説明

電子機器

【課題】異常を早期に発見し、装置の稼動を停止して安全性を確保するとともにリユース可否判断精度を上げる。
【解決手段】電子部品を搭載した交換可能なプリント基板ユニット2を有する電子機器であって、前記ユニット2から発生する不完全燃焼ガスを検知するガスセンサ6を含む検出ユニット1と、検出ユニット1によって検知された不完全燃焼ガスの濃度を記憶する不揮発メモリ15と、を備え、検知ユニット1によって検知された不完全燃焼ガスの濃度が予め設定した第1の閾値を超えたときには、機器の稼動を停止させるとともに検知した不完全燃焼ガスの濃度を不揮発メモリ15に記憶させ、不完全燃焼ガスの濃度が第1の閾値を超えておらず、第1の閾値よりも予め低く設定された第2の閾値を超えたときには、機器の稼動を継続させ、検知した不完全燃焼ガスの濃度を不揮発メモリ15に記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子工学の技術を応用した電気製品、 情報をデジタル処理する機器、映像・音声を電気的にアナログ処理する機器などを含む電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の1つとして例えば複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置がある。このような画像形成装置あるいは画像形成装置の周辺機器装置のリサイクルシステムにおいては部品ユニットを再使用(リユース)することが行われている。この再使用では、部品ユニットの劣化を稼動時間で判断する方法、劣化の程度を粉煙量の積分値で判断する方法が知られている。また、部品ユニット劣化に伴い、過電流が発生による発煙を防止するために、電流制限素子を設けて発煙発火を防止する方法も既に知られている。
【0003】
他方、装置の異常を検知し、異常内容を蓄積し、あるいは異常を通報する技術も知られている。このような技術として、例えば特許文献1(特開2010−062990号公報)に記載された発明が公知である。
【0004】
この発明は、通信機能を備える画像形成装置が設置された場所の環境に異常が発生したとき、外部に連絡するというもので、複数の送信先についての情報を予め記憶する記憶部と、画像形成装置の周囲の環境に発生した異常を検知する検知部と、検知部が異常を検知したとき検知した異常の重要度合いを判定する判定部と、判定部により判定された重要度合いを用いて異常を検知したことを示す異常検知情報を作成する作成部と、判定部により判定された重要度合いを用いて記憶部に記憶された複数の送信先から異常検知情報を送信する送信先を抽出する抽出部と、抽出された送信先に異常検知情報を送信する送信部とを備えたことを特徴としている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前者の場合では、回収部品ユニット劣化の程度は、必ずしも稼動時間に比例せず、機械差や使用態様等によって大きく異なる場合がある。また、リユースにおけるリユース想定時間より実際の使用時間が増加した場合、あるいはリユース想定以上の使用環境が付加された場合、発煙発火を生じる等の安全性リスクが高くなるという問題があった。
【0006】
この安全性リスクを減らすために、粉煙センサを使用して装置内で発生する発煙を光学的に検出する方法がある。しかし、この方法では、発煙発火に伴う粒子の飛散に時間がかかり、あるいは電流制限素子での電流制限許容値内の増加では、電流制限が作動しないなどの原因で発煙発火が進行し、画像形成装置や周辺機器装置の内部損傷が酷くなってからの検知となる場合や、画像形成装置や周辺機器装置に検知履歴が残らないため、稼動停止に至った原因がすぐに掴めないという問題もあった。
【0007】
また、ユニット内の部品劣化が進み、単部品として焼損破壊しているのにもかかわらず、回収時のリユース判断時において、検査上で見つけられない場合、例えば、電磁波発生抑制のために設けたコンデンサなどがオープン破損していても簡易的な機能チェックでは、コンデンサ容量まで測定できないことがあり、リユース可否を稼動時間だけで判断する方法では、ユニットとしてリユースされるおそれがあった。
【0008】
さらに、後者の場合では、画像形成装置周囲の環境に発生した地震、火災、ガス漏れ等の異常が発生したとき、通信機能を利用して異常を外部の者へ連絡することはできるが、画像形成装置あるいは周辺機器装置内部で、部品劣化に伴い発生する不完全燃焼ガスを早期に検知し、リユース可否判断精度を上げることはできない。
【0009】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、異常を早期に発見し、装置の稼動を停止して安全性を確保するとともにリユース可否判断精度を上げることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明は、電子部品を搭載した交換可能なユニットを有する電子機器であって、前記ユニットから発生する不完全燃焼ガスを検知するガス検知手段と、前記ガス検知手段によって検知された不完全燃焼ガスの濃度を記憶する記憶手段と、前記ガス検知手段によって検知された不完全燃焼ガスの濃度が予め設定した第1の閾値を超えたときには、機器の稼動を停止させるとともに検知した不完全燃焼ガスの濃度を前記記憶手段に記憶させ、前記不完全燃焼ガスの濃度が前記第1の閾値を超えておらず、前記第1の閾値よりも予め低く設定された第2の閾値を超えたときには、機器の稼動を継続させ、検知した前記不完全燃焼ガスの濃度を前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、異常を早期に発見し、装置の稼動を停止して安全性を確保することができる。また、リユース可否判断精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態における実施例1に係る電子機器としての画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
【図2】実施例1におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図2の処理に対応する処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】実施例1における装置電源の稼動を停止する稼動停止回路を示すブロック図である。
【図5】実施例1における画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。
【図6】実施例2におけるCPUの処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図7】実施例3における画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【図8】実施例3におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施例4における正常時及び異常時のガスセンサの出力と閾値との関係を示すタイミングチャートである。
【図10】実施例5に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
【図11】実施例5におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】実施例5における時間の経過と消費電流変化を示す図である。
【図13】実施例6におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】実施例7におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、 部品劣化による不完全燃焼ガスを早期に検出し、検出された不完全燃焼ガスの検出レベルを比較判定し、不完全燃焼ガス検知データを記憶手段に記憶し、不完全燃焼ガスの検出レベルの比較判定結果に基づいて早期に装置の稼動を停止して安全性を確保し、かつ、不完全燃焼ガス検知データを記憶手段に記憶して判定基準とすることによりリユース判断精度を上げるようにしたものである。
【0014】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について実施例を挙げて説明する。なお、以下の説明において、同一若しくは同一と見なせる各部には、同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【実施例1】
【0015】
図1は、実施例1に係る電子機器としての画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。同図において、画像形成装置の制御回路は不完全燃焼ガスを検出する検出ユニット1と画像形成装置の制御を司るプリント基板ユニット2とからなる。
【0016】
検出ユニット1は、電池(BAT)3、制御回路4、駆動回路5、増幅回路8及び不完全燃焼ガス検知回路7を備えている。
【0017】
電池3は検出ユニット1の電源である。この電源から電力供給を受けて、制御回路4は駆動回路5を駆動し、不完全燃焼ガス検知回路7を駆動する。不完全燃焼ガス検知回路7には、不完全燃焼ガスを検知するガスセンサ6が搭載されている。ガスセンサ6は一般的に使用される半導体式、接触燃焼式、電気化学式のいずれかの原理で不完全燃焼ガスを検知する構造を持つものである。いずれも不完全燃焼ガス濃度を電圧変化として捕え、その電圧値に基づいて増幅回路8で信号増幅を行い、ガス濃度データとして随時、出力する。なお、ここでは、画像形成装置の制御回路を例示しているが、画像形成装置の周辺機器装置、例えば自動原稿送り装置、シート後処理装置などの制御を司るプリント基板ユニット2でも同様である。また、電池3は外部電源の使用も可能である。
【0018】
プリント基板ユニット2には、センサ入出力回路10、CPU11、電源回路12、稼動停止回路13、モータ/ソレノイド/クラッチ制御回路14及び不揮発メモリ15が搭載されている。プリント基板ユニット2は、検出ユニット1が空気より軽い不完全燃焼ガスを検知するために、検出ユニット1に対して下方向若しくは横方向に配置されている。プリント基板ユニット2の基板面上に検出ユニット1を配置することも可能であるが、このように配置した場合、不完全燃焼ガスを検知しやすいようにプリント基板ユニット2が、装置取り付け状態で、プリント基板ユニット2の各回路部分に対して、上方向、若しくは横方向に検出ユニット1部分を配置する必要がある。
【0019】
プリント基板ユニット2は、CPU11によりセンサ入出力回路10及び信号線9を介し、装置稼動時に定期的に検出ユニット1の不完全燃焼ガス濃度データを読み込む。CPU11には、予め不完全燃焼ガス検出レベル比較判定基準としての第1及び第2の閾値A,B(A>B)が設定されている。読み込んだ不完全燃焼ガス濃度データは、不完全燃焼ガス検出レベル比較判定で、第2の閾値Bを超えている場合は、不揮発メモリ15に記録する。超えていない場合は、記録しない。第1の閾値Aを超えた場合、不揮発メモリ15にデータの書き込みを行い、同時に、稼動停止回路13を動作させ、装置の稼動を停止させる。
【0020】
なお、CPU11は、制御部と演算部を含み、制御部が命令の解釈とプログラムの制御の流れを制御し、演算部が演算を実行する。また、プログラムは図示しないメモリに格納され、実行すべき命令(ある数値又は数値の並び)を前記プログラムの置かれたメモリから取り出し、前記プログラムを実行する。
【0021】
市場からの各装置を回収したときには、不揮発メモリ15のデータをデータ取り出し端子15Aから取り出し、不完全燃焼ガス濃度が装置の稼動を停止するために設定した第1の閾値A及び第2の閾値Bに達したことがあるか否かの履歴を調べ、その結果に基づき、リユースの可否を判断する。
【0022】
CPU11はユーザ操作に基づき装置全体をコントロールする。不揮発メモリ15は装置の稼動履歴を記憶する。不揮発メモリ15には、不揮発メモリ15からのデータ取り出し端子15Aが接続されている。電源回路12は、商用電源ACから各回路に供給するための電圧を生成(例:AC100V→DC24V)し、プリント基板ユニット2の各回路に電源を供給する。モータ/ソレノイド/クラッチ制御回路14は、モータ、ソレノイド、クラッチ等のユニット部品(電装ユニット)16,17,18を駆動する。センサ入出力回路10は、検出ユニット1の制御回路4からデータを受信し、プリント基板ユニット2側からの信号を送信する。なお、検出ユニット1とプリント基板ユニット2は、電気的に信号線9で接続されている。また、電源回路12には、CPU11駆動用の電池12Aが内蔵され、装置停止時にはCPU11が低消費電流動作を続ける。そして、ここでは図示しないがCPU11に接続された電源SWのONにより、CPU11に割り込みがかかり動作モードとなる。
【0023】
図2は実施例1におけるCPU11の処理手順を示すフローチャートである。
同図において、CPU11は不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が予め設定した第1の閾値Aを超えているか否かを判断する(ステップS1)。この判断で、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が閾値Aを超えていないときは正常と判断し(ステップS1:Y)、さらに、予め設定した一定の時間が経過していないか判断する(ステップS2)。この判断で前記一定時間を超えていないとき(ステップS2:N)はステップS1へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0024】
ステップS2で前記一定時間経過していたとき(ステップS2:Y)、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が予め設定した第2の閾値Bを超えているかどうかを判断する(ステップS3)。超えているときには(ステップS3:N)、不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込み(ステップS4)、ステップS1へ戻り、以降の処理を繰り返す。他方、第2の閾値Bを超えていないときは(ステップS3:Y)、そのままステップS1へ戻り、同様に以降の処理を繰り返す。
【0025】
ステップS1で不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が、第1の閾値Aを超えたとき(ステップS1:N)、異常と判断し、不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込むと同時に装置の稼動を停止する(ステップS5)。
【0026】
図3は、図2の処理に対応する処理のタイミングを示すタイミングチャートである。図3(a)は正常時の状態を示し、図3(b)は異常時の状態を示す。
【0027】
図3(a)に示すように正常時には、装置に電源が入ると、CPU11は検出ユニット1のセンサ出力(不完全燃焼ガス濃度データ)の読み込みを行う。プリント基板ユニット2のCPU11で、予め設定した時間(ΔT)ごとにセンサ出力値を判断し、第1及び第2の閾値A、Bを超えていなければ(ステップS1:Y、ステップS3:Y)、不揮発メモリ15には書き込まず、第2の閾値Bを超えていれば(ステップS3:N)、不揮発メモリ15に書き込む。この場合、第1の閾値Aを超えていないので、CPU11から稼動停止信号は送出されず、装置電源はONのままとなる。
【0028】
図3(b)に示すように、異常時には、装置に電源が入ると、CPU11は検出ユニット1のセンサ出力(不完全燃焼ガス濃度データ)の読み込みを行う。CPU11の判断で第2の閾値Bを超えると(ステップS3:N)、不揮発メモリ15に、不完全燃焼ガス検知濃度の書き込みを行い、さらに、第1の閾値Aを超えていれば(ステップS1:N)、CPU11から稼動停止信号を送出し、不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度を書き込むと同時に装置電源の稼動を停止する。
【0029】
図4は装置電源の稼動を停止する稼動停止回路を示すブロック図である。
図4において、稼動停止回路13はCPU11及び電源回路12に接続されている。CPU11には、装置電源スイッチSWが接続され、装置電源スイッチSWは画像形成装置の図示しない操作パネルPN上に設けられている。稼動停止回路13は第1及び第2のリレー20,21を備えている。
【0030】
第2のリレー21は、プリント基板ユニット2に接続されたノーマルオープンタイプの接点23、リレーコイルに流れる電流制限抵抗R、及びリレー動作後、コイル端に発生する逆起電圧防止のためのダイオードDを含む。第2のリレー21は、装置電源スイッチSWのONに伴い、電源回路12の電池12Aによって駆動されるCPU11からの電圧信号(電源SW信号)によって動作し、接点23が導通し、商用電源ACは電源回路12に供給される。通常動作時、リレー21のコイルはCPU11からの電圧信号でリレー21が動作し続け、接点23は導通となっているため、商用電源ACは電源回路12に供給されている。装置電源スイッチSWがOFFになると、CPU11からの電圧信号断でリレー21が非動作となり、接点23が非導通となって、商用電源ACは電源回路12に供給されなくなる。
【0031】
第1のリレー20は、検出ユニット1の制御回路4と接続されたノーマルクローズタイプの接点22、リレーコイルに流れる電流制限抵抗R、及びリレー動作後、コイル端に発生する逆起電圧防止のためのダイオードDを含む。通常動作時、第1のリレー20のコイルは、制御回路4からの電圧信号が印加されていないので第1のリレー20は非動作となり、接点22は導通となっているため、商用電源ACは電源回路12に供給されている。異常時、制御回路4からの装置稼動停止信号からの電圧信号によって第1のリレー20が動作し、接点22が非導通になり、商用電源ACが断たれ、電源回路12への供給がされなくなる。これにより、CPU11からの電圧信号断で第1のリレー21が非動作となり、接点23が非導通となり、商用電源ACの電源回路12への供給は停止状態となる。
【0032】
図5は、実施例1における画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。
図5において、本実施形態に係る画像形成システムは、画像形成装置PR、周辺機器装置として自動原稿送り装置ADF及びシート後処理装置FRを備え、画像形成装置PRに自動原稿送り装置ADF及びシート後処理装置FRが接続されている。各装置PR,ADF,FRには、検出ユニット1、プリント基板ユニット2、モータ/ソレノイド/クラッチ等のユニット16〜18がそれぞれ搭載されている。なお、図5において、同一の符号を付した各部は、同一若しくは同一と見なすことのできる構成のものである。また、各装置はそれぞれ本発明で言う電子機器である。
【0033】
検出ユニット1は、不完全燃焼ガスを検出しやすくするためにプリント基板ユニット2、モータ/ソレノイド/クラッチ等のユニット16〜18と同レベルの高さ若しくは、それらより高い位置に配置されている。
【0034】
リユース実施のため、製品回収後は、図1のデータ取り出し端子15Aに、稼動履歴等から判断してリユース部品を判定するリユース判定装置19に接続し、不完全燃焼ガス濃度が装置の稼動を停止するために予め設定した第1の閾値A、あるいはこの第1の閾値Aより低いレベルの予め設定した第2の閾値Bに達したことがあるか否かの履歴をチェックする。このチェックにより、第1及び第2の閾値A,Bに達していた場合については、詳細な検査を実施し、他の履歴データとあわせて必要交換部品を判定し、決定する。
【0035】
本実施例1によれば、装置の異常を早期に発見することが可能となり、早期に発見した場合に装置の稼動を停止させるので、安全性を確保し、かつリユース判断精度を上げることができる。
【実施例2】
【0036】
実施例2は、実施例1において不完全燃焼ガス検知濃度が予め設定した第1の閾値Aを超えて一定時間継続したことが判断された場合、画像形成装置PRの稼動を停止させ、かつ不完全燃焼ガスの検知濃度(濃度データ)を不揮発メモリ15に記憶させる例である。
【0037】
図6は実施例2におけるCPU11の処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0038】
図6に示すように装置に電源が入ると、検出ユニット1のガスセンサ6のセンサ出力(不完全燃焼ガス濃度)の読み込みを行う。異常時は、不完全燃焼ガスの検出濃度を閾値と比較判定し、ガスセンサ6のセンサ出力が第1の閾値Aを一定時間(Δt)超えていれば異常と判断し、CPU11から稼動停止回路13へ稼動停止信号を送出し(稼動停止信号ON)、装置電源の稼動を停止する(装置電源OFF)。
【0039】
本実施例2によれば、検出ユニット1に外部から流入した電気的ノイズ、あるいは装置周辺に発生したガスの流入によるセンサ誤動作を防止することができる。
【0040】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。
【実施例3】
【0041】
実施例2は、実施例1における各装置に複数の不完全燃焼ガスを検出する検知ユニット1を配置し、第1ないし第n(nは2以上の正の整数)の複数の検出ユニット1による検知結果(検出された不完全燃焼ガス濃度)が全て、第1の閾値Aを超えているときのみ、装置の稼動を停止させ、かつ不完全燃焼ガスの検知濃度(濃度データ)を不揮発メモリ15に記憶させる例である。
【0042】
図7は実施例3における画像形成システムのシステム構成を示す図である。図7に示した実施例3の画像形成システムでは、図5に示した画像形成システムに対して検出ユニット1を自動原稿送り装置ADFは2セット、シート後処理装置FRには3セット、画像形成装置PRは3セット備えている。その他の各部は図5のシステム構成と同一であり、同一若しくは同一と見なせる各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0043】
図8は実施例3におけるCPU11の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、検出ユニット1が第1から第nまでのn個設けられた例である(nは2以上の正の整数:図7に即せばn=3)。この場合、CPU11は、まず、第1の検出ユニットによって検出された第1の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1)が予め設定した第1の閾値Aを超えているか否かを判断する(ステップS11)。超えていないとき(ステップS11:Y)は、正常と判断し、引き続き予め設定した一定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12で、前記一定時間経過していたとき(ステップS12:Y)、さらに、前記第1の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1)について予め設定した第2の閾値Bを超えているか否かを判断する(ステップS13)。第1の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1)が第2の閾値Bを超えていたとき、不揮発メモリ15に第1の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1)の値を書き込み、ステップS11へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0044】
ステップS13で、第1の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1)が第2の閾値Bを超えていないとき、そのままステップS11へ戻り、以降の処理を実行する。また、ステップS12で、予め設定した時間経過していないときも、ステップS11へ戻り、以降の処理を実行する。
【0045】
ステップS11で、第1の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1)が第の第1の閾値Aを超えたとき(ステップS11:N)、異常と判断し、第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout2)が前記第1の閾値Aを超えたが否かを判断する(ステップS15)。ステップS15で、第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout2)が第1の閾値Aを超えたと判断した場合、ステップS16で、さらに、第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout n)が第1の閾値Aを超えているか否かを判断する。この判断で、第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout n)が第1の閾値Aを超えていたとき、最終的に異常と判断して、検出された不揮発メモリ15に第1ないし第nの不完全燃焼ガス検知濃度(濃度データ:Sout1〜Sout n)を書き込むと同時に装置の稼動を停止する。
【0046】
ステップS15で第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout2)が第1の閾値Aを超えていないときは、正常と判断し、ステップS12に移行し、予め設定した時間が経過したか否かを判断する。前記時間が経過していたとき、ステップS13で第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout2)が第2の閾値Bを超えているか否かを判断する。第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout2)が第2の閾値Bを超えていたときは、ステップS14で第1及び第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1,2)を不揮発メモリ15に書き込み、ステップS11に戻る。ステップS13で第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout2)が第2の閾値Bを超えていないときはS11へ戻り、以降の処理を実行する。
【0047】
ステップS15で第2の不完全燃焼ガス検知濃度(Sout2)が第1の閾値Aを超えたときには、異常と判断し、さらに、ステップS16で第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout n)が第1の閾値Aを超えているか否かを判断する。ステップS16で第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout n)が第1の閾値Aを超えていないときには、正常と判断し、ステップS12で予め設定した時間が経過したか否かを判断する。この判断で、前記予め設定した時間経過していないときには、以降の処理に移行し、超えていたときには、異常と判断してステップS13)で、第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout n)が第2の閾値Bを超えているか否かを判断する。この判断で第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout n)が第2の閾値Bを超えていたとき、ステップS14で不揮発メモリ15に第1ないし第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout1〜Sout n)を書き込み、ステップS11に戻り、以降の処理を実行する。
【0048】
ステップS13で第nの不完全燃焼ガス検知濃度(Sout n)が第2の閾値Bを超えていないときはステップS11へ戻り、以降の処理を実行する。
【0049】
なお、図8に示したフローチャートでは、nは図7に即せば3であるが、nは4以上であっても良く、その場合には、第4以上の検出ユニット2の各々についても第1及び第2の閾値A及びBとの比較が行われ、ステップS14及びステップS17と同様の書き込み動作、並びにステップS17における装置の稼動停止処理が実行される。
【0050】
本実施例3によれば、部品劣化に伴わない装置周辺に発生したガスの流入及び/又は電気的ノイズによるセンサの誤動作を防止することができる。
【0051】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。
【実施例4】
【0052】
実施例4は、実施例1において部品劣化に伴い発生しうる不完全燃焼ガスの濃度を検知するに際して、一定時間間隔でガスセンサに電源を供給して駆動し、間欠的に不完全燃焼ガスの有無を判定する例である。
【0053】
図1における検出ユニット1の駆動回路5は、不完全燃焼ガスの濃度を検知するためのガスセンサ6の電源を一定時間間隔(ΔTa)でONとし、ガスセンサ6に電源を供給する。ガスセンサ6への電源の供給に伴い、そのときの不完全燃焼ガス検知濃度がガスセンサ6から出力される。
【0054】
図9(a)は、ガスセンサ6の出力が、前記第1及び第2の閾値A,Bを超えない場合であって、CPU11が装置の稼動停止信号を送出せず、装置電源はONし続ける正常状態を示す(稼動停止信号OFF、装置電源ON)。図9(b)は、ガスセンサ6の出力が第1の閾値Aを超え、CPU11から稼動停止信号が送出され(稼動停止信号ON)、装置電源(電源回路12)を停止する(装置電源OFF)異常状態を示す。
【0055】
本実施例4によれば、検出ユニット1の消費電流が減り、装置自体の省電力化を図ることができる。
その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。
【実施例5】
【0056】
実施例5は、実施例1において、プリント基板ユニットの電源回路に部品劣化に伴う電流変化を検出する判定手段を備え、不完全燃焼ガス検知レベルと、プリント基板ユニットの消費電流変化が予め設定した範囲を超えたとき、異常と判断し、装置の稼動を停止する例である。
【0057】
図10は、実施例5に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。同図において、図1におけるプリント基板ユニット2の電源回路12内に電流検出回路12Bを設けたものである。この実施例5では、CPU11は、ガスセンサ6から検出される異常と判断される不完全燃焼ガス検知濃度と、電流検出手段12Bによって検出されるプリント基板ユニット2の消費電流変化が、予め設定した範囲を外れた場合、異常と判断し、装置の稼動を停止する。
【0058】
図11は実施例5におけるCPU11の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、図2に示した実施例1の処理手順に電流変化の有無を判断するステップS25を追加したものである。なお、図2におけるステップS1ないしステップS4は図11におけるステップS21ないしステップS24に、ステップS5はステップS26に対応し、ステップS25はステップS21とステップS26の間に挿入される。
【0059】
同図において、CPU11は、まず、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第1の閾値Aを超えているか否かを判断する(ステップS1)。この判断で、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第1の閾値Aを超えていないときは正常と判断し(ステップS21:Y)、さらに、予め設定した一定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS22)。この判断で前記一定時間を超えていないとき(ステップS22:N)はステップS1へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0060】
ステップS22で前記一定時間経過していたとき(ステップS22:Y)、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第2の閾値Bを超えているか否かを判断し(ステップS23)、超えているときには(ステップS23:N)、不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込み(ステップS24)、ステップS1へ戻り、以降の処理を繰り返す。他方、第2の閾値Bを超えていないときは(ステップS23:Y)、そのままステップS1へ戻り、同様に以降の処理を繰り返す。
【0061】
ステップS21で不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第1の閾値Aを超えていた場合(ステップS21:N)、異常と判断し、ステップS25において、消費電流変化判断処理を実行する。この判断処理では、正常時の消費電流に対して部品劣化が生じた場合に想定される消費電流変化範囲と比較する。
【0062】
図12は時間に対する消費電流変化を示す図である。同図に示すように、正常時の消費電流Iaは、消費電流変化範囲内で推移している。しかし、部品劣化に伴い、回路の短絡モードへ移行すると、消費電流は予め設定した上限の消費電流Is以上となる。また、回路の開放モードへ移行すると、消費電流は下限の消費電流Io以下となり、設定された消費電流変化範囲を外れる。そこで、ステップS25で消費電流変化が設定した範囲を外れたか否かを判断する。前記範囲を外れた場合、異常と判断し、ステップS26で不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込むと同時に装置の稼動を停止する。
【0063】
本実施例5によれば、部品劣化によって回路の開放/短絡モードへの移行に伴う消費電流変化及び不完全燃焼ガス検知の異常判断結果によって、部品劣化の判定精度を向上させることができる。
【0064】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。
【実施例6】
【0065】
本実施例6は、実施例5において、不完全燃焼ガス検出レベルが予め設定した装置の稼動を停止する第1の閾値Aを超えていないとき、不完全燃焼ガスの検知濃度と電流値も不揮発メモリに記憶する例である。
【0066】
図13は、実施例6におけるCPU11の処理手順を示すフローチャートである。なお、画像形成装置の制御構成は実施例5における図10に示した構成と同一である。
【0067】
図13に示した処理手順では、図2に示した処理手順のステップS4の次の処理として電流値レベルの書き込みを行うようにした。すなわち、CPU11は不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第1の閾値Aを超えているか否かを判断し(ステップS31)。この判断で、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第1の閾値Aを超えていないときは正常と判断し、さらに、予め設定した一定の時間が経過していないか判断する(ステップS32)。この判断で前記一定時間を超えていないときはステップS31へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0068】
ステップS32で前記一定時間経過していたとき、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第2の閾値Bを超えているかどうかを判断し(ステップS33)、超えているときには、不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込み(ステップS34)、さらに、電流値を書き込む(ステップS35)。そして、ステップS31へ戻り、以降の処理を繰り返す。他方、第2の閾値Bを超えていないときは(ステップS33:Y)、そのままステップS31へ戻り、同様に以降の処理を繰り返す。
【0069】
ステップS31で不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が、第1の閾値Aを超えたとき、異常と判断し、不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込むと同時に装置の稼動を停止する(ステップS36)。
【0070】
本実施例6によれば、不完全燃焼ガス濃度が、第1の閾値Aより低い濃度の第2の閾値Bに達したことがあるか否かに加え、不揮発メモリ15に書き込んだ電流値の履歴も調べることにより、リユース可否の判断材料を増やし、部品劣化を想定しやすくすることができる。
【0071】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。
【実施例7】
【0072】
本実施例7は実施例1の不完全燃焼ガス検出レベル比較判定処理で予め設定した閾値を超えたとき、接続されている各装置の稼動を停止し、接続されている各装置のプリント基板ユニット内の不揮発メモリに、他装置のデータも記憶するように動作する例である。
【0073】
図14は実施例7におけるCPU11の処理手順を示すフローチャートである。なお、画像形成装置PRの制御構成は実施例1における図5に示した構成と同一である。
【0074】
図14に示した処理手順では、図2に示した処理手順に、接続された装置に対しても書き込み処理(ステップS45,S46)と稼動停止処理(ステップS48,S49)を追加した。すなわち、CPU11は不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第1の閾値Aを超えているか否かを判断し(ステップS41)。この判断で、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第1の閾値Aを超えていないときは正常と判断し、さらに、予め設定した一定の時間が経過していないか判断する(ステップS42)。この判断で前記一定時間を超えていないときはステップS31へ戻り、以降の処理を繰り返す。
【0075】
ステップS42で前記一定時間経過していた場合、不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が第2の閾値Bを超えているかどうかを判断し(ステップS43)、超えているときには、第1の装置(例えば、画像形成装置PR)の不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込み(ステップS44)、引き続き第2及び第3の装置(例えば自動原稿給装装置ADF及びシート後処理装置FD)の不揮発メモリ15に不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込み、ステップS41へ戻り、以降の処理を繰り返す。他方、第2の閾値Bを超えていないときは、そのままステップS41へ戻り、同様に以降の処理を繰り返す。
【0076】
他方、ステップS41で不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)が、第1の閾値Aを超えているとき、異常と判断し、第1ないし第3の装置(画像形成装置PR、自動原稿給送装置AD、シート後処理装置FRのそれぞれに設けられた不揮発メモリ15に異常と判断された不完全燃焼ガス検知濃度(Sout)を書き込むと同時に各装置の稼動を停止する。
【0077】
本発明によれば、1つの装置で発生した部品劣化による不完全燃焼ガス検出でも、各装置の稼動を停止させることにより、安全性を確保することができる。また、各装置の不揮発メモリ15に他装置のデータを記憶することにより、電気的ノイズ、サージ等によって、一装置のプリント基板ユニット2の書き込み回路あるいは読み込み回路が故障した場合、及び不揮発メモリ15自体の故障に備えることが可能となり、不完全燃焼ガスの検知データを失うことなく確認することができる。
【0078】
その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成され、同様に機能する。
【0079】
なお、特許請求の範囲におけるユニットは本実施形態ではプリント基板ユニット2に、ガス検知手段はガスセンサ6を含む不完全燃焼ガス検知回路7若しくは検出ユニット1に、記憶手段は不揮発メモリ15に、第1の閾値は閾値Aに、制御手段はCPU11あるいはCPU11及び稼動停止回路13に、電源は電池3,12Aに、電流検出手段は電流検出回路12Bに、電子機器は画像形成装置PR、自動原稿送り装置ADF及び後処理装置FRに、周辺機器は自動原稿送り装置ADF及び後処理装置FRにそれぞれ対応する。
【0080】
さらに、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0081】
1 検出ユニット
2 プリント基板ユニット
6 ガスセンサ
7 不完全燃焼ガス検知回路
11 CPU
12B 電流検出回路
13 稼動停止回路
15 不揮発メモリ
A 第1の閾値
ADF 自動原稿送り装置
FR 後処理装置
PR 画像形成装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0082】
【特許文献1】特開2010−062990号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を搭載した交換可能なユニットを有する電子機器であって、
前記ユニットから発生する不完全燃焼ガスを検知するガス検知手段と、
前記ガス検知手段によって検知された不完全燃焼ガスの濃度を記憶する記憶手段と、
前記ガス検知手段によって検知された不完全燃焼ガスの濃度が予め設定した第1の閾値を超えたときには、機器の稼動を停止させるとともに検知した不完全燃焼ガスの濃度を前記記憶手段に記憶させ、前記不完全燃焼ガスの濃度が前記第1の閾値を超えておらず、前記第1の閾値よりも予め低く設定された第2の閾値を超えたときには、機器の稼動を継続させ、検知した前記不完全燃焼ガスの濃度を前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備えていることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の電子機器であって、
前記不完全燃焼ガスの濃度が前記第1の閾値を超えた時間が予め設定された時間継続したとき、前記制御手段は前記機器の稼動を停止させること
を特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1記載の電子機器であって、
前記電子機器が複数接続されて1つのシステムを構成し、
前記ガス検知手段が各電子機器に設けられ、
前記各電子機器に設けられた全てのガス検知手段の検知結果が全て前記第1の閾値を超えたとき、前記制御手段は前記機器全ての稼動を停止させること
を特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項3記載の電子機器であって、
前記制御手段は前記機器全ての稼動を停止させることに加え、接続されている各機器に搭載された記憶手段に、他の機器の前記不完全濃度ガス濃度を記憶させること
を特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記検知手段には予め設定された時間間隔で電源が供給され、当該時間間隔で前記不完全燃焼ガスを検知すること
を特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記プリント基板ユニットの電源回路の電流変化を検出する電流検出手段をさらに備え、
前記ガス検知手段によって検知された前記不完全燃焼ガスの濃度、及び前記電流検出手段によって検出された前記電源回路の電流変化が予め設定された範囲を超えたとき、前記制御手段は異常と判断して前記機器の稼動を停止させること
を特徴とする電子機器
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子機器であって、
プリント基板ユニットの電源回路の電流変化を検出する電流検出手段をさらに備え、
前記ガス検知手段によって検知された前記不完全燃焼ガスの濃度が前記第1の閾値を越えていないとき、前記制御手段は前記不完全燃焼ガスの検知濃度に加え、前記電流検出手段によって検出された電流変化を検出するための電流値も前記記憶手段に記憶させること
を特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子機器であって、
当該電子機器が画像形成装置又は画像形成装置に接続される周辺機器であること
を特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−97130(P2013−97130A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238987(P2011−238987)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】