ステップS140に移行する。
【0057】
ステップS140では、CPU52は、上記ステップS30と同様、上記第1汎用出力ポートから高レベル信号を、上記第2汎用出力ポートから低レベル信号を出力することにより、第1グループBG1及び第2グループBG2の全電池B1〜B6から給電可能な設定とする。その後、ステップS150に移る。
【0058】
ステップS150では、CPU52はラベル印刷処理が開始される。すなわち、駆動モータ53及びサーマルヘッド22に給電することにより、プラテンローラが駆動されてテープ12を搬送すると共に、搬送されるテープに対しサーマルヘッド22が上記編集操作に対応した所望の印字を形成する。その後、ステップS160に移る。
【0059】
ステップS160では、CPU52は、サーマルヘッド22による印刷が終了したかどうかを判定する。終了していなければ、ステップS160の判定が満たされず(S160:NO)、ステップS150に戻って同様の手順を繰り返す。サーマルヘッド22による印刷が終了したらステップS160の判定が満たされ(S160:YES)、ステップS170に移行する。なお、前述したように、上記のようにして印字形成が終了したテープ12はテープ排出口11から排出され、操作者によるカッターレバー10の操作により、印字ラベルを生成することができる。
【0060】
ステップS170では、CPU52は、上記ステップS40と同様、前述した2つのAD変換入力ポートへの検出電圧VA,VBに基づき、第1グループBG1と第2グループBG2のそれぞれの給電能力を検出する。その後、ステップS180に移る。なお、このステップS170における給電能力の検出は、上記ステップS160の前、すなわち印刷が行われている最中(言い換えれば高電圧駆動機構の作動中)に行うようにしてもよい。
【0061】
ステップS180では、上記ステップS50と同様、CPU52は、上記ステップS170での算出結果に基づき、各グループの給電能力の大小関係を判定する。その後、ステップS190に移る。
【0062】
ステップS190では、上記ステップS60と同様、CPU52は、ステップS50での各グループの給電能力の大小関係の判定結果に基づき、給電能力が高いグループのみに通電するような設定を行う。その後、ステップS200に移る。
【0063】
ステップS200では、CPU52は、上記ステップS190を実行した後、所定時間経過したかどうかを判定する。所定時間が経過するまではステップS200の判定が満たされず(S200:NO)、ステップS120に戻って前述のステップS130〜ステップS200までの処理が繰り返される。所定時間が経過した場合、ステップS200の判定が満たされ(S200:YES)、ステップS210に移行する。
【0064】
ステップS210では、CPU52は上記スイッチング回路G5を遮断状態としてLCD9をOFF状態にした後、ステップS220にてCPU52は自らスリープ状態へ移行する。その後、ステップS90へ戻り、同様の手順を繰り返す。
【0065】
なお、以上におけるステップS40及びステップS170が、各請求項記載の検出手段として機能し、ステップS50及びステップS180が各請求項記載の判定手段として機能し、ステップS60、ステップS140、及びステップS190が各請求項記載の制御手段として機能する。
【0066】
以上のようにして、本実施形態のラベル作成装置1おいては、高い電圧が必要な高電圧駆動機構の動作時にのみ全グループの電池B1〜B6を用いて給電を行い、それ以外は全グループの電池B1〜B6ではなく一部のグループの電池(第1グループBG1の電池B1〜B3又は第2グループBG2の電池B4〜B6)のみを用いて給電を行う(ステップS60、ステップS140、ステップS190参照)。これにより、例えばどのような動作状態においても一律に全ての電池B1〜B6から給電が行われる場合に比べ、電池B1〜B6が無駄に消耗するのを防止することができる。
【0067】
また、本実施形態では特に、上記高電圧駆動機構が作動せずLCD9やEEPROM55等の低電圧駆動機構のみが作動する第2状態では、第1グループBG1の電池B1〜B3又は第2グループBG2の電池B4〜B6のみを用いて給電が行われる。これにより、高電圧駆動機構が動作しない状態における電池B1〜B6の無駄な消耗を確実に防止することができる。
【0068】
また、本実施形態では特に、前述の所定のタイミングで第1グループBG1及び第2グループBG2それぞれの給電能力を検出し、各グループの給電能力の大小を判定する(ステップS50、ステップS180参照)。特に、操作者が新たに電池収納部27へ電池B1〜B6を収納したときに、特別な操作を行わなくても自動的に各グループBG1,BG2の給電能力検出が行われる(ステップS40参照)。あるいは、高電圧駆動機構が作動する上記第1状態では全グループBG1,BG2の電池B1〜B6が直列に接続されて給電が行われるのを利用し、当該第1状態での高電圧駆動機構の作動中若しくは作動終了後に、特別な操作を行わなくても自動的に各グループの給電能力検出を行う。そして、その検出結果に応じて各グループの給電能力の大小が判定され、その判定結果に応じ、第2状態において、給電能力が大きいグループの電池(言い換えれば消耗の度合いが小さい電池)を優先して用いつつ給電が行われる(ステップS60、ステップS190参照)。これにより、全グループの電池B1〜B6を均等に消耗させることができる。
【0069】
なお、図7に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0070】
なお、以上においては、互いに同数(3個ずつ)の電池を備えた2つのグループBG1,BG2が備えられる場合を例にとって説明したが、これに限られず、互いに同数の電池を備えたN個(Nは3以上の整数)のグループが設けられる構成でもよい。この場合も、上記同様、上記第1状態では当該N個のグループに属するすべての電池で給電を行い、上記第2状態ではN個のうち少なくとも1個のグループを除いた残りのグループの電池を用いて給電を行うことで、上記同様の効果を得る。
【0071】
また、以上においては、本発明を印字ラベル作成装置に対し適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えばA4、A3、B4、B5サイズ等の通常の被印刷用紙に画像を形成したり文字を印刷するバッテリ駆動の印刷装置に対し、本発明を適用してもよい。また、印刷装置にも限られず、高電圧が必要な高電圧駆動機構と高電圧を必要としない低電圧駆動機構を備えたバッテリ駆動の電子機器であれば、印刷装置以外の機器に対しても本発明は適用でき、この場合も同様の効果を得る。
【0072】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0073】
1 ラベル作成装置(電子機器)
22 サーマルヘッド(高電圧駆動機構)
27 電池収納部
52 CPU(演算部:低電圧駆動機構)
53 駆動モータ(高電圧駆動機構)
55 EEPROM(記憶部:低電圧駆動機構)
B1〜B6 電池
BG1 第1グループ
BG2 第2グループ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池を収納する電池収納部を有し、前記複数の電池により動作可能な電子機器であって、
被印字媒体に対し印字を行う印字ヘッド、及び、前記被印字媒体を搬送するための駆動力を与える駆動モータ、のうち少なくとも一方を含む高電圧駆動機構と、
Nを2以上の整数として前記複数の電池を互いに同数の電池を備えたN個のグループに区分するとともに、前記高電圧駆動機構が作動する第1状態では、前記N個のグループに属するすべての前記電池を用いて給電を行い、少なくとも前記高電圧駆動機構が非作動である第2状態では、前記N個のグループのうち少なくとも1つのグループを除いた、残りのグループに属する前記電池を用いて給電を行うように、切替制御を行う制御手段と、
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の電子機器において、
所定の演算を行う演算部、及び、データを記憶可能な記憶部、のうち少なくとも一方を含む低電圧駆動機構を有し、
前記制御手段は、
前記低電圧駆動機構が作動する前記第2状態において、前記残りのグループに属する前記電池を用いて給電を行うように、切替制御を行う
ことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の電子機器において、
所定のタイミングで前記N個のグループそれぞれごとの給電能力を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記N個のグループそれぞれの給電能力の大小関係を判定する判定手段と、
有し、
前記制御手段は、
前記判定手段の判定結果に基づき、前記第2状態においては、前記給電能力が大きいグループの前記電池を前記給電能力が小さいグループの前記電池よりも優先して用いて給電を行うように、切替制御を行う
ことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項3記載の電子機器において、
前記検出手段は、
前記所定のタイミングとして、前記電池収納部への前記複数の電池の収納時において、前記N個のグループそれぞれごとの給電能力を検出し、
前記判定手段は、
前記収納時における前記検出手段の検出後に、当該検出結果に応じて、前記N個のグループそれぞれの給電能力の大小関係を判定する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項3又は請求項4記載の電子機器において、
前記検出手段は、
前記所定のタイミングとして、全てのグループに属する電池が直列に接続されている状態における、前記高電圧駆動機構の作動中若しくは作動終了後において、前記N個のグループそれぞれごとの給電能力を検出し、
前記判定手段は、
前記高電圧駆動機構の作動中若しくは作動終了時における前記検出手段の検出後に、当該検出結果に応じて、前記N個のグループそれぞれの給電能力の大小関係を判定する、
ことを特徴とする電子機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−74690(P2013−74690A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210873(P2011−210873)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】